雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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【お知らせ】 今年も 「こくもんじ」 と 「ヒラタケ」 の観察・採集会をしましょう!
【お知らせ】

今年も、「こくもんじ」 並びに 「天然ヒラタケ」 の観察・採集会をいたします。

●日時は未定ですが、候補日としては、12月21日(日曜日)、あるいは12月23日(火曜日・天皇誕生日)、あるいは12月28日(日曜日)、です。候補日ばかりで早くから決定できないのは、ヒラタケ (広く西日本名はカンタケ・寒茸) の発生・生育状態を見ているからです。 「こくもんじ」 の観察および採集のあとに、ヒラタケのキノコ狩りを致します。自然観察や、山の幸の採集では、催行日の決定は参加者の人間の都合ではなく、その自然の産物の生育状況に合わせるしかありません。これが、直前まで催行日を決められない理由です。特に、キノコの収獲適期の幅は狭いです。数日しかありません。早くてもダメ、遅くてもダメなのです。

●観察・採集場所は非公開ですが、兵庫県南あわじ市の沿海山中です。申すまでもなく、淡路島は瀬戸内海東部に浮かぶ離島ですが、阪神間からの交通アクセスが良く、また四国本島からでも1.3キロの距離しかありませんから、島外の方や他府県の方も参加できます。ただし、自生地保護の観点から人数制限があります。10人までです。先着順です。午後0時現地集合、午後4時解散です。昼食は済ませてからの観察・採集会です。参加費用は無料です。参加しても何ら特典はありませんが、収穫物は山分けします。 なお、観察などとエラそうなことを申しても、植物や菌類の分類や分布や形態に関する専門家の同伴はないので、参加者自身の自主観察となります。




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「こくもんじ」 の着果風景
「こくもんじ」 とは淡路島南部での地方名で、標準和名は 「シマサルナシ(マタタビ科)」 です。サルナシ(変種のウラジロマタタビも)とは近縁種ですが、サルナシよりも着果数が非常に多くて野生状態でも鈴なりになります。畑で栽培するとビックリするほどの豊産性を示します。こくもんじの分布は北限地は島根県の日本海に浮かぶある島、東限地は三重県紀伊長島町あたり、淡路島は分布の北東の限界地に当たります。西日本各地の沿海地~沖縄県・先島諸島まで分布しています。

こくもんじの着果風景

2014年産 「こくもんじ」 の収獲 (12月8日に採取)
分かりやすく言えば、「こくもんじ」 は小型キウイフルーツです。ただし、キウイはこくもんじの改良大実種ではありません。全く別種です。キウイは中国揚子江下流域に分布するマタタビ科植物 (オニマタタビ、シナマタタビ?) がニュージーランドに移入され、改良栽培作物化したものか? こくもんじは樹から採りたては固いので、追熟させてから食べます。ビニール袋にリンゴと一緒に入れて密閉し、暖かいところに1週間ほど置くと柔らかくなって食べられます。ただし、追熟し過ぎると発酵して変な味になるので、追熟したら冷蔵庫で保存します。

2014年産こくもんじ収穫

香川大学農学部 果樹園芸学 片岡研究室シマサルナシとキウイとを交配し新品種育成の研究をされています。淡路系統のシマサルナシも栽培されているようです。たぶん、南光氏 → 淡路景観園芸学校 → 片岡研究室のルートで南淡路のシマサルナシが伝播したのではないか?

南淡路ロイヤルホテル料理の飾りにシマサルナシを利用しているらしい。福良の園芸愛好家の女性が自宅で栽培したものを持ち込んでいるらしい。と聞いていますが事実確認していません。シマサルナシを使った料理とは、どんなものでしょうかね? 一度見たいものです。しかし、このあいだ南淡路ロイヤルホテルで食事をしましたが、やたらに値段が高いだけで、その料理に値段に応じた価値があるのか? という印象を受けましたわ。 (中傷するわけではなく、率直な感想であります) ま、あそこは大企業なので料理以外の部門のコストが大きく、それを料理部門の利益でカバーしている面があると思われますから、しかたがないのでしょうけれども…。

山口県 祝島 (いわいしま) と言えば、徹底的な上関原子力発電所反対運動で全国区の知名度のある島ですが、シマサルナシが自生していて 「コッコー」 と呼んでいるようです。「コッコー」 はマタタビ科の果実の中国名の 「びこっとう」 が語源です。日本史の国定教科書には絶対に載らない話ですが、2200年昔に、中国の調査団3000人が日本に来たと言い伝えられています。いわゆる 徐福伝説 です。この徐福伝説が祝島にもあり、徐福が中国名の 「びこっとう」 を伝え 「びこっとう」 → 「コッコー」 へと変化したのでありましょう。祝島ではシマサルナシを島の特産として売ったり、シマサルナシ酒を醸造して中国料理店で食前酒に出したりしているようです。 → 祝島市場 コッコーの部屋

●なお、淡路島にも徐福伝説が存在しますね。南あわじ市榎列上幡多、下幡多あたり (赤鳥居のある周辺) に徐福一行がしばらく住みついたとか? たぶん、本物の伝説、創作したウソ伝説が入り乱れて、徐福伝説なんて捜せば日本中にあるのじゃねえのか?? 

●それから、南淡路ではシマサルナシは忘れ去られた野生果実です。終戦直後の食糧難の時には住民がシマサルナシの果実を採って腹の足しにしていました。その後、飽食の時代になり誰も採って食べなくなりましたわ。この事情は西日本各地の自生地でも同じでしょうね。つまり、シマサルナシは果実としての魅力が薄いのではないか? という気がします。特に、小さいのが致命傷か? リンゴぐらいの大きさのシマサルナシが出来たらいいのですけれども…。そういう観点からは、片岡先生のシマサルナシ研究は失礼ながら趣味の研究みたいに見えます。シマサルナシの改良よりも皮をむかなくても食べられるキウイの作出を研究してほしいところ…。キウイは皮をむくのが邪魔くさいです。皮むきがキウイ消費の増大阻害要因です。皮をむかなくても食べられたら、キウイ消費は何倍にも膨らみますね。



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↓ こちらは去年の観察会でのヒラタケ大収穫!
発泡スチロールのトロ箱4個に加えてビニール袋で、20キロぐらいあったのではないか? 参加者みなで均等山分けしました。同じ給食の釜のメシを食った同級生のO君が、正月用の飾りのダイダイと、仏さんにお供えするシキミを沢山提供してくれて、参加者には沢山の土産がありましたわ。
大収穫!!

柏原山ー諭鶴羽山系のヒラタケ



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