雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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島内のワラビ山を徘徊して、島民が採らないゼンマイを採る
本日は2016年4月4日 (月曜日) であります。

●昨日の日曜日はヒマだったので、4カ月ぶりに通行止めが解除された剣山スーパー林道を見に行こうと思いましたが、低気圧が接近し、南東方向から暖湿気が四国山地にぶつかり天気がかんばしくありません。地下足袋王子様のブログを拝見すると、ファガスの森はなんと4日から営業再開とのことです。例年よりもやけに早いなという感じですが、昼飯を喰うところがあるし、スーパー林道の崩壊箇所も修復されたようなので、修復後の走り初めとして剣山の南側まで行って来るものいいかもわかりません。でも、行かなくて良かった。どうやら雨と霧に見舞われたようだ。天気が悪くて眺望がダメだったら鳴門大橋代を損したような気になります。で、そのかわりに午後から淡路島内のワラビ山にいって徘徊しました。


↓ ワラビ山から西の方向をみたところです。
島の中の里山
↓ ワラビ山から南東方向。淡路島第二の高峰の柏原山 (標高569m) が見えています。暖湿気が紀伊水道にも侵入してきて柏原山にも雲がかかっています。やはり四国の山に行かなくて良かったです。
島の中の里山
↓ ここがかつて淡路島南部で屈指のワラビ山でした。むかし大規模な山火事があって、「焼け野が原」 ならぬ 「丸焼け山」 となりました。そこへワラビが侵入し大繁殖して、山の斜面いちめんにワラビの大群落となったのですが、ところが年数と共に植生が変化していく 「遷移」 が進行、木が茂りだしました。木が茂ったらワラビは消えて行きます。ここのワラビは最盛期の10分の1に縮小してしまいました。
島の中の里山

島山は百花繚乱
↓ 百花などと申しながら2つしか取り上げませんが、春の野生花を片っ端からとりあげるのはキリがありません。モチツツジは花の基部がねばねばとしていて鳥モチみたいだからモチツツジというようですが、淡路島あたりが分布の西限みたい。で、鳴門大橋を渡って吉野川流域にいくと一斉にキシツツジに変わるようです。観賞価値は阿波国のキシツツジのほうが上で、モチツツジはあまり綺麗とはいえません。
モチツツジ
モチツツジ

↓ コバノミツバツツジです。島の里山、とくに標高の低いところのものは皆これです。ミツバツツジだとほとんどの人が言うのですけれども、ミツバツツジの仲間は地方ごとに変異があってよくみると微妙に異なります。コバノミツバツツジは名前の通り、葉が小さい (小葉三葉躑躅) から言うのですが、花も明らかに小さめです。島山でも、柏原 ~ 諭鶴羽山の標高が高い所には、花が一回り大きなトサノミツバツツジ (アワノミツバ?) や日本海側要素のユキグニミツバツツジが見られます。
コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ

豊饒な山菜
↓ ゼンマイです。タラの芽が山菜の王様とはよく言われますが、ならばゼンマイは山菜の大統領か? ワラビは山菜の天皇陛下? これらの序列はよくわかりませんが、全国的な定番山菜です。各地にその地方独特の人気山菜があるようですが、(例えば土佐のイタドリの芽とか、豪雪地帯のアケビの新芽など) 全国的に好まれる山菜は種類が限られてきます。タラの芽、ワラビ、ウド、ゼンマイ、フキ‥。なぜ全国的に好まれるのか? ですが、単純な理由です。九州の端から北海道の端まで全国的に自生分布しているからに他なりません。さらに何故分布が広いのか? 考えてみますと、タラノキが良く分かる事例ですが、タラノキは典型的なパイオニア種 (前駆種) です。森林が伐採されるとか、山火事や山崩れが起こるとかで植生が破壊されたら、その裸地にいちはやく侵入してくる植物です。そして生態遷移が進んで森林が回復してくるとタラノキは消えて行きます。つまり全国的に人気の山菜というのは、二次植生を形成する植物で分布拡散能力が非常に大きいということなのでしょう。これが全国で人気のタラノメやワラビが全国に分布する理由です。
ゼンマイ

↓ こちらはフキです。淡路島のフキは草丈がせいぜい30センチとか大きくても50センチまでです。秋田県のアキタブキや北海道のラワンブキみたいに立派にはなりません。煮物にするには小さいので、佃煮にします。佃煮にすれば絶品です。炊きたてのご飯に淡路フキの佃煮があれ他におかずはいりません。
フキ

↓ こちらはミツバです。八百屋に行けば水耕栽培したミツバが売られていますが、全く同じものです。水耕栽培しているものは野生種を栽培しているにすぎません。(野生種の中から優良な形質のものを選抜しているかもしれませんが)
ミツバ

本日の収穫
↓ 淡路島産のゼンマイです。綿毛を取り除いてすぐに茹でられる状態にしています。まえから疑問に思っていたのですが、淡路島南部の山菜ファンたちは、タラノメとワラビは競って採っています。しかしながら、ゼンマイを誰もとりません。なぜなんでしょうかね? まさか、ゼンマイが食べられると知らないんでしょうかね? 不思議です。ゼンマイは淡路島に無数にある溜め池の土手にいくらでも生えています。道路の横の溜め池の土手にもあります。チョイチョイと採れる筈なんですが何故採らないのでしょうか? なお、島内には山菜採取業者がいないので山菜を採っても問題にはなりません。むしろ、「あんなしょーもないもんを採りよるわ」 と笑われるのがオチです。

なお、今回はワラビを採らなかったのですが、実は、昨年5月おわりごろか6月になっていたか忘れましたが、四国の1000mを越える高原で北日本並みに遅いワラビを大量に採取、冷凍保存したものがまだ残っています。で、新物のワラビは冷凍ワラビを全部食ってから採りにいきます。また四国山地の高原で夏前に‥。

本日の収穫

↓ 熱湯でしばらく茹でました。これをよく揉みほぐして天日で乾燥させてから保存します。乾燥ゼンマイは夏に出してきて油で炒め煮ます。一種の保存食でありまして、採ってすぐに食べるものではありません。
茹で上げたゼンマイ

↓ 花見客はいません。淡路島の人口減少は急激で、最近、どこへ行っても人が少なくなったわね、という印象がしています。自分の住んでいる町内会でも20年前と比べると、人がいなくなり何軒も空き家になってしまいました。100年後には淡路島は無人島になっているかも?
花見客はいない


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【余談】 ヤドリギの半寄生という生き方
満開のサクラの上にくす玉みたいなものがあります。よく見るとヤドリギのようであります。サクラの木にちゃっかりと居候して生活しています。宿主のサクラから水分や養分を奪っています。泥棒です。でも緑の葉を持っていて自分で光合成しています。なので100%サクラに依存して栄養を奪っているわけではありません。そういう意味では全面的に寄生しているのではなく、半寄生と言われるゆえんです。
ハチの巣みたいなものがあるぞ
この生き方は何かに似ていますわね! そう、原子力村の連中に似ています! ウソや誤魔化しインチキで国民をだまして、国を滅ぼす恐ろしい原発を進めているのは、電気事業連合会・経産省官僚・核武装をたくらむ政治家・原子炉を作り工事をする重工やゼネコン・権威の煙幕を張ってウソをばら撒く原子力学科の教授などです。かれらは庶民が払う税金や電気代を喰っています。そういう意味ではヤドリギの寄生と同じです。けれども、彼らも彼らでそれなりの仕事はしています。その意味では緑の葉で光合成しているヤドリギと同じ。酷似していますね。 問題はヤドリギがはびこりすぎたら宿主のサクラを枯らしてしまうことでありましょう。宿主のサクラをを生かさぬよう、枯らさぬようにと、江戸幕府の政策が彼らのお手本なのでしょうかね? 寄生もほどほどにということです。
ヤドリギだ


こりゃあ、たまらんわ!
2016年2月19日、南あわじ市賀集にて。宿主はエノキです。いくらなんでも、こんなに寄生されたらたまりません。重過ぎです。でもまあ、この国の状態はこんなものでしょう。原発などゼロで日本経済も社会もなんの問題もないことが見事に立証されたのです。にもかかわらず再稼働をするのは、やつらがいかに不当な既得権益にへばりついているかを示しています。ヤドリギの駆除が必要です。
ちょっと重たいわ
問題は、この黄色い果実です。実の中身は強力な粘着物質です。とりもちのような粘着性があります。鳥がこの実を食べて飛びまわり、種子を拡散しています。鳥の消化管を通っても粘着性を保ち、鳥が止まった樹木の枝にヤドリギの種子が粘着します。どんなに払い落しても、しつこくへばりつくタチの悪さやしぶとさは、原子力村の連中とよく似ていますね。
ヤドリギの果実は黄色




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