雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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矢筈山(標高1849m)に登ろうとするも、天気下り坂で敗退
本日は2015年8月29日 (土曜日) であります。

車道としては西日本最高所の落合峠!
●昨日8月28日に、車で行ける峠としては徳島県最高所のみならず、おそらく西日本最高所の落合峠に行ってまいりました。落合峠の標高は1520mです。そもそも西日本には2000mを越える高山は1座もありません。で、1500mを越えるところまで車で行けるところ自体が限られています。近畿地方では大台ケ原ドライブウェイの最高所が標高1580mぐらい。石鎚山系の石鎚山登山口の土小屋から寒風山トンネルまで尾根伝いにスカイラインがありますが瓶ヶ森の山頂直下南側を巻くところで標高1680mぐらいか? 剣山系では剣山スーパー林道の高城山と、ジロウギュウーの南側の山の家奥槍戸のある所で1530mほど。それからここ落合峠です。ですから、西日本の車道の峠として落合峠が最高所であることは、ほぼ間違いないと思います。

●落合峠は、旧 三加茂町から旧 東祖谷山村に至る徳島県道44号線の途中にあるのですけれども、矢筈山という大きな山塊を越えていくうえ1520mという高海抜なので、峠も二段構えです。先ず、三加茂町の市街地 (標高100mもなく、吉野川河岸で60m) から一挙に1000m 登って桟敷峠(さじきとうげ、標高1030mぐらい) を越えます。次に一旦100m余り降って深渕 (みぶち) という今はほとんど廃村に至ります。その後、スギ植林・ブナの原生林の中をつづら折りに登って行って落合峠に着きます。


↓ 一番目の峠の 桟敷峠 (さじきとうげ) に5時16分に着いた。わが雑想庵を出たのは2時12分ですので3時間4分かかっています。まだ夜が完全に明けていません。それにしても狭いと言われながらも日本の広いこと! つい隣の県の峠に来るだけでも何時間もかかります。この国は幅が無いので面積は少ないけど、東西、あるいは南北方向にはウナギの寝床みたいに長いのでしょう。
5時16分 桟敷峠(さじきとうげ)

↓ 上の標識にある 深渕 (みぶち) に来ました。昔40年近く前に初めてここに来た時、人が結構いて分教場もあったように記憶しています。今はほとんど廃村状態なんだろうと思いますが、地図に載っている建物記号はみな廃屋です。6時になったんで気温を測ると14度ぐらい。非常に涼しい。
深渕で午前6時に14度ぐらい

●2015年8月28日06時に測りましたが、気象庁の検定外のおもちゃみたいな温度計なので誤差 (器差) がかなりありましょう。1度ぐらい誤差があるのではないか? 場所は地形図で +マークの所 です。標高は930-940mの間です。道路際で草刈りをした跡で疑似的芝生地みたいなところがあったので、地上1.2mに温度計を設置しました。ちなみに同時刻の徳島県平野部のアメダスでは、徳島地方気象台で22.7度、アメダス穴吹で20.9度、アメダス池田で20.4度でした。深渕では標高が高いだけに非常に涼しいです。 (なお、吾輩の行為は、検定外の温度計で観測し観測の成果を発表していますが、1か月以上の継続的な観測にあたらないので、違法ではありません)

【余談】
無届で日々の気温を測り、ブログに 「観測の成果」 を発表するのは違法行為
ところで、この国は法治国家なので、ありとあらゆることに法的規制の網がかぶせられています。気象庁に無断で勝手に気温を測って 「観測の成果」 を発表していいわけじゃないです。気象業務法 第6条2項および3項により、「技術上の基準」に依拠して観測し、最寄りの気象台に届け出が要ります。技術上の基準は 気象業務法施行規則 で詳しく規定され、わかりやすい解説が気象庁のホームページにあります。 → 気象観測施設の届出・気象測器の検定

気象庁のリストラで剣山測候所が廃止されて久しく、剣山地の山間部の気温観測データがほとんどありません。剣山地の山々を訪問して気付くのですが、上空に寒気が侵入している際には、常識的な気温減率以上に予想外に山間部や山の上では気温が下がることです。山岳遭難の原因の一つでもありましょう。 剣山地内の居住者で日々の気温観測データを発表しているブログが散見されますが、ほとんどが無届観測であろうかと思われます。残念なことであります。発表の仕方も全くずさんです。観測場所 (経緯度・標高など) も、観測周辺環境もハッキリしません。そのデータの観測時刻も不明です。失礼ながら、それではせっかく 「観測の成果」 を発表しているのに価値がありません。逆に申せば、徳島地方気象台の指導を受けて届出観測をしてくれたら、あまりにも観測網密度が粗いアメダスの空白を補完する貴重なデータになるはずです。


↓ 標高900m前後の深渕では季節は平地より1か月進んでいて完全に秋です。ススキが花盛りです。
ススキが花盛りだ

●考えたら不思議なのですが、深渕では春の訪れは平地より1か月遅いのですが、秋の訪れは1か月早いのです。つまり、ススキの生育期間は平地よりも短くなってしまいます。としますと、恐らく平地よりも低い気温で春の新芽の発芽や展葉が起こり、平地よりも低い気温で開花が起こっているのではないか? でないと生育期間が確保できないハズです。種としては同じススキであっても平地に自生する個体と、高標高地に自生する個体とでは気温に対する反応が異なると予想します。ススキはありふれた雑草ですが、自然観察の対象として面白いかも?

●限界集落どころか廃村集落の深渕のある県道44号線は、冬期にはいちよう深渕までは除雪対象区間です。落合峠前後は除雪対象外で積雪と斜面から流れ崩れた雪で道路は埋まります。しかも矢筈山北側斜面は多分四国一の多雪地であるので、ここはクロカン趣味の車高を上げた4WDの人らのスノーアタック遊び場になってしまいます。たとえば阿波泥暴さんらの 4X4 car snow attack 2015/03/08 (6th Attack) は動画をよく見ると明らかに深渕~落合峠でやっていますね。素晴らしい動画でありますが、ひとつ間違えたら谷底に転落しそう。危なくないのでしょうか? 吾輩も積雪期の剣山地の林道によく行きますが、ここまでやるのはちょっと理解しがたい面があります。岩壁登攀と同様で、ヒトという動物は趣味が昂じたら命を賭けてでもやる、そういう動物かもしれません。


↓ 道端にコオニユリの美しい花が咲いていました。珍しい物では全くありませんが、淡路島には自生はありません。あるのは史前帰化植物のオニユリのほうです。
コオニユリの花が咲いていた

↓ コオニユリの花は、オニユリの花と同じです。違いはなさそう。ただ、草姿がきゃしゃというか、花数がやや少ないですわね。それから茎が緑色です。(オニユリは紫色がかっている) それから結実するのも特徴です。(オニユリは結実せずに、ムカゴで殖える)
花は史前帰化植物のオニユリとほとんど同じ

↓ コオニユリは葉腋 (葉の付け根) にムカゴがないのが特徴で、これで見分ける。
コオノユリは葉腋にムカゴがないのが特徴


↓ 山奥の廃村でも安倍の暴虐には怒り心頭のようです。でもまあ、ここは通る人も非常に少ない山奥です。この看板をいったい誰に見せているのでしょうか? ときたま通る山登りやライダーとか工事関係者に見せているのか? あまり見てくれないと思うけど‥。吾輩もこの看板ではなく横のウドの木を観察です。看板の趣旨には賛成しますが、平地のもっと人通りの多い所に設置したほうがいいのでは?
山奥の廃村でも安倍の暴虐には怒っている

↓ 難行苦行の末にやっと 落合峠 にたどり着きました。海抜1520m、西日本最高所の車道峠です。6時44分になっています。自宅から120キロの走行距離で、淡路島から4時間32分もかかりましたが、道草をしなければ3時間半ぐらいか? 標高が高いだけに涼風が心地よいというか、やや肌寒いくらいです。祖谷地方の深いV字谷を挟んで向こうに対峙しているのは三嶺 (標高1894m) ですが、山頂は雲にお隠れです。
落合峠に着いた



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