雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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今冬の雪見の見納めだが、まだ雪が沢山 (その2)
山上にある不思議な池
夫婦池 北池 にたどり着きました。登山車道をはさんで北側と南側に池があります。池の名称が不明なので、とりあえす道路の北側の池を 「夫婦池 北池」、道路の南側の池を 「夫婦池 南池」 と勝手に仮称した。  写真は池の北側から道路の方に向いて撮りました。池の西側~北側には雪は消えていますが、物凄い霜柱です。霜柱を踏みしめて歩くと、まるでジャリジャリと砂利道を歩くような感じです。
夫婦池に到着

↓ 夫婦池 北池のほとりにあります。丸笹山の登山口でもあります。つるぎ町の施設でありますが、指定管理業者が 「ラ・フォーレつるぎさん」 ということでありましょう。
ラフォーレつるぎさん

↓ 積雪期は休業ですが、4月にはいったら営業でしたか? このあたりは1500m近い標高です。4月に入ってからもしばしば積雪がある所です。で、もう一度雪見観察に来る場合にはここで昼飯が出来るかな?
ラフォーレつるぎさん

↓ 池は見事に全面結氷しています。瀬戸内海南岸地方の平野部では絶対に見ることができない光景です。池の氷の上にごく僅かの新雪 (積雪1センチ程度) が乗っています。
池は全面結氷

↓ 杖にしている竹の棒で氷を叩いてみてもびくともしません。で、石を持ってきて叩いてもカチカチでかなりの厚さがありそうな感じはします。ですが、どこまでが安全かどうか全く不明ですので絶対に氷の上を歩いてはいけませんね。 四畳半ぐらいの巨大なタライに乗ったならば大丈夫でしょうけど…。 もし安全性を確保できるならば、西日本にはたぶん存在しない天然のスケート場が出来るかも? つるぎ町経営で厳冬期限定、お客さんがきてくれたらラ・フォーレつるぎさんも冬期営業が出来るかも? つるぎ町にはまだまだ未開発の観光資源がありそうです。 (他所者の勝手な放言というより、他所者の視点)
氷は厚そうだが立ち入り厳禁


たぶん、ここが西日本で最寒の地か?
↓ しんしんと涼しいので持参の温度計で地上1.2mで気温を測ると氷点下8度程度です。これは本日の気象庁の07時の全国気温観測データと比べると、信州高冷地級の低さです。池の北端の灌木の上で測り、時刻は07時22分です。陽が出てから1時間以上たっているから明け方には恐らく-10度以下であっただろうと思われます。 夫婦池 北池は山上の小さな盆地状の窪地になっています。で、明らかに 「冷気湖」 が発生していますね。もし、ここに気象庁がアメダス観測所を設置して、

①、厳冬期で上空に強い寒気が進入し、上空500hPa高度で-30度以下
②、北西季節風が収まって無風状態、(空気の鉛直混合がなく、よく冷える)
③、雲がなく快晴で、空気も非常に乾燥している、(雲は放射冷却阻害要因)
④、地表にフワフワの新雪が積もる、(雪は地中からの顕熱を遮断する断熱材)

というふうな4条件が上手く揃うと、強い放射冷却で顕著な冷気湖が形成されあっさりと-20度を割るのではないか? 賭けをしてもいいです。 ま、気象庁観測所は望めないにしても、気象台の指導のもとに私設観測所なら設置は簡単です。予算もたいして要りませんわ。つるぎ町あたりがやれば西日本最寒の地として観光の謳い文句にできましょう。 ちなみに、西日本の最寒記録は広島県八幡の-28度ですがこれはアメダス以前の区内観測所時代のハナシで、区内観測所の観測データは気象庁は正式記録とはしていないです。アメダス観測所になってからの西日本最寒記録は岡山県上長田の-20.2度です。こんなのは夫婦池の標高と低温が発生しやすい地形から簡単に破ると思います。ま、ここは一応国道沿いで積雪期も除雪がなされます。今後、吾輩が4条件が揃うときを狙って、検定済みのもっとましな温度計を持って-20度をあっさりと割ることを立証しに来てもいいです。それには車を寒冷地仕様に変更して来るほうがいいかも?


↓ 2015年3月26日 07時22分 徳島県剣山夫婦池にて
気温を測ると氷点下8度

↓ 夫婦池 北池の東側は日当たりが悪く、寒そうな感じです。
池の南側は雪が多い

↓ 夫婦池 南池はすり鉢状の深い窪地になっているから更に冷えるかも? 池といっても水 (氷) はほとんどなさそうです。それにしても、山の上 (尾根筋) に奇妙な池があるものです。池の下の地層が石灰岩層とか? この2つの池の成因は何でしょうかね? そういえば三嶺の山頂にも奇妙な池がありますわね。
夫婦池 南池


ネットは、転載・引用・孫引き情報ばかり…
ネットの情報は玉石混交ですが、だれでもが情報発信できるということは、書き手の知識・認識レベルはまちまちで玉石混交となるのは止むをえないし、またそれはそれでいいのですが、問題はむしろ自分で観察し考えて書いていない人が多いことではないかと思います。なにか疑問に思っても、何故だろうかと検索して孫引きしてそれで終わり、というサイトのなんと多いことか! たとえ間違った見方であったとしても、できるだけ自分で観察し考察することが大事なのであって、他人が書いたものを丸写しはいただけません。人はそれぞれ異なる目を持っています。異なる目でみれば、異なる観察があり異なる見方が出てくるハズです。異なる視点で見れば、大学教授でも気付かなかった側面に小学生が気付くこともありえます。皆が皆、同じことを言う (書く) 異様さは薄気味悪いです。

↓ は申すまでもなく 「根周り穴、ねまわりあな」 です。「根開き」 とか 「根開け」 とも言うみたいです。樹木の周囲が雪がなかったり、雪があっても穴状にへこんでいることを指すのですが、北日本や積雪地帯では知らない人がないし、南の無積雪地帯であっても山登りならば誰でも知っています。もちろん吾輩も知っています。 この根周り穴がどうしてできるのか? ネットを検索すると、皆が皆同じことを言っています。ていうか、孫引きばかりです。残念なのは、関係領域の専門家が研究する対象ではないみたいです。日本気象学会とか日本氷雪学会などのサイトとか、論文検索システム等でしらべてみても、根周り穴の成因を調べた論文が見当たりません。(よう見つけなかったのかもしれませんが)


根周り穴

根周り穴

根周り穴の成因について、ほとんどのサイトが挙げているのが次ですが、おかしくないか? 通説と反証を列挙します。

①、雪のアルベド (反射能) は高く、太陽放射を反射して雪が溶けにくい。けれども樹木の幹は色が濃く太陽を受けると温まりやすい。で、樹木の幹の周囲の雪が早く溶けるのだ。

反証】 この通説ならば、シラカバなど白っぽい木に根周り穴は出来にくく、黒っぽい木には根周り穴がよくできて、顕著な差が生じるハズだが、そんなことはありません。それから、北斜面の日が当たらないところとか、常緑針葉樹の林内や林縁など日が当たらないところにも根周り穴はいくらでも出来ますわ。この日蔭のところに普通にいくらでも根周り穴ができるということが、①説の致命的弱点です。

②、暖かい雨が降ると、幹を伝わって雨が流れ落ち根周りの雪を溶かす。

反証】 それは葉が茂った展葉期のブナの木を言っています。冬枯れた裸のブナでは降雨の捕集は僅かであって幹を伝い流れるほどではありません。広葉樹や針葉樹の樹種、それから枯れ木か生木かに全く関係なく、根周り穴はできます。電柱や道路標識のポールの根元など人工物にも根周り穴はいくらでもできます。ブナだけにできるのではありません。雨降りのとき色々な樹種を観察しても、葉がつく樹木は樹冠の下に雨滴を落とすだけで、葉がない樹木では細い枝では雨をほとんど捕集できないんですわ。

③、樹木の幹が発熱して幹のまわりの雪をとかす。

反証】 あほな。たしかに、ザゼンソウ は発熱する植物で有名です。しかしながら、そんなの例外中の例外であります。樹木の幹は含水率が50%前後 (針葉樹は低く、広葉樹は高い傾向) もあり水分が多いから材の比熱が高く、石や金属に比べると冷えにくいということはあるでしょうが、逆に太陽で温まりにくいから相殺してしまいます。通説では生命現象があって発熱するとしていますが、生命現象のない死物の枯れ木にも普通に根周り穴はできるから、通説は説明になっていない。


樹木の根周りは風の乱れや渦が生じて、雪が積もりにくい
●通説では他にも要因を挙げていますが、検討するのもバカバカしいです。通説の最大の弱点は、春先の雪溶け期が近づいて根周り穴ができるとしていることです。あほな。厳冬期の凍てつくころに根周り穴ができています。ただ、根周りがへこんでいても、積雪の多さのために根周りの地面が見えないだけです。それが融雪期になって地面が見えだして目立つわけです。 通説では根周りだけがどんどん雪が溶けるような説明ですが、根周りの周囲も積雪がどんどん減っています。雪面全体がドンドン減っているのに根の周囲だけが減っているように錯覚しています。もともと根の周囲の積雪が少なかったから、雪面全体が積雪が減じて、まず最初に根周りの地面が現われることを観察していないのです。

雪片は風に舞うものです。風の流れの中に樹木の幹などがあれば障害物となって乱流や渦ができます。風のある降雪時に電柱の周囲の気流の流れや、気流に舞う雪片の挙動を観察したら一発でわかります。電柱の根周りには雪が積もりにくい傾向が顕著です。ただし、風速や風向や降雪強度それから湿雪か乾雪かなど、その時々で条件は千差万別なので一概には言えないのでありますが…。




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