雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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晩のおかずは、ワラビ尽くし!
本日は2015年4月21日 (火曜日) であります。

●溜め池の土手のようなところで採ってきたワラビを、穂のような先っぽを除去して、草木灰と熱湯をかけてアクぬきしましたが、ワラビのアク抜きが不十分であると発がん性物質が含有されています。で、2昼夜もかけてしっかりとアク抜きしました。で、ようやく食べられるようになりました。今日の晩のおかずはワラビ尽くしであります。しばらくは毎日ワラビばっかし食べますね。本当に田舎の人はワラビが大好物なのです。しっかりとアク抜きしないと癌になるかも? ワラビでなる癌はほとんど大腸がんらしいです。



田舎のワラビ尽くしの夕餉のおかず
ワラビ尽くしの料理
↑ 上段左は、ワラビの油炒めですがポークソーセージ付き。塩コショウ味。
 上段右は、ワラビのお浸し。ワラビをサッと湯掻いて上におかかを振りかける。
 下段左は、ワラビの酢の物。モーリタニアの蒸しタコ付き。
 下段右は、ワラビと油揚げの煮物。これは伝統の田舎料理。



●ワラビというシダ植物は、九州南端から北海道北端まで日本全国に自生がみられます。(沖縄県にもワラビが分布するのですか? 沖縄の人に聞かないとわかりませんが…) 各地にはその地方独特の郷土料理があり、また個々の家庭でもその家庭独自の料理というのが存在するようで、他人がワラビをどのようにして食べるのか? よくわかりませんが聞く所によると、味噌汁の具にしたり、すりこぎで茹でたワラビを叩いて 「とろろ」 にして食べる人もあるようですね。十人十色ひとそれぞれです。ワラビの食べ方に定式があるわけじゃなし、自由奔放に創意をこらして奇想天外な食べ方をしましょう! ほんまにワラビは美味いスね。


ゼンマイは吾輩は採らない
↓ こちらはゼンマイです。淡路島南部の南あかじ市にもたくさん自生していますわ。採るんだったら、山裾の道路の法面とか、森の林縁のマント植生内とか、溜め池の土手をさがせばいくらでも採れるハズです。東北地方の日本海側山村のように山菜を売って生計を立てる人は淡路島にはいないので、いくらゼンマイを採っても怒られる心配はないです。しかしながら、吾輩はゼンマイはあまり好きではないので採りませんワ。採った後の湯掻いて干す作業が物凄く大変ですし…。干し上げる途中で何回も揉まなければなりませんワ。ゼンマイは煮物ぐらいしか用途はないですし…。
ゼンマイ


本邦5大山菜は、ワラビ、ゼンマイ、フキ、タラ、ウドか?
もちろん筆頭はワラビであることは申すまでもありません。最近読んだ書物に 『西岡百年史』 という地方史の書物があります。札幌市豊平区西岡地区 の地方史 (郷土史) ですが、明治21年に福井県・兵庫県からの数軒の入植者が開拓のくわを打ち込んで以来の、100年間の開拓発展の歴史を述べた書物であります。

●西岡地区にある 西岡八幡宮 は、(現在の住所表示では) 兵庫県南あわじ市神代上中原あたりから北海道へ開拓移住した森金蔵が創建したそうですが、出身地の 上田八幡神社 (こうだやわたじんじゃ) の御分霊を北海道に持って行ってお祀りしたものです。
(註) なお、西岡八幡宮のルーツは上田八幡神社であることは、吾輩もかかわった淡路 旧 神代村側の綿密な調査で判明しています。で、西岡八幡宮の関係者ご一行様がルーツを訪ねるということで、わが南あわじ市に見えました。吾輩が旧 神代村側を代表したというわけではないのですが、ご一行様の案内係をしたのですが、そのときに頂戴したのが 『西岡百年史』 です。読んでみるとなかなか面白く、たんなる一地方史では全くなく、明治期以降の近代史・現代史のひとつの資料として読める内容です。とくに興味を引くのは、本州からの開拓移住者が母村の風習や食生活を引きずりながらも、気候風土の異なる異郷の地でどのように食糧を調達し生きていったかを、民族学的な方法で克明に調査していることであります。記述は山菜にまで言及しています。

(註) 「だが森金蔵が持ってきたのは稲荷であり八幡宮はあとから地元の人々が相談しあって祀ったという説もあり、正確な起源は不明である」 ともいう。 『西岡百年史』 303頁

西岡開基百年記念祝賀協賛会 『西岡百年史』 平成3年刊、364頁から引用
山菜  春採集できるものとして、わらび、ぜんまい、蕗(ふき)、たらんぼの芽、うど、あずきな、せり、三つ葉、たけのこ、よもぎなど、秋はきのこ類が多かった。これらは、煮しめ、浸し物、和え物、汁物、よもぎは餅に利用された。昭和に入ってからは前述の如く、塩漬、乾燥などによって保存され利用されることが多くなった。これらの保存方法を次にあげる。
蕗の塩漬  現行では、さっと茹でて皮をむき、あく抜きをして塩蔵にするのが一般的であるが、当時は忙しく、皮をむく手間をはぶくために切り口の先だけをむいて、あく抜きし塩をふりかけ重石をして漬けた。使用する時に皮をむき茹でて水にさらす。
わらびの塩漬  切り口に木灰をつけてから、塩をふりかけ漬け込み、重石をのせる。使用する時に茹でる。または、灰水にさらす。
よもぎ  灰水のうわずみで茹でた後、水気を十分取り木陰で干す。他の方法として、よもぎを茹でた後塩をまぶし、固く絞ってから干す。戻す時はぬるま湯を使用する。  
根曲がりたけ  筍に塩をふり重石をする。また、茹でてから皮をむき塩漬にする。昭和三十年以降は保存方法も改良され、茹でた筍を塩水で漬込んでびん詰やおから漬にして、地下のむろに保存された。 【引用終了


気候帯・植生帯が変わっても、主要な山菜は変わらない?
●最初に山菜の名称を列記していますが、恐らく利用価値・採集頻度の高い順に並べたのではないか? と解釈すると、ワラビ、ゼンマイ、フキ、タラの芽、ウド、が西岡地区での5大山菜でありましょう。この順位は予想外というか意外ですわね。これではわが淡路島南あかじ市となんら変わりませんね。

●北海道と本州の間には有名な生物分布境界線の ブラキストン線 があり、これを境に動物相(ファウナ)・植物相(フロラ)は大きく変わります。たとえばブラキストン線以南のツキノワグマは、以北では大きくてたくましいヒグマにかわります。植物でも本州のウラジロモミやシラビソは北海道ではアカトドマツにかわります。暖温帯下部の淡路島と冷温帯上部あるいは亜寒帯に近い札幌郊外では樹木の種類がガラリとかわるのに、主要山菜はそれほど変わらないというのは、たぶん、山菜の多くは陽生植物であり先駆植物であるから分布が非常に広いということを示しているのでありましょう…。

なお、『西岡百年史』 が列挙して、おそらく札幌市西岡地区の人々が昔から賞味している山菜10種のうち、淡路島に分布していないものは 「あずきな=ユキザサ」 「たけのこ=ネマガリダケ」 の2種であります。これとて北海道の特産・固有種などではありません。ユキザサ は徳島県のブナ帯でよく見かけます。徳島の山では5月上旬頃が開花期ですが、この若葉が食べられるなんて知らなかったわ。ひとつ勉強になりました。ネマガリダケ (チシマダケ) は兵庫県でも北部の海抜800m以上には普通に見られますわ。やはり、珍しい山菜といえども分布は広いですね。 



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ランクルさんのコメント
和食が無形世界遺産なんですねえ。
それには出汁が肝心なんですが、美味しそうなワラビずくしですねえ。

ワラビのシーズンになると、なんやかやと煽てられて山菜採りに付き合わされます。
まあ山用の車に乗っておりまして、世界的な名車といわれている車を29年も乗っています。 だから信号待ちをしてすると、知らない人でも声を掛けてくるほどの骨董車。 ワラビはいたるところに生えているので、山に行かなくてもため池の岸などでもたくさん採れますね。

山のキノコさんはいつも採ったわらびを見ると、綺麗に茎が長く揃えていますね。
私は子供の頃から母親のワラビ採りにもいっしょに行っていましたが、ワラビは先のグルグルっと巻いたところがメインだと思っておりまして、先っ穂を大切に採ってきました。 山のキノコさんの仰るとおりワラビは茎が美味しいんですね。
だから私が摘んだワラビは長さが不揃いです。
長さが一定していて、綺麗に束ねたワラビは道の駅などでも売れますねえ。
今日の私の晩酌は、近所のおじさんから「竹食うか」といただいた柔らかいタケノコと、ヨメが採ってきたわらびです。
春はいいねえ、美味しいものがワンサカ。



山のキノコの返信
>山に行かなくてもため池の岸などでもたくさん採れますね

確かにそうですね。むしろ山のほうがワラビが減りました。樹木が茂って日が当らなくなったからです。淡路島は日本の頂点に君臨する溜め池王国です。香川県の人らが讃岐は溜め池の国だと豪語しているんですが、香川県の三分の一の面積の淡路島の方が溜め池数は遥かに多いですし、兵庫県下の溜め池の半数は淡路島にありますわ。その溜め池の岸や土手にワラビがありますね。半数の溜め池にあるのではないですかね? 溜め池の土手は傾斜があって水はけがいいし、日当たりもいいし、年一回は水利組合が草刈りをするから草木が茂りすぎることがありません。 (遷移の進行が強制停止させられています。遷移が進むとワラビが消えます) よく観察すると、溜め池というのはワラビの生育には理想的な環境です。淡路島でワラビ採りは溜め池廻りです。直感的に思うんですが、地域レベルでのワラビの分布密度は、案外、淡路島は日本屈指じゃなかろうかと思います。しかも、ワラビが多く自生しているのに、東北地方みたいにプロの山菜業者が淡路島にはいないですね。つまり、ワラビなど淡路島では雑草みたいなもので、いくら採っても怒られないです。採り放題です。淡路島はワラビファンにとっては天国みたいな島ですね。

でもまあ、ワラビ天国の淡路島でも、ワラビを採れない人には採れないみたいです。ま、山菜採りでも、釣りでも、きのこ狩りでも、長年の経験の積み重ねや年の功がモノをいう世界ですね。急に思い立ってワラビを採ろうとしても、そう簡単には採らせてくれません‥‥。

>まあ山用の車に乗っておりまして、世界的な名車といわれている車を29年も乗っています。 だから信号待ちをしてすると、知らない人でも声を掛けてくるほどの骨董車。

ホント、道行く人が思わず振り向く名車ですね。しかもウインチ付き。雪道や泥道でハマった他車を助けてあげられますね。骨董車といえばそうかもしれませんが、林道ファンのわたくしには道なき道を踏破するためのクロカン車に見えます。日本一の未舗装道路で、ライダーたちに 「聖地」 とまで言わしめた剣山スーパー林道を走るとサマになりそうな車ですね。街の舗装道路を走るにはモッタイナイです。 剣山系の高所でもぼちぼち雪も消えたことだし、わたくしは、これから5月は足しげく剣山スーパー林道にまいります。今時分からタムシバやカタクリの花、中旬以降はシャクナゲやアケボノツツジのお花見です。今年は沢で天然ワサビの葉を採るつもりです。ワサビの葉は山菜として一般には認識されていませんが、絶品中の絶品です。軽く塩を振って一夜漬にすると、熱いご飯に他にはおかずは要りません。お酒も何杯あっても足りませんワ。



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コメント
コメント
和食が無形世界遺産なんですねえ。
それには出汁が肝心なんですが、美味しそうなワラビずくしですねえ。

ワラビのシーズンになると、なんやかやと煽てられて山菜採りに付き合わされます。
まあ山用の車に乗っておりまして、世界的な名車といわれている車を29年も乗っています。
だから信号待ちをしてすると、知らない人でも声を掛けてくるほどの骨董車。
ワラビはいたるところに生えているので、山に行かなくてもため池の岸などでもたくさん採れますね。

山のキノコさんはいつも採ったわらびを見ると、綺麗に茎が長く揃えていますね。
私は子供の頃から母親のワラビ採りにもいっしょに行っていましたが、ワラビは先のグルグルっと巻いたところがメインだと思っておりまして、先っ穂を大切に採ってきました。
山のキノコさんの仰るとおりワラビは茎が美味しいんですね。
だから私が摘んだワラビは長さが不揃いです。
長さが一定していて、綺麗に束ねたワラビは道の駅などでも売れますねえ。
今日の私の晩酌は、近所のおじさんから「竹食うか」といただいた柔らかいタケノコと、ヨメが採ってきたわらびです。
春はいいねえ、美味しいものがワンサカ。
2015/04/22(水) 22:02:09 | URL | ランクル #tSD0xzK. [ 編集 ]
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