雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201707<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201709
播磨灘 (瀬戸内海) はミニ日本海か??
播磨灘 (瀬戸内海) はミニ日本海なのかも??

●毎冬になって、西高東低の気圧配置で、しかも西日本上空に500hPa気温で-30度以下の寒気が南下してきたとき、空に浮かぶ雲を観察すると、播磨灘上空でよく雲がわきます。これはほとんど毎回起こる現象です。でも、日本海側の雲が中国山地を乗り越えて、あるいは中国山地の低い部分を通って瀬戸内に流れ込んでくるのではないという印象が強いです。つまり、日本海の雲が遠路はるばる来るのではなく、播磨灘で別個に新たな雲が湧いているということであります。とくに、西風が強いときにはよく雲が湧くようです。 瀬戸内海の幅は東西約400キロ、南北は数十キロで、走向は西南西 ― 東北東であります。瀬戸内海の走向と風向が一致するとき、つまり西風 (西南西) の風が吹くときには雲の発生が顕著です。

●冬に播磨灘で雲が湧くことが播磨灘 (瀬戸内海) がミニ日本海なのかも?? という印象が生じる理由ですが、瀬戸内海の東西の走向に合わせて四国山地の走向も西南西 ― 東北東です。さらに、九州山地 ~ 四国山地 ~ 紀伊山地 の並び方も、瀬戸内海の走向と完全に一致しています。この大地形の配列によって瀬戸内海では冬には西風が卓越します。小さな海域といえ瀬戸内海の海水温は高く、水蒸気の供給源としては無視できるほど小さくないのではないか? そこへ、九州山地・四国山地・紀伊山地という西南日本外帯山地の配列はところどころ途切れています。つまり、豊後水道・紀伊水道ですが、石鎚連峰と剣山地の真ん中も標高が低くなっています。これらのところが北西季節風の通り抜けラインになっていて、北西季節風と瀬戸内海を吹き渡る西風とが合流し、地形的な シアーライン を作っているのじゃなかろうか? さらに、強い寒気が西日本まで南下したときには、北九州と韓国のあいだの狭い海域でも盛んに雪雲が湧き立ちます。その雲の列が瀬戸内海上まで進入してきます。 それから、ときには、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯) の湧き立つ雲の帯が瀬戸内海まで流れ込んでくることもあります。

というふうに、考えてみましたが、当たっているかもしれないし、的外れかもわかりません。目下さらに観察中であります。その当否はともかくも言わんとすることは、淡路島南部では冬にはよく風花が舞うということです。陰鬱な雪雲が流れてきて、雪華を落としていくのですが、観測記録に残るような積雪にはつながらない (旧洲本測候所のデータでは) ということであります。



↓ 淡路島南部では、播磨灘で湧いた雪雲が風花を落としていく。2017年1月23日16時頃。
淡路島は大局的には雪の降らない太平洋側ではありますが、にわか雪ならば頻繁にあります。本土で、本当に雪が降らないのは例えば静岡市あたりとかですが、そういう地域とくらべると雪を見る頻度はかなり高いです。ただし、平地で積もることはめったにありません。
播磨灘で湧いた雪雲
播磨灘で湧いた雪雲
淡路島南部を雪雲が流れていく



↓ 今回、諭鶴羽山で雪が降ったときの気象状況

淡路島周辺で23日の昼頃から24日の午前までまる1日雲が湧きつづけました。今回は雲が湧く時間帯が非常に長かったです。同じ気圧配置や風向が続いたということでありましょう。雲の図で、広島県北部にJPCZの雲の帯の先端が届いています。で、JPCZの潜在的な延長が岡山・香川あたりを通って淡路島で再度顕在化しているというふうにも、ちょっと見えますが、そうじゃなかろう。岡山・香川あたりは晴天域になっていましたから、JPCZはあくまでも広島県北部で終わっている、と私はみます。
淡路島周辺で雪雲が湧き立っている
紀伊水道で風の収束エリアとなっているような感じ


方向の異なる気流がぶつかると雲が湧き立つ!
Weather Models さんのこしらえた見事な動画! 見事すぎです! 朝鮮半島の沖合で、JPCZで雲が湧き立つ様子や、ポーラーローと呼ばれる豆低気圧 (その卵) ができる様子が、衛星高度から見ているような錯覚が起こります。リンクは必見の価値ある動画です。
https://weather-models.info/news/himawari-8/20160114/all.gif


↓ こちらは吾輩が撮影した動画です。同じようなことが、水の流れでも起こります。徳島県の吉野川中流ですが、川の中に大きな中州があって、川の流れが分断されています。で、右からやや緩い流れが来て左の本流の早い流れに衝突しています。その結果、お湯が沸騰するような状況です! いくつも渦が巻き、川底から湧昇流が発生、逆に沈降流も起こっているハズです。上の動画は大気 (気体) の中で発生する現象であり、吾輩の動画は液体の中で発生している現象ですが、まったく酷似しています。





スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.