雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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10月8日に、今秋3回目のマイタケ観察
本日は2016年10月9日 (日曜日) であります。

今年はマイタケの当たり年かも?
●自然界での開花や稔りには、豊饒な 「表・おもて」 と貧相な 「裏・うら」 とがあって、毎年ウラオモテを繰り返すことが多いわけです。もちろん、それは物にもよるわけでありまして、毎年豊饒を続ける物もないわけではありませんが、たいていの物は毎年豊饒というわけにはまいりません。人事を尽くし栽培技術を競って豊饒をめざしても、天命たる天候不順で農業生産は豊作と不作を繰り返しがちです。ましてや、自然そのままの勝手放任では、その豊凶の振幅は非常に激しくなるわけです。と考えたら理解しやすいです。 さて、今年は天然のマイタケ発生は表年のような感じがいたします。豊饒の予感がしておりましたが、昨日10月8日の午後に、性懲りもなくまた山に行ってまいりました。昨年の秋はさっぱりダメでしたが、今秋は豊饒を逃さず足繁く観察を行いたいと思います。



↓ これから山のほうにまいります。淡路島南部の山々を眺めましたが、雲がかかっています。
淡路島南部の山、雲がかかっている
山の中腹から上はガスっています。淡路島は歪んだ二等辺三角形の形状ですが、底辺部分が500~600mの山岳地帯になっています。標高は低いのですけれども、紀伊水道 (四国と紀伊半島の間の海) を吹き上がってくる暖湿気流に屏風が立ちふさがるような格好になっています。で、南風のときは暖湿気流が屏風で強制上昇、断熱膨張して雲が湧きます。ガスってしまうのは地形の特性であります。淡路島南部のこの山地は、四国山地の標高が高い山々と変わらないぐらい雲霧の発生が多いです。
山の中腹から上はガスっています

↓ 晩のおかずか? ミツバアケビの実です。実の皮を刻んで油で炒めて食べます。ほろ苦いのですが食べられます。なお、ミツバアケビ(葉が3小葉)の果実は赤っぽいのですが、普通のアケビ(5小葉)の果実は赤くなく、水色っぽいことが多いですが、「サビ」が出て茶色で皮がザラザラのこともあります。
ミツバアケビの果実

淡路島産の天然マイタケ、2016.10.8撮影
↓ 立ち枯れの高いところに発生したものです。樹の樹種は老朽化しているので不明。普通はマイタケは樹の根際にでるものですが、その発生木が腐朽してくると高い所に出たり、ときには倒木上に出ることもあります。で、マイタケは根際に出るものだと先入観にとらわれないことです。また、写真のものは樹の幹径がせいぜい50センチほどで、とても大木だとはいえません。マイタケは大木に出るものだという先入観も持たないことです。先入観を持つと、目の前にそれがあっても見落とす心理的な盲点になります。自然観察の要諦は、“その種の分布上この地域にありえないものであっても、あるかもしれない” “例外中の例外は必ずある” という柔軟な目でみるように。(これは自分へのいましめ)
立ち枯れの高いところに発生したもの

↓ 地上1.3mの高さで幹の周囲が300センチ以上という環境省の巨樹・巨木林の基準をかろうじてクリアしているかな、という程度のアカガシ(ブナ科)の根際にでました。根際の根と根の間が “うろ” になっている部分に出ています。写真のものはヘラ状の傘が非常に大きくて、一瞬、トンビマイタケ? かと錯覚しましたが、どう観察しても普通のマイタケです。(トンビマイタケならば指で押さえたところが、しばらくのち黒変することで見分けられます)
根際に発生したもの
淡路島南部の山中の天然マイタケ
この樹の根際のうろに全部で4個マイタケが出ていました。うち、1個はまだ子実体 (いわゆるキノコのこと) は小さい。小さいのは4~5日後に来たら採り頃か? 一瞬、トンビマイタケかと見紛ったのは、狭い所で生育が阻害されていたのだけれども、子実体の一部分がうろの外まで出ることができ、うろの外に出た “へら” のみが伸び伸びと大きくなれたのではないか? と見ます。
淡路島南部の山中の天然マイタケ
淡路島南部の山中の天然マイタケ


本日の収穫
↓ 本日の収穫です。5キロ入りのミカン箱一杯採れただけでなく、箱に入りきれなくて加えてレジ袋一杯の収穫でした。ただし、ご覧のとおり何とも情けない採りかたです。“うろ” の狭い所に発生しているので上手く採れません。結局、しかたがないから 「へら」 を1枚づつ剥がして採るというやり方をせざるをえませんでした。このマイタケ発生樹はこのたび初めて見つけたのですが、これほど採集に困難を極めたマイタケははじめてです。 バラバラに分解した状態ですので、これは付着しているゴミを掃除したのち、細かくちぎって天日で乾燥させましょう! 実は、乾燥マイタケは体の免疫活性を高めるクスリなのであります。毎日煎じて服用します。実際にはホウロクで煎じるわけでなく、利尻コンブや伊吹島イリコと一緒に乾燥マイタケを鍋に放りこんで、一晩浸水してダシをとります。で、味噌汁等にして食べてしまいます。結局、煎じて飲むのと同じことであります。 人様に乾燥マイタケはクスリだなどと言って売りつけたら薬事法違反ですが、自分が勝手にそう信じるのは問題ありません!
なお蛇足ながら、この山域は吾輩も入会権(いりあいけん)を所有していますし、本日採った現場は吾輩の兄弟が権利者です。ちょうど実兄がいたのでマイタケ貰うぞと声をかけてから採取しています。で、森林窃盗等なんの法令違反もしていません。
本日の収穫




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