雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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環境省の調査の網から漏れ落ちたかわいそうな巨木・巨樹たち。    兵庫県南あわじ市編 (その14)
●神山町の巨樹や、奥山のブナ原生林の巨樹たちの記事が中途半端に中断していますが、ここしばらく仕事が忙しく、撮りためた写真は沢山あるのですが記事をこしらえる暇がありませんでした。旧三原町の巨木の調査も中途半端になっております。しかしながら、こういう調査は1年ぐらいかけてじっくりと取り組むものであります。植物のフロラ調査などではそれなりの高密度の調査をしようとするならば10年がかりです。なので、1年ぐらいかけてやるというのは決して時間がかかり過ぎるわけではないのです。 “巧遅よりも拙速” という言葉がありますが、まあ、普通はそれのほうがいい場合が多いですが、自然史の調査は全く逆です。時間がかかっても緻密で綿密な調査のほうがいいのです。結局、網羅主義悉皆調査全数調査ということになります。それには大変な手間や時間がかかるから “拙速よりも巧遅” ということが言えましょう。


参考巨樹 21 (将来3回目の巨樹・巨木林調査の対象)】
クスノキ科 クスノキ 幹周3m04cm
淡路島南部の 南あわじ市 (旧 三原町) 八木徳野 に鎮座する矢原大明神 の鏡内のクスノキ巨樹です。環境省の巨樹・巨木林調査マニ­ュアルで示される巨樹基準、幹周長300センチをぎりぎりで滑りこみセーフという感­じです。環境省が調査した1988年や1999年の時点では300センチに満たなかったのはほぼ間違いないですが、今後3回目の全国調査が行われる場合には調査対象です。それにしても、やはり旧三原町はクスノキの巨樹が多いです。矢原神社の鏡内には幹周200センチ級の樹木ならば、センダン、モチノキ、テーダマツ(北米原産の外来種マツ) など変わった樹種が見られますが、幹周3m超となるとやはりクスノキ圧倒的な優占種であります。
矢原神社のクスノキ
矢原神社のクスノキ
矢原神社のクスノキ
幹周は304センチ




参考巨樹 22 (将来3回目の巨樹・巨木林調査の対象)】
クスノキ科 クスノキ 幹周3m08cm
矢原大明神の敷地に隣接して東側に小さな祠が祀られています。鬱蒼とした杜となっていて、そこにもクスノキ巨樹がありますが、矢原神社と関係があるのかどうか不明です。
矢原神社の隣のクスノキ
矢原神社隣のクスノキ
幹周は308センチ


参考巨樹 23 (将来3回目の巨樹・巨木林調査の対象)】
イチョウ科 イチョウ 幹周3m31cm
南あわじ市 (旧 三原町) 八木徳野 の笑原神社の本殿の背後に大きなイチョウの木があります。上に掲げた矢原神社と笑原神社とは僅か200mほどしか離れていません。

本エントリーは巨樹 (広い意味での自然史の分野) に関する記事なので、神社名考証までは立ち入りません。が、笑原神社は式内社であります。式内社は南あわじ市には4社しかありません。全島では13社です。 『兵庫県神社誌』 によれば笑原神社は、『淡路味地草』 の記述を引用して、元は1つの神社であろうが2つに分けて鎮祭したものである。笑原神社は東宮 (東宮明神) といい、矢原神社は西宮 (西宮明神社) と言うのである。ということです。笑原神社の読み方ですが、兵庫県神社誌では 「エバラ」 と読ませています。どちらが本社か? 分社か? 歴史的に関係者の対立が有りそうな感じで、そう簡単なことではないので、あーだ、こーだ、と立ち入らない方が無難ですわね。

笑原神社のイチョウ巨樹
笑原神社のイチョウ巨樹
笑原神社のイチョウ巨樹
笑原神社のイチョウ巨樹
幹周は331センチ




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