雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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なぜ、わが諭鶴羽山の山頂に毎日登山の碑が建たないのか?
神戸市ホームページ 背山で生まれた 『神戸の誇』 毎日登山
神戸市といえば早くから外国人が居留し、西洋の近代的なアルピニズムが持ち込まれましたが、裏山が六甲山 (931m) という地塁山地です。最高標高は1000mにちょっと足りないけれども、市街地のすぐ裏が山であります。ていうか、山の斜面に居留しているというほうが当っているかも? 東灘区では海抜300mまで住宅街があるし、六甲山地の東部にあたる西宮市にいたっては何と海抜500mまで住宅街があります。つまり神戸市というのは、地塁山地の六甲山地の斜面の都市というべきであって、非常に坂が多い街です。国内の他の100万都市とは立地の地勢が大きく異なります。日常生活には坂が多くて大変でしょうが、登山の日々の訓練場としては申し分のない環境です。六甲山の東側にはロッククライミングのできる岩場まであります。で、神戸市出身あるいは神戸市に居留したことのある登山家はけっこういるみたいです。ちなみに、登山用品販売で有名な 好日山荘 は発祥はかならずしも神戸じゃないけど、神戸市民の厚い登山土壌が育てた会社といえましょう。このように神戸は登山と深いかかわりがある都市で、六甲山地のそれぞれのピーク、高取山(328m)、再度山(470m)、摩耶山(702m) など頂上には毎日登山一万回達成など碑が建っています。都市の裏山に毎日登山一万回達成などという碑が建つのは、全国でも六甲山だけではないか? (他にもあるのならばご教示たまわりたい)


なぜ、わが諭鶴羽山の山頂に毎日登山の碑が建たないのか?
と、ふと思ったのでありますが、標高が608mで手ごろです。六甲山の一角の摩耶山 (702m )よりもちょっと低いです。三原平野に住んでいるならば、北側の麓の諭鶴羽ダムまでチョイチョイと行けます。ダムで標高は180m、実際の登高標高は430mほどです。毎日登るのに無理な高さではありません。後述するように、年寄りのヨタヨタした吾輩でも42分で登れました。1時間半あれば十分に登って降りてこられます。若い人ならばもっと早いでしょう。なぜ、毎日登山の碑が建たないのか? ですが、神戸のように登山土壌がないことが第一の要因でありましょうが、人口の差も大きいのではないか? 六甲山の南側に百数十万人が暮していますが、諭鶴羽山の北側の麓にはせいぜい2万か3万人です。人が大勢いなくちゃ何事でもそれを目指そうという者が現れない、ということなのでしょう。もう少し人口があればなあと望んでもしかたがありませんが、たとえば淡路島 (592平方キロ) の2.04倍の面積の沖縄本島 (1206平方キロ) の人口は何と約122万人です。沖縄本島の市町村が全て合併したならば海上100万都市ということになるのですが、面積比で60万人が淡路島に住める勘定 (?) になってしまいます。そうしたら諭鶴羽山の北麓平野に15~20万人ぐらいになって、毎日登山は無理かもしれませんが、毎週登山1000回達成! ぐらいの碑が建つのではないか? 

さて、そこで、「南あわじ毎週登山の会」 を作ろうと思います。週1回は諭鶴羽山に登ろうという趣旨で、余裕があれば2回でも3回でも登ってもいいわけです。毎週登山1000回を目指しますが週1ならば20年かかるわけで、わしゃ命ないかも? ほんまに達成するには週2回かな? そういえば、徳島県の剣山で最多登山回数は、『剣山物語 頂上ヒュッテ50年の歩み』 によれば、1000回達成者はいるみたいです。ま、1000回がひとつの目途ではないか? 南あわじから剣山の登山口まで行くのが3時間も4時間もかかるから1000回登山は無理ですが、(吾輩は過去40年間で剣山に200回ぐらいは登っていると思うけど、1000回には遠く及びません) 地元の裏山(前山かも?)ならば可能ではないか?


南あわじ毎週登山第1回目、2016年10月12日(水曜日)

↓ 登山口はここですが、なかなか神秘的な諭鶴羽ダム池です。諭鶴羽湖などと説明看板は言うておりますが、規模があまりに小さいので湖だと言うたら大袈裟で違和感があります。ただの池であります。ダムの人造池です。陸水学では沼と湖の境界は水深で区別しているようですが、池という言葉(用語)は使わないみたいで、池と湖の境界はどこにあるのか不明ですが、常識的には大きなものを湖、小さいものを池というハズです。あるいは人工的なものを池というニュアンスもありそう。鹿児島県に池田湖というのがありますが、爆裂火口に水が溜まった天然生成のものですが、その名に 「池」 と 「湖」 の両方が付与されています。これはたぶん、天然の湖なんだけれども、小さいので池でもあるという意識がはたらいているのではないか? このように小さなものを 「湖」 などと呼ぶのはおかしいわけで、小さな島で湖などと言うとったら、本土の人に笑われそうです。で、諭鶴羽池と呼ぼう! 1つ東側の谷のダムでは上田池 (こうだいけ) と呼んでいますよね! 有名な満濃池 (香川県満濃町) は巨大です。それでも湖などと言っておりませんわ。
神秘的な諭鶴羽ダム

↓ ここが登山口です。ここの標高は180m、ダムの堰堤の西側です。16時00分に登山開始。
諭鶴羽登山口

↓ 神倉 (かんのくら) というところです。標高は270m。大きな岩を祀る岩倉 (いわくら) ですが、30年ぐらい前までは信者が数十人いて講社のようなものがあり、祭祀が行われていましたが、現在は消滅した模様です。
神倉(かんのくら)

↓ 標高370m地点で登山道は分岐していますが、ここは道標に従って右へまいります。左へ行って行けないことはないのですが道が荒れ果てています。それから山頂ではなく、山頂の東側で標高が100m低いところに行きます。
標高370m地点の分岐
標高370m地点の分岐

↓ この環境省がこしらえた説明看板は良いとはいえません。なぜならば、これを見て登山者やハイカーが何も学べないからです。挙げられている植物名は一般にはほとんど知られていないものばかりですが、つまり兵庫県レッドデータブックに収録されたものを羅列しているだけです。こういう希少な見たこともない植物名を列挙されても、これを読んだ人の記憶には全く残りません。そもそも、諭鶴羽山にない植物まで羅列されています。たとえば、オオカラスウリは山ではなく灘海岸にある蔓草です。たとえばナベワリも山ではなく下の方の谷にあります。この説明看板は表題が 「諭鶴羽山の植物」 となっているのですが、表題と説明が乖離しています。こんな看板よりも、樹木に名札を付ける方が、登山者が 「なるほど、この木はこういう名前だったのか」 と関心を持ってくれます。
この説明看板よろしくない

↓ 工事中ですが建物の左側に通路が作られています。
工事中ですが通行できます

↓ 16時42分、山頂に到着しました。所要時間は42分でした。早いのか遅いのか、あまりにマイナーな山で比較する登山所要時間データが存在しないのでハッキリしませんが、水平距離約2700m垂直距離430mの移動としては、ヒトが平地を1時間で歩く標準距離は4キロなので、石ころだらけで足元の悪い山道をほぼ時速4キロで歩いてその間に430m登っているし、60代の仲間入りした年齢としては、そこそこ早かったと言えるのでは?
山頂に到着

↓ 東を見ると和歌山市がかすかに見えます。
和歌山市がかすかに見える

↓ たそがれの鳴門海峡を望みましたが、視程不良です。
たそがれの鳴門海峡
↓ 一瞬、黄砂かと錯覚しましたが黄砂じゃありません。なぜならば東や北の方角を見たら、かすみが煙紫色だからです。夕暮れの光の関係で黄砂っぽく見えるだけです。念のため、帰宅後気象庁の観測データをチェックしましたが黄砂は観測されていません。 → 気象庁サイト 黄砂情報 (実況図)
まるで黄砂みたいな感じ
↓ かすみがヒドくて今日は剣山はおろか徳島市も見えません。鳴門市~徳島市にかけての海岸がかすかに見えるだけです。
剣山はおろか徳島市も見えない

↓ 麓の平野部(三原平野)を見下ろしました。
麓の平野部を見下ろす
↓ 稲刈り脱穀後のモミガラを燃やす煙とおもわれるものが立ち昇っています。火事じゃありません。農村地帯の秋の風物詩。
脱穀後のモミガラを燃やす煙と思われる

↓ カエデ類で一番大きな葉のウリハダカエデです。ほんのりと色づいてきましたが、ウリハダカエデの紅葉はあまり鮮やかではありません。ウリハダカエデは剣山地ではたとえば剣山スーパー林道沿いなど標高が1000とか1500mの高い所にあって、吉野川沿いとか里山など低いところでは見ません。ところが、淡路島南部じゃ標高100m以下の低い所にも沢山あります。場所によっては海岸近くにもあります。諭鶴羽山地では、他府県のブナ帯や暖帯上部の植物が低標高のところに降りてきている現象が認められます。たぶん、紀伊水道からの涼しい海風で夏の最高気温が意外に低く抑えられているためではないか? この山域の低いところにシャクナゲが自生するのもそういう理由でしょう。
カエデ類で一番大きな葉のウリハダカエデ

↓ 権利意識をむき出しにした小うるさい立て札です。せちがらい世になってしまいました。ですが、吾輩はいちおう入会権を持っていますから大丈夫です。権利者は旧3ヶ村だったか4ヶ村だったか広い範囲に及んでいますが、各集落から小さな集落は1人、大きな集落からは2人山林委員を出す決まりになっています。まえにもうちょっとで山林委員に指名されそうになりましたが、山林委員になったら林道の草刈りにかりだされてロクなことがありません。山林委員などになってもトクがないので、逃げ口上を考えておく必要があります。
小うるさい立て札

↓ 17時36分、登山口の諭鶴羽ダムに無事生還しました。日没までに帰ってこれて、山のお神様に感謝再拝。
登山口のダムに無事生還




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