雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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遠くよりも、近くを捜しましょう!  意外に身近にあるものです。
●野や山に繰り出して草ばかり喰っておるわけですが、自給自足の菜園のピーマンが大分大きくなってきました。ピーマンが成りはじめたら野や山の草を喰うのは終了であります。つまり、自給菜園にビタミンの多い緑の野菜ができるまでの “つなぎ” として草捜しをしているわけであります。じゃあ、店で青野菜を買ったら? ということもありましょうが、政府が積極的に放射性物質の全国拡散をやっているわけです。国民は甘く考えておるけど、国家の邪悪な横暴を甘く考えないほうがいいわけです。で、店で買うのは極力避けております。

●国家の暴挙はさておき、拙ブログで野山の草捜しを書いていますと、少し前ですが問い合わせのメールを頂戴して、ビックリしました。 「愛知県在住だが、淡路島にゼンマイを採りにいきたいので、場所を教えてくれ」 という主旨です。

キノコ狩りでも山菜採りでも魚釣りでもみなそうですが、穴場とかポイントというのは誰でもなかなか口外しないものです。もっと言えば、パチンコで出る台とか、法律の抜け道とか、儲かる商売のネタとか、甘い汁の吸えるマル秘情報とか、これらはみな基本的には誰でもが隠す情報です。ホイホイと教えるお人よしは少ないと思います。見ず知らずの相手に平気で聞く感覚にもビックリしたのですけれども、それは横に置くとして、淡路島にゼンマイを採りに行きたいというのには、絶句です。二の句がつげずお返事をようしませんでした。で、その回答の意味を含めて拙い記事にしたいと思います。 まず、次の図をよく見ましょう。



下図は、日本列島におけるゼンマイの分布を表わしています。
国立科学博物館 標本資料センター の標本・資料統合データーベースで、ゼンマイを検索し、分布地図表示 したものです。ただし、ゼンマイを全て検索すると2995件ヒットし、膨大すぎて分布地図がうまく表示されません。で、1985年~2015年の近年30年間に採集されたもので検索、536件に絞り込みをかけました。そうしてメッシュ表示された図です。1つのメッシュの大きさはハッキリわかりませんが、緯度経度25分ぐらいと思われます。
ゼンマイの分布

●ゼンマイはは北海道稚内から奄美大島まで、分布が広範囲で、どこにでもわんさかとあるわけです。この図をみれば、愛知県から淡路島にゼンマイ狩りにくる意味はありませんね! 愛知県から淡路島までは日本列島の南北の長さに比べれば近距離です。それでも、道路距離は300キロ近いです。たとえば名古屋市から淡路島南部の南あわじ市まで、車で来るとしたら新名阪高速道路など突っ走って、通行料金のバカ高い明石海峡大橋を渡って、費用もかけて、時間もかかり、ゼンマイを採りにわざわざ淡路島まで来るのに全く経済合理性はありません! 店で売っている水煮のゼンマイを買うほうが遥かに安いわけです! ちょっとした旅に行くつもりで、ついでにゼンマイ狩りもというのであればともかく、ゼンマイが目的で愛知県からわざわざ淡路島まで来るのは馬鹿げています! 

べつに来るなと言っているのではなく、大いに来てくださったらいいのですが、他に見どころは何もありません。つまらない小さな島であり、瀬戸内海東部の離島でしかありません。島の愚かな首長や役人どもは井戸の中のカエルで、鳴門海峡の渦潮を世界遺産に! などと、阿呆なタワケたことを言っていますが、世界遺産になったわけじゃないです。目指しているというだけのハナシ。渦が常に巻くわけでもないし。何か見どころがあって、ついでにゼンマイをというのならば来る意義もあるかもしれませんが、そもそも淡路島に行かなきゃ見られないという観光資源は一つもないわけです。 第一に、そこに行かなきゃ絶対に見ることができないものが見られる、というのが時間をかけてカネも使ってでも遠くに行く意義でありましょう!


愛知県内に、ゼンマイは広く自生していますよ!
ゼンマイ、愛知県で検索 すると71件の標本データがヒットします。 その標本の産地の市町村名を列挙しますと次の通りです。旧 市町村名がかなりあるような感じなので、現在どの市町村に合併編入されたか調べてカッコ内に記しました。下図はこのゼンマイ標本が採られた市町村に赤丸のプロットを入れたものです。ただし、その市町村のほぼ真ん中にとりあえずプロットしたものです。(詳細な産地が不明なので)

愛知県内のゼンマイ標本産地
名古屋市・豊橋市・岡崎市・一宮市・瀬戸市・半田市・豊田市・安城市・西尾市・犬上市・常滑市・小牧市・東海市・知多市・知立市・東郷町・美和村(あま市)・立田村(愛西市)・八開村(愛西市)・阿久比町・南知多町・美浜町・一色町(西尾市)・幡豆町(西尾市)・幸田町・額田町(岡崎市)・小原村(豊田市)・足助町・下山村・旭町・東栄町・豊根村・富山村(豊根村)・津具村・稲武町(豊田市)・鳳来町(新城市)・作手村(新城市)・音羽町(豊川市)・一宮町(豊川市)・田原町(田原市)・渥美町(田原市)・津具町(設楽町)


愛知県内でのゼンマイ分布

これを見ると、愛知県内にはゼンマイは広く分布しているようです。愛知県在住者がゼンマイを採りたかったら、見ず知らずの遠方ではなく、なるべく愛知県内でゼンマイを捜すべきですね。

●吾輩は、むかし、名古屋じゃないけど東海地方のあるところに行っておりまして、名古屋周辺の山々をよく歩きまわりました。伊吹山、鈴鹿山地、ホソバシャクナゲの鳳来寺山、恵那山など‥。で、思うんですが、愛知県といっても広くもし名古屋市辺りに住んでいるのならば、鈴鹿山地の北部がゼンマイ捜しにいいんじゃなかろうかな? アクセスが容易で、標高の割に見晴らしも絶景ですし、藤原岳とか御池岳とか、あのあたりは太平洋側の積雪地です。若狭湾から進入した雪雲が流れ込んでくるところで、積雪が山菜の生育に好条件をもたらしていますね。





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