雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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まもなく冬の終わり…
本日は2015年3月22日であります。

●徳島県南部総合県民局が、国道193号線の冬期閉鎖部分 (神山町~雲早トンネル~木沢村) を3月20日正午に解除すると発表しました。で、解除記念? に同級生のオオ君と本日に剣山系東部の山に行ったのですが、山々の雪帽は消える寸前の様子でした。ここ一週間ほどは季節外れの暖かさで、気温は平年値を大きく上回りました。いくら四国の山間部は南国ではないと言い張っても、北日本でもないし豪雪地帯でもないから、ちょっと気温が上がってくると山々の雪帽は見る見るうちに縮小してしまいます。瀬戸内海南岸地方での今冬の “雪の見納め” が近付いてきました。平地では既に山菜のタラの芽が採れ、ワラビが一斉に疑問符みたいな格好の新芽を出し始めています。山の雪帽が消えるころ本格的な春のシーズン入りであります。

残念なことは、剣山スーパー林道はまだ閉鎖中です。閉鎖解除は4月に入ってからだったと思いますが、冬期の積雪の影響で落石などがあり、道の整備作業が終わってから閉鎖解除でしたか?  

●いつも思うのですが、夏の終りはなんとなく寂しいもので、一年中夏だったらいいのにねと思います。また、冬の終りも寂しいもので、一年中冬だったらいいのにねと思います。たぶん、遊び足らないのでしょう。夏には磯に行って腰まで水に入ってタコをとるのですが、土用波などが押し寄せ海に入れないことも多いです。冬には徳島県の高い山に行って積雪期の林道を車で走ってみたり、霧氷を観察したりするのですが、なんせ他県にまでいくので毎日というわけにはまいりません。せいぜい週に1回程度の頻度で、まだまだ遊び足らないのでしょう。これが季節の終りに、なんとなく感じる寂寥感の原因なのでしょうか?



山々の雪帽は、春の陽炎に喰われて急速に縮小!
↓ 神山町役場付近から砥石権現 (といしごんげん、1374.9m) を仰ぎ見ました。僅かですが雪が残っています。
神山町役場付近から砥石権現を仰ぎ見る

↓ 砥石権現の山頂付近を拡大。
山容付近を拡大


↓ 雲早トンネルの上の鉄塔のあるピーク (1060m余り) から、高城山 (1632m) を遠望しました。今日は朝から春霞が顕著で、高城山は煙紫色にくすんでいます。
高城山を望遠する

↓ 高城山の山頂付近を拡大。高城山の山頂直下東側を剣山スーパー林道が通っています。スーパー林道の最高所は1530mあまりです。そこまで行けば道にもそれなりに雪があるのではないか? スノーアタックまがいの走行が出来るのではないかと楽しみにしていましたが、スーパー林道が閉鎖中ですので残念です。
山頂付近を拡大


↓ 雲早トンネルの旧 木沢村側出口から雲早山 (1496m) を仰ぎ見ました。トンネル出口付近で海抜980mぐらいあるから、標高差は500mほどです。で、1500m近い山には全く見えず、黒岩の海岸から諭鶴羽山を見上げた程度にしか見えません。雲早山には雪が僅かしか残っていないようです。
雲早山を仰ぎ見る


数日来のポカポカ陽気で一挙に融雪か?
下図は 気象庁観測データ から作成した。
アメダス京上の気温推移

●徳島県下で最も奥深いところのアメダス観測所は、京上 (きょうじょう) です。旧 東祖谷山村の有名なかずら橋からそう遠くないところにあります。海抜は560mです。剣山の登山口の見ノ越から祖谷の谷を降ったところです。ここの気温観測データを見ると、2月上旬までは寒かったのですが、それ以降はやや暖冬ぎみでした。登山者等の情報から、昨年12月から正月明けにかけては降雪量がかなり多く、剣山周辺では2mぐらいの積雪があった模様ですが、1月後半以降は寒波の吹き出しが少なくあまり雪が降らなかったようです。つまり、例年よりも積雪が少なかったわけでないのですが、早く降り過ぎたと言えそうです。しかし、それ以降の暖冬気味のため次第に積雪が減っていったと言えましょう。ここ数日来のポカポカ陽気が最後の一撃となったようで、山々に架かる雪帽が一挙に小さくなったと思われます。 アメダス京上では3月17日の最高気温がなんと22.3度まで上がりました。これは平年値では5月20日の気温です。


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剣山スーパー林道はまだ閉鎖中
以下の3葉の写真は3月22日の正午前に撮ったものです。
剣山スーパー林道の入り口は閉鎖中

雲早トンネル出口の案内板
国土地理院のネット地形図 はこちらです。地形図上はトンネルというのは 「隧道、ずいどう」 という言葉で記載されます。隧道とはトンネルの意味で、同じものです。 「ずいどう」 という濁音ではなく 「すいどう」 と清音で読む場合もあるようです。国土交通省 「質問 : トンネルと隧道 (ずいどう) の違いを教えてください」 参照。

閉鎖解除なるも通行止めの表示がある
↑ 看板では神山町側は積雪・凍結のために全面通行止めとなっていますが、実際は通れます。通れるようになっているのに、通行止めの看板を完全に撤去していない理由は何なんでしょうかね?


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雪渓のように僅かに残る雪
土須峠の標識

●ふつう 「峠」 といえば山と山の間の鞍部にあり、分水界の一番標高が低くなっているところであろうかと思います。雲早山 (1496m) と砥石権現 (1375m) との間の稜線が神山町と旧 木沢村の境界であります。同時にそれが吉野川支流の鮎喰川と那賀川との分水界になっています。この分水界で一番標高の低い場所は、雲早トンネルのところ (標高1030~1040m) ではなく、トンネルから東に800m弱の所 (標高1010~1020m) であるのは明らかです。上の標識はトンネルの東800m弱のところに立てられていました。ネット情報ではトンネルのあるところが土須峠だとしている情報が多いようですが、どちらが正しいのか? 昔、神山町と旧 木沢村との往来に山道があったであろうと想像しますが、人が行き交う山道が稜線を横切る場所こそが歴史的な本当の峠なのでしょう。それはどこなのか他所者には知るよしもなく、土地の古老に聞く必要がありそうです。

この土須峠という標識の近くに残雪がありました。海抜1020m地点です。消えさる寸前の雪なのでぼろ布のように汚れています。純白無垢も時間が経つと “元白だった” という感じではありますが、雪は雪です。雪など無縁な瀬戸内海島嶼人には珍しいもので、同級生のオオ君が手に汚れた雪を持って記念撮影。これが今冬の雪の見納めにならなければいいが…。と思うんですが、四国の山じゃ4月になってもよく積雪があるから、まだまだ大丈夫でしょう。まだまだ見にきますね。


残雪があった

オオ君が雪を手に持つ


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