雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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巨樹・巨木というのは、その多くが平野部や人里にあるのであって、深山のブナの原生林にあるのでは決してない。 (その1)
本日は2015年9月24日 (木曜日) であります。

●昨日の9月23日に、徳島県の登りにくい名峰の高城山 (標高1632m) にキノコ狩りにいってまいりました。 高城山 の名前の起源は、高くて冬には積雪で真っ白になる登りにくい山ということでしたが、自然破壊で悪名高い剣山スーパー林道ができてからは標高1530mまで車で行けるようになり、実際に登るのは標高差でたった100mしかありません。で、老人会から 「おまはん、何歳になったんや? ぼちぼち老人会に入会してくれへんか」 と老人会長じきじきに入会勧誘されるような準老人になり、坐骨神経痛も出かかってペンギンのようにヨタヨタとしている吾輩でも登れます。何故なのかハッキリしませんが、高城山ではキノコは年々採れなくなり、結局、巨樹・巨木林の観察となってしまいました。



高城山の山頂からの眺望 (2015年9月23日午後4時~5時頃)
↓ 高城山の山頂から、北ないしは北西方向を眺めました。幾重にも山岳重畳しています。地図を見ると徳島県にも平野部はあるハズなのですが、十重二十重の山波が見えるだけです。中部山岳のような高さはないにしろ、1000m以上の山々はいったい何座あるのかわからないほど無数にあります。徳島県ひいては四国は山国であることが山頂から眺めるとよく分かります。むかし律令時代の広域行政区画では、四国は紀伊半島南部と淡路島を含めて 「南海道」 などと呼ばれていましたが、こんな山々ばかりでは 「南山道」 と表現すべきであります。
高城山の山頂から、北ないし北西方向
↓ 日がな一日、キノコを求め巨樹を探してブナ原生林を歩き回っていたら夕方になってしまった。こうなったら、いっそ剣山に沈む夕陽の写真を撮ってから淡路島に帰ろうと思ったのであるが、雲が出てきてこりゃあダメだわ。
剣山方面を遠望
↓ 山登りどもは、遠くから眺めて 「あれが高城山だ」 と山座同定する決め手として、この高城山レーダー雨量観測所のネギ坊主を利用しています。いわば高城山のアイデンティティーとなっています。この観測所を所管するのは明らかに気象庁じゃないです。国土交通省地方支分部局の四国地方整備局です。気象庁は 気象庁独自のレーダー観測網 を早くから構築しているわけで、四国では旧室戸岬測候所に気象庁のレーダー観測所があります。なぜ同じようなものが2つも要るのであろうか? 気象庁のレーダー観測所は気象台とか旧測候所にありほとんど平地です。地形的に観測が不利ということはありそうですが、ならば山岳レーダー観測所を追加して観測網を充実させればいいのであって、国の機関が二重に観測網を構築するのは何故だろうか? と以前から不思議に思っています。国の機関の横の連携のなさ、ムダの象徴のように下々の下衆の目には見えるのですけれども、無知蒙昧な庶民には想像もつかないような理由があるのだろうか?
レーダー雨量観測所のネギ坊主が、遠くから高城山を山座同定する決め手

↓ この徳島のヘソがご来光を拝む絶好ポイントで、写真家がよく来ています。空気が透明ならば淡路島が見えるんですけれども今日は見えません。夜が明けて淡路島から高城山や剣山が見える日に来ればいいのですが、必ずしもそうでないのが難しいところです。来るのに3時間かかってしまいますから、その3時間の間に霞やホコリが出てきて見えなくなりますわ。
徳島のヘソから東を見る

↓ 足元の高城山・雲早山・高丸山を勝浦三山と地元では言っているらしいです。淡路島南部海岸のように離れたところからだと三山の山頂はよく見えるのですが、地元の神山町や旧木沢村や上勝町では、人の住むところからは三山はおろか一山も頂上が見えないところが大部分のように思います。
足元の高城山・雲早山・高丸山を勝浦三山という


すでに紅葉のハシリが始まる!
写真を撮り忘れたが山頂でドウダンツツジの葉も赤くなっていました。10月になったら一挙に紅葉・黄葉が進んで大勢の行楽客で賑わうでしょう。紅葉の見ごろはちょっとの間で、徳島県の標高1500m以上では、例年たいてい10月の終りには早くも初雪がきます。剣山測候所 1989年10月8日 の観測記録では初雪・初氷を観測しています。北海道北部並なのですが、本日でも高城山山頂は吹く風は非常に冷たく、冬の到来を予感させられました。
紅葉が始まっている
紅葉が始まっている


山々は深い原生林に覆われるのに、巨樹・巨木は意外に少なく、特に、天然記念物級のスーパー巨樹など全くない!
というのは常識的にはそう思えず、深山の原生林ならば腰を抜かさんばかりの物凄い巨樹が沢山あるみたいに思いがちです。ところが実際には全くそうでありません。以前からあちこちの原生林を歩いて、「巨木がないなあ」 と観察していました。じつは巨木があるのは、とりわけビックリ仰天するようなスーパー巨木があるのはほとんどが人里です。原生林じゃ全くありません。これにはかなりハッキリした理由があるのですが、なぜそうなのか何回かに分けて敷衍したいと思います
山々はブナの原生林に覆われる
巨樹のないブナ原生林



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