雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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オンツツジはすでに落花したが、自然観察の対象はいろいろ。 (その3)
2016年5月29日、高越山で見られた山菜

ミョウガ
元は栽培品起原のものが野生化しているのでしょうけれども、あちこちの山中で見かけます。ときには大群落となっています。スギ植林の林床とか藪陰など湿気の多いところにあります。ミョウガは2回採れます。春4月頃に地上に出てきた直後の若い芽をミョウガ竹として甘酢漬にすると絶品、かつ超高級品です。特に腐葉土や落ち葉が厚く堆積したところでは、軟白化した品質の高いものが採れます。2回目の収穫は7月~8月のいわゆるミョウガの花です。なお、山奥で野生化したものを採りますが、人家の近くではダメです。栽培している可能性があるからです。

ミョウガ

ユキノシタ
庭に植えられることが多いですが、もともとは山の渓流際などに自生する野生植物です。徳島県の山でもあちこちでよく見かけます。畑に植えるイチゴみたいにランナーを出して殖えます。自生地ではときには一面の大群落となります。 葉を天ぷらにします。
ユキノシタ

ウワバミソウ (北日本名はミズ、ミズナ)
徳島県の山では、暖帯上部からブナ帯にあります。林道の山側法面で水がにじみ出ているところとか、渓流沿いに普通に見られる柔らかい山菜です。どこにでもありますが、半日蔭でじめじめした水分の多いところが自生地です。乾燥する尾根とか、強風にさらされ日射が強く当たるところにはありません。自生地では一面の大群落となることが多いです。 秋田県など雪国や北日本では最高に評価される山菜の筆頭です。山菜につきもののアクや苦み・渋みなど皆無です。軽いヌメリがあり、シャキシャキとした歯ごたえは、もはや山菜ではありません。野菜と称してもいいでしょう。 ウワバミソウは四国の山にも普通に分布しています。四国や瀬戸内では誰も採らないのですが、第一級の山菜として推奨します。利用方法等は雪国・北日本の方に教えてもらいましょう! →森と水の郷あきた 山菜採りシリーズ⑯ ミズ (ウワバミソウ)
ウワバミソウ
ウワバミソウ
写真の中に書き込んだように、葉は左右対称な形ではありません。これが大きな特徴の一つです。
葉は左右非対称
山菜として食用にするのは主にこの茎の部分です。しかし、葉も花が咲くころまでならば柔らかいので食べられます。
茎が食用部分

ミツバ
ミツバは水耕栽培されたものが店頭で売られる野菜ですが、もともとは山野に自生する植物です。平地の人里から標高千mの奥山までどこにでもあります。道端にもたくさんあります。株の中心部分の柔らかそうな葉を摘み取ります。細かく刻んで味噌汁に入れます。つまり薬味のネギの代わりです。たらふく喰うものではありませんが、沢山採れたら湯掻いてから三杯酢であえて食べます。酢と相性がいい山菜です。
ミツバ

ゼンマイ
すでに長けてしまっていますが、ゼンマイが沢山あります。林道沿いにもあるし、スギ植林が適度に間伐されているので林床に草があります。そこにゼンマイも沢山です。ゼンマイは比較的に耐陰力がある山菜のようで、ワラビよりも日蔭でも生育できるようです。
長けたゼンマイ

ワラビ
真打のワラビの登場です。これを知らない人はいないでしょう。とくに田舎人でワラビを知らなかったら田舎人失格です。ここでは、いまようやくワラビが一斉に出始めました。平地よりも2か月遅れです。北日本並みの遅いワラビが賞味できます。遅くなる要因が何重にも重なったのではないか? 標高1060mなので平地よりも6~7度寒いことと、ツツジ開花前後の出始めのワラビは片っぱしから採られるので本格的に出るのが遅れること、それからもともと遅く出る晩生の系統ではないか? と見ています。この山でワラビが本格的にでるのは6月上旬くらいです。
ワラビ
ワラビ
ワラビは先端の穂みたいなものは食感が悪い


一面のイタドリ畑
高知県の人が随喜の涙を流して喜びそうな一面のイタドリ畑であります。イタドリを八百屋の店頭で販売するのは日本広しといえども高知県だけですが、土佐の人はイタドリを片っぱしから採るので少なくなって、県境を越えて阿波にまでイタドリを採りに来るというハナシです。徳島県西部の人が 「土佐の人ら、こっちまでイタドリを採りにきてどうならんわ」 と怒っていましたが、何かトラブルでもあったんでしょうかね? 「神戸の人らどうならんわ」 と言われないように自戒しなくっちゃ! (なお、吾輩は神戸ナンバーであっても神戸じゃなく、淡路島なんで元は徳島県人ですわ。江戸時代は淡路は阿波藩の領地ですよ!) 神戸ですか? って聞かれたらそう答えています。
一面のイタドリ畑

本日 (5月29日) の収穫
本日の収穫
本日の収穫
ウワバミソウの調理例
ウワバミソウの料理
↑ 吾輩の試作品。左はウワバミソウの葉のお浸しですが、ホウレンソウに全く遜色がありません。花が咲くころまでだったら葉も葉菜として食べられます。上に乗っているのは瀬戸内海特産のジャコです。野菜や山菜にはシュウ酸が多いものがあるから、カルシウムの多い食品と併用して食べます。牛乳が一番いいとされますが、牛乳はヒトが飲むものではありません。あれはウシの仔が飲むものです。成獣になった哺乳類が親の乳を飲む例など存在しません! ヒトの成獣が他種のものといえ乳を飲むのは異常なことをやっていますね! 右のものは、ウワバミソウの茎の野菜炒めです。シャキシャキと歯ごたえがいいです。山菜というよりも完全に野菜です。


頭を雲の上に出す高越山
なんだか富士山みたいです。阿波富士と讃えられるゆえんです。山さん、今日は素敵な1日ありがとうございました。お土産も沢山ありがとうございました。
雲の上に頭を出す高越山




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