雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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ジャガイモに果実が着くか着かないかは、品種によるところが大きい。
本日は2016年6月13日 (月曜日) であります。

植物調査のスペシャリストでも見たことがない?
8400平方キロもある広大な兵庫県にどのような植物が自生しているのか? ということを徹底的に調査している会から 『兵庫の植物 第26号』 が出ました。付随して会報No.107も出されました。
兵庫の植物第26号
その会報を読んでいて、おや? と思ったくだりがあったので引用します。

「ジャガイモは6月頃に開花するが、今までその果実を見たことはない。それが June 10 2015 姫路市野里の自宅の前の畑で果実がたくさんついているのをみた。トマトのような実で径1~3cm、ほぼ球形、緑色だった。たたみ6畳分ほどの広さに栽培されたジャガイモにほとんど果実がついていた。なぜ果実がついたのか、またなぜ、その場所だけなのか? 全く分からない。近くのジャガイモ畑には1つもついていなかった。証拠標本 MY46609 は後日、人博へ送る」

●ということですが、植物調査の研究者やベテラン (アマチュア出身の) でも栽培植物に関しては分野が違うから、ご存じないこともあるんだなあという感じで意外です。つまり、植物を専門的に調査している人であってもジャガイモの果実が見たことが無いほど珍しいということなんです。まして、一般の者ではジャガイモの果実など見たことが無い人がほとんどでしょう。で、よく新聞ダネになります。地方版の話題のレベルですが、ジャガイモに果実ができたり、サツマイモに花が咲くと、新聞の地方版のニュースになります。これらはめったに見られないからです。

●ところが、そうではないんです。場合によっては、ジャガイモの果実が普通にみられます。北海道の帯広などで栽培される澱粉採取用の品種 「コナフブキ」 は果実が一番できやすい品種とされ、他にも果実のできやすい品種は沢山あるみたいです。詳細はジャガイモ博士として有名な浅間和夫先生の蘊蓄をご覧下さい。農文協 『ジャガイモの作り方』 の著者ですが、家庭菜園ファンならば読んでいると思います。もちろん私も読んでいます。
ジャガイモ博物館 ポテトエッセイ第18話 「ジャガイモに果実(み、漿果)がなる」
ジャガイモ博物館 ポテトエッセイ第19話 「種子まき栽培」



吾輩の自給菜園では、普通にジャガイモの果実ができます。
ジャガイモに花は咲いても果実ができないというのは常識ですが、じつは果実ができます。ジャガイモに果実ができるか、できないか、の最大の要因は 「品種」 ですわ。果実のできやすい品種を植えれば普通に果実ができるわけです。なんの不思議もありません。
ジャガイモ自給栽培風景 (品種名ニシユタカ)
山中の畑に、自給自足用のジャガイモを2品種作っています。 アンデス赤 (あんですあか) という粉が良く吹いてホクホク感の強い美味い品種と、ニシユタカという西南暖地の新ジャガの主力品種を栽培しています。双方とも、多収性で春作・秋作の二期作に向く品種です。詳しくは → 日本いも類研究会 「じゃがいも品種詳説」 双方30株づつ植えましたが、ニシユタカには30株全てに見事に果実がついています。ミニトマトそっくりな果実です。アンデス赤には果実がついていません。

ジャガイモに果実がつくかどうかは品種による
●ジャガイモといえば 「メークイン」 と 「男爵」 が幅を利かせていますが、これらは果実がつかない品種です。この品種が栽培されることが多いから、ジャガイモには果実がつかないということになっているだけです。果実がつきやすい品種を栽培したら果実が見られるということであります。もちろん日照や温度など果実がつきやすい条件とか、つきにくい条件というものもあるようですが‥。

ジャガイモの果実
ジャガイモの果実

江戸時代の本草学を一挙に近代的な植物分類学へと高め、世界的業績を遺した碩学の牧野富太郎先生の図版を見ると、きっちりとジャガイモの果実が描かれています。牧野富太郎著 『植物一日一題』 より図を引用します。なお、青空文庫でネットでも読めます
牧野富太郎 『植物一日一題』より


本日の収穫
まだ茎葉は青々としていて、イモの肥大余地があります。江戸時代からの言い伝えでは、「ジャガイモの早掘りは半作の損」といわれます。茎葉が枯れる寸前までイモの肥大は続くと言われ、最後の5日で収穫量が10%アップするとも。で、今あわてて掘るのは損なのですけれども、春からずうーっと野山の草ばかり喰っていてカロリーのあるものを食べていないので、少し横から探り掘り‥。
本日の収穫

↓ 新ジャガ (アンデス赤) の味噌汁です。具があまりにも多すぎて、全く味噌汁に見えませんが、これは味噌汁です。ダシは、伊吹島(香川県)のイリコ、長崎県産のスルメ、諭鶴羽山で採ってきた天然のシイタケ(干したもの)、それから北海道・利尻島のコンブでラーメンスープのような濃厚なダシをとります。また、放射脳を言うのですが、日高は明治の初めに淡路島出身者(稲田家)が移住開拓した町で、淡路島と姉妹都市提携して縁が深いわけですが、コンブは日高コンブは吾輩は食べません。食べるのは利尻コンブです。私は、札幌市に本拠地を置く ホワイトフード株式会社 さんの取り組みを支持します。国民の生命や健康を守らない農水省や環境省など信用しません!
新ジャガイモの味噌汁



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