雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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徳島県 神山町の巨樹 幹周9位のイチイガシを観察
都道府県別のイチイガシ巨樹数

都道府県別のイチイガシ巨樹の階級分布


神山町 神領本上角 (じんりょうほんうえつの) というところにある本上角八幡神社です。入り口に (実はこれは裏側ですが) まるで門番みたいに2本の巨樹が出迎えてくれます。左側はイチイガシでほぼ幹周は6mです。右側はスギで幹周は5m余りです。 近くに 神山温泉 というのがあって、高城山や雲早山に登った山登りが帰りしなに、ここに寄って汗を流します。吾輩も何べんか入ったのですけれども、その神山温泉からこの巨樹がよく見えています。 さらに、近くに 道の駅 神山 があって神山町でこしらえた物産が売られています。神山町のシイタケとか山芋とか、春にはタケノコや山菜など豊富です。これらの品目は放射能汚染されやすい品目ですが、九州と四国、この2つの島はいまや日本の聖域で、ここで購入した物は安心です。なんべんでも放射脳を言うのですけれども、安全な食べ物をこしらえる聖域の九州で川内原発を再稼働し、おなじく聖域の四国の伊方原発の再稼働をたくらとは、この国は (この国の支配者どもは) 完全に狂っていますね。フクイチ原発が全く解決もできていないのに、再稼働とは全く正気の沙汰でありません。

本上角八幡神社の巨樹たち
↓ 大変太い立派な幹です。威風堂々としています。樹皮が特徴的で、表面は意外につるんとしていますが亀甲状の割れ目ができています。目をこらしてよく観察しましょう。巨木は遥か高い所で枝を広げ花や葉をつけます。手が届かず、双眼鏡で見てもハッキリせず、何の木なのか樹皮しか手がかりがない場合もあります。色々な大きさの樹皮をしっかりと覚えましょう。(樹の生長につれて樹皮の様子も変わることがありますし、個体差もあるし)
イチイガシの幹
↓ たしかイチイガシは、用材としての価値はカシ類では一番だからイチイガシ (一位樫) と言うようになった、でしたか? 真っ直ぐで太い幹が立ち上がるので長尺の材木が沢山とれそうです。幹の直径が2m近いから大きな臼でも作れそうです。これだけ太い幹ならば縄文式丸木舟 (?) も作れそう‥。
真っ直ぐで太い幹が立ち上がる
↓ 神山の名木第13号ということですが、神山町指定の天然記念物?? 天然記念物と名木は別物??
神山の名木第13号
↓ 幹周は5m94センチです。環境省のデータベースでは580センチです。 (1988年調べ) 必ずしも14センチ大きくなったとは言えません。地面が平らではなく根元に腐植が厚く積もっているから、どこをどう測るのか、測定者によって数字が若干変わる可能性がありそうなので‥。
幹周5m94センチ


人里の樹木が巨大になれる理由
どぎもを抜くような巨大な樹というのは、常識とちがって奥山の鬱蒼と茂る原生林にあるのではありません。本当の巨樹というのは身近な人里にあるものなのです。多くの人々とりわけ自然観察を熱心にするナチュラリストでも勘違いしている人が多いようです。それはさておき、なぜ人里の樹木が巨大になるのか? 巨大になれるのか? いろいろな理由が考えられます。

①、人里に、その樹種の本来の性質として、そもそも巨大になる樹種がある。
②、人里は沖積平野であり、土壌が深く水分や養分も多く、樹がよく育つ。
③、少し山手でも洪積台地で、山奥の岩だらけの荒れ地よりも生育条件がいい。
④、人里は標高が低いから気温が高く、冬以外の生育期間が長い。
⑤、ある程度樹が大きくなったら、ご神木としてヒトが大事に保護する。

などが考えられますが、次の写真が雄弁に物語っていますが、人里の樹はある程度大きくなったら、野中の一本杉であったり、街中の一本松であったり、つまり 「独立樹」 の傾向が強いです。鬱蒼と茂る森林の中で押し合いへし合い、陽光を求めて競争している状態とは全くことなります。独立樹ならばさんさんと降り注ぐ太陽の光を独り占めできます。なんといっても植物は太陽の光によく当ってこそ育つものです。幹を太らすセルロースやリグニンなどの有機高分子の製造の源は光合成であり、どんどん太陽の光にあたってこそ幹が太る材料をこしらえることができます。 ↓ の写真はイチイガシとスギを別の方向から見たものですが、樹の周囲は開けています。樹全体にどの枝もどの葉にも太陽がよくあたります。たとえ日蔭側の葉であっても大空全体からの散乱光があたります。この状態は大木に育つ条件で、この樹は幹周10mをめざして生長していくでしょう。


巨樹の周囲は開けている

ただし、独立樹の弱点は、台風の暴風に倒されるリスクや、雷が落ちて樹が傷むリスクが高いでしょうけれども、それでも人里の平地に巨樹が多いということは、リスクを帳消しにするだけの良い生育条件であるということではないか?



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