雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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猛烈な寒波が一旦終息するも、暖冬になったわけではない。
本日は2015年1月18日であります。

●12月に入ったとたん、西日本は猛烈な寒波に襲われました。徳島県三好市の山間部では1メートル30センチもの積雪でした。南国とは思えないドカ雪に見舞われ、災害救助のための自衛隊の出動要請までありました。三好市ではいまだに雪害の余韻を引きずっています。三好市 「平成26年12月の大雪による倒木の取り扱いについて(お知らせ)」 によると、山間道路が積雪の重みで倒れた樹木で塞がったのですが、復旧に緊急を要したため倒れた樹木の所有者の了解なきままに倒木撤去が行われました。で、撤去した倒木を仮置きしているようですが、所有者の事後承諾を要請しているみたいです。さらに撤去した倒木をどう活用するか? 検討しているそうですが、有力な処分案として薪 (まき) に加工して市内の温泉施設で燃料としてくべるとか…。ということは、三好市の温泉施設では燃料は重油などではなく、薪で沸かしている?? ヘンな話ですわね。いまどき、薪で風呂を沸かすところはあるのだろうか? 北海道とか東北の山奥ではあるかも? 吾輩の実家では (当時は、離島振興法指定地かつ僻地第2級) 昭和の終わりごろまで薪で 五右衛門風呂 (ごえもんぶろ) を沸かしていたけど、今じゃ、離島であろうと山間僻村であろうと西日本じゃ薪で風呂を沸かすなど、そんな前時代的手段は残っていないのではないか? 実は薪で風呂を沸かさなくなった最大の理由が高齢化です。木を伐るとか、薪割りをするなどというのは大変な重労働です。高齢者には手に負えません。

離島じゃ海岸に流木がいくらでもあります。山間僻村では間伐材や風倒木がたくさんあります。つまり燃料は豊富なのです。お金が要らないタダの燃料です。要るのはお金ではなく、手間というか労力です。自分で労力さえ惜しまなければ、極限まで現金と無縁の暮らしが出来なくもないのが田舎・山村・離島なのですわ。国家破産で経済大混乱の暁には、意外に田舎ほど暮らしやすいのではないか? と吾輩は予想しています。

離島の海岸には薪 (まき、たきぎ) になる流木が沢山
海岸は流木 (燃料) の宝庫

↓ 海岸には台風の後などには切り株もたくさん打ち上がります。切り株は薪にするには大変ですが、重量があり大量の薪が出来ます。
切り株は重量がある 


●薪 (まき、たきぎ) は大変優れた自然エネルギー (バイオマス燃料) であります。薪で風呂を湧かすことも出来ますし、かまどで煮炊をすることも出来ます。薪ストーブでくべることもできますし、薪発電も可能です。実際わずかですが建築廃材など使われているようです。このように薪は大変な優れ物なのです。しかも本当の意味で再生可能エネルギーです。わが南海道のように比較的気温が高いエリアでは、薪を採取するために雑木林を伐採しても、多くの常緑広葉樹は切り株から “ひこばえ” が出てじきに 「萌芽林」 が形成されます。ほっといても再生するのです。人類は50万年まえからこの薪という優秀な自然エネルギーを大いに活用して生活してきました。世界文化遺産に登録されている 周口店の北京原人遺跡 から焚火の跡が発見されたのは有名な話です。

●一方、風力発電や太陽光発電で風呂を沸かすことは簡単じゃありません。これらで生産した電力で電気温水器を稼働させて風呂を沸かそうとしても、大分温まってきたものの、風が止まったり雲が出てきたら水温上昇はストップですわ。温度が足りずに風呂はぬるすぎて風邪を引きそう! 風任せ天気任せであてにできません。つまり、どうしようもない不安定性のゴミ電力です。これらは単独では、刻々と変動する電力需要に即応して出力調整ができないので使いものになりません。そこで安定性を付与しようとして、やれ蓄電池だのスマートグリッドだのといっても、付帯施設・バックアップ施設が巨大になり、それらを含めてのEPR (energy profit ratio、エネルギー利益率) の絶望的な低下を避けられませんわ。やはり金食い虫のゴミ電力ということです。日本全国の広域系統連携で風況や日照の不安定性を平準化できるなどというアホウな考えも幻想です。大きな気圧の谷にスッポリと入れば、全国すべて雨か曇りというのは日常茶飯事ですし、移動性の大きな高気圧に覆われれば日本全国それこそ北海道の宗谷岬から九州の大隅半島まで穏やかな無風というのもよくあります。

↓ 昨夜21時の風速・風向分布ですが、日本全国穏やかな状態です。風の強い冬でもこういうのは普通です。風力発電がまともに発電できるのは15mとか20mの風が定常的に吹くときですが、この分布図では5~10mの階級の地点が僅か5%程度です。10~15mの地点は襟裳岬や隠岐島など2~3箇所しかありません。この風況じゃ全国の風車は遊んでいますね。全国広域連携でうまく行くなどという盲説は全くのデタラメであることが分かります。
日本全国穏やかな状態

●さて、薪がエネルギーとしてなぜ優れているのか? 理由は簡単です。エネルギー密度が低い太陽光を、光合成という天然のエネルギー変換システムでもって、何年、何十年という長い時間をかけて、木材を作っている物質のセルロースやリグニンなどの炭素化合物に変換して、エネルギーを濃縮・貯蔵しているからに他なりません。まさに光合成とは、拡散した密度の低い太陽光エネルギー (註) を濃縮貯蔵する見事なシステムであると言えましょう。


(註) 太陽定数 (たいようていすう) が1366W/平方mという意外に小さな数字です。2リットルの水が入るヤカンの底面積が約200平方センチ (径16センチ) です。1平米の50分の1。1平米あたり1366ワットということはヤカンにはたった27ワット。これではヤカンの水は湯になりませんわ。太陽定数とは 「地球大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量」 のことでありますけど、我々は分厚い大気の底に住んでいます。太陽エネルギーの半分は大気で吸収されてしまうので地上に届くのは半分しかありません。で、ヤカンをいくら太陽光にあてても湯は沸きません。ヤカンを太陽にかざして湯を沸かしたければ、巨大虫眼鏡で太陽光エネルギーを濃縮するしかありませんわね。太陽光も太陽の表面あたりでは物凄いエネルギー量でしょうけど、1億5000万キロ離れたらすっかり拡散していますわね。吾輩は思うんですけれども、太陽光発電を礼賛するお花畑たちは、地球全体に降り注ぐ太陽エネルギーの総量に錯覚させられているんですね。総量は確かに物凄い量です。けれども単位面積あたりに降り注ぐ太陽エネルギーは僅かなものです。ようするに、「全海水の中に膨大な金が溶存している、これを取り出せたら日本は世界一の金保有国になる」 という主張に似ています。たしかにそうでしょうが、単位容積あたりの海水中に含まれる金はごく僅かです。この拡散した密度の超薄い海水中の金を濃縮する手段がありません。技術的には可能かもしれませんが、経済的には不可能です。結局、太陽光発電は巨大虫眼鏡なのです。巨大虫眼鏡を製造・敷設・運用・メンテナンスするために膨大な資源やコストを食いつぶす割に、発電できる電力量が少なすぎる。逆に言えば単位電力量を得るための施設建設が膨大になる、これが高コストの根本原因なのであって、太陽光発電の電力高値買い取り制度などというインチキ (不正) を弄することになるんですわね。企業などは分かっててやっているからタチが悪いのですけれども、環境保護活動をしている “お花畑” たちは信じてやっているから更に困ったものです。お花畑たちは企業や行政のインチキを助長している役割で、ある意味では非常に厄介です。


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また西日本でも-10度を観測
●12月いっぱい西日本は波状的に襲来する大寒波に見舞われ、正月明けまで物凄く寒かったのですが、1月中旬になると少し寒さがやわらぎました。でも、まあ、これでようやく平年並みです。北半球の 高層天気図 を閲覧すると、また北極に500hPa高度で-40度以下の寒気がシッカリと涵養されていますよね。そのうち、また極東に寒気が流出してくるのではないか? しばらく途切れたけど、再び西日本で-10度以下が観測されましたわ。 

気象庁の観測データ 鳥取県アメダス茶屋 より借用。

2015年1月18日 鳥取県アメダス茶屋で-10.3度 

気象庁 アメダス中国地方の気温分布 から借用。なお、リンクは最新の図しか表示されません。矢印のところに-10.3の数字が見えています。毎日この図を閲覧していると、広島県と岡山県は非常に寒い県であると言えそうです。放射能汚染地帯から西日本に移住する人が続いていますが、広島県と岡山県は大変寒いところなので避けた方がいいかも? 

茶屋で-10.3度


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