雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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諭鶴羽山(ゆづるはさん、標高608m)から、地平の彼方に見える山々

わが淡路島南部の諭鶴羽山は標高がわずか608mしかありませんが、瀬戸内海東部の海上に突き出た山なので空気が清澄ならば展望が非常によく利くところです。山頂からはなんと10県が見渡せます。ただし、その県のごく一部とか、その県の最高峰の片鱗がチラとでも見えたら、その県が見渡せたと解釈します。諭鶴羽山から見える県は、足元の兵庫県を含めて、鳥取県・岡山県・香川県・愛媛県・徳島県・和歌山県・大阪府・奈良県・京都府であります。このたび鳥取県の最高峰のみならず中国地方の最高峰の伯耆大山 (たんに大山と呼ぶことが多い、標高1729m) を写真に収めましたので拙ブログに発表します。兵庫県の最高峰の氷ノ山 (ひょうのせん、標高1510m) も撮り収めました。ただし、かなり不鮮明です。厳冬期になれば中国山地の稜線では2~3m深い所では5mの積雪があるので、地平の彼方に白壁となって見えます。冬場は空気が清澄なことが多いから、こういう写真をネラうのは厳冬期の方がいいかも? 西高東低の気圧配置が緩んで移動性高気圧が西日本に来たときがいいでしょう。

昨日 (9月28日) の夕方、淡路島南部の平野部からでも播磨灘の対岸の山々が見えていました。これはもしかしたら大山も? ということで急遽駆け足で諭鶴羽山に登ってきました。所要時間は35分です。日没に間に合うか? 微妙なところだったのでネジリ鉢巻きで気合をいれて登ったけど間に合わなかった‥。それにしても、日没が随分と早くなりましたね!

諭鶴羽山登山口
諭鶴羽山の山頂
日没に間に合わない
讃岐富士あたりに太陽が沈んだ模様

香川県という県名はむしろ讃岐というほうがよく知られているかも? いまや讃岐うどんは全国区の人気です。ま、四国は旧国名のほうが知名度があるかも? 阿波踊り、土佐日記、伊予柑です。それはさておき、讃岐の国は平野部の中に点々と500m前後の小高い山があるのですが、89キロ隔てて見ると山ばかりにみえてしまいます。讃岐富士は非常に古い時代 (約1000万年前) の成層火山です。香川県には古い火山が沢山ありますね。(瀬戸内火山岩石区)
香川県の名峰、讃岐富士!

小豆島と家島諸島の中間ぐらいの向こうに伯耆大山が見えます。伯耆大山は県境ではなく完全に鳥取県側の山であります。よって、諭鶴羽山から鳥取県が見渡せたと解釈します。
大山が見えますね!
不鮮明ですがハッキリと見えます

家島諸島のやや右の奥に氷ノ山が見えます。後山 (うしろやま) というのは岡山県・美作国 (みまさかのくに) の修験道の霊峰で、鎌倉時代の昔に修験者たちが諭鶴羽山にやってきた (移住してきた) とも伝えられています。山座同定はこれで間違いないと思います。山座同定は意外に難しく、向こう側の地形を良く知っていないとなかなかできないのですが、向こう側は母方の出身地で、吾輩は若いころ向こう側の山々をけっこう歩き回りました。でも、吾輩も親戚も高齢化して縁が薄らいでしまったので、向こう側の山には久しく登っていません。
氷ノ山も見えています!





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剣山は西日本屈指の雲海スポットかも? (その2)
剣山の登山道で見ごろを迎えた植物たち

ミヤマアキノキリンソウ (キク科) 別名はコガネギク (黄金菊)。夏頃には山頂の平家の馬場でたくさん見られましたが、山頂では花は終わっています。いまは花前線が300m下山して登山リフト山頂側の西島駅 ~ 西島神社あたりで咲いています。黄金色の美しい小菊です。ところで、絶滅危惧植物で剣山の固有種のツルギカンギクをさがしましたがありませんでした。消えたのでしょうか?
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ

リンドウ (リンドウ科) であります。西島駅あたりから山頂一帯まで登山道沿いにたくさん咲いています。里山や平地にあるものと同じものですが、ここは亜高山帯です。平地よりも10度気温が低いので花期が早いです。それと草丈が低く茎が地面を這う傾向があって、平地のリンドウと比べると草姿が小ぶりで花数も少ないです。亜高山の厳しい環境がハッキリと草姿を変えています。草姿が小ぶりになるのは気温が低く植物の生育期間が短いためでしょう。でも別種にされるほど変わってはいません。ちなみに、かつての剣山測候所の観測データでは霜の最早記録は9月20日です。初雪の最早記録は10月6日です。これは瀬戸内平野部よりも2か月早く、ここは厳しい環境であることが分かります。
リンドウ
リンドウ
リンドウ

トリカブト (剣山にあるのはほとんどがカワチブシの変種シコクブシ) が見頃です。お盆過ぎから咲いていますが、たぶん10月の中頃まで花が見られると思います。トリカブトはブナ帯の花なので瀬戸内沿岸平地にはありません。有名な花なので名を知っていても実物を見たことがない方も多いでしょう。トリカブトの花を見たい方はいますぐ剣山へ! 紅葉シーズンになるとたぶん花は終わっています。 トリカブト属は見分けが非常に難しい花で、ああだろうか? こうだろうか? と悩みだしたら肩が凝る花であります。で、われわれ一般の自然観察者は分類学者じゃないから、あまり分類的な細かなことは無視したほうがいいかも? こうちゃん 「德島県内で見られるトリカブトの仲間」 さんも深刻に悩んでいらっしゃいます。 (文字化け?) ひとつ付け加えると、剣山ではわずかですがレイジンソウ も見られます。 トリカブト属は日本三大毒草で、誤食して中毒になっても解毒剤がないそうです。我輩も含めて山菜ファンはリンクの ニリンソウとの見分け方 を暗記するほどよく読んで見分け方を身につけたほうがよろしそうで‥。剣山地にはニリンソウもイチリンソウも分布しています。
シコクブシ
シコクブシ
シコクブシ

↓ ミツバテンナンショウの果実が赤く熟していました。赤いトウモロコシみたいに見えますけど、トウモロコシじゃありません。テンナンショウの仲間はみな毒草と言われています。死ぬことはまずないようですが、かなりヒドイ目にあうみたい。登山道を登る道すがら赤いトウモロコシを見つけても興味本位で絶対に口にしないように‥。とくに小さな子供は要注意。親子で剣山登山する場合には、親御さんは子供さんが口にしないように気をつけましょう! それと、この葉っぱ! 山菜というか野菜のミツバと間違えそう。「おおミツバがあるじゃねえか」 汁の実にいただきなどと言っていたらヒドイ目にあいます。確実に同定できない植物やキノコには絶対に手をださないように‥。
ミツバテンナンショウの果実
ミツバテンナンショウの果実

ナナカマド (バラ科) の実が赤く熟しました。ナナカマドの紅葉は美しいものですが、赤い実もなかなかのものであります。この赤い実は食べられる? バラ科だから毒はないと思われますけど? お酒に漬け込んで果実酒にいいかも? ナナカマドの紅葉は非常に美しいものですが、有名な北アルプスの涸沢カールの紅葉はナナカマドが主体とされますが、ナナカマドはナナカマドでも高山性のミヤマナナカマドやタカネナナカマドでは? 剣山地にあるナナカマドはブナ帯が中心で、ときには暖温帯の低いところまで降りてきています。普通は標高700mあたりから上に分布しているように思います。なお、淡路島では標高が足りないのでナナカマドはありません。
ナナカマド
ナナカマド

コシアブラ であります。このコシアブラの春の若芽は第一級の山菜であります。タラの芽の近縁種ですが、タラの芽よりも美味いという評もあります。しかしコシアブラは淡路島には分布していません。で、種子をすこし採取して苗木を生産し、栽培しようと思いますがまだ少し早かったようです。次回に剣山に来たら種子を採取しようと思います。苗木は自分名義の畑に植えるのはもちろん、自分も入会権を持つ共有山にこっそりと勝手に植えるとか? 淡路島に自生していない植物をこっそり山に植えていたら環境原理主義者に怒られるかも? 島内にも石頭のカチカチの環境原理主義者がいますね!
コシアブラの果実





剣山は西日本屈指の雲海スポットかも?
剣山地の主稜線の北側に層積雲が広がるが‥ 雲海は?

また、剣山です。性懲りもなく剣山であります。四国東部に山は沢山ありますが、剣山地では標高の順に高い所はミヤマクマザサ、中ぐらいの所はスズタケ、低い所はネザサがはびこり、登山道を両側から覆いかぶさっていることが多いです。で、朝早いと夜露で下半身が濡れてしまいます。これがイヤなわけです。その点、剣山では登山道が幅広くて足が濡れる心配がないわけです。我輩は田舎出身であり、て言うか県教育委員会のお墨付き僻地出身なのでヤブ漕ぎは得意でありまして、ジャケツイバラの藪以外は漕ぎ分けて突破しますが、ただしそれは乾燥している場合であって、夜露にぬれたササ藪漕ぎは敬遠しますね。これが登山道の幅広い剣山ばかり来る大きな理由です。

今日 (2017年9月23日) はうっかりと寝過ごしたので朝淡路島の雑想庵を出発したのは05時34分であります。大鳴門橋 ~ 徳島自動車道を突っ走って美馬インターに06時44分に到着、1時間10分です。昔と比べると随分と早く来れるようになりました。橋も高速道路もない昔はこの辺りまで来るだけで半日がかりでした。吉野川を渡り、旧 貞光町 (現 つるぎ町) の道の駅 貞光ゆうゆう館で小休止。また大潔斎の置き土産(?) 貞光の町の中心部には珍しい 二重うだつ というものがあり見どころのひとつです。しかしながら、見方をかえれば、「うだつがあがらないと言って馬鹿にするな!」 ということでして、経済的にうだつを造れる裕福な家と造れない貧乏な家とがあるわけで、住人同士の間に階層分断が生じるのではないか? 単純に文化財だの観光資源だの言えない面がありはしないか? てなことをつい考えてしまいますね。

さて、貞光ゆうゆう館の横の歩道橋から、お山の方向を見ると剣山も手前の丸笹山も雲に隠れてみえません。一面に対流圏下層の層積雲が覆っています。しかし雲は薄く、ところどころ切れ間があり上空の青空が覗いています。対流圏の中層や上層は雲があまりないようです。雲底高度は山々の高さから判定すると1100mです。この状況は、剣山の山頂では雲海が見られる可能性大なりと見ます。

貞光の街並み
貞光ゆうゆう館

漆ノ瀬の電光標識のところ、一番最初のチェーン着脱場ですが、07時33分に到着。ちょうど今、500hPa高度の気温で-20度以下の初冬の寒気が北陸辺りまで南下しそうな気配となっています。500hPa高層天気図 を参照。かつての剣山測候所の観測データでは初雪の最早記録が10月6日(1952年)です。これは北海道最北旧測候所の稚内と同日です。通行注意の文字がチェーン必携と変わるのはもうすぐです。季節の進みはあっという間ですわ! べつに吾輩は剣山ファンクラブの会員じゃありませんけど、頻繁にこの地に来るからには、11月に入れば北海道最北部なみに早期に夏タイヤからスタッドレスに交換します。
漆野瀬に07時33分


剣山の周辺にはヤマブドウとサルナシが非常に多い!

登山車道を登る道すがら、標高1000m前後から上にスギ植林中にヤマブドウがたくさん自生しています。剣山地の高い所にはヤマブドウが非常に多いです。個体数は非常に多いのですが、なぜか実をつける個体があまりありません。自生ヤマブドウ10本のうち実をつけるのは2本程度ではないか? ちょうど道端に沢山実をつける個体を見つけました。こんなもの採っても誰も何も言わないから、少々いただきです。でバケツに一杯ヤマブドウの実を頂戴しました。甕に実を入れてすりこ木で潰し、ランクルさんから頂いて大切に保存していたニホンミツバチの蜂蜜を添加、そこに魔法の粉を振りかけてしばらく寝かせておくとぶくぶくと泡がでてきて、芳醇で酸味の利いたジュースが出来ます!

ヤマブドウを珍重するのは岩手県とか山形県とか北の方ですよね! 畑で栽培もしているようですね。四国でもブナ帯にはヤマブドウが沢山自生しているのに、だれも見向きもしません。ていうか、ヤマブドウってことを知らないみたいです。でもヤマブドウは日本列島の第一級の野生フルーツです。果実は栽培葡萄みたいに甘くなく、酸味があるし、実が小さく種が大きく果汁もすくないですが、なぜか不思議な魅力がある野生フルーツです。我輩は9月~10月に剣山地の山を登るさいには登山道にいくらでもあるヤマブドウの実を食べています。栽培葡萄は甘すぎてのどが渇くのであまり好きではないのですが、このヤマブドウの酸味が魅力的なのではないかと思います。汗だくになって登る登山の疲労を吹き飛ばしてくれるので、何らかの健康増進作用があるのではないか? そういうさわやかな酸味です。東北地方北部じゃ自生ヤマブドウのなかから酸味が少なく甘く実が大きい優良系統が選抜されているようですが、もっか吾輩も剣山ヤマブドウ優良系統 (剣山1号という名称になると思われます) を調査中。とは申すものの毎日来れるわけじゃないから調査はなかなか進みません。

ヤマブドウ
ヤマブドウ
ヤマブドウ

こちらはサルナシです。これの太いカズラは有名なカズラ橋の材料です。実はキウイ似の果実ですが果長2~3センチの小さいものです。サル(猿)の好物と言われ、猿が木のウロにサルナシの実を蓄えたものが自然発酵したものを猿酒と呼びますわね! 剣山地ではサルナシも個体数は非常に多いものも、果実を着ける個体は極めて少ないです。
これはサルナシ
サルナシの葉

野生果実を観察しすこし頂戴していたから時間をくってしまいました。見ノ越到着は08時57分になってしまいました。
08時57分に見ノ越に着く

見ノ越で持参の朝用弁当を食べたり、支度に手間取って登山開始がちょうど10時00分です。登山リフトが稼働していますが誰も乗っていません。登山者やアウトドアズマンたる者、こんなものに乗るのは退廃的堕落であります。が、しかし、日本100名山を弾丸登山している人にはいいのかもしれません。体力のない方でも山頂に立てるから、一概にダメだとも言い切れません。とあまりええように書かないのは、何べんも怒られたからです。
登山リフト稼働中

見ノ越10時00分に出発、剣山頂上ヒュッテに10時45分に到着。所要時間は45分です。2年前ならば途中でへたり込んで何べんでも休憩、2時間以上かかっていました。今日は別に駆け足で急いだわけではないのに1時間を大きく切っています。登る登山道で先行登山者を50人ぐらいお先に失礼! と声をかけて追い越しています。体力とか心肺機能とかが20~30年前に戻った感じ。悪徳算術バンブーN医師からのクスリ漬けにしてやろうという陰謀圧力に、敢然と立ち向かって、運動療法生活改善でクスリ漬けから脱却すべく、また若いころ陸上競技をやったこともあり、元陸上競技部員の沽券にかけて、1年3か月執念で続けた毎日10キロ駆け足の効果は絶大なようです。このあいだ受けた健康診断の結果を見ると、以前は多数の項目が問題ありだったのですが全て正常圏に回帰、やはり生活習慣病だという意味が身をもってよく分かりました。以前に、悪徳算術バンブーN医師に吾輩が自嘲的に言ったところ、N医師の返事にビックリ。

「先生よ、体重が増えすぎてマズイんで、痩せようと努力しているつもりなんですが、なかなかですわ」
「そない痩せらんでエエわ! 無理して痩せよったら、かえってへたばるさかいな」

なんという返事か! 「おまはん、良い所に気がついた、頑張って痩せなさい」 とでも言うのかと思いましたが、やせるなという返事です。悪徳算術バンブーN医師の腹は、たぶん、患者が減量とか生活改善に努力して健康を回復したらもう当院に来んようになる、商売ができなくなる、クスリが売れなくなる、それは困るのだ! ということなんでしょう。医師といえども患者という客がドンドンと来てくれて成り立つ商売です。患者が健康になっては困るという意識がありはしないか? そのときは腹が立って、大きな不信感を持ちましたが、クスリ漬けから脱出するきっかけとなったわけで、今ではN先生に感謝しています。恨みは消えています。

とはいうものの、まだまだ体重を引き下げ途上であります。更にあと10キロ引き下げる予定。で、今日は山小屋の前を素通りするつもりでしたが、小屋に着いたときに、ちょうど小屋から3代目のおかみさんが出てきました。吾輩の顔を見ると 「おはようございます!」 顔を覚えられているだけでなく以前に名前を聞かれています。こうなると素通りはマズイかも? あの人、また来ているのに店に寄ってくれないのか? ということになります。で、しかたがないので山頂一帯を逍遥したのちにワカメうどん (600円) とホットココア (400円) を喰った。西日本で一番高所での昼食であります。ところで、うどんのお味は? ここは日本百名山の一つです。百名山に味を問うてはいけませんよね。でも、ココアは美味いです。

頂上ヒュッテに10時45分
朝の気温は11.5度だったらしい
西日本一高所での昼飯

今日は連休です。秋分の日です。頂上ヒュッテの隣の神社も賑わっています。社殿背後にある、地質的には層状チャートからなる巨石が御神体だと思われます。この神社 (剣山本宮) は神社本庁傘下でしょうかね? 

ところで、最近、保守反動極右の政治活動に余念がない神社本庁の評判が極めて悪いです。憲法破壊の旗振り役をしていますね! 要するにアメリカ属国、戦争をやりたい、戦前の軍国主義回帰という安倍政権の手下となっているのが神社本庁です。宗教が権力者の手下をするのは間違っています。公明党もそうですが、母体の創価学会の会員はほとんどがしがない民衆です。神社にお参りする氏子や崇敬者もほとんどが民衆です。宗教が民衆の立場に立たないで、民衆を抑圧する権力者側に回ってどうするのだ! そんなことをしていたら、おそらく宗教が民衆から見捨てられるときが来るのではないか? さらに申せば、昨年のお盆のころに今上陛下のビデオメッセージがありましたが、今上陛下は現行憲法を護れ! と明らかに仰っています。自民党の改憲草案では天皇を国家の元首とすると謳っています。天皇を祀り上げています。ならば、今上陛下の護憲の思し召しが示された以上、憲法改悪は陛下の思し召しに反します。ここに大きな矛盾があるわけです! つまり天皇陛下万歳を叫ぶ極右の連中がいちばん陛下に背いていて、天皇陛下を政治利用しているだけです! 憲法改悪をもくろむ安倍政権・極右の連中に現行憲法を絶対に触らせたらいけないと、私は思います。 私も含めて世の大部分の国民はしがない民衆です。権力側ではありません。国民主権・基本的人権・平和主義を基本理念とする現行憲法の否定が、われわれ民衆にとって得なのか損なのかよく考えることです。10月22日に総選挙の可能性が高まっていますが、現行の平和憲法は “権力者の暴力から、立場の弱い我々民衆を護ってくれる、国民からの権力者に対する命令書″ であることをよく考えて投票しましょう! 安倍晋三や日本会議や神社本庁がいう改憲とは “権力者が国民を支配するための、権力者からの国民に対する命令書″ に書き換えようとしているわけです。

ついでに申せば、保守反動極右の連中は、「現行憲法はアメリカからの押し付け憲法だから、自主憲法を創る必要があるのだ!」 と勇ましく言います。ところが、日本列島には敗戦後も占領軍がいまだに居座っています。東京の横田空域は占領軍が制空権を持っていて日本の航空機は入れません。日本の政策は実際には米軍幹部と省庁幹部が月2回開く日米合同委員会で暗然と決めています。国会が決めるのじゃなくてただ形式的に承認するだけです。実際的にはこの国はアメリカの植民地同然です。極右の連中はこの点に対して全く口をつぐんでいますね! 知ってはいけない──隠された日本支配の構造 矢部宏治氏の著作が分かりやすく解き明かしています。自主憲法などと叫ぶのであれば、アメリカからの完全独立をしよう! と叫ばなければいけないのに、極右の連中は全くアメリカ隷属なんです。ここにとんでもない欺瞞・矛盾があるわけです! つまり、ハッキリ言って安倍晋三も日本会議もただの商売右翼・インチキ右翼なんですわ! 自分たちの立場や権益のためにそうしているだけなんです。ま、吾輩が言わなくても国民の多くが見抜いていると思いますが、この点もよく考えて投票しましょう!

剣山本宮宝蔵石神社
背後の宝蔵石がご神体
宝蔵石
宝蔵石

剣山の山頂一帯は平家の馬場と呼ばれ、起伏の少ないなだらかな隆起準平原であります。
平家の馬場

左の建物が阿波エコトイレで、いま登山界では日本一綺麗な山の美トイレだと評判です。右の建物は剣山測候所跡です。
阿波エコトイレと剣山測候所跡

剣山の山頂に設けられた木道がだいぶん経年劣化して、いつ踏み抜いて怪我をするだろうか? と思っていましたが、木道再生工事をやっています。山頂ピークへ行く木道のルートは3つありますが、真ん中のルートの木道の再生工事をしています。
木道再生中
木道再生中

山頂ピークの注連縄です。
山頂ピーク


剣山は西日本屈指の雲海スポットかも?

秋から初冬にかけて、気圧配置が太平洋側に低気圧があり大陸側に高気圧で、つまり北西風場にあるとき、高い可能性で雲海が見られるように思います。雲海を形成する雲は雲形10種で申せば層積雲であります。層積雲は対流圏下層の雲ですが、雲底高度が1000mで雲頂高度が1500mぐらいのときが見事な雲海が見られます。でも、雲頂高度が高いと剣山の山頂自体が雲の中に入りガスってしまいます。剣山は標高が低いので、富士山のような対流圏中層まで高く突き出た山と比べると、雲海が見られる頻度はどうしても低くなると思われます。で、やっぱり運しだい? しかしながら登山日程が自由に取れるならば、気象条件をチェックすればかなりのところまで雲海を狙うことは可能です。

青い屋根は剣山頂上ヒュッテであります。
青い屋根は剣山頂上ヒュッテ
青い屋根は剣山頂上ヒュッテ

東テラスから徳島市方向 (東あるいは北東方向) ですが、この方向が雲海を見る一番のアングルではないかと思います。この方向に見える山々は標高が低いので、運が良いと一面に広がる雲の大海原が見られるかも?
東テラスから徳島市方向
東テラスから徳島市方向
東テラスから徳島市方向

東テラスから太平洋方向です。テラスは雲上のお昼寝場であります。登山で疲れた人がよく寝ています。写真でも向こうの端で一人寝ています。
東テラスから太平洋方向

東テラスから見る次郎ギュー。剣山の南側は雲が少ないです。
東テラスから見る次郎ギュー

貞光方面 (ほぼ北) は雲が多いです。
貞光方向

見ノ越を見下ろしましたが、山上から下界を見下ろす写真は難しいです。高度感を写真でうまく表現するには、どういう技法を凝らすんでしょうか?
見ノ越しを見下ろす

山頂ピークから眺めた次郎ギューですが印象的な山容です。剣山に登った登山者の多くが次郎ギューへの縦走路を歩きます。関東から見えた登山者がこの眺望を 「丹沢山地に似ているね」 と言うてはりましたけど、どうなんでしょう? 吾輩は丹沢なんて行ったことがないから、ほんまに似ているかどうかわかりませんけど。
山頂ピークから次郎ギュー

高知県の最高峰の三嶺 (さんれい・1894m) 方向です。空気が清澄ならば遠く石鎚連峰が望見できるところですが、今日は雲があるしダメ。
三嶺方向


甚大な被害だ!
颱風18号 (T1718) が去って、わが雑想庵の周囲を子細に観察して回ったところ、それなりの被害が発生しています。やはり、小さくても颱風は颱風です。あなどることはできませんが、近年に本土をアタックする台風は小さいのが多いのは幸いです。いつ、また室戸台風クラスの (米国基準ではカテゴリー5) 物凄い台風が来るかわかりませんが、言えることは、地球温暖化で台風が巨大化するという言説は実際とは大いに違っているわけで、再検討の必要性がありそうです。


わが雑想庵別館の甚大な被害!

雑想庵そのものではなく、雑想庵の別館なんですが、ご覧の通り瓦が吹き飛ばされました。2階の屋根の隅棟(すみむね)の先端部分の瓦が数枚吹き飛んでいます。淡路島内の最大瞬間風速は、最寄りのアメダス南淡では26.5m/s、旧洲本測候所で28.1m/s、アメダス文郡家で24.9m/sでした。40mとか50mとかではなかったにしても、地形的に風当たりの強い場所では30mを越えたのではないか? ちなみに、淡路島と紀伊半島の間の紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島じゃ44.7m/sと室戸岬に次いで全国2位の記録でした。風速なんてのは地形が大きく関係するわけです。

平瓦が1枚割れたぐらいならば自分で屋根にあがって直しますけど、この状態ではマイセルフ修理ではなくプロにまかしたほうがよさそうです。知り合いの瓦葺き業者に修理依頼をしなければなりませんが、こんな小さな仕事は嫌がられそうです。チョイチョイと修理には時間がそうかかりませんでしょうが、業者の立場に立って想像すると邪魔くさそうです! 職人さんが2人きて1時間か2時間程度の仕事、でも1日分の日当と材料と会社の儲けとで5万程度か? 修理代というよりもお礼という感じです。


台風2017年18号の被害


イネが倒伏だあぁ! これはコシヒカリじゃなくて、コケヒカリと言うよね!

わが南淡路産のコシヒカリは有名な魚沼産ほどではないにしても、けっこう美味いお米であります。が、コシヒカリの成るイネの草が台風の暴風でこけてしまいました。で、通称コケヒカリというのですが、コケヒカリの収穫はやっかいです。倒伏したイネの立起こし機能がついた最新式のコンバインならばともかく、古い型のコンバインならば苦労するみたいです。イネの倒れ方がすべて一定方向ならばいいのですが、暴風が渦巻いて吹くからイネもあっち向きこっち向き倒れています。これじゃコンバインで刈り取るとき稲穂同士が絡まったり、倒伏すりゃどうしても水に浸かったり泥がついていたりするから、コンバインの機械のなかで稲穂とモミが上手く分離・選別できないかも? もう稲刈り適期になっているから収穫量には影響はないと思いますけど、使う農業機械の機種によっては収穫作業に障害がありそう? 吾輩は農家じゃないからよう知りませんけど、どうなんでしょうか??

コシヒカリじゃなくてコケヒカリ
2017年南淡路産 コケヒカリ


氏子・信徒の身代わりになって、神社の玉垣が木っ端みじん!

人から聞いたハンシですが、火防(ひよけ)・火伏せの神として広く信仰されるのが秋葉神社ですが、全国に400社あると言われます。で、しらべたら秋葉神社が火災に見舞われた事例が結構あるそうです。で、火事を防御するハズの秋葉神社が火事になるのでは御蔭がないじゃないか! ということですが、ものは言いようで 「氏子さんや信者さんの身代わりになって秋葉大神様が燃えたのだ」 そうです。ということで、写真は秋葉神社ではなく近所の集落の鎮守様ですが、いったい誰の身代わりになって玉垣が木っ端みじんになったのでしょうか??

台風2017年18号で、クスノキが倒木
台風2017年18号で、クスノキが倒木

観察すると、根際に腐りがあった幹周170cmのクスノキが、台風番号 T1718 の30m近い風で根こそぎ倒れ、玉垣が木っ端みじんに損傷しました。被害の詳細は、親柱2本・子柱10本・笠石2本がやられました。台石は残っています。親柱子柱ともに寄進者の芳名は彫っていないようです。勝手に被害額を積算すると、あまり細工が施されていない石材なので、子柱1本2万円、親柱・笠石ともに4万円とみて36万円程度の修理費用か??

台風2017年18号で、クスノキが倒木
台風2017年18号で、クスノキが倒木


大難ではなく小難ですんだわけですが、近年は台風が小さいので良かった!

本土アタックの4大台風

台風が来るたびに地球温暖化で台風が巨大化するというアホウな喧伝がなされます。全く腹立たしいかぎりですが、観測データは全然違いますね! 温暖化などという騒ぎが起こるよりもはるか昔に巨大台風が来ています。昔の人的被害はすさまじいです。もちろん昔は木造家屋が多く、耐震基準も低く、建物が暴風で倒壊し、人的被害を大きくしたという事情はありましょう。しかしながら、自然の気象現象としての台風に関する観測データは物凄いです。いくら温暖化で台風が巨大化するなどと煽ったところで、近年は上表のような巨大台風は全く来ておりません。温暖化利権者やマスゴミどもはこの動かしがたい事実を、なぜ無視するのだろうか? 大きな疑問というか疑惑です。 「大変なことになるぞという恐怖心を煽り、「これこれしたら助かるよと言うのが、税金をうまく取り出す常套手段であるということです! あるいは人々に何かを売りつける常套手段だということです!




935hPaで本土アタックだと煽ってみたけど、ふたを開ければ975hPaじゃねえか!
煽りゃいいってもんじゃない!

台風18号 (T1718) が東シナ海南部にあり、まだ転向点に達しないころには、中心気圧は935hPaと開析されていました。ただし、この935という数字は台風の衛星画像を、過去に集積した台風雲パターンと照らし合わして判定するドボラック法での推定です。よね! あくまでも推定であって実測値じゃありませんよね。935hPaが本当に当たっているかどうかはさておいて、けっこう名のある気象予報士どもが、台風統計史上の歴代記録4位に並ぶ中心気圧の低さで、このまま勢力を保持したまま九州にアタック、とても強い台風だ! エライこっちゃやで! というニュアンスで “大変な大変″を演出していました。これは毎年毎度のことですが、危機を煽りゃいいてもんじゃありません。なぜ、気象予報士どもは不必要の煽り解説をするのだろうか?

↓ 東シナ海南部に台風があったころには935hPaとされました。このまま勢力を保ったまま九州に上陸する予想でした。気象庁サイトから図を借用。

台風番号 T1718は、東シナ海上にあったときには935hPa

まず、煽りの前提がおかしいわけです。たいてい、台風がはるか洋上にあるときには中心気圧が低いわけです。900hPaに満たないなんて過去にザラにあります。観測史上の最低気圧は870hPa (T7920) ですよね! しかもこれは推定ではなく実測値です。煽る常套手段は、洋上にある台風の勢力が、全く減衰せずに勢力を維持したまま日本本土にアタックするということにして、大変だあぁ! と煽るわけです。転向点を越えて北上してきたら台風の勢力は減衰するのが当たり前なのに、勢力減衰を全く考慮しないわけです。おそらく意図的に勢力減衰の可能性を無視しているのでありましょう。ま、気象庁の予想ではT1718は勢力が減衰しないままに本土 (九州) をアタックするとしていたから、気象予報士どもはそれに基づいて煽ったということでしょう。もしかしたら気象庁の予想は、温暖化で台風は巨大になる、あるいは巨大になって欲しいという政治的な意向に忖度したのかも?

いやしくも気象予報士ならば、転向点を越えて北上する台風の勢力減衰など分かり切っていることなのに、無視するのは何かの意図とか、そう言わさせられる圧力があるのでしょう。まず、天気予報等に気象予報士を登壇させるテレビ局などの意向が背景にありそう? まず、報道とかニュースとか予報では、積極的に危機を視聴者に伝えなければいけないという歪んだ使命感があるように感じます。これが煽り解説の背景ではないか? それから、国民に政治的なことに目を向けさせないためのフェイク・煙幕として利用しているのではないか? 新聞・テレビのニュースを事件や事故や災害の記事で埋め尽くして、政治的な問題点を隠したり矮小化するネライはありそうな感じ?


↓ 出典は、気象庁サイト 中心気圧が低い台風
台風の上陸時の中心気圧が低い順位

このリストも変なところがありますね。実測値と推定値が混在しています。実測値ならば940というキリのいい数字が並ぶハズがございません。数字が5hPa刻みなのもヘンでありまして、推定値である馬脚を現しています。これは推定値リストなので真の順位は全く不明です。 よね! しかも、このリストでは、意図的に室戸台風と枕崎台風を除外しているようにみえます。けれども、これは意図的に除外したのではなさそうです。台風の統計データベースを作成した担当者が、台風の統計開始年をいつからにしようかと検討したさいに、じゃあ、自分の生まれた年からにしようと決めたとか‥。ということはその担当者は1951年生まれですね! おお、なんというエエ加減なことか!!



結局、T1718の日本本土上陸時の中心気圧は975hPaじゃねえか!

上掲のリストには遠く及びませんよね!


台風の勢力が減衰せずに935hPaのまま日本本土をアタックするかのごとく危機を煽っていましたが、実際の上陸時には975hPaでした。中心気圧が40hPaも上昇してしまったわけです。 17日11時頃に、旧 枕崎測候所のすこし東あたりに上陸した模様です。上陸時の中心気圧は975hPaという開析でしたが、枕崎測候所の観測データから確かにそれぐらいだったでしょう。この推定値は大いに納得できます。12時ごろに鹿児島地方気象台を通過したと思われます。 ここで、2つ考えられます。1つは東シナ海を北東進するうちに台風の中心気圧が急速に上昇したことです。もう1つは東シナ海南部に台風があったころの935hPaが当たっていなかった可能性もあるかも? 935hPaというのはあくまでも推定です。実測じゃありません。実際には950とか960だった可能性も?

各地の観測データを調べたら、旧 枕崎測候所で11時10分に978.6hPa、鹿児島地方気象台で11時40分に979.3hPa、を観測。
台風進路上付近の観測所では、宮崎県都城で12時30分に978.4hPa、宮崎で13時00分に976.0hPa、油津で13時10分に977.6hPaを観測。
高知県では、宿毛で17時10分に974.7hPa、清水で17時10分に973.1hPa、高知で18時40分に974.6hPa、
徳島県徳島で19時50分に977.4hPa、兵庫県洲本で21時10分に979.3hPa、神戸で22時00分に982.6hPaを観測。
西日本を縦断する間ほとんど勢力が衰えなかったばかりか、鹿児島県よりも高知県に来てからの方がわずかに気圧が下がっています。


台風番号 T1718は、9月17日11時ごろ枕崎市の少し東に上陸


雑想庵の屋根瓦が1枚割れたわ! 大被害じゃあぁ!

今回の台風は小さいから大したことはない、というふうな主張をしているのではありません。さっき、20時ぐらいだったか、わが雑想庵が猛烈な東風に見舞われてガチャーンという賑やかな音がしました。その後台風の目に入ったのか、風がピタリと止んだのが30分ほどありまして、懐中電灯で照らして雑想庵の周囲を点検しましたところ、屋根の瓦が1枚割れて落ちた模様です。大被害じゃあぁ! 雑想庵の屋根が高いので自分ではよう直さんので業者を呼ぶと1枚の修理でも数万円とられそうです。大被害です。小さくても、腐っても台風は台風です。台風はイヤですわねえ。まだ、935じゃなくて975で良かったということです。T1718はわが淡路島の西岸にそって通過したようです。旧 洲本測候所で (現 洲本特別地域気象観測所)で21時10分に979.3hPaを観測していますね。九州に上陸したあと台風の勢力がほとんど減衰していないようです。そういう意味では、室戸岬西方に上陸後勢力がほとんど衰えなかった第二室戸台風に似ています。 第二室戸では洲本で934.4hPaでしたけど、当時吾輩は幼稚園児でしたけどハッキリ記憶にありますが、物凄かったです。第二室戸に比べりゃこんなの大したことはないわけです。やっぱり、温暖化で台風は巨大化していませんね。


天神丸 (剣山スーパー林道沿い:標高1632m) 山行記 その2

天神丸の登山口の案内看板です。この看板によると、標高差は約230m、距離は770mということになります。向こうに見える平家平と天神丸はほぼ同じ標高ですが、平家平は徳島県の山では難易度が高く、登頂が難しい山だと言われています。天神丸も昔はそう簡単に登れる山じゃなかったと思われますけど、スーパー林道のおかげで、大した装備もなく経験もなくても簡単に登れるようになりました。そう考えたら、スーパー林道はありがたいわけです。
天神丸の登山口
天神丸登山案内図


登山口から南側を展望すると、那賀川の上流部の最大支流であるところの坂州木頭川 (さかしゅうきとうがわ) の向こう側に、平家平 (へいけだいら、標高1603m) が指呼の間に見えています。剣山地で登るのが難しい山の筆頭だとされます。槍ヶ岳に似た山容というか、ピラミダルな姿の山です。北アルプスの槍ヶ岳は地形学的には氷河地形で氷食尖峰ですが、剣山地には過去の周氷河地形は存在しますが、氷河期にも氷河ができませんでした。で、平家平が槍ヶ岳みたいな山容であっても、氷河でできたのではなく、一帯は日本有数の多雨地帯で多い年には年降水量が5000ミリを越えます。この多雨によって浸食されたと思われます。浸食尖峰とよんだらいいのか?
槍ヶ岳みたいな平家平(へいけだいら)

第一休憩所のところまで来ました。ここまでは傾斜は緩やかです。標柱に保健保安林などと書いています。道標や散策路や手すり・ベンチ等が整備されているから、「下々の者どもは、ここを歩いてよく運動し、健康作りに励みなさい」 とお役人が高みから言っているわけです。われわれ下々の者は無知蒙昧で物事を考える力もなく、高みにおるお役人からこうしなさい、ああしなさいと御指導を受けないとあかんということのようです。農水省の保健保安林指定要領 を閲覧したら分かるように、目的が2つあって、①、良好な生活環境の保全及び形成に資する森林、②、公衆の保健休養に資する森林、を保健保安林と称するようであります。
第一休憩所のところ

木屋平 (こやだいら) 展望所から剣山がよく見えます。
展望所から剣山が見える
剣山にズームイン

ダケカンバの説明プレートです。「樹皮は淡い赤褐色で光沢があります」 ということですがあまりに簡単な説明です。で、僭越ながら吾輩が補足説明します。四国や紀伊半島にあるダケカンバは変種のアカカンバです。ダケカンバは亜高山帯~高山帯の樹木とされますが、剣山地じゃブナ帯上部からたくさん見られます。おおむね標高1400m以上で出現しますが、場所によってはもっと低いところにもあります。ダケカンバは植生が破壊された跡に成立する二次林の中で見られ、巨木のある極相林 (自然林) にはほとんど見られず、陽樹の性質を示しています。剣山山頂付近では、ダケカンバの樹皮がシカに喰われ枯死する木が目立ちます。
ダケカンバの説明プレート
ダケカンバを見上げる


「深山の麗花」 「花木の女王」 とまで讃えられるシャクナゲが出てきました。そういえば、剣山の見ノ越から上にはシャクナゲ (ホンシャクナゲ・ツクシシャクナゲ) がないのは不思議です。剣山スーパー林道沿いの尾根やピークにはずーっとシャクナゲがあります。シャクナゲの自生する山と自生しない山とがあるようです。
シャクナゲが出てきました


急斜面を直登するので、結構きつい。
山頂まであと290m。
山頂まであと290m

山頂まであと220m。
山頂まであと220m

ミズナラの説明プレートです。ブナと同じ高度に分布する夏緑樹です。これも説明が簡単すぎます。剣山地ではブナはおおむね標高800mあたりから出現し、1000mを越えると一斉にブナが出てきます。つまりミズナラもそれぐらいの高度で出てきます。1000mあたりを境にして、低い所にコナラ、高い所にミズナラが画然と棲み分けています。ミズナラはマイタケが出る木としてよく知られています。
ミズナラの説明看板
ミズナラ
ミズナラ

山頂直前、あともうちょっと。
山頂直前

天神丸 (標高1631.9m) の山頂に到着!
天神丸山頂!


天神丸から、東北東ないしは北東の方向

天神丸から北東の方向
天神丸から北東の方向
天神丸から北東の方向


天神丸山頂のツクシシャクナゲは、ヤクシマシャクナゲみたいに見える

天神丸の山頂のシャクナゲは葉の裏に赤褐色の毛がびっしりとあるのでツクシシャクナゲだと思われます。太陽がよく当たるので枝も葉もがっちりと締まっています。樹形が丸くコンパクトでまるでヤクシマシャクナゲみたいに見えます。葉の巻き込みも著しく、強く巻き込むために葉が細く見えます。そのためにいよいよヤクシマシャクナゲみたいに見えるわけです。シャクナゲは花がなくても濃緑の葉は美しく、葉にも観賞価値があります。
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ


これはコメツガ? それともツガ? 剣山じゃ標高1600mあたりを境にして低い所ではツガ、高い所ではコメツガが棲み分けています。コメツガは亜高山帯の針葉樹ですが、登る道すがら両種があれば見分けるのは容易ですが、天神丸では山頂にポツンと出てきたので判断しずらいところです。葉 (針葉) が短いからコメツガの可能性が高いし、1600mを越えているからコメツガが出てきても不思議じゃありません。とっちなのか確定するのに果実 (球果) を観察したいところですが全く見当たりません。
コメツガ? ツガ?



天神丸 (剣山スーパー林道沿い:標高1632m) 山行記
一度は走ってみたい聖地なのか? それとも、日本一の悪路なのか?

剣山スーパー林道
天神丸からさらに奥、カヤノ丸の手前 (日奈田峠の手前) の断崖絶壁です。絶壁に張り付くようにしてスーパー林道は進んでいますが、上も下も絶壁、「ようこんなところに道をこしらえたもんやな!」 という箇所があります。通行するにはちょっと恐いところですが、断崖絶壁に意外に鬱蒼と森林が成立しています。土壌の少ない断崖で巨木が育つ要因は何でしょうか?? ここは秋の紅葉シーズンには筆舌に尽くしがたい美しさであろうと、思われます。
断崖絶壁を縫うようにしてスーパー林道はゆく
断崖絶壁にも鬱蒼とした森林


剣山スーパー林道は正式名称は 「特定森林地域開発林道剣山線」 と言い、上勝町役場近くの起点から 「西日本一の紅葉の名所だ」 とひそかに言われる高ノ瀬峡の終点まで全長87.7キロ、全線が未舗装のすさまじいダート、日本最長の未舗装林道であります。この山岳道路の評価は大きく分かれるところです。来る前に遺書を書いてきましたか? というアクロバット悪路走行を楽しむオフロードライダーに言わせると、「こりゃあ日本オフローダーの聖地だ!」 ということになります。一度は走ってみたい憧憬の道路ということで、関西以外の遠方からでもオフローダーたちがやってきます。たしかに、ナンバープレートを拝見すると札幌とか鹿児島など本土の両端からでもやってきますね。いまや日本全国の山奥の林道にいたるまで舗装が進み、未舗装道路は少なくなりました。未舗装道路はいわば絶滅危惧道路ということでありまして、転倒・転落寸前のスリルを求めるオフローダーたちがビックリするような遠方からでも集結します。

ところが、一般車とりわけ愛車にせっせと艶出しワックスを塗りたくり、車内は土足厳禁とするようなドライバーに言わせると、「こりゃあ日本一の悪路じゃねえか!」 車体の腹を擦るわ、跳ね上げた石でボディは傷つくわ、泥まみれ埃まみれになるわで 「もう二度と来たくないね」 と言い残して帰っていきます。ようするに、この山岳道路は評価は真っ二つに割れます。点数をつけると100点満点かゼロかで、中間がありません。これほど評価が真っ二つに分かれる道路は珍しいです。

スーパー林道沿いに並ぶ連山を登る登山者や、吾輩のように四国のブナ帯~亜高山帯の自然観察をする者は、そこへたどり着くためにスーパー林道を通らさせていただいているわけで、「とんでもない悪路ではあるが有り難い」 という中間評価なのでしょうけど、この派はどちらかと申すと少数派のように思います。このスーパー林道全線を通行したことは過去にただ1回しかありませんが、部分的通行はよくきております。9月9日(土曜日)に、中間地点よりやや終点寄りか? 林道沿いにそびえ立つ天神丸 (標高1632m) に登ってまいりました。


剣山スーパー林道には明らかに中断部分がある

国土地理院地形図 を借用して、その中断部分を図示します。
剣山スーパー林道には明らかに中断部分がある

雲早トンネルであります。このトンネルを抜けて標高差で100m余り、距離で1.3キロ降りたところがスーパー林道の入り口です。上勝町のスーパー林道起点から雲早山の東斜面・北斜面を巻いて進んできた林道はいったん雲早トンネル手前で終わっています。徳島県道253号山川海南線 (これは国道193号の未開通部分であります) を1.3キロあまり降りたところから再開していることになるので、明らかに剣山スーパー林道は中断部分があり二分されています。この中断部分の一般県道もスーパー林道の一部と見なすんでしょうかね? どうみても舗装しているし林道には見えません。スーパー林道開設以前からある道です。だとしたら、全長87.7キロというのは誤魔化しがあって、2つの林道の全長総合計が87キロとなる、ということではないのか? 

剣山地の高所でもまだ紅葉は始まっていませんが、雲早トンネルのツタウルシが早々と色づいています。葉は三出複葉です。これはかぶれる植物なので触らないように。以前にはわが諭鶴羽山でも、このブナ帯のツタウルシがわずかに見られましたが、最近は見られなくなりました。

ツタウルシの紅葉だ
三出複葉

↓ 徳島のヘソ近くから淡路島方向の眺望です。ここは標高約1500m、風が冷たいです。写真では分かりませんが肉眼では薄っすらと淡路島が見えています。赤い実がなる木は オオカメノキ であります。剣山地ではブナ帯から剣山の山頂まで分布しています。標高の低い所にはなく、淡路島にはありません。淡路島にあるガマズミやコバノガマズミの近縁種ですが、オオカメノキには派手な飾り花があるので5月連休頃に咲く花は観賞価値があります。
徳島のヘソから淡路島方向
オオカメノキ
淡路島にあるガマズミの果実は秋遅くに赤熟し食べられます。種子が多くて果汁が少なく食べにくいですが甘酸っぱいです。ごく近縁種なのでオオカメノキの果実も食べられるハズで、波田先生のリンクにも食べられると書いてあります。我輩はまだ食べたことはありませんが、沢山採ってジュースに搾ったらいいのではないか? お酒を召し上がる方ならば、当然お酒に漬けこんで果実酒ですよね!
オオカメノキ

風の広場というところですが、徳島のヘソから大分下ってきたので標高は1325mくらい。むかし色々な工事のさいに資材置き場にしていた記憶がありますが、夏場にくるとテントを張っているのを見ますね。勝手にテントを張っていいのかどうか? ま、いいでしょう。地権者が誰かも不明で許可を取りようがありません。ま、怒られそうになったならばテントを撤収すればいいでしょうね。秋になってススキがぼうぼうです。
風の広場
ススキぼうぼう

風の広場の向こうにみえるのが樫戸丸 (標高1566m) であります。ただしこの山名は国土地理院地形図には載っていません。奥山の美しい花として知られるオオヤマレンゲの自生地の一つです。山頂の近くにあります。
樫戸丸

風の広場から南側の眺望ですが、山しか見えません。一帯は旧木沢村ですが、秘境として有名な東祖谷山村よりもさらに秘境っぽい感じがします。画面右側の向こうの山は平家平 (標高1603m)であります。 画面左の山は山名は? 知りません。地形図に載っていないのですが標高は1433m。
風の広場の南側眺望

風の広場付近から北側の眺望です。北側も山しか見えません。四国は海に囲まれた大きな離島ですが、山間部に入れば四国は海の国じゃなくて、完全に山国です。幾重にも重畳する山波しかみえません。最高所でも2000mに足りませんし中部山岳よりも一回り高度が低いですが、一帯は深い山国です。家に立てこもってあまり旅行とか外出しない人では、海を見たことがない住民もいるのではないか? 画面中央の向こうの山は、阿波国第一の修験道の山、高越山 (おこうつさん、おこーつぁん、標高1133m) です。高越山は、雪の見られない淡路島島民の吾輩が冬に雪を見に行く所であります。剣山スーパー林道は11月末で閉鎖されますから、ここには雪を見に来れません。 3月下旬の剣山スーパー林道の様子 はこんなんですが、閉鎖中のスーパー林道を徒歩で10キロ進入してみました。
風の広場付近kら北側の眺望

ようやく 天神丸登山口 にたどりつきました。淡路島の雑想庵を午前7時02分に出発したのに、もう午後2時18分になっています。7時間もかかっていますが、あっちに寄りこっちに寄り観察したり昼飯を喰ったりしていたためです。まっすぐに来れば3時間ちょっとぐらいか? 山頂まで標高差230m、距離は1キロとないのですが斜面を直登するので意外にしんどい山です。オフローダーたちはみな素通りです。どうやら彼らは自然とか山に全く興味はないみたい。ただ悪路を危険寸前のスリルで走るだけ‥。同じ場所に立っても同じ景色を見ても喋る言葉が違うので、話をしても話題がかみ合いません。外国人と話をするみたいですね! さて、これからフンドシを締めなおして登ります。
天神丸の登山口



地球寒冷化の前兆かも?
淡路島南部で紅葉が始まる? 天変地異の前兆かも?

淡路島南部のわが南あわじ市のあちこちで紅葉が始まっていますけど、なんか変じゃない? まだ9月になったばかりです。いまごろは、北アルプスの森林高木限界の涸沢カールとか、立山室堂平とか、北海道大雪山などでようやく紅葉がはじまって、3か月かけて紅葉前線が長細い日本列島を南下あるいは下山していくのが普通です。北緯34度台で照葉樹林帯に属する淡路島南部では、例年紅葉は樹種にもよるけど11月~12月ごろです。いくらなんでも早すぎない?? 何か異変というか、天変地異でも起こる前兆かも?? もしかすると、地球寒冷化の序章かも? 悪辣な温暖化利権者どもがさんざん不正に税金に巣食ったことにたいして、天が寒冷化をもって痛棒を喰らわせるのかも? だとしたら大変なことになりそうです。人類にとって温暖化よりも寒冷化のほうがはるかに恐ろしいことを思い知らされるでしょう!

鳴門海峡に突き出した岬 (門崎) の付け根あたり のところです。一帯で紅葉が見られます。大鳴門橋を渡るさいに気が付きました。橋をわたって四国側でも鳴門市あたりで紅葉が見られます。徳島自動車道、国道438号経由で剣山へ行ったのですが、剣山地の標高が高いところでも紅葉なんてまだまったく見られませんでした。剣山登山口の見ノ越 (標高1400m) の駐車場の縁に色づいたナナカマドの木がありましたけど、これは1本だけで、木が害虫などで傷んだために葉が変色しただけと思われます。
2017年9月6日 淡路島南部にて
2017年9月6日 淡路島南部にて


諭鶴羽山の山頂 であります。9月3日の夕方に諭鶴羽山に駆け足登山 (ダム周遊道路駆け足の替わり) をしましたが、ウリハダカエデが早くも色づいています。例年この木は紅葉が早いのですが、それでも今年は1か月以上も早いです。異様な感じがします。剣山じゃ標高1000m~1500mあたりにウリハダカエデが非常に多いのですが、9月6日に行ったときに観察すると、まだまだ青々としていました。なんで標高がはるかに低い諭鶴羽山で先に紅葉??
色づいたウリハダカエデ
色づいたウリハダカエデ


↓ これは9月3日の諭鶴羽山から見た夕日です。美しい夕日が鳴門海峡の向こうに沈もうとしています。この夕日で葉が照らされてウリハダカエデが紅いのではありません。周りの常緑樹の葉は青いから、夕映えでウリハダカエデが紅く染まったのでは全くないのであります。
9月3日 諭鶴羽山の夕日
9月3日 諭鶴羽山の夕日
9月3日 諭鶴羽山の夕日


↓ こちらは南あわじ市が経営する温泉 「ゆーぷる」 です。南あわじ市北阿万の丘陵地帯 にあり、温泉といえば聞こえがいいのですけど、早く言えば銭湯です。ほんまの温泉じゃないです。ほんまの温泉というのは別府温泉みたいに露天温泉から一面に湯けむりが立っているものを言うのであって、淡路の温泉などそういうもんじゃないです。ゆーぷるの周りで紅葉が見事に色づいております。 なお、以下4葉の写真はスマホで撮ったので画質が特に悪いです。
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる


時期外れの花は、不時開花、狂い咲き、徒花(あだばな)、など色々な呼び方がありますが、時季外れの紅葉ならば、「不時紅葉」 とか 「狂い紅葉」 などと呼べばいいのでしょうかね? それにしても当地淡路島南部じゃ異様に早い紅葉です。一番考えられる要因としては夏の乾燥? 夏場の干ばつが植物にとって大きなストレスとなり、水分不足で枯れそうになったから植物体を守る防衛反応として落葉させようとしている? 早期に葉を落葉させることで蒸散作用で水分を失うのを避ける? 雨季と乾季のある熱帯で乾季を乗り切るために樹木の葉を落葉させるのと同じ? でも、今年は盆前に台風で200ミリの降雨があって、淡路島南部じゃ干ばつとはいえませんけど‥。 ほかに考えられる要因として病害虫の発生で樹勢が痛んだ? 紅葉している樹種ですがハゼノキが目立ちます。特定の樹種で紅葉が目立つので病害虫の可能性はありえそうですが、ハッキリしません。あちこちで一斉に紅葉しているので病害虫要因も考えにくい面があります。いったい何でしょうかね??

天変地異の前兆じゃないことを、お祈りしています!




剣山サンセットを見に行くも、雲が多くて駄目だった!
過去40年間、頻繁に剣山に登っているのですが、ご来光は頻繁に見ているものの、夕影 (日の入りの古語) はほとんど見たことがありません。大昔に、鳴門海峡大橋もまだできていなくて日帰りが無理だったころに、山頂の山小屋に泊まったときに1回か2回ぐらいしか見ていません。たしか石鎚山系の山並みの間に太陽が沈んで行ったっけ? 40年近くまえなので記憶も定かではありません。で、久しぶりに何十年かぶりに石鎚山系の稜線に沈む太陽を拝もうとして昼頃に淡路島南部の雑想庵を出発しました。

今日 (9月6日、水曜日) は日の入りを見るという目的のために、来るのが遅いです。旧一宇村漆野瀬の電光標識のところに14時36分。
14時36分 漆野瀬の電光標識


剣山スキー場跡です。四国最高所のみならず関西で最高所にあったスキー場です。標高が高いために気温が低く日本海側のスキー場よりも雪質がいいと言われましたが、いかんせんアクセスが困難です。酷道438号の狭隘さがネックです。酷道ファンの聖地、酷道439号(通称 酷道よさく) の姉妹酷道です。二度と来たくないという声を聞きますね。吾輩が深夜帯にここを通過するのは438号の狭隘さのためです。夜間は自動車はライトを点けているから見通しの利かないカーブでも対向車の有無が分かる、これが深夜に来る理由です。スキー場が倒産して早10年近くになりました。所管するつるぎ町では休止中という表現ですが、再開のめどはなく、まもなく廃墟となるのは必定です。廃墟ツアーの名所になるかも? リフト山上駅はすでに廃墟ファンならばゾクゾクと来るような廃墟になっています。
もはや廃墟というべきかも

ゲレンデはススキ茫々、蕭蕭 (しょうしょう) と秋風が吹くだけです。もはや、かつての賑わいは想像すべくもありません。
ススキ茫々
ゲレンデは草茫々

むこうに見える山は矢筈山系 (標高1849m) ですが標高1600m以上は雲に隠れています。
矢筈山は雲の中


こりゃあ、ダメだ!

剣山の本体が見えるところに来ましたが、山腹の地形から雲底高度は1650mあたりです。こりゃあ、ダメです。日没に間に合うように1時間で登って日の入りを拝むつもりでしたが絶望的です。秋雨前線がもう100キロ北上してくれたらいいのですが、完全に読みを外しました。「読み」 では雲海に沈む夕日が見られるハズだった‥。秋雨前線が瀬戸内海を横断していますので、雨が降っていないだけマシとしか言いようがありません。
標高1600m以上は雲の中

高知県の最高峰の三嶺 (標高1894m、高知県側さんれい徳島県側みうね) も雲の中です。
三嶺も雲の中

15時38分に見ノ越に到着するも、駐車場はひっそり閑としています。もちろん平日ということもありますが、夏山シーズンは完全に終わりました。それにしても、これが観光業 (山岳観光業) のつらいところ。繁閑のムラが大きすぎます。忙しいときは大量のアルバイトを雇わなければいけないし、暇なときはお客さんはゼロ。(今の時間帯ならば泊り客があれば来ているハズ) 年中毎日まんべんなくお客さんが来てくれたらいいのにね!
15時38分に見ノ越に到着


剣山の山頂からの日の入りは断念、日暮れまで自然観察

ノリウツギ であります。花期が長いです。6月の終わりぐらいから咲いていますが、7月~8月の2か月が花の盛期で、9月になってもまだまだ咲いております。分布も非常に広いようで、四国山地東部では標高100mの吉野川沿いから剣山山頂近くまで生育する標高差は大きいです。面白いことは標高差による花期の差はほとんどないように思います。低いところでも高いところでも同じころに咲きます。標準和名の起こりはノリウツギの樹液を和紙を製造するときの糊としたからだそうですが、ならば漢字で書けば糊宇津木ということか? なお、淡路島にはノリウツギは自生していません。あってもおかしくはないんですが、まだ見つかっていません。
ノリウツギがまだ咲いている


シカが喰わない植物がどんどんとはびこる

↓ 厚生労働省の 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:トリカブト を閲覧したら分かるように、トリカブトの仲間は猛毒です。日本三大毒草の一つとされています。解毒剤はまだ開発されていないそうですから、致死量以上を食べたらたぶん助からないでしょう。ま、助かったならば致死量以下だったということかも? 致死量なんて個人差が大きいと思いますけど。トリカブトの種類によっては生薬で日本薬局方にも収録されていますね。トリカブトは毒とクスリは紙一重の典型例です。また、美しい花には毒 (トゲ) があるという典型例。トリカブの花はなかなか美しい花です。

トリカブトは地方毎に変異種が数多く分化していて分類・見分けが非常にむずかしい植物とされます。しかし、細かな見分けは難しくても、トリカブトの仲間であるかどうかは似たものがないので、トリカブトの一種であることはすぐに分かります。四国山地東部とりわけ剣山にあるのはほとんどがカワチブシの変種とされるシコクブシであります。ちょうど見ごろとなってまいりました。剣山では登山リフト山上駅の西島駅から頂上ヒュッテにいたる北尾根直登コース周辺がシコクブシのお花畑であります。なお、トリカブトはブナ帯 (温帯) の植物です。全島が暖温帯に属する淡路島には分布していません。

シコクブシが見頃

シカさんが出てきました。トリカブトはシカにも毒性があるのか? ヒトに対して毒性のある植物でも他の野生動物には無毒というのも確かにあるみたいです。例えばヒトには致死性の有毒キノコをブタが食べて平気な顔をしている等の例は色々とあります。動物の種によって体の仕組みも異なり毒物の作用機序も異なるわけです。で、動物 (昆虫など) がそのキノコを食べているから安全だと解するのは、非常に危険な判断です。観察するとトリカブトはシカの不嗜好植物であることは間違いなさそうです。たぶんトリカブトはシカにとっても有毒でしょうか? シカの喰わない植物がどんどんはびこります。
シカさんがおります

頭隠して尻隠さずっていう感じ。剣山周辺の地元の人々がシカの食害防止に大わらわですが、私が見たところ剣山のシカは少ないですね。言うほど多くはいないです。わが淡路島南部の山じゃそれこそウジャウジャ、諭鶴羽山の北尾根の登山道を歩けば次から次へとシカが現れます。奈良公園ほどの群れじゃないにしても、兵庫県一の生息密度、たぶん諭鶴羽山一帯は全国トップクラスのシカの生息密度です。そういう目で見ているから、剣山には言うほどシカはおらんじゃないか、と見えてしまいます。などと言よったら叱られるかも?

ところで、シカさんのお尻の毛が白いのですが、これはどういう意味があるのでしょうか? 動物でも植物でも体の構造、組織から器官から習性にいたるまでみな目的があり意味がありますが、このことが無生物と違うところです。お尻の毛が白いのも何か目的とか意味があるハズですが、何なのでしょう? 考えてみましょう。

頭隠して尻隠さず

登山道から外れてあまり深く森林に分け入ると遭難して徳島県警に怒られますから、登山道に沿って少し森林内を観察。ブナの大木が倒れてギャップができていました。ギャップとは鬱蒼と茂った森林の中で林冠にポッカリと空いた隙間であります。ギャップでは太陽の光が地表に届きます。太陽がよく当たらないと生育できない陽生植物は、こういうギャップを綱渡りのように渡り歩いて生き残っているのでしょう。つまり、陽生植物が生き残るためにはギャップ地を生産する台風などの暴風が必要だということです。ヒトにとっては困る巨大颱風や巨大地震ですが、山が崩れ巨樹が倒れる大災害も生態系を維持するためには必要なのではないか? という発想が湧いてきます。
ギャップから丸笹山が見える
巨大な風倒木


トンビマイタケの近縁種??

ブナの巨樹が倒れていたのですが、そのブナの根際に奇妙なキノコが出ています。何だろうか? と分かりませんでしたが、キノコの分厚い傘を指でギュウーと押さえつけて10分ほど経過を観察しました。すると、やはり、押さえつけたところが黒く変色してきました。トンビマイタケのようです。ただし、普通のトンビマイタケよりも傘が非常に厚く、まだ幼菌というか若いのに強靭な感じがします。普通のトンビマイタケと形状がやや異なります。発生時期も遅いです。トンビマイタケは剣山地ではいくら遅くても盆までです。9月になると腐って影も形もありません。ということで、トンビマイタケその物じゃなくて、トンビマイタケのごく近縁種ではないか??
トンビマイタケの近縁種か?
トンビマイタケの近縁種か?



西日本まで冷涼空気が南下してきた
一挙に涼しくなりましたね! でも、暑いのもまたよろしい。

本日は2017年9月2日 (土曜日) であります。

颱風15号 (T1715) がシベリア奥地の上空寒気を西日本まで引っ張りこんでくれたようです。昨日の9月1日21時の高層天気図を見ると、500hPa気温が島根県松江で-10.9度と、西日本の高層観測所で今秋初の-10度割れです。高層だけでなく下層も日本海を這うようにして冷涼空気が西日本まで落ちてきました。あれほど連日連夜、熱帯夜が続いてウンザリした瀬戸内地方沿岸部でも、9月1日の最低気温が20度前後まで落ちました。西日本の内陸部では最低気温が15度を下回った地点が18地点も出ました。これを以って今年の夏は完全に終了したと言えましょう。でも、少し残念な気もするわけでありまして、いくら暑いといっても焼け死ぬほど熱いわけではありませんし、2か月も暑さが続くと体がすっかり馴化してしまいます。もはや熱暑馴化した身体にとっては少々の暑さなどたいしたこともなく、一年中夏だったらいいのに、とさえ思ってしまいます。

かつては温暖化はいいことだという認識だった!

考察するに、ヒトが生存し、生活していくのには暑いほうがいいのではないか? と思われるふしがあります。地球上にいま数十億人いるヒトの生息密度というのを考えてみますと、人口密度が高いのは明らかに熱帯や亜熱帯地方です。北極圏や寒帯地方の人口密度は低いです。熱帯や亜熱帯でも砂漠はダメなので、ヒトが生きていくには水が絶対に不可欠で、降雨が多く水さえ得られれば熱帯地方が人口密度が高いのは紛れもない事実です。その最大要因は気温が高いために植物の生育が盛んであるためではないか? たとえば、コメにしてもサツマイモでも水さえ確保できれば二期作どころか三期作でさえ可能です。ただ熱帯では雨季と乾季があるためにそう簡単にはいきませんでしょうが、農業用水に恵まれたところでは二期作をやっているようです。ちなみに、日本本土ほどの高緯度ではコメやサツマイモの二期作は限られた場所ではギリギリ可能ですが、大部分のエリアでは低い気温が二期作制限要因となっています。年中夏だったならば防寒のための衣服や燃料もいらないわけです。そのように考えると、地球温暖化は憂うべき危機ではなく、歓迎すべきことは明らかです。政治的な二酸化炭素地球温暖化説が仕掛けられて温暖化は恐怖であるとされてしまいましたが、かつては気候学者たちは、現在よりも気温が2~3度高かった縄文海進のころの温暖期を気候最適期と呼んでいたではないか! 温暖なことはいいことだという認識だったハズです。1988年でしたか? NASAの気象学者のジェームズ・ハンセンがアメリカ議会で温暖化恐怖のプレゼンをやったところ、気候学者も気象学者も一斉にてのひらを返して豹変しました。日本では根本順吉。氷河期が来るぞ! と氷河期恐怖を煽りまくっていたのに、前説を総括も自己批判もないまま、舌の根も乾かないうちに突如として温暖化恐怖に宗旨替えです。

なお、温暖化恐怖教では温暖化で灼熱地獄になるかのごとく喧伝されますが、とんでもない間違いです。温暖化で気温が上昇していくのは、寒い季節と、高緯度の寒い地方です。熱帯や亜熱帯それから温帯の夏がドンドン暑くなるのではありません。これは悪名高きIPCCも認めていることであります。つまり温暖化で起こるのは寒い時期と寒いエリアの気温底上げです。これは地球温暖化が進んでも、暖まった熱帯の熱が大気の大循環や海流によって高緯度にドンドンと運ばれるためです。低緯度と高緯度との気温差を平準化する見事な仕組みが地球には備えられていますよね! 



↓ 西日本で、2017年9月1日に最低気温が15度を下回った地点。

気温の低い順の順位リストです。西日本で最低気温が15度に満たない地点が18箇所も出ました。これから急激に気温が下がってくるので嫌ですわね! 北日本じゃ既に10度未満のところが沢山出現した模様で、10度を割りゃストーブが要りますね。暖房費や防寒衣装費がかさんで寒いのはお財布に厳しいわけです。寒いと家の中に閉じこもりがちになって、運動不足になり健康にも良くないわけです。寒いと体表の毛細血管が収縮して血圧があがり倒れる人が増えます。やがて冬になり屋根に雪が積もると、雪下ろしのさいに屋根から落ちて死ぬ人が多くなりますね。畑が雪でうまり青物が不足してビタミン不足で健康を崩します。寒いのはとても危険なのです。
西日本で2017年9月1日の最低気温が15度を下回った地点
アメダス南淡は2004年1月30日に場所を移転しました。福良湾沿岸から、阿万の田園地帯の中へと移転、距離も3キロほど離れ、周囲の環境も全く異なり、観測データの連続性は失われました。で、平均値というのは1981年~2010年の30年間の平均ですが、アメダス南淡は統計期間不足のために計算できません。アメダス福良時代からのデータを使ったならば、データに大きな断層があるので意味がありません。あえて、阿万で観測した2004年~2017年の9月1日の最低気温データ14個の相加平均を計算すると、22.4度となりました。


9月1日に四国で一番最低気温が低かったアメダス京上 (上掲リスト第5位)

すこし古い話ですが、今年の3月末ごろに四国一のみならず西日本有数のフクジュソウの名所の寒峰に、フクジュソウのお花見にいったさいにアメダス京上を見学に寄りました。アメダス京上は四国島内で気温が低いところの筆頭格です。県都徳島市の徳島地方気象台よりも常に5~7度程度、ときには10度も気温が低くなっています。冬は結構降雪があって厳しいところのようですが、逆に夏は涼しくて楽なようです。旧 東祖谷山村役場 (現 三好市役場支所) の近く、京上駐在所のすぐ裏山にアメダス京上があります。
三好市東祖谷京上の街並

アメダス京上に隣接してすぐ西側にサクラの樹があります。今はまだいいにしても、10年後20年後にはこのサクラの樹が大木になったら、アメダス京上の露場に日陰とする影響が出てくるハズです。とくに午後の西日を遮るようになったら、午後の気温に影響し始めることは十分に考えられます。このサクラの樹はアメダスの敷地外なので民有地にあると思われます。 (アメダス京上も民有地を借りているだけかも?) 徳島地方気象台は地権者に話をつけて、観測データに影響しはじめる前にこのサクラを伐っておくほうがいいのではないか?
アメダス京上

何々という法律で罰せられるぞというのが公務員どもの常套句です。公務員たちの唯一の 「よすが」 は法律しかありません。国民を統制し支配する根拠は法律しかないわけで、自分らに都合がいいように中央の高級公務員が法律をこしらえて〝国民のものどもよ、言うことを聞かないならば、法律で罰せられるぞ″ということなんですわ! これは言うことをきかすのに良い方法とはいえません。写真の事例では、気象観測の意義や必要性をもう少し丁寧に言葉を尽くして説明すれば、だれでも、じゃあこの施設を大切にしなければと思います。だいいち、こんな施設を破壊したりイタズラする意義などありません。で、法律で罰せられるぞという文言は不必要でしょう。いわば、これは小さな脅迫です。温暖化で大変なことになるぞという脅迫と根っこが同じなんですわ。
アメダス京上
アメダス京上

アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所ですが、通風温度計の真下が芝生ではなくコンクリートです。コンクリートは夏に直射日光で触れないほど熱くなりますけど、このことが夏の晴天日中の最高気温に影響しないか? また、ここの地形は山の斜面であります。よく冷え込むときにも、放射冷却による冷気がたまりにくい地形なので、低温が発生しにくいものと思われます。
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所

ここは四国山地を深く浸食開析した祖谷川の川床から標高差で60mほど上ですけど、まあ谷底の範疇にあります。東には名峰の三嶺 (1894m) があり、西には寒峰 (標高1605m) から降りてくる尾根があります。つまり朝日も夕日も遮られますから、当然日照時間は見通しのいい平野部よりも短くなると思われます。平野部のアメダスでも東側や南側や西側に樹木があって年々生長すると、しだいに日照時間が短くなると思われますけど? つまり、気象を観測するのではなく、その観測所の周囲の環境変化をモニタリングしているのかも?
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所


旧 東祖谷山村は剣山地の最奥部にあり、気温は東北地方中部ぐらいに相当する

↓ 塔丸 (標高1713m) です。小島峠 (おしまとうげ) から祖谷川に降りて行く途中から、塔丸の北ないし西側を見上げました。3月末でもまだまだ雪に埋もれています。
塔丸(標高1713m)

↓ 三嶺の西に続く稜線です。西熊山 (標高1816m) ~ 天狗塚 (標高1812m) あたりです。やはり3月下旬ではお山はまだ冬です。
西熊山~天狗塚



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