雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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日本列島にたった1本しかなかった植物
日本列島にたった1本しかなかった植物

と申せば植物が好きな人ならば誰でも知っているアイラトビカズラです。ただしそれは2000年までのハナシです。熊本県山鹿市菊鹿町相良に自生していて、 文化庁の国指定文化財等データベース で確認するとたしかに 「相良のアイラトビカズラ」 の名称で特別天然記念物です。37万平方キロもある広大な (?) 日本列島に本当に1本 (1個体) しかなかったようで、なぜ1本だけあるのか謎とされてきました。中国の長江流域に分布する植物のようで、何らかの要因で種子が中国から運ばれてきたとか、大昔は日本にも分布していたのだが絶滅してしまい、生き残りの最後の1本が相良のアイラトビカズラなんだ、とかまことしやかに説明されてきました。が真相は藪の中。わかりません。国の特別天然記念物なので、国土地理院地形図 に載っています。 山鹿市探訪ナビ によると樹齢1000年の古木であって、毎年5月に暗い紅紫色の大きな花が、ブドウの房のように垂れ下がって咲くということです。2000年に長崎県の 佐世保市のトコイ島 でアイラトビカズラの国内2番目の自生が発見され、上を下への大騒ぎの話題になったのはまだ記憶に新しいところです。山鹿市は日本でたった1本のものだと銘打てなくなりました。数が増えると観光価値は逓減します。

●でもまあ、地形図にも載らないキレンゲショウマとは格が全く違います。剣山のキレンゲショウマは国の天然記念物などじゃありません。あくまでも 美馬市指定の天然記念物 (NO.60) でしかありません。それも旧 木屋平村指定の天然記念物であります。なぜならば、3町村が合併して美馬市となったのは平成17年ですが、剣山のキレンゲショウマを天然記念物としたのは平成12年だからです。天然記念物をあちこち見て回ると気付くのですが、国の天然記念物ならば看板に麗々しく書いています。ところが、県レベルならばともかく、市町村レベルの天然記念物はあまり市町村指定をハッキリ書かないものです。あいまいにボカします。値打ちがないことを良く認識しているからなんでしょうね…。 徳島県にある国の特別天然記念物は 「加茂の大クス」 ただ1件ですが、あまりに威風堂々として巨大で腰をぬかすほどビックリしますわ。


2015年4月16日に撮ったアイラトビカズラの写真

を陳列します。 淡路ファームパーク のロックガーデンにシャクナゲを見に行ったのですが、ちょうどアイラトビカズラが咲いていました。もちろん自生ではなく植栽品です。熊本県山鹿市の自生品起源の株 (挿し木等で増殖したもの?) なのか、中国の系統なのかは不明です。熊本県山鹿市まで行くのは遠いので、かわりにこれを観察します。/span>

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↓ 根元の太い幹 (茎) に直接に花が着く「幹生花、かんせいか」 の性質が現われています。これは熱帯の植物によく見られる性質のようで、アイラトビカズラは亜熱帯性の植物だとされますが、なるほどそんな感じだなと首肯できます。
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