雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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日本一のオンツツジ群落、高越山船窪ツツジ公園は満開! (その1)
本日は2016年5月18日 (火曜日) であります。



●今年は暖冬、その後も暖春であります。で、草木の発芽・展葉・開花などの状態や、昆虫や渡り鳥の初見など、フェノロジー (生物季節) が例年より若干早めに推移しているように思います。で、もうぼちぼち見頃かな? と思い昨日の17日に、また高越山にやってきました。たしか3月15日だったか四国山地に降り積もった雪を高越山に見に来て以来2ヶ月ぶりです。先月にスプリング・エフェメラル(春のはかない花たち)のカタクリとかイチリンソウなど見にこようと思っていたのですが、よう来ませんでした。久しぶりに来たので、しっかりと観察したいと思います。そういえば、阿波国一の修験道の高越寺の盛大な護摩法要もこないだあったハズですが、見によう来ませんでした。朝8時ちょうどに淡路島の雑想庵を出て10時ちょうどに高越山の山頂部にある船越オンツツジ公園に到着しました。日が高くなってノコノコとやってきたのが大失敗でありました。

●ちょうど本日に吉野川市の関係者がボランティアで清掃奉仕されていました。マイクロバス2台で来ていたので50人ぐらいいたでしょうか? 公園内外のゴミ拾い奉仕されていて御苦労さまでございます。ところが、ついでに山菜採りもしているようです。手にはゴミを入れる袋と山菜を入れる袋を持っているではないか! 採っているのは山菜の定番ワラビと、ここは高知県の隣県だ、イタドリもせっせと採っています。じつは、吾輩もツツジのお花見のあとでワラビを採るつもりでしたが、大勢で採りつくした後です。片手でひとつかみの束だけしかありませんでした。残念! 要するに、明かせばここが徳島県屈指の北日本並みに遅くワラビが採れる場所なんです。で、何故か皆が採らないフキをと思いましたが、フキは淡路島産のものをたくさん佃煮にしてもう食傷気味です。かわりに隠れた優良山菜のユキノシタを標高の低い所で採りました。天ぷらにしたらとても美味い山菜です。神山町の道の駅ではユキノシタの丸い葉を結構な値段をつけて売っていますわ。 (売っているのを何べんも見ています)


以下の写真はすべて5月17日に撮ったものです。
↓ 麓から見上げた高越山です。標高1133m。
麓から見上げた高越山
↓ 四国銀行の上にそびえる高越山です。成層火山でもないのに、見る場所によっては富士山型の山容であります。阿波富士と讃えられる所以です。
四国銀行の上にそびえる高越山

●吾輩のように高い山がない淡路島 (諭鶴羽山608m、先山448mなど) の島民の目には、千m超の山は物凄く高く立派な山に見えます。ぐるりと2千~3千mの山々に囲繞されている信州の人の目には、千mちょっとぐらいは山ではなく丘なのでしょうが、つまり、ヒトは普段目にしているものを基準にしてものごとを考えがちですね。 原発利権にどっぷりと浸かる原子力村の者どもが、躍起になって再稼働をたくらんでいるのは、われわれ圧倒的に多数派の国民とは、物事を考える基準が違っているのでしょう。安倍下痢野郎 (ネット世論では安倍ゲリゾーと言っている) がいまだに何の実体もないアベノミクスを得意げになって吹聴するのも、その基準が国民からかけ離れているからでしょう。


↓ 船窪オンツツジ公園に到着。花見客を当てこんだ露店も来ております。 船窪オンツツジ公園は地理院地形図上ではここ 高越山から奥野々山へ1100m前後の尾根が3キロ続くのですが、その中間の窪地です。ツツジ公園は海抜1060~1070mぐらい。
船窪オンツツジ公園に到着
↓ 吉野川市の清掃奉仕団が活動しています。ご苦労さま、かつ有難うございます。
吉野川市の清掃奉仕団が活動している
↓ 展望所の上からオンツツジ群落の東部。オンツツジ群落の規模は長径430m、短径90m、周囲1000mですが、展望台からは広角レンズじゃないと写真がとれません。で、群落の全貌を3分割しました。
展望所の上からオンツツジ群落の東部分を見る
↓ 船窪オンツツジ群落の中央部
船窪オンツツジ群落の中央部
↓ 船窪オンツツジ群落の西部分
船窪オンツツジ群落の西部分

ここは日曜日を避けたほうがいい所であります。
●平日なので人出はそれほどではありません。満開のピークと日曜が重なり天気がいいと、物凄い花見客であふれ返ります。20年ほど前にヒドイ目に合ってからは、吾輩は日曜日には絶対に来ないことにしています。車のナンバプレートで毎年観察している限りでは、おおむね花見客の5割が徳島県人です。3割が香川県、2割が愛媛・高知県といったところか。四国島外はほとんど見ませんが、ときたま神戸ナンバーとか岡山ナンバーなども。本土から見に来る価値がありそうなオンツツジ群落です。 

●わが淡路島にも、諭鶴羽山の東の鉄塔のあるピーク周辺にオンツツジがたくさん自生していて、兵庫県版レッドデータではBランクの貴重植物です。兵庫県本土側にはオンツツジは自生していません。それにしても船窪のオンツツジはどこよりも巨大な樹ばかりで唖然とさせられます。巨木ばかりで、しかもオンツツジのほぼ純林です。どういう理由でこのような群落が形成されたのか不思議です。つい、オンツツジの庭園を造ろうとしてヒトが手を加えたのでは? などと錯覚してしまいます。徳島県内の暖帯上部からブナ帯にかけてオンツツジが点々と見られ、雲早山や高城山のスーパー林道沿いにもオンツツジは沢山ありますが、みな樹は小さいです。淡路のオンツツジも樹が小さいです。なので、淡路島からでも神戸からでも見に来る価値があります。

人出はたいしたことはない

↓ 見事な咲きっぷりです。しかもツツジ属の樹にしては巨木です。びっしりと密に花がついています。朱色のあでやかさで目が痛いほどです。でもまあ、この樹には来年は花がほとんどないハズです。
見事な咲きっぷり
↓ 上掲の樹に比べると花着きはやや少ないです。しかしながら、この普通の咲きかたでもスゴイと言えましょう。
普通の咲きかたでもスゴイ


これは公園西端にある標柱看板
説明看板
これは公園西端にある標柱看板


葉と花の観察
葉は通常は枝先に3枚着きます。葉の葉柄や葉の裏面の脈上や葉の表面に薄茶色の長毛が多いです。写真では分かりにくいですが、3輪生する大きな葉のまん中に小さな葉が着くことが多いです。葉には長い毛があります。 花は葉が出るのと同時に咲きますが、花が先のことも多いです。ていうか、花の表年で花着きが良い場合は、花ばかりで葉がありません。花が終ったかなり後に細々と葉が出ます。
葉の様子
葉は枝先に3枚つく
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