雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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山菜シーズンたけなわです。
本日は2015年4月18日 (土曜日) であります。

●サンショウの葉が採り頃を迎えました。サンショウはワサビとならんで日本原産香辛料として貴重な存在です。木の芽合えとか、お吸い物のあしらいに日本料理にはなくてはならない存在ですが、事実上イオンに併合されたマルナカ南あかじ店の店頭を観察してビックリです。サンショウの葉を10枚か20枚か分かりませんが、僅かな枚数を小さなパック詰めにしたものが105円で売っていました。サンショウの葉1枚が数円で、あまりにも法外な値段です。都会の消費者が購入するのはしかたがないとしても、南あかじ市の田舎人がそれを買うのはみっともないです。サンショウなんて、その辺の山裾の道路側とか、ダムの周遊道路に行けばいくらでもあります。採っても全く問題にならないし、サンショウは典型的な陽生植物で先駆種 (パイオニア種) なんで繁殖力は旺盛です。大量の種子をまきちらし、種子の発芽率は高いです。実生のサンショウの子がたくさんみられます。サンショウは自然 (森林) が破壊されたようなところに多い植物です。光環境の悪い森林内ではサンショウは絶対に生育できません。人がサンショウを乱獲して自然を破壊するのではなく、人が自然を破壊したところに進入して生育するのがサンショウなんです。常識とは全く逆なんです。お間違えなく…。

サンショウの樹

サンショウの若葉

↓ 本日の収穫です。サンショウの樹がたくさんあるので2キロほど葉を頂戴しましたワ。厳密に申せば 「本日の窃盗物」 と言うべきですが、全く問題にもなりません。去年、サンショウの葉を採っていたら南あかじ警察署のパトロールカーが巡回してきました。で、「何を採っているのですか?」 と聞かれましたわ。 「サンショウの葉ですよ。佃煮にしたら美味いんですよ。お巡りさんも採ったらいかが?」 とおすすめすると、「いま勤務時間中だからな。休みの日に採りにくるわ」 という返事です。このように、警察官が採取を現認しても全く問題になりませんワ。この収穫物はサンショウの葉の佃煮にします。熱いご飯にサンショウの佃煮があれば、他におかずは要りません。
本日の収獲

↓ タラノメも長 (た) けてきました。この程度ならばまだ食べられます。展開しかけた葉を摘み取って天ぷらにするか、湯掻いて味噌和えにして食べます。
長けたタラノメ

↓ 山菜尽くしの調理例です。ワラビの漬物、長けたタラノメの葉の天ぷら、タケノコとサンショウの葉の和え物です。材料は近くの山で調達ですが、タケノコは吾輩所有の畑の隣の竹藪で失敬。春は食べられる植物 (山菜) が周りにいくらでもあるのが田舎のいいところです。田舎暮らし冥利に尽きます。つるぎさん山小屋日記 を拝見すると山菜の採取や加工・保存に忙しそうです。おそらく剣山頂上ヒュッテのお客さんにふるまわれるのだと思います。山菜うどんとか…。 そういえば剣山登山車道の入り口付近の道路の山側にフキが沢山あったワなぁ! フキも佃煮にしたら美味いんですわ。
山菜尽くし


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本日の自然観察

トサノミツバツツジ です。兵庫県レッドデータではCランクの貴重種とされています。関東・東海地方に分布する本家のミツバツツジの変種という分類的位置付けです。トサノミツバツツジは紀伊半島と四国に分布しています。淡路島内では圧倒的に多いのが葉や花が小さいコバノミツバツツジであります。トサノミツバツツジの個体数は少ないですし、どちらかと言えば棲息環境を棲み分けている傾向が見られます。すなわち、人家近くの丘陵や里山ではコバノミツバツツジ、山の奥ではトサノミツバツツジという傾向が認められます。

それにしても、綺麗ですわねえ! 見たからといって肩こりが治るわけじゃないけど、目の保養にはなります。この写真をどこで撮ったか? 残念ながら盗掘防止の観点から非公開です。淡路島内ではかなり希産のツツジなので、自生地を明かせばたぶん盗掘されますね。淡路島では何か綺麗なもの貴重なものがあったら、人に採られる前に自分が採らなくっちゃという人が多いです。淡路島にはそれを乱開発や盗掘から護ろうというナチュラリストが少ないように思います。

トサノミツバツツジ
↓ コバノミツバツツジよりもトサノミツバツツジのほうが葉も花もハッキリと一回り大きく、見ごたえがあります。観賞価値はこちらの方が上です。
花のアップ

ミミガタテンナンショウ です。兵庫県レッドデータではAランクの貴重種で、自生地情報は非公開ですが、兵庫県内では旧三原町と旧五色町の2箇所で見つかりました。他のテンナンショウ属植物に先駆けて開花する早咲きの性質があり、淡路島では3月20日ぐらいから咲いています。 テンナンショウ属の植物は有毒植物が多いです。中毒例が報告されているようですので、要注意です。厚生労働省 「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:テンナンショウ類」 参照。特にトウモロコシ似の果実は絶対に食べないように。
ミミガタテンナンショウ

↓ 矢印で示した部分 (口辺部) が耳たぶのように外側に張り出してるから、耳形天南星 (ミミガタテンナンショウ) と和名がつけられました。東北地方の太平洋側・関東地方の山地が分布の中心で、淡路島と愛媛県に隔離分布していることが知られています。淡路島の集団は東日本のものとは口辺部の張り出し方など若干形質が異なるようです。また、仏炎苞の色は緑色っぽいものや紫色っぽいものなど、その個体により変異が大きいです。
花のアップ

トウモロコシ似の果実を絶対に食べないように
↓ 7月中旬~下旬ころにトウモロコシそっくりな果実ができます。有毒なので手を出さないように…。ただし触るだけなら大丈夫です。秋の10月ころに、同じ仲間の植物のウラシマソウ、ナンゴクウラシマソウ、アオテンナンショウも同様な果実ができます。みなトウモロコシそっくりですが、うっかり口にいれると中毒します。

ミミガタテンナンショウの果実



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