雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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高城山でのキノコ狩り 第二話 (その3)
興ざめする高城山の山頂

●なんともはや、高城山 (1632m) の山頂に、遊園地ばりのモノレールがあります! 興ざめです。そうとうな起伏があり、傾斜はかなりのものです。このモノレールの軌道にジェットコースターの車両を乗せて走らせれば、天空の遊園地です。猛スピードで走らせたならば結構な絶叫マシンになって、登山者が増えるのではないか? 山頂に巨大なコケシばりのレーダ雨量観測所があります。これも興ざめです。あちこちの山の上に無機質な構造物が建てられ興ざめな山が増えました。まだ高城山はましなほうかもしれません。ヒドイのは山頂に武骨で醜悪な鉄塔が10本も20本も建っている山もあります。 それから山頂に風力発電群が林立する山も多くなりましたが、地獄の針千本山みたいで気持ちわるいです。

高城山レーダ雨量観測所の管理用モノレール

高城山レーダ雨量観測所の管理用モノレール

↑ 点検補修用の手すりつき通路まであります。こういうのも キャットウォーク って言うんですかね? なんと登山者が何人もこのキャットウォークを歩いていました。滑り止めもあるし手すりもあるし歩きやすそうです。許可なく無断で歩いていいんやろか? しかしまあ、何もこんなところを歩かなくても、せっかく山登りをしに来ているのだから、藪を漕ぎ分け、岩を這い登ってこそ登山であります。猫歩きか? 犬歩きか? 何て言うのか知りませんが、こんなところを歩くのでは登山の値打ちがありません。

●軌条を観察すると、真ん中にメインのレールがあります。その両側に、補助レールと言ったらいいのか? やや細いものが2本あります。全部で3本あります。そうしますと、言葉の意味としてはモノレールと言う表現は変です。 monorail という言葉の 「mono」 という接頭辞は 「単一の」 という意味ですよね。軌条が3本あるから 「triplerail、 トリプルレール」 と言うべきか? 

真ん中のメインのレールの下側か? ひょっとすると側面か? ラック (歯車のような溝) が切ってあるのが写真でも確認できます。おそらく、このモノレールは ラック・アンド・ピニオン 方式のモノレールなのでしょう。メインレール1本だけではぐらぐらとして、安定が悪そうだから、補助レールが2本あるのはこれに車輪のようなものを引っかけて安定を取るのではないか? 結構大きな幅広の車両を乗せて走らすのではないか? (勝手な想像) スーパー林道わきモノレール始発場所に倉庫がありますが、窓がないのでどんな車両なのか見えません。非常に立派な資機材運搬用モノレールですが、ヒトが乗っても大丈夫な強度や安全性はあるハズです。せっかく立派なモノレールであるし、どんな機械類でも定期的に運転しないと調子が悪くなるから、建設省は土日に登山モノレールとして営業したらいいのではないか? 往復運賃として500円徴収すれば管理人の日当には十分なると思われます。 (勝手な放談)


↓ あまりにも豪華で立派すぎるモノレールの軌道
高城山レーダ雨量観測所の管理用モノレール

●説明看板は次のように言っています。

「このモノレールは建設省高城山レーダ雨量観測所の管理用モノレールです。 高城山でのレーダ雨量観測所建設にあたっては、周辺環境や自然生態系への影響を極力少なくするために、道路新設に替えて資機材運搬等の工事用及び完成後の維持管理を考慮したモノレールを設置しています。 このモノレールはレーダ雨量観測所との標高差111mを軌道延長393mの3条式レールで結んでいます。」

●環境や生態系に悪影響を与えないように配慮したのだ、と誇らしげに言っています。果たしてそうだろうか? この看板は高城山のシカやカモシカや野鳥に読ませるものではありません。明らかにヒトに読ませる為のものです。剣山スーパー林道を行く登山者やオフロードライダーたちに読ませるネライの筈です。そうしますと、建設省は環境や生態系に配慮する立派なお役所なんだ、と単にプロパガンダしているだけではないか? つまり自画自賛です。建設省というお役所は、もちろん社会に必要なものも沢山作ってきた立派なお役所ですが、しかしながら一面では、川を三面コンクリート張りの単なる放水路にして水生生物の棲みかを奪いました。また、ヒドイところでは100mごとに砂防ダムを作って魚の遡上をできなくしました。それから日本全国ダムだらけにし、(吉野川河口堰を阻止した徳島市の市民は偉い!) 無駄な道路や橋も沢山つくりました。建設業界とケッタクしてさんざん自然破壊をしてきた省庁という側面も確実にあります。それが今さら環境や生態系に配慮しているのだ、などと言っても、はあ? そうですかねえ??? てな感じはします。

●問題はモノレールではなくレーダー雨量観測所の建物です。風力発電そっくりの物凄い風切り音がしています。山頂に建っている巨大コケシは、風力発電のような回転するブレードはないのに、この物凄い風切り音は一体何なのだろうか? おおかたファガスの森 高城の近くまで聞こえています。これは建造物の形状に問題がありそうな感じです。付近に人家がないから問題にはならないですが、もし人家が近くにあれば風力発電みたいな低周波音被害が発生するのではないか? たぶん、野生動物たちはかなり影響を受けているのではないか? 環境に配慮したというプロパガンダが白々しく聞こえます。


説明看板

●それからもう一つ問題は、このレーダー雨量観測所の建設資機材運搬用および管理用に供するモノレールが豪華で立派すぎることでありましょう。国民から税金を集めるので資金は潤沢にあります。湯水のように資金が調達できます。足りなくなれば税金を上げて徴収すればいいだけです。いっぽう担税義務を背負わされている国民はやせ細る一方です。重税の重しで呼吸ができなくなる寸前です。徳島県は 高地性傾斜地集落 が非常に多いところです。驚くような斜面の高い所に集落があります。で、麓から集落まで自前のモノレールを設置しているところもあります。建設省のように潤沢な資金があるわけではないので貧弱・老朽化したモノレールです。ちょっと危なそうなこの老朽化したモノレールを見ると、国民の疲弊状態がよくわかります。
(なお埋め込動画のモノレールは国の費用で建造したものです)




↓ 矮生化したスズタケの叢をかき分けて登る

南側から高城山の山頂にいたる登山道です。昔 (30年前) は、ここは背丈を超えるスズタケが密生していて漕ぎ分けるのが難儀でしたが、いつのまにかスズタケが小さくなってしまいました。30センチか50センチ程度です。スズタケが小さくなったので見晴らしが利き、見事な大パノラマが広がります。
スズタケの中を登る

スズタケの中を登る


↓ 眺望絶佳、四囲広闊、大パノラマが広がる

西方に、西日本第二の高峰、剣山が指呼の間に望めます。
剣山を遠望する

剣山を遠望する


南側はるかは室戸岬方面です。
室戸岬方面を眺める

(拙稿は続く)


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