雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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やっぱり温暖化してポカポカのほうが良いわけですね!
かんきつ類に寒害発生危惧の高い低温だ!
●このたびの九州および南西諸島を襲った異常な寒波は、ミカン類やビワなど低温に弱い果樹などにほぼ間違いなく寒害を及ぼしたと思われます。ミカン類では、特に寒さに弱いネーブル、レモン、ハッサクなどは耐寒限界が-2度、比較的に耐寒性のある温州ミカンでは-6度あたりまでで、それ以下になると寒害で落葉してしまいます。そうなるとその年の収穫は壊滅しますし、翌年にも後遺症を引きづります。寒波が強ければ樹が枯死することもあります。

●下図は1月25日04時の正時の九州本島の気温分布です。これを見ると、耐寒性の乏しい農作物には非常に厳しいといわざるをえないです。九州北西部では気温がプラス圏になっていますが、前日の24日は日中-3度 ~ -4度あたりで推移していた地点が多かったです。吾輩は温州ミカンを栽培して少量ですが農業協同組合の選果場に出荷した経験があります。で、確信を以って申すのですが、長崎県のビワとか熊本県のかんきつ類栽培でかなりの被害が出ているハズです。鹿児島県もこの気温じゃ非常にマズいです。えらいこっちゃあぁ! やっぱり、温暖化してポカポカのほうがいいわけです。寒いと莫大な灯油代もいるから、お財布にも非常に厳しいのです。聞いたハナシですが、日本一の寒冷地の北海道じゃ、夏場に働いて稼いだものを冬場に全部燃やしてしまうとか。北海道や信州の住民から温暖化大歓迎論が出てきてもよさそうなんだけど、何故か出てこないわね? 今朝(26日朝)の最低気温ですが、長野県アメダス菅平で6時34分に-25.6度を観測、長野県アメダス野辺山で3時22分に-24.6度でした。南極みたいだね。もっと、もっと温暖化してほしいですね。



気象庁サイト アメダス気温分布図 から借用しましたが、九州地方(北部)と、九州地方(南部)の2枚の図を上手く切り貼りしてくっつけました。パッと見ではくっつけた跡がわからないほどで、なななかの出来栄えです。 地図を伏せて気温だけを見せられたら、長野県の気温かと勘違いしそうです。
2016年01月25日04時の九州本島の気温

●注目地点は、図中に書きこんだ鹿児島県のアメダス大口と、アメダス田代です。最低気温の記録を一挙に大きく更新しました。一体何があったのでしょうか? アメダス大口は、九州地方の事実上の最寒記録のトップに踊り出ました。上には旧阿蘇山測候所の-15.9度があるだけですが、阿蘇山特別地域気象観測所は山岳観測所です。

アメダス大口  -10.2度 → -15.2度  と一挙に5.0度も更新しました。
アメダス田代   -7.1度 → -10.4度  と一挙に3.3度も更新しました。

●ひとつ考えられるのが、降雪がシッカリとあり、ふわふわの積雪は優れた断熱材であって、地面から上ってくる地中の顕熱が遮断されて(井戸水が冬暖かいのを見たらわかるように地中は温度が高い)、雪面上が放射冷却でグングンと冷えたのでは? 田代では前日に気温が氷点下になってから8.5ミリの降水があり、推定で10センチ近くの積雪があったと思われます。大口では22.5ミリの降水で、鹿児島地方気象台の資料では日最深積雪が27センチだったらしい。日が替わったころ雪雲が取れて星空が見え、しかもほとんど無風状態で、上空には寒気が残り、しかも地面には積雪の布団、と強い放射冷却が発生する条件がうまく揃ったのが、異様な低温の原因か? どれか条件の一つでも欠けていたら、本土最南端でここまで低温にならなかったのでは? → 鹿児島地方気象台の月例気象説明会配布資料 (一定期間で削除するとのことですが、素晴らしい資料なので置いておけばいいのに)




九州地方で-10度以下の低温を記録している20地点
というリストをこしらえてみました。気象庁の気象官署およびアメダスの観測統計から拾い出しました。南国九州といえども、阿蘇山のカルデラ内とか、周辺の内陸の盆地や標高がやや高いところは大変よく冷えることが分ります。九州の内陸部では-10度ぐらいは当たり前という感じです。ところが、今回鹿児島県アメダス大口がたった2回目の-10度割れで、事実上の九州寒冷記録トップに躍り出たのは、異様な感じです。たんなる一発屋であったということですが、いかに放射冷却の条件がうまく何重にも重なったかということではないか?
九州地方で-10度以下の低温を記録している20地点
 *山岳気象観測所の阿蘇山は別格で、-10度以下は日常茶飯事で数え切れません。
  で、多くのアメダスと統計期間をそろえて、1977年1月~2016年1月までを数えました。
 *表中の太字の3か所は気象官署です。 (旧測候所・現 特別地域気象観測所 ) 



これはまだ寒波被害としては軽微なうちです
↓ わが淡路島南部の南あわじ市も寒波に襲われ、アメダス南淡で-3.5度、洲本特別気象観測所でも同じ-3.5度を観測しました。で、吾輩が自給自足用に栽培しているネーブルオレンジもやられました。。半分ほどの果実が寒さと強風で落ちてしまいました。もし、これが営業栽培ならば死活問題です。
寒波で落果した
樹上に残ったのは半分ほどです。今冬は暖冬で3月まで樹上に置けると思っていましたがダメでした。ネーブルは日本本土で (付属島も含む) 営業栽培が可能な唯一のオレンジですが、やはり亜熱帯のこの品種には本土の低温は厳しいです。ギリギリの限界のところで栽培するので寒波被害を非常に受けやすいです。で、和歌山県等の産地ではネーブルを落果するまえの12月に収穫しています。本当に完熟するのは3月で、未熟な段階で収穫するので日本産の市販ネーブルは酸っぱくてマズいのです。果実に袋かけをして樹にコモを巻いて防風防寒し、3月に収穫したネーブルは高貴な香りと高糖度でまるでメロンみたいに美味いものです。
樹に残ったのは半分ほど


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