雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その5)
徳島県版レッドデータAランク ハクサンシャクナゲ!
●ABCというのは兵庫県版レッドデータブックの表現であって、徳島県では絶滅危惧Ⅰ類Ⅱ類という表現ですが、意味するところは同じです。全国の都道府県ごとのレッドデータではABCなんていう表現は例外中の異端ですが、わが兵庫県方式が一番分かりやすいと自負しています。(吾輩も素人ですが兵庫県RDBの調査にかかわっているため) 

少々余談になりますが、申すまでもなく日本はアメリカ国の属国であり植民地であります。戦前は甲、乙、丙で物事をランク付けしたのですが、敗戦後は宗主国の文字でA、B、C、とランクをつけます。それは植民地であるからしかたがありません。が、敗戦後70年も経ったのでその宗主国方式が分かりやすくなりました。そういえば戦犯の責任の重さ、悪質さのランクづけもABCでしたが、安倍首相の祖父の岸伸介はA級戦犯でした。戦争犯罪人の孫が宰相というのはいかがなものか? 普通ならば犯罪人の子孫は日蔭で細々と生きるしかないハズです。そう考えるとおかしな話です。戦犯の子孫がまた戦争が出来る国に改造して、有為な若者を戦場に送り出し、国民に塗炭の苦しみを味わわさせようとしています。なぜ、また、このような軍国主義への復古が白昼堂々と画策されるのか? 考察するに、日本では戦争の総括が全く出来ていないからでしょう。戦争指導者どもの責任追及は連合国の統治のなかで行われただけです。われわれ日本人の手で戦争指導者どもの責任を追及したのでは決してありません。ドイツがドイツ人の手でナチス関係者の追及を最近までやっていたのと雲泥の差です。これこそが日本が諸外国から本当の信頼を得られない真の理由でしょうし、口先の反省をいくらしてもダメでしょう。原子力ムラの利権者どもと同じで、不祥事の本当の総括をしないかぎり、安倍首相のような戦前回帰、復古軍国主義者の超タカ派政治家が出てくるのは無理もありません。この国は何度でも同じ過ちをくりかえしそうな感じがします。そう遠くない将来に戦争に突入し、2度目の原発事故を起こすでしょうね。

●余談はさておき、ハクサンシャクナゲは寒地性のシャクナゲで、亜高山帯に生じます。全国的な分布は中部山岳~東北地方~北海道にあり、八重咲きのネモトシャクナゲとか、矮生化したエリモシャクナゲなど変わり種がいくつかあるようです。和名の由来は北陸の奥にそびえる白山 (2702m) に多いからとか。 中部地方以北の亜高山帯ではありふれたシャクナゲで、それらの高い山に登れば登山道の周囲に普通に見られ珍しい物ではありません。しかしながら近畿地方以西の西日本では希産中の希少種です。比較的に標高のある大峰連山にもありません。剣山系と石鎚山系のみ高所の岩場に希に見られます。個体数は僅かで絶滅の危険性が高く、分布の中心の中部地方から遠くはなれて 「隔離分布」 しています。四国にあるシャクナゲはツクシシャクナゲとホンシャクナゲですが花冠は7裂するのに対して、ハクサンシャクナゲの花冠は5裂です。これが見分ける大きなポイントでありましょう。剣山のハクサンシャクナゲはごく限られた場所の岩場にあります。やや危険を伴う場所なのでお花見はおすすめできませんが、ご覧になる際には自己責任で。山のキノコが書いていたから、見にいったら怪我したではないかと文句をいうても、当方は受け付けません。どうしても見たければ山岳保険をおすすめします。(最近は山岳会に入ってなくても、単独行でも、日帰り登山でも保険に入れますわ)


ハクサンシャクナゲの都道府県RDB指定状況
日本のレッドデータ検索システム から検索借用しました。検索取得したものを一部改変・抜粋した。なお、分布の中心の中部山岳以北の各県が空白なのは、ハクサンシャクナゲが沢山あって絶滅の危惧がないためです。分布しないのでは全くありません。


↓ 2015年7月24日撮影。剣山の岩場にて。花は萎れているが残っていました。
剣山のハクサンシャクナゲ

剣山のハクサンシャクナゲ

剣山のハクサンシャクナゲ

●もう花は終っているだろうな、ダメだろうな、と思いながらもダメモトで登山道を降りていったら、花は萎れかけているもののまだあるではないか! 感激です。やはり、ホンシャクナゲやツクシシャクナゲよりも花期がかなり遅いですわね。1か月半~2か月近く遅いですね。文献によるとハクサンシャクナゲは各地の自生地ごとに形質にかなり差異があるみたいですが、剣山のハクサンシャクナゲは花色は濃いです。ハクサンシャクナゲは白いものが多く観賞価値が低いシャクナゲと言われていますが、剣山のものは花色の濃さから観賞価値が高いのではないか? 葉の毛は少ないです。葉は薄くベローと広いのですが、葉に関しては日当たりが悪いので陰葉化しているためかもしれません。葉の縁が内側に巻くハクサンシャクナゲの特徴は見られます。

●シャクナゲはシカが食べない不嗜好植物なのは幸いですが、個体数が少ないので何らかの保護や増殖策が要るのではないか? 地元の方の活動を期待したいと思います。(なお、吾輩は他県人なので見に来るだけですが、多少の資金カンパぐらいはできます) 登山リフトの索道ぞいにホンシャクナゲやツクシシャクナゲが植えてありますが、種子を採取して増殖、年数はかかりますが育てた剣山自生のハクサンシャクナゲを索道沿いに植えたらいいのではないか? ツクシやホンシャクと花期がづれるから2回シャクナゲの花見ができます。しかも花期がキレンゲショウマの前だから重複しません。西日本では非常に珍しい物だから観光資源になると思うんやけどなあ‥。どないやろか?



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