雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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阿波国 (徳島県) の軽井沢はまだ冬
本日は2017年3月18日 (土曜日) であります。

昨日に “四国の軽井沢” などと呼ばれているところに行ってまいりました。徳島県西部でも吉野川ぞいの平地では、早咲きのサクラが咲き始め、畑の葉物野菜もトウ立ちのため花野菜となっています。まだ落葉樹は裸のままなんで春爛漫ではないにしても、かなり春色濃厚となっています。けれども、標高1000mでは路面は雪に覆われ、随所にツララが垂れ下がり、まだ冬であります。(なお、四国の軽井沢と自称する場所は、四国島内にほかにもあります)


旧 三加茂町 (現 東みよし町) を訪ねたら先ず大クスに参拝
徳島県西部にやってきたら、自然をこよなく愛するナチュラリストであるならば、加茂の大クスにお参りしなければなりません。巨樹の前に立つとヒトの矮小さを思い知らされます。地球上の生物はすべて基本的にはみな同じです。みな炭素型生物というか、複雑な炭素化合高分子から成り、4つの塩基の配列で設計図が書かれております。植物も動物も、1個の細胞からなるバクテリアも、浜の真砂の数ほどの細胞数からなる巨大生物もみな基本設計は同じです。そういう意味では、巨樹だからといって手を合わせたところで願いが叶うハズはありません。理屈ではそうであるけれども、日本有数ともなる巨樹には思わず手を合わせてしまうのは不思議です。
説明看板

場所はここ で、旧 三加茂町 (現 東みよし町) の名所でありますが、ま、名所といえるのはこれだけでしょう。町当局のホームページには観光見どころがたくさんあるように書いていますが、それは郷土愛が書かせた独りよがりです。よそからきた訪問者が観光見どころと見なすか? どうかの視点が欠けています。よそから来た訪問者が “わざわざ時間とカネを費やして見に来た甲斐があった” と思ってくれるかどうかということです。

この点はわが兵庫県南あわじ市も全く同じで独りよがりです。南あわじ市の風車が観光資源だって、アホかいな。風車なんて今や日本全国にあるやろが! ダンジリ祭りだってしかり。阿保というほかありません。ダンジリなんて全国どこの町にもあるもんやがな! なにも、瀬戸内海の離島の南あわじ市に見に行く意味はありません。大阪岸和田のダンジリぐらいでないと観光資源とは言えませんわ! 自画自賛を書いてはダメです。 ついでに申せば、鳴門海峡の渦潮も問題です。あくまでも世界遺産を目指すというハナシにすぎません。“目指す” のと “実際に世界自然遺産として登録される” のとは次元が違います。観光客をだますようなやり方はダメです。淡路島南部に来てくれた観光客はだまされないように‥。

余談はさておき、三加茂の大クスの説明看板も若干の誇張があります。環境省の巨樹調査では、地上130センチで計測する幹周で、クスノキの全国ランキングでは三加茂の大クスはかなり下位になります。九州など各地に幹周20m超が何本も存在しています。徳島県では一番だというだけです。で、看板にある 「まさに日本一である」 という文言は明らかに不適切でありましょう。全国的な巨樹調査が行われていなかった頃に、たぶん日本一だろうと考えられていたということでありましょう。今では幹周20m超が何本もあることが判明しているから、この説明看板は書き直す必要があります。 ただ、巨樹ランキングは難しいもので、幹周という1個の指標だけでランキングしきれないのも確かです。幹周20mといっても大枝や主幹が欠損して意外にみすぼらしいものがあります。三加茂の大クスは幹周13mであっても、枝張りの健康さでは全国トップクラスのクスノキ巨樹であるのは間違いないところです。


三加茂の大クス
環境省巨樹調査データでは幹周13mあまり


三加茂の大クスを参拝後、桟敷峠(さじきとうげ)まで登ってきた。

現地観察を加味して 地形図から読み取ると 桟敷峠の標高は1023mぐらいかなと思われます。積雪は多いとはいえませんが、路面にまだ雪があります。道路の山手側斜面には、染み出した水が氷ったつららが随所にみられます。四国と言うても標高1000mではまだまだ冬のようであります。 桟敷峠は東みよし町と祖谷地方を結ぶ峠でありまして、大正の初め頃に池田と祖谷との間に自動車道が開通するまでは、この峠道が祖谷に通じる唯一の本道であったそうで、山越えの近道でもあり、いろいろな伝説が多いらしい。現在は松尾川ダムを通り、四国の軽井沢と称される深縁を経由して、標高1520mの車道峠として東四国一の標高の落合峠にいたります。登山シーズンになれば矢筈山へ登る他府県ナンバーの車が結構通りますわ。吾輩もその一台か?
桟敷峠(さじきとうげ)付近
桟敷峠(さじきとうげ)付近
桟敷峠(さじきとうげ)付近
桟敷峠(さじきとうげ)付近


四国の軽井沢 深淵(みぶち)の様子 2017.3.17

↓ 桟敷峠から祖谷の方へ入ると眼前に山が見えます。烏帽子山の前衛峰だと思います。無名峰で標高1250mぐらい。峠から 深淵(みぶち) へは緩い下り坂で標高差で150mほど降りて行きます。
烏帽子山の前衛峰

↓ 深淵集落の手前は大きなダム湖があり、その松尾川ダム湖には凍結もみられます。
松尾川ダム湖には凍結も

↓ 一帯は国定公園であります。
一帯は国定公園

↓ 落合峠に向かう道路は積雪のため通行止めであります。
落合峠に向かう道路は積雪のため通行止め

↓ 深淵集会場の周辺の様子です。あちこちに民家が点在していますが、ほとんどの家が離村しているようで人の気配はありません。1軒だけ炊煙? が上がっています。風呂を薪で焚いているのかもしれません。夏場に来たら結構人の気配があるので、離村しても避暑地として残しているのでしょうかね?
深淵集会所近くに、憲法守れの看板
深淵集落
深淵集落
深淵集落

↓ 最終民家 (無人) 付近ですが、通行止めのバリケードを除けて1キロほど侵入しました。ここで標高930mです。ここから先は積雪・凍結が顕著でとても行ける状態じゃありませんわ。仮に通行止めでなかったと仮定しても、ここから先は四国の誇るスノーアタック軍団 “阿波泥暴” さんらの領域です。リンクの動画は、深淵から落合峠へ向かう林道のようです。一般車が進入したら立ち往生必至です。4月1日に通行止め解除となる予定ですが、残雪がけっこう遅くまであるハズで行かないほうがいいでしょう。ただし徒歩ならば可能で、山登りたちは冬季には深淵集落に車を置いて矢筈山に登っているようです。今日は淡路島を午前8時に出たので時間的にもう無里ですが、朝早くに来たならば徒歩で落合峠まで車道を往復したいところ。往復5~6時間程度か? 車道を歩いても軽アイゼンぐらいは要りそうです。
ここで標高930m
最終民家から向こうは積雪・凍結が顕著

深淵からは矢筈山の頂はみえない

深淵は深い谷間の集落であります。で、この山塊の盟主の矢筈山の頂は全く見えません。見えるのは矢筈山を取り巻く手前の低い山や尾根です。
落合峠付近か?

帰りに阿讃山地の中腹から矢筈山塊を眺めた

今日行ってきたのは、三加茂から谷あいを登って桟敷峠まで行き、風呂塔の向こう側にある四国の軽井沢 深淵までです。徳島・香川県境の阿讃山地の中腹より上に登らないと矢筈山の頂は見えません。三好市の 標高335mのふれあい公園 というところから眺めた写真です。
阿讃山地の中腹から、矢筈山塊を見た

↓ さらに登って 標高700m まで上がると山塊全体が見えてきます。やや東寄りの奥に剣山も見えてきます。
阿讃山地の中腹から、矢筈山塊を見た
剣山



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