雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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神倉 (かんのくら) のイヌマキの観察
前エントリーでランクルさんからコメントを戴きましたが、ありがとうございます。とても良いコメントで、主にマキの木 (イヌマキ) に関することと、木こりになってシイタケ栽培を始めるぞ! ということを述べられています。この2点は拙ブログにベストマッチする話題でありますから、これを記事にしたいと存じます。


【ランクルさんのコメント】 チェンソー担いだ木こり (^o^) 
元気ですねえ。この時間で往復するのですから、さぞかしスピードもあるのでしょうねえ。

神倉のマキの木の下にあった丸ぁるい種を拾ってきて植えておいたら芽が出てきました。 今は10cmぐらいになりました。6本ほどあったので、ばらかして植えました。こんなに簡単に生えるなら、もっと沢山蒔いてマキの垣壁は簡単に作れそうですね。マキの実は子供のころ母親の実家に成っていたのでよく食べました。そんなに美味しいものではなかったけれど、他にない木の実だったので面白がって食べました。 神倉のところの木のお裾分けを無断で持ち帰ったので、バチがあたらないかと少し気にはしていますが、人々の幸せのために神様があると思うので、バチをあてるなどするはずがないと私は思っています(^o^)

相変わらずアチコチの山を飛び回っていますね。 私はあまり遠出はできませんので、暇を見つけてうちの前の谷へ降りていって、シイタケの原木を採ってこようとヤフオクでチェンソーを落としました。 落としたというより、たぶん中国の商社が福岡市に事務所を構えてオークションで売り切りの商品をオーヘクションにかけているのだと思います。メイトインチャイナだから誰も参加していなかったので入札したら即ゲット。 送料と代引き手数料とで、1万1千5百円でした。そして本日商品が到着。早速混合ガソリンを買ってきて、試運転に直径20cmの桜の木がアッというまに切れました。

これからは山に入ってチェンソーを担いだ木こり爺になります。なんやかやと変なことばかりやっていますが、こうやっていると何もすることがないと言っている人の気がわからない。 シイタケの菌を植えてもすぐには成果が見えないのは短気な私としては面白くないけれどね。



赤い実は食べられなくもないが、あまり美味いとは言えない?
↓ 2016年11月20日、ランクルさんのコメントに触発されて、神倉のイヌマキを観察に行ってまいりました。ま、ほとんど毎日、神倉の下のダムに駆け足をしに来ていますから、ついでにということであります。なお、ダム周遊道路を5周 (ちょうど10キロ) 駆け足しているのですが、神倉まで走り登ってきたので2周分の運動強度と考えて、今日のダム道路は3周です。 ところで、神倉まできたら毎年シャクナゲお花見に来てくれているお姉さまが休憩されているではないか! 聞いたら今日は諭鶴羽山の山開きだったそうです。表参道を60人もの登拝者が登り、ホラ貝の音が峰々にこだましたそうです。お姉さまらは5人のグループで、そのうちの1人がシャクナゲお花見に来てくれた近所の人ですが、あとの4人は初めてお目にかかる人らでした。みな市村の方だそうです。山ガールズみたいなので、来年5月の連休おわりごろにシャクナゲのお花見はいかが? としっかりとお勧めしました。
神倉のイヌマキ
神倉のイヌマキは明らかに植栽と思われます。祠の両脇に2本あります。おそらく真榊 (まさかき) という意味で左右に2本植えられたのでしょう。左側のイヌマキを観察しましたが、環境省の巨樹・巨木林調査の基準の地上130cmの高さの部分での幹の周囲は116cmであります。幹が円柱形であるならば径37cmということになります。巨樹の環境省基準は幹周300cm以上ですが、巨樹には遠くおよびません。
幹周は116cm

↓ 近づいて枝を観察すると、鈴なりの実です。まるでヤマモモみたいに見えます。果実の柄は5~10ミリほどの長さで、果柄の先に1個の果実が着いています。果実は先端に種子があります。種子は球形で緑色に白っぽい粉を吹いているような感じです。種子の下に花托 (かたく) とよばれる膨らみがあります。花托は楕円形で肉質にして赤ないし紫色で、ほんのりとした甘みがあり食べられます。しかしながら美味いものではありません。
鈴なりの実
イヌマキの果実

イヌマキの種子は、本当に動物散布なんだろうか??
この果実の構造から考えると、イヌマキの種子散布は動物散布であると予想されます。ほんのりと甘みのある花托が釣り餌で、これを食べにくる鳥類やサル (猿) をおびき寄せ、種子もついでに食べて運ばせるのであろうかと考えるのが自然ですが、本当に動物散布なのか?? という疑問はあります。というのはこれを食べにくる鳥類など見たことがありません! 1時間ほど観察している間にも頭上から落ちてくるので、重力散布じゃねえのか?? イヌマキの種子は重力に引かれて親木の足元にポロリとおちるだけ? 動物散布を狙ったのであるが失敗作? あまり美味くないので動物側からみたら魅力が無い? それに花托にくらべて種子が大きすぎです。これではこの果実を食べた動物は種子だけぺっと吐き出すのではないかな? もっと甘く魅力的に味付けして、小さな種子を花托の表面に張り付ける (イチゴみたいに) など工夫をしないと動物に種子を運んでもらえないのでは??


親木の足元には、子 (実生の小さなもの) だくさん!
用意した1mの長さのササ棒で1m四方の方形枠をこしらえて、いったい何個体の子株があるのか、大雑把に調べてみました。全部数えるのは大変なので、1m四角を4分割してかぞえると約100個体ちょっとあります。で、おおよそ400~500というところでしょう。大きなものは丈50cmですが、その下に小さなものが無数にあります。1m四方にオーダーで数百ということです。これが親木の足元の状態です。親木から距離をとるほどに急激に子はいなくなりますが、数十m離れたところまで子はいます。これは重力散布を示唆していますが、40~50m離れたところまで子がいるので、これはどういう手段で種子が40~50m移動したのでしょうか?? 種子の重力散布だけでは説明がつかない面もあります。
親木の足元には子がたくさん
小さな実生苗


淡路島の山に生育するイヌマキはほんまに自生やろか??
↓ 国立科学博物館の標本・資料統合データベースでイヌマキを検索しても15点の所蔵標本しかヒットしないので全国的な分布がどうなっているのか分かりません。そこでネットでイヌマキ分布図を捜してまいりましたが、やや不鮮明です。ただ、この 分布図が載っていた研究成果 とやらはいただけません。天下の森林総合研究所がこんな温暖化をヨイショするレポートを出して恥ずかしくないんやろか? あまりにも疑惑や疑問にまみれた二酸化炭素温暖化説がポシャッたら大恥どころか、国家の研究機関の威信が崩れ落ちますね! 研究者たちは非常に頭がいいハズなのに、そういうリスクを全然考えないんやろか? ま、研究費さえもらえたらシメシメということなんでしょう。 たぶんリスクは考えているでしょうけど、温暖化がポシャるのは自分が退官したあとにしてくれ、というハラなんでしょうか? 

余談】 そもそも、だいたい、2009年11月にクライメート・ゲート事件がありました。研究機関ではなく “事実上の政治団体のIPCC” に関係する英国のイースト・アングリア大学の研究者たちがデータの改竄・偽装・誇張・不利なるデータの隠蔽等をやっていたことが白日のもとに暴露されました。本来ならば、その時点で 「二酸化炭素地球温暖化説」 も 「温暖化危機説」 もドブに棄却です。地獄の底に葬り去るべきでした。ところがその時点でこの虚妄説は巨大利権と密接に結びついていたから、後には引くに引けない状況で、政治的に延命が図られただけにすぎません。そもそも、温暖化が危機だというのはヘンな話で、逆です。地史的に縄文海進が起こった縄文前中期ころは現在よりも2~3度気温が高かったというのは定説として確定しているハナシですが、“気候最適期” という評価だったではないか! この温暖期に世界の古代文明は花咲きました!

イヌマキの国内分布

●マキの木には葉も樹も小さい ランカマキ と、葉や樹が大きい イヌマキ があるのですけれども、どちらもよく庭木や生垣にされる樹種ですよね! イヌマキは南方系の針葉樹ではありますが、たぶん耐寒性は-10度くらいまで大丈夫なハズで、本州の南西部以南では普通に見かける樹木ですが、植栽品ばかりが目立って山で自生しているのをあまり見ません。針葉樹といえば本州の亜高山帯などでは各種の針葉樹が大規模で見事な群落を形成していますが、じつは針葉樹の種類数ということでは意外に日本列島の南西部が多いものです。ただし、このエリアでは照葉樹林帯であって、常緑広葉樹が優勢で、急斜面とか岩角地とかの条件の悪い所 (つまり照葉樹が育ちにくい所) に点々と色々な針葉樹が混じっているという印象がします。 淡路島南部の山岳地帯でもイヌマキは見られますが、どれもこれも小さなものばかりで、大きなものや大木と言えるものは全く見当たりません。で、淡路島にあるイヌマキは植栽品起原のもの、栽培品の逸出ではないか? 真の自生のイヌマキは淡路島にはないのでは? という印象がしています。

●とくに、淡路島最南部の海岸にそってミカンやビワの果樹栽培が盛んですが、果樹園の周囲にたいていイヌマキの防風林があります。イヌマキは葉も枝も密生して防風効果が高く、潮風による塩害に強く、強度の刈り込みにも耐え、幹が直立性で成長が遅くて扱いやすく、ミカン園の防風には最適な樹種でありましょう。この防風林周辺にイヌマキの野生化が大規模に進んでいます。イヌマキの成木は日当たりを好むようでありながら、若木時代の耐陰性は抜群で、昼なお暗い照葉樹林の林床にイヌマキの幼株がたくさん見られます。山中のその木が本当に自生なのかどうかは判別が非常に難しいのですが、私は淡路島南部の山中のイヌマキは自生じゃないとみています。その最大の理由はイヌマキの古木や大木が山中に全くないことです。



付録写真
↓ 花の非常に多いモチツツジがありました。既にかなり落花していますが、花が非常に多くてこれでは春に咲くのとそう変わりません。これは不時開花なんかじゃなくて、もしかしたらモチツツジは春と秋の2季咲きの性質を持つツツジかも??
モチツツジ
モチツツジ

↓ 背丈ほどの高さしかない低木で目立たない木でありますが、カマツカです。良く見るとカマツカの紅葉はなかなか美しいものです。
カマツカ
カマツカ




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