雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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阿波剣山のキレンゲショウマが見頃! (その4 見事なマスタケが見つかる)





瓦重ねの見事なマスタケが見つかる!
上等な食菌だが、生食は中毒するので、よく火を通すこと


見事なマスタケです。幾重にも瓦を重ねたように見えます。下山を始めてしばらく山を降りたところ、海抜1870mぐらいのところだと思います。これは同行のO君 (おおくん) が見つけました。登りも降りも吾輩はフウフウと気息延々で、周囲をよく見る余裕はほとんどありませんでしたが、O君 (おおくん) は余分な荷物を背負っていないスリムな体躯なので、余裕しゃくしゃく、周囲をよく見ていたから見つけることができたのでしょう。

↓ ほんまに見事な瓦重ねです。まるで初秋のツキヨタケがびっしりと生えるのを連想します。写真のものは傘が全開していますが、まだぜんぜん硬くなっていなくて、傘の先端も基部の石づきも指で押さえてみるとフヨプヨとコンニャクみたいに柔らかく、ちょうど採りごろ食べごろであります。採集適期!見事な瓦重ね

今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 『日本のきのこ』 山と渓谷社 1988年 から引用します。

【引用開始】  タコウキン (多孔菌) 科 アイカワタケ属。材上生。ほぼ半円形の傘が幾重にも重なり合い、全体では20~30cmにも達する大型のきのこ。傘は朱紅色を帯びて華麗、下面も同じ色だが、鮮黄色のこともある。肉がマス色のことからマスタケの名が生まれた。夏~秋ツガなどの針葉樹の幹に生え、次種のアイカワタケの変種である。アイカワタケとは傘の色の違いと針葉樹性の点で区別されるが、中間型とみなされるものもある。ともに心材の褐色腐朽菌。発生する樹種により多少風味に違いがあるようだが、いずれも若いときだけが食用になり、耳たぶ程度のやわらかさを最上とする。生食は中毒するため要注意。 【引用終了】


なお、引用文中にある基本種のアイカワタケですが、マスタケを黄色くしたもので、わが淡路島南部の諭鶴羽山地でシイの立ち枯れや倒木に生えるのを見ます。

マスタケをどういう料理にして喰うのか?
さて、この紅サケかマスを彷彿と想わせる華麗な色のマスタケでありますが、ナチュラリストの 植野稔の自然遊悠学 「マスタケを料理する 」 によれば、マスタケのオリーブオイル炒めというのが、採りたてのマスタケを最大限生かす料理法であるそうです。 では、吾輩はこれをどういうふうに食すかといえば、喰いません。吾輩はマスタケ、アイカワタケ、それからシイ林に出る赤いカンゾウタケは喰いません。剣山のシカと同じで好き嫌いがあり、喰えるものでも喰わないということはあります。山菜やキノコを何でもかんでも喰うわけではございません。

↓ キノコの裏面がよく見えるように下から見ます。
下から見る
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↓ キノコの表がよく見えるように上から見ます。ほんまに 『日本のきのこ』 が言うとおり “華麗なるキノコ” です。あまり毒々しさは感じませんけど、鮮やかな色のキノコの範疇に入るキノコでありましょう。色の鮮やかなキノコは毒キノコだという迷信を打ち破るのにいいキノコです。なお、生食は中毒するからよく火を通すように。何べんも注意喚起しておきます。これで吾輩のブログを見てマスタケを食べて中毒されても、吾輩は免責です。
上から見る
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↓ 横からも見ます。
横か見る

↓ 宿主はコメツガの立ち枯れでしょうか? マスタケ発生の立ち枯れ木のすぐ横の木を見上げるとコメツガです。マスタケ発生木の樹種はハッキリしませんが、樹皮の感じからコメツガが疑わしいですが、ウラジロモミの可能性もあります。亀甲模様じゃないからヒメコマツじゃなかろう。
コメツガ



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