雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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最近、「若い人がよう死んにょる」 などと誠しやかに言よるけれども、それは単なる錯覚にすぎない。
●平均年齢80歳ぐらいと思われる高齢者の集まりに、席を同じくして色々と雑談をする機会がありました。その人たちは元気なお年寄りであります。色々と話をしていて気になったのは、「最近、若い人がよう死んにょるなあ」 と異口同音に言うことです。彼らがいう若い人とは60代のことです。新聞のおくやみ欄で、90代の人と並んで60代の人の名前が載っているというのが、その根拠だそうです。 吾輩が、「そんなことはないすよ、90代の人はよう死んにょるけんど、60代の人はあまり死んにょらんよ」 といっても全く通じません。しまいには、「山のキノコよ、おまはん、新聞をよう見なあかんわ。おくやみ欄に60代の名前がようさん載っているんやで」 と怒られてしまいました。ヒトとはそんなに簡単に見かけの数字や事象にだまされてしまうものなのだろうか!? これでは悪徳自民党にだまされたり、地球温暖化詐欺や、環境のためにを標榜するインチキなエコ商法にだまされるのは無理もないかもしれません。

60代後半と90代後半の死亡者数はほぼ同じ。
見掛け上、若い60代が大勢死亡するかのように錯覚する。


↓ 狭い範囲になるほどバラツキが生じることがあるので、全国の統計を見ます。年齢5歳階級の人口と、平成26年の1年間死亡者・死亡率です。
年齢5歳階級の人口と、平成26年の1年間死亡者・死亡率
*1 「人口推計 (平成26年10月1日現在)」 (総務省統計局)
*2 死亡率 (人口10万対) の年次推移、性・年齢 (5歳階級) 別 (厚生労働省)
    なお、比率%は少数第3位を切り捨てとした。
*3  5歳階級人口と、人口10万対死亡者の数字から、計算によって求めた。


見掛け上の死亡者数は同じように見えるが、
背後にある集団の大きさ (分母) や、死亡率は全く異なる。


●85186人や、84119人は似た数字でありますが、60代後半では910万人の中のそれであり、90代後半では35万人のうちのそれであります。新聞のおくやみ欄では、90代後半も60代後半も同じ程度の人数が出てくるのは確かですが、その年代の人の死亡しやすさの度合いは全く異なっていますね。60代後半では死亡するのはほぼ100人に1人です。なかなか死んにょらんわけです。いっぽう90代後半ではほぼ4人に1人が死亡します。よう死んにょるのです。


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蛇足ながら、以下にグラフ化したものを陳列します。

年齢5歳階級の年間死亡者 平成26年

年齢5歳階級の人口 平成26年10月1日

年齢5歳階級の死亡率 平成26年


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問題は、錯覚・錯誤につけこんで情報操作されること
●問題は、ヒトという動物は錯覚をしやすいということでしょう。このヒトの錯覚しやすいという性質につけこんで、権力を握ったものどもが情報操作を仕掛けてくることです。統計データを悪用して、統計データの一部分だけを都合よく抜き出して、マスゴミどもに盛んにキャンペーン報道させるという手法で簡単に情報操作出来ます。 たとえば、何年か前に、過去20年ほどの少年犯罪件数の統計を引っ張り出して、少年犯罪が増加し、社会が乱れているというキャンペーンが張られました。しかしそれは、長期の統計を無視していたのと、警察に一生懸命仕事をさせたという一種のヤラセでありました。そういう工作を弄しておいて、自民党改憲勢力、ニセ売国右翼どもは、社会が乱れ犯罪が多くなったのは憲法が悪いためだ! というふうなプロパガンダをしています。日本の国体や美風を重んじた憲法に書きなおす必要があるのだと愚かな主張しています。

ところが、たとえば殺人事件の長期の統計データをみれば、戦前や昭和20年代や30年代のほうが殺人が遥かに多かったです。単位人口あたりの殺人事件発生数はおおむね近年の3~4倍程度。それから、ニセ売国右翼どもが称賛する自民党の憲法改正 (じつは、改悪だ!) 草案ですが、実際に読んでみると300年前の憲法か? と思えるほどヒドイものです。あからさまに国家主義・軍国主義の色合いで、「国民は国家のために奉仕するものだ、お国のためには個人の自由や権利など制限して当然だ!」 と言っているように読めます。まさに戦前の大日本帝国憲法を復活させようとしています。非常に恐ろしいことで、われわれ国民の自由も権利も生命も平和も虫けらのように蹂躙されてしまうにちがいありません。では、ニセ売国右翼ども (これには安倍下痢野郎も含まれる) が、(たぶん)彼らが理想形としている大日本帝国憲法で支配されていた戦前は殺人事件がなかったかどうか? ですが殺人事件や凶悪犯罪が非常に多かったです。つまり、ニセ売国右翼どもの主張は根本的に真っ赤なウソということです。


殺人事件は激減している
↑戦時下に一時的に殺人発生件数が減少していますが、これは除外して考えたほうがよさそうです。戦時統制体制の中では、殺人を犯す男性が軍隊に徴用されたり、強制労働にかりだされたり、厳しい監視体制下では殺人がやりにくかったり、戦時体制維持のための特高警察は幅をきかせたが、普通の警察の機能が低下して殺人があっても統計に反映されていないとか、いろいろと諸説あるみたいです。 

凶悪犯罪認知件数の長期変化データ
データは Wikipedia 日本の犯罪と治安 から採りましたが、原典は警察白書および犯罪白書からのようで、数字を転記する際に誤記などないか、吾輩も数年分をチェックしましたが正確に転記してありました。ただし膨大すぎて全部をチェックするのは無理です。 (Wikipediaは信用ならんところがあるので)
凶悪犯罪の長期推移

凶悪犯罪の長期推移




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