雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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彼らは何をついばんでいるのか?
●三羽烏 (さんばがらす) と言えば、その分野を代表するような優れた三人衆を指す言葉でありますが、三羽の鳩 (はと) ならばどういう意味になろうか? などとつい考えてしまいます。公園や寺社の境内などでよく見かけるカワラバトでありますが、休耕田の叢 (くさむら) で何かをついばんでいます。何をついばんでいるのだろうか? と小1時間観察しましたが分かりませんでした。3mぐらいまでは近づけるのですが、いくら警戒心の薄いヒト馴れした彼らであってもそれ以上は近づけません。目をこらして観察しても何をついばんでいるのか全く分からないです。そもそも鳥類の動きは早いです。早すぎて分かりません。彼ら (彼女らかも、彼と彼女かもしれないのですが) は何をついばんでいるのだろうか??

カラスバト

●彼らがいるのは休耕田です。あたり一帯はタマネギ畑が広がっていますが、この田んぼの耕作者が病気でもしたのか、高齢化で農業が無理になってきたのか、後継者がいないのか、あるいは生産物の売価が安くて営農にイヤ気がさしたのか、コメの生産調整の補助金を当てこんでいるのか、また他に深刻な事情があるのか分かりませんが、草生えになっています。この地方の農家たちはセブンーイレブン農業です。勤勉で朝早く7時から田んぼに出て働き、夜遅く11時まで農業倉庫で生産物の調整・包装など出荷作業に余念がありません。もし江戸時代であったならば、淡路島を統治していた阿波藩の蜂須賀家のお殿様から表彰状をいただけるほどよく働きます。そんな地域特性の中で田んぼを草生えにするのは、忌むべき怠惰、恐ろしい堕落とみなされ、周囲でどんな陰口を叩かれているか、想像するだけで田舎の地縁・血縁・因習・風評のがんじがらめの鬱陶しさに人ごとながら暗澹としてきます。

●けれども、カワラバトたちにとっては格好の採餌場のようであります。休耕田の存在がカワラバトたちの生存を保障しているというふうな見方もできます。農家の人々が一人残らず蜂須賀家のお殿様から表彰状をもらえるような勤勉さでは、カワラバトたちは生きていけません。カワラバトたちが帰化動物だとしても、帰化動物や帰化植物が環境省が目くじらを立てて排除するものであっても、あたかも日本在来種かとつい勘違いするほど日本の人里の生態系に密着している以上は、カワラバトたちも田んぼの生態学的ニッチを獲得しているハズです。田んぼに湧く害虫 (農業生産にとって害をもたらす意味で害虫というだけですが) をカワラバトが退治してくれているかもしれません。場所によっては糞公害をまき散らす害鳥であっても、田んぼでは益鳥であるかもしれません。泥棒がいるからこそ警察が仕事が出来るのと同様に、所構わず糞公害をまき散らすカワラバトがいるからこそ、農業ができるのかもしれません。そのへんの事情を知ろうとして、カワラバトたちの食性を観察、どのような田んぼ生態学的ニッチをしめているのか? 小1時間観察しましたが、何をついばみ何を食べているのか全く分かりませんでした…。


タネツケバナ

●休耕田に一面にはびこる草は圧倒的に被植率が高いのが タネツケバナ です。95%以上でしょう。他には、僅かに スズメノテッポウ が見られるだけです。で、一番考えられるのはカワラバトたちがついばんでいるのは、タネツケバナの若い果実か? あるいは花茎の下部に残っている柔らかい葉なのか? タネツケバナに居る虫を獲っているのか? 何だろうかな??


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