雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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905ヘクトパスカルは観測されていない。
ドボラック法による台風の中心気圧推定と、実測値は別もの。
905ヘクトパスカルというのは、実測された数字ではないから騙されないように!

久米島で00時41分に957.2hPaを観測するも、歴代10傑にも入らない!


●台風が日本にやって来たときに、1時間ごとに気象庁から台風情報が発表されますが、そこでリリースされる台風の中心気圧は、あくまでもドボラック法 (EIR法) という台風の雲の赤外強調画像パターンから類推した推定値であります。気象庁 「Dvorak法による台風の強度推定」 参照。 かつて、米軍の観測飛行機が台風の中心に命がけで突入して観測機器を投下して観測した実測値とは別物であります。気象庁がきちんと説明しないのは問題ですが、門外漢であってもちょっと資料に当たって調べればすぐに気付くことです。にもかかわらず、推定値と実測値を全く混同して、あるいは同列の物として扱い報道する (報道させる) のはいかがなものか? いいかげん、“大変な大変” を演出するために、数字をより大きく見せようとするヘンな煽り報道はやめるべきであります。とくに、今回は推定値と実測値が大きく乖離していた可能性が濃厚な感じですので、少し書いてみましょう。

気象庁サイト 台風情報 から借用。
10月3日24時に台風は久米島付近にある

4日00時ちょうどに台風の中心位置は北緯26度10分、東経126度35分に存在すると解析されていますが、ならば旧久米島測候所から南西方向に約30キロのところです。北北西に15キロ/時で北上しているから、1時ちょうどには久米島測候所の西南西25~30キロぐらいのところを通過したものと思われます。台風の目は明瞭で屋久島程度のおおきさがありますが、久米島測候所は台風の目の外縁の僅かに外側だったと思われます。久米島は台風の目には入らなかったでしょうが、台風の目のすぐ外側10キロか15キロぐらいのところであったろうと思われます。

気象庁サイト 衛星画像 から借用。
台風の目が明瞭

●で、旧久米島測候所に一番台風が接近したと思われる4日01時に旧久米島測候所で観測された気圧は959.7ヘクトパスカルでした。 (註) 約960です。 24時と01時の間で、1分毎の観測データではもう少し気圧が下がった可能性はあるでしょうが、960ヘクトパスカル地点から、わずかに10キロや15キロ先で905ヘクトパスカルというのは、いくら台風の中心近くでは気圧傾度が非常に大きくなるといっても、過大すぎる推定ではないのか。実測値で補正するならばせいぜい940~950というところではないのか? 雲の衛星画像を解析したら905という数字が出てくるんだといっても、画像パターンによる気圧推定が当っているかどうか全くケースバイケースで、衛星雲画像パターンでの推定は絶対じゃないハズ。実測に勝るものはなし。今回は今までのパターンが当てはまらないケースだったのでは? しかしながら台風が久米島測候所の真上を通過せずに少し外れ、検証不可能なのはまことに残念ですが、吾輩は気象庁の905ヘクトパスカルという推定は大外れだったと見ます。

(註) 沖縄気象台の 「平成28年台風第18号について」 によると、久米島で00時41分に957.2hPaを観測したことが判明しました。久米島のすぐ横をかすめ通った台風が更に50hPaも低いというのは、まあ、ありえないでしょう。下表は、久米島での日最低海面気圧の低い方からの順位です。今回の957.2hPaという観測値は、観測史上の10傑にも入らないよね! これが観測統計の厳然たる事実です。「国内で観測史上最大級の台風襲来」 などという異様な報道が踊りましたが、この程度の観測値ではごくありふれた台風です。観測史上最大級というのならば、観測値をもって最大級かどうかを判定すべきで、不確かな推定値で判定するのは間違いです。 → 下表の出典
久米島での日最低海面気圧の低い方からの順位

●なお、洋上に配置される気圧観測所の真上を台風が通過したときが、ドボラック法での推定が当っているかどうかを検証できる唯一のチャンスです。それ以外は、台風の中心気圧の真の値などまったく不明です。 報道では、「沖縄に接近した台風では1959年の台風14号が宮古島で記録した908ヘクトパスカルが最も低く、県内、国内で観測史上最大級の台風襲来‥」 などと平気で書かれていますがヒドイ報道です。908は (詳細は908.1hPa) 宮古での観測された実測値 (つまり客観的事実) です。実測値は実測値同士で比較すべきものであって、不確かな推定と同列にするのは絶対におかしいです。そもそも、推定はあやふやなものなのだから、5ヘクトパスカル刻みの大雑把な数字しか示されません! つまり推定は事実ではないのです。

●おそらく気象庁の技官官僚とマスコミと地球温暖化利権者は一蓮托生のグルなのであって、より数字を大きく見せかけることによって、自分たちの権益を守ろうとしているものと思われます。ただ気象庁は政府傘下の組織であるがゆえに、どうしても政府の政治的な思惑からのくびきがあり、不本意ながらやっているように見えます。(陰でブツブツ言っている人の声が外まで聞こえてきます) じつは、タチが悪いのはマスゴミどもであって、気象庁の言うことを何倍にも増幅して煽りまくっています。あらゆる面において、この国の癌はNHK・テレビ・大新聞のマスゴミどもと言えましょう!


久米島の気圧変化





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