雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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剣山スーパー林道にキノコ狩りに行こうとするも、天気不良にて高越山に変更。
●いよいよ秋本番となってまいりました。ここしばらく何故か商売が繁盛で午前中がみな潰れてしまっています。で、昼からのこのこと四国の山に行くのは時間不足なのですが、昨日10月16日に、淡路島南部の雑想庵を11時31分に出発して、剣山スーパー林道ぞいにキノコ狩りに行こうとするも天気が下り坂です。キノコ狩りは断念して高越山のツツジ公園の秋の風情を観察に行ってまいりました。簡単な日帰り旅行記ふうに写真を陳列します。


↓ 12時39分です。吉野川の南側で徳島市の西にある石井町というところに来ました。南西方向に高越山が見えています。阿波富士とも称される高越山ですが、このあたりからは富士山型には見えません。1100m前後のピークが南北3.5キロにわたっていくつも並ぶ連山型です。
石井町から高越山を見る
このあたりからは、標高がはるかに高い剣山も矢筈山も全く見えません。“燈台元暗し” の逆で、手前の山が邪魔してローソクの明かりが見えないということです。 徳島県内の平野部から剣山の山頂が見えるエリアは意外に狭く、徳島県民の多くは自県の最高峰を日々拝めないです。淡路島南部のように離れた所からのほうが剣山が良くみえます。 県ごとにある地方気象台では、最寄りの山の初冠雪の観測が行われますが、徳島地方気象台では剣山の初冠雪の観測を行っていません。剣山が見えないからです。見えないものは観測しようがありません。じゃあ、吾輩が替わりに観測してもいいのですが、しかし淡路島からだと距離が遠くなるので霞で見えないということが起こります。(でもまあ、冬場は視程が非常にいいのでたいていは見えていますけど)


↓ 13時45分です。神山町の 道の駅 「温泉の里 神山」 にきました。写真では人がいませんが、これは肖像権侵害にならないようにと人が途切れるのを待って撮ったためです。実際には大勢がいて他府県ナンバーの車でごった返していました。こんな山間の町でなんで賑わっているのだろうか? と観察するとどうやら四国88か所の巡礼者の通り道みたいです。そういえば近くの山の上に焼山寺がありますが、次に回って行くのは何寺だっけ? 関東地方のナンバーの車も来ていて、夫婦でトランクに日持ちのする神山町産野菜をどっさりと積み込んでいました。いまや四国と九州は汚染を免れた聖域ですが、安全な野菜を手に入れたいという意識の高い方なのでしょう。そのご夫婦のご健勝をお祈りしたいと思います。ところで新潟県の有権者は、陰湿な原子力村の切り崩しや圧力・脅迫・妨害に全く屈することなく、良い判断を示してくれました。ありがとうございます!
神山町の道の駅
ここで天麩羅うどんを食べましたが、うどんのスープが美味くなく、とても良心的です。美味くないから良心的というのはヘンな言い方ですが、外食産業の裏側を見ればそう言えますね! どこの料理屋でも食堂でも30キロの大袋で化学調味料を仕入れていますね。で、コンブやイリコや鰹節をふんだんに投入して出しを取るのではなく、(もちろん出しはとるでしょうが材料を節約する) 出しの不足を補うために化学調味料をたっぷりと放り込みますね。そして美味(うまみ)を偽装するわけです。高級料亭でもやっていますね。そういうことであるから、「美味くない」 = 「化学調味料を入れていない」 ということでありまして、良心的なんです。有名な高級料亭の 船場吉兆 は、客の食べ残した料理の使いまわしをやるなど客を欺いて廃業しましたよね! 偽装や不正をやるのはなにも原子力村だけではありません。どんな業界でもやっていますね。何事でも商売人のやることは疑ってかかることです。

↓ 上の写真と前後しますが、13時10分です。神山温泉のそばの上本角神社ですが堂々たる巨樹です。手前がスギの木、奥がイチイガシですが、双方とも幹周6mほどの巨木です。
神山町の巨樹
↓ イチイガシの名の語源は、材としての価値が樫類では一位だということですが、真っ直ぐな幹が高く立ちあがっています。長尺の立派な柱が取れそうです。
幹周6mのイチイガシ
↓ マイタケはこのような巨木の根際に出るキノコです。どんぐりの成るブナ科の樹種 (ブナ帯ではミズナラ、深山ではアカガシやウラジロガシなど、里山ではシイやクリの木) の巨木の根際を見てまわります。写真の木に出るという意味ではなく、このようなどんぐりのなる巨木の根際を見て回るという意味です。狙い目は意外に平地の神社の社叢です。たいていシイの巨樹があります。吾輩も淡路島および徳島県東部の社叢めぐりをやりました。ありますね! 出ますね! (これはお問い合わせの返信です。なお、実際のマイタケ発生地はご自分で探すものですわ) 
なお、ブナにはマイタケは出ないというのが定説ですが、文献上では出る事例もあるようです。→立山・黒部のブナ林に発生するキノコ類(第2報) この報文の信ぴょう性は? トンビマイタケをマイタケと同定間違い?

巨樹の根際を見て回る

天気は下り坂のようだ
↓ 砥石権現 (標高1375m) の山頂に雲がかかり始めました。1時間半前に、吉野川の北側からは雲早山 (1496m) が見えていましたが、だんだん雲底高度が下がってきました。お天気は明白に下り坂です。で、剣山スーパー林道方面は断念して、山越えで高越山へ変更です。
砥石権現に雲がかかる
↓ 神山町から旧 山川町へと抜ける193号線を登ってきました。標高700m地点から、鮎喰川の南側のスーパー林道のある稜線を眺めるとさらに雲底高度が下がっています。
剣山スーパー林道へは断念、山越えで高越山へと。
↓ 神山町と吉野川市の境界の峠です。ここで標高は760m。ここからは193号線から離れて林道をまいります。尾根を縫うようにして走る林道伝たいで高越山へとまいります。なお、このルートは徳島県人でも迷いやすいルートなので、お奨めはできません。地図に未掲載の林道があるうえ、いまだに新林道工事中です。無難なのは193号を山川の人里まで降りてから、改めて高越山を登るルートですが非常に遠くなります。
神山町と吉野川市の境界の峠
↓ この林道はやがて剣山の展望所の川井峠 (神山町・旧木屋平村の境) に至るハズですが、なかなか工事が進展しないようです。しばらくこれを行きます。
林道の説明
↓ ここからは右へとまいります。この分岐点の地面に大量のクリのいがが散乱しています。タイミングが良ければクリをどっさりと拾えるたかも?
林道分岐点、ここは右へまいります。
林道の説明看板

↓ 展望できるところがありました。ここで標高は720mぐらいです。遠くに徳島県と香川県の県境の阿讃山地がみえています。見えているのは阿讃山地の東部です。大麻山は鳴門市の裏山であります。旧 美郷村は天然記念物のホタル発生地で有名なのですが、標高500mや600mの所に高地性集落が沢山あります。
展望出来る所からの眺め
↓ 標高では剣山周辺とくらべると見劣りするのですが、山の斜面は急で至る所に断崖や岩場があり、危なそうです。あまり訪問者はなく、みだりに入山しないほうがいいかも?
高越山が見えてきた

↓ 林道を次々に乗り換えて、ボロボロの滝を通過し、船窪つつじ公園駐車場の近くまできました。ふりかえって見ても東宮山しか見えません。晴れていたら正面に見える高城山も雲早山も厚い雲の中です。何も見えません。
高城山も雲早山も暑い雲の中

トンビもヒトも “もの” がなきゃ、舞わない? 来ない?
↓ 16時48分です。ようやく船越つつじ公園にたどり着きました。誰もいません。オンツツジの開花時には立錐の余地もないぐらいの花見客ですが、シーズンオフにはひっそり閑としています。トンビはものを見て舞うなどと言いますが、ヒトもものを見て来るようです。花がないと誰も来ないようです。と言うことは、トンビもヒトも、利権にむらがる政治屋や業者もみんな同じということか?
高越山の船窪つつじ公園に到着
船窪つつじ公園

↓ 晴れていたら真正面に剣山が見えるのですが、これも厚い雲の中です。
剣山は見えません

↓ オンツツジ群落の東側部分です。オンツツジはまだ紅葉・落葉していません。
オンツツジ群落の東部分
↓ オンツツジ群落の中央部分。
オンツツシ群落の中央部
↓ オンツツジ群落の西側部分。
オンツツジ群落の西部分


シーズンオフに観察してこそ、初めて見えてくるもの。
↓ 淡路島に帰ってから、山裾のダム周遊道路を最低でも3周 (6キロ) 以上駆け足が日課としおりますが、このツツジ群落を1周したらほぼ1キロでしたか? ここでツツジ群落を何周か回ってもいいわけです。ところが草ボウボウです。物凄い荒草です。フェンスを開けて入ってみましたところ、ツツジ群落周遊歩道も草ボウボウで通行不能です。少し草をかき分けて歩いてみましたが、両手で草を払い除けながら進むのはちょうど平泳ぎの格好になって、強度の藪こぎを強いられます。駆け足はおろか歩くことすら困難です。で、ここをあきらめて、高越寺駐車場まで駆け足してまいりました。

5月の花時には綺麗に整備されて芝生みたいだったのに、たった半年で物凄い状態です。春先に吉野川市の関係者が大勢で草刈りしたりゴミ拾いをしているのを見たことがありますが、もしこの公園にヒトの手が入らずに、今後放置したならればどうなるのか? 草ボウボウだけでなく数年したら木が生えてくるでしょう。周辺から種子が侵入して、何が生えるかは分かりませんけど、周辺にシデ類 (イヌシデとかアカシデ) やナナカマ・オオバアサガラ・ミズキ・トチノキなどの樹木が見られますから、そういうものが侵入してくるのではないか? やがて樹木が生長して背が高くなると国指定の天然記念物のオンツツジ群落の上に枝や葉を茂らせて被陰します。そう遠くない将来に、オンツツジ群落は周辺部分の日陰になった部分から枯れていくことでしょう。 つまり、このオンツツジ群落はヒトが周辺環境を整えること (周囲を管理草地にすること) によって維持されていると言えましょう。天然だと言いながら天然ではなく、ヒトの徹底的な干渉・管理・保護で成立している人工管理群落だということが、透けて見えてきます。

なお、誤解をされると困るのですが、だから価値が無いのだなどと言っているのではありません。価値はあります。そもそも、国の天然記念物は純粋に天然のものだけでなく、ヒトが植栽したものであっても千年たって巨木になれば国指定の天然記念物に選ばれます。むしろ、天然よりも植栽のほうが多いんじゃないかな? 根拠法の文化財保護法に基づく天然記念物指定基準 「植物」 は、それが本当に自然のものなのか、ヒトの手で育てられたものなのかは、全く問題としていません。それが証拠に国指定のイチョウの天然記念物は全国に20件も存在しています。イチョウは外来樹木ですから、自生のイチョウの木などありません。みな植栽品です。そもそも、イチョウという樹木は有名な野生絶滅種です。ヒトの栽培下で生き残っているだけですから、もはや地球上にイチョウの自生など存在しません。天然のイチョウの木はないわけです。考えたら言葉の意味から申して、天然と銘打つならばヒトの手を絶対に加えたらいかんハズですが、おかしなことがまかり通るのが法律です。

船窪オンツツジ公園は草ボウボウ
船窪オンツツジ公園は草ボウボウ
船窪オンツツジ公園は草ボウボウ

↓ 秋の日暮れはつるべ落としです。17時58分には真っ暗になってしまいました。六甲山から見る阪神の夜景は100万ドルですが、高越山から見る徳島平野の夜景は千ドル程度でしょうか?
徳島平野の1000ドルの夜景





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