雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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2014年の掉尾を飾る 「こくもんじ」 と 「ヒラタケ」 の観察・採集会は、12月28日に決定!
稿末に、写真追加あり

●2014年も残すところ僅かな日数になってしまいました。泣いても笑っても2014年はまもなく終わりです。この2014年の掉尾 (ちょうび) を飾る自然観察会として、恒例になりましたが、 「こくもんじ」 と 「ヒラタケ」 の観察と採集であります。とりわけ、ヒラタケは日本列島のキノコ狩りの最後の採集の対象であります。西日本のほぼ全域で 「ヒラタケ」 は 「カンタケ・寒茸」 と呼ばれています。もちろん瀬戸内地方でもカンタケです。寒くなってから出てくるキノコ、あるいは寒中であっても出ることがある、という意味です。

●吾輩の観察・調査では、淡路島南部では本家のヒラタケだけでなく、近縁種として、ピンク色のトキイロヒラタケ、傘が薄く軟弱な感じのウスヒラタケ、傘が大きく肉厚なアワビタケが発生します。いずれも上等な食用キノコです。本家のヒラタケも山中に生えるものを観察すると、いくつかの系統があるように思えます。系統によって早生・中生・晩生と発生時期がずれていくようですが、ヒラタケの類の品質は晩成で寒くなってから出るものが優れています。初夏とか梅雨時分に出るウスヒラタケはあまり歯ごたえがなく、味噌汁の実ぐらいにしかなりません。9月とか10月に出る早生のヒラタケも傘が薄くあまり品質がよろしくないです。それに比べると、寒波が来て雪雲が流れ、ちらちらと風花(かざばな)が舞うころに出るヒラタケの素晴らしさ! 普通はキノコ狩りではヒラタケの評価は必ずしも高いとは言えないのですが、カンタケと呼ばれるタイプのものは、肉厚で重量感があり歯ごたえもよく香りもあって美味しいものです。炭火であぶってから焼き肉のタレをつけて食べると酒が進みます。天然のエノキタケも秋遅くから初冬に発生するキノコですが、淡路島南部ではエノキタケよりもカンタケの方が遅くに出てきます。つまり、カンタケを採集して本年のキノコ狩りシーズンは終了です。ついでに申せば、キノコ狩りシーズンの始まりは春先に出てくる海岸マツ林のショウロです。あるいは同じころに暖冬で降雨があれば出てくる天然シイタケでしょうか?



「こくもんじ」 と 「ヒラタケ」 の観察採集会は12月28日決定!
確実に参加する人は7名、たぶん参加するであろう方が3~4人か? 自生地保護の観点から設定している10人枠が既に一杯で、一般参加者を募る余地がないのですけれども、1人か2人ならば何とか…。 (21日に収量が減る危惧がハッキリしたのでダメです。分け前が減るから)


天然ヒラタケの幼菌、ていうかまだ赤ちゃんか?
写真は12月17日に撮影。気象庁ホームページで 洲本特別地域気象観測所の12月17日の観測データ を閲覧すると、最低気温が0.1度(平年値より4.9度低い)、最高気温が2.5度(平年値よりも8.0度低い)で大変寒い1日でした。厳寒期の寒さですが、寒さなどものともせずカンタケが出てきました。10日後には採り頃になるでしょう。0度近い寒さは全く問題にならないのですが、カンタケの生育にとっては寒さよりも乾燥のほうが大敵です。一度雨が欲しいところです。

↓ 2014年12月17日、兵庫県南あわじ市の山中にて。エノキ (榎) の枯損木に発生したヒラタケ、幼菌がたくさん出てきましたわ。
12月17日の状態

12月17日の状態


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シカの食害防除策を講じた
本日18日にヒラタケがシカ(鹿)に喰われてしまわないように網を張って防除策を講じました。そうしないと、ほとんど食べられてしまいます。参加者が10人にもなれば、それなりの採集物がなければなりませんので、シカさんには悪いけどヒラタケを食べるのは遠慮していただきます。またシカさんたちにはそれが親切でもあります。キノコを食べないように教えてあげないと、毒茸を食べるリスクがあります。必ずしもその毒茸が人畜共通の毒キノコとはかぎりませんが、人が中毒死した毒キノコにより飼犬も死んだなどの例があるようです。(毒キノコを入れた味噌汁を、ご飯にかけて犬にやった例など) シカは木の葉っぱや草の葉を食べる動物です。人でもシカでも不用意に野生キノコを食べるのは非常に危険なのです。人は言葉があり、毒キノコで中毒した情報・知識を蓄積したり伝達することができます。どのキノコが食べられるか? どのキノコが中毒するか? その知識は、ある意味では先人の中毒ときには中毒死という犠牲の上で分かったことです。シカはそういう知識の伝達・蓄積ができないと思われますから、シカにキノコを食べさせないのが親切なのです。

で、以下は本日(12月18日)の写真であります。

12月18日のヒラタケ

12月18日のヒラタケ

12月18日のヒラタケ

↓ 浮島現象が見られました。説明はこちら
浮島現象

↓ 岩の上で休むウミウ (海鵜) 。ヒメウ (姫鵜) も混じっているかも? 説明はこちら
岩の上のウ(鵜)たち



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