雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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それで利得を得る連中が煽ることは、ハナシ半分ぐらいに割り引いて受けとめよう!
かなり涼しくなりそうだけど、記録的と言うほどではなかろう

●台風でも、猛暑でも、寒波でも、その気象現象が顕著であって記録的であるほど嬉しいわけです。マスゴミに露出する気象庁の技官や、天気予報の解説をする有名気象予報士といった人々の表情は生き生きとしていますね。その現象が荒っぽくて日常生活に大きな障害を及ぼしそうなほどに、解説に力がはいります。彼らは、平々凡々で何事もなく穏やかであるよりも、大変なことになりそうなほど 「我々の出番だ!」 と心得ているのでしょう。大変なことを解説して、世の中に警告を発するのが自分たちの任務だということなんでしょう。ということで、時には過剰に、過剰過ぎるぐらいに警告を発します。誰とは名指ししませんが、ある有名気象予報士は 「記録的な」 大寒波が来る、と言っていました。 その現象がまだ起こりもせず、観測記録も出てもいないうちに、「記録的」 などという言葉を連発するのはいかがなものか? 「記録的」 という言葉は観測記録が出てから言う言葉ではないのか?

●オリンピックで、「何何選手は今季絶好調だ、世界新記録が出るぞ!」 と事前にはやし立てるのはおかしいわけです。100m走でも走り幅跳で記録が出るのは一瞬でありまして、ある種の勝負でもあり、どんなに絶好調な選手でも実際のレースでは思わぬアクシデントがあったり、平凡な記録に終ることも多いわけです。ホントのところはどうなるのか選手自身も事前には分からないものです。

同様に、気象庁の優秀なスパコンで計算しても、本当に記録的なのかどうか事前には分かりっこないわけです。将来のことは100%正確に予測することは不可能と認識すべきです。まずもって、スパコン計算するにあたって初期値を設定するにしても、大気の状態を全て実測することは不可能であって、初期値そのものに推定が入っているし、予測モデル自体が完璧なものではないことは、気象庁自体が認めています。 (たしか気象庁サイトのどこだったか書いていましたが、気象庁サイトは膨大なのでその資料を捜すのが大変) つまり、正確に将来の予測などできないのは分り切っているのに、気象関係者が1週間も前から 「記録的な寒波が来るぞと」 騒ぐのは、たぶん、おそらく、 「記録的であってほしいという内心の願望が言わしめているのでありましょう。



すでに北海道にその寒波が襲来するも、記録としては10傑にも入らず!

北海道はすでに寒波の本体に襲来され南極並みの厳しい酷寒です。道内各地の気象官署やアメダス観測所で、おおむね氷点下10度~20度を観測していますが、上空の寒気が抜けないうちに強い放射冷却が発生する条件がととのえば氷点下30度以下の極低温が観測されるのではないか? 

ところが、地上に酷寒をもたらしてくれる上空寒気の高層気象観測データを見ると、とても記録的などとは言えません。歴代の低温記録10傑にも遠く及ばない状況であります。 下表は500hPa高度 (上空5000m余り) における低温記録のランキングです。高層観測は9時と21時の日に2回行われています。日本で一番高緯度の稚内では、観測統計上なんと7回
(実際は6回、2位の-50.2度と-51.1度は同一日に観測したもの) も氷点下50度以下が観測されています! 今回の上空寒波は氷点下50度には遠く及びません! 

500hPa高度の低温記録10傑 ↑ 気象庁観測統計から抜粋作表した。観測統計は1957年4月~2017年1月12日。稚内の1月11日は欠測か? 観測データのアップが遅れているだけかもしれませんが、そうであるならば後に数値の修正をします。


西日本でも、記録的といえる状況じゃないね! (予想図を見るかぎりでは)

● 「記録的」 という言葉は、過去の観測記録を塗り替えるか、タイ記録が出たようなときに使う言葉であります。そう気安く使う言葉ではありません。西日本での地上の低温観測記録は、気象官署およびアメダス観測所の観測データからは、岡山県アメダス上長田で1981年2月28日に観測された-20.2度が最低記録であります。旧区内観測所や剣山測候所の山岳観測を除けば、西日本で氷点下20度以下の観測はこの1例だけです。「記録的な寒波」 であると言うならば、西日本で氷点下20度以下の観測が再現するぐらいでなければなりません。

下図は 気象庁サイト 数値予想天気図 から借用しましたが、日本付近を抜粋し最低限の着色をしました。1月11日21時の観測を初期値にして計算された3日後の14日21時の予想です。地上気圧と、850hPa高度の気温です。たしかに、年1回あうかどうかの寒い状態 (予想) ではありますが、上空1500mで-12度の等温線が山陰~近畿中部までしか南下していません。(そういう予想) これは3日後の予想だからほぼ当りましょうが、この程度では西日本で-20度の再現は無理ですわ。地上観測で-10度を割るところは中国地方の内陸部などで出るとは思いますが、上長田で-20度が示現したときの寒波では、850hPa高度で-15度以下にほぼ西日本全域が覆われました。そのときは鹿児島でも-14度を観測しています。(今回は鹿児島で-6度程度の予想)つまり、下図で足摺岬をかすめる-9度線あたりまで-15度線が南下したわけで、過去最強の寒波と比べると6~8度ぐらい弱い予想なんですわ。よって、記録的などと騒ぐのは過剰な煽りと見ます。


-12度線が近畿中部まで南下予想

●なお、この程度は大したことではない、全然寒くなどない、などと主張しているのではありません。低温と強風でそれなりに被害は出るでしょう。私的なことを申せば、自分が自給自足用に栽培している果樹のネーブルやビワに寒害発生は避けられないかもしれません。ギリギリ助かるかもわかりませんけど。微妙なところです。問題にしているのはあくまでも過剰な煽りであります。じつは、これはどんな業界でもやることなんですが、原発業界は「原発は安い、安全だ」 と嘘ッパチを煽りまくり、日本高血圧学会は 「血圧を下げないと大変なことになるぞ」 と脅迫まがいの煽りで高血圧と判定する基準をドンドン下げました。それはそうすることによって利得を得るわけで、それで利得を得る連中が煽ることは、ハナシ半分ぐらいに割り引いて受け止める必要があります。


記録的な(?)寒波にそなえて、冬山対応のアンダーウエアーを買ってきた

これ1枚着れば厳冬期の富士山にも 陸別町のしばれフェスティバル にも行けるというものではありませんが、最大限-30度、風速30mに達する北アルプスの稜線にでも立てるために開発された素材でこしらえられているから、一般衣料品と比べると抜群の保温性があることは確かです。ただし、田舎者の吾輩は庭で薪割り (?) など力仕事をするので真冬でも汗をかきます。で、保温性を若干犠牲にしても速乾性を重視する素材の品を選んでいます。つまり、瀬戸内地方平地でアウターレイヤー (外装) まで北アルプスに行くような冬山衣装はおかしいのですが、ベースレイヤー (平たく申せば肌着) は冬山衣装で、気象関係者どもが記録的な (?) と騒ぐ寒波を凌ごうという作戦であります。寒波の本体が襲来したら2枚重ねで着るつもりです。べつに登山用品店の宣伝をしようとするのではありませんが、過酷な環境の冬山対応に開発された品を平地で使うというのも寒さ対策の一法かも?

登山用のアンダーウエアー


追記
15日朝には、淡路島でも薄っすらと雪が積もるかも??
明日14日~明後日15日朝ごろには、西日本にもそれなりの下層寒気の移流がありそうな気象庁の予想で、JCPZ (日本海寒帯気団収束帯) による湧き立つような雪雲の帯が、標高の低い中国山地を乗り越えてわが瀬戸内地方にまで流れ込んできそうな気配です。これは期待できそうです。荒れ模様の最中は動かないほうが宜しいのですけれども、こりゃあ四国の山 (剣山か高越山か) に雪を見に行かなくちゃ! で、今日は昼から何べんも4輪チェーン巻きの練習です! いちおうスタッドレス+4WDの雪山対応ですが、四国の山は急こう配・ヘアピンカーブの連続・標高が上がるにつれ雪質が一変・随所に吹き溜まりあり・ツルツルのアイスバーンあり、道は狭いし積雪で路肩が分かれへん・ガードレールのない所が多い、で雪道走行難易度は高いです。以前に剣山登山口の見ノ越で出会った北海道からはるばる来たという人と話をしたら、「こりゃあ北海道の道よりも恐い道だね」 と言っていましたわ。安易に四国の山間部に行かないように。行くならば南国の山だとなめてかからないように。

↓ 鳴門海峡をはさんで遠目に四国東部の山地を眺めると、ぼちぼち降雪雲がかかり始めました。
淡路島南部の山から四国山地を眺める
福良湾から四国を眺める
降雪雲が四国山地に流れ込みはじめた



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