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雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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リンボク(バラ科サクラ属)の観察
諭鶴羽山系のあちこちで今リンボクの花が満開ですので、観察したいと思います。リンボクといえば古生代石炭紀の巨大シダ植物が有名です。リンボク・ロボク・フウインボクの3大化石シダ植物は高等学校の地学の教科書にも載るほど有名なものですが、今回のリンボクはそんな化石植物ではなくて、バラ科サクラ属の暖帯の常緑高木であります。単に和名が同じというだけです。

リンボク(化石植物)……鱗木と書く。幹に「魚のうろこ」状の模様が
            ある。地質年代の後に石炭になりました。
リンボク(バラ科)………桜の親戚ではあるが、花は房状になってい
            て、常緑樹。漢字では「橉木」と書くらしい
            です。こちらは「木へん」です。つくりは上
            のものと同じです。

大阪自然史博物館の展示物 鱗状の幹のリンボクの化石
川崎悟司氏のHP『古世界の住民』でリンボクの復元イラストが見られます。

リンボク
↑これが現生バラ科サクラ属のリンボクです。諭鶴羽山系では私の観察では、由良天川、鮎屋川上流、成相渓谷、灘山本などで見ていますが、個体数はごくわずかです。なかなか見ることのできない樹木です。兵庫県下でもそんなに沢山は無いようです。10mかそれ以上になる樹木で、樹冠の上の方で花がさくので花の観察がきわめて困難です。

リンボクの花
↑ご覧のように総状花序に直径6~7㎜ぐらいの個花がふさふさと20~40花もつきます。花は小さなウメの花という感じですが、めしべが花弁よりもはるかに長いので、毛がたくさん出ているように見えます。諭鶴羽山系での花期は9月中旬~9月下旬ぐらいです。10月初旬まで咲いています。

バラ科サクラ属の樹木で花が房状になるものには他に、ウワミズザクラ(淡路島には自生していない)、イヌザクラ(淡路島にある)、バクチノキ(淡路島にある)などがありますが、本種リンボクとバクチノキは秋に花が咲きます。

葉の縁は波打つ
↑葉は照葉樹らしく光沢があり、テカテカとしています。写真のものは葉の周辺にギザギザがなく全縁で、葉の周囲が波打っています。リンボクは成木や老木では葉はこの写真のようになりますが、若木では葉の縁に鋭いギザギザがあって別物のように見えます。リンボクの別名はヒイラギガシですが、この別名は若木の葉を見てつけられた名称であろうかと思います。

幹の樹皮はサクラに似る
↑径20㎝ほどの太い枝の樹皮です。横縞になった皮目(ひもく)があります。サクラの樹皮に良く似ています。サクラの親戚だなどと言っても、サクラに似ても似つかぬようでありながら、よく観察するとどこかにサクラと共通項を見出すことができます。
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