雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
2016年5月21日 高城山(1632m)シャクナゲのお花見 (その3)
●今回のシャクナゲのお花見のハイライトは、実はシャクナゲではありませんでした。シャクナゲはありましたが花が早く咲きすぎて、あるいは我々が来るのが遅すぎたのかもわかりませんが、開花のピークを過ぎていて花は褪色ぎみでした。シャクナゲの花は満開を過ぎると色あせて白っぽくなってしまいます。蕾や咲きはじめは赤っぽいのです。で、シャクナゲのお花見の最適期は満開の少し前です。これならば赤い蕾や咲きはじめの濃色桃色の花が楽しめます。樹によっては、早い花は満開になっているが、まだ咲きはじめがあるというのが良いのです。 ということで、結果的に今回のお花見のハイライトはシロヤシオとなりました。


南高城のシロヤシオ
南高城(高城山の南東にある1570mのピーク) にシロヤシオがあります。見事な大木ばかりです。シロヤシオのお花見は徳島県下ではここが一番良いでしょう。なんせ、スーパー林道から歩いて5分です。雲早山では標高差400m近くをよじ登らなければなりません。写真ではあまり迫力がありませんが、実物は清楚な白いツツジで、素晴らしさに圧倒されます。世の中、政治などはどす黒く腐敗をきわめておりますが、清楚な白い施政が行われてほしいものです。7月10日の選挙では、暗黒・背徳の独裁者 = 安倍ジョンイルに大きなお灸をすえて、世の中をシロヤシオのごとく白く清楚に刷新しましょう!


高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ

●同じ五葉のツツジの赤ヤシオ(紀伊半島と四国のものはアケボノツツジ)と、白ヤシオは分布域も似ているし棲息環境も似ているのに、花期が微妙にずれています。両方が一緒に観察・お花見ができたら紅白めでたいのですが、そうはさせてくれないのは何の戦略でしょうか? 異種の花同士が結託して、何べんも足を運ばせる陰謀か?? いっぺんに咲くと訪花昆虫が足りなくて受粉可能性が下がる? というのは考えられなくもありません。それはともかく、赤の花が散ってから白が咲きますね。少なくともこの山域では‥。他地方ではどうなんでしょう? 昔、東海地方に住んでいたとき足しげく鈴鹿山脈によじ登りました。御在所岳でもどこでもアカヤシオとシロヤシオが沢山ありましたが、花期がづれてたんやろか? 昔なんで覚えとれへんなあ。 去年は5月5日にアケボノを見にきましたところ見頃でしたが、シロヤシオはまだ蕾堅しでした。今年はアケボノをよう見にこれませんでしたが、21日現在ではすでに散りはてています。


シロヤシオの全国的な分布はどうか?
国立科学博物館 標本・資料 統合データベース  を検索して調べてみました。種名 「シロヤシオ」 検索結果127点の所蔵標本がヒット。もしかしたら、別名のゴヨウツツジと記載された標本があるかも? しかし、ゴヨウツツジのヒット数はゼロでした。 動植物の標本データベースで公開される採集地は、市町村名までです。山野草マニアや業者が盗掘するので詳細な産地 (採集地) は公開されないのは残念ですが、しかたがありません。市町村名だけでは山なのか平地なのか不明ですが、ま、市町村名まで分かれば全国的な大まかな分布域はつかめます。

国立科学博物館所蔵シロヤシオ標本127点の採集地
なお、過去100年におよぶ標本集積の結果なので、合併前の旧市町村名と思われるものが散見されます。同一市町村で複数ある場合は、市町村名の後ろに点数を記入しました。貴方のお住まいの町はリストにあるでしょうか? 意外なのはわが兵庫県の神戸市ですが、なんのことはない六甲山に自生しています。神戸市街地にあるわけではありません。

岩手県 一関市
宮城県 白石市・七ヶ宿町・川崎村
福島県 西郷村2・滝根町3・滝根村
茨城県 北茨木市・水府村2・太子町2
栃木県 日光市7・矢板市・日光町16・那須村
群馬県 桐生市・富士見村7・東村
埼玉県 吾野村
東京都 奥多摩町7・三田村3・氷川町5・氷川村・浅川町
神奈川県 箱根町2・仙石原村3・清川村9・煤ヶ谷村
山梨県 身延村
長野県 大桑村2・平岡村3
岐阜県 美濃市・美山町・板取村5
静岡県 富士宮市・裾野市・梅ヶ島村2・本川根町6・春野町2・水窪町2
愛知県 鳳来町2
三重県 菰野町5・椿村・美杉村
滋賀県 大原村
兵庫県 神戸市
奈良県 天川村・下北山村1・上北山村4
高知県 本川村



メッシュ分布図
分布地図選択画面より借用しました。緯度・経度情報を含むデータのみでの表示(分布)らしいです。ということは、その標本に緯度・経度情報がラベルに記載されていないものは、漏れ落ちているということか?
シロヤシオの分布
↑ 東北地方から近畿地方までの本州と、四国にあります。日本海側ではなく、どちらかと言えば太平洋側にあります。平地ではなく、温帯の山で尾根筋とか乾燥する斜面や岩場にあるようです。

なお、四国には1点しかプロットされていませんが、四国山地の主稜線上の山々に点々とあります。高丸、雲早、高城、剣‥、ずーっと石鎚まで点々とあるわけですが、四国山地で採集されたシロヤシオの標本が国立科学博物館に収められていないということでありましょう。これでは東四国アルプスはシロヤシオの分布空白地帯になって残念です。もし受け入れてもらえるのであれば、吾輩が徳島県内のシロヤシオの標本をこしらえて送ってもいいですわね。 最近各地の自然史博物館が所蔵標本のデータベースを構築し、一般のものでも検索閲覧できるようになってきましたが、関西の大きな標本庫である 大阪市自然史博物館 を覗きましたがまだ準備中です。わが兵庫県の 人と自然の博物館 のデータベースではシロヤシオで1点、ゴヨウツツジで2点ヒットします。



シロヤシオと高城山のネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主

太い幹の樹皮はクロマツみたいだ
南高城のシロヤシオ
南高城のシロヤシオ
太い幹の樹皮はクロマツみたい
太い幹の樹皮はクロマツみたい

南高城から剣山遠望
南高城から剣山を遠望する
南高城から剣山を遠望する




スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.