雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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夏の終わりの高城山
久しぶりに勝浦三山のひとつ、高城山に登った。

昨日の夏休み最後の日曜日に、(夏休みなんていうのはそもそも子供たちの話です。吾輩は商売が暇で年中夏休みみたいなものです!) 久しぶりに高城山に行ってまいりました。午前03時10分に淡路島南部の雑想庵を出発、標高1300mちょうどにある森の駅 「ファガスの森」 に05時45分に到着。2時間35分もかかってしまいました。深夜も営業しているコンビニでコーヒーを飲んで一服したり、道の駅で大潔斎するも難産で出てこないとか、時間ロスする要因は沢山。それにしても、山の朝は早いです。ただし、ファガスの森の営業は午前10時からです。剣山頂上ヒュッテの午前06時からと比べると随分と遅いです。管理人の地下足袋王子様の車が奥にあるからお泊りの様子です。吾輩が高城山に登って降りてくるときに、王子様の車を南高城の登山口で見ました。どうやら南高城から雲早山の雲海の写真を撮っていた模様ですが、王子様のブログを拝見したらその雲海写真をアップされています。
ファガスの森に05時45分

剣山スーパー林道の標高1500m地点です。朝早く雑想庵を出発したのにご来光に間に合いませんでした。夏至から2か月がたち日の出が遅くなっていますが、日の出は5時31分ぐらいか? ご来光は拝めませんでしたが、かわりに雲海が見られます。
剣山スーパー林道1500m地点

高城山の南側の登山口です。標高は1535mくらいです。たぶん、ここが四国東部で車で来られる一番高所であります。落合峠の1520mやスーパー林道終点近くの山の家の1525mよりも、わずかに高いです。登山といっても実際に歩いて登る標高差は100mあるかなしかです。四国東部で標高1500mを越える山で一番簡単に登れる山です。
高城山登山口

樹林を抜けて見通しの利く尾根にでましたら、西に剣山が見えています。
遠くに剣山が見える

国土交通省が設置しているレーダー雨量観測所です。高城山の山頂にあります。補修点検・資材運搬用の立派なモノレールがあり、通行路も併設されています。ここは来るたびに登山者がこのモノレール通路を歩いているのを目撃しますけど、国土交通省に怒られると思います。歩かないように。でも、最近の公務員の方々はあまり怒らなくなりましたね! 警察官でさえ威張らなくなったし、最近の警察官の気持ち悪いぐらい親切で優しくなったこと!
国土交通省のレーダー雨量観測所

で、国土交通省に怒られないようにササ原の中を登ります。むかし、30年まえに初めてこの山に来たときには、このササ原 (スズタケ) は背丈を越えて2~2.5mありましてヤブ漕ぎに難渋したものです。今は膝ぶしぐらいしかありませんので歩きやすいです。
ササ原の中を登ります

山頂が迫ってまいりました。少し風があると、このレーダー雨量観測所の建物からすさまじい風切り音が発生しています。異様な風切り音はスーパー林道のかなり下からでも聞こえます。風力発電の風車以上の風切り音のように思いますけど、鳥類など生態系に悪影響を及ぼしているんじゃない? すくなくともシカなど大型哺乳類は高城山山頂付近には寄り付かないようです。
山頂まであと少し

山頂には範囲はせまいですけど、石灰岩が見られます。よって、大昔はここは太平洋の海底だった証拠です。海山の頂上にあったサンゴ礁がフィリピンプレートに乗って運ばれ、西日本の岩盤に付加し、あるいは少し沈み込んで西日本岩盤の下に底付けし、億年の時間オーダーののちに隆起してここに運ばれたと思われます。
山頂の石灰岩

高城山の三角点であります。標高1628.0m。山岳会が建てた標識には1627.9mというのは修正前の数字です。国土地理院の地形図は何年かごとに修正されて標高数字は固定的じゃありません。三角点は必ずしも山頂ピークに設置されないわけで、高城山のピークの標高点は1632m
三角点は標高1628.0m


大陸育ちの乾燥冷涼気団が西日本まで南下、少し秋の気配だ!

ちょっぴりと気温が下がりました。瀬戸内地方沿岸部でもほとんどの地点で熱帯夜から解放されました。8月27日21時の 高層天気図 を見ると、500hPa高層図でバイカル湖の少し南東に中心で-32.7度という寒冷渦が東南進しています。これは地表で降水があれば雪になる冬の気温です。(地表付近の冷え具合とか湿度にもよりますけど) シベリア奥地の上空の気温低下は急激です。高層図はお盆ころと比べると一変してしまいました。これからは一雨ごとに気温が下がっていきます。もはや夏は終わったと見るべきでしょう。
持参の温度計で06時29分に14度だ
高城山は徳島市よりも10度低い

対流圏の中層~高層に浮かぶ雲も、まぎれもなく秋の雲に変わっています! 俚諺に言うとおり、「天高く、馬肥ゆる秋」 という感じの雲です。我輩流に申せば 「天高く、くさびら生ふる秋」 です。くさびらはキノコの古名。
秋の雲


2017年8月27日、高城山で見られた雲海写真ギャラリー。

高城山の三角点付近の見通しが利くところから剣山が見えています。目を凝らすと、あるいは視力が低い場合は遠眼鏡 (とおめがね) を用いると、剣山頂上ヒュッテも見えます。
剣山の方向
剣山の方向
剣山を少し拡大
剣山頂上ヒュッテが見えます

剣山地の脊梁尾根を境にして北側 (旧 木屋平村側) は雲海に覆われています。南側 (旧 木沢村側) には雲海がありません。
剣山地の脊梁尾根から南側には雲海はなし

南方向、室戸岬は見えません。
室戸岬は見えません

東もしくは東南東方向、高丸山や西三子山の山頂が雲海の表面で見え隠れしています。よって、雲海の表面高度は1400m前後であります。
高丸山方向
雲海の雲頂高度は1400m前後

左側のピークは雲早山 (1496m)、右側のピークは高丸山。
雲早山と高丸山


高城山の北側には雲海が広がっています。
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高城山の北側直下に見える西砥石権現 (にしといしごんげん、1457m) を拡大。
西砥石権現

晴れて、かつ空気が清澄ならば淡路島が指呼の間に睥睨できるハズですが、今日は雲海の下に沈んでいます。淡路島から高城山は頻繁にくっきりと見えるのに、高城山に来たら淡路島が見えないのは何故だろうか?
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雲海の上に矢筈山 (1849m) が浮かぶ。
雲海の上に矢筈山が浮かぶ


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庭をフルーツガーデンにしよう!
庭を果樹園にしよう!

淡路島南部で若い人が家を建てるばあい、庭に庭木を植えない傾向が鮮明になってまいりました。なぜか? 若い人に聞いたら庭木を植えると後の手入れに大変だし余計なコストがかかるからだそうだ。庭木があると、葉が落ちるので年がら年中庭の掃除がいるし、庭木が屋根と同じ高さに生長したら、トユが落ち葉で詰まったり、屋根を枝がなでまわして家屋を痛めるわけです。庭木を大きな盆栽みたいに仕立てるには意外に技術を要して、素人には難しいので、プロの庭師に依頼すると結構たかい日当をとられます。ということで、庭に木があったらロクなことがない、というのです。たしかに、そのとうりであります。何も庭に木などうえなくても、田舎じゃ山裾に行けばいくらでも木があります。木が見たくなれば山裾へ木の観賞に行けばいいのであって、庭に木が要る必然性はありません。冠婚葬祭など地域の風習に関して、老人世代と若い世代の間で物事についての考え方が大きく変化してきたようです。

庭にイチジクの木を育てると、食糧危機のさいに腹の足しになる!

さて、吾輩のように庭には木が要ると考える年寄りと、庭に木を植えるとロクなことはないと考える若い人との中間を提案しようと思います。それは、庭木を全部伐ってしまって、果樹を植えることです。庭を、庭先フルーツガーデンとするわけです。これならば、実を収穫するという実益・楽しみがあるので、木を植えることには変わりませんが、ロクなことがないという意識は薄まるでしょう。庭木にするクロマツとかアラカシ (園芸家はよく棒ガシと言う) などは大木になる樹種ですが、果樹は比較的樹勢が小ぶりなものが多いですので管理は容易です。日本一の売国奴、 竹中平蔵先生の暗躍 でわが兵庫県の養父市で農業特区のとんでもない実験が行われていますが、この国の将来を展望すると、日本農業はたぶん潰されます。大資本が農業に参入し、金儲けの手段としての農業だけが行われるでしょう。まもなく日本農業が質的大変化を遂げるでしょう。都会の消費者の中には食糧が安くなっていいじゃないのと勘違いしているみたいですが、安くなるのは当初だけで、大資本は価格吊り上げを狙った意図的な生産不足など平気でやるハズです。食糧供給を全面的に市場原理にゆだねるのは危険です。食糧が外国の大資本に統制されるということは、この国の独立性が根底から奪われることであって、それはけっしていいことではありません。いまこの国の食の安全性や、安定した食糧供給に危険信号が灯っていますね。で、竹中平蔵先生のたくらみに少しでも対抗するため、庭のある人は庭に果樹を植えると、個人的な食糧安全保障に資することは間違いありません。社会全体の問題として取り組むにはしがない庶民ではどうしようもないので、ここは個人的な防御を考えるしかなさそうです。果樹には驚くほどの豊産性を示すものがあります。たとえば、イチジク。夏から秋にかけて長いあいだ次々に沢山成ります。かりに食糧危機のようなことが起こっても、庭に1本のイチジクの木を育てていると大いに腹の足しになりますね!


↓ わが雑想庵の庭で収穫したイチジクの実です。品種は蓬莱柿 (ほうらいし) です。古い時代に中国から伝わった品種で、日本在来品種とされますがイチジクは日本原産じゃありません。西アジアの乾燥地帯が原産で、夏に乾燥する瀬戸内式気候では良い実がなります。糖度が極めてたかく、上質の羊羹のような甘さです。イチジクは沢山の品種が導入されていますが、結局いちばん古い日本イチジクが一番うまいです。難点は実が小さいのと、熟すと裂果することです。で、吾輩は裂果する前に採っています。毎朝この蓬莱柿を庭から採ってきて朝食のデザートというか、ここしばらくは主食かも? 南洋の島々でバナナを主食にするみたいなものかも? そういえば、吾輩はここ1か月コメの飯らしいものを喰った記憶がありません。我輩にとってコメは全く主食じゃないみたいです!
蓬莱柿の果実

蓬莱柿 (ほうらいし) の難点は小さいことですが、上の写真の5個の重量を測ってみました。上段左から順に、56g、50g、下段左から54g、56g、50g、であります。今頃から秋にかけて成る秋果は50~60gで小さいので、朝食の主食とするには5個か6個ぐらい要ります。6月下旬~7月上旬に夏果というのが成るのですけれども、夏果は200gぐらいあって大きいのですが、蓬莱柿という品種は夏果の着果は少ないです。 で、夏果も秋果もどちらもよく成るロングドート (Longue d'aout) というフランスから導入された品種を庭木を切ったあとに植えます。ということで食糧危機に対策をたてようと思います。まだ気付いていない有権者もあるようですが、自民党は日本を破壊しようとしています。自民党におる政治家は売国政治家どもばかりですが、後ろで操っている者のひとりが竹中平蔵先生であることは間違いないところです。たぶん、阿部デンデンはただの操り人形、後ろでほんまに実権を握っている真の権力者どものスポークスマン・広報係でしかないと、見ます。庶民も可能な限りこの国の崩壊に備えたほうがよろしそうで‥‥。

夏果も秋果も両方よく成るロングドートという大実品種を植えよう!

日本で経済栽培されるイチジクの品種はほとんどが桝井ドーフィン (ますいドーフィン) です。イチジクのマーケットシェアの8割を占めるとされます。これにはハッキリ理由があって、軟弱果実のイチジクは日持ちがせず傷みやすく輸送性がないのですが、桝井ドーフィンは比較的輸送性があるからですわ。ところが、この桝井ドーフィンは市場で幅を利かせていますが、一番うまくない品種ですわ! 庭先にイチジクを植えるならば桝井ドーフィンだけは避けるほうがいいです。庭先フルーツガーデンでの最大の利点は、輸送性ゼロの軟弱品種でも栽培できるということでありましょう。営業栽培では輸送に耐えるために未熟な果実を収穫し無理に追熟してゴマカしますが、自給栽培では完熟して果実が木から落ちる寸前で収穫します。果物というものは木から落ちる寸前がいちばん美味いわけです! そもそも、自給栽培は営業栽培とは根本的に考え方・やり方が違います。で、プロのやっていることはあまり参考になりませんわ。

ロングドート(Longue d'aout)の苗木
ロングドート(Longue d'aout)の苗木


ランクルさんのコメント

山のキノコさん こんにちは

いちじく最盛期ですね。

うちも無花果は大好物なのですが、余りにもたくさん採れすぎると保存用にはジャムぐらいですが、燻製器を自作していますので、最近流行りのドライフルーツとなります。50度ぐらいで8時間から12時間ぐらいゆっくり乾燥させます。いちじくは面倒だけれど、皮を剥いてステンの金網の上に置きます。

出来上がったら、そのまま食べても美味しいですが、真空パックして冷凍庫に保存しておけば、一年中いちじくが楽しめます。無花果の木はカミキリムシにやられるので、四、五年すると次の木に切り替わるように、次から次に挿し木をしながら無限ループしています。

燻製器の仕組みをPDFに添付しておきますが、アップできるのかなぁ?  あかんのやね


山のキノコの返信

ランクルさん、コメントありがとうございます。

イチジクはほんまに次から次へと沢山成りますね! 庭先果樹に最適ですね!
イチジクの栄養的な価値も特筆すべきものがありますね。

仰るとおり、カミキリムシが最大の害虫ですが、木の根元に穿孔して枯らしてしまいますね。
で、木の根元を観察して、おが屑みたいなものが出ていたらカミキリの幼虫が潜入しています。
太い針金等でおが屑の出ている部分をつついて掘れば、カミキリの幼虫を捕殺できます。
防除する農薬はありますが、農薬は毒なので使いたくはありません。
カミキリが卵を産み付け、幼虫がふ化して木に潜入するのはほとんど木の根元です。
常に木の根元を観察して、おが屑が出てきたら幼虫を退治する、これで行けると思います。
幼虫が小さい段階ではおが屑ではなく、木からヤニが出てくるなどの症状ですが、
この段階ではその患部を削って少しだけスミチオン等を吹き付けておくといいでしょう。
私は、ミカン類やイチジクのカミキリ虫はそうして防除しています。



発明家ランクルさんのイチジク乾燥機!
こちらが、発明家ランクルさんのサイトですが 、「貧人食帳」 → 「一覧表示」 → 「2013/8/19 乾燥機といったって‥‥」 で、発明家ランクルさん自作のイチジク乾燥機と、自家製イチジクのドライフルーツの話が読めます。直接リンクが上手くいきません。私がITリテラシーがないので、やり方が分からんだけ? 発明家ランクルさんが、ありあわせの材料でこしらえたイチジク乾燥機の写真をアップしますね。この特製乾燥機を使えば、剣山でキノコを採ってきて乾燥キノコもできそう! でもまあ、日本百名山でキノコ狩りなどをしたら、徳島営林署(現 徳島森林管理署)に怒られます。
ランクルさん自作のイチジク乾燥機



夏から秋口には潮位が上がるから、気をつけよう!
狭いニッホンといえ、それぞれの土地は気候も環境も物凄く多様性があります。住む場所がちょっとでも違うと、日々の暮らしに必要な知識や経験は全くことなり、ハナシをしても全く通じません。本エントリーで取り上げる話題は、すこし内陸部に住む者にとっては全く知らないか、たとえ知っていてもどうでもいいことです。しかし、沿岸部の海抜ゼロメートル地帯に住む者にとっては、だれもが知っている常識中の常識であって、ときには深刻な問題であります。


夏から秋口に海面が上昇するのは、地球温暖化ではなく、たんなる季節変化だ!

最近では地球温暖化狂騒曲はだいぶん下火になりまして、やれやれです。余談ですが、アメリカのトランプ大統領は大統領選のころには、「地球温暖化はデッチ上げだ! アメリカは国際的な温暖化の取り組みから抜ける!」 と息巻いていました。おお、なんと素敵な大統領が現れたものかと期待しましたが、大統領になったとたん主張が変わりました。アメリカが経済的に損するから国際的な温暖化の取り組みから抜けると、言うのです。温暖化はデッチあげだという主張から、アメリカが損させられるという主張の変化です。これは明らかに主張の後退です。損させられるから抜けるという主張では、アメリカが得になるならば大いに参加するということになります。しょせん目先の損得勘定しか頭にない俗物政治家であることがハッキリした主張の変化です。地球温暖化がデッチあげであることを示すには、トランプ大統領自身は商売人出身のようなので科学的な真偽は判断できないにしても、地球温暖化に疑問をもつ科学者たちに研究費を配分して本当のことを言わせれば済むハナシです。にもかかわらず、そうしないで、損するから抜けるなどと体よく理由を変更して誤魔化すのは、まことに政治的といえば政治的であって、残念なことであります。ま、政治というのはしょせん 〝損得勘定のかけひき″ なので、国際的なパワーゲームの攻防の中では、自然科学上の真実とか道理は残念ながら無視されてしまうということでありましょう。黒いものを白だと言いくるめ、1+1=5だと詭弁を弄し、御用学者に研究費をあてがって言わせるものです。余談はさておき、以前ならばマスゴミどもは夏から秋にかけて潮位があがり浸水騒ぎが起ころうものならば 「それ見ろ、温暖化の影響だ」 と言わんばかりの報道をしました。なんでもかんでも温暖化と結びつける報道に辟易とさせられたものです。が、最近ではそういうアホウな報道をしなくなったのでやれやれです。


下図は、淡路島周辺の潮位観測所の分布 であります。本日の写真は淡路島南部の福良(ふくら)というところですが紀伊水道側です。よって大阪湾側に位置する洲本港ではなく、紀伊水道側の小松島港の潮位季節変化を調べます。
潮位観測所の位置図


下のグラフは、小松島港の天文潮位 の予測値から作成しました。天文潮位というのは計算上の潮位であります。月2回ある大潮のときに一番潮位が上がる数字を拾い出しました。満月および新月の翌日か翌々日に一番潮位が上がることが多いです。冬には潮位は低く、夏から秋に潮位が上がるのは太平洋沿岸部住民の常識です。

実際の潮位観測データは、この通りではありません。この天文潮位がベースであって、気象の影響で数字はかなり変わります。潮位が上がる要因はたくさんあります。

① 強い低気圧がきて気圧が下がる、低気圧の親玉が台風だ。ストローで水を吸い上げるのと同じ。
② 紀伊水道を強い南風が吹きあがって海水の吹き寄せ効果が起こる。
③ 打ち続く猛暑で海水温が平年よりも異常にあがる。熱膨張で海水が増える。
④ 沖合の黒潮が沿岸に近づく。黒潮の本流は1m潮位が高いと言われている。
⑤ 沖合いの暖水渦が接岸してくる。暖水渦も中心が盛り上がっている。
⑥ 東海沖~南海沖を強い東風が何日も続く。発生した吹送流がコリオリの力で曲げられ沿岸部に向かう。
⑦ 数分~数十分の周期で海面が上下動する副振動が起こる。紀伊水道でも20~30cmの副振動は起こっています。

他にもまだある? 
⑧、豪雨で大量の雨水が海に流れ込んだら潮位は上がる? どうなんでしょう?
四国山地で豪雨があり吉野川から大量の水 (海水よりも比重が小さい真水) が鳴門海峡や淡路島南岸海域に流入する場合を考えてみます。真水と、塩分濃度が3.5%ほどある比重の重い海水とでは、混じり合いにくいです。実際に山の上から豪雨のあとの海面を観察すると、濁った吉野川の水と澄んだ海水の境界がくっきりと分かります。気象で乾燥冷涼気団と湿潤温暖気団が容易に混ざらずに間に不連続線(前線)ができるのに似ています。真水は海水よりも比重が小さく軽いから、海水の上に乗りあがるようにして流れ込むと思われますが、大量の真水が流れ込んだら海水を押しのけて海底まで真水 (塩分濃度の低い部分) が広がるかも? そうしますと、氷山の頭が海面上に出るのと同じ理屈ですが、比重の小さい真水が流れ込んだ鳴門海峡や淡路島南岸海域で海面は、氷山の頭のように盛り上がると思われます。平らな海水面上で特定の部分が盛り上がると考えるのは変ですが、力学的にはそれで釣り合うハズです。よね? なお、吉野川から流れ込む真水は紀伊水道の表面海水温より低いはずですが、水温低下による比重大よりも、塩分低下による比重小のほうがより影響度があるのでは? それと豪雨の後では吉野川はどうしても濁り水となり、水にまじる土の微粒子で比重を上げることも考えられそうですが、塩分濃度差のほうが影響が大きいのでは? 豪雨のあとで吉野川から流れ込む真水の総量しだいでしょうけど、鳴門海峡から淡路島南岸では海水面が数センチとか、時には10センチぐらい上がるかも? 定量的に、どの程度の真水海面上昇効果があるのでしょう? ま、大きな河川からの雨水の流入で河口海域の塩分濃度が下がるのは事例があって地学の教科書にも載っていますね。揚子江や黄河の流れこむ東シナ海はそうです。 

以上のように、潮位が上がる要因はいくつもあり、グラフの数字よりも数十センチ上がることは時々ありますよね。夏から秋に、大潮満潮で海面が上がっている時に、さらに気象要因で海面があがり、そこに追い打ちをかけて南海地震発生! というケースが最悪です。どうせ、いつか来るのは避けられませんよね! ならば、冬場の大潮干潮で海面が非常に下がっている時に南海地震が起こってほしいものです。それならば被害がかなり軽減されるのでは?


徳島県小松島港の大潮毎の最高潮位の季節変化


兵庫県下で最も南海地震の津波被害が心配される南あわじ市福良地区

本日 (8月22日) は大潮です。兵庫県下で、やがて来る南海地震の津波被害が最も大きいと予想される 南あわじ市福良(ふくら) にやってまいりました。満潮で海面が上がっています。岸壁の上面すれすれまで海面が上がっています。
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています

岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並んでいます。
岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並ぶ
比較写真


土地の古老の方に話を伺うと、昭和南海地震の津波は洲崎を越えたということです。洲崎が津波に呑まれて見えなくなったそうです。中津峰山というのは徳島市の南にある山です。
昭和南海地震の津波は洲崎を越えたという

水路を海水が遡上しています。余裕があまりないようです。異常潮位が発生したならば床下浸水が起こる危惧があります。
水路を海水が遡上してきます

地形図の上では海抜1~2mですが、満潮時には海面すれすれになる土地に多くの家屋が建っています。
海抜1~2mの街並み

日が暮れると一段と海面が上がってきました。
日が暮れると一段と海面が上がってきた
陽が暮れると一段と海面が上がってきた

水門を閉めて海水の遡上・逆流をなんとかしのいでいます。異常潮位が起これば水門を乗り越えてしまいそうです。
水門を閉めて海水の遡上を防ぐ


早すぎる秋雨前線(?)のおかげで、何も見えません! (その3)
ぼちぼちと出てくるやろか? まだですね。

ここは標高が高いところなので、出てくるのがは早いと思われます。それを捜す人は当エリアにはほとんどいませんが、ごく一部にいないことはないようです。その人のブログを覗いたら今年はまだのようですが、早い年には8月下旬に出ているようです。で、そろそろかな?

↓ 目測で、環境省の巨樹巨木調査基準の地上高130センチでの幹周が軽く6mはありそうです。ミズナラの大木です。こういう巨木の根際を見てまわります。まだ、出ていません。
目測で幹周6mのミズナラ

↓ こちらはやや小さな巨樹ですが、それでも幹周4mありましょう。これもまだ出ていません。とにかく巨樹の根際を見て回ります。それは巨樹の根際に出るのですが、限られた特定の樹種にしか出てきません。何十、何百という巨樹の根際を見てまわってやっと一つあるという発生率のようですけれども、発生樹種や発生環境はハッキリしているので、そういう意味では探すのは簡単です。探す樹種は西日本では、標高の高いブナ帯(冷温帯)じゃミズナラ、平地の照葉樹林(暖温帯)じゃシイの木です。ねらい目は意外に中間温帯ともよばれる境目にあるシラカシ・アカガシ・クリなどのドングリのなる木であります。ときにはサクラにも出てきます。あとは、足場の悪い山の斜面を登ったり降りたりの繰り返しで歩き回るので体力しだいか? とにかく、それを捜すには屈強の体力が要りそうです。
手前味噌な記事ですが、こちらが 淡路島内でのそれの採集風景 であります。

目測で幹周4mのミズナラ


採り頃の若いエゾハリタケに当たるも、採取は禁じられています。

ここは霊峰 剣山の北西斜面です。一帯は国有林ですが、四国森林管理局の管轄ですが、四国島内に30箇所ある保護林の一つであります。(剣山植物群落保護林) 100年ほど前に民有林であったのを国が買い取って保護しているようですが、私が観察したところ完全なる極相林ではなく、林内にまだ陽樹が残存しています。で、遷移の最終局面であろうかと見ますが、幹周が6~7mぐらいのトチノキ・ミズナラがあって見事な森です。残念なことに、国の保護林であるので植物やキノコの採集は禁止されています。登山道を歩くだけならば問題ありませんが、保護林内に立ち入るには、たとえ立ち入り目的が自然調査や学術研究であっても許可が要るほどです。ということで、世俗的なキノコ採集などもってのほか、キノコ狩りなどしていると怒られますわ。採らないように。

↓採り頃の若いエゾハリタケがありますね! 東北地方北部の秋田県・山形県あたりで特に珍重されるキノコであります。
エゾハリタケ

↓ すこし拡大。幾重にも瓦を重ねたような形態のきのこであります。
エゾハリタケ

エゾハリタケは、なぜ、その名に蝦夷と冠するのであろうか?

蝦夷(えぞ) とは北海道の古名であります。幕藩時代には「蝦夷地」 「蝦夷が島」 と呼ばれていました。北海道というのは明治2年に新しくこしらえた名称であって、古代の五畿七道にならって北海道となずけられました。東海道や、吾輩のおるところは南海道、西海道といえば九州のことで、これらのパクリです。北海道 (令制) 参照。ということですが、エゾハリタケを珍重して日本列島最高の珍味だなどともてはやすのは、東北地方北部の秋田県・山形県あたり (出羽国・でわのくに) です。とくに狩猟をするマタギが春先に雪面に落ちたヌケオチと呼ぶ腐りかけのエゾハリタケを珍重するようですね。ならば、エゾハリタケではなく、デワハリタケと称するべきではないか? と以前からなんで蝦夷を冠する標準和名になったのであろうか? と不思議です。

『北海道のきのこ図鑑』から

『北海道きのこ図鑑』 の解説を読むと、ミズナラやカエデ類に出るということで意外な感じがします。四国のブナ帯じゃブナ以外にはまず出ないです。本州でもたぶんそうでしょう。これはブナの分布が北海道の渡島半島の黒松内町付近までだからでしょう。ブナの北限地は蘭越町でしたか? 札幌周縁とか道東など北海道の大部分でブナが分布していないので、エゾハリタケがしかたなく別の木に寄生するのだと思われます。それから、分布が北海道と本州となっていますが、四国が抜けています。九州にも分布しているようです。九州で出版されたキノコの書物にエゾハリタケが掲載されていますね。


お土産はキノコ栽培品であります。

保護林内でキノコ狩りなどしようものなら、森林管理署に怒られますし、販売目的で大量に採るなど悪質な場合には、徳島県警の取り調べを受ける可能性もありましょう。ということで観察だけです。で、帰りにはお土産にキノコを買いましょう! 帰りは見ノ越トンネルから旧木屋平村に降りていき、木屋平村を横断、川井峠を越えて神山町そして徳島市を経由して帰還です。道は細いしつづら折りに曲折しているし対向車が来て立ち往生するし、見ノ越から徳島市までの遠いこと! 徳島市の人が異口同音に 「県内なのに剣山は遠いわ」 と言うわけです。

↓ 見ノ越トンネルをくぐりぬけて木屋平村側ですが、雲が多いです。天神丸や高城山 (ともに標高1632m) は全く見えません。
見ノ越トンネルをくぐりぬけて木屋平村側

↓ 川井峠というところに来ました。剣山を遠望できる絶景ポイントとされますが、剣山を振り返っても雲の中であります。
川井峠から剣山方面

↓ 川井峠から西砥石権現 (標高1457m) を仰ぎ見ました。山頂に雲がかかります。西砥石権現は森の駅 「ファガスの森」 の背後の山です。
川井峠から西砥石権現を仰ぎ見る

道の駅 「温泉の里 神山」 に立ち寄りました。ここでお土産を購入します。キノコファンのお土産と申せば、もちろんキノコであります。
神山町の道の駅
お土産の栽培キノコ


キノコ栽培の菌床は町内で生産しているようだ!

神山町の道の駅で栽培キノコを購入する理由がこれです。町内で菌床を製造していますね。三枚目の写真で、青いドラム缶みたいなものにおが屑が見えています。菌床のベースにするおが屑に米ぬか等を添加して撹拌しているのでしょうか? そういう工程のように見えます。菌床の原材料は四万十川周辺のシイ材100%です! 汚染が懸念される地方で生産された原木・おが屑・菌床が全国に出回っているというハナシもあります。汚染が懸念される地方で甲状腺癌とかロコモティブ症候群の発生率増加が観測されていますね。この国の政治・行政・財界・学術・マスゴミの悪徳ペンタゴンは、既得権益を死守するのに必死であります。医療も悪徳ペンタゴンに押さえつけられて本当のことが言えない模様。油断も隙もありません。ということで用心に用心を重ねる必要があります。

札幌市のホワイトフードさんはベクレル0.5未満の安全食品販売を手掛けていますが、シイタケを扱かわないと言っています。理由は四国・九州産であってもシイタケに関する限りベクレル0.5未満の商品が見つからない、ということによります。つまり、原発過酷事故由来の汚染がなくても、自然放射能が自然界に存在します。シイタケはきわめて汚染されやすい食品だということです。で、できるだけ余計な汚染の上乗せを排除する必要があります。ということで、菌床キノコはその菌床の原材料の原木・おが屑までどこで生産されたものか確認しないと口にできないわけです。なお、食べて応援したい方に 「やめておきなさい」 とご進言しているわけではございません。人それぞれ考えも多様、食べて応援したい方は大いに応援してくださいませ。


キノコ栽培菌床製造工場
キノコ栽培菌床製造工場
キノコ栽培菌床製造工場


マイタケ探しは、巨樹・巨木林調査そのものであります!

↓ 道の駅 「温泉の里 神山」 の近くの鎮守の宮さんにある巨樹です。幹周は約6mでイチイガシです。材の価値が樫類では1位だということが名の意味です。マイタケはミズナラだけでなく樫類には出ます。この木に出るという意味ではありませんが、このような巨樹の根際を見て回るのがマイタケを捜す基本です。つまり、マイタケ探しは環境省の巨樹・巨木林調査に似た面があります。そのエリアの巨樹巨木を調べ上げる (悉皆調査) ということですわ! 検索の網にかかるせいか、マイタケ探しのコツは? という問い合わせを何べんも頂きましたが、これがその回答です。ま、実際の発生木はご自分で探すものです。人に聞いてはいけません。キノコハンターの世界というのは、キノコ発生のシロを親兄弟にさえ言わないものですわ!
これはイチイガシの巨樹
これはイチイガシの巨樹



早すぎる秋雨前線(?)のおかげで、何も見えません! (その2)
平家の馬場で見られた亜高山帯の花

↓ トゲアザミ。平地にあるノアザミの変種とされ、物凄くトゲが多いアザミです。うっかり触るとヒドイ目にあいます。
トゲアザミ

↓ シコクフウロ。平地にあるゲンノショウコの近縁種です。イヨフウロとも言うのですが、愛媛県の人はイヨフウロと呼び、徳島県の人はシコクフウロと呼んでイヨフウロという言い方は避けていますね! 四国の四県は中央の山が邪魔になって、ご互いの交流が阻害されています。で、四国の四県はご互い結構仲が悪いみたい。四国外の者がしょっちゅう四国にきて、四国の人と話をしているとそう感じますね!
シコクフウロ

↓ タカネオトギリ。平地近くの低い山でみられるオトギリソウの近縁ですが、草丈が低いです。オトギリソウは薬草とされますが、近縁の本種やサワオトギリなども薬草?? 日本薬局方 に載っているんでしょうかね? 確認しましたところ、すくなくとも第十七日本薬局方には植物名のオトギリソウは載っていません。生薬名で載る場合もあるのですが、オトギリソウの生薬名は? 吾輩は日本薬局方に収載もされないものは薬草とは言えないと思います。日本薬局方に収載されているものでもヘンなものがありますね。つまり、オトギリソウ (その近縁種も含めて) が薬草だなどと言っても、あまりあてにならない民間療法的なものか?
タカネオトギリ

↓ ミヤマアキノキリンソウ。平地で見られるアキノキリンソウの高山型です。分布は亜高山帯から高山帯。これは高山植物といってもいいかも? アキノキリンソウよりも花茎の先に花が集まっているという感じです。
ミヤマアキノキリンソウ

↓ ソバナ。平地の里山でも見られるホタルブクロの近縁種です。ホタルブクロよりも花がかなり小さいです。
ソバナ


平地で7月に出るミョウガの花は、ここでは晩夏から初秋に出る。

見ノ越に降りてまいりました。ガスは晴れています。祖谷 (いや) 地方の方向は雲が少なくなっています。高知県の最高峰の三嶺 (高知県側さんれい、徳島県側みうね、標高1894m) が見えています。三嶺の登山口、名頃ダムの下の登山口駐車場は標高910mです。正味1000mを登らなきゃ山頂に立てない山なので、加齢と体重超過で長いこと登っていませんねえ! 大分持久力も回復してきたし体重も15キロ落としたので、もしかしたら昔のように登れるかも? 遠い記憶では、山頂付近の植生とか眺望は四国と思えない絶景です!
見ノ越に降りてきた
三嶺が見える

↓ 剣山の絶滅種のギンロバイ (ハクロバイ) ですが、これは植栽品です。劔神社の参道階段にあるものです。むかし、剣山の大きな岩のところにあったというのですが、剣山では観賞用採取圧が強くすでに絶滅したのでは? とされます。わたくしもその巨岩を双眼鏡で何べんでも観察していますが、確かに既にないようです。黒笠山 (1703m) にはあるらしいのですが、以前に小島峠 (おしまとうげ) へ行く途中に黒笠山を見上げたら、随所に断崖絶壁のある怖そうな山です。ロッククライミングの装備・技術を持たない者は絶対に近づかないほうが宜しそうで。石立山にもあるそうですが、そこも近づかないほうが無難な山です。
ギンロバイの花

↓ 香辛野菜のミョウガの草であります。おそらく栽培しているのだと思われます。登山口の見ノ越に鎮座する劔神社の参道階段に生えています。栽培品と思われますので採ると怒られますが、写真ならばいいでしょう。ここは地形図でしらべると標高は1415mぐらいです。吾輩はミョウガが好物で、うどんには薬味のネギのかわりにミョウガを刻んでうどんの上に乗せます。で、ミョウガを2か所で栽培していますが、7月はじめごろに花が咲いていました。標高1400mじゃまだ蕾固しという感じで、ミョウガの開花は2か月ほど遅れるようです。それにしても、これほどの高冷地 (冬は真冬日・-15度まで下がる) でミョウガが生育するのは驚きですが、インド原産のショウガの近縁種なので熱帯植物かと勘違いしていました。しかし熱帯原産のショウガと異なり、ミョウガはアジアの温帯が原産のようです。
栽培と思われるミョウガ
ミョウガの花はまだつぼみ



早すぎる秋雨前線(?)のおかげで、何も見えません!
8月17日、性懲りもなく、また剣山に登ってきましたが何も見えません。

朝早く01時ちょうどに淡路島南部にある雑想庵を出発、旧 一宇村漆野瀬 03時12分に通過。まだ草木も眠る漆黒の闇です。
旧 一宇村漆野瀬 03時12分に通過

剣山の登山口の見ノ越に03時50分に到着。支度をして04時09分に登山開始。まだ真っ暗です。暗いのと、濃霧がかかっているため木々から垂れ落ちたしずくで登山道が濡れています。すべるのでゆっくりと登りましたが1時間で登っています。以前は2時間かかっていたので随分と登るペースが早くなったものです。何べんも申したのですが、クスリ漬けにしてやろうとたくらむ悪徳算術医と縁を切るために、運動療法として1年2か月毎日10キロの駆け足を続けた威力は絶大です。むかし若いころ陸上競技をやったことがあります。走ったり歩いたり (競歩という種目があります) するのは実は好きであったというのが幸いです。05時11分に頂上ヒュッテに到着。見ノ越から所要時間は1時間02分です。夏至から早くも2か月弱が経ちました。夜明けがだいぶん遅くなってまいりました。ご来光に間に合っているハズですが、ガスっています。ご来光は見えません。
見ノ越から04時09分に登山開始
05時11分に頂上ヒュッテに到着

ここしばらく、日本列島は秋雨前線(?)がかかって天気不良。

祖谷渓に逃れた平家の落ち武者たちが、再起をはかって馬術の訓練をしたという 「平家の馬場」 ですが、ガスってしまい何も見えません。
平家の馬場はガスっています
平家の馬場はガスっています

宝蔵石もガスでかすんでいます。
宝蔵石も霧のベールがかかる

阿波エコトイレと剣山測候所跡も霧でかすんでいます。
阿波エコトイレと剣山測候所跡

案内看板があります。真ん中の石の小詞ですが、なぜか御扉(みとびら)がありません。中は空っぽであります。普通は御神像とか御鏡(みかがみ)とか御幣(ごへい)などを入れてお祀りするものですが、無造作に置いてあるという感じです。ちょっと違和感がある光景です。これは頂上ヒュッテの隣の劒山本宮宝蔵石神社とは関係がなく、何者かが勝手に持ってきて置いた??
案内看板

山頂一帯のイラストマップであります。
ということです
ということです

剣山は高山帯に達する高度ではない!

↓ この説明看板には少し違和感があります。「木道(もくどう)の周囲は高山植物群落です」 と言っていますが、これは少しおかしい。普通は高山植物とは高山帯に特有の植物群を言うのであって、高山帯とは森林限界より上の標高帯です。中部山岳じゃおおむね標高2500mあたりから上です。剣山は山頂付近がかろうじて亜高山帯に達しているだけで、とても高山帯といえる標高じゃありませんよね! よって、北アルプスの森林限界より上で見られるようなお花畑はありません。西日本で北アルプスの高山帯のお花畑のようなものが見られるのは、鳥取県の大山(標高1729m)だけです。よね? 大山も高山帯と呼ぶには標高が足りませんが、たぶん豪雪の影響で雪田草原となっているためでは? 冬季、日本海寒帯気団収束帯(JCPZ) と呼ばれる発達した雪雲の帯が北陸地方を指向しますが、JCPZは大山や氷ノ山あたりにもよくかかります。積雪が多く風が強いと標高が低くても高山帯のお花畑ができるようですが、剣山はそういう状況でもなく積雪は少ないです。
剣山は高山帯と言えるのか??

参考】 ヒトが破壊や干渉して攪乱していない自然植生 (潜在植生) の場合には、日本の植生分布はおおむね下図のようになりましょうが、上の方が水平分布、下の方が垂直分布であります、植生帯の名称とか、各帯の境界はどのあたりか? 文献により人により表現はいろいろでありますが、下図は一番有名な宮脇昭先生の図です。ただし、ヒトの攪乱はすさまじいもので、本来はブナ帯(冷温帯・山地帯)に自生すると考えられているスギとかヒノキなどの針葉樹が、わが淡路島のような暖温帯北部 (照葉樹林帯・低地帯・丘陵帯とも言える) にまで大規模に植林されています。つまり、林業とは我国の自然植生分布を攪乱する自然破壊行為という解釈も可能です。林業は自然を護っているのではないのであります。それはともかく、図でハッキリとわかるように、四国のみならず西日本の山は標高が足りないので高山帯 (紫色のエリア) はありません。普通はそういうことでありまして、なぜ環境省は剣山の山頂植生を高山植物群落だなと無理なことを言うのでしょうか? おそらく、「CO2地球温暖化説」 「温暖化危機説」 で踊った省庁ですから、ものごとを曲げて拡張解釈して無理を言う性癖がしみついているのだと思われます。狙いは利権。省益拡大を狙うわけです。つまり醜悪な木道建設のための口実として高山植物群落だなどと大袈裟に言うわけです。剣山の山頂植生を大勢の登山者の踏圧から護るというのであれば、醜悪な木道ではなく強力な入山制限を掛けるべきで、登山リフトの撤去が理想的です。2000m近い山に簡単に登れるようにする観光開発が自然を破壊しているわけです。

自然植生の水平分布

自然植生の垂直分布


山頂ピークは神聖な場所で注連縄が張られています。踏むことはできません。標高は1955mで石鎚山の1982mよりも少し低いです。しかし、かつて剣山が西日本で一番高い山だとされたこともあります。それは石鎚山の山頂に三角点がないことによります。石鎚山の1982mの標高点の北西800mの所に1920.9という三角点があります。また、西南西2.2キロのところの二ノ森の三角点が1929.6mです。で、昔は三角点の標高がその山の高さとされましたが、そうする場合には石鎚山が剣山の後塵を拝することになってしまいます。国土地理院 地形図をご参照
山頂ピークの神聖
標高は1955m

秀麗な山容で人気の次郎ギューも全く見えません。
人気の次郎ギューは見えません

矢筈山方面も全く見えません。
矢筈山も見えません

剣山測候所が廃止されて久しく、下界とどのくらい気温が違うのか実際に測ってみないとわかりません。で、性懲りもなく持参の温度計で測ると15.3度であります。気象庁検定合格の温度計じゃないから正確性に問題がありますが、熱帯夜に呻吟する瀬戸内沿岸平地よりもおおむね10度低いことが分かります。すこし風もあり、寒いぐらいです。それにしても別天地の涼しさです! 下山するのが嫌になりますね!
剣山は15.3度
やはり、図のエリアでは剣山が断トツの避暑地であることは疑いようがありません。
気象庁原図に剣山を書き込んだ




なぜ記録的な大雨が頻発するように見えるのか? (続編)
前エントリーの続編であります。

「降水量」という気象要素は、地点ごとの観測値に極端なムラがある。

狭い淡路島です。吾輩が若いころに淡路島を脱島してある東海地方の学校にいったとき、そこは、ほぼ全都道府県からまんべんなく生徒が来ておったところですが、本州出身の連中から 「淡路島で野球をしたら玉が海に落ちないかい?」 と言われたものです。たしかに、狭い島なのでホームランを打ったら玉が海に飛んで行って、海岸へ玉を捜しにいきましたね! 玉が海に落ちるんじゃねえか、と何べんいわれたことか! ま、狭い島で野球がしづらいだろうと心配してくださったのですが、野球ができないわけではありません。かつて淡路島の洲本高校が阪神間の強豪を抑えて兵庫県代表で甲子園にいったこともあります。いくら狭い島と申しても野球はできますね。ただ、玉が海に落ちないかい? と言ったのは本州の連中 (特に東京のやつら) でありまして、四国・九州・北海道の出身者は言わなかったわな。たぶん、日本の中心であり日本を牛耳っているのは本州であって、四国・九州・北海道は中心から外れた外周部、海峡を渡らなきゃ本州へ行けませんし、つまり面積が大きくても 「大きな離島」 だという意識があったのではないか?

さて、本題ですが、狭い淡路島ですが地点ごとに降水量の観測値はかなりのムラがあります。狭い島なので島内のどこでも同じような数値になりそうなものですが、実際には随分と違いがあります。今回の台風5号による直接の影響としての降水量は、島内26か所ある雨量観測所で、最小値が38ミリ、最大値が253ミリでした。降雨のたびに2倍とか3倍の差は当たり前です。雨というのは広い範囲で一様に降るんじゃまったくありません。気象状況によっては、温暖前線の進行方向手前ではシトシトと雨が降ってそうムラがないこともありますが、対流性の降雨その典型的なものは夏の夕立ですが、積乱雲の下だけ土砂降りです。数キロ離れたら晴れています。その積乱雲の真下にちょうど観測所があったならば観測値は大きくなります。降雨という気象現象はムラが大きいから、観測所をたくさん高密度に並べれば土砂降りをうまく捉えられます。観測所が少ないと土砂降りを逃がしてしまいますね。そもそも観測網の密度を密にすれば気象観測のランキングの数字が大きくなるわけです。よね? ということで、より大雨だったように印象付けるには、アメダス南淡の173ミリを報じるのでなく、淡路島南部の山中で253ミリが観測された、と報じればいいわけです。じっさい、マスゴミどもは普通は気象庁の観測値を報道していますが、場合によっては国交省のデータを持ち出します。それは一貫した報道基準じゃなくて、ご都合主義のように見えます。ご都合報道の背後には何らかの恣意・意図があるハズです。たぶん、温暖化で大変なことになるという温暖化教の教義にしたがって数字を大きくしたいということがありましょう。そもそも、マスゴミには 「危機は積極的に伝えなければならない」 というゆがんだ正義感みたいなものがあって、危機を演出したいということなんでしょう。


より大雨だったと印象づける手口は‥‥

気象庁の観測所ではなく、国土交通省の雨量観測所で一番大きな数字の地点を引っ張り出す!


台風5号による降水量分布


もうひとつの手口は、たとえば、「日降水量」 ではなく 「24時間降水量」 を引っ張り出す!

もう6年が経ちましたが、2011年9月初旬に紀伊半島で物凄い雨がありました。そのときの降水量記録を借用します。台風12号 (T1112) が昔の社会党の牛歩戦術のようにゆっくりと北上したので、紀伊半島で何日も大雨が降り続きました。気象庁観測で期間総降水量が一番多かったのは奈良県アメダス上北山で1814.5ミリでした。しかし、やはり国交省の雨量観測所のほうが数が何倍もあり、もっと凄いのがありました。大台ケ原雨量観測所ではなんと期間雨量が2436ミリに達しました。

↓ の図は 国土交通省 川の防災情報 サイトで過去データを検索、時間降水量グラフとして出力したものです。

国土交通省 大台ケ原雨量観測所の記録


さて、下表は台風12号の影響下での期間総降水量が1630ミリだった三重県アメダス宮川の観測データです。もちろん総降水量の1630ミリは報じますが、1日にどれだけ降ったかを示す場合には、日降水量では635ミリです。ところが24時間雨量と言う場合には連続した24個の数字の合計が最大になるところを取り出せば、数字が大きくなります。下表では赤字にしたところです。合計869ミリで数字がかなり大きくなります。同じ1日の降水量ということであっても、日界 (日と日の境界) を深夜0時とする日降水量と、日界に関係なく直近24個の数字の合計の24時間降水量とでは、数字が大きく変わるわけです。で、より大雨だったと印象ずけるには、気象庁は沢山の統計項目を作成しているから、その中で数字が大きくなるものを抽出して報じればいいわけです。マスゴミどもは大きな数字を追い求めて煽るわけですが、たぶん、気象庁や気象台がマスゴミに協力しているものと思われます。 「日降水量」 と 「24時間降水量」 はどちらも時間的には1日ですが、意味が全くちがいます。テレビのニュース等で報じるのは、聞き流していたら何を言っているのかよくわからないところでありますが、地球温暖化で大雨が増えて大変なことになりそうだ、と視聴者に印象づけるのは簡単なものです。

気象庁サイト から観測データを取得しました。

2011年9月の紀伊半島大水害のときの降雨記録


本日の写真(2017年8月12日)

↓ 今回の台風で淡路島内で一番降水量が多かった分水堰であります。 場所はここ 大日川上流にあります。通常は下流の大日川ダムに水を流すのですが、洪水が起こりそうな大雨の時には尾根の向こう側の牛内ダムに分水を流すということです。トンネル用水路が山をくり抜いています。
南あわじ市 大日川水系 分水堰
南あわじ市 大日川水系 分水堰
分水堰


↓ 分水堰管理所の建物の屋上に、転倒ます雨量計が設置されていますね。これは観測環境が良好ですね。気象庁のアメダスでも観測環境のヒドイのがありますね。雨量計の横に大木が育っているのを見ます。風があって横殴りの雨の場合、その大木が雨を遮り雨量が少なめに観測されてしまいます。観測所の周りで樹木が生長すると、風の強さとか日照時間などが変わってきます。気象庁の観測所でも田んぼのなかにあったのが田んぼが住宅街にかわるとか周辺環境が変わることが多いです。つまり、気候変動を観測しているんじゃなくて、周りの環境変化をモニタリングしているわけでです。地球温暖化を論じる基礎の基礎であるところの観測データというのが案外いい加減なわけです。で、あやふやなデータの上に構築した理論は空中楼閣では? という疑問が生じるわけです。
南あわじ市 大日川水系 分水堰

↓ 分水堰管理所の柵のすぐ外にリュウキュウマメガキ (琉球豆柿) の木があります。絶滅危惧種ではないにしても、兵庫県本土側にはほとんど生育せず、淡路島南部の諭鶴羽山地には点々とあります。ある谷ではリュウキュウマメガキの大木の林があります。淡路島を特徴づける暖地性の植物です。折々に刈り取られていてかわいそう。刈り取るのではなく育てて名札をつけるべき樹木です。
南あわじ市 大日川水系 分水堰
リュウキュウマメガキがある


今年はウラジロマタタビが豊作だ!

分水堰の周辺にはウラジロマタタビが多いです。ウラジロマタタビというのは漢字で書けば裏白木天蓼で、サルナシに酷似しますが葉の裏側が粉白色です。たぶん、ウラジロマタタビが4倍体とか6倍体など倍数性が変化して、その性質も変わり、耐寒性を得て、北方あるいは高標高地へと分布を広げたものがサルナシでは? ということで、分布域がやや異なります。ウラジロマタタビは暖地や温暖な低標高地、サルナシは冷涼な暖温帯上部~ブナ帯の山に見られますね。淡路島のウラジロマタタビは実をつける個体は少ないのですが、今年は豊作みたいです。ウラジロマタタビの実は熟期が早いです。10月中旬~下旬には樹上で熟してしまいます。甘酸っぱくて美味いです。シマサルナシ (淡路地方名はコクモンジ) よりも熟期が2か月ぐらい早いです。実の大きさはやや小さいです。

余談
波田先生のサイトから サルナシ(マタタビ科) をリンクさせていただきます。そういえば波田先生が所属される岡山理科大学は学校法人加計学院が設置した学校で、申すまでもなく今治市に獣医学部をこしらえようとして、今この国を揺るがせています。もはや安倍デンデン嘘つき閣下が関与しているのは疑いようもないわけです。早く真相を解明して阿部デンデンを刑務所にぶち込まなければいけませんが、検察が早く動かないと検察の信用・権威が地に落ちますね! 検察は極めて政治的な存在であることがハッキリしましたが、この国は法治国家じゃなさそうでゾッとします。早く事件 (おそらく戦後最大の疑獄になるのではないか?) を解決しないと、世間の話題の俎上に乗り 「ああ、阿部デンデンが関与した学校ね」 と言われるので、そこで真面目に学んでいる若者たちがかわいそうです。そういえば、わが南あわじ市にある吉備国際大学地域創成農学部も学校法人加計学園がこしらえたものですが、南あわじ市も何億円ものカネをとられていますね。南あわじ市の有権者・納税者はほとんどの人が知らないみたいですが、もっともっと政治に関心を持たないと納税者はええようにやられますね! 早く安倍デンデンを逮捕しないと、そこで学ぶ若者がかわいそうなだけでなく、納税者も税金だけドンドン盗られて、盗ったカネを好き勝手に使われますね。

ところで、秋の自然観察は籠を持ってウラジロマタタビの実を採るとか?

ウラジロマタタビ
ウラジロマタタビの果実
ウラジロマタタビの果実
ウラジロマタタビの果実



なぜ記録的な大雨が頻発するように見えるのか?
近年の雨は大きいとか、昔はこれほどの物凄い雨はなかった、などと巷間で言われています。マスゴミどもに言わせたら、記録的な豪雨が増えたのは地球温暖化のせいだ、と言わんばかりです。たしかに降雨強度が強まり、総降水量が増加の傾向はないこともないのですが、一面では強調されすぎています。NASAの気象学者のジェームス・ハンセンが米国議会で証言して、言い換えれば、地球温暖化の政治的な恐怖キャンペーンを仕掛けて、自然科学としての検証もろくすっぽ行わないうちに、政治的な喫緊の大問題とされてしまいました。温暖化で大変なことになるハズだという政治的な前提があるので、研究も報道もその前提に沿うようなものばかりが幅を利かせます。本当に、記録的な大雨が増えたのかどうか考えてみます。そう見えてしまう理由はいくつかありそうです。

①、降水という気象現象は 「べき分布」 を示します
正規分布じゃありません。大雨なのか小雨なのかという降水強度と、その発生頻度は 「正規分布」 じゃなく 「べき分布」 しています。つまり、降水量ゼロというのが圧倒的に多いです。日降水量というものを考えてみます。例えば10年間というのは3650日あります。そのうち、雨が降らない日は3分の2ぐらいです。降水量数ミリというのは多いです。総降水日数の半分程度でしょう。次に、降水量が数十ミリというのは結構ありましょう。ところが降水量数百ミリの豪雨となればめったにありません。つまり、雨が大きくなるにつれて発生頻度が激減するわけで、これは 「べき分布」 と呼ばれる出現分布であります。べき分布において上限はどこなのか全くわかりません。べき分布では打ち止めがないも同然です。正規分布ではありえないような物凄い現象がある程度の発生頻度で起こってしまうのがべき分布の特徴ですが、まず、そういう要因が大きいでしょう。

②、気象観測統計期間が短すぎます、記録的などと言うためには数百年の観測統計期間が必要
各地の気象台や旧測候所など気象官署でも100年前後の観測統計しかありません。長くても130年ほどです。アメダスにいたっては1970年代後半から始まったもので、まだ、たった40年ほどの観測記録しか存在しません。これでは次々に記録破りの現象が起こるのは当たり前です! 自然界には500年に1度とか千年に1度などの現象が普通に起こるのであって、たった40年の歴史からはみ出した現象をもって記録的とか観測史上の記録更新などと言うのが、そもそも間違っています。実は、「記録的」 などという言葉は、今後人類が近代的な気象観測を千年とか2千年ぐらい続けてから言う言葉なんですわ。

③、マスゴミの過剰報道による印象操作もありましょう
ちょっと大雨が降って洪水となったならば、マスゴミどもが五月蠅いほど報道します。むかしも大変な大雨は各地で頻発していますが、いちいちマズゴミは報道しませんでした。ていうか、テレビなど昔はありませんでした! 庶民が遠い地方の洪水被害など知る由もなかったわけです。うるさいほどの過剰報道で実際以上に大雨があるかのように印象操作されています。

④、被害という面では、人口増大が災害の最大要因です。
むかしは 「○○川の後背湿地には家を建てるな、いずれ洪水で流されるぞ」 というふうな言い伝えが各地にありました。わが淡路島南部の南あわじ市にも言い伝えが存在しますよね! それはどこかと言うのは差し障りがあるので言わずもがな。人々は何世代にもわたってその土地に住んでいるのです。何百年に1回というような大災害も実は経験済みなんです。で、後世の人々に対する警告として、また子々孫々がヒドイ目に合わないようにとの暖かい親切から言い伝えがあるわけです。ところが、明治初期から現在までに日本の人口は3倍に膨張しています。旺盛な住宅需要を賄うために、洪水が起これば家屋が流される危険な川沿いとか、山崩れが起これば生き埋めになる危険な山裾や、将来いつの日にか必ず津波が襲来する危険なところに、宅地開発の手が伸びます。あえて、金儲けに目がくらんだデベロッパーが危険を承知の上で宅地開発していますね。 本来ならば住んではいけない危険地帯に多くの人々が住んでいます。これは誰も指摘しませんが、これがそもそもの根本問題です。一番の防災策は危険なところには住まないことです。マスゴミが総力をあげて過剰報道するから、たとえば先月の九州北部での洪水被害でも九州北部全域がメタメタにやられたような錯覚がしますが、じつは甚大な被害があったのは河川のそばの意外に狭い範囲なんです。危険なところには住まないというのが、最強の防災策であります。でもまあ、そうはいっても、狭いニッホン、土地の値段も高いし、言い伝えを無視して危険な場所に住まざるを得ない面があるのは否めません。これが被害を甚大にし、大雨が増えているようなイメージにつながります。

⑤、観測方法や、,観測統計のとりかたいかんで数字を大きく見せかけることが可能
つまり騙せます。数字を示すというのは、正確に定量的に物事をとらえるには不可欠ですが、数字の扱い方がよろしくないと両刀の刃となってしまいます。数字というのは実は油断もすきもないもので、少し警戒してかかるほうがいいのです。その数字がどこから出てきたのか、どういうふうに計算されたのか、疑ってかかるほうがいいわけです。鵜呑みにするのはマズいわけです。 今回のエントリー記事では、この ⑤ の問題について、数字を大きく見せかける手口を2つ紹介しましょう。



一つの手口として観測所の数を増やす
というのがあります。たとえば、学校であるクラスの男子生徒が20人いるとします。うち、もっとも背が高い生徒は179センチだとします。その学校はマンモス校で15クラスあるとします。では15クラスの男子生徒300人で一番背が高いのは? たいてい190センチとかになりますよね! サンプル数を増やせば増やすほどに平均値からより乖離した長身の生徒が見つかるハズです。サンプルを増やせばより大きな数字が出現します。雨量観測所でも同じことが言えます。気象庁の観測所 (気象官署とアメダス) は全国に約1400箇所あります。普通は報道では気象庁の観測データが持ち出されます。ところが、公的機関の国土交通省は河川防災の観点から全国に雨量観測種を設置していますが、気象庁観測所の数倍あるようです。7000箇所ぐらい?? ハッキリした数はわかりませんが、気象庁よりもはるかに高密度に沢山あるのは間違いないところです。わが淡路島に関して申せば、気象庁の観測所は3箇所に対して、国土交通省の川の防災雨量観測所は23箇所 (2017年8月9日現在) あるようです。しかも新しく設置されることがあり、増える傾向です。

今回の台風に関するマスゴミどもの報道では、奄美大島の大雨災害報道では国交省観測を異様に持ち出して、「記録的」 なる言葉を叫んで煽っていました。気象庁の観測データはデータベース化されて外部の者でもいろいろと検索できますが、国交省の雨量観測データはお役所内には存在するんでしょうけれども、外部の者には、そもそもその観測所がいつ設置されたのか、観測開始がいつなのか、など基本情報すら不明です。つまり、観測統計的には使い物にならないすね。で、気象庁観測データと対比させて国交省観測値が 「記録的」 だと叫んでいたようなニュアンスでしたが、そんなのおかしいわけです。国交省の雨量観測は、河川流域での現在の降水状況をみて、洪水等の災害につながるかどうかの判断に供するものでしかない、と思います。


淡路島の事例では、降水量は46%増!
今回の台風5号による降水量 (8月6日22時~7日21時の間) は、わが淡路島では気象庁観測では、アメダス南淡で173ミリ、洲本特別地域気象観測所で110ミリ、アメダス郡家で63ミリでした。23箇所ある国土交通省観測では最小38ミリ、最大253ミリでムラが大きいのですが、諭鶴羽山周辺の5か所で200ミリを越えました。分水堰253ミリ、牛内ダム251ミリ、北富士ダム239ミリ、諭鶴羽234ミリ、諭鶴羽ダム234ミリ。通常の報道では淡路島のアメダス南淡で173ミリの雨量だったと報じますが、より大雨だったように印象づける意図があれば、国土交通省の分水堰253ミリを引っ張りだします。46%も多い数字にすることができるわけです! しかも、たいてい、報道では気象庁観測なのか、国交省観測なのか、あいまいにしてボカしますね。



上勝町(徳島県)の事例、国交省観測を持ち出せば大雨は31%増!
台風5号 (T1705) による直接影響の降水量は、四国東部で一番多かったのは徳島県上勝町のアメダス福原旭でした。上勝町は「葉っぱビジネス村興し」で有名なところですが、スーパー林道をふらふらと通行したり、高丸山や雲早山などへの登山やブナ帯の植物観察にときどき来ます。上勝町の降水量分布を見てみます。


↓ 気象庁サイトから アメダス福原旭の観測統計 を抜粋して借用します。

アメダス福原旭では365ミリ


国土交通省 川の防災情報サイト から観測値を取得しました。
川の防災雨量観測では480ミリ


↓ 国土地理院地図の上に、観測所の位置をプロットし降水量も記入。ご覧のように、上勝町には気象庁観測所はアメダス雨量観測所は福原旭の1か所だけですが、国土交通省の雨量観測所は5箇所あります。で、より大雨だったように印象づけようとするならば、国交省の殿川内の480ミリを報じればいいのです。
上勝町に雨量観測所は6か所


上勝町写真ギャラリー

以下4葉の写真は2,017年7月25日に撮った。

↓ 上勝町役場

上勝町役場

国土交通省の落合雨量観測所の近くです。アユの魚影が濃い勝浦川です。上流から下流方向を見たものです。川のあちこちにアユ釣り師がおります。
アユの魚影が濃い勝浦川

剣山スーパー林道の起点であります。むかし上勝町の主催でオフロードバイクの競走大会みたいなことをやっていませんでしたか? 吾輩は興味がないので遠巻きに眺めるだけでしたが、スーパー林道は昔の賑わいはなくなりましたね。崖崩れ等で閉鎖箇所も頻発していますし、やがて全面閉鎖もあり得るのでは?
剣山スーパー林道起点

この日の午後3時半から5時半までの2時間に、アメダス福原旭で41.5ミリの夕立がありました。すると、勝浦川の支流の旭川 (写真では分岐している左側のほう) があっという間に濁って水量が増えました。渓流釣り師は上流域での夕立に気をつける必要があります。 急な増水で流されないように‥。
ちょっと夕立がくると増水し濁る

以下の6葉の写真は2017年7月29日に撮った。

「にほんの里100選」 に選ばれたという 八重地(やえじ) というところにやってまいりました。でもまあ、ケチをつけるわけじゃないのですが、こういう山村は日本中どこにでもありませんか? わざわざ遠くから見に行くほどのものじゃないと思いますけど。それに、せっかく立てた看板です。綺麗に拭いたほうがいいのでは?
にほんの里百選に選ばれたという八重地
にほんの里百選に選ばれたという八重地
八重地は高丸山の裾の傾斜の緩い所に開けた山村です。標高は600m。夏も朝晩は涼しくて熱帯夜の県都徳島市と比べたら別天地と思われます。ただし、冬は厳しいですね。旧木沢村に抜ける道路なんか除雪が間に合わないときには通れませんね。もちろん夏タイヤじゃ通行不能です。
のどかな田んぼ

実は、これを視察にまいりました。棚田とか重要文化財の古民家を見にきたのではありません。気象観測所は、その観測値は立地環境に大きく左右されます。尾根筋にあるのか谷底なのか山の南側か北側かなどで、雨量も気温も大きく違ってきます。どこどこで何度だ、といってもそこの立地環境・周辺環境を踏まえないとあーだ、こーだと言えないわけです。日本一の高温を観測したければ、アスファルトを周囲に張り詰めたところに観測所を立てればいいわけです。41度の公式の日本最高気温を記録した高知県アメダス江川崎はまさにそんな傾向。となりに大きな駐車場がありますね。
これを視察に来た
八重地雨量観測所

この辺りは、地理的には剣山地の南東斜面にあたります。日本有数の多雨地帯のひとつです。で、いたるところに土石流危険渓流の標識が立っています。写真のところはアメダス福原旭のごく近くです。
いたるところに土石流危険渓流



台風はお祭りかも? エンターテインメントかも?
マスゴミにとっては、台風はお祭りだよね!

台風はお祭りかも? エンターテインメントかも? などと申すと誤解を招くかもしれません。 「甚大な被害が出るかもしれないし、小さな台風でもかならず死亡者が出ている、おまはんは、なんてことを言うのだ!」 と叱られるかもしれません。けれども、台風がお祭りだというのはある意味では全くその通りであります。実は、世の中には、台風が来るのを楽しみにしている連中がおりますね。いちばん台風をお祭り騒ぎにしたいのはマスゴミどもです。やつらは、世の中が平穏無事で、風波が立たないのは具合が悪いわけです。世の中が混乱し、大きな事件が起こり、大きな災害が起こるほどに、仕事のネタがあるわけです。で、台風が来るとなるとテレビは朝から晩までワイワイと上を下への大騒ぎです。大きな事件や災害があるほどに、テレビは視聴者が増えるし新聞は売れるわけです。これは紛れもない事実であります。政治的に色がついている事件ならば、それを取り上げるマスゴミの姿勢や立場いかんによっては視聴者・読者から反発を受けかねません。しかし、台風のいいところは政治的な色がないということです。ただの自然現象だから、政治的には無難な題材ですわね! で、台風がくると報道するテレビのレポーターは、わざと暴風雨の中に立って飛ばされそうな演技をしながら実況中継するのが普通です。これは考えたらおかしな話で、なにも暴風雨の中に立たなくてもいいわけです。建物の中から外の様子を撮影すればいいハズですが、ようするに、大袈裟な演出を狙っているわけです。無理をしてでも絵になる映像を撮って、 「大変な大変」 を印象操作しているわけです。台風時のテレビに登場する気象予報士どももマスゴミと同類で、大きな気象災害があったときには 「我々の出番だ」 とばかりに解説の声に力が入っています。表情も生き生きしているように見えます。


庶民にとっても台風は、エンターテインメントなのかも?

マスゴミにとって台風はお祭りなのですが、われわれ一般大衆にとっても台風はお祭り、エンターテインメントだという面があります。井戸端会議でも皆が皆にわか気象評論家になって、聞きかじりの知識を並べてあーだ、こーだとにぎやかな議論です。ネットを検索していたら、たぶん沖縄県在住の方と思われますが、 「タコの卵」 様が 台風はお祭りだ!? 沖縄県民の台風あるある! で台風が接近すると気分が高揚して、お祭り気分だというふうなことを書いていらっしゃいます。沖縄の人が本土に移住すると、本土に来る台風は小さいので面白くないとか。そりゃあそうです。北緯26度の沖縄本島や洋上の島嶼では台風は最盛期の勢力で接近してきますね。ところが、転向点を越えて北緯30度台に北上してきたら、海水温も下がりだしエネルギー補給が減って、台風は衰退期ですよね! ま、たまに最盛期の状態を保持して本土をアッタックする台風もないことはないのですが、例えば室戸台風 (室戸測候所で911.6hPa)、枕崎台風(枕崎測候所で916.1hPa) それから第二室戸台風や伊勢湾台風です。もう50年も80年も大昔です。吾輩は第二室戸台風は経験しました。まだ小学校に上がっていませんでしたが、ハッキリ記憶にあります。暴風で屋根の瓦が吹き飛ばされ、黒い瓦が黒いカラスの群れみたいに宙を舞い飛び、大木が暴風でゆっくりと倒れ、パニック映画のワンシーンのような光景を覚えています。それにしても、最近、ここ30年とか40年は室戸台風級の大きな台風が全く来ていないですよね! 温暖化で台風が巨大化するというハナシは再検討の必要性が大いにありそう‥。 過去300年間で本土をアタックした最強の台風はシーボルト台風だと言われています。(日本気象学会の 『天気』 にシーボルト台風を論じた論文がたしか2本あったっけ?) 温暖化で台風が巨大化するなんて言うても、まだ小氷期の名残があった江戸時代後期の気温が低いころに、、日本本土最強の台風が来ているわけです。

国内観測史上の最大の大波は室戸市で観測されています。 (ただし津波の遡上高は除く) 26.15mの小山のような数字が観測されています。(2004年台風23号来襲時においてナウファス観測史上最高波を室津(高知県室戸市)で観測) 室戸岬 (室戸市) は台風の大波を観賞する最高のスポットでありましょう。で、室戸岬にいきたいところですが、遠いし、台風時に四国に渡ったら帰りに大鳴門橋で通行止めを喰らう可能性があります。ま、通行止めになったらなったで、大毛島で宿泊してもいいのですが、荒天時に予約なしに行ったらボッタくられますね! (むかしボッタくられました!) やはり台風時には島外に出ないほうがよさそうです。


2017年8月7日、台風5号の波浪観察!

関西ではよく知られた有名な黒岩水仙郷にやってまいりました。兵庫県下ではここが第一の大波観察ポイントであります。なぜならば、兵庫県下では太平洋に面しているのは淡路島南部海岸のみであるわけで、風向や波浪進行方向によっては外洋の大波が届く海岸です。本格的な波浪観察には室戸岬方面に行かなければなりませんが、ここでもそこそこの大波の見物が出来ます。ただし、満潮時とか、強い台風のときには大波が道路まで打ちあがり、非常に危険なところです。本日も吾輩が大波観察を終えたころ海岸道路はバリケードで封鎖されました。お祭りには花火とか山車とかの見ものがあるわけですが、台風祭りの見ものの一つが大波であります。

↓ 兵庫県南あわじ市 灘黒岩の波止場に大波が打ち寄せています。釣り師にけっこう人気の波止場ですが、かつて、この波止場で台風接近時に釣りをしていた人が波にさらわれて死亡しています。台風が遠く離れていても、「うねり」 が届いていたら絶対に波止場に行かないように。1000の波が打ち寄せれば有義波高の2倍の大波が必ず来ます。これにやられるんですわ!
波止場に押し寄せる大波
波止場に押し寄せる大波

↓ 黒岩水仙郷であります。猿山まで車で6分です。
黒岩水仙郷
さる山まで車で6分のところ
2017年8月7日 黒岩水仙郷にて
2017年8月7日 黒岩水仙郷にて
2017年8月7日 黒岩水仙郷にて

↓ こうなったら海 (水圏) と 空 (気圏) が混然一体となって、両者の境目が全くわかりません。海がまるで沸騰する地獄の釜になったような光景ですが、これは台風の暴風のさ中じゃないと見ることができない光景です。
2017年8月7日 黒岩水仙郷にて
2017年8月7日 黒岩水仙郷にて

↓ 13時45分です。まだ通行車がありますが、まもなく海岸道路は越波のため通行止めになった模様。満潮時や、強い台風の場合には絶対に海岸道路へは行かないように。吾輩はここの出身なのでどこまでが安全か、どこからが危険か見極めて来ております。
13時45分ですが、まだ通行車があります。


台風が弱弱しく、コースもダメ。大波見物としてはいまいちだった。

今回の台風T1705は本日07日10時ごろ室戸岬の先端付近を通過しましたが、旧室戸測候所で10時に971.9hPaを観測しました。中心気圧が高すぎます。本土での観測史上最強の室戸台風 (1934年) の911.6hPaに遠く及びません。弱弱しい台風だったので風も弱く波浪も小さく、ぜんぜん迫力がありませんでした。お祭りの見ものとしては物足りませんね。台風のコースもよくありませんでした。午後2時台に紀伊水道の入り口を横切ったのですが、つまり淡路島南部海岸より30キロ南を通りました。これでは風向が北東もしくは東で、風の吹送距離が短く波浪が成長しません。淡路島南部海岸で波浪が特に大きくなるのは、台風が播磨灘側を北東進するコースです。 以下に、気象庁サイトから沿岸波浪実況図(AWJP)カラー版(pdfファイル) を借用します。これは台風5号の中心が室戸岬手前にあった09時の図ですが、台風が弱弱しいので中心部でも推計波高が僅か7メートル (これは有義波高) でしかありません。

2017年8月7日 午前9時 沿岸波浪実況図



大都会のほうが、単位人口当たりの熱中症救急搬送人員数が少ない
前々回のエントリーの話題をすこし掘り下げて議論したいと思います。


熱中症救急搬送リスクは、突出する東京都や大阪府はむしろ小さい。グラフとは逆!


という小見出しを付しましたが、打ち続く猛暑で大勢の人が熱中症で救急搬送されている模様です。総務省消防庁 のサイトを閲覧すると熱中症情報というコーナーが特別に作られているほどです。1枚グラフを借用しましたが、このグラフこそ誤解を招く問題のあるグラフじゃなかろうかと違和感を感じます。このグラフをパッと一目みると、やっぱり大阪とか東京や名古屋や福岡など大都市圏は熱中症で倒れる人が多いんだな、とつい思ってしまいます。温暖化虚妄説の政治的プロパガンダに洗脳された目には、やっぱり大都市圏は物凄く気温が上がっているし、今後は熱中症で人がバタバタと倒れ、とんでもないような大変なことになるんだろうな、とヘンな杞憂が生じるかもしれません。


↓ 総務省消防庁のプレスリリースされた資料に掲載されているグラフ
これは誤解をまねきかねないです。つまり、「熱中症てか、そりゃあ東京や大阪など大都会のハナシやで。田舎の県じゃ熱中症やこ、あまりないよな」 と受け止める人が必ず出てきそうです。

2017年 5月1日~7月30日までの全国都道府県別の熱中症による救急搬送人員数


この都道府県別の熱中症による救急搬送人員を見ると、都道府県ごとに救急搬送人員数に大きな差がありますが、そもそも各県の人口が全く異なります。熱中症救急搬送という事象の背景、統計学でいうところの母数の大きさが全く異なります。人口が最小の鳥取県は57.3万人にすぎませんが、最大人口をほこる東京都では1351.5万人の膨大さです。東京都の人口は鳥取県の23.58倍にも達します。人口が少ない都府県のグループと多い都府県のグループではおおむね10倍の格差があります。これほどの人口格差があるからには、統計数字をあるていど加工し、都道府県ごとの土台を平準化して単位人口当たりで見るべきではないか? そこで、人口10万人当たりの熱中症救急搬送人員数に換算してグラフを作り直してみました。すると、グラフを見た印象は全く異なってしまいます。県ごとにそう大きな差はなくなりました。少ない県と多い県との差はせいぜい2倍とか3倍までです。

消防庁のグラフで突出していた東京都が、全国2番めの低さになったではないか! すさまじいヒートアイランド現象で暑い東京が、冷涼な避暑地の北海道をしのぐ熱中症安全エリア?? などという摩訶不思議なことになってしまいました。ま、これにはいろいろと要因がありましょうけど、たとえば東京都の高齢者比率が22.24パーセントの低さであるとか‥。熱中症にやられるのは半数が高齢者です。高齢者比率が熱中症救急搬送人員の多寡に大きな要因になっているハズです。


↓ 総務省消防庁および総務省統計局のサイトから取得したデータをもとに吾輩がこしらえたグラフ
都道府県別熱中症による救急搬送人員数グラフ


↓ 都道府県別の熱中症リスク、階級色分け?  こうしたら、危ないエリア安全なエリアが明瞭になりました。ただし、安全エリアであってもリスクがないわけじゃないから油断してはいけません! また、たとえ危険エリアであっても、十分なる注意や対応をすれば大丈夫でありましょう! それにしても、神奈川県が遥か北の北海道よりも熱中症リスクが少ない?? 何ともはや、奇妙な地図になってしまいましたわね! でも、やっぱり、私は気候の違いから北海道よりも神奈川県のほうが熱中症リスクはかなり高いと思います。
都道府県別の熱中症リスク、階級色分け?

人口10万人当たりの、都道府県別熱中症救急搬送人員数を観察すると、次のようなことが言えそうです。

①、大都市圏 (東京・名古屋・大阪・福岡) では、周辺の田舎県よりも明らかに熱中症リスクが低くなっている。
  大都市圏で数字が低い最大要因は高齢者比率が低いことでなかろうか? ほかにも、
  建物内の冷房がしっかりとなされる? 最寄りに病院が数多く救急搬送を要請しないケースが多い?
  都市気候・ヒートアイランドで暑いけれども、暑さで目まいがしても逃げ込める冷房の利いた建物が多い?
  (ま、これを言よったら、田舎でも逃げ込める涼しい木陰が多いけど‥)
  建設業・農林水産業など炎天下での就業者の比率が田舎県よりも低いのも要因か?
  都会は情報が多く、当局による熱中症防止キャンペーン・啓蒙が盛ん?

②、やはり、日本列島の南にいくほど熱中症リスクが高いようだ。明らかに西高東低、南高北低。
  関東地方は夏が暑いようでも、ときどき北東冷涼気流が侵入し涼しい日がけっこうあります。
  これが関東で関西よりも低くなる大きな要因と思われます。
  北東冷涼気流は中部山岳で遮られ、西日本には恩恵は届きません。これが西で高い理由。
  安倍の悪政で景気が悪く、勤労者の実質所得は右肩下がり。エアコンが買えない。
  年金をへらされた高齢者が、電気代を節約して蒸し風呂の部屋でガマンする。

③、熱中症リスク日本一は沖縄県のようだ。特筆すべきは沖縄県の高齢者比率が19.39%と日本最低。
  もし、沖縄の高齢者比率が30%だったら、47人 → 60人に上昇すると推定できます。
  それにしても長い夏と、延々と続く熱帯夜の気候のもと、よくぞ47人に抑えているのは立派。
  悪辣安倍政権は沖縄の学校への冷房費助成を打ち切ったみたい、学生・生徒の熱中症が増える?

④、意外に北海道・東北北部・信州などの冷涼地でも熱中症リスクがある。
  通常は気温が低い北日本であっても、時々異常な高温が発生していますね。
  最高気温記録は沖縄那覇が35.6度、北海道札幌が36.2度だ。沖縄のほうが低いがウソではない。
  北日本の家屋は冬の厳寒対応、高気密・高断熱、窓が小さく二重窓。これが裏目に出る?
  クーラーの普及率が低いエリアがある。年数日しかない暑い日のための費用負担が重い?
  普段、南の地方よりも気温が低いから、熱中症に無防備? 予防知識の不足?


万余のデータや資料に当たってからでないと、あーだ、こーだと言ってはいけませんが、高齢化が進む田舎の県のほうが熱中症のリスクが多くなるのはほぼ間違いないと思われます。大都市圏のほうが熱中症救急搬送が少ないのは、たぶん、熱中症にやられるのは高齢者が患者の半数を占めますが、大都市圏は高齢者比率が小さいことが最大要因とみます。なお、大都市圏では医療機関が高密度に配置され、救急搬送に要する時間が短く、初期対応が良好なので軽症率が高い傾向がありそうです。特に大阪。田舎じゃ救急車が来てくれるのに時間がかかりすぎ、その間に重症化してしまいますね。とにかく都道府県ごとのデータというのは、県ごとの面積も人口も年齢構成も産業構造も、土台があまりにも不揃いですし、救急搬送を増やす要因、逆に救急搬送を減らす要因は沢山ありそうですし、県ごとに特色もありそう。たとえば、救急車をタクシー代わりに気安く呼ぶ県民性の県もあれば、自力救済が第一と厳しく考える県民性の県もあるかも? なので、消防庁のリリースするグラフを見るには少し注意が要ります。 つまりこの県ごとの不揃いを悪用すれば、温暖化妄想・温暖化利権のキャンペーンと同じで、誤魔化そうとすれば、いかようにも誤魔化し印象操作ができますね。


↓ 都道府県ごとのデータです。人口に関するデータは総務省統計局  2- 6 都道府県、年齢3区分別人口 から取得しました。
都道府県別熱中症による救急搬送人員数 および人口データ


里山早朝登山
本日は2017年8月2日 (水曜日) であります。

気象庁のホームページから今朝早く02時50分の 気象衛星水蒸気画像 を1枚借用します。気象庁の解説を引用しますと、「水蒸気画像は赤外画像の一種で、大気中にある水蒸気と雲からの赤外放射(6.2μm帯)を観測した画像です。 この波長帯の赤外線は、大気中に存在する水蒸気によく吸収されると同時に、その水蒸気からの放射が行われる特性をもっています。 この特性を利用して、水蒸気画像では、雲がないところでも対流圏上・中層にあるごくわずかの水蒸気からの放射を観測することができます。 また、対流圏上・中層の水蒸気の多いところが白く、少ないところが黒く写るように処理を施し、上空の大気の湿り具合をわかりやすくしています。 さらに、複数の画像を動画として見ることで、水蒸気の流れを介して上空の大気の流れを見ることができます。」 ということであります。

西日本の上空に乾燥して少しだけ冷涼な空気が南下してきたのが分かります。南の暖湿気に北からの乾燥空気がぶつかって、東海~関東沖に潜在的前線帯があり雲が湧き立っているようです。この状況はわが淡路島の諭鶴羽山でご来光を見るチャンスであります。標高はわずか608mしかないのに、紀伊水道を吹きあがる湿気で、このところ山頂にガスがかかり続けておりました。暖候期にはこの山は標高の低いわりにガスが非常によくかかる山であります。ところが乾燥空気が南下してまいりましたので今朝はガスがない筈です。ということで、諭鶴羽山にご来光の写真を撮りに行きましたが‥‥。


乾燥冷涼空気が南下してきた

登山口の諭鶴羽ダムサイトを04時22分に出発、標高差430m、距離3.7キロを39分で登り、05時01分に608mの山頂に到着。ご来光に間に合っている筈ですが、冷涼な北風が吹いています。で、秋遅くに吹きだす北西季節風によるような、低層を這って流れてくるような積雲もしくは層積雲のようなものがあるではないか! こりゃあ、ダメですわ。30分ほど経つと雲の上に太陽が顔をだしましたが、これではご来光と呼べません。残念。 山頂には05時38分まで滞在、Sさんにお土産を少し採取、吾輩は森林組合の入山権を持っていますから不法採取じゃありません。06時22分にダムサイトまで降りてきました。下り所要時間は44分で登りよりも5分長いのですが、これは登山道に石が多く走って降りると危険だからです。

2017年8月2日 諭鶴羽山にて
2017年8月2日 諭鶴羽山にて
2017年8月2日 諭鶴羽山にて

山名標識
山名標識

この雲はまさに秋の雲です。非常に涼しい北風が吹いております。盛夏となったところですが、そこはかとなく秋の気配がいたします。
秋の雲だ

何べんも申すように気象庁検定合格の正式な温度計じゃなく、300円のおもちゃのようなもので、正確性には欠けますが20度であります。涼しいすね! 標高差430mを駆け足で登ったので汗びっしょりですが、涼風が一挙に汗をぬぐい去ります。気化熱で体温を奪われ寒いぐらいです! 夏なのでこの気温じゃ凍死することはありませんが、気温の低い時期だったら汗冷えで凍死するかもしれません。(汗冷えは恐いもので、夏でも気温が低い富士山とか北海道の山じゃ低体温症・凍死の危険性はあります。よね?)
2017年8月2日05時12分 諭鶴羽山山頂にて


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