剣山登山口の見ノ越は、まだ春遠し! (写真は全て2017年3月29日)
寒峰のフクジュソウ観察を終えると、気象データファン (気象ファンとは微妙に意味がちがう) らしくアメダス京上の観測所がどういう環境にあるのか、実地検分に行ってみました。それは旧東祖谷山村の役場近くにあるのですが、帰りは剣山見ノ越コースで帰還。今年は寒さが厳しかったのか? 春先になって意外に降雪があったのか? 観測データをチェックしないと確たることは申せませんが、見ノ越ではまだ春遠しという印象であります。
三嶺のさらに向こうから、祖谷地方の渓谷沿いに登ってきました。京上にあった標識では剣山 (見ノ越の意味だと思われます) まで27キロとなっていました。曲がりくねったワインディングロードなので物凄く遠い。

吹き溜まりには、まだまだ雪洞が掘れそうなぐらい雪があります。

民宿街の入り口です。雪は減ることは減っています。

登山リフトの駐車場はひっそり閑としています。

駐車場の二階部分に上がろうとするも、上がれません。

剣山の山頂は雲に隠れて見えません。

夫婦池はまだ冬の姿のままです。

剣山スキー場 ~ 夫婦池の間は山地の北側にあたるので雪がしっかり残っています。まだ滑り止めが必要です。まだまだ、4月1日~2日にかけてこの辺りでは積雪がありそうな感じです。遅いときには4月15日でも雪が積もりますよね! いま、信州や北日本ではスタッドレス → 夏タイヤへの入れ替えをいつにするか、悩ましいようですが、吾輩は四国山地に来るワンポイント用ですが、夏タイヤに交換はまだ先であります! たとえ雪が消えても4月中は路面の凍結がありますわ。

寒峰のフクジュソウ観察を終えると、気象データファン (気象ファンとは微妙に意味がちがう) らしくアメダス京上の観測所がどういう環境にあるのか、実地検分に行ってみました。それは旧東祖谷山村の役場近くにあるのですが、帰りは剣山見ノ越コースで帰還。今年は寒さが厳しかったのか? 春先になって意外に降雪があったのか? 観測データをチェックしないと確たることは申せませんが、見ノ越ではまだ春遠しという印象であります。
三嶺のさらに向こうから、祖谷地方の渓谷沿いに登ってきました。京上にあった標識では剣山 (見ノ越の意味だと思われます) まで27キロとなっていました。曲がりくねったワインディングロードなので物凄く遠い。

吹き溜まりには、まだまだ雪洞が掘れそうなぐらい雪があります。

民宿街の入り口です。雪は減ることは減っています。

登山リフトの駐車場はひっそり閑としています。

駐車場の二階部分に上がろうとするも、上がれません。

剣山の山頂は雲に隠れて見えません。

夫婦池はまだ冬の姿のままです。

剣山スキー場 ~ 夫婦池の間は山地の北側にあたるので雪がしっかり残っています。まだ滑り止めが必要です。まだまだ、4月1日~2日にかけてこの辺りでは積雪がありそうな感じです。遅いときには4月15日でも雪が積もりますよね! いま、信州や北日本ではスタッドレス → 夏タイヤへの入れ替えをいつにするか、悩ましいようですが、吾輩は四国山地に来るワンポイント用ですが、夏タイヤに交換はまだ先であります! たとえ雪が消えても4月中は路面の凍結がありますわ。

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本日は2017年3月29日であります。
↓ ここが寒峰への入り口 であります。剣山方面から降りてきたら左へ進みます。逆に池田方面から上がってきたらトンネルの向こう側に右へ進む入り口があります。車で標高差300mぐらい登っていけます。山腹の集落の中を上がっていくので、住民に出会ったならば会釈が要るでしょう。私はつるぎ町から小島峠 (おしまとうげ) を越えて祖谷地方に入りました。


↓ ここまで車で来れます。この林道は新しく、まだ工事中でトラックが頻繁に往来していました。工事の邪魔にならないように遠慮しながら通らさせていただきました。工事の方に出会ったら会釈も必要です。日曜日ならば工事はお休みかも? 新設林道だから国土地理院の地形図にはまだ載っていません。

●今日、すくなくとも四国一、おそらく西日本では有数のフクジュソウの自生地として知られる寒峰 (かんぽう、標高1605m) に登ってまいりました。登ったと言っても、山頂をきわめたわけでなく、標高1050mあたりのフクジュソウの自生地まで行っただけです。ですが、スギ植林の陰の吹き溜まりのところではものすごい積雪です。こりゃあ、剣山系のあちこちで5月まで軽々と残雪が残るところがありそうです。
なお分類学者は、ちょっと違いがあったら別種とする性癖があります。つまり、そうするほうが植物の種数をふやせるし、新種命名論文が書けるわけです。仕事ができるわけで論文の多寡がその研究者の評価という面は否めません。で細かく、細かく分類するわけで、いわば細密分類利権か? 四国にあるフクジュソウはシコクフクジュソウとされますが、われわれ一般的にはまず絶対に見分けられません。シコクフクジュソウの他種との検索的な識別点は全草まったくの無毛という点でしょうか? 毛の有無なんてルーペを持っていないと観察不可能で、一般の登山者やハイカーでルーペ携行の人なんてまずいないでしょう。(吾輩は常に持っていますが、一般人で持つのは変人の部類) で、これはわざわざシコクフクジュソウといわなくても普通にフクジュソウでいいのではないか?
● <日本のレッドデータ 検索システム でしらべたらシコクフクジュソウは環境省絶滅危惧Ⅱ類で、愛媛県では兵庫方式Aランク、高知県・徳島県でCランクのようです。地元の自治体が観光資源狙いの看板を立てているぐらいだから、詳細な自生場所をリンク地形図で示しましたが、絶滅危惧植物の指定をうけています。本種の絶滅危惧の理由の大きなものが 「観賞用採取」 であります。採らないように。 ところが、この環境省の行政にはかなり矛盾があって、絶滅危惧指定するとわれわれ一般人の受け止め方は全く逆です。絶滅危惧性が高いほど 「値打ちがある」 と考えるわけで、絶滅危惧指定により、綺麗な花はもちろん路傍のつまらない野草であっても高価な値打ちものに変身します。で、多くの人々が探して採ってしまうわけです。つまり、自然を護ろうと良かれと行った環境行政が裏目にでて、自然破壊の助長をするわけですわ! マクロ経済学で言う 「合成の誤謬」 に似た現象がここでも起こっているわけです。
合成の誤謬 → 貯金をしようとすればするほど貯金ができない。貯金を減らす。
自然の保護 → 自然を護ろうとすればするほど自然を護れない。自然をダメにする。

太平洋側の山で、標高1050mぐらいで、もうそこに4月だというのに、なんと積雪は50-100センチのレベルです。根開きの穴はものすごく深いです。標高1500m以上ならばアリですが、この1050mという低標高でこの豪雪には、びっくり仰天であります。



雪の少ない斜面では、雪の間から美しい花が顔をのぞかせています。 自生場所はここ(+マークのところ) なお、登山道は細く、ぬかるみ、急傾斜のところがあり積雪もあるので滑り止めが必要です。山慣れた方向きのところで、残念ながら、一般向きじゃないと言うか、観光気分で行くところではありません。





一帯は深い山々です。はるか東北東の方角に矢筈山が望見されますが、山頂は雲に隠れています。


樹木の上に這い登る太いカズラはサルナシです。たくさんあります。ていうか、サルナシのかずらだらけです。申すまでもなく、祖谷地方の有名な観光目玉のかずら橋の材料です。祖谷地方になぜかずら橋があるのか? たぶん、深く開析された急峻なV字谷に、むかし橋を架けようとしたとき、豊富にあるサルナシの強靭なかずらが使われたということではないかな? という単純な理由だと思われます。

スマホでの投稿の練習として、ランクルさん から神道と日本会議について疑問のコメントを頂戴しました。で、この問題を考えたいと思います。自分の立場上この問題には深入りしないほうが無難なんですけど、少しかいつまんで‥。
【ランクルさんのコメント】
神道と日本会議
神道というと右か左かという眼でみたら、安倍晋三首相のいう 「美しい日本」 の右よりなように見えたりしますが、日本誕生の神は天皇に繋がってきますから、そこにはよき伝統や文化がある。 日本会議という極右翼的な考え方をする人たちは、誇りを持てる国ではなくなった、もう一度誇れる国日本を取り戻そうという趣旨であり、神道というとそういう連想をさせますが、本当は違うのですよね。日本会議と同じような考え方を持つ人たちが、最近は月刊誌をたくさん出したり、マスコミに登場しています。 今の日本人は自分の頭で考え、自分で判断して生きるという単純なことができない。美味しい食べ物の判断は自分で確かめて食べたら判るのに、食わず嫌いでは美味しいものにありつけません。 しかし経験とか過去の情報は無視することはできないし、学習能力は人間として重要なことです。 私は生きるためには正義感からは遠い生き方をしているので、偉そうなことは言えませんけれど。 安倍一味が許せないのは、かつての忌まわし戦争に向かう安倍晋三の考え方におこぼれ頂戴な人間とは一線を区したいものです。
【山のキノコの返信】
日本会議の人たちのいう伝統や文化というのは、本来のものではなく、明治政府がむりやりにこしらえたものですわ。明治憲法でもいちおう信教の自由を謳っておりますが、諸宗教の上に神道を位置づけて、神道は宗教ではなくいわば宗教を超えた 「超宗教」 などという言葉もあったようです。神道を国教として最高神を天照大神とし、また、天皇を現人神として祀り上げました。これは西洋列強の軍事や産業の強さは一神教のキリスト教の規範が土台にあると考えたようで、その模倣という見方もできますわね。詳しくは国家神道 をご参照ください。つまり、日本会議や安倍デンデンらが言う神道とは、本来の神道ではなく、戦前の国家神道です。国家神道以前はかなり多様性があったし、遠く神道の源流は素朴な自然崇拝ですわ。 「本当は違うのですよね」 というランクルさんの直観はその通りですね!
日本会議は20年前にできたものですが、去年すい星のごとくあらわれた菅野完 (すがのたもつ) 氏があらわした 『日本会議の研究』 で元 「生長の家」 の運動家たちが始めたことが明らかにされましたが、神社本庁も深くかかわっているのは世間に広く知られてきましたね。なぜ、神道 (神社本庁) が日本会議みたいな戦前回帰の極右勢力とかかわるのか? ていうか、神社本庁自体がとんでもない極右なのか? 理由はハッキリしています。戦前は神道が国教であって、上層部の神職は公務員 (官吏) です。下層の神職にも手当のようなものが出ていて、神社の造営に国費が流し込まれ、(詳しく言うと複雑なんで簡単に言っています) つまり良い目をしていたからですわ。で、戦前の良かった時代を復活させたいということですわ! 「戦争に向かう安倍晋三の考え方におこぼれ頂戴な人間」 というランクルさんの指摘の通りです! つまり、日本会議に群がる連中は、自分だけいい目をしたい利権屋! ばかりということですね。
安倍デンデンがやや落ち目かなという情勢なので、マスゴミどもの報道姿勢がだいぶん変わってきましたが、マスゴミどもが安倍デンデンの大本営発表を垂れ流していたのも、利権がなせるわざでしょうね。新聞は再販制度で価格保証され、教育に新聞を (NIE) で販促してもらい、閉鎖的な記者クラブで特権的な情報提供を受け、高級お寿司まで食べさせてもらい、さらに押紙問題をお目こぼししてもらうなど色々な利益供与ですよね! テレビは公共財であるハズの電波の不当廉価使用というとんでもない利益供与を政府から受けていますよね! NHKは会長任命権を安倍デンデンが握ってますね。これでは大本営発表を垂れ流すわけです。みんな利権屋ばっかし。われわれ庶民大衆は浮かばれませんね。
言論の自由がかなり縮小しています。あんまり言よったらヤラレますので、これぐらいでとどめておきます。
【ランクルさんのコメント その2】
神道と日本会議で乱狂 (ランクル)
スマホでコメントしたのも失敗ですが、仕事の合間にネットを見たり、思い付きでコメントを書いたりする軽率ものです。 森友学園問題から教育勅語などを称賛する人たちに、私は昭和二十年生まれで戦争体験はないけれど、戦争のもたらす悲惨な結果を考えると、安倍晋三総理や日本会議の向かっている方向を見て、これは放っておいたらいかんと思いました。
戦後生まれですから、明治憲法からは全然違う方向を目指した教育を受けてきたと思っています。 それで良かったと思っています。 だから高校生は丸刈りで、白のズック (スニーカー) でなけりゃいけない。なんていう校則にはもの凄く反抗しました。丸坊主は頭を保護する髪と考えたらヘルメットよりも有効だよね。ズック靴よりも革靴のほうが長持ちすると、反発ばかりやっていました。それがこの歳になっても反抗期が続いているのですわ (^o^)
過激な極右の人たちは、見世物用の動物を調教するように人間を育てようとしています。そんな教育に感動したから、アベの名を冠にして、嫁を名誉校長にするというのが露わになりました。籠池氏の教育方針は個人的なことだから、良いとは思わないけれど百歩下がっても、国有財産を何らかの理由を作ってディスカウントしたことが大きい問題となっているのですよね。まるで人形会館の移転工事で、水が出た、石ころが出たなどと工事事業者の言いなりに追加補正をしたようなのと似ています。 安倍夫婦そろって手の込んだ手法で国有財産を、同好の趣味の籠池氏にやったというのです。
日本会議を結成して、ペテン総理まで送り出して、子供の時から調教しながら美しい日本を作るんだという極右とよばれるバカが日本中隅々に蔓延っています。そんな考え方とは違って、良いことや良くないことを見て、意見の違うものが議論しながら世の中をフラフラしながら作っていく。 皆でルールというか社会を作っていくのが良いんだと思っています。 でも軟弱者で反抗はするけれど、投げるのは直球ばかりで、それも緩い球ばかり。
【山のキノコの返信 その2】
ランクルさん、コメントありがとうございます。まったく仰るとおりですね。
>子供の時から調教しながら美しい日本を作るんだ
幼稚園児に教育勅語を唱えさせるのは、まったく洗脳を通り過ぎて調教ですね! 調教師の籠池氏はお仲間の安倍デンデンと仲間割れして、互いに潰すか潰されるかのチャンバラ劇になっているのは、見物人からすると面白い (不謹慎な表現ですが) ですが、教育勅語にある文言 「朋友相信シ」 に反しますね。お仲間は信じ合わねばならない、と教育勅語は命令しているのに、チャンバラとは大きな矛盾! 結局、こいつらはハラの中じゃ教育勅語を国民支配の道具にしたいだけでしょう。
(これを言よったら身元が探られるのですが) 私が若いころ行った東海地方の某学校では、全寮制で、寄宿舎で大広間に全寮生が集まり、朝晩2回、正座して毎日教育勅語を唱えさせられましたわ! で、今でも教育勅語は全文暗記しています。そういうトンデモない所の出身なのですが、洗脳も調教もされませんでしたわ! ま、洗脳されたのは多めに見積もって10人に1人ですわ。陰じゃ皆反発してましたわ。第二反抗期になった若者を洗脳するのは難しいので、籠池氏は幼稚園児を調教したんでしょうかね? 幼稚園児を調教したらいけませんわねえ!今の子供はませているから小学生高学年になったら反発するんじゃねえかな? 鉄は真っ赤なうちに打て! 鉄はちょっと冷めると曲がらなくなる! という阿呆な実践か? 籠池氏もとんでもない悪人ですが、安倍デンデンを倒す功績で情状酌量の余地は大いにあると思います。
教育勅語が話題になって、そういうものが世間で広く知られ、情報があふれていますが、あまり語られない点を指摘したいと思います。申すまでもなく、朕󠄁惟フニ (チン思うに) に始まるから、天皇が発した言葉という形の文章です。実際は全く違います。教育勅語は、天皇の言葉でもないし、天皇が起草したのでもありません。これが教育勅語の最大のインチキであり欺瞞ですわ! 起草者は井上 毅(いのうえ こわし) や 元田 永孚(もとだ ながざね) らであって、そういう起草経緯からみても、天皇を取り巻く権力者たちが、天皇を高御座に祀り上げて、天皇に真の権力はなく、天皇の権威を利用する連中が出てくるわけです。 (天皇に権力があったらいいという意味ではない) 安倍デンデンや日本会議が狙うのもこれでしょう。天皇を元首に祀り上げるけれども、天皇に実権はあたえず、天皇の権威を笠に着て、自分らの都合の良いように利権・国家財政の私物化にする、ということでしょうね。天皇陛下がこうおっしゃっている、下々のものは逆らうな、というころです。安倍デンデンのいう 「美しい国」 とは基本的人権は踏みにじられ、言論の自由などなく、国民主権も形骸化し、平和主義もなし崩しに消え去るけど軍需産業はもうかってウハウハ、ということです。しかしながら、国民大衆側から見るとそれは 「醜い国」 であります!
関連資料、極右たちが狙うものは何か?
それは、自民党が平成24年4月27日に発表した日本国憲法改正草案にかなりハッキリ顕れています。国民・有権者はこれをちゃんと読んでいるのでしょうか? 読んで、それでいいよと納得して自民党を支持しているのでしょうかね? 一口で言って大日本帝国憲法の復活を匂わせる憲法草案です。憲法が、「権力者の横暴を縛る国民からの命令書」 → 「権力者が国民を縛る抑圧書」 へと変質しています。 自民党の憲法改正草案は、改悪草案です。つっこみどころ満載の改悪草案ですが、自民党日本国憲法改正草案 からごく一部を抜粋して考察します。

●改正草案では、1条で天皇を元首と規定し、2条で皇位は世襲だと規定しています。形式的には今でも天皇が元首だと解されることが多いのですが、今の天皇は儀礼的なことにかかわるだけで、なんの政治的実権も持っていません。それをわざわざ元首だと規定し、102条の憲法尊重擁護義務では天皇を外しています。天皇は憲法を擁護しなくていいわけです。この102条第2項で天皇を憲法の上におる存在としているわけです。このことから推論するに、多少の実権を天皇に持たせて、真の権力者どもは利用するのではないか? 憲法を超える存在の天皇の意思は絶対で、たとえ憲法違反なことでも、「天皇に反逆するのか! 不敬罪だ!」 と脅迫されて誰も反対できません。不敬罪が復活するのは目に見えていますね。
また、この102条で、われわれすべての国民に憲法尊重義務を課しています。現行憲法では権力者側だけに憲法尊重擁護義務を課していました。これが、権力者を縛るものから、国民を縛るものへと変質させていると思われる条文です。
●つぎに、本エントリー (井戸端のハナシ) の話題の神道に関しては、問題は20条と89条であります。国は宗教団体に特権をあたえてもいけないし、なんら宗教活動もしてはいけないといいながら、例外規定を設けています。社会的儀礼または習俗的行為であるならば、国および地方公共団体は宗教教育も宗教的活動もできるし、公金も流し込めるわけです。抜け道を用意しているわけです。だれが、その宗教的行為を社会的儀礼の範囲内か? を判断するんでしょうかねえ? お役人の匙加減ひとつで黒にも白にもなります。よね? わたしは自民党の憲法改悪草案は、明らかに戦前回帰の部分以外にも、随所に抜け道を用意した 「抜け道憲法」 だと思います。この20条や89条の改変には日本会議の主要メンバーの神社本庁はじめ各宗教団体の意向が色濃く反映されているのではないかな? さらに、こういうことを突破口として戦前の国家神道の復活を狙っているんでしょう! 宗教は主宰する側は利権・金儲け、信者側は妄信・狂信という面が強いです。これを言うと怒られますが学会さんなんかそんな感じです。(あっ、失礼!) 上層部の鶴の一声で何十万人もの信者が一斉に動くのは恐いです。やはり、祭政分離に徹底すべきだと私は思います。そもそも、国家にすり寄る業界は結局衰退しますね。それは国家の庇護がなくなるとやっていけなくなるからです。国家にすり寄らずに厳しい競争にもまれた業界は強いですわ。(歴史的な長い目で見れば)
安倍デンデンがいう憲法改正は、憲法改悪だ!
そもそも自民党の結党の党是は 「憲法改正」 です。GHQのマッカーサー元帥から押し付けられた憲法を改正して、自主憲法を創ろうというのが自民党の党是です。よね? 自民党を隠然と操る日本会議の人々も、現憲法は英文を翻訳しただけだと言いますが、そんなことはありません。もちろんマッカーサー元帥に押し付けられた面は大いにありますが、日本側も起草に関与しているのは明らかになっています。いまわしい戦争の反省もこめられています。実際は日米合作憲法というべきでしょう。しかし、日本会議の人らは押し付けられた片面しか言わんわけです。私は、日本会議の人らが言うように、現憲法が占領軍から押し付けられたから残念なのではなく、この国民主権・基本的人権・平和主義を謳う現 日本国憲法を、100%われわれ日本人の手で書けなかったことが残念だと考えます。
【ランクルさんのコメント】
神道と日本会議
神道というと右か左かという眼でみたら、安倍晋三首相のいう 「美しい日本」 の右よりなように見えたりしますが、日本誕生の神は天皇に繋がってきますから、そこにはよき伝統や文化がある。 日本会議という極右翼的な考え方をする人たちは、誇りを持てる国ではなくなった、もう一度誇れる国日本を取り戻そうという趣旨であり、神道というとそういう連想をさせますが、本当は違うのですよね。日本会議と同じような考え方を持つ人たちが、最近は月刊誌をたくさん出したり、マスコミに登場しています。 今の日本人は自分の頭で考え、自分で判断して生きるという単純なことができない。美味しい食べ物の判断は自分で確かめて食べたら判るのに、食わず嫌いでは美味しいものにありつけません。 しかし経験とか過去の情報は無視することはできないし、学習能力は人間として重要なことです。 私は生きるためには正義感からは遠い生き方をしているので、偉そうなことは言えませんけれど。 安倍一味が許せないのは、かつての忌まわし戦争に向かう安倍晋三の考え方におこぼれ頂戴な人間とは一線を区したいものです。
【山のキノコの返信】
日本会議の人たちのいう伝統や文化というのは、本来のものではなく、明治政府がむりやりにこしらえたものですわ。明治憲法でもいちおう信教の自由を謳っておりますが、諸宗教の上に神道を位置づけて、神道は宗教ではなくいわば宗教を超えた 「超宗教」 などという言葉もあったようです。神道を国教として最高神を天照大神とし、また、天皇を現人神として祀り上げました。これは西洋列強の軍事や産業の強さは一神教のキリスト教の規範が土台にあると考えたようで、その模倣という見方もできますわね。詳しくは国家神道 をご参照ください。つまり、日本会議や安倍デンデンらが言う神道とは、本来の神道ではなく、戦前の国家神道です。国家神道以前はかなり多様性があったし、遠く神道の源流は素朴な自然崇拝ですわ。 「本当は違うのですよね」 というランクルさんの直観はその通りですね!
日本会議は20年前にできたものですが、去年すい星のごとくあらわれた菅野完 (すがのたもつ) 氏があらわした 『日本会議の研究』 で元 「生長の家」 の運動家たちが始めたことが明らかにされましたが、神社本庁も深くかかわっているのは世間に広く知られてきましたね。なぜ、神道 (神社本庁) が日本会議みたいな戦前回帰の極右勢力とかかわるのか? ていうか、神社本庁自体がとんでもない極右なのか? 理由はハッキリしています。戦前は神道が国教であって、上層部の神職は公務員 (官吏) です。下層の神職にも手当のようなものが出ていて、神社の造営に国費が流し込まれ、(詳しく言うと複雑なんで簡単に言っています) つまり良い目をしていたからですわ。で、戦前の良かった時代を復活させたいということですわ! 「戦争に向かう安倍晋三の考え方におこぼれ頂戴な人間」 というランクルさんの指摘の通りです! つまり、日本会議に群がる連中は、自分だけいい目をしたい利権屋! ばかりということですね。
安倍デンデンがやや落ち目かなという情勢なので、マスゴミどもの報道姿勢がだいぶん変わってきましたが、マスゴミどもが安倍デンデンの大本営発表を垂れ流していたのも、利権がなせるわざでしょうね。新聞は再販制度で価格保証され、教育に新聞を (NIE) で販促してもらい、閉鎖的な記者クラブで特権的な情報提供を受け、高級お寿司まで食べさせてもらい、さらに押紙問題をお目こぼししてもらうなど色々な利益供与ですよね! テレビは公共財であるハズの電波の不当廉価使用というとんでもない利益供与を政府から受けていますよね! NHKは会長任命権を安倍デンデンが握ってますね。これでは大本営発表を垂れ流すわけです。みんな利権屋ばっかし。われわれ庶民大衆は浮かばれませんね。
言論の自由がかなり縮小しています。あんまり言よったらヤラレますので、これぐらいでとどめておきます。
【ランクルさんのコメント その2】
神道と日本会議で乱狂 (ランクル)
スマホでコメントしたのも失敗ですが、仕事の合間にネットを見たり、思い付きでコメントを書いたりする軽率ものです。 森友学園問題から教育勅語などを称賛する人たちに、私は昭和二十年生まれで戦争体験はないけれど、戦争のもたらす悲惨な結果を考えると、安倍晋三総理や日本会議の向かっている方向を見て、これは放っておいたらいかんと思いました。
戦後生まれですから、明治憲法からは全然違う方向を目指した教育を受けてきたと思っています。 それで良かったと思っています。 だから高校生は丸刈りで、白のズック (スニーカー) でなけりゃいけない。なんていう校則にはもの凄く反抗しました。丸坊主は頭を保護する髪と考えたらヘルメットよりも有効だよね。ズック靴よりも革靴のほうが長持ちすると、反発ばかりやっていました。それがこの歳になっても反抗期が続いているのですわ (^o^)
過激な極右の人たちは、見世物用の動物を調教するように人間を育てようとしています。そんな教育に感動したから、アベの名を冠にして、嫁を名誉校長にするというのが露わになりました。籠池氏の教育方針は個人的なことだから、良いとは思わないけれど百歩下がっても、国有財産を何らかの理由を作ってディスカウントしたことが大きい問題となっているのですよね。まるで人形会館の移転工事で、水が出た、石ころが出たなどと工事事業者の言いなりに追加補正をしたようなのと似ています。 安倍夫婦そろって手の込んだ手法で国有財産を、同好の趣味の籠池氏にやったというのです。
日本会議を結成して、ペテン総理まで送り出して、子供の時から調教しながら美しい日本を作るんだという極右とよばれるバカが日本中隅々に蔓延っています。そんな考え方とは違って、良いことや良くないことを見て、意見の違うものが議論しながら世の中をフラフラしながら作っていく。 皆でルールというか社会を作っていくのが良いんだと思っています。 でも軟弱者で反抗はするけれど、投げるのは直球ばかりで、それも緩い球ばかり。
【山のキノコの返信 その2】
ランクルさん、コメントありがとうございます。まったく仰るとおりですね。
>子供の時から調教しながら美しい日本を作るんだ
幼稚園児に教育勅語を唱えさせるのは、まったく洗脳を通り過ぎて調教ですね! 調教師の籠池氏はお仲間の安倍デンデンと仲間割れして、互いに潰すか潰されるかのチャンバラ劇になっているのは、見物人からすると面白い (不謹慎な表現ですが) ですが、教育勅語にある文言 「朋友相信シ」 に反しますね。お仲間は信じ合わねばならない、と教育勅語は命令しているのに、チャンバラとは大きな矛盾! 結局、こいつらはハラの中じゃ教育勅語を国民支配の道具にしたいだけでしょう。
(これを言よったら身元が探られるのですが) 私が若いころ行った東海地方の某学校では、全寮制で、寄宿舎で大広間に全寮生が集まり、朝晩2回、正座して毎日教育勅語を唱えさせられましたわ! で、今でも教育勅語は全文暗記しています。そういうトンデモない所の出身なのですが、洗脳も調教もされませんでしたわ! ま、洗脳されたのは多めに見積もって10人に1人ですわ。陰じゃ皆反発してましたわ。第二反抗期になった若者を洗脳するのは難しいので、籠池氏は幼稚園児を調教したんでしょうかね? 幼稚園児を調教したらいけませんわねえ!今の子供はませているから小学生高学年になったら反発するんじゃねえかな? 鉄は真っ赤なうちに打て! 鉄はちょっと冷めると曲がらなくなる! という阿呆な実践か? 籠池氏もとんでもない悪人ですが、安倍デンデンを倒す功績で情状酌量の余地は大いにあると思います。
教育勅語が話題になって、そういうものが世間で広く知られ、情報があふれていますが、あまり語られない点を指摘したいと思います。申すまでもなく、朕󠄁惟フニ (チン思うに) に始まるから、天皇が発した言葉という形の文章です。実際は全く違います。教育勅語は、天皇の言葉でもないし、天皇が起草したのでもありません。これが教育勅語の最大のインチキであり欺瞞ですわ! 起草者は井上 毅(いのうえ こわし) や 元田 永孚(もとだ ながざね) らであって、そういう起草経緯からみても、天皇を取り巻く権力者たちが、天皇を高御座に祀り上げて、天皇に真の権力はなく、天皇の権威を利用する連中が出てくるわけです。 (天皇に権力があったらいいという意味ではない) 安倍デンデンや日本会議が狙うのもこれでしょう。天皇を元首に祀り上げるけれども、天皇に実権はあたえず、天皇の権威を笠に着て、自分らの都合の良いように利権・国家財政の私物化にする、ということでしょうね。天皇陛下がこうおっしゃっている、下々のものは逆らうな、というころです。安倍デンデンのいう 「美しい国」 とは基本的人権は踏みにじられ、言論の自由などなく、国民主権も形骸化し、平和主義もなし崩しに消え去るけど軍需産業はもうかってウハウハ、ということです。しかしながら、国民大衆側から見るとそれは 「醜い国」 であります!
関連資料、極右たちが狙うものは何か?
それは、自民党が平成24年4月27日に発表した日本国憲法改正草案にかなりハッキリ顕れています。国民・有権者はこれをちゃんと読んでいるのでしょうか? 読んで、それでいいよと納得して自民党を支持しているのでしょうかね? 一口で言って大日本帝国憲法の復活を匂わせる憲法草案です。憲法が、「権力者の横暴を縛る国民からの命令書」 → 「権力者が国民を縛る抑圧書」 へと変質しています。 自民党の憲法改正草案は、改悪草案です。つっこみどころ満載の改悪草案ですが、自民党日本国憲法改正草案 からごく一部を抜粋して考察します。

●改正草案では、1条で天皇を元首と規定し、2条で皇位は世襲だと規定しています。形式的には今でも天皇が元首だと解されることが多いのですが、今の天皇は儀礼的なことにかかわるだけで、なんの政治的実権も持っていません。それをわざわざ元首だと規定し、102条の憲法尊重擁護義務では天皇を外しています。天皇は憲法を擁護しなくていいわけです。この102条第2項で天皇を憲法の上におる存在としているわけです。このことから推論するに、多少の実権を天皇に持たせて、真の権力者どもは利用するのではないか? 憲法を超える存在の天皇の意思は絶対で、たとえ憲法違反なことでも、「天皇に反逆するのか! 不敬罪だ!」 と脅迫されて誰も反対できません。不敬罪が復活するのは目に見えていますね。
また、この102条で、われわれすべての国民に憲法尊重義務を課しています。現行憲法では権力者側だけに憲法尊重擁護義務を課していました。これが、権力者を縛るものから、国民を縛るものへと変質させていると思われる条文です。
●つぎに、本エントリー (井戸端のハナシ) の話題の神道に関しては、問題は20条と89条であります。国は宗教団体に特権をあたえてもいけないし、なんら宗教活動もしてはいけないといいながら、例外規定を設けています。社会的儀礼または習俗的行為であるならば、国および地方公共団体は宗教教育も宗教的活動もできるし、公金も流し込めるわけです。抜け道を用意しているわけです。だれが、その宗教的行為を社会的儀礼の範囲内か? を判断するんでしょうかねえ? お役人の匙加減ひとつで黒にも白にもなります。よね? わたしは自民党の憲法改悪草案は、明らかに戦前回帰の部分以外にも、随所に抜け道を用意した 「抜け道憲法」 だと思います。この20条や89条の改変には日本会議の主要メンバーの神社本庁はじめ各宗教団体の意向が色濃く反映されているのではないかな? さらに、こういうことを突破口として戦前の国家神道の復活を狙っているんでしょう! 宗教は主宰する側は利権・金儲け、信者側は妄信・狂信という面が強いです。これを言うと怒られますが学会さんなんかそんな感じです。(あっ、失礼!) 上層部の鶴の一声で何十万人もの信者が一斉に動くのは恐いです。やはり、祭政分離に徹底すべきだと私は思います。そもそも、国家にすり寄る業界は結局衰退しますね。それは国家の庇護がなくなるとやっていけなくなるからです。国家にすり寄らずに厳しい競争にもまれた業界は強いですわ。(歴史的な長い目で見れば)
安倍デンデンがいう憲法改正は、憲法改悪だ!
そもそも自民党の結党の党是は 「憲法改正」 です。GHQのマッカーサー元帥から押し付けられた憲法を改正して、自主憲法を創ろうというのが自民党の党是です。よね? 自民党を隠然と操る日本会議の人々も、現憲法は英文を翻訳しただけだと言いますが、そんなことはありません。もちろんマッカーサー元帥に押し付けられた面は大いにありますが、日本側も起草に関与しているのは明らかになっています。いまわしい戦争の反省もこめられています。実際は日米合作憲法というべきでしょう。しかし、日本会議の人らは押し付けられた片面しか言わんわけです。私は、日本会議の人らが言うように、現憲法が占領軍から押し付けられたから残念なのではなく、この国民主権・基本的人権・平和主義を謳う現 日本国憲法を、100%われわれ日本人の手で書けなかったことが残念だと考えます。
ファガスの森に到着したのは15時11分、すばやく持ってきた行動食を喰ってから先へと進みます。徳島のヘソの手前まで行ってまいりましたが、1時間半ほど雪氷観察であります。これは剣山スーパー林道を歩いているだけであり、登山道には全く進入していないので登山とはいえません。なので、高城山登山ではなく、高城山観察行ということであります。
ファガスの森から先は積雪が多い
写真の小屋のあるところ は標高1355mぐらいですが、ここから先は特に積雪が多く吹き溜まりが随所にありました。ていうか、林道の路面全体が吹き溜まりであって、斜面のほうがむしろ積雪が少ない感じです。

見通しの利くところから高城山の山頂付近が見えます。国土交通省の高城レーダー雨量観測所も見えています。木々が白っぽいのは霧氷であろうかと思われます。


本日の観察は 「雪まくり」
Wikipedia 「雪まくり」 から借用、横着をして丸写しであります。稀に生じる気象現象であるということですが、積雪期の四国山地では普通に見られます。雪まくりが発生しやすい条件がそろっているのかもしれません。吾輩の写真では直径20センチほどの3個の雪まくりの上に今日降った新雪が1センチ積もっています。
雪まくり (ゆきまくり、英:snow roller) とは、稀に生じる気象現象である。風により、地面に積もった雪がシート状にまくりあげられ、絨毯を巻いたような形状が作られる。いわば、自然が作る雪だるまである。人が作る雪だるまとは違い、円筒形であり、中心は空洞であることが多い。直径60cmほどまで大きくなるものもある。雪まくりが形成されるためには複数の条件が必要である。
①、雪が地面に貼付かないように、氷の層があること。
②、その氷の層が湿っていないこと。
③、風は、雪の層を巻き上げる程度に強く、かつ吹き飛ばさない程度に弱いこと。
あるいは、木、段差、坂など、雪が重みで転がりやすい地形があること。
最後の条件からわかるように、雪まくりは丘陵地帯に比較的多くみられる。とはいえそうした地域でも、全ての条件が都合よく満たされることはまれである。

スーパー林道の標高1350~1450m付近の様子、2017.3.23
3月下旬になっているのに雪が非常に多いです。ただし、「雪が多い」 といっても地方によってその基準がことなり、豪雪地域のそれとは同義ではありません。





つぼ足ランニングは、屈強の体力づくりに最適かも?
つぼ足 というのはヤマレコによれば、「降り積もった新雪の上を歩く時など、アイゼンなどを使わずに足を踏み込んで壺状の足場を作りながら歩くこと」 という意味の登山用語でありますが、雪面にズボッと踏み込んだ足を抜くときに、腹筋や脚の裏側の大腿二頭筋などに大きな負荷がかかります。なので次々にツボ足で走ると大変な運動となります。


今日、スーパー林道に進入した午後2時ころから5時くらいまで、断続的に小雪が舞っていました。で、ウラジロモミの枝の上に1センチの積雪です。降水強度としては0.5ミリ/1時間あるかなしかの弱い降水であったと思われます。


今日は弱い低気圧が四国沖を通過したので天気が悪く、剣山は望めません。

小雪がやんだ間には砥石権現 (標高1375m) が見えた。
ファガスの森に戻ってきたころ雪が止み、雲早山 (標高1496m) が見えました。帰りは、ファガスの森を16時57分に出発、17時48分に剣山スーパー林道の入り口に帰還。所要時間は51分です。重力に逆らって登る79分よりも、重力に引っ張ってもらう51分のほうが遥かに早いですわね。

ファガスの森から先は積雪が多い
写真の小屋のあるところ は標高1355mぐらいですが、ここから先は特に積雪が多く吹き溜まりが随所にありました。ていうか、林道の路面全体が吹き溜まりであって、斜面のほうがむしろ積雪が少ない感じです。

見通しの利くところから高城山の山頂付近が見えます。国土交通省の高城レーダー雨量観測所も見えています。木々が白っぽいのは霧氷であろうかと思われます。


本日の観察は 「雪まくり」
Wikipedia 「雪まくり」 から借用、横着をして丸写しであります。稀に生じる気象現象であるということですが、積雪期の四国山地では普通に見られます。雪まくりが発生しやすい条件がそろっているのかもしれません。吾輩の写真では直径20センチほどの3個の雪まくりの上に今日降った新雪が1センチ積もっています。
雪まくり (ゆきまくり、英:snow roller) とは、稀に生じる気象現象である。風により、地面に積もった雪がシート状にまくりあげられ、絨毯を巻いたような形状が作られる。いわば、自然が作る雪だるまである。人が作る雪だるまとは違い、円筒形であり、中心は空洞であることが多い。直径60cmほどまで大きくなるものもある。雪まくりが形成されるためには複数の条件が必要である。
①、雪が地面に貼付かないように、氷の層があること。
②、その氷の層が湿っていないこと。
③、風は、雪の層を巻き上げる程度に強く、かつ吹き飛ばさない程度に弱いこと。
あるいは、木、段差、坂など、雪が重みで転がりやすい地形があること。
最後の条件からわかるように、雪まくりは丘陵地帯に比較的多くみられる。とはいえそうした地域でも、全ての条件が都合よく満たされることはまれである。

スーパー林道の標高1350~1450m付近の様子、2017.3.23
3月下旬になっているのに雪が非常に多いです。ただし、「雪が多い」 といっても地方によってその基準がことなり、豪雪地域のそれとは同義ではありません。





つぼ足ランニングは、屈強の体力づくりに最適かも?
つぼ足 というのはヤマレコによれば、「降り積もった新雪の上を歩く時など、アイゼンなどを使わずに足を踏み込んで壺状の足場を作りながら歩くこと」 という意味の登山用語でありますが、雪面にズボッと踏み込んだ足を抜くときに、腹筋や脚の裏側の大腿二頭筋などに大きな負荷がかかります。なので次々にツボ足で走ると大変な運動となります。


今日、スーパー林道に進入した午後2時ころから5時くらいまで、断続的に小雪が舞っていました。で、ウラジロモミの枝の上に1センチの積雪です。降水強度としては0.5ミリ/1時間あるかなしかの弱い降水であったと思われます。


今日は弱い低気圧が四国沖を通過したので天気が悪く、剣山は望めません。

小雪がやんだ間には砥石権現 (標高1375m) が見えた。

ファガスの森に戻ってきたころ雪が止み、雲早山 (標高1496m) が見えました。帰りは、ファガスの森を16時57分に出発、17時48分に剣山スーパー林道の入り口に帰還。所要時間は51分です。重力に逆らって登る79分よりも、重力に引っ張ってもらう51分のほうが遥かに早いですわね。

スーパー林道入り口から標高差で100m上がったのところです。雲早トンネル方向を振り返りましたが、分水界から旧木沢村側にかなり降りていることがわかります。昔はあたり一帯の尾根には沢山のシャクナゲ群落がありましたが、近年は減りました。たぶん、盗掘ということもありましょうが “遷移の進行” が主たる要因ではないか? つまり森林が鬱蒼と茂るにつれて耐陰性の弱い植物から消えていく、ということです。アケボノツツジや、まもなく咲くタムシバが非常に少なくなってしまった理由もこれでしょう。 かつて林野庁の悪行政で奥山の奥まで “ブナ林退治” などという暴挙が行われました。意外なことですが、ブナ林が皆伐されることで耐陰性の弱い陽生植物の生育場所ができた、ということも言えます。そのブナ林皆伐跡でツツジ類などがわが世の春を謳歌したともいえましょう。こんな奥山だけでなく、市街地に隣接する里山でも同じ現象が起こっています。いま各地の里山でミツバツツジ類などが消えつつあります。ふたたび森林が茂ってきたからツツジ類が激減した、ということです。このようなカラクリは同じ場所を数十年観察しないと絶対にわかりませんわ。
環境保護活動をやっている人と話をしても、、話が通じない点がこれです。かれらは自然 (植生) はいろいろな理由でダイナミックに変化するということがよく理解できないようです。で、ちょっとでも変化があると 「大変だあァ!」 と騒ぎ立てるわけです。ま、地球温暖化のばか騒ぎだって同じですわ! 自然というものは千古不易なものではなく、変化・変遷するもんなのですわ!

標高1000mともなれば気温が低く、春まだ浅く、採り頃のフキノトウがたくさんあります。フキノトウは天婦羅にするとほろ苦く美味いものですが、目下体重を下げる最中なんで天婦羅をたくさん食べるわけにはまいりません。で、これは次に来た方のためにおいておきましょう!

これはサワグルミという樹であります。結構巨樹になる樹種で、北方系の樹木であります。徳島県下でもブナ帯の沢筋でよく見かけます。この木を見ると山にきたなあという実感がします。瀬戸内地方の平地では絶対に見られない樹木です。山に来る魅力のひとつは、平地では絶対に見ることができない植物が見られるということです。標高1000mとか1500mとか登ってくると、北方の東方地方とか北海道と共通する植物が少なからず出てきます。で、自然観察派にとっては、山に登るのは北方への疑似移動ということでして、これが山に登る魅力ですわね!

一冬が終わると路面はひどく荒れます。山の斜面から落石があるわ、山手側の法面からは、凍結と溶解を繰り返すことで土が浮き上がり、かなりの土砂が落ちてきます。林道の谷側をのぞくと恐いような崩壊が進んでいます。これを見て、常識的には 「大変だあァ!」 と言わなければなりません。ですが、別の視点から別の見方を申したいと思います。
山が崩れることは、とても良いことなんですわ!
なぜならば、山が崩れるおかげで、われわれは日本列島の上に住むことができているからなんです。山が崩れ、浸食され、土砂が流失したならば、それらの土砂は谷川の下流へ流れ落ちます。その山から流れ落ちた土砂が堆積して形成されたのが、関東平野を筆頭に各地の沖積平野であります。そこにわれわれ日本人の8割も9割も住んでいるハズです。つまり山が崩れたからこそわれわれは住めるのであって、山が崩れなければ住むところがないわけです。ドンドンと山が浸食されて下流に流れ落ちて堆積すれば、平野は海の方にドンドン広がるわけです。これはとても良いことなんです。でもまあ、これは地質年代的な時間スケールのなかで起こることでしょうけど。瀬戸内海が四国山地や中国山地から崩れてきた土砂で埋まって陸地 (平野) になるのは数百万年ぐらい先か?? 次の氷河期が来て海面低下で干上がるほうが早そう? それはともかく、意外に100年単位でも数十メートルぐらいは平野が広がるのかも? 新潟市の海岸は100年で350m海岸が後退して有名です。逆に土砂の堆積や隆起など諸般の要因が重なったら100年で350m平野が広がる??



↓ 大沢崩れ (富士山) みたいです。写真では恐くみえませんけど、実物ははるかに急峻で迫力があります。足が震えてきます。たぶん、バンジージャンプ直前はこんな感じなのでしょうかね? 見ていると目まいがして吸い込まれるかもしれません。のぞかないように‥。

砥石権現の登山口です。林道入り口から約4キロのところで、標高は1120mぐらい。看板に 「地球温暖化防止に貢献できる森づくり」 などという阿呆な文言があります。地球温暖化のバカ騒ぎはもう終わっています。もう、だれも、マスゴミも温暖化をほとんど言わなくなりましたよね! この言わなくなったことが地球温暖化問題の正体をあらわしています。結局、フロンやダイオキシン騒動と同じです。フロン問題では代替フロンを売りまくった化学メーカーが大儲けしました。あれほど騒いだ南極オゾンホールはなんだったのか? 単純な季節変化でしかありませんでした。ダイオキシンでは焼却炉メーカーが暗躍して日本全国の自治体のゴミ焼却炉を設備更新させたら、問題は沈静化しました。さて、次はどんな問題を創作して利権にするのでしょうかね? 理科系の分野の人どもにも詐欺師が大勢いることがよく分かりました。

標高1200mの日陰部分で雪が現れました。ここまでは林道路面には全く雪がありませんでした。雪面に砥石権現に棲む小さな動物と大きな動物の足跡があります。


地下足袋王子さまは越冬していなかったね!
ファガスの森に到着です。標高はちょうど1300m。時刻は15時11分。林道入り口ゲートを13時52分に出発しましたから、所要時間は1時間19分です。約7キロを79分で歩いているから1時間あたり約5.3キロです。平地での1時間に歩く標準は4キロとされ、標高差500m近くあることを考慮にいれると、かなり早めに歩いています。 ところで、地下足袋王子さまが、南極越冬隊みたいにここで越冬しているんかと思っておりましたが、おれへんやないか。4月1日から新年度の営業開始でしょうかね?? 一番乗りの客に記念品でもくれるのならば、また来てもいいけどなあ‥。




ファガスの森から2キロあまり先まで行ってみましたが、来るのが遅すぎました。徳島のへその少し手前で断念であります。ファガスの森から先は高城山の北側斜面にあたるので残雪が多いです。林道路面で20~30センチぐらい、吹き溜まりでは70~80センチの積雪であります。4月1日から通行禁止解除するには除雪が要るのではないか? 解除延期? あるいは部分解除? 除雪する? どうするんでしょうかね?

その3に続く
高城山の北斜面にはまだ雪がたくさん!

昨日の3月23日に、まだ閉鎖中の剣山スーパー林道に徒歩で進入、高城山 (標高1632m) の山頂直下まで行ってまいりました。スーパー林道の入り口ゲートから9キロ先まで往復でした。近年稀にみる寡雪の昨年とちがい、今冬はそこそこ雪が多かった模様です。積雪で閉鎖中のスーパー林道ですが、予定では4月1日より閉鎖は解除されます。しかしながら高城山の北側斜面の標高1400mあたりの林道は、路面にまだまだ結構雪があります。路面の吹き溜まりでは60~70センチの積雪で、雪質も密度の高いザラメ雪です。閉鎖解除まであと1週間で、とても溶けきるとは思えません。で、スーパー林道の閉鎖解除となってもファガスの森までしか行けないのではないか? あるいは解除延期になるかも? かりに予定通り閉鎖解除になっても、除雪がなければ通行不可の箇所が残りそうです。剣山スーパー林道は全線すさまじいダートですが、泥んこ遊びの大好きな全国のファンが閉鎖解除を待っています。シーズンの日曜日にいけば、びっくりするほど遠くから (たとえば札幌とか福岡ナンバーも良く見かけますわ) お越しくださいます。予定通り林道再開いけるんでしょうかね?
以下、2017年3月23日 高城山山行記録
淡路島の雑草庵を出るのが午前9時と遅く、しかもあっちに寄りこっちに寄って時間のロス、道の駅「温泉の里 神山」 に12時03分に到着。ここで昼飯に天ぷらうどんを喰ったが、ハッキリ言ってあまり美味くない。スープの出汁がちゃんととれていないようです。値段も高すぎる。 ここでお土産を先に購入しましたが、森林の豊かな神山町で、なんで菌床シイタケなのだ? という大きな疑問があるんですけど‥、つまり施設で菌床ならば、都会の工場でもシイタケ栽培が可能です。


森林豊かな神山町で、原木シイタケではなく菌床シイタケが栽培される理由ですが、3点あるとみています。 ①、原木シイタケは、ホダ木の天地返しなど大変な重労働を強いられます。高齢化のすすんだ山村では困難となった。 ②、森林王国の神山町といっても、あるのはスギ植林ばかりでシイタケ原木のコナラやクヌギがない。 ③、原木シイタケは周年栽培ができない。原木では生シイタケ供給に季節の制約があります。お遍路さんとか観光客の多い神山町ですが、365日商売をするには菌床でなくっちゃ。素人には原木も菌床も見分けがつかんやろう、という腹もあるかも? 道の駅サイトでは、「四季を通じて神山町の三大名産品!すだちと梅。そしてもう一つがこのシイタケなんです。」 などと言っていますが、たしかにウメとスダチは神山町の名産であるのは認めますが、菌床シイタケに関しては詐欺同然です。
【余談】 を申せば、札幌市に本社があるホワイトフードさんは、シイタケを扱っていません。九州・四国産であってもシイタケに関しては0.5ベクレル以下/1キロの基準に適合するものが見つからない、というのが扱わない理由です。考察するに、市場で出回るシイタケはいまや菌床栽培品がほとんどです。問題は、菌床の材料の 「おがくず」 や 「米ぬか」 がどこの産なのか? ということです。おがくずに関しては福島県産がかなり出回っているようですわ! これが、ホワイトフードさんが全国探してもホワイト椎茸が見つからない理由の可能性がありますね! 菌床シイタケの本当の産地というのは、 「おがくず」 と 「米ぬか」 の産地なんですわ! 施設 (栽培工場) のある場所じゃありませんよ!
↓ 山の斜面にある一軒家です。いいですねえ! こんなところで暮らしてみたいですねえ! ただし標高600mですので冬は寒いかも? でも夏はクーラー知らずです。周囲は森林ですが、スギばっかしです。点々と白っぽく見えている落葉樹は主にムクノキです。営業栽培でシイタケ原木に使われるコナラ・クヌギなどほとんど見あたりません。

神山町役場から2キロほど行ったら砥石権現(標高1375m)が見えてきました。山頂付近に雪があります。


有名な私営植物園の前まで登ってきました。ここで標高は815mぐらい。谷をはさんで向こう側に雲早山(標高1496m)の山容が一望できます。山頂付近に残雪が見えます。ここの私設植物園には毀誉褒貶があって、ええように言わない声も聞きます。本日にも、旧 木沢村出身で徳島市に住んでいるというアマゴ釣師と初対面なのに30分も自然について話に花が咲きましたが、「植えてあるシャクナゲはみな周囲の山で盗掘したもんや! 盗掘した草木を自分の園に植えて商売しているんやね! そんなことをしていて自然を守りましょうなんて言よるのはインチキや!」 ということを仰ってましたわ。わたしも1回だけその私設植物園に入ったことがありますが、環境省の絶滅危惧植物のシコクカッコソウをたくさん植えてあるのを見て、これって、周辺の山から盗掘したもんかな? というのを感じました。いまやシコクカッコソウなんて野生品は幻中の幻の植物ですが、絶滅危惧の大きな理由が “観賞用採取” です。私も雲早山の上勝町側でただ1回だけしか見たことがありません。


雲早トンネルです。13時11分であります。ここで標高は980mぐらい。昨年にトンネルの改修工事が行われて水漏れがなくなったようです。天井から染み出した水が巨大ツララを形成しているのを期待しましたが、ツララなど1本もありません。トンネル直前の山の斜面にはツララはたくさんありました。一応3月31日まで通行止めですが通れました。建設会社の作業員と思われる人々が道路の掃除をしておって聞いたら、行政サイドでは4月1日から通行規制解除であるが、ほぼ掃除ができたので通ることができるとの返事。

雲早トンネルを抜けて、神山町から旧 木沢村へと降りていきます。標高差で130m降りたところが、高城山へと向かう剣山スーパー林道の入り口であります。(なお、林道のうち、上勝町から雲早山の東~北側を巻く部分も剣山スーパー林道の一部) トンネルを抜けて少し降りると高城山が見えてきます。カスミがかかっているように見えるのは、雪が降っているためです。小雪がちらちらと舞っています。


剣山スーパー林道の入り口 にやってきました。時刻は13時52分になっています。もう午後2時前であります。トンネルを抜けて40分も経っていますが、車を停めた場所で出くわしたアマゴ釣り師と30分も話に花を咲かせていました。こんな午後おそくに山へ行こうというのは普通ならば間違っておりますが、ここは過去35年間に200回程度来ていて林道を歩く限り道に迷う心配はありません。道は熟知しています。(ただし、登山道に入ればその限りではない) で、登り2時間、下り2時間の時間配分でスーパー林道を歩き、日が暮れる午後6時に生還するつもりですが、最低でもファガスの森まで行きたい、とやや速足です。ていうか、ここで日課の毎日10キロ駆け足です。不撓不屈の執念であのタチの悪い算術医者と縁を切って体力・健康づくりをしているのですが、その駆け足の代わりとしてもいいわけです。ま、距離だけでなく大きな標高差があり荷も背負っているので、駆け足とはまいりません。早歩き程度。
【余談】 ちなみに、その悪徳算術医の手口はこうです。そろそろ、また、(時間が経過したから)血液検査しましょうね、(検査の結果)これこれの数値がちょっと高いですね、じゃあ、クスリを出しておきますね。それを、ぼそぼそと独り言みたいにつぶやいて、勝手にクスリを増やしていきます。説明も生活指導も一切なしです。彼はクスリを増やすために折々に血液検査するわけです。検査項目が30も40もあれば、その時々の体調とか状態で何か正常値を若干はみ出すのは当たりまえです。そもそも、その正常値の範囲が病人を増やすために厳しくしてあるという指摘も医学界にあるようですね! そもそも生物の体に関するデータというのは、たいていは正規分布するわけで、平均値から標準偏差の2倍 (2σ) 以上偏差する両端 (高すぎ・低すぎの両側) を異常だとすれば、自動的に5パーセントを病人に仕立てられますよね! 検査項目がたくさんあれば、だれでも1つや2つは網にかかるわけで、ほとんどの人を病人に仕立てられます! 検診は釣り堀だという医学界の隠語もあるようです。ようするに検診すれば、検診項目がたくさんあるから何か引っかかってくるわけで、“病人に仕立て上げる候補者 = 魚” を釣る釣り堀だというのです。


クマが出るぞ! などという脅迫看板がありますが、その釣り師 (地元の木沢村出身・徳島市在住) に聞いたら、見たことがないとの返事でした。吾輩山のキノコは1回だけ見ましたわ。たしか92年ごろだったと思います。もう20年以上前です。絶滅寸前の四国のクマは体格が小柄なようで、分類学上シコククマなどと亜種扱いされていませんが、小柄なのでそれほど危険性はないと思われます。(登山道の角曲がりなどで突然に鉢合わせしたら、その限りではないかもしれませんが‥)

その2に続く

昨日の3月23日に、まだ閉鎖中の剣山スーパー林道に徒歩で進入、高城山 (標高1632m) の山頂直下まで行ってまいりました。スーパー林道の入り口ゲートから9キロ先まで往復でした。近年稀にみる寡雪の昨年とちがい、今冬はそこそこ雪が多かった模様です。積雪で閉鎖中のスーパー林道ですが、予定では4月1日より閉鎖は解除されます。しかしながら高城山の北側斜面の標高1400mあたりの林道は、路面にまだまだ結構雪があります。路面の吹き溜まりでは60~70センチの積雪で、雪質も密度の高いザラメ雪です。閉鎖解除まであと1週間で、とても溶けきるとは思えません。で、スーパー林道の閉鎖解除となってもファガスの森までしか行けないのではないか? あるいは解除延期になるかも? かりに予定通り閉鎖解除になっても、除雪がなければ通行不可の箇所が残りそうです。剣山スーパー林道は全線すさまじいダートですが、泥んこ遊びの大好きな全国のファンが閉鎖解除を待っています。シーズンの日曜日にいけば、びっくりするほど遠くから (たとえば札幌とか福岡ナンバーも良く見かけますわ) お越しくださいます。予定通り林道再開いけるんでしょうかね?
以下、2017年3月23日 高城山山行記録
淡路島の雑草庵を出るのが午前9時と遅く、しかもあっちに寄りこっちに寄って時間のロス、道の駅「温泉の里 神山」 に12時03分に到着。ここで昼飯に天ぷらうどんを喰ったが、ハッキリ言ってあまり美味くない。スープの出汁がちゃんととれていないようです。値段も高すぎる。 ここでお土産を先に購入しましたが、森林の豊かな神山町で、なんで菌床シイタケなのだ? という大きな疑問があるんですけど‥、つまり施設で菌床ならば、都会の工場でもシイタケ栽培が可能です。


森林豊かな神山町で、原木シイタケではなく菌床シイタケが栽培される理由ですが、3点あるとみています。 ①、原木シイタケは、ホダ木の天地返しなど大変な重労働を強いられます。高齢化のすすんだ山村では困難となった。 ②、森林王国の神山町といっても、あるのはスギ植林ばかりでシイタケ原木のコナラやクヌギがない。 ③、原木シイタケは周年栽培ができない。原木では生シイタケ供給に季節の制約があります。お遍路さんとか観光客の多い神山町ですが、365日商売をするには菌床でなくっちゃ。素人には原木も菌床も見分けがつかんやろう、という腹もあるかも? 道の駅サイトでは、「四季を通じて神山町の三大名産品!すだちと梅。そしてもう一つがこのシイタケなんです。」 などと言っていますが、たしかにウメとスダチは神山町の名産であるのは認めますが、菌床シイタケに関しては詐欺同然です。
【余談】 を申せば、札幌市に本社があるホワイトフードさんは、シイタケを扱っていません。九州・四国産であってもシイタケに関しては0.5ベクレル以下/1キロの基準に適合するものが見つからない、というのが扱わない理由です。考察するに、市場で出回るシイタケはいまや菌床栽培品がほとんどです。問題は、菌床の材料の 「おがくず」 や 「米ぬか」 がどこの産なのか? ということです。おがくずに関しては福島県産がかなり出回っているようですわ! これが、ホワイトフードさんが全国探してもホワイト椎茸が見つからない理由の可能性がありますね! 菌床シイタケの本当の産地というのは、 「おがくず」 と 「米ぬか」 の産地なんですわ! 施設 (栽培工場) のある場所じゃありませんよ!
↓ 山の斜面にある一軒家です。いいですねえ! こんなところで暮らしてみたいですねえ! ただし標高600mですので冬は寒いかも? でも夏はクーラー知らずです。周囲は森林ですが、スギばっかしです。点々と白っぽく見えている落葉樹は主にムクノキです。営業栽培でシイタケ原木に使われるコナラ・クヌギなどほとんど見あたりません。

神山町役場から2キロほど行ったら砥石権現(標高1375m)が見えてきました。山頂付近に雪があります。


有名な私営植物園の前まで登ってきました。ここで標高は815mぐらい。谷をはさんで向こう側に雲早山(標高1496m)の山容が一望できます。山頂付近に残雪が見えます。ここの私設植物園には毀誉褒貶があって、ええように言わない声も聞きます。本日にも、旧 木沢村出身で徳島市に住んでいるというアマゴ釣師と初対面なのに30分も自然について話に花が咲きましたが、「植えてあるシャクナゲはみな周囲の山で盗掘したもんや! 盗掘した草木を自分の園に植えて商売しているんやね! そんなことをしていて自然を守りましょうなんて言よるのはインチキや!」 ということを仰ってましたわ。わたしも1回だけその私設植物園に入ったことがありますが、環境省の絶滅危惧植物のシコクカッコソウをたくさん植えてあるのを見て、これって、周辺の山から盗掘したもんかな? というのを感じました。いまやシコクカッコソウなんて野生品は幻中の幻の植物ですが、絶滅危惧の大きな理由が “観賞用採取” です。私も雲早山の上勝町側でただ1回だけしか見たことがありません。


雲早トンネルです。13時11分であります。ここで標高は980mぐらい。昨年にトンネルの改修工事が行われて水漏れがなくなったようです。天井から染み出した水が巨大ツララを形成しているのを期待しましたが、ツララなど1本もありません。トンネル直前の山の斜面にはツララはたくさんありました。一応3月31日まで通行止めですが通れました。建設会社の作業員と思われる人々が道路の掃除をしておって聞いたら、行政サイドでは4月1日から通行規制解除であるが、ほぼ掃除ができたので通ることができるとの返事。

雲早トンネルを抜けて、神山町から旧 木沢村へと降りていきます。標高差で130m降りたところが、高城山へと向かう剣山スーパー林道の入り口であります。(なお、林道のうち、上勝町から雲早山の東~北側を巻く部分も剣山スーパー林道の一部) トンネルを抜けて少し降りると高城山が見えてきます。カスミがかかっているように見えるのは、雪が降っているためです。小雪がちらちらと舞っています。


剣山スーパー林道の入り口 にやってきました。時刻は13時52分になっています。もう午後2時前であります。トンネルを抜けて40分も経っていますが、車を停めた場所で出くわしたアマゴ釣り師と30分も話に花を咲かせていました。こんな午後おそくに山へ行こうというのは普通ならば間違っておりますが、ここは過去35年間に200回程度来ていて林道を歩く限り道に迷う心配はありません。道は熟知しています。(ただし、登山道に入ればその限りではない) で、登り2時間、下り2時間の時間配分でスーパー林道を歩き、日が暮れる午後6時に生還するつもりですが、最低でもファガスの森まで行きたい、とやや速足です。ていうか、ここで日課の毎日10キロ駆け足です。不撓不屈の執念であのタチの悪い算術医者と縁を切って体力・健康づくりをしているのですが、その駆け足の代わりとしてもいいわけです。ま、距離だけでなく大きな標高差があり荷も背負っているので、駆け足とはまいりません。早歩き程度。
【余談】 ちなみに、その悪徳算術医の手口はこうです。そろそろ、また、(時間が経過したから)血液検査しましょうね、(検査の結果)これこれの数値がちょっと高いですね、じゃあ、クスリを出しておきますね。それを、ぼそぼそと独り言みたいにつぶやいて、勝手にクスリを増やしていきます。説明も生活指導も一切なしです。彼はクスリを増やすために折々に血液検査するわけです。検査項目が30も40もあれば、その時々の体調とか状態で何か正常値を若干はみ出すのは当たりまえです。そもそも、その正常値の範囲が病人を増やすために厳しくしてあるという指摘も医学界にあるようですね! そもそも生物の体に関するデータというのは、たいていは正規分布するわけで、平均値から標準偏差の2倍 (2σ) 以上偏差する両端 (高すぎ・低すぎの両側) を異常だとすれば、自動的に5パーセントを病人に仕立てられますよね! 検査項目がたくさんあれば、だれでも1つや2つは網にかかるわけで、ほとんどの人を病人に仕立てられます! 検診は釣り堀だという医学界の隠語もあるようです。ようするに検診すれば、検診項目がたくさんあるから何か引っかかってくるわけで、“病人に仕立て上げる候補者 = 魚” を釣る釣り堀だというのです。


クマが出るぞ! などという脅迫看板がありますが、その釣り師 (地元の木沢村出身・徳島市在住) に聞いたら、見たことがないとの返事でした。吾輩山のキノコは1回だけ見ましたわ。たしか92年ごろだったと思います。もう20年以上前です。絶滅寸前の四国のクマは体格が小柄なようで、分類学上シコククマなどと亜種扱いされていませんが、小柄なのでそれほど危険性はないと思われます。(登山道の角曲がりなどで突然に鉢合わせしたら、その限りではないかもしれませんが‥)

その2に続く
本日は2017年3月18日 (土曜日) であります。
昨日に “四国の軽井沢” などと呼ばれているところに行ってまいりました。徳島県西部でも吉野川ぞいの平地では、早咲きのサクラが咲き始め、畑の葉物野菜もトウ立ちのため花野菜となっています。まだ落葉樹は裸のままなんで春爛漫ではないにしても、かなり春色濃厚となっています。けれども、標高1000mでは路面は雪に覆われ、随所にツララが垂れ下がり、まだ冬であります。(なお、四国の軽井沢と自称する場所は、四国島内にほかにもあります)
旧 三加茂町 (現 東みよし町) を訪ねたら先ず大クスに参拝
徳島県西部にやってきたら、自然をこよなく愛するナチュラリストであるならば、加茂の大クスにお参りしなければなりません。巨樹の前に立つとヒトの矮小さを思い知らされます。地球上の生物はすべて基本的にはみな同じです。みな炭素型生物というか、複雑な炭素化合高分子から成り、4つの塩基の配列で設計図が書かれております。植物も動物も、1個の細胞からなるバクテリアも、浜の真砂の数ほどの細胞数からなる巨大生物もみな基本設計は同じです。そういう意味では、巨樹だからといって手を合わせたところで願いが叶うハズはありません。理屈ではそうであるけれども、日本有数ともなる巨樹には思わず手を合わせてしまうのは不思議です。

場所はここ で、旧 三加茂町 (現 東みよし町) の名所でありますが、ま、名所といえるのはこれだけでしょう。町当局のホームページには観光見どころがたくさんあるように書いていますが、それは郷土愛が書かせた独りよがりです。よそからきた訪問者が観光見どころと見なすか? どうかの視点が欠けています。よそから来た訪問者が “わざわざ時間とカネを費やして見に来た甲斐があった” と思ってくれるかどうかということです。
この点はわが兵庫県南あわじ市も全く同じで独りよがりです。南あわじ市の風車が観光資源だって、アホかいな。風車なんて今や日本全国にあるやろが! ダンジリ祭りだってしかり。阿保というほかありません。ダンジリなんて全国どこの町にもあるもんやがな! なにも、瀬戸内海の離島の南あわじ市に見に行く意味はありません。大阪岸和田のダンジリぐらいでないと観光資源とは言えませんわ! 自画自賛を書いてはダメです。 ついでに申せば、鳴門海峡の渦潮も問題です。あくまでも世界遺産を目指すというハナシにすぎません。“目指す” のと “実際に世界自然遺産として登録される” のとは次元が違います。観光客をだますようなやり方はダメです。淡路島南部に来てくれた観光客はだまされないように‥。
余談はさておき、三加茂の大クスの説明看板も若干の誇張があります。環境省の巨樹調査では、地上130センチで計測する幹周で、クスノキの全国ランキングでは三加茂の大クスはかなり下位になります。九州など各地に幹周20m超が何本も存在しています。徳島県では一番だというだけです。で、看板にある 「まさに日本一である」 という文言は明らかに不適切でありましょう。全国的な巨樹調査が行われていなかった頃に、たぶん日本一だろうと考えられていたということでありましょう。今では幹周20m超が何本もあることが判明しているから、この説明看板は書き直す必要があります。 ただ、巨樹ランキングは難しいもので、幹周という1個の指標だけでランキングしきれないのも確かです。幹周20mといっても大枝や主幹が欠損して意外にみすぼらしいものがあります。三加茂の大クスは幹周13mであっても、枝張りの健康さでは全国トップクラスのクスノキ巨樹であるのは間違いないところです。


三加茂の大クスを参拝後、桟敷峠(さじきとうげ)まで登ってきた。
現地観察を加味して 地形図から読み取ると 桟敷峠の標高は1023mぐらいかなと思われます。積雪は多いとはいえませんが、路面にまだ雪があります。道路の山手側斜面には、染み出した水が氷ったつららが随所にみられます。四国と言うても標高1000mではまだまだ冬のようであります。 桟敷峠は東みよし町と祖谷地方を結ぶ峠でありまして、大正の初め頃に池田と祖谷との間に自動車道が開通するまでは、この峠道が祖谷に通じる唯一の本道であったそうで、山越えの近道でもあり、いろいろな伝説が多いらしい。現在は松尾川ダムを通り、四国の軽井沢と称される深縁を経由して、標高1520mの車道峠として東四国一の標高の落合峠にいたります。登山シーズンになれば矢筈山へ登る他府県ナンバーの車が結構通りますわ。吾輩もその一台か?




四国の軽井沢 深淵(みぶち)の様子 2017.3.17
↓ 桟敷峠から祖谷の方へ入ると眼前に山が見えます。烏帽子山の前衛峰だと思います。無名峰で標高1250mぐらい。峠から 深淵(みぶち) へは緩い下り坂で標高差で150mほど降りて行きます。

↓ 深淵集落の手前は大きなダム湖があり、その松尾川ダム湖には凍結もみられます。

↓ 一帯は国定公園であります。

↓ 落合峠に向かう道路は積雪のため通行止めであります。

↓ 深淵集会場の周辺の様子です。あちこちに民家が点在していますが、ほとんどの家が離村しているようで人の気配はありません。1軒だけ炊煙? が上がっています。風呂を薪で焚いているのかもしれません。夏場に来たら結構人の気配があるので、離村しても避暑地として残しているのでしょうかね?




↓ 最終民家 (無人) 付近ですが、通行止めのバリケードを除けて1キロほど侵入しました。ここで標高930mです。ここから先は積雪・凍結が顕著でとても行ける状態じゃありませんわ。仮に通行止めでなかったと仮定しても、ここから先は四国の誇るスノーアタック軍団 “阿波泥暴” さんらの領域です。リンクの動画は、深淵から落合峠へ向かう林道のようです。一般車が進入したら立ち往生必至です。4月1日に通行止め解除となる予定ですが、残雪がけっこう遅くまであるハズで行かないほうがいいでしょう。ただし徒歩ならば可能で、山登りたちは冬季には深淵集落に車を置いて矢筈山に登っているようです。今日は淡路島を午前8時に出たので時間的にもう無里ですが、朝早くに来たならば徒歩で落合峠まで車道を往復したいところ。往復5~6時間程度か? 車道を歩いても軽アイゼンぐらいは要りそうです。


深淵からは矢筈山の頂はみえない
深淵は深い谷間の集落であります。で、この山塊の盟主の矢筈山の頂は全く見えません。見えるのは矢筈山を取り巻く手前の低い山や尾根です。

帰りに阿讃山地の中腹から矢筈山塊を眺めた
今日行ってきたのは、三加茂から谷あいを登って桟敷峠まで行き、風呂塔の向こう側にある四国の軽井沢 深淵までです。徳島・香川県境の阿讃山地の中腹より上に登らないと矢筈山の頂は見えません。三好市の 標高335mのふれあい公園 というところから眺めた写真です。

↓ さらに登って 標高700m まで上がると山塊全体が見えてきます。やや東寄りの奥に剣山も見えてきます。


昨日に “四国の軽井沢” などと呼ばれているところに行ってまいりました。徳島県西部でも吉野川ぞいの平地では、早咲きのサクラが咲き始め、畑の葉物野菜もトウ立ちのため花野菜となっています。まだ落葉樹は裸のままなんで春爛漫ではないにしても、かなり春色濃厚となっています。けれども、標高1000mでは路面は雪に覆われ、随所にツララが垂れ下がり、まだ冬であります。(なお、四国の軽井沢と自称する場所は、四国島内にほかにもあります)
旧 三加茂町 (現 東みよし町) を訪ねたら先ず大クスに参拝
徳島県西部にやってきたら、自然をこよなく愛するナチュラリストであるならば、加茂の大クスにお参りしなければなりません。巨樹の前に立つとヒトの矮小さを思い知らされます。地球上の生物はすべて基本的にはみな同じです。みな炭素型生物というか、複雑な炭素化合高分子から成り、4つの塩基の配列で設計図が書かれております。植物も動物も、1個の細胞からなるバクテリアも、浜の真砂の数ほどの細胞数からなる巨大生物もみな基本設計は同じです。そういう意味では、巨樹だからといって手を合わせたところで願いが叶うハズはありません。理屈ではそうであるけれども、日本有数ともなる巨樹には思わず手を合わせてしまうのは不思議です。

場所はここ で、旧 三加茂町 (現 東みよし町) の名所でありますが、ま、名所といえるのはこれだけでしょう。町当局のホームページには観光見どころがたくさんあるように書いていますが、それは郷土愛が書かせた独りよがりです。よそからきた訪問者が観光見どころと見なすか? どうかの視点が欠けています。よそから来た訪問者が “わざわざ時間とカネを費やして見に来た甲斐があった” と思ってくれるかどうかということです。
この点はわが兵庫県南あわじ市も全く同じで独りよがりです。南あわじ市の風車が観光資源だって、アホかいな。風車なんて今や日本全国にあるやろが! ダンジリ祭りだってしかり。阿保というほかありません。ダンジリなんて全国どこの町にもあるもんやがな! なにも、瀬戸内海の離島の南あわじ市に見に行く意味はありません。大阪岸和田のダンジリぐらいでないと観光資源とは言えませんわ! 自画自賛を書いてはダメです。 ついでに申せば、鳴門海峡の渦潮も問題です。あくまでも世界遺産を目指すというハナシにすぎません。“目指す” のと “実際に世界自然遺産として登録される” のとは次元が違います。観光客をだますようなやり方はダメです。淡路島南部に来てくれた観光客はだまされないように‥。
余談はさておき、三加茂の大クスの説明看板も若干の誇張があります。環境省の巨樹調査では、地上130センチで計測する幹周で、クスノキの全国ランキングでは三加茂の大クスはかなり下位になります。九州など各地に幹周20m超が何本も存在しています。徳島県では一番だというだけです。で、看板にある 「まさに日本一である」 という文言は明らかに不適切でありましょう。全国的な巨樹調査が行われていなかった頃に、たぶん日本一だろうと考えられていたということでありましょう。今では幹周20m超が何本もあることが判明しているから、この説明看板は書き直す必要があります。 ただ、巨樹ランキングは難しいもので、幹周という1個の指標だけでランキングしきれないのも確かです。幹周20mといっても大枝や主幹が欠損して意外にみすぼらしいものがあります。三加茂の大クスは幹周13mであっても、枝張りの健康さでは全国トップクラスのクスノキ巨樹であるのは間違いないところです。


三加茂の大クスを参拝後、桟敷峠(さじきとうげ)まで登ってきた。
現地観察を加味して 地形図から読み取ると 桟敷峠の標高は1023mぐらいかなと思われます。積雪は多いとはいえませんが、路面にまだ雪があります。道路の山手側斜面には、染み出した水が氷ったつららが随所にみられます。四国と言うても標高1000mではまだまだ冬のようであります。 桟敷峠は東みよし町と祖谷地方を結ぶ峠でありまして、大正の初め頃に池田と祖谷との間に自動車道が開通するまでは、この峠道が祖谷に通じる唯一の本道であったそうで、山越えの近道でもあり、いろいろな伝説が多いらしい。現在は松尾川ダムを通り、四国の軽井沢と称される深縁を経由して、標高1520mの車道峠として東四国一の標高の落合峠にいたります。登山シーズンになれば矢筈山へ登る他府県ナンバーの車が結構通りますわ。吾輩もその一台か?




四国の軽井沢 深淵(みぶち)の様子 2017.3.17
↓ 桟敷峠から祖谷の方へ入ると眼前に山が見えます。烏帽子山の前衛峰だと思います。無名峰で標高1250mぐらい。峠から 深淵(みぶち) へは緩い下り坂で標高差で150mほど降りて行きます。

↓ 深淵集落の手前は大きなダム湖があり、その松尾川ダム湖には凍結もみられます。

↓ 一帯は国定公園であります。

↓ 落合峠に向かう道路は積雪のため通行止めであります。

↓ 深淵集会場の周辺の様子です。あちこちに民家が点在していますが、ほとんどの家が離村しているようで人の気配はありません。1軒だけ炊煙? が上がっています。風呂を薪で焚いているのかもしれません。夏場に来たら結構人の気配があるので、離村しても避暑地として残しているのでしょうかね?




↓ 最終民家 (無人) 付近ですが、通行止めのバリケードを除けて1キロほど侵入しました。ここで標高930mです。ここから先は積雪・凍結が顕著でとても行ける状態じゃありませんわ。仮に通行止めでなかったと仮定しても、ここから先は四国の誇るスノーアタック軍団 “阿波泥暴” さんらの領域です。リンクの動画は、深淵から落合峠へ向かう林道のようです。一般車が進入したら立ち往生必至です。4月1日に通行止め解除となる予定ですが、残雪がけっこう遅くまであるハズで行かないほうがいいでしょう。ただし徒歩ならば可能で、山登りたちは冬季には深淵集落に車を置いて矢筈山に登っているようです。今日は淡路島を午前8時に出たので時間的にもう無里ですが、朝早くに来たならば徒歩で落合峠まで車道を往復したいところ。往復5~6時間程度か? 車道を歩いても軽アイゼンぐらいは要りそうです。


深淵からは矢筈山の頂はみえない
深淵は深い谷間の集落であります。で、この山塊の盟主の矢筈山の頂は全く見えません。見えるのは矢筈山を取り巻く手前の低い山や尾根です。

帰りに阿讃山地の中腹から矢筈山塊を眺めた
今日行ってきたのは、三加茂から谷あいを登って桟敷峠まで行き、風呂塔の向こう側にある四国の軽井沢 深淵までです。徳島・香川県境の阿讃山地の中腹より上に登らないと矢筈山の頂は見えません。三好市の 標高335mのふれあい公園 というところから眺めた写真です。

↓ さらに登って 標高700m まで上がると山塊全体が見えてきます。やや東寄りの奥に剣山も見えてきます。


今春は大寒以降が寒く、ワラビの発芽が遅れた
気象庁のアメダス南淡の観測データを見ると、1月20日の大寒から本日3月16日までの56日間で、冬日 (日最低気温が零度以下) が18回もあり、32%もの比率になっています。これは記録的ということはないにしても、結構寒かったわけです。で、ワラビの発芽が例年よりもやや遅れたかなという印象がします。でもまあ、ワラビが出てきました。 以下写真は南あわじ市第一のワラビ山における3月15日の写真であります。


早いものは既に葉が展開しています。このようなものは、おそらく3月の初め頃に出てきたのではないかと思われます。

本日の収穫、走り物なのでわずか
↓ 本日 (2017年3月15日) の収穫であります。シーズン初めの 「走り物」 なので収穫量はわずかです。山菜ファンはよく承知だと思いますが、ワラビはじつは強烈な毒草です。強力な発がん性物質を含有しています。ワラビにしっかりと草木灰をまぶして、さらに熱湯をかけて一昼夜置きアク抜きする必要があります。灰汁はかなりのアルカリ性で、このアルカリ性と熱とで毒成分が不活性化するとされます。(そういう研究論文がいくつか存在します) 吾輩は毎年大量のワラビを食べていますが、しっかりとアク抜きしていますから別に何事もありません。


草木灰は田舎暮らしの必需品であります
↓ で、ワラビを食するために大量の草木灰が要ります。これから一か月間淡路島内でワラビ採りですが、島内のものが長けたら、徳島県の剣山地の標高が高いところに採りにいきます。標高1500mまでワラビがあり、そこでは北日本並みに6月遅くまでワラビが採れますわ。庭にブロックを積み上げてかまどを作り、庭木や果樹などの選定枝など焚き上げて真っ白な綺麗な灰をこしらえます。 草木灰は大量に製造しておくと、果実のなるものには草木灰は最高級の肥料でもあります。いわゆる実肥 (みごえ) であります。庭先のカキ(柿) には特に卓効があります。ネギに草木灰を施肥すると濃緑の葉が折れにくい良いネギが作れます。

淡路島は意外に山が多い
以前に、神戸 (ほんまの神戸市) から来た人と話をしていたら、「はるかに山並みが続いていて、島というイメージがしませんね」 と言われたことがあります。たしかにそういう面がありますが、淡路島全体が “地塁山地” であるためでしょうね。ワラビ採りが終わって裏山に登り下界を俯瞰しました。

↓ はるかに諭鶴羽山が見えています。

播磨灘の向こう岸の香川県高松市屋島あたりに、陽が落ちようとしています。屋島は有名な溶岩台地でありまして、地学の教科書に載っています。瀬戸内海にそって東西に古い (1000万年程度の大昔) 火山群があって、“瀬戸内火山岩石区” と呼ばれています。現在は火山活動していないので火山帯の言葉は付与されていません。(瀬戸内火山帯の言葉が使われたのは明治時代のハナシ)

気象庁のアメダス南淡の観測データを見ると、1月20日の大寒から本日3月16日までの56日間で、冬日 (日最低気温が零度以下) が18回もあり、32%もの比率になっています。これは記録的ということはないにしても、結構寒かったわけです。で、ワラビの発芽が例年よりもやや遅れたかなという印象がします。でもまあ、ワラビが出てきました。 以下写真は南あわじ市第一のワラビ山における3月15日の写真であります。


早いものは既に葉が展開しています。このようなものは、おそらく3月の初め頃に出てきたのではないかと思われます。

本日の収穫、走り物なのでわずか
↓ 本日 (2017年3月15日) の収穫であります。シーズン初めの 「走り物」 なので収穫量はわずかです。山菜ファンはよく承知だと思いますが、ワラビはじつは強烈な毒草です。強力な発がん性物質を含有しています。ワラビにしっかりと草木灰をまぶして、さらに熱湯をかけて一昼夜置きアク抜きする必要があります。灰汁はかなりのアルカリ性で、このアルカリ性と熱とで毒成分が不活性化するとされます。(そういう研究論文がいくつか存在します) 吾輩は毎年大量のワラビを食べていますが、しっかりとアク抜きしていますから別に何事もありません。


草木灰は田舎暮らしの必需品であります
↓ で、ワラビを食するために大量の草木灰が要ります。これから一か月間淡路島内でワラビ採りですが、島内のものが長けたら、徳島県の剣山地の標高が高いところに採りにいきます。標高1500mまでワラビがあり、そこでは北日本並みに6月遅くまでワラビが採れますわ。庭にブロックを積み上げてかまどを作り、庭木や果樹などの選定枝など焚き上げて真っ白な綺麗な灰をこしらえます。 草木灰は大量に製造しておくと、果実のなるものには草木灰は最高級の肥料でもあります。いわゆる実肥 (みごえ) であります。庭先のカキ(柿) には特に卓効があります。ネギに草木灰を施肥すると濃緑の葉が折れにくい良いネギが作れます。

淡路島は意外に山が多い
以前に、神戸 (ほんまの神戸市) から来た人と話をしていたら、「はるかに山並みが続いていて、島というイメージがしませんね」 と言われたことがあります。たしかにそういう面がありますが、淡路島全体が “地塁山地” であるためでしょうね。ワラビ採りが終わって裏山に登り下界を俯瞰しました。

↓ はるかに諭鶴羽山が見えています。

播磨灘の向こう岸の香川県高松市屋島あたりに、陽が落ちようとしています。屋島は有名な溶岩台地でありまして、地学の教科書に載っています。瀬戸内海にそって東西に古い (1000万年程度の大昔) 火山群があって、“瀬戸内火山岩石区” と呼ばれています。現在は火山活動していないので火山帯の言葉は付与されていません。(瀬戸内火山帯の言葉が使われたのは明治時代のハナシ)

安倍デンデン閣下の大疑獄は底知れぬ広がりが見えてきたよね!
大阪豊中市 → 愛媛今治市 → 兵庫南あわじ市へと、疑惑の火の粉は次々に飛び火しています。一説によると疑惑は40以上もあるのだとか? これは凄いことになりそうです! 疑惑の火の手は日本全土に飛び火、日本列島は疑惑列島、燎原の火の海となった疑惑は手のつけようもなく、火種を蒔いたデンデン閣下は紅蓮の疑惑の業火に滅ぼされるのではないか? なんとなく取り巻きどもが自分に火の粉がかからぬようにと右往左往しているように見えますけど、これから上映されるデンデンの阿鼻叫喚スペクタクルが見ものですわね!!
淡路島南西部にある南あわじ市は、これから震度7の激震に大揺れ必定であります! いやはやエライことになってきましたわね。安倍デンデン閣下はもちろんですが、当地の車椅子前市長もしょっぴけ! 安倍閣下が口利きしているかどうかはまだ不明ではありますが、マスコミの取材が進むにつれ悪の巣窟の醜悪な姿があらわとなるのではないか。 そもそも、南あわじ市の志知高校跡に、吉備国際大学の地域創生農学部を誘致するというハナシは異様な感じでした。なんで、貴重な市民の税金を私企業でしかない私立の学校法人にくれてやるのか? こんなおかしなハナシはありません。新学部の名称も変です。南あわじ市から金を引き出すために地域に媚びを売るような名称です。そもそも市民の税金は市民のために使うべきなのであって、とくに南あわじ市は市民の高齢化が進み福祉や介護に財源が必要なのに、なんでよそ者の私法人に貴重な財源を流し込むのか? なにか裏でよからぬことが企まれていたのではないか? と勘繰られていました。けっこう市民の批判や疑問の声があったと記憶していますが、こんな全国ニュースになるとは想像もしていませんでした。もしかしたら、田舎町からも逮捕者や死人 (口封じのために消される) が何人も出るかも? 道路のわきに 「今は悪党が多数派、でも必ず逆転する」 という有名な看板が数年来立っていますが、なんという慧眼であろうか? ついに、その逆転のときがきたようですわね! このさい役所・利権政治屋どものウミを抉り出せ!
↓ 2017年4月1日号の週刊現代 (3月13日発売) に掲載された記事です。58~61ページにわたって掲載された記事ですが、現在発売中ですので見出しやリードしか読めないように小さな写真にしてあります。買って読みましょう! 安倍デンデン閣下の森友学園大疑獄が淡路島の南あわじ市にまで飛び火してまいりました。エライことになってきましたね。こりゃあ、南あわじ前車椅子市長も、悪事が暴かれる恐怖で夜もオチオチ眠ることができません!
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以下、悪事の現場の写真を陳列します。
悪事の現場は、三原平野の西の端の小高い丘の上であります。開校以来ずーっと定員割れです。こういうふうな事件が発覚しなくても、もはや存続はムリだったでしょう。 地図の上で 悪事の現場はここ です。+マークのところ。



悪事の現場は、神戸淡路鳴門自動車道からよく見えています。明石海峡大橋を渡って淡路島を南下して、西淡三原インターチェンジから2キロほど進んだところです。本土から見たら、島などというと人は純朴で無欲な自然の子らと見えるかもしれませんがとんでもない。我利我欲しか考えない自己中心的な悪党だらけです。よね?


大阪豊中市 → 愛媛今治市 → 兵庫南あわじ市へと、疑惑の火の粉は次々に飛び火しています。一説によると疑惑は40以上もあるのだとか? これは凄いことになりそうです! 疑惑の火の手は日本全土に飛び火、日本列島は疑惑列島、燎原の火の海となった疑惑は手のつけようもなく、火種を蒔いたデンデン閣下は紅蓮の疑惑の業火に滅ぼされるのではないか? なんとなく取り巻きどもが自分に火の粉がかからぬようにと右往左往しているように見えますけど、これから上映されるデンデンの阿鼻叫喚スペクタクルが見ものですわね!!
淡路島南西部にある南あわじ市は、これから震度7の激震に大揺れ必定であります! いやはやエライことになってきましたわね。安倍デンデン閣下はもちろんですが、当地の車椅子前市長もしょっぴけ! 安倍閣下が口利きしているかどうかはまだ不明ではありますが、マスコミの取材が進むにつれ悪の巣窟の醜悪な姿があらわとなるのではないか。 そもそも、南あわじ市の志知高校跡に、吉備国際大学の地域創生農学部を誘致するというハナシは異様な感じでした。なんで、貴重な市民の税金を私企業でしかない私立の学校法人にくれてやるのか? こんなおかしなハナシはありません。新学部の名称も変です。南あわじ市から金を引き出すために地域に媚びを売るような名称です。そもそも市民の税金は市民のために使うべきなのであって、とくに南あわじ市は市民の高齢化が進み福祉や介護に財源が必要なのに、なんでよそ者の私法人に貴重な財源を流し込むのか? なにか裏でよからぬことが企まれていたのではないか? と勘繰られていました。けっこう市民の批判や疑問の声があったと記憶していますが、こんな全国ニュースになるとは想像もしていませんでした。もしかしたら、田舎町からも逮捕者や死人 (口封じのために消される) が何人も出るかも? 道路のわきに 「今は悪党が多数派、でも必ず逆転する」 という有名な看板が数年来立っていますが、なんという慧眼であろうか? ついに、その逆転のときがきたようですわね! このさい役所・利権政治屋どものウミを抉り出せ!
↓ 2017年4月1日号の週刊現代 (3月13日発売) に掲載された記事です。58~61ページにわたって掲載された記事ですが、現在発売中ですので見出しやリードしか読めないように小さな写真にしてあります。買って読みましょう! 安倍デンデン閣下の森友学園大疑獄が淡路島の南あわじ市にまで飛び火してまいりました。エライことになってきましたね。こりゃあ、南あわじ前車椅子市長も、悪事が暴かれる恐怖で夜もオチオチ眠ることができません!
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以下、悪事の現場の写真を陳列します。
悪事の現場は、三原平野の西の端の小高い丘の上であります。開校以来ずーっと定員割れです。こういうふうな事件が発覚しなくても、もはや存続はムリだったでしょう。 地図の上で 悪事の現場はここ です。+マークのところ。



悪事の現場は、神戸淡路鳴門自動車道からよく見えています。明石海峡大橋を渡って淡路島を南下して、西淡三原インターチェンジから2キロほど進んだところです。本土から見たら、島などというと人は純朴で無欲な自然の子らと見えるかもしれませんがとんでもない。我利我欲しか考えない自己中心的な悪党だらけです。よね?


春になりましたが、山菜採取の季節がやってまいりました!
万象を凍てつかせた冬が去り、日長が急速に伸び、太陽高度も随分と上がってまいりました。大空には、まぶしいような春の光が満ちあふれています。野や山では、そこかしこでタラの芽が大きく膨らんでまいりました。まもなく採りごろであります。山菜ファンの諸兄妹におかれましては、これから忙しくなるので遊んでいる暇はありませんね! 以下写真は3月14日、兵庫県南あわじ市 (淡路島南西部) にて。

比較的に若木の場合には、もうすでに葉が出ています。若木では春の発芽や展葉が成木よりも早い傾向があるようです。

フキノトウはすでに長けてしまっています。こうなっては食べられません。フキノトウの採集適期は当地では真冬です。陽向地ならば厳寒期に出ています。厳寒などといっても日中は10度近くになるので植物は育ちます。ふつう植物の生育温度というのは5度以上とされますよね。日中には10度前後まで上がり、明け方は氷点下に冷え込むのが冬の野菜の生育には理想的で、野菜の味が濃厚で非常に美味いものが出来ます。とくにキャベツはまるで砂糖が入っているのかと錯覚するほど甘いものとなりますよね!

で、フキの葉がすでに大きくなっています。これを集めて佃煮にすれば絶品であります。葉柄だけでなく丸い葉身も刻んで佃煮の材料にできます。

春の百花繚乱、百花を全部を陳列するのはむりなんで、いくつかピックアップします。
早くもノアザミが咲いています。よく見ると意外に美しい花です。そういえば庭で栽培されるドイツアザミというのがありますが、名前から欧州のドイツ国原産か? などと錯覚しそうですがそうではなく、日本在来種のノアザミの改良種です。ノアザミの開花期は非常に長く、分布も広範囲で、各地にいろいろな亜種・品種が分化しているようですね。たとえば剣山に夏咲くのはノアザミの品種のトゲが猛烈なトゲアザミ。 写真は3月14日 南あわじ市八木にて。




セイヨウタンポポの黄色い花が田んぼの土手を飾りはじめました。淡路島には1990年ぐらいから報告されだした外来種でありますが、今や全島に見事に広がりました。阿呆な環境原理主義者どもに言わせると、外来タンポポが日本在来タンポポを駆逐すると言うてますけど、フィールドで実際に観察をつづけると駆逐されるようではありませんわ。外来種と在来種が適度に折り合いをつけて共存していますわ。環境原理利権というものが間違いなく存在していて、その利権に群がる連中がおることを見落としてはいけないようです。 なお、淡路島にはカンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、それからシロバナタンポポ(白花たんぽぽ) の3種が見られますが、シロバナタンポポは淡路では稀産中の稀産でめったにないです。



↓ こちらはカンサイタンポポであります。セイヨウタンポポとくらべると花は華奢で弱弱しい感じがします。花茎もやや細くひょろ長い傾向があります。なれたら一目見てどちらなのか識別できます。

↓ オオイヌノフグリです。ヨーロッパ原産で、明治初期に日本に侵入した外来種だと言われています。日本在来種のイヌノフグリはあまり見かけません。在来種のイヌノフグリは淡路島にも自生していますが、めったにないというのは、花が小さく目立たないから、意識して観察しないと見えないという事情もあるのではないか?

↓ ホトケノザであります。ありふれた雑草でありますが、クローズアップして観察すれば美しい花です。休耕田一面にあったばあいには、赤紫色のじゅうたんが敷いてあるように見えます。

万象を凍てつかせた冬が去り、日長が急速に伸び、太陽高度も随分と上がってまいりました。大空には、まぶしいような春の光が満ちあふれています。野や山では、そこかしこでタラの芽が大きく膨らんでまいりました。まもなく採りごろであります。山菜ファンの諸兄妹におかれましては、これから忙しくなるので遊んでいる暇はありませんね! 以下写真は3月14日、兵庫県南あわじ市 (淡路島南西部) にて。

比較的に若木の場合には、もうすでに葉が出ています。若木では春の発芽や展葉が成木よりも早い傾向があるようです。

フキノトウはすでに長けてしまっています。こうなっては食べられません。フキノトウの採集適期は当地では真冬です。陽向地ならば厳寒期に出ています。厳寒などといっても日中は10度近くになるので植物は育ちます。ふつう植物の生育温度というのは5度以上とされますよね。日中には10度前後まで上がり、明け方は氷点下に冷え込むのが冬の野菜の生育には理想的で、野菜の味が濃厚で非常に美味いものが出来ます。とくにキャベツはまるで砂糖が入っているのかと錯覚するほど甘いものとなりますよね!

で、フキの葉がすでに大きくなっています。これを集めて佃煮にすれば絶品であります。葉柄だけでなく丸い葉身も刻んで佃煮の材料にできます。

春の百花繚乱、百花を全部を陳列するのはむりなんで、いくつかピックアップします。
早くもノアザミが咲いています。よく見ると意外に美しい花です。そういえば庭で栽培されるドイツアザミというのがありますが、名前から欧州のドイツ国原産か? などと錯覚しそうですがそうではなく、日本在来種のノアザミの改良種です。ノアザミの開花期は非常に長く、分布も広範囲で、各地にいろいろな亜種・品種が分化しているようですね。たとえば剣山に夏咲くのはノアザミの品種のトゲが猛烈なトゲアザミ。 写真は3月14日 南あわじ市八木にて。




セイヨウタンポポの黄色い花が田んぼの土手を飾りはじめました。淡路島には1990年ぐらいから報告されだした外来種でありますが、今や全島に見事に広がりました。阿呆な環境原理主義者どもに言わせると、外来タンポポが日本在来タンポポを駆逐すると言うてますけど、フィールドで実際に観察をつづけると駆逐されるようではありませんわ。外来種と在来種が適度に折り合いをつけて共存していますわ。環境原理利権というものが間違いなく存在していて、その利権に群がる連中がおることを見落としてはいけないようです。 なお、淡路島にはカンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、それからシロバナタンポポ(白花たんぽぽ) の3種が見られますが、シロバナタンポポは淡路では稀産中の稀産でめったにないです。



↓ こちらはカンサイタンポポであります。セイヨウタンポポとくらべると花は華奢で弱弱しい感じがします。花茎もやや細くひょろ長い傾向があります。なれたら一目見てどちらなのか識別できます。

↓ オオイヌノフグリです。ヨーロッパ原産で、明治初期に日本に侵入した外来種だと言われています。日本在来種のイヌノフグリはあまり見かけません。在来種のイヌノフグリは淡路島にも自生していますが、めったにないというのは、花が小さく目立たないから、意識して観察しないと見えないという事情もあるのではないか?

↓ ホトケノザであります。ありふれた雑草でありますが、クローズアップして観察すれば美しい花です。休耕田一面にあったばあいには、赤紫色のじゅうたんが敷いてあるように見えます。

本日は2017年3月10日 (金曜日) であります。
●昨日に、また性懲りもなく、剣山 (徳島県・標高1955m) へ雪見に行ってまいりました。ほとんどビョーキかも? 病膏肓に入る段階、重症であります。というふうな陳腐な故事成語は若い人には通用しないかもしれません。意味をお知りになりたい方は →病膏肓に入る(やまいこうこうにいる) 瀬戸内平地ではすでに百花が乱れ咲きはじめ、春色濃厚となってまいりましたが、標高千mより上ではまだまだ厳しい冬の状態であります。登山口の見ノ越まで行ってまいりましたが、剣山はまだ冬山の状態で、冬山装備・冬山登攀技術を持たない一般の者には、まだ、とても登れる状態じゃありません。
なお、近々、大きな行事をするのですが、ある意味では行事屋というかイベント業ともいえる吾輩の業種でありますが、そもそもイベントというものは一般論として申せば、準備が万端ととのったならば、その行事は終わったも同然です。準備完了で全行程の8割は終わったということであります。当日のイベントそのものは2割の比重でしかありません! ま、いわば実際のイベントそのものは付け足しみたいなもんです。当日は居眠りをこいていてもいいわけです。そもそも、物事ちゅうもんは準備が大変なわけですが、準備が出来上がったので一服に雪見にいったということであります。 なんか、言い訳をしているみたいですが、帰ってきたら 「おまはん、フラフラとどこ行っとたんや!」 と叱られたので‥。 吾輩に用があるのならば、もっと早目に言うて下さいよ! 物事ちゅうもんはギリギリの直前に言うのはあきまへんわ!
剣山雪見写真ギャラリー 2017年3月9日
つるぎ町一宇漆野瀬 の電光標識までやって来ました。ここで標高は約525mです。時刻は5時56分となりました。朝早く03時16分に南淡路を出発、2時間40分もかかってしまいました。これはコンビニに寄って夜明けのコーヒーを服したり、大潔斎(?)をして体重を少し減らそうとするも難産で時間がかかり、貞光から山間部に入ると橋の上など凍結もみられ慎重に走向したためであります。 3月31日までチェーン規制がかかっています。南国四国といえどもここから先は疑似北日本・疑似日本海側と考えることです。夏タイヤで行ったら間違いなく立ち往生します。毎回立ち往生しているのを見ますが、立ち往生ですまないケースも出てきます。(谷に転げ落ちるとか) 申すまでもなく、滑り止めなしで積雪路を走向したら道交法違反となります。

旧一宇村桑平あたりは標高が700m前後で800m近くまで人家があります。積雪は多くはないにしても冬中雪があるし、周囲の山には雲がかかっていることが多いです。やや日本海側の気候に似たところがありますが、剣山一帯には植物をみてもオオユリワサビなど日本海要素と言われる植物がすくなからず見られます。尾根筋の風下側では樹木の根元が根曲がり (積雪の影響 )となっているのも観察できます。

第3ヘアピンカーブあたりでは雪面がパリパリに凍結しています。

第7ヘアピンカーブまで来るとふかふかの新雪です。凍結はありません。日中もずーっと氷点下で雪面の表面が日中に溶けなかったのでありましょう。

06時49分に剣山スキー場にきましたが、早くも先客がきています。雪面にトレース跡がゲレンデの上のほうに続いています。おそらく滑りにきたのではないか? 施設が閉鎖されているので滑るには山頂まで歩いて登るしかありません。施設閉鎖後は無料のスキー場ですが、しんどいわなあ! で、来る人はすくないです。先客の車のタイヤの埋まりぐあいからわかるように、積雪は少ないです。20~25cm前後、吹き溜まりで40~50cmぐらいです。 つるぎ町のホームページの記述は、次の通りですが、文面から平日はダメなようですが見張りはいません。ま、これは行政独特の責任逃れの書き方では? ま、勝手にどうぞ、ただし自己責任でということなのでしょう。事故怪我をしても行政は責任ありませんよ! それにしてもいまだにこのスキー場の再開を望む声を聞きますが、一つの理由として雪質がいいからでは? 西日本最高所のスキー場なのでサラサラの乾雪です。近畿北部のべた雪スキー場より雪がいいという評判を何回も聞いています。
「平成27年12月12日(土)~平成29年2月26日 (日) の積雪がある土日祝日の日中 ※無料開放。
平成28年12月28日~平成29年1月4日閉鎖 ※自然雪のみで圧雪はしません。
ロッジ・リフト・人工雪機稼働していません。
ゲレンデへのスノーモービル、バギー、バイク、車両等の乗り入れはできません。
施設は無人です。」

↓ 夫婦池 であります。積雪のため池の縁がどこなのか全くわかりません。で、絶対に池の方には行かないことです。この辺りは冬はおそらく日中でも氷点下で、朝は氷点下10度前後で、池は厚い氷が張っているハズです。しかしながら詳細な状況がわかりません。君子危うきに近寄らずと言ますが、下々の我々平民は税金を納めるだけの奴隷ですが、我々奴隷も危うきに近寄らないほうがいいようです。
このあいだ2月28日だったと思いますが、岩手県奥州市のため池で、ワカサギ釣りをしていた老人が4人氷が割れて池に水没し死亡する事故がありました! 全国ニュースになりました。ここではワカサギは釣れませんが、興味本位に池に入った登山者が死亡のニュースが絶対にないとはいえません。ただし、死亡者1人では徳島県内のニュース、全国ニュースになるには4人以上の死亡者? 人数による基準があるみたい? ただし、絶対的な基準でなく政治的に左右される? 政治的に隠したい事象がある場合には、ローカルニュースに過ぎないつまらないことを、全国ニュースにしてワイワイと大騒ぎする (政治がそうさせる) 傾向があるよね! ま、そもそも新聞の紙面の幅は一定ですし、テレビの時間枠も固定的です。大きなニュースが出た日には小さなニュースはみなカットされます。これというニュースがない日には、つまらない、どうでもいいようなニュースが大きく取り上げられます! これっておかしくはねえか?

剣山の山頂は雲の中
剣山は標高が低いので山頂付近まで樹木があり、それも常緑の針葉樹が多くあまり雪山というふうに見えません。ま、それは積雪が少ないという理由もありますが、森林限界を突き抜ける高度があればなあと思います。山がちょっと低すぎます。台湾は九州島とほぼ同じ面積なのに4000m近い山がたくさんです。ならば、四国島にも3000mぐらいの山があっても不思議ではないんですが、残念であります。


こちらは塔丸(とうのまる)ですが、この山の南斜面でもクマの目撃情報があるようです。

高知県の最高峰の三嶺 (さんれい・徳島側みうね) は雲に隠れて見えません。写真の中央の谷にそって険道439号 (通称よさく) を降りていったところに、有名な祖谷のかずら橋があります。

剣山登山口の見ノ越の様子
標高は1400m であります。07時21分に到着。前回来たときと比べると雪はかなり減っています。






見ノ越トンネルです。7時40分ごろにワゴン車が2台きてバリケードを除けてトンネルの向こうに行こうとします。ここは冬季には通行止めのハズで不思議に思ったので聞いてみました。
「すんまへん、木屋平へ降りて行けるんですか?」
「わてらは仕事やけん」
なるほど、そういえばトンネルをでてしばらく行ったところで秋に崩壊場所の復旧工事やっていましたね。しかしまあ、こんな寒い積雪期も工事やってたんですかね。そういえば、先月来た時も通行跡がたくさんありましてわね。こんな厳寒地でも工事やるのは大変でご苦労様です。4月1日から通行止め解除になったら、感謝の気持ちで通らさせていただきます。ところで、北海道とか信州高冷地とか新潟など豪雪地でも冬に野外で工事やるんでしょうかね? 大変ですね。

08時に見ノ越で氷点下6度ぐらい
横着をして、車のドアミラーに温度計を吊り下げて測りました。結局、雪中を車で走り回ってスタック寸前でしたが、車から降りることはありませんでした。で、なんとも横着な測り方であります。いくらなんでも油を焚いて熱源でもある車体に密着して気温を測るのは問題です。何べんも申すとおり、気温の測定というのは簡単なようで非常に難しいものです。まず気象庁検定合格の温度計を用いる必要があります。高価で貧乏な下々の奴隷には買えません。測定場所・環境も大事で、この点は気象庁でさえアメダス観測所は問題が多いです。露場が狭すぎ、建物や道路や駐車場に隣接する観測所が多すぎる、樹木が覆いかぶさっているなど、問題だらけです。ということで、この氷点下6度というのは精確性はまったくなく、あくまでも目安です。問題はあっても大まかな目安にはなります。

2017年3月9日08時のアメダス気温分布図です。図中に剣山見ノ越を記入してみました。標高1400mという高度があるから図のエリアではダントツに低いことがよくわかります。

目安であっても高層図とピタリと一致する
次に、1時間のずれがありますが、850hPa面の高層天気図をチェック。高層天気図では地上天気図とはことなり、気圧の高低は850hPaとなる高度で表します。つまり、等圧線ではなく等高度線です。剣山あたりでは1400~1410mぐらいです。つまり見ノ越の標高がほぼ850hPa高度だということです。そして-6度線が瀬戸内海を横断しています。ようするに、目安でしかない氷点下6度という数字ですが、高層天気図とほぼ一致していて、立派に目安になっているということであります。

【訂正】 上図において、赤字で1460mとした等高度線は1440mの誤り、1420mとしたそれは1380mの誤りであります。等高度線は60m刻みであります。
●昨日に、また性懲りもなく、剣山 (徳島県・標高1955m) へ雪見に行ってまいりました。ほとんどビョーキかも? 病膏肓に入る段階、重症であります。というふうな陳腐な故事成語は若い人には通用しないかもしれません。意味をお知りになりたい方は →病膏肓に入る(やまいこうこうにいる) 瀬戸内平地ではすでに百花が乱れ咲きはじめ、春色濃厚となってまいりましたが、標高千mより上ではまだまだ厳しい冬の状態であります。登山口の見ノ越まで行ってまいりましたが、剣山はまだ冬山の状態で、冬山装備・冬山登攀技術を持たない一般の者には、まだ、とても登れる状態じゃありません。
なお、近々、大きな行事をするのですが、ある意味では行事屋というかイベント業ともいえる吾輩の業種でありますが、そもそもイベントというものは一般論として申せば、準備が万端ととのったならば、その行事は終わったも同然です。準備完了で全行程の8割は終わったということであります。当日のイベントそのものは2割の比重でしかありません! ま、いわば実際のイベントそのものは付け足しみたいなもんです。当日は居眠りをこいていてもいいわけです。そもそも、物事ちゅうもんは準備が大変なわけですが、準備が出来上がったので一服に雪見にいったということであります。 なんか、言い訳をしているみたいですが、帰ってきたら 「おまはん、フラフラとどこ行っとたんや!」 と叱られたので‥。 吾輩に用があるのならば、もっと早目に言うて下さいよ! 物事ちゅうもんはギリギリの直前に言うのはあきまへんわ!
剣山雪見写真ギャラリー 2017年3月9日
つるぎ町一宇漆野瀬 の電光標識までやって来ました。ここで標高は約525mです。時刻は5時56分となりました。朝早く03時16分に南淡路を出発、2時間40分もかかってしまいました。これはコンビニに寄って夜明けのコーヒーを服したり、大潔斎(?)をして体重を少し減らそうとするも難産で時間がかかり、貞光から山間部に入ると橋の上など凍結もみられ慎重に走向したためであります。 3月31日までチェーン規制がかかっています。南国四国といえどもここから先は疑似北日本・疑似日本海側と考えることです。夏タイヤで行ったら間違いなく立ち往生します。毎回立ち往生しているのを見ますが、立ち往生ですまないケースも出てきます。(谷に転げ落ちるとか) 申すまでもなく、滑り止めなしで積雪路を走向したら道交法違反となります。

旧一宇村桑平あたりは標高が700m前後で800m近くまで人家があります。積雪は多くはないにしても冬中雪があるし、周囲の山には雲がかかっていることが多いです。やや日本海側の気候に似たところがありますが、剣山一帯には植物をみてもオオユリワサビなど日本海要素と言われる植物がすくなからず見られます。尾根筋の風下側では樹木の根元が根曲がり (積雪の影響 )となっているのも観察できます。

第3ヘアピンカーブあたりでは雪面がパリパリに凍結しています。

第7ヘアピンカーブまで来るとふかふかの新雪です。凍結はありません。日中もずーっと氷点下で雪面の表面が日中に溶けなかったのでありましょう。

06時49分に剣山スキー場にきましたが、早くも先客がきています。雪面にトレース跡がゲレンデの上のほうに続いています。おそらく滑りにきたのではないか? 施設が閉鎖されているので滑るには山頂まで歩いて登るしかありません。施設閉鎖後は無料のスキー場ですが、しんどいわなあ! で、来る人はすくないです。先客の車のタイヤの埋まりぐあいからわかるように、積雪は少ないです。20~25cm前後、吹き溜まりで40~50cmぐらいです。 つるぎ町のホームページの記述は、次の通りですが、文面から平日はダメなようですが見張りはいません。ま、これは行政独特の責任逃れの書き方では? ま、勝手にどうぞ、ただし自己責任でということなのでしょう。事故怪我をしても行政は責任ありませんよ! それにしてもいまだにこのスキー場の再開を望む声を聞きますが、一つの理由として雪質がいいからでは? 西日本最高所のスキー場なのでサラサラの乾雪です。近畿北部のべた雪スキー場より雪がいいという評判を何回も聞いています。
「平成27年12月12日(土)~平成29年2月26日 (日) の積雪がある土日祝日の日中 ※無料開放。
平成28年12月28日~平成29年1月4日閉鎖 ※自然雪のみで圧雪はしません。
ロッジ・リフト・人工雪機稼働していません。
ゲレンデへのスノーモービル、バギー、バイク、車両等の乗り入れはできません。
施設は無人です。」

↓ 夫婦池 であります。積雪のため池の縁がどこなのか全くわかりません。で、絶対に池の方には行かないことです。この辺りは冬はおそらく日中でも氷点下で、朝は氷点下10度前後で、池は厚い氷が張っているハズです。しかしながら詳細な状況がわかりません。君子危うきに近寄らずと言ますが、下々の我々平民は税金を納めるだけの奴隷ですが、我々奴隷も危うきに近寄らないほうがいいようです。
このあいだ2月28日だったと思いますが、岩手県奥州市のため池で、ワカサギ釣りをしていた老人が4人氷が割れて池に水没し死亡する事故がありました! 全国ニュースになりました。ここではワカサギは釣れませんが、興味本位に池に入った登山者が死亡のニュースが絶対にないとはいえません。ただし、死亡者1人では徳島県内のニュース、全国ニュースになるには4人以上の死亡者? 人数による基準があるみたい? ただし、絶対的な基準でなく政治的に左右される? 政治的に隠したい事象がある場合には、ローカルニュースに過ぎないつまらないことを、全国ニュースにしてワイワイと大騒ぎする (政治がそうさせる) 傾向があるよね! ま、そもそも新聞の紙面の幅は一定ですし、テレビの時間枠も固定的です。大きなニュースが出た日には小さなニュースはみなカットされます。これというニュースがない日には、つまらない、どうでもいいようなニュースが大きく取り上げられます! これっておかしくはねえか?

剣山の山頂は雲の中
剣山は標高が低いので山頂付近まで樹木があり、それも常緑の針葉樹が多くあまり雪山というふうに見えません。ま、それは積雪が少ないという理由もありますが、森林限界を突き抜ける高度があればなあと思います。山がちょっと低すぎます。台湾は九州島とほぼ同じ面積なのに4000m近い山がたくさんです。ならば、四国島にも3000mぐらいの山があっても不思議ではないんですが、残念であります。


こちらは塔丸(とうのまる)ですが、この山の南斜面でもクマの目撃情報があるようです。

高知県の最高峰の三嶺 (さんれい・徳島側みうね) は雲に隠れて見えません。写真の中央の谷にそって険道439号 (通称よさく) を降りていったところに、有名な祖谷のかずら橋があります。

剣山登山口の見ノ越の様子
標高は1400m であります。07時21分に到着。前回来たときと比べると雪はかなり減っています。






見ノ越トンネルです。7時40分ごろにワゴン車が2台きてバリケードを除けてトンネルの向こうに行こうとします。ここは冬季には通行止めのハズで不思議に思ったので聞いてみました。
「すんまへん、木屋平へ降りて行けるんですか?」
「わてらは仕事やけん」
なるほど、そういえばトンネルをでてしばらく行ったところで秋に崩壊場所の復旧工事やっていましたね。しかしまあ、こんな寒い積雪期も工事やってたんですかね。そういえば、先月来た時も通行跡がたくさんありましてわね。こんな厳寒地でも工事やるのは大変でご苦労様です。4月1日から通行止め解除になったら、感謝の気持ちで通らさせていただきます。ところで、北海道とか信州高冷地とか新潟など豪雪地でも冬に野外で工事やるんでしょうかね? 大変ですね。

08時に見ノ越で氷点下6度ぐらい
横着をして、車のドアミラーに温度計を吊り下げて測りました。結局、雪中を車で走り回ってスタック寸前でしたが、車から降りることはありませんでした。で、なんとも横着な測り方であります。いくらなんでも油を焚いて熱源でもある車体に密着して気温を測るのは問題です。何べんも申すとおり、気温の測定というのは簡単なようで非常に難しいものです。まず気象庁検定合格の温度計を用いる必要があります。高価で貧乏な下々の奴隷には買えません。測定場所・環境も大事で、この点は気象庁でさえアメダス観測所は問題が多いです。露場が狭すぎ、建物や道路や駐車場に隣接する観測所が多すぎる、樹木が覆いかぶさっているなど、問題だらけです。ということで、この氷点下6度というのは精確性はまったくなく、あくまでも目安です。問題はあっても大まかな目安にはなります。

2017年3月9日08時のアメダス気温分布図です。図中に剣山見ノ越を記入してみました。標高1400mという高度があるから図のエリアではダントツに低いことがよくわかります。

目安であっても高層図とピタリと一致する
次に、1時間のずれがありますが、850hPa面の高層天気図をチェック。高層天気図では地上天気図とはことなり、気圧の高低は850hPaとなる高度で表します。つまり、等圧線ではなく等高度線です。剣山あたりでは1400~1410mぐらいです。つまり見ノ越の標高がほぼ850hPa高度だということです。そして-6度線が瀬戸内海を横断しています。ようするに、目安でしかない氷点下6度という数字ですが、高層天気図とほぼ一致していて、立派に目安になっているということであります。

【訂正】 上図において、赤字で1460mとした等高度線は1440mの誤り、1420mとしたそれは1380mの誤りであります。等高度線は60m刻みであります。
本日は2017年3月8日 (水曜日) であります。
昨日から今日にかけて西日本にも冬将軍の進撃であります。これが今冬最終の一撃となるのか、まだまだ冬将軍は兵力を温存しているのかは分かりませんけど、3月中頃から5月初めまでは年間で一番気温の変化率が大きい季節です。日々の気温の平年値は急上昇していくという意味だけでなく、日々の寒暖の変化率も非常に大きくなる季節です。今日はかなり寒い一日でして、わが南あわじ市でも雪交じりの時雨が降りましたけど、季節は紛れもなく春になっています。そこかしこで色とりどりの百花が春の訪れをたたえています。
清楚な白い梅、2017年2月21日 南あわじ市灘にて


華やかな赤い梅、2017年2月21日 こちらも南あわじ市灘にて


オオバヤシャブシの花、2017年3月6日 南あわじ市潮美台にて


早咲きのサクラも満開!、2017年3月6日 南あわじ市神代にて


菜の花も満開! 2017年3月6日 南あわじ市神代にて


昨日から今日にかけて西日本にも冬将軍の進撃であります。これが今冬最終の一撃となるのか、まだまだ冬将軍は兵力を温存しているのかは分かりませんけど、3月中頃から5月初めまでは年間で一番気温の変化率が大きい季節です。日々の気温の平年値は急上昇していくという意味だけでなく、日々の寒暖の変化率も非常に大きくなる季節です。今日はかなり寒い一日でして、わが南あわじ市でも雪交じりの時雨が降りましたけど、季節は紛れもなく春になっています。そこかしこで色とりどりの百花が春の訪れをたたえています。
清楚な白い梅、2017年2月21日 南あわじ市灘にて


華やかな赤い梅、2017年2月21日 こちらも南あわじ市灘にて


オオバヤシャブシの花、2017年3月6日 南あわじ市潮美台にて


早咲きのサクラも満開!、2017年3月6日 南あわじ市神代にて


菜の花も満開! 2017年3月6日 南あわじ市神代にて


翌3月1日の朝は冷え込みがやや弱く、蒸気霧は発生せず
翌日の3月1日の朝は、夜間の放射冷却による気温低下が進むものの、未明から巻雲が高空を覆いはじめ放射冷却が阻害されたため、朝の最低気温は前日ほどの冷え込みにはなりませんでした。テラス上の土地の降霜も遠目に前日よりもはるかに少なそうにみえます。この冷え込みの緩さで蒸気霧は発生しませんでした。
↓ 前日との比較写真 (下掲写真) と比べるとテラス上は降霜はあまりないようであります。強い冷え込みがなかったため、池面への冷気の移流もなかったと思われます。なお、冷え込まなかったから蒸気霧が発生しなかったと主張するのではありません。あくまでも水温と気温との温度差が少なかったから蒸気霧が発生しなかった、という主張であります。風呂の湯気を観察すればわかります。寒い冬に風呂の湯が熱いと湯気がよく立ちますわ。風呂がぬるく熱い夏には湯気が少ないですわ。

↓ 前日の朝にはテラス上は降霜で白くなっています。

↓ 300円の精確性の全くない未検定温度計ですけれども、それなりの目安にはなります。なお、継続してここで気温を観測し、「観測の成果」を発表したら気象業務法違反となりますが、一時的な観測かつ観測の成果の発表ならば、法律に抵触しません。で、気温は06時57分に零度くらい、7時01分に水温は6度くらいです。前日よりも早い時間であるにもかかわらず温度差は小さくなっています。しかも、テラス状の土地の降霜状況からテラスの接地気温は昨日よりもかなり高くなっていると推定できます。この池の水温と気温との温度差が小さくなったことが、本日3月1日には蒸気霧ができなかった理由であろうかと思われます。


最寄りのアメダス観測所のデータでも3月1日の冷え込みは緩くなった
冷え込みがきつかった2月28日の未明から朝にはジリジリと気温が低下しています。翌3月1日はやや気温が小刻みな変化を繰り返しています。これはたぶん3月1日は風がやや強かったためではないか? 時々吹く強めの風が放射冷却での気温低下を攪乱したのでは? (日中は日射で暖まった空気を突風が攪乱) あるいはときどき去来する雲が上空を覆ったのかも??
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雲は基本形は10種に大分類されても、雲ほど変幻自在なものはなく様々なバリエーションがあって悩ましく、簡単にはレッテル張りはできませんが、3月1日は未明からはるか高空に巻雲っぽいものが広がっていました。やや雲に分厚い部分があり濃密巻雲? デンデン安倍晋三は歯向かうものには 「レッテル張りだ」 などと声を荒げますが、そもそもレッテルを張るための同定は難しいものです。雲でも動植物でもレッテル張りは難しく、専門家でも同定間違いは茶飯事みたいです。それはともかく、空の高いところに広がった雲が明け方以降の放射冷却を阻害したのであろうかと思われます。2月28日と3月1日の西日本上空の寒気はほとんど同じでした。500hPa気温で-25度前後。地上天気図等も酷似でしたが、高空に雲が出てきたのが明け方の冷え込みが浅くなった最大要因だろうと思われます。

強い放射冷却で、明け方に冷え込む条件を考えてみます。
・上空に強い寒気が進入している。西日本では500hPa気温が-30度以下。
・晴れている。快晴で一面の星空である。雲で空が覆われるとほとんど冷え込まない。
・静穏というか無風状態である。風があると空気の鉛直混合がおこってしまいます。
・空気が非常に乾燥している。水蒸気が存在比で最大の温室効果ガスなのである。二酸化炭素じゃないです。
空気が乾燥するというのは、温室効果ガスの水蒸気がほとんどない状態であって、冷えやすくなりますね!
砂漠で日中50度近くなっても、明け方零度になるのはこの理由ですよね!
・空気が非常に透明である。混濁物質が多いと放射冷却が阻害される。
・地面が乾燥している。乾燥した地物は比熱が小さく冷えやすい。冬には海洋より陸地が凄く冷えます。
雨上がりの翌朝は冷え込みはあまり強くありません。
・地表から空を見上げると、空が非常に広い。これも意外に関係するみたい。
ビルとか大木で空が狭いと、地表からの赤外放射が宇宙空間に逃げにくい。
・地表にフワフワの積雪がある。優れた断熱材のフワフワ乾雪は地中からの熱を遮断。
北日本の冬の最低気温記録が上昇しているのは、一つの理由は除雪のやりすぎ。
・前日の日中が雲が多くて気温が低く、夜間の冷え込みの出発点の気温が低いことも良い条件かも?
ほかにも、あるかも?
翌日の3月1日の朝は、夜間の放射冷却による気温低下が進むものの、未明から巻雲が高空を覆いはじめ放射冷却が阻害されたため、朝の最低気温は前日ほどの冷え込みにはなりませんでした。テラス上の土地の降霜も遠目に前日よりもはるかに少なそうにみえます。この冷え込みの緩さで蒸気霧は発生しませんでした。
↓ 前日との比較写真 (下掲写真) と比べるとテラス上は降霜はあまりないようであります。強い冷え込みがなかったため、池面への冷気の移流もなかったと思われます。なお、冷え込まなかったから蒸気霧が発生しなかったと主張するのではありません。あくまでも水温と気温との温度差が少なかったから蒸気霧が発生しなかった、という主張であります。風呂の湯気を観察すればわかります。寒い冬に風呂の湯が熱いと湯気がよく立ちますわ。風呂がぬるく熱い夏には湯気が少ないですわ。

↓ 前日の朝にはテラス上は降霜で白くなっています。

↓ 300円の精確性の全くない未検定温度計ですけれども、それなりの目安にはなります。なお、継続してここで気温を観測し、「観測の成果」を発表したら気象業務法違反となりますが、一時的な観測かつ観測の成果の発表ならば、法律に抵触しません。で、気温は06時57分に零度くらい、7時01分に水温は6度くらいです。前日よりも早い時間であるにもかかわらず温度差は小さくなっています。しかも、テラス状の土地の降霜状況からテラスの接地気温は昨日よりもかなり高くなっていると推定できます。この池の水温と気温との温度差が小さくなったことが、本日3月1日には蒸気霧ができなかった理由であろうかと思われます。


最寄りのアメダス観測所のデータでも3月1日の冷え込みは緩くなった
冷え込みがきつかった2月28日の未明から朝にはジリジリと気温が低下しています。翌3月1日はやや気温が小刻みな変化を繰り返しています。これはたぶん3月1日は風がやや強かったためではないか? 時々吹く強めの風が放射冷却での気温低下を攪乱したのでは? (日中は日射で暖まった空気を突風が攪乱) あるいはときどき去来する雲が上空を覆ったのかも??
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雲は基本形は10種に大分類されても、雲ほど変幻自在なものはなく様々なバリエーションがあって悩ましく、簡単にはレッテル張りはできませんが、3月1日は未明からはるか高空に巻雲っぽいものが広がっていました。やや雲に分厚い部分があり濃密巻雲? デンデン安倍晋三は歯向かうものには 「レッテル張りだ」 などと声を荒げますが、そもそもレッテルを張るための同定は難しいものです。雲でも動植物でもレッテル張りは難しく、専門家でも同定間違いは茶飯事みたいです。それはともかく、空の高いところに広がった雲が明け方以降の放射冷却を阻害したのであろうかと思われます。2月28日と3月1日の西日本上空の寒気はほとんど同じでした。500hPa気温で-25度前後。地上天気図等も酷似でしたが、高空に雲が出てきたのが明け方の冷え込みが浅くなった最大要因だろうと思われます。

強い放射冷却で、明け方に冷え込む条件を考えてみます。
・上空に強い寒気が進入している。西日本では500hPa気温が-30度以下。
・晴れている。快晴で一面の星空である。雲で空が覆われるとほとんど冷え込まない。
・静穏というか無風状態である。風があると空気の鉛直混合がおこってしまいます。
・空気が非常に乾燥している。水蒸気が存在比で最大の温室効果ガスなのである。二酸化炭素じゃないです。
空気が乾燥するというのは、温室効果ガスの水蒸気がほとんどない状態であって、冷えやすくなりますね!
砂漠で日中50度近くなっても、明け方零度になるのはこの理由ですよね!
・空気が非常に透明である。混濁物質が多いと放射冷却が阻害される。
・地面が乾燥している。乾燥した地物は比熱が小さく冷えやすい。冬には海洋より陸地が凄く冷えます。
雨上がりの翌朝は冷え込みはあまり強くありません。
・地表から空を見上げると、空が非常に広い。これも意外に関係するみたい。
ビルとか大木で空が狭いと、地表からの赤外放射が宇宙空間に逃げにくい。
・地表にフワフワの積雪がある。優れた断熱材のフワフワ乾雪は地中からの熱を遮断。
北日本の冬の最低気温記録が上昇しているのは、一つの理由は除雪のやりすぎ。
・前日の日中が雲が多くて気温が低く、夜間の冷え込みの出発点の気温が低いことも良い条件かも?
ほかにも、あるかも?
諭鶴羽ダム池で冷え込んだ朝に見られる蒸気霧
2017年2月28日の朝に、わが南淡路の諭鶴羽ダム池で蒸気霧が発生しました。周囲が海に囲まれ、比熱が大きい大量の水(海水)に取り囲まれている小さな島では蒸気霧が発生しにくいもので、島内で蒸気霧の観察スポットはほとんどありません。私が知るかぎりでは諭鶴羽ダム池だけです。ここでは、気象データに観望天気を加えて狙って行けば、100パーセント確実に蒸気霧を見ることができます。本州内陸部ではニュース性はないでしょうが、島では蒸気霧はニュース性があります。で、写真を撮りたい写真家の方はいかが? 投稿すれば新聞の淡路地方ページで取り上げてくれるかも? で、どういう条件で蒸気霧が発生しているのか、ごく簡単に考察します。
2月28日の午前7時38分~7時55分の間に観察



気温と水温の状況
気温と水温の差は7度程度であるが、向こう岸のテラス状の土地の冷え込みから考えて、水温と冷気の温度差は10度程度か、あるいは10度を少し超えるものと思われます。


世界気象機関は気温を測る高さは、地上1.25mから2mを基準としています。日本の気象庁の基準は地上1.5mであります。地表の接地気温は放射冷却で冷えるときには低く、日射で地物で暖まるときには高くなってしまいます。なので、地面からの高さが問題となりますが、最低気温が2度とかプラス圏であっても、霜が降りたり氷が張るのはそういう理由です。

蒸気霧が発生する場所は、諭鶴羽ダム池の奥のテラス状のところの前だけです。秋遅く ~ 冬 ~ 春にかけて頻繁に見られますが、夏場は見られません。もし、冷気と水温の温度差が20度にも達するような冷え込みであるならば、池全体に湧き立つような蒸気霧が見られて壮観でありましょうが、淡路島ではそこまでの冷え込みは期待できませんわ。

2017年2月28日の朝に、わが南淡路の諭鶴羽ダム池で蒸気霧が発生しました。周囲が海に囲まれ、比熱が大きい大量の水(海水)に取り囲まれている小さな島では蒸気霧が発生しにくいもので、島内で蒸気霧の観察スポットはほとんどありません。私が知るかぎりでは諭鶴羽ダム池だけです。ここでは、気象データに観望天気を加えて狙って行けば、100パーセント確実に蒸気霧を見ることができます。本州内陸部ではニュース性はないでしょうが、島では蒸気霧はニュース性があります。で、写真を撮りたい写真家の方はいかが? 投稿すれば新聞の淡路地方ページで取り上げてくれるかも? で、どういう条件で蒸気霧が発生しているのか、ごく簡単に考察します。
2月28日の午前7時38分~7時55分の間に観察



気温と水温の状況
気温と水温の差は7度程度であるが、向こう岸のテラス状の土地の冷え込みから考えて、水温と冷気の温度差は10度程度か、あるいは10度を少し超えるものと思われます。


世界気象機関は気温を測る高さは、地上1.25mから2mを基準としています。日本の気象庁の基準は地上1.5mであります。地表の接地気温は放射冷却で冷えるときには低く、日射で地物で暖まるときには高くなってしまいます。なので、地面からの高さが問題となりますが、最低気温が2度とかプラス圏であっても、霜が降りたり氷が張るのはそういう理由です。

蒸気霧が発生する場所は、諭鶴羽ダム池の奥のテラス状のところの前だけです。秋遅く ~ 冬 ~ 春にかけて頻繁に見られますが、夏場は見られません。もし、冷気と水温の温度差が20度にも達するような冷え込みであるならば、池全体に湧き立つような蒸気霧が見られて壮観でありましょうが、淡路島ではそこまでの冷え込みは期待できませんわ。

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