雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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四国には小規模だがスキー場がたくさんある。 (その2)
●写真はすべて2015年2月28日に撮ったものです。剣山スキー場を後にして、剣山登山口の見ノ越 (みのこし) へと向かったのですが、山の北斜面側では路面はパリパりに氷結しています。ガードレールがあるし、除雪した雪が谷側に盛ってあるので危険という状態ではありませんが、若干滑るのと、除雪幅が車幅+1mほどしかありません。退避所がところどころ設けてありますが、対向車がきたら大変です。このような雪道で対向車がきたらどうしたらいいのでしょうか? 妙案はあるのでしょうか? 南国の者は雪道走行経験不足でよくわかりませんから、北日本の経験豊かなベテランたちにご教示・ご指導たまわりたいところ…。

●ま、雪が消えて初夏に山菜を採りに来ても、道が狭くて対向できない所があります。国道とはいえ三桁国道で、道が狭すぎです。剣山周辺自治体は観光に力を入れていますが、いまいち登山者や観光客が増えないのは、四国が離島 (つまり大きな離島です。沖縄本島の15倍、淡路島の30倍というだけ) という立地で本土から心理的にアクセスしにくいだけでなく、道の狭さが明らかにネックになっています。道が狭すぎるので域内観光客 (四国島内の観光客) をも逃がしているハズです。山の上だけでなく、貞光から剣橋までの20数キロも、たいがい道が狭いです。いっぺん来たらイヤになる人が多いのではないか? なんべんも来るリピート客は、心底から山を愛し雪や森をめでる一部のマニアックな人だけなのかも? 山の上の道は夏でも狭いのだから、まして雪でも積もろうならば更に道が狭く、慣れない人なら立ち往生です。ああだ、こうだと好き勝手なことを申すのでありますが、実際のところ、山は急峻で谷は深く簡単には道路の拡幅工事なんて出来ないですわね。


剣山登山口の見ノ越へ行く

あたりは霧氷の花
↑ ブナを主体とする冷温帯の森ですが、霧氷が付着して山水画のような風景というか、森の幽霊みたいです。

路面は凍結が著しい
↑ ここは格別によく氷ついています。少しでこぼこですが、スケートリンクみたいになっています。ちょうど山の斜面が緩くなったところで、道幅が広く路肩には雪を盛りつけてあるのでガードレールの替わりです。滑る練習 (?) にはうってつけです。平坦地に近いので、滑って車のお尻を振ろうが頭を曲げようが、スピンして逆向きになろうがそれほど危険ではありません。ま、後続車が来たら 「お前、何遊んでいるのだ! 邪魔だから、どきなさい。」 と怒られるかもしれませんが…。

途中、つるぎ町経営の宿泊施設がある
↑ これはつるぎ町の宿泊施設・お食事処であります。むかし、国民宿舎があったところです。町営施設の指定管理業者が 「株式会社ラ・フォーレつるぎ山」 ということなんですが、4月1日から開業でしたか? 冬は積雪のためお客さんが来ないので休業。廉価で昼飯が食べられますわ。

夫婦池 (めおといけ) も完全結氷
↑ 有名な夫婦池 (めおといけ) であります。道路を登ってきたら道路の左右に大きな窪地があり池になっています。写真の池は左側の池ですが、男池か? 女池か? よく知りません。全面結氷していますが、氷の厚さが不明なので、まかりまちがっても立ち入らない方がよろしそう…。氷が割れて水没するかも? しないかもわかりませんが不明です。


国土地理院のネット地形図はこちら

ここが旧 一宇村と、旧 東祖谷山村との境目
↑ ここが剣山登山口へ行く車道の最高地点です。海抜1450-1460mです。ここから登山口の見ノ越までは標高で50mほど降ります。ここが、つるぎ町と三好市 (旧 東祖谷山村) との境です。実は、つるぎ町などと名乗っていますが、剣山の山頂も登山口の見ノ越もつるぎ町ではありません。現在の自治体では、剣山は三好市・美馬市・那賀町の接する所にあります。旧村名では、東祖谷山村・木屋平村・木沢村の接するところです。町域が剣山から明らかに外れています。にもかかわらず 「つるぎ」 を名乗るのはおかしいのではないか?


↓ 左が剣山(太郎笈・たろうぎゅう)、右が次郎笈(じろうぎゅう)
剣山と次郎笈が指呼の間に迫る

↓ 剣山(標高1955.0m)
西日本第2の高峰の剣山

↓ 次郎笈(標高1930.0m)
西日本第4位の次郎笈

↓ 三嶺(みうね、さんれい、1893.6m) 画面奥の少し尖った山です。
西日本第11位の三嶺


西日本の山岳標高順位 海抜1800m以上の山岳リスト
西日本の山は、ドングリの背比べと言えばそうです。ひときわ抜きんでた高峰がありません。みな、似たりよったりの標高ですし、たいていの山が連山型の配置であって独立峰じゃないから、おのずとドングリの背比べになってしまいます。下のリストは国土地理院のネット地形図から拾い出しました。地形図に山名が記載されるものを全て収録しました。たぶん、漏れ落ちた山はないと思います。ただし、石鎚山は山頂付近の岩の名がいくつか記載され、それぞれに標高が示されていますが、山頂近辺の出っ張りにすぎないので天狗岳1座のみと解釈しました。


西日本の山の高さ番付け

(注1) 国土地理院地図に山名が記載されているもののみ抽出しました。例えば三嶺と天狗塚の間に西熊山(1816m)があり結構有名ですが、地理院地図に記載がないので除外しています。

(注2) 山名考証はしていません。山名は時代とともに変遷がある場合も多く、また、その地元で複数の名が存在することも多いです。例えば、剣山では 「つるぎさん」 「けんざん」 「たろうぎゅう」 などの呼び名が存在します。三嶺では 「さんれい」 「みうね」 の二通りの呼び名が存在しています。「岳」 にしても 「たけ」 「だけ」 と複数の読み方が並存することも多いです。その山の周辺地元で歴史的に定着している呼び名を採ることが第一でありますが、その山の南側と北側で呼び名が異なることも多いのです。で、いちいち山名考証するのは大変な調査や、文献の渉猟が要りますわ。そもそも地名の由来とか地名の読みは大変に難しい問題で、ほとんど歴史的事象の研究の領域です。



剣山の登山口 「見ノ越」 に到着!
なんだか山の中のひなびた温泉街みたいに見えます。日当たりのいい斜面南側にあたるので道路の雪が消えています。月末といえまだ2月です。やはり今冬は剣山では雪が少ないようであります。いちおう、土産物屋も茶屋も旅館も登山リフト周辺も雪に埋まってはいますが、積雪は50cmー1m程度のレベルでしょう。雪が多い年は二階まで雪に埋まりますから、今年は少ないです。10年ぐらい前でしたか、見ノ越で2-3m積もり吹き溜まりじゃ5mに達して、新聞記事 (徳島新聞) になったことがありましたよね。
剣山登山口の見ノ越

見ノ越銀座? 

土産物屋が雪に埋まる

茶店も雪に埋まる

登山リフトも雪に埋まる
↑ 奥の方に登山リフトがあります。手前は二階建ての駐車場です。

旧 木屋平方面へは通行止め
↑ 写真の奥にトンネルがあり、トンネルの向こう側は旧木屋平村です。木屋平に降りていく道は相当な悪道で舗装されていない部分が多く、除雪もされないので冬の間は全面通行止めです。

旧 木屋平方面
↑ 歩いてトンネルを「抜けたところです。旧 木屋平村の谷を眺めています。画面中央部の山の鞍部が、木屋平村と神山町の境の峠であります。空気が澄んでいて視程が利いたならば、その峠の上に淡路島が見えます。逆に淡路島の海岸から高倍率の双眼鏡で見ると、このトンネルがよく見えています。

道路が駐車場替わり
↑ 第二駐車場というのがあって、そこに行く道路は除雪してあるのに、みな道路に車を停めようとします。第二駐車場の存在を知らないのでしょうかね? そこまでは、たった50mほどしかないのに、横着なんでしょうかね? この写真はその第二駐車場の屋上部分から撮っています。屋上部分に上がるゲートは2.3mの高さがあるのですが、ここではゲートの上まで雪が吹き溜まっていますわ。

簡単な調査結果
2015年2月28日 (土曜日) の朝から午前10時半までに見ノ越に来訪した自動車は22台あった。簡単な調査をし、5人(5グループ)から話を伺った。調査結果は次の通りです。
簡単な調査

●調査標本数が少なすぎるから確たることは言えませんが、やはり本土からの来訪者は少ないです。四国島内からの来訪率が約82%です。車のナンバー地名がそこから来たとは限りませんが、本土からの来訪者は倉敷・姫路・練馬からの3台のみです。なお、神戸は吾輩です。(註) 練馬は日本百名山を順に登っているとか? あるいは四国出身者であるが放射能汚染から逃げ帰ったとか?  スタッドレスを履く率が86%もありチェーン派はごく少数です。 来訪目的は全員が剣山登山です。話を伺うとほとんどの人が剣山山頂までの往復ですが、次郎笈まで足を延ばすという人もいました。 雪見物は吾輩だけで、予想外に雪を見物にくる人なんてほとんどいないことが判明。 それから雪道走行能力の高い車種を選ぶ傾向が鮮明であり、ジムニーが5台もあったのが注目されます。

(註) なお、淡路島は歴史的には、徳島藩(阿波藩)の領地であり徳島県エリアでした。明治初めの内紛により徳島県から切り離され兵庫県に編入されましたが、自生植物を見ると徳島県で見られるソハヤキ要素の植物が多数みられ自然環境は徳島に近いです。文化経済的にも徳島県とのつながりは色濃く、したがって淡路島は実質的には四国の付属島であります。で、神戸陸運局の管轄であっても本土じゃありません。

5人に、「今年の雪は多いのですか? 少ないのですか?」 と聞いてみました。みな異口同音に 「少ないね」 「とても少ないわよ」 という返事が反射的に返ってきました。 「雪が少ないのは、寒波があまり来なかったからだ」 という説明をされる人もいました。「せっかく来たのだから、お前も剣山に登れ。石鎚と違って剣は安全性が高い山だ。登りなさい。」 と勧めてくれる人もあった。でも、まあ、アイゼンを持っていないし、山頂を見上げたら 「しんどそうだわね」 っていう感じ。もう年だ。このあいだ、老人会長からじきじきに 「おまはん、何歳になったんや? ぼちぼち老人会に入ってくれないか」 などと勧誘されたわ。まだ入会年齢まで数年あるのに、なんでや? と不思議に思って会長と話をしていると、運営資金が不足しているらしい…。とにかく大勢入会してもらって、会費を納めてほしい、しかしながら会合や行事には参加せんでいいとのことです。ホンネはカネ集めが目的か? なんという身勝手さ! こりゃあ原子力ムラと同じで、この国は上から下まで身勝手な連中だらけだ!

もう一度剣山を見上げる
↑ 見ノ越に2時間ほど滞在したのち辞することとしましたが、帰りしなに剣山をもういちど見上げた。やっぱり今年は雪が少ないのは、登山者の証言も得られ、間違いなさそうです。

なお、登山口の見ノ越は海抜1400mです。で、ここから眺める剣山の山頂は比高500m強で、そのへんの里山とたいして変わりません。 国土地理院のネット地形図を借用します。




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