雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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天然の食品着色料のクチナシを採りにいった
口に入れるものは、添加物であっても、可能な限り天然品でいこう!
天然品が安全と言っているのではありません。毒草・毒キノコは膨大に存在します。天然品も注意がいるのは申すまでもありません。


●いまでこそ飽食の時代で食べ物はあふれかえっています。店へ行けばいろいろな食材が横山のごとく積み上げて売られています。売れ残ったならば、賞味期間など少々超過したところでまだ食べられるのに、どんどん捨てられます。食堂に行って観察すると、客が嗜好にあわないのか料理が多すぎるのか、平気で食べ残します。モッタイナイなどという言葉は完全に死語となっています。
 しかしながら、昔は食糧(食料」)は不足し、白いご飯が食べられたら最上のご馳走でありました。白いご飯でさえ盆か正月しか食べられませんでした。普段の主食は雑穀か芋である時代が長かったわけです。なお、吾輩は自家栽培したサツマイモやジャガイモを主食としておりますが、これはコメを買えないほど困窮しているというわけではなく、地形的に米作不可能だった島嶼民の末裔であるのと、健康のためであります。とにかくコメの飯が腹一杯食べられるというのは、歴史的にはごく最近のハナシであります。純粋の 「粋」 という漢字はコメが9割も10割もあるということですが、それは公家とか上流社会ではともかくも、歴史的にはめったにないことでありました。白いご飯がなかなか食べられなかったぐらいですから、おかずも粗末でありましたが、白いご飯が食べられるようになってからも味噌汁と沢庵があれば上等ということです。で、日本人の重要なおかずが沢庵です。沢庵を知らない人はいないと思いますが、あのダイコンを干して塩着けにし黄色く着色したものです。昔は、田舎ではどこでも沢庵は自家製でこしらえるものでありまして、沢庵を黄色く着色するのは、近くの里山でクチナシの実を採ってきて使ったものですわ。クチナシの実が食品加工の着色に使えたり、また、これは歴とした生薬でありましてクスリであります。この身近な有用植物が忘れ去られようとしています。で、ふたたびクチナシに注目してみましょう!


【余談】 ところで、この国の東方で、晩発性放射線障害の疑いが否定しきれない種々の疾病の発生率の急上昇が観測されだしました。素人目にもチェルノブイリの後追いをしているようですが、東京オリンピックの開催に悪影響がないようにするために、かなりヒドイ情報統制を敷いているようです。で、実態はかなり深刻な感じはします。食品を通した内部被ばくを徹底的にさけるために、出所のハッキリしたものしか口にしないほうがよいでしょう。加えて、この国の食品添加物の許認可数はあまりにも過多で、それらのメーカーのいいなりの当局は規制に及び腰であります。これも要注意であります。つまり口に入れるものは、① 出所がはっきりしていて、② 工場で加工されていないもの、ということを心掛けるほうがよろしそうです。


クチナシの果実

クチナシ の分布は静岡県以西の暖地だということですが、南淡路では里山にはどこにでもあります。ただし、ヒトの背丈ほどの低木であり、光環境が悪化すると消える陽生植物なので、うっそうと茂った森林内にはありません。明るい疎林とか、林道際のマント植生内とか、尾根筋の日が当たるところとかでよく見かけます。この写真のものは諭鶴羽山の登山道の途中の神倉 (かんのくら) というところの近くにありました。登山道の側なのに登山者は誰もクチナシの実を採らないようです。


クチナシの果実
クチナシの果実

おたけさんのコメント】 
たくあん漬け懐かしいですね。
母親が1月ごろに吊るして干してから桶に糠と塩で漬けていました、
黄色い小さい色粉と渋柿を剥いて干した皮を入れていていたように思うのですが何だったのでしょうね?
水が上がってきて夏になると桶にとんでもないものが浮いてました。
たくあんを刻んで胡麻をかけてお醤油で頂くのが大好きでしたが、お弁当に入れるとクラスメイトに 「くさー」 とよく言われました。
あの黄色いご飯がまたうまかったなぁー
思い出ですね。

【山のキノコの返信
昔は、どこの家庭でもたくあんは自家製でしたね!
昔は大家族で一軒に十数人いることもあって、そういう家では樽に何杯もダイコンを漬け込みました。
秋から冬には、どこの家の軒先でもダイコンを吊るして干してましたが、最近では見なくなりましたね。
農協などがダイコン漬けの素などを売っていましたが、私の出身母村は僻地第2級かつ離島振興法対象地区で、
つまり、ものを買うに店などなく、大部分が自家栽培・自家製で、色付けのクチナシの実を採りにいきましたわ。
たくあんは、古漬けになったものを、千切りにして塩出しし、鰹節と一緒に煮たものが美味かったよなあ!

古き良き時代は過ぎ去ってしまいまして、スーパーで買った沢庵は恐ろしいものです。
袋の裏に記載される原材料等の記述を見ると、なんで、これほど沢山の添加物が要るんだ??
という疑問を持ちます。これでは、食品というよりも、工業製品てな印象を受けます。
厚生労働省の食品添加物の許認可の甘さ、食品・添加物メーカーへの利益配慮が過ぎます。
結局、食べて応援などと言って、食品を通した内部被ばくの蔓延を助長するのと同根です。
政官業グルの自分たちの利益・利権が第一で、国民の健康は二の次、三の次です。
遠く離れて警戒心の薄い沖縄県の人々がかなりやられていますね。
沖縄でも疾病罹患率の急上昇が観測されていますね。



本日 (2017年1月30日) の収穫
クチナシの果実


クチナシは 『日本薬局方』 に収載される生薬!
なお、「薬局方」 は 「やっきょくほう」 と読みます。デンデン総理ならば 「やっきょくかた」 とかヘンな読みをするかも? 中国では 「薬典」 というみたいですが、「薬局方」 という妙ないい方になったのは色々と歴史的な経緯があるみたいです。 → Wikipedia 薬局方

身近にあってよく知られるクチナシですが、これが歴とした生薬であることは意外に知られていません。 日本薬局方に収載されています。申すまでもなく 『日本薬局方』 というのは、医薬品の品質を適正に確保するために必要な規格・基準等を示した公的な規範書であります。これに収載されているということは、それがクスリであると厚生労働省のお墨付きがあるということです。5年毎に改正され、現在は 『第17改正日本薬局方』 が最新のものですが、リンクの厚生労働省のホームページで閲覧できます。薬学を学んでいない我々一般人にはチンプンカンプンな難しいものですが、身近に生育する植物で日本薬局方に載るものが多数あります。南淡路に自生する野生植物にも30種近く日本薬局方に載っています。そういう面に着目して見ると門外漢にもなかなか興味深い書であります。

↓ 『第17改正日本薬局方』 の1810ページからクチナシの記述部分を抜粋。クチナシの果実を乾燥させたものは、山梔子 (サンシシ) または梔子 (シシ) という名称の生薬であります。血圧降下作用があるとのことなので、たくさん採ってきて煎じて飲めばいいかも?

第17日本薬局方 1810頁にクチナシが載っている


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今年の漢字はめでたく 「云々」 に決まりか!
でんでん漢字が読めない総理大臣

●でんでん漢字が読めない総理大臣としては、麻生太郎氏が有名でありまして、もう何年前だったかハッキリ覚えていませんが、「踏襲・とうしゅう」 を 「ふしゅう」 とヘンな誤読したり、「頻繁・ひんぱん」 を 「はんざつ」 といったり、「未曾有・みぞう」 を 「みぞゆう」 などと言って話題をふりまきました。巷間流布された説によると麻生太郎氏の愛読書はマンガだったとかで、麻生氏の大好きなマンガ本にはこれらの誤読された漢字が載っていなかったのではないか? で、これらの漢字の読みを覚える機会がなかったということかな? 踏襲にしても未曾有にしても、これらの言葉はどちらかというと話し言葉ではなく書き言葉であります。書物をドンドン読んで覚えていく言葉なんですが、有権者の代表であり高い見識を持つ国会議員であれば、こんな言葉は普通の話し言葉であって、たとえば、

「このたびの豪雨による洪水は、未曾有の大災害であります! 政府としましては、早急に災害救助法を適応して、被災者の救済に全力を挙げてまいります」

などと、「未曾有」 というくだりは特に大きな声で強調して、首相が言いそうなハナシであります。じつは、大災害は為政者にとっては絶好のチャンスなんです。災害救助に万全をつくせば、下々の国民は 「うちの政府はよくやってくださる」 とヘンな錯覚をし、下々の国民の人心が掌握され、内閣支持率が上がろうというものです。大災害の対策を全うすれば悪政も帳消しになります。大災害の政治利用は古今東西をとわず権力者どもがやることであります。つまり、「未曾有 という言葉は権力を握った総理大臣にとっては、基礎的で必須の欠くべからざる重要語なんです。それを 「みぞゆう」 などとヘンな誤読するようではハナシになりません。「踏襲」 にしても、これは今までのやり方を踏まえるということだから、前例主義が多い官界には必須語でありましょう。結局、演説も答弁も背後であやつる誰かが書いているから、読み間違えるのでしょう! 演説や答弁の草稿を書いている人形遣いの黒子のような官僚たちは優秀なんで、まさかウチの総理がこんな簡単な漢字も読めないなんて! 想像もしていなかったので、ルビを振らなかったという手落ちがあったのでありましょう。ただし、ルビを振り忘れたのが悪いのか? 読めないのが悪いのか? もちろん、読めないのが悪いに決まっています。彼は総理大臣なのであってしがない庶民じゃありませんから。 (なお、しがない庶民が読めないのはデンデン問題ではありません)


ま、一番の問題点は、漢字を誤読したことなどではなく、実は、そんなことは別に大したことではないのかもしれません。本当の問題点は、総理大臣に手綱をつけて操っている連中がおるということでしょうかね。操っている本尊がだれなのか? どういう勢力なのか? ハッキリわかりませんが‥‥。日米合同委員会のような官僚と米軍の複合体? 世界征服をたくらむ大企業連合? CIA? 統一教会? などなど諸説あるようですが、本尊がいるのではなく色々な勢力が総理大臣に複数の手綱を括り付けている??

●総理も総理で、演説や答弁の前に、官僚が書いた作文を読んでいなかったと思われます。で、読めない漢字が出てきたら背後の官僚たちに 「おいよ、これ、なんて読むんだい?」 と聞かなかったのではないか? ようするに事前の準備を怠ったのでありましょう。ていうか、演説や答弁の予行演習が要りそうですね! 総理が原稿を朗読して、背後霊みたいに取り巻いている官僚たちが読み間違いをチェックするという事前準備が要りそう! 新聞の端に載る首相動向などを見ると分刻みのスケジュールで予行演習の時間なんてなさそうだから、原稿の漢字には、それこそ小学校で学習するような教育漢字にいたるまで、念のためにすべての漢字にルビを振らなくっちゃ!

●で、自民党の二世・三世議員たちの知性劣化が、近年どうしようもなくひどくなったように見えます。親や祖父の七光りで国会議員になった (なれた) だけで、そういう七光り・先祖の後光効果がなければ地方議員でも当選しないのではないか? という連中が国家の舵取りをしているのかと思うと薄ら寒くなってきます。おそらく、漢字の読めない総理大臣はあまり本を読まないのではないか? 現代の社会は空から降ってきたものでも突然に地から湧いたものでもなく、歴史的な紆余曲折の経緯を通って形成されたものです。これからどうするのか? 政治的な意思決定には、過去を知って未来を展望することが要りましょう。そういう意味で、過去のプロセスというか議論の変遷を踏まえた歴史認識が重要だといわれます。ただ、歴史といっても政府 (権力者) に都合よく書かれる正史があり、そうではない稗史もあり、単純に歴史などと言っても百家争鳴で、見方はけっこう多元 (註) であります。で、ここは歴史認識を深めるには万巻の書物を読む必要があるところです。そして、万巻の書物をドンドンと読めば漢字も覚えるわけです。やはり総理大臣は書物らしいものをデンデン読まないのではないか? 一部に総理大臣の学歴を問題にする向きもありますが、たしかにそういう面はありましょうが、田中角栄先生などは正式な学歴は小学校卒だったと思います。でも、田中角栄先生の書いた本や演説には、独学で学んだ教養があふれていましたけどなあ‥。やはり、最近の自民二世・三世国会議員の知性劣化は否めないでしょう。


(註) そもそも、歴史なんてものは立場や思想でいかようにも変わるものでありまして、だからこそ、「皇国史観」 とか 「唯物史観」 とか 「自虐史観」 などいろいろな歴史観がありますよね! 歴史認識といっても、これらの思想・主義・立場・史観などからくるバイアスが強くかかるために、本来は単純な客観的事実とか出来事の積み重ねであるハズの 「歴史 」を複雑怪奇にして、非常にわかりにくくしていますね。たとえば、南京大虐殺があったのか? でっち上げなのか? などの不毛の議論の応酬がいまだに続いています。政府は日本軍による南京大虐殺はあったと認めています。問題は被害者の数かと? 諸説あるようです。安倍晋三の問題点は、皇国史観の信奉者のフリをしていますが、そうではなく、天皇よりもオレのほうが偉いんだという腹であることです。安倍が今上陛下を敬っていないのは歴然としていて、天皇の権威を利用して国民を統治しうようとたくらんでいるのが問題であろうかと私は思います。


ということで、今年の漢字はめでたく 「云々」 に決まり! 

なお、安倍晋三大先生によると 「云々・うんぬん」 は 「でんでん 」と読むのが正しいそうです。早速に、配下の文部科学省のお役人に指示して、国語科の教科書を書き換えなくっちゃ! 出版社にも圧力と恫喝と、豪華な寿司の大盤振る舞いで国語辞書の書き換えもしなくっちゃ! それから、マスゴミどもにも、云々という表現を使った場合は 「でんでん」 とフリガナをつけるように、というペーパーを送り付ける必要があります。

今年の漢字は 「でんでん」 に決まり!

↑ このパロディー画は原作が誰の手によるのか? どこのどなたがこしらえたんやろか? 風刺精神あふれる素晴らしさ! に吾輩も1票投じて借用します。調べたけど出典はデンデンわかりませんでした。ひょっとしたら、このようなパロディー画を作ったら当代随一、反骨精神あふれる権力に盾つく マッド・アマノ氏 かと思いましたが違うようです。



淡路島でも大霜が降った


今朝は西日本でも冷えたね!

↓ 本日は2017年1月26日であります。今朝の最低気温の全国分布です。西日本では平年値よりもかなり低く、東北地方や北海道西部では平年値よりもかなり高かったようです。で、本土部分でも気候が暖温帯南部から寒温帯まで広い範囲に及ぶのですが、気温の南北差が非常に小さくなりました。本土部分で最南端の気温観測所の鹿児島県のアメダス田代で-6.2度に対して、北海道のアメダス松前 (函館の近く) では+0.1度などと、気温の南北逆転が生じました。下図は 気温の状況>日最低気温の分布 から借用しましたが、当日のみで過去のデータは閲覧できません。

今朝は西日本でも冷えた

●西日本では-10度を割りこんだ地点は8か所も出現しました。以下にそのリストを掲げます。和歌山県アメダス高野山は1月の低い気温記録更新です。喜ばしいことです。でも、どことも、過去最低記録にまで少し距離があり、余裕しゃくしゃくです。ドンドンと低い記録が更新されないと、地球温暖化で大変なことになるぞ! と温暖化亡者はここを先途と騒がなければいけません。大雪で車が立ち往生したり、人が死んだと騒ぐのは的外れ。寒いのは温暖化が収束あるいは停止していることを意味するから、大雪で人が死ぬことはむしろ喜ばなければなりません。 (蛇足ながら、これは皮肉・揶揄であります)

2017年1月26日朝に、西日本で最低気温が-10度以下だったところ

なお、わが淡路島では本日の最低気温は、アメダス南淡で-3.1度、アメダス郡家で-4.2度、洲本特別地域気象観測所で+0.7度でした。小高い山の上に観測所がある洲本のほうが高いのは、放射冷却による冷え込みであることを示しています。


南あわじ市諭鶴羽ダム、一昨日の雪が残る

↓ 今日は商売がないので朝に駆け足にいきました。ダム周遊道路には一昨日の雪が少し残っていました。

一昨日の雪が残るダムサイト


ゆらゆらと立ち昇る蒸気霧!

↓ 蒸気霧がゆらゆらと立ち上っています。風呂のお湯に湯気が立つのと発生原理は同じです。水温よりも気温が10度以上下がったら発生するようです。じつは、ここが吾輩がひそかにダイヤモンドダスト (気象用語では細氷という) を確認してやろうと狙っているスポットです。通常は-10度ぐらいからダイヤモンドダストが発生するようですが、現実には-2度でもダイヤモンドダストが見られた記録が存在します。長野県菅平など。

ゆらゆらと立ち昇る蒸気霧


霜が降りたわね!

↓ このあたり一帯ではここが一番に霜が降りる場所ですが、地形的に小さいながらも冷気湖が形成されているのだろうと思われます。 駆け足の帰りで8時50分ごろです。

霜が降りたわ!
霜が降りたわ!
霜が降りたわ!




播磨灘 (瀬戸内海) はミニ日本海か??
播磨灘 (瀬戸内海) はミニ日本海なのかも??

●毎冬になって、西高東低の気圧配置で、しかも西日本上空に500hPa気温で-30度以下の寒気が南下してきたとき、空に浮かぶ雲を観察すると、播磨灘上空でよく雲がわきます。これはほとんど毎回起こる現象です。でも、日本海側の雲が中国山地を乗り越えて、あるいは中国山地の低い部分を通って瀬戸内に流れ込んでくるのではないという印象が強いです。つまり、日本海の雲が遠路はるばる来るのではなく、播磨灘で別個に新たな雲が湧いているということであります。とくに、西風が強いときにはよく雲が湧くようです。 瀬戸内海の幅は東西約400キロ、南北は数十キロで、走向は西南西 ― 東北東であります。瀬戸内海の走向と風向が一致するとき、つまり西風 (西南西) の風が吹くときには雲の発生が顕著です。

●冬に播磨灘で雲が湧くことが播磨灘 (瀬戸内海) がミニ日本海なのかも?? という印象が生じる理由ですが、瀬戸内海の東西の走向に合わせて四国山地の走向も西南西 ― 東北東です。さらに、九州山地 ~ 四国山地 ~ 紀伊山地 の並び方も、瀬戸内海の走向と完全に一致しています。この大地形の配列によって瀬戸内海では冬には西風が卓越します。小さな海域といえ瀬戸内海の海水温は高く、水蒸気の供給源としては無視できるほど小さくないのではないか? そこへ、九州山地・四国山地・紀伊山地という西南日本外帯山地の配列はところどころ途切れています。つまり、豊後水道・紀伊水道ですが、石鎚連峰と剣山地の真ん中も標高が低くなっています。これらのところが北西季節風の通り抜けラインになっていて、北西季節風と瀬戸内海を吹き渡る西風とが合流し、地形的な シアーライン を作っているのじゃなかろうか? さらに、強い寒気が西日本まで南下したときには、北九州と韓国のあいだの狭い海域でも盛んに雪雲が湧き立ちます。その雲の列が瀬戸内海上まで進入してきます。 それから、ときには、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯) の湧き立つ雲の帯が瀬戸内海まで流れ込んでくることもあります。

というふうに、考えてみましたが、当たっているかもしれないし、的外れかもわかりません。目下さらに観察中であります。その当否はともかくも言わんとすることは、淡路島南部では冬にはよく風花が舞うということです。陰鬱な雪雲が流れてきて、雪華を落としていくのですが、観測記録に残るような積雪にはつながらない (旧洲本測候所のデータでは) ということであります。



↓ 淡路島南部では、播磨灘で湧いた雪雲が風花を落としていく。2017年1月23日16時頃。
淡路島は大局的には雪の降らない太平洋側ではありますが、にわか雪ならば頻繁にあります。本土で、本当に雪が降らないのは例えば静岡市あたりとかですが、そういう地域とくらべると雪を見る頻度はかなり高いです。ただし、平地で積もることはめったにありません。
播磨灘で湧いた雪雲
播磨灘で湧いた雪雲
淡路島南部を雪雲が流れていく



↓ 今回、諭鶴羽山で雪が降ったときの気象状況

淡路島周辺で23日の昼頃から24日の午前までまる1日雲が湧きつづけました。今回は雲が湧く時間帯が非常に長かったです。同じ気圧配置や風向が続いたということでありましょう。雲の図で、広島県北部にJPCZの雲の帯の先端が届いています。で、JPCZの潜在的な延長が岡山・香川あたりを通って淡路島で再度顕在化しているというふうにも、ちょっと見えますが、そうじゃなかろう。岡山・香川あたりは晴天域になっていましたから、JPCZはあくまでも広島県北部で終わっている、と私はみます。
淡路島周辺で雪雲が湧き立っている
紀伊水道で風の収束エリアとなっているような感じ


方向の異なる気流がぶつかると雲が湧き立つ!
Weather Models さんのこしらえた見事な動画! 見事すぎです! 朝鮮半島の沖合で、JPCZで雲が湧き立つ様子や、ポーラーローと呼ばれる豆低気圧 (その卵) ができる様子が、衛星高度から見ているような錯覚が起こります。リンクは必見の価値ある動画です。
https://weather-models.info/news/himawari-8/20160114/all.gif


↓ こちらは吾輩が撮影した動画です。同じようなことが、水の流れでも起こります。徳島県の吉野川中流ですが、川の中に大きな中州があって、川の流れが分断されています。で、右からやや緩い流れが来て左の本流の早い流れに衝突しています。その結果、お湯が沸騰するような状況です! いくつも渦が巻き、川底から湧昇流が発生、逆に沈降流も起こっているハズです。上の動画は大気 (気体) の中で発生する現象であり、吾輩の動画は液体の中で発生している現象ですが、まったく酷似しています。





淡路島南部で降雪があった
1月24日の朝の雪見お散歩

本日は2017年1月24日 (火曜日) であります。昨夜から今朝にかけて、淡路島南部の柏原山 (569m) や諭鶴羽山 (608m) の一帯で降雪があった模様です。で、今朝は朝早く暗いうちから山へお散歩に行ってまいりました。


積雪はわずかで数センチのレベル。林道の通行は一応可能。

積雪は山頂尾根筋でも5-10センチ程度で多くはありません。林道は通行できますが、数センチのレベルであっても林道の路面一面の雪であり、道は狭く、急傾斜のところやガードレールのないところも多く、ノーマルタイヤでは行かないほうがよろしい。
林道は一面の雪
↓ 遠目に諭鶴羽山は薄っすらと雪化粧しています。
遠目に諭鶴羽山は薄っすらと雪化粧


↓ 淡路島 ~ 紀伊水道 ~ 和歌山 が風の通り抜けラインになっていて、播磨灘で湧いた降雪雲がライン上を間断なく流れていきます。その降雪雲から雨足ならぬ雪足が垂れ下がるのが観察できます。今日はちょっと日本海側みたいな空模様であります。
降雪雲から雪足が垂れ下がる

↓ 林道終点のNTT無線中継所 (施設は廃止されている) まで登ってきました。ふり返って、来た道を見ましたら、吾輩の車のワダチだけです。いつもながら一番乗りで、白無垢の雪原にワダチのシュプールを描くのは、すがすがしいものです。早起きは三文のトクと言ふやうに早起きした甲斐がありました。これが大勢来たあとで、雪道がぐしゃぐしゃ・びちょびちょになっていたら興ざめです! ま、競合相手の少ない小さな島だから一番乗りも可能なんですが、はや剣山見ノ越となれば、朝3時に淡路島を出発しても一番乗りは難しいです。高松や徳島からの雪見ファンや冬山ファンがけっこう大勢いますね。
林道終点から来た道を見る

↓ 積雪はムラがあって一定していないが、おおむねこの程度。気温は07時55分で-2度くらい。予想よりも高かった。-4度と予想していました。ただし、朝5時とか6時ではそれぐらいだったかも?
積雪はムラがあって一定していないが、おおむねこの程度
気温は-2度くらい

↓ 山頂目前であります。車を停めたところは標高590mぐらいですので標高差20mの登山です。諭鶴羽ダムから2.7キロの登山道を歩いて登るのならば、山頂直下で急斜面で滑るところがあるから、念のためにアイゼンがあったほうがいいかも? ただし積雪が少ないからアイゼンの爪を痛めるかも? アイゼンが要るかどうか微妙なところです。
山頂目前


2017年1月24日07時56分、淡路島南部の諭鶴羽山 (標高608m) の山頂の様子。

諭鶴羽山の山頂
諭鶴羽山の山頂
諭鶴羽山の山頂


山頂からの眺望

↓ 山頂から北西方向、小豆島が見えています。播磨灘を隔てて対岸の姫路市とか岡山市方向では晴れているようです。つまり、中国山地の南側、瀬戸内地方北岸一帯では晴天域であって、雪雲は播磨灘や淡路島の上空で湧いています。日本海側の雪雲が勢いあまってこちらに流出しているわけではありません。
山頂から北西方向

↓ 西の鳴門海峡方面です。鳴門海峡の上空あたりでも雲が湧いています。
鳴門海峡方向

↓ 東の和歌山市方向です。写真を撮った時点では晴れ間がみえていますが、播磨灘や淡路島上空で湧いた雲が間断なく和歌山県方向に向かっています。 本日の朝08時 ~ 10時に和歌山地方気象台は3センチの積雪を観測しました。関東地方 ~ 九州にいたる東西1000キロの太平洋側エリアにある気象官署で、本日に積雪を観測したのは和歌山1か所だけです。
和歌山市方向

↓ 播磨灘や淡路島の上空で湧いた雲が、行儀よく一列になって紀伊水道を流れくだります。流れ下るにつれて雲の下面から雪足を垂らして、対岸の和歌山県に上陸して雪を降らせています。遠望するとその様子がよく見えます。対岸の和歌山県では、この雲が届いたところあたりで昨日午後以降20~30ミリの降水があったようです。 たとえば、護摩壇岳で32ミリ、アメダス湯浅で20ミリなど。下層寒気はそこそこに強く850hPa気温で-9度線が西日本南側まで南下しているから、和歌山県の山間部では20~30センチの積雪があったハズです。
紀伊水道を流れ下る降雪雲

↓ 淡路島南部の山岳地帯には、イノシシ・シカ・サル・タヌキなど色々な動物たちが生息しています。クマは元々いませんし、キツネは終戦直後ぐらいに淡路島内から絶滅しました。海岸では記録ではニホンカワウソが終戦直後に絶滅し、なんとアシカ (ニホンアシカ) もいたみたいですが江戸時代末期までに島内 (ていうか瀬戸内海) から絶滅しています。写真の足跡の主は絶滅危惧種かどうか不明ですが、大きな動物と小さな動物の足跡であります。
諭鶴羽産地に生息する動物の足跡

↓ 帰りは、峠越えで淡路島南部海岸に降りてきました。海岸の波打ち際まで雪が積もっています。積雪は少ないにしても、下層寒気の強さを物語っています。なお、帰りしな島の南部の山地の裾をぐるっと回るように帰りましたが、島の西部では田畑が濡れたようすがなく乾燥しています。つまり降水 (降雪) がなかったと思われます。夏の入道雲による夕立と同じで、数キロ移動するだけで大雨だったり、雨が降らなかったりです。こういう対流性の雲による降水 (降雪) は降水分布のムラが極端ですよね!
標高ゼロの波打ち際まで雪が積もった
海岸の波打ち際に積もった雪

夏の入道雲と基本的には同じ雲でありますが‥‥

↓ 雄大積雲と呼ぶには少々貧弱ですが、夏の入道雲 (積乱雲) と同じカテゴリーの雲です。上昇気流によって発達する対流性の雲であります。なお、発生・発達順に積雲 (わた雲) → 雄大積雲 → 積乱雲 → 有毛積乱雲 (雲頂が成層圏にとどきカナトコ雲となったもの) でありますが積雲がびっしりと並べば層積雲。写真のものは積雲と雄大積雲との中間ぐらいでしょうかね? 雲の真下だけ雨 (雪) が降りますね。雲の下だけ真っ暗で土砂降りの豪雪です。 雲から外れると晴れていますね! 結局、夏の夕立も、冬の湧き立つ雲から降る雪も同じなんですよね。違うのは雲頂高度でしょうか? 夏は成層圏まで達する高度 (地上12キロぐらいまで) もアリですが、冬はせいぜい3~4キロの富士山ぐらいの高さまででしょうかね?
雄大積雲と呼ぶには少々貧弱だが‥‥
雲の下で土砂降りの雪





本当に記録的だったのか? どうかを検証する。
きろく‐てき【記録的】 の意味は?

[形動] 従来の記録に並ぶ、また、それを上回るほど程度が甚だしいさま。(デジタル大辞泉
従来の記録に並ぶというのは、つまりタイ記録のことです。それを上回るというのは、記録更新・新記録がでることです。記録というのは文字や数字で書き残すということであり、「的」 が接尾についているから、文字や数字で書き残しておく必要があるほど程度が甚だしいことですが、それには新記録かタイ記録ぐらいでなければダメで、たとえばオリンピックで世界新記録はスポーツ新聞で大きく報道されます。書く必要性・ニュース性があるわけです。これが、5位とか9位ではまともに報道もしてくれませんわ! よって、やはり、新記録かタイ記録ぐらいでなければ記録的などとは言えないわけです。

ということで、言葉の意味をハッキリと明らかにして (定義して)、気象関係者が一部の者ですが 「記録的な寒波が来るぞ」 と煽った今回の寒波が、本当に記録的だったかどうかを観測事実を以って検証してみます。



日本本土に所在する高層気象観測所ごとの、500hPa気温の低温ランキング!
高層気象観測データ検索 から、日本本土部分に所在する高層気象観測所ごとの500hPa気温の低い順10傑を抽出、一覧表にしました。ただし、仙台は観測終了していますから除外しています。また、釧路は根室から移転、松江も米子から観測地点を移転していて、厳密には観測統計の連続性が失われていますのでこれらも除外しました。 マスゴミどものお天気番組で有名な気象予報士が登場し、「強い寒気が南下しています」 と解説するとき引き合いに出されることが多い500hPaの高度の気温です。約5000~5500mぐらいの高度ですが一定していません。これは一定高度面での気温測定よりも、一定気圧面での気温測定のほうが技術的に容易であるためらしいのですが、つまり、より低い気温のほうがより低い高度で観測されることを意味します。そのあたりの事情は地上気温と意味合いがやや異なるから注意が要るかも? 報道される上空の気温が強烈な寒気なのか、並みのものなのか、この表の主な数字を覚えておくと判断できそうです。
本土にある高層気象観測所ごとの500hPa気温の低温ランキング

で、今回2017年1月15日09時の観測で、秋田で-46.1度が示現されました。1957年以降60年ほどの観測史上で、堂々の第3位の低温記録であります。では、これで今回の寒波は記録的だったかというと、全く言えません。なぜならば秋田以外の地点ではどこも10傑にすら入っていないからであります。福岡・潮岬・鹿児島では10傑に遠く及びません。この点では、今回の寒波は東北地方を寒波の中心が通過したことが明瞭にわかります。けれども、寒波の中心が通り抜けた秋田でさえも第3位です。過去最低記録を更新したわけでもないし、タイ記録でもないから、言葉の意味からいって “記録的だった” などととても言えるものではないです。


↓ 11日21時の観測データを初期値にして、72時間後の予想。
地上気圧と850hPa気温です。約1500m上空で、-12度の等温線が山陰~近畿中部まで南下を予想しています。
予想図

↓ 14日21時の実況図。
実況図では-12度線が中国地方~近畿中部あたりまで南下しました。気象庁の予想はほぼ正確に当っています。当ったと言っても “記録的” とはとても申せません。この程度であれば毎冬起こっています。本当に記録的な下層寒気がシベリアから流れ込んだ場合には、西日本ほぼ全域が-15度以下になっていますわ。
実況図

↓ 淡路島周辺でも雪雲湧くも、ちょっとの間。
しかし降水量はアメダス南淡でたった0.5ミリ、つまり雪はほとんど降らなかった。14日夜おそくに地面が薄らと白くなった程度で、積雪は1センチにも満たない状況で、期待外れ。 近畿の日本海側や北陸ではそれなりに積雪があったけど、観測データ的には歴史に残る38豪雪などには遠く及びませんでした。 (時間降雪量など局所的には記録更新はあっても、総体的には38豪雪に足元にもおよばなかった)
雪雲湧くも、ちょっとの間

↓ ウィンドプロファイラで観測した毎時の風向風速、静岡
富士山にごく近い静岡の ウィンドプロファイラ観測表 から抜粋借用。旧富士山測候所では現在は風の観測をしていないようなので、替わりに静岡の上空の風の観測を見ると、富士山山頂では-30度以下の酷寒に見舞われた時間帯には、風速30mの強烈な北西季節風が吹いていたと推定できます。
富士山で-33.8度を観測するも、記録的ではない。
富士山の高度では強烈な風
この表の時間帯に富士山で-30度以下を観測しています。15日02時に最低気温-33.8度を記録しましたが、特別に低い値ではありません。富士山の観測史上の最低気温の記録は-38.0度なので、まだ4度以上の距離があり、とても記録的とは言えません。 ちなみに、富士山の山頂は日本一の酷寒地獄で、-30度以下の極低温はシベリアからの寒気移流に際して起こります。つまり、極寒と暴風とのダブルパンチです。旭川の-41.0度をはじめ北海道の極低温は無風状態で強烈な接地逆転で雪面上の空気が冷えて起こりますので、寒さの性質がことなります。極寒と暴風のダブルで体感気温は-50度~-60度ということで、実質的には富士山頂が日本で一番寒い場所であります。日本一は陸別でも旭川でもありません。で、冬の富士山に挑んだ登山者は、装備・技量が十二分じゃないと一発で遭難死です。普通の山登りでは近づけない世界ですね。これも、富士は登る山じゃなくて見る山と言われるゆえんでしょうか?


たった1か所だけじゃねえか! 100ヵ所ぐらい出るのかと思ったわ!

観測史上1位の値 更新状況 からデータを取得しましたが、最新2日間のデータしか閲覧できません。
>最低気温記録更新は1か所だけ

●記録的な寒波が来るぞと、一部の人ではありますが気象関係者が騒いだ割には、なんともお粗末な観測結果です。アメダス観測網で約850ヵ所ある気温観測所で、最低気温の記録更新はたったの1か所だけです。それもタイ記録でしかありません。泰山鳴動してネズミが1匹とはこのことか? 記録的な寒波が来るというから最低でも100ヵ所ぐらいは最低気温記録更新が出るのかと期待しておりましたが、完全に肩すかしであります。 去年の1月24日~25日には西日本で大量の記録更新が出たのと比べると、今回は気温がかなり高かったです。いちいち数字を上げるとキリがないので地上観測データを概観、寒波の底の15日前後の数日の観測データをチェックすると‥‥

・北海道では-30度以下が出現しなかった。-28度とか-29度は数か所あったが、 この程度では毎年冬にはあたりまえのことであって、これはこれで大変な酷寒ではありますが、高断熱・高気密の家屋や、高度に保温性の高い衣装などで常にそれなりの対応をしていて、北海道の人は馴れていると思う。ガタガタ騒ぐほどではありません。

・本州中部以北では、-20度以下は岩手県アメダス 藪川の-22.5度(15日) の1か所だけでした。本当に強い寒波が襲来したら、本州中央高地や岩手県などで-20度以下が沢山出現します。 ちなみに、本州最寒の地として君臨する長野県アメダス 菅平で-13.4度(15日) で、まったく拍子ぬけです。最寒記録の-29.2度に遠く及びません。菅平周辺は関東地方のスキーファンには聖地ともいうべきスキーのメッカでありますが、こんなに気温が高いと雪質が悪くなるのではないか? それに雪道がびしょびしょのシャーベット状になってスリップ事故が多くなるのではないか? 雪道は気温が低くてサラサラのパウダーのほうが滑らないですよね!

・西日本では、-10度を割るところは山口県アメダス 徳佐で-10.5度(16日) だけでした! 西日本最寒記録-20.2度(岡山県アメダス上長田)にまで10度も距離がありまして、余裕しゃくしゃくであります。北日本や東日本より気温が大分高い西日本といっても、強い寒波が襲来すると、九州阿蘇山周辺の高原や盆地をはじめ、中国地方の山間部などで-10度以下やときには-15度以下が沢山出現します。しっかりと寒くならないと、西日本で盛んな日本酒醸造に支障が生じます。ソウメン・切り干大根・ちりめんじゃこなどの品質も悪くなりますね! (鹿児島県で焼酎が盛んなのは、気温が高すぎて日本酒醸造に向かないからです) 


人はだれでも自分の立場・都合で、ものを言う!

●総括するに、これらのどこが記録的なんだろうか?? 結局、これではポカポカ陽気じゃねえか? 今回の冷え込みは例年起こる程度でしかありませんでした。ワイワイと上を下への大騒ぎするほどではなかったわけです。身近なところで、周囲の60代~70代の人々と何人かと話をしましたところ、

「昔はもっと寒なかったけ? つららもよく見たけどなあ、最近は見えへんよね」
「昔はここらでも結構雪積もったけんどなあ、最近は積もらんわな」
「水たまりに氷が張っとたけんど、薄いわなあ。昔はもっと厚い氷が張ったわ」
「寒いときは、もうちょっとシッカリと寒ならんとあかんな」

という返事で、寒さが不十分で不満な返事です。根ほり葉ほりその真意を探りましたところ、シッカリと寒くならないと野菜の値段が上がらないということらしい。寒くないと鍋料理 (野菜需要が増える) もしないし。淡路島南部は周囲が海なので冷えづらく、氷点下5度以下になることは考えにくく、野菜の寒害は軽微です。で、本土の野菜産地が寒波でメタメタにヤラレてほしいという身勝手・自己中心の考えのようです。つまり、人はみな自分の立場や都合が第一でモノを言うわけです。気象庁技官や気象予報士どもも、つまり台風でも猛暑や寒波でも大袈裟に言うほうが都合がいいのでしょう!



それで利得を得る連中が煽ることは、ハナシ半分ぐらいに割り引いて受けとめよう!
かなり涼しくなりそうだけど、記録的と言うほどではなかろう

●台風でも、猛暑でも、寒波でも、その気象現象が顕著であって記録的であるほど嬉しいわけです。マスゴミに露出する気象庁の技官や、天気予報の解説をする有名気象予報士といった人々の表情は生き生きとしていますね。その現象が荒っぽくて日常生活に大きな障害を及ぼしそうなほどに、解説に力がはいります。彼らは、平々凡々で何事もなく穏やかであるよりも、大変なことになりそうなほど 「我々の出番だ!」 と心得ているのでしょう。大変なことを解説して、世の中に警告を発するのが自分たちの任務だということなんでしょう。ということで、時には過剰に、過剰過ぎるぐらいに警告を発します。誰とは名指ししませんが、ある有名気象予報士は 「記録的な」 大寒波が来る、と言っていました。 その現象がまだ起こりもせず、観測記録も出てもいないうちに、「記録的」 などという言葉を連発するのはいかがなものか? 「記録的」 という言葉は観測記録が出てから言う言葉ではないのか?

●オリンピックで、「何何選手は今季絶好調だ、世界新記録が出るぞ!」 と事前にはやし立てるのはおかしいわけです。100m走でも走り幅跳で記録が出るのは一瞬でありまして、ある種の勝負でもあり、どんなに絶好調な選手でも実際のレースでは思わぬアクシデントがあったり、平凡な記録に終ることも多いわけです。ホントのところはどうなるのか選手自身も事前には分からないものです。

同様に、気象庁の優秀なスパコンで計算しても、本当に記録的なのかどうか事前には分かりっこないわけです。将来のことは100%正確に予測することは不可能と認識すべきです。まずもって、スパコン計算するにあたって初期値を設定するにしても、大気の状態を全て実測することは不可能であって、初期値そのものに推定が入っているし、予測モデル自体が完璧なものではないことは、気象庁自体が認めています。 (たしか気象庁サイトのどこだったか書いていましたが、気象庁サイトは膨大なのでその資料を捜すのが大変) つまり、正確に将来の予測などできないのは分り切っているのに、気象関係者が1週間も前から 「記録的な寒波が来るぞと」 騒ぐのは、たぶん、おそらく、 「記録的であってほしいという内心の願望が言わしめているのでありましょう。



すでに北海道にその寒波が襲来するも、記録としては10傑にも入らず!

北海道はすでに寒波の本体に襲来され南極並みの厳しい酷寒です。道内各地の気象官署やアメダス観測所で、おおむね氷点下10度~20度を観測していますが、上空の寒気が抜けないうちに強い放射冷却が発生する条件がととのえば氷点下30度以下の極低温が観測されるのではないか? 

ところが、地上に酷寒をもたらしてくれる上空寒気の高層気象観測データを見ると、とても記録的などとは言えません。歴代の低温記録10傑にも遠く及ばない状況であります。 下表は500hPa高度 (上空5000m余り) における低温記録のランキングです。高層観測は9時と21時の日に2回行われています。日本で一番高緯度の稚内では、観測統計上なんと7回
(実際は6回、2位の-50.2度と-51.1度は同一日に観測したもの) も氷点下50度以下が観測されています! 今回の上空寒波は氷点下50度には遠く及びません! 

500hPa高度の低温記録10傑 ↑ 気象庁観測統計から抜粋作表した。観測統計は1957年4月~2017年1月12日。稚内の1月11日は欠測か? 観測データのアップが遅れているだけかもしれませんが、そうであるならば後に数値の修正をします。


西日本でも、記録的といえる状況じゃないね! (予想図を見るかぎりでは)

● 「記録的」 という言葉は、過去の観測記録を塗り替えるか、タイ記録が出たようなときに使う言葉であります。そう気安く使う言葉ではありません。西日本での地上の低温観測記録は、気象官署およびアメダス観測所の観測データからは、岡山県アメダス上長田で1981年2月28日に観測された-20.2度が最低記録であります。旧区内観測所や剣山測候所の山岳観測を除けば、西日本で氷点下20度以下の観測はこの1例だけです。「記録的な寒波」 であると言うならば、西日本で氷点下20度以下の観測が再現するぐらいでなければなりません。

下図は 気象庁サイト 数値予想天気図 から借用しましたが、日本付近を抜粋し最低限の着色をしました。1月11日21時の観測を初期値にして計算された3日後の14日21時の予想です。地上気圧と、850hPa高度の気温です。たしかに、年1回あうかどうかの寒い状態 (予想) ではありますが、上空1500mで-12度の等温線が山陰~近畿中部までしか南下していません。(そういう予想) これは3日後の予想だからほぼ当りましょうが、この程度では西日本で-20度の再現は無理ですわ。地上観測で-10度を割るところは中国地方の内陸部などで出るとは思いますが、上長田で-20度が示現したときの寒波では、850hPa高度で-15度以下にほぼ西日本全域が覆われました。そのときは鹿児島でも-14度を観測しています。(今回は鹿児島で-6度程度の予想)つまり、下図で足摺岬をかすめる-9度線あたりまで-15度線が南下したわけで、過去最強の寒波と比べると6~8度ぐらい弱い予想なんですわ。よって、記録的などと騒ぐのは過剰な煽りと見ます。


-12度線が近畿中部まで南下予想

●なお、この程度は大したことではない、全然寒くなどない、などと主張しているのではありません。低温と強風でそれなりに被害は出るでしょう。私的なことを申せば、自分が自給自足用に栽培している果樹のネーブルやビワに寒害発生は避けられないかもしれません。ギリギリ助かるかもわかりませんけど。微妙なところです。問題にしているのはあくまでも過剰な煽りであります。じつは、これはどんな業界でもやることなんですが、原発業界は「原発は安い、安全だ」 と嘘ッパチを煽りまくり、日本高血圧学会は 「血圧を下げないと大変なことになるぞ」 と脅迫まがいの煽りで高血圧と判定する基準をドンドン下げました。それはそうすることによって利得を得るわけで、それで利得を得る連中が煽ることは、ハナシ半分ぐらいに割り引いて受け止める必要があります。


記録的な(?)寒波にそなえて、冬山対応のアンダーウエアーを買ってきた

これ1枚着れば厳冬期の富士山にも 陸別町のしばれフェスティバル にも行けるというものではありませんが、最大限-30度、風速30mに達する北アルプスの稜線にでも立てるために開発された素材でこしらえられているから、一般衣料品と比べると抜群の保温性があることは確かです。ただし、田舎者の吾輩は庭で薪割り (?) など力仕事をするので真冬でも汗をかきます。で、保温性を若干犠牲にしても速乾性を重視する素材の品を選んでいます。つまり、瀬戸内地方平地でアウターレイヤー (外装) まで北アルプスに行くような冬山衣装はおかしいのですが、ベースレイヤー (平たく申せば肌着) は冬山衣装で、気象関係者どもが記録的な (?) と騒ぐ寒波を凌ごうという作戦であります。寒波の本体が襲来したら2枚重ねで着るつもりです。べつに登山用品店の宣伝をしようとするのではありませんが、過酷な環境の冬山対応に開発された品を平地で使うというのも寒さ対策の一法かも?

登山用のアンダーウエアー


追記
15日朝には、淡路島でも薄っすらと雪が積もるかも??
明日14日~明後日15日朝ごろには、西日本にもそれなりの下層寒気の移流がありそうな気象庁の予想で、JCPZ (日本海寒帯気団収束帯) による湧き立つような雪雲の帯が、標高の低い中国山地を乗り越えてわが瀬戸内地方にまで流れ込んできそうな気配です。これは期待できそうです。荒れ模様の最中は動かないほうが宜しいのですけれども、こりゃあ四国の山 (剣山か高越山か) に雪を見に行かなくちゃ! で、今日は昼から何べんも4輪チェーン巻きの練習です! いちおうスタッドレス+4WDの雪山対応ですが、四国の山は急こう配・ヘアピンカーブの連続・標高が上がるにつれ雪質が一変・随所に吹き溜まりあり・ツルツルのアイスバーンあり、道は狭いし積雪で路肩が分かれへん・ガードレールのない所が多い、で雪道走行難易度は高いです。以前に剣山登山口の見ノ越で出会った北海道からはるばる来たという人と話をしたら、「こりゃあ北海道の道よりも恐い道だね」 と言っていましたわ。安易に四国の山間部に行かないように。行くならば南国の山だとなめてかからないように。

↓ 鳴門海峡をはさんで遠目に四国東部の山地を眺めると、ぼちぼち降雪雲がかかり始めました。
淡路島南部の山から四国山地を眺める
福良湾から四国を眺める
降雪雲が四国山地に流れ込みはじめた



コクモンジの大調査 (予報)
コクモンジの大調査の結果 (予報)

正月元旦の拙記事 で予告しておりましたコクモンジ (標準和名はシマサルナシ) の大調査でありますが、正月明けの2017年1月4日の午前11時 ~ 午後4時の間にとりあえず9個体の果実の味を調べました。たった1回だけ調べただけで、大調査はおろか、とても 「調べた」 などと言えるものではありません。そもそも 「調査」 とか 「調べる」 というのは生易しいものではなく、大変な努力と情熱や執念がいるハナシでありまして、半日ちょっこっと歩き回ったぐらいで大調査と称するのはおこがましい限りで、これは何べんも調査に入り南淡路に自生するコクモンジの全個体に当った (=悉皆調査) あかつきに 「本報」 ということにして、とりあえず今回は 「予報」 ということにしておきます。 ちなみに、ネットでググって “調べた” などという向きもありますが、それは調べたのではありません。ネットで検索して出てきたものを 「閲覧した」 だけにすぎません。他が調べたことを閲覧しただけであって、自らの足で歩いて調べるのとは全く異なります。

コクモンジの果実

コクモンジの果実調査個体の自生場所
↑ ここが何処なのか? これでは分かりにくいのですが、兵庫県版 レッドデータリスト2010では、コクモンジ (シマサルナシ) の自生地の詳細は非公開 となっております。で、淡路島南部の山中でありますが、残念ながら土地勘がなければここがどこなのか分かりません。


9個の個体の果実の味を調べた

●ワインのテイスティングではないけど、食用的価値があるのかどうか? 味覚による官能判定を行いました。調べるにあたり、未熟でも過熟でもダメですから適熟な果実を1個手に取ります。まず、果実の大きさ・形状・果皮の斑点の有無等を検分し、その果実をぐるりと回して表と裏に違いはないか? なども見ます。裏と表の果皮の状態があまり違うと栽培に当たって袋掛けなども要ると思われます。次に、香りも嗅いでみました。特段の香りはなさそうです。

さて、いよいよ試食でありますが、糖度とか酸度ならば糖度計など器具による定量的な数値計測も可能でしょうが、美味いとかマズイとかはそんな単純なものではなく、主観も入りますし、定量評価は困難です。

そこで、たとえば、味にうるさい、あるいは舌の感覚が鋭い (?) ソムリエとか洋食シェフなど10人を集めます。で、非常に美味い(3点) 美味い(2点) まあまあ(1点) マズイ(0点) など食味階級に点数を付与して、10人に9本の樹の実を試食判定してもらいます。そして加算した点数で判定するというのはかなり説得力のある一法でありましょう。しかし、実際にはそれは難しいですわ。だいいち知り合いにソムリエやシェフがいませんわ。しかたがないから、O君と吾輩で、「おお、これは美味いなあ!」 「まあまあやな」 「こりゃあアカンわ」 などと協議して判定しました。
(なお、実際は果実を採取するごとに味見をしました。)


調査結果


個体により (樹により) 果実の大きさや味にかなりの違いがある!

果実の味は文章では示せませんが、大きさは写真で一目瞭然です。南あわじ市の山中にあるコクモンジの集団の中だけでも、果実の大きさにかなりの個体差があります。若干、日当たりの良い悪いとか、尾根筋か谷筋かによる土壌水分の多寡とか、微妙な環境の差によるところもあるかもしれませんが、至近距離にある2本の樹でも果実にかなりの違いがあります。
樹によって果実の大きさや味に違いがある


鬱蒼と茂った照葉樹林の中にコクモンジが自生する

●コクモンジ自生地は、自然度8の自然林に近い二次林という植生のところです。樹高20mとかそれ以上のシイ等の高木の樹冠の上までコクモンジの蔓が這い登っています。高いところで果実をつけています。で、果実の採取は難航を極めました。結局、果実を採取できなかった樹のほうが多いです。コクモンジの個体数は予想外に多いことも分かりました。調査地を洲本市側に拡張すれば、淡路島南部に自生するコクモンジの個体数はかなりの数になるハズです。おそらく、たぶん、未調査の樹のなかに抜群の美味い実がなる樹が隠れているのではないか? さらなる調査が望まれます。

↓ 自然度8の自然林に近い二次林です。画像で茶色っぽくなっている部分がコクモンジです・
自然度8の自然林に近い二次林

↓ コクモンジの太い蔓が3本、太陽光を求めて樹冠を目指して登っています。
樹上たかくコクモンジのつるが這い登る

↓ 双眼鏡で見ると、はるか20mぐらい上で実をつけています。これでは採れません。モンキーセンターから猿を借りて調教して採らせたらいいかな? お猿さんを仕込んで、 「コクモンジの実を採ってきたら、ご褒美にバナナをあげよう」 ということですが、ならばバナナのほうが魅力的でなければならないことになりそうじゃわ!
地上20mぐらいのところに実をつける」

↓ 鬱蒼と茂ったシイ林です。谷を挟んだ反対側の尾根から眺めました。シマサルナシが沢山あるのが分かります。
シイ林に生育するコクモンジ

↓ 双眼鏡で見ると、シイ林の林冠の上でコクモンジは実を結んでいます。やはり鳥類かサルしか取れません。
林冠の上で実をつける



冬の風物詩
冬の風物詩 南淡路版その1 接地逆転層の可視化

“冬の風物詩” などと言っても、その地方その土地によって異なるわけです。それは当たり前のことであって、普通ダイヤモンドダストといえば北海道の内陸部あたりの冬の風物詩とされていますが、去年の1月下旬に九州地方を記録的な寒波が襲来し、鹿児島県アメダス大口で25日に氷点下15.2度を記録しました。そのさいにダイヤモンドダストが見られたと話題になりました。けれども、その大口で見られたダイヤモンドダストが鹿児島県の冬の風物詩といえるかどうかは、言えません。冬の風物詩と申せば、冬になれば頻繁に見られる、あるいは必ず見られるというふうな意味合いを含んでいます。めったに見られないものは風物詩とはいえません。地方により気候も景色も暮らしもみな違うわけで、同じ地方でも都市部と田舎ではまた景色がことなります。で、風物詩もみな違うわけです。たとえば、南淡路では諭鶴羽山でまれに霧氷が見られますが、めったに見られないから風物詩とは言えませんが、徳島県祖谷地方の山間部ではそれは日常見られる現象だから冬の風物詩といえましょう。

放射冷却で冷える朝に見られる接地逆転層

●淡路島は小さな島なのですが地形はかなり複雑で、南部の平野部の三原平野や洲本平野では三方を山に囲まれて、やや盆地性を帯びています。そのため冬期に大陸からの高気圧の中心が西日本にやってきたときは、強い放射冷却が起こって意外に冷え込みます。そういうときには、三熊山という小高い山の上にある洲本特別地域気象観測所 (旧洲本測候所) よりも、平野部にあるアメダス南淡のほうが、気温が6~7度下がります。これは山腹温暖帯よりも平地のほうが冷えこんでいることを表わしています。そういうときに見られるのが下に掲げた光景であります。 “接地逆転層の可視化” であります。

●われわれのヒトの眼は精巧なカメラ眼ではありますが、一部の動物たちが持つような赤外線カメラじゃありません。で、物体の温度の高低を眼で見て視認することはできませんが、その景色から間接的に見ることはできます。たとえば、富士山を眺めて中腹から上に雪をいただいておれば、雪線当りの高度がほぼ零度であり、それより上では気温はマイナス圏、下ではプラス圏であることが見えます。同じようなことが煙 (かすみ) のたなびきかたでも見えてしまいます。

なお、“接地逆転” とは地表付近が上空よりも気温が低い状態ですが、通常の逆です。秋田地方気象台 「接地逆転(放射性逆転)」 とは何か? 参照。 三原平野は規模が小さいし、内陸部でもないから接地逆転層の厚みは薄いハズです。秋田地方気象台が言うほど厚さ数百mもなくせいぜい数十mとか100mの厚みしかないでしょう。正確にはそんな調査観測は南淡路では存在していないから分かりませんが、これは中学生や高校生でも出来る調査で、地元の中学や高校の理科クラブがやるべきではないか? 日本気象学会の会誌 「天気」 にそんな調査報文がたまに載りますね!接地逆転層の上に突き抜けた山、先山(448m) 南辺寺山(273m) 諭鶴羽山(608m) などがあり調査環境は整っています。あとは島内の理科の先生の指導しだいか? もしかして、島内の学校の生徒が調べたレポートが日本気象学会の会誌に掲載されるかも? 査読を通るかどうかしりませんけど、そこはやはり理科の先生方の指導しだいでしょうかね?


2016年12月29日8時47分 南あわじ市にて
フタが出来ている


↓ 2016年12月29日8時53分、南あわじ市にて “接地逆転層のふた” から上には煙が昇っていきません。地を這うように横に広がるだけです。少し小高いところから眺めると雲海みたいに見えます。なお、接地逆転層が発生していても、空気が清澄で煙もかすみもなければこの光景はありません。その点は三原平野では農家の人が早朝から畑で野焼をすることが接地逆転層の可視化に貢献しています。天下の悪法の廃棄物処理法を打破しよう! 田舎じゃ野焼をせにゃ生きて行かれませんわ! どんどん野焼をして淡路島を煙の雲海の名所にしましょう!
2016年12月29日8時53分 南あわじ市にて


放射冷却で冷える朝には、平野部のほうが気温が6~7度低くなる。

↓ 気象庁観測データから作成。2つの観測所間の距離は十数キロありますが、洲本測候所は小高い山の上にあり、アメダス南淡は平野部にあります。両者の気温の出方は全く異なります。洲本測候所は気温の日較差が小さいです。アメダス南淡は日中は暖かく朝は冷えます。この気温差が地表付近で煙が滞留する原因であります。それにしても、困ったことに、洲本測候所の気温が淡路島の気温を代表しているわけではないのです。洲本測候所のデータを見る限りでは、特に夏場では淡路島が涼しい島かと勘違いされてしまいます!
2017年1月1日~2日の淡路島の気温変化

↓ これは上のグラフで洲本測候所とアメダス南淡で6度の気温差が生じた朝の三原平野の一画です。あさ08時5分です。地表付近に煙やカスミが滞留しています。まるで浮世絵みたいな景色です。
2017年1月2日08時05分

↓ 2時間半が経過して10時35分になりました。日が昇って太陽光で地表があたたまり、接地逆転が破壊されました。すると地表に滞留していた煙は拡散して消えてしまいました。
2017年1月2日10時35分


すこし余談、あまりドンドンと書くとやられる危惧があります!
●以前に、PM2.5 (径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質) による大気汚染問題で、中国のある都市の大気汚染が殺人的な濃度で大変なことになると、マスゴミどもが毎日煽りたてました。もちろん大気汚染はヒドイのですけれども、マスゴミどもは常に “絵になる光景” を追いかけます! で、こういう接地逆転が起こって地表にスモッグが濃密に滞留しているところを捜して映すわけです。常時そういう状態であるわけではないから、騙されないことです。NHK・民間テレビ・大新聞は視聴者や読者をだますプロであると認識する必要があります。なぜ、やつらは我々国民をだますのか? はハッキリしています。やつらは安倍政権の手下であり走狗となっているからです。政治的に中立でもないし、権力の乱用や暴走を監視する役目を完全に放棄しています。マスゴミどもの常套手段は、政治的に隠したいことがある場合に、何か問題を作りだして絵になる画像を映して、連日煽りたてます。国民はシッカリとしたメディアリテラシーを持つ必要があります。


【追記】
近畿地方のアメダス気温分布では、兎和野高原と生駒山に注目。
下図のエリアで、強い放射冷却が発生しているかどうかは、洲本のほかに大阪府・奈良県境の生駒山、兵庫県北部の兎和野高原もチェックします。

●生駒山 (観測所の標高626m、黄色で枠取りした箇所) では、3.1度です。大阪平野側の八尾 (標高10m) で2.9度、奈良盆地側の奈良 (標高104m) で1.7度です。500m以上生駒山のほうが高いのに、山麓の平野部のほうが気温が低くなっています。通常は生駒山のほうが4~5度低いです。

●兎和野高原 (青で枠取りした箇所、標高540m) は氷ノ山の中腹といって差し支えないところですが、2.3度です。すこし距離がありますが麓の豊岡 (標高3m) では1.0度です。大きな標高差があるのに平地の豊岡のほうが冷えこんでいます。

なお、アメダス高野山はダメです。高野山は標高800m台の山上の盆地です。平地での放射冷却の強度をチェックするのには使えません。ここは、低気圧の前面で上空に南からの暖気が吹き上げているかどうかのチェックができます。温暖前線が北上してくるとき紀伊水道の上空に暖気が吹き上がって、麓のアメダスかつらぎよりも高野山のほうが800mの山の上なのに気温が上がります。 1枚の図から色々なことが読みとれます。

2017年1月2日05時の近畿地方の気温分布



新年あけまして、おめでとう!
年賀状


●年が替わり2017年となりました。結局、迎春準備に追いまわされて年賀状を出せませんでした。だれが、こんな奇妙な風習を考案し、全国・全世代に遍くはやらせたのかとその犯人をうらめしく思いながらも、年賀状を出さないのはちょっとマズイかな? と思ったのですが、代替案としてブログに年賀状を掲げてお茶を濁すこととしました。(ま、誰も見ていないでしょうけど‥) 世話になった人が見ようが見まいがそれはどうでもよく、これで年賀状を出さねばならぬという責苦を塞ぎ、年賀状を出さなければどうなるのかな? という強迫観念から自由の身となりました。やれやれです。

●それにしても年賀状にはウソ偽りがあるわけです。大袈裟に申せば欺瞞です。ようするに、年内に 「明けましておめでとう」 なんてしたためるのは、おかしくねえか? 明けていないのに、明けましたと書くのはインチキです。誤魔化しです。本来は元旦の日に書くべきではないか? 社会が高齢化が進んでいるので、元旦に年賀状の差出人が死んでいるということも結構あるのではなか? 葬式が終り初七日の法要も済んで、この世にもういない幽霊から年賀状が届いたってな話もあるのではないか? 吾輩の上掲の写真だって12月31日の日の出です。元旦の写真じゃありません。写真入りの年賀状をこしらえる人も多いでしょうけど、それはみな過去の写真です。元旦の日の写真じゃありません。ま、そんなこと承知の上でおこなわれている風習なんでしょうね!




正月が明けたら、コクモンジの大調査をします!
(当エントリーの写真はすべて2016年12月31日に撮影)

コクモンジ (これは南淡路の地方名、標準和名はシマサルナシ) は年始ぐらいが樹の上で完熟して美味いものです。しかし、1月15日を過ぎると鳥が全部食べてしまいます。収穫適期はちょっとの間です。普通は早くから実を採集して 「追熟」 するのですが、これではほんまの味ではありません。このあいだO君 (おおくん) からもらったコクモンジは大粒のブドウみたいで格別に美味かったのですが、淡路島南部の谷にコクモンジはたくさん自生しています。で、捜せばもっと美味い実のなる樹があるかも? ということで徹底調査をしたいと思います。で、更に美味い実のなる樹がみつかったならば、挿し木あるいは接ぎ木でその樹の系統保存と、栽培化を試みます。

↓ これは洲本市畑田組の自生地のものです。高いところになっているので高枝挟でもとどきません。で、この個体の実の味は確認できませんでした。コクモンジの特徴の一つは果実の豊産性です。着果数が非常に多く、鈴なりになります。
これは洲本市畑田組の自生地のもの

↓ これは南あわじ市灘倉川の自生地です。コクモンジの見事な大群落がありますが、何故か、ここは果実がつかない雄株ばかりです。この自生地だけでも個体数はかなりあるようですが、いくらさがしても実がつく雌株が見つかりません。繁殖するための雌株がないのに大群落となっているのは不思議であります。なお、ここは低標高なのに深い谷となっています。
これは南あわじ市灘倉川の自生地
低標高ながら深い谷


太い蔓は亀甲状にひび割れる、この蔓を手掛かりに捜します。
コクモンジは樹木ではなく豪壮な蔓植物です。しかし蔓は木質化します。大きくなると根元はヒトの腕ぐらいの太さになりますが、亀甲状のひび割れが生じます。この様子は独特で、他の蔓植物と簡単に見分けられます。フジ、サカキカズラ、クズ、ボタンズル、ムベ、などなど木質化する蔓植物は沢山ありますが、それぞれに蔓は特徴があるのでよく観察しておくことです。というのは、自然林に近い二次林なので鬱蒼と茂っています。林床を歩いて根元の蔓を見て捜すからです。見つかったならば、樹上を見上げ樹に登って確認します。
太い蔓
太い蔓


天然のエノキタケがあったが、採集適期を逃した。
ホスト (宿主) はニレ科のエノキ (榎木) であります。エノキの樹に発生したエノキタケなので、正真正銘のエノキタケと言えましょう。エノキタケもヒラタケと同様に気温が低い時期に出るキノコですが、淡路島は瀬戸内式気候の支配下で冬は乾燥がいちじるしいので、エノキタケの発生は少ないです。エノキタケは天然品と栽培品が大きく異なるキノコでして、天然品を見てエノキタケだと気付く人は筋がね入りのキノコファンであります。以前15年ほど前に、吾輩が管理している民間係の公益法人の敷地内で、エノキやムクノキの切り株にエノキタケが大発生したことがあります。ちょうど、その法人の役員が集まっていたときだったので、みなに説明しました。

「これは天然のエノキタケよ! 味噌汁の実にしたら美味いよ!」
「おまはん、そんなもん喰ったら名前がかわるぞ!」 (中毒死して戒名に変わる意味)

とみなおじけづいて手を出しません。で、吾輩が独り占めして戴きました。それ以後は、吾輩は淡路島でエノキタケの大発生というのは見ていません。秋 ~ 冬にかけて毎年エノキタケを確認してはいますが、みな単発の少しだけしか出てきません。やはり、乾燥気候が影響しているのだと思われます。

これは天然のエノキタケ


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