雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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大鳴門橋のたもとで色々と観察 (2017年7月10日)
2017年7月10日、大鳴門橋の所にやってまいりました。

本日は月曜日であります。いちおう大潮であります。月2回ある大潮のうちの小さいほうです。鳴門海峡での本日の潮は、第五管区海上保安本部の予想計算値によれば、12時35分に南流が8.6ノットです。15時35分に転流、17時03分に北流が9.8ノットであります。南流とは瀬戸内海側 (播磨灘側) から紀伊水道側 (太平洋側) へと流れる潮流のことです。ノットとは毎時1852mの流速です。1852mという数字ですがこれは緯度1分の距離 (北極点から赤道までの子午線弧長の1分距離) です。赤道から北極まで90度でありまして、距離は1万キロです。ていうか、フランスで考案されたメートル法で北極点から赤道までの距離の1000万分の1を1mと定義したから、定義上、北極点~赤道距離は1万キロとなってしまいます。1万を90で割ると約111キロ、1度は60分だから111キロを60で割ると1850mです。ということです。 流速の時速換算は、ノット×1.852であります。本日の鳴門海峡の流速はピーク時で北流時速18キロちょっとであります。

なにを詰まらん講釈を垂れるのかと怒られそうですが、海事関係者以外はノットなんてなじみがないからですが、気象ファンならば常識ですね。気象現象は国境を越えて起こる現象で、気象分野ではノットは使われますよね! 海事・航空・気象など特定の分野でノットなどという国際単位系 (メートル法の後継単位系) ではない単位が使われるのは、それなりの理由があるにしても我々一般の者には非常に分かりにくいです。わが国では明治18年にメートル条約に加入し、日本のメートル法化 完全実施から50年が経ちましたが、まだまだ世界的にはなんとなくメートル法は肩身が狭くないですか? たぶん政治的・軍事的に世界を牛耳るアメリカがメートル法の完全採用に消極的だからでしょうね。この事例が示すのは、アメリカこそが世界の異端分子じゃねえのか? いくらなんでも、もうそろそろ日本はアメリカからの独立を目指すべきです。なお、日本の政策は 「日米合同委員会」 が決め、それを国会で追認するというのが実態です。米国の意向に逆らった政治家は政治力を失うか命を取られていますし、首都圏上空の制空権をいまだに日本は持っていません。これらのことから日本は独立国じゃないのは間違いないところです。

ところで、ここは潮流の早いことでは日本一ですが、世界では何位じゃろか? かなり下位かもね? 世界には上には上があるわけです。潮流の速さ世界一は、たぶんここ → 世界最強の潮流にできる渦潮に乗る! ノルウエイのソルトスロウメン! 動画を見ると、1分30秒あたりの光景は、確かに鳴門海峡よりも潮流はかなり早そうですね。天竜川の激流下りをしているみたいですね! こりゃあ、鳴門の渦潮を世界遺産になどと言よったら、世界基準では恥をかきますね。


鳴門海峡(2017年7月10日)


休日明けの平日に、これだけ観光客が来て下されば良いではないか?

世界遺産を目指してはいけない。世界遺産効果は一時的。必ず裏目にでる!

平日 (月曜日) だというのに他府県ナンバーの車がいっぱい来てくださっております。ありがとうございます。観光バスも入れ替わり立ち替わり来ております。ありがとうございます。吾輩は観光業で飯を喰っているわけじゃありませんが、南淡路の住民の一人として来てくださった観光客様に御礼申し上げます。問題は地元の行政当局でありまして、べつに、世界遺産などというものを目指さなくても、これだけ観光客が来てくださったらいいのではないか? 一般的に申して、ヒトというのは利己的で強欲な動物であります。とにかく欲張るわけです。とりわけ、観光業界や業界を行政指導する役人どもはとくに欲張りなんですわ。いろんな決め事をする政治屋どもの欲張りにも辟易させられますわね! 欲張るとロクなことがないから、欲張らないほうがよろしい

たとえば、株式相場の世界では 「頭と尻尾はくれてやれ」 という相場格言があります。これは江戸時代から伝わる相場格言でありますから、大坂堂島の米相場から生まれた格言だと思います。この意味は、相場で利を得るには価格変動の底値から天井値までの変動差をすくいとるわけですが、頭(天井か?)から尻尾(底値か?)までの全変動差をすくうのは不可能であり、不可能を狙っていると買い場を逃すし、利食いのチャンスも逃すわけです。天井も底も後になってから分かることであって、相場というのはえてして買ったあとに下がり、売ったあとに騰がるものです。頭も尻尾もとることはそもそもできないわけです。それを取ろうとすると失敗して大損! つまり欲張るとロクなことがないわけです。頭も尻尾も人様にあげましょうというふうな、欲張らない姿勢ならばそこそこ利は得ることができるものです。 

観光業であってもまったく同じですわ。世界遺産を目指すというふうな欲張りな心でやっていると、当てにもならない過大な入込予想で過剰な設備投資をやっちゃいますね! そもそも将来の観光客入込予想というのは期待が先走るがゆえに、あるいはそれを推進する口実とするために、過剰な過大数字が打ち出されます! たとえば、瀬戸内海の巨大な架橋群の通行予想がまさにそれでした! なんで人口400万人 (日本国の僅か30分の1) の四国に巨大架橋が3ルートも要るのか? 当初から大いに疑問があったのに、それを推進する政治的背景から通行量の水増し過大予想が示されました。結局巨大な赤字を抱え込んで首が回りません! 世界遺産を目出して運動しても、世界遺産になれなかったらつぎ込んだ運動費がどぶに捨てたも同然です。世界遺産になれたとしても取らぬ狸の皮算用で当て込んだ設備投資で大損です。どっちに転んでもダメだということですわ。以前、観光協会の御仁と議論しましたが、彼は立派な大学を出て頭がいい人なのに、なんでこんな簡単なことがわからないのだろうか? たぶん、利権の端くれに与ろうとする欲張りな心で目が曇っているんでしょう。

平日なのに他府県車がたくさん
平日なのに他府県車がたくさん
観光バスも来ている

道の駅 うずしお であります。写真は人の姿が途切れるのを待ったので誰もいないようですが、土産物屋も食堂も観光客でごったがえしています。先ず腹ごしらえをと食堂で飯を喰おうとしましたが満席です。淡路島バーガーのコーナーも立錐の余地もないと申せば大袈裟ですが人でいっぱいです。で、昼飯はあきらめて海岸へ降りていきました。
道の駅 うずしお


鳴門の渦潮を世界遺産に、などと目指してはいけない理由

①、そもそも世界遺産条約の目的というのは、あくまでも遺産を破壊や消滅の危機から護ることであります。観光振興の箔付けが目的では全くありません。そこのところを業者や役人や政治屋どもは、根本的に勘違いしています。たぶん条約の条文を読んでいないのでしょう。

②、渦潮は景観あるいは現象なのであって、破壊や消滅の危機に瀕してはいません。つまり、護るべき対象ではないわけです。護るべき対象は文化遺産では建物であり、自然遺産では土地・地形であります。つまり不動産だということ。勘違いしてはいけません。

③、鳴門の渦潮は常に見られるわけではありません。潮流という流体の中にできる渦でしかなく、つまり単なる現象なのであって、条件がそろったときにだけ発生する現象です。つまり、建物や地形など不動産が常に見られるのとは、全く質が違います。渦潮を世界遺産になどと主張するのは、台風や雷を世界遺産にと言うのも同然でありまして、噴飯ものですわ。

④、鳴門海峡という地形や、そこで見られる地質・動植物を世界遺産にというのならば、まだ分かりますが、鳴門海峡は破壊や消滅の危機にまったく瀕していません。そもそも、このエリアには護るべき絶滅危惧動物の一大コロニーもないし、絶滅危惧植物の大群落もありません。いったい、何を護ろうというのでしょうかね? 繰り返しますが、世界遺産条約のねらいは護ることです。護るべきものが何もないのに、世界遺産を目指すのは間違っています。つまり世界遺産の対象外なのです。

⑤、よしんば、100歩譲歩して護らななきゃならないと仮定しても、鳴門海峡は日本地質百選とか、日本ジオパークにすら選ばれてませんよ。日本で選ばれもしないものが、なんで世界遺産? という疑問があります。日本で選ばれないものをいきなり世界だというのは順序が違うでしょうが! 世界遺産登録の必須要件に 「顕著な学術的価値」 が必要ですが、日本で選ばれていないことが学術的価値がないことを証明していますね。

⑥、世界遺産を護るためには、世界では観光客入場制限が行われます。世界遺産を護るという観点からは、観光は敵だということです。この点を業者も役人も政治屋もみな全く勘違いしています。条約の条文すら読んでいなことが露呈しています。世界遺産条約が例外的に遺産の観光利用を認めているのは、貧乏な国が遺産を護るための資金を捻出する場合だけです。日本は遺産を護る資金すらない貧乏な情けない国だということでしょうかね? そういうことになってしまいますよ。安倍デンデン閣下の不正・犯罪をただせば遺産を護る資金などいくらでも出てきますわ。

⑦、世界遺産というのは日本では、自然遺産は環境省の利権であり、文化遺産は文部科学省の利権になっています。天下るところも沢山こしらえているようです。各自治体に世界遺産を目指せと煽りまくることを商売としている元外交官も暗躍していますね。日本はなんでもかんでも利権にする程度の低い国で、高邁な理念に忠実な役人や政治家はほとんどいないようです。こんなんで、北朝鮮をバカにできるでしょうかね? 

⑧、観光は必ずしも善ではないことを知るべきです。観光の弊害を全く考えていないようです。「観光公害」 という言葉があるぐらいですわ! 観光振興で潤うのは一部の業者だけです。多くの住民はほとんど関係なく、余計な負担 (税金) を取られるだけです。鳴門の渦潮を世界遺産になどと叫んでいる連中は、それで利権にしようとしているわけであって、石原慎太郎に似ています。かつて石原慎太郎が 「オリンピックは儲かるんだ」 と言いましたが、確かに儲かりますね。それは否定しませんけど、問題はオリンピックで誰が儲けるのか? ということであります。儲ける人もあれば、負担を強いられる人もあるわけでして、オリンピックで庶民・納税者が儲けるのとは決して違います。世界遺産でも同じことです。

⑨、よしんば、観光振興を喜ぶべき善だと仮定しても、世界遺産登録の効果はほとんど一時的でしょう。じきに熱は冷めますわ。冷めるのは早いです。嘘だと思うならば過去の先例を調べたら分かります。世界遺産効果で観光客が増えるのは、せいぜい1年~2年程度です。それに、世界遺産に登録されると、護るべき制限を付けられ不自由になる場合があります。あれこれと制限をつけられ、余計なコストもかかり、こんなハズじゃなかった、世界遺産になるんじゃなかったという嘆き節が結構あるのも事実です。嘆き節は政治的な配慮で報道されないわけです。世界遺産の負の効果をよく考えておかないと、ヒドイ目にあいますよ!

⑩、それから、世界遺産が増えすぎて食傷気味ですわ。増えすぎた世界遺産はもはや観光振興効果は薄いのです。効果があるのは無名観光地だけです。皆が知っている有名観光地は、もともと皆が知っているわけであって、世界遺産登録による宣伝効果は希薄なんです。そもそも、世界遺産を主管するユネスコでさえ早くから世界遺産が増えすぎだと懸念しています。増えすぎた世界遺産は価値逓減、インフレで1万円札が値打ちがなくなるのと同じなんです。世界遺産は数が少ないからこそ価値があるのであって、雨後のタケノコみたいに林立したら魅力はないわけです。



ところで、吾輩はいったい何をしにきたのか?

南淡路の住民の晩のおかずの材料調達場所
南淡路の住民の晩のおかずの材料調達場所

じつは、晩のおかずの材料を調達にまいりました。ここは南淡路の住民専用の釣り堀であります。ローカルオンリーです。恐縮でございますが、余所のお方にはご遠慮していただいております。拙ブログでは釣りの話題はほとんど触れませんけど、しょっちゅう大鳴門橋の橋桁の下に釣り竿をもって来ています。鳴門海峡は水深があり、陸から大物が釣れる場所です。外洋と内海を往来する回遊魚の通り道であります。磯魚も早い潮流に抵抗してよく泳ぐせいか身が引き締まっています。で、南淡路の住民の晩のおかずの調達場所であります。今日は、観光客がごった返す中、真昼間に来たのはベラを釣るためですが、関東じゃ外道とするベラも瀬戸内じゃ釣り対象魚ですし、鳴門海峡のベラは大きくて身が締まっています。ただ、真昼間だと観光客がおる中を、釣り竿を手にした汚いおっさんが歩くのは、竜宮城から帰ってきた浦島太郎みたいで少し気が引けますね。

本日の釣果はベラですが、キュウセンが5尾、ホシササノハベラが10尾で、みなかなり大きく5キロ入りのタマネギ網袋に半分くらいの重量になります。これだけ釣れれば晩のおかずには十分であります。先ずぬかをまぶしてヌメリを取って扱いやすくします。次に、素早くウロコとワタを取りニンジンと一緒に煮て食べます。七輪で焦がさないように焼いて三杯酢に漬け込んで骨を軟化して食べても美味いです。鳴門海峡のベラは大きいので刺身にもなりますわ。瀬戸内じゃベラ (特にキュウセンの大きな雄) は高級魚です。20センチ程度のものなら2尾をパックして魚屋で600~700円で売っていますね。25センチの大物2尾ならば千円です。アユよりも高価で取引されますね。
本日の釣果


大鳴門橋写真ギャラリー (2017年7月10日)

播磨灘側です。今日は視程が悪く10キロほどしかありません。小豆島はまったく見えません。
播磨灘

徳島市方向ですが視程が悪く何も見えません。四国山地の上に雄大積雲が湧いているようです。剣山の少し西方にある高ノ瀬 (標高1741m) へオオヤマレンゲのお花見に行こうと思ったのですが、天気が悪いので断念。で、かわりに晩のおかずの材料を獲りにきました。
徳島市方向

激しい潮流であります。川の流れみたい。
激しい潮流
激しい潮流

クラゲがたくさん湧いております。クラゲは喰えるんでしょうか?
クラゲが沢山

大鳴門橋は1985年にできてから早32年が経ちました。阿那賀からフェリーボートで海峡を渡ったのも遠い過去となりつつあります。海峡は常に強い潮風にさらされ、経年劣化も進んでいるでしょうし、たゆまぬメンテナンスが必要なんでしょうね? いつ来ても何か工事をやっています。恐いような高所で点検作業をしていますが、高所恐怖症の人では絶対に務まらない職場でしょう。この橋を通るときには命がけで裏方で支えている人々に感謝しながら通りましょう。ところで、この橋はいったい何年ぐらいもつんでしょうかね? 100年? 200年? 補修では安全確保ができなくなったら通行止め・閉鎖でしょうが、そのときは必ずやってまいりましょう。そのとき、この国はどうするんでしょうかね? 将来人口は長い下り坂でしょうし、経済も長い下降を続けるでしょう。二度とこんな橋は架け直せないのではないか?
たゆまぬメンテナンスが必要みたい
たゆまぬメンテナンスが必要みたい
たゆまぬメンテナンスが必要みたい

海峡部分は短いのですが、四国側から淡路島に渡ってもしばらく高架部分が続きます。で、明石海峡大橋よりもかなり短いにしても、通行すると実際以上に長い橋に感じます。
海峡部分と変わらないぐらい高架部分がある
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大鳴門橋の淡路島側のたもとの門崎 (鳴門岬ともいう) は、海岸岩場の植物の絶好の観察ポイントです。遊歩道が整備されているので危険なく植物観察ができます。ニッコウキスゲに酷似するユウスゲの写真を撮りたかったのですが、夕方にならないと咲かないのでダメでした。
海岸岩場の植物観察場所
海岸岩場の植物観察場所

ハマナデシコです。別名はフジナデシコです。鳴門海峡の岩場を彩る綺麗な花であります。
ハマナデシコ
ハマナデシコ

ハマナタメメであります。エンドウを巨大にしたような豆果が出来ます。
ハマナタマメ
ハマナタマメ

オオイタビがあります。最近、島内のあちこちにオオイタビがあることがわかってきました。
オオイタビ



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