雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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作ろう! 原木栽培の美味いキノコ!
ヒラタケ栽培用の原木をいただいた!

大むかしに、同じ釜の給食を喰った同級生のO君 (おおくん) からヒラタケ栽培用の立派な原木をいただいたので、写真を陳列します。いま、淡路島南部地域でキノコ栽培が静かなブームになっているのではないか? と思われます。キノコファンであり、泡沫会員といえ兵庫県の植物をしらみつぶしに調べあげる会の会員になっております吾輩としましては、淡路島南部に分布する樹木でキノコ栽培に使える木にどのようなものがあるのか? これは自信を持って提供できる情報であります。併せてその情報も書き記します。


コクモンジとヒラタケもいただいた
↓ O君が山中で発見したとびきり味のいいコクモンジ (標準和名はシマサルナシ) もいただきました。まるでブドウみたいに甘くてコクがあり、これは、この原種のままで “一口キウイ” と名づけたら立派に果物として通用しそうです。目下、格別に味が良いこの系統を保存すべく、挿し木あるいは接ぎ木で苗木を育成して栽培計画中です。やがて淡路島のみやげ物屋の店頭に、“除福が求めた不老長寿の仙薬、南淡路のとびきり甘いコクモンジ” が並ぶかも??
きわめて味の良いコクモンジ(標準和名はシマサルナシ)
↓ 拡大して果実を観察すると果皮には斑点があり、まだら模様ですが、キウイのような毛がありません。よって、皮をむかずに食べられます。皮はブドウのよう吐き出してもいいし、あるいは食べてしまってもいいわけです。ただし、皮は美味いとはいえません。ヒヨドリなどの鳥たちはコクモンジが大好きですが、果実の中身だけを食べて皮は残します。
拡大、キウイみたいな毛はない
↓ こちらは別の場所で採取したコクモンジだそうですが、比べると味が落ちます。コクモンジは木によって味がかなり違います。
こちらは味が落ちる

↓ 天然ヒラタケもいただきました。広く西日本各地でカンタケ (寒茸) と呼んでいる通り、ヒラタケは寒い時期に出るキノコです。淡路島南部では11月~12月の間がヒラタケ狩りのシーズンです。で、
ヒラタケもいただいた
拡大

ヒラタケ栽培用にとアキニレの木をいただいた
↓ 軽トラに満載して持ってきてくれました。O君ありがとう! ちょうど玉切りしたような格好になっています。かなり太いです。太い原木はキノコが出るのに少し時間がかかりますが、ホダ木が長持ちしますね。 (ホダ木とは菌糸が原木の中に十分に蔓延した状態のものです)
ヒラタケ栽培用の原木にするアキニレ
↓ アキニレ (南淡路地方名はヌレ) の樹皮です。亀甲状に剥がれるのですけど、その樹の樹齢で亀甲状の樹皮の模様は変わりますし、1本の樹のなかでも枝や幹の太さで変化します。
アキニレの樹皮
アキニレの樹皮


上掲の玉切り原木の、アキニレ伐採現場 (12月24日)
↓ O君の屋敷に隣接するイヌマキの並み木 (たぶんミカン畑の防風林だったと思われる) を伐採したようです。一番大きな樹がアキニレです。勝手に生えてきたのでしょうが生長が早く大木になりました。家屋の屋根に大量の落ち葉を積もらせるし日陰にするし建物横の大木は困ります。巨木になってしまえば伐採のプロを呼ばなければならなくなります。費用もかかります。で、手におえなくなるまえに自分で伐採です。O君は野外活動のプロだから自分で足場を組んで安全確保の上でチェーンソーで伐採したそうです。
このアキニレを伐採した
↓ 幹の径は60センチ程度でしょうか、そこそこ大きな樹であります。アキニレは大木になる樹種のようで、ときどき地上1.3mで幹周3m超のアキニレの巨木を見ますね。
幹の径は60センチ程度
↓ 太くて重いので、これはここで植菌してキノコ栽培、上によしずを張るなど直射日光よけの覆いをすればいいかも?
横倒しのここで種駒を植菌したらいいかも?

↓ ヒラタケ栽培原木をいただいたお礼に、うどんを食べにいきました。ダシは瀬戸内海伊吹島のイリコ、北海道利尻島の利尻コンブのみでとっているそうで、ダシは放射能汚染は大丈夫だと思われます。うどんの材料の小麦粉は国産とのことですが、香川県産小麦ならばいいのですがそうでないならば少し懸念がぬぐえません。いまや、この国の “国産” は要注意です。国産食材が安全・高級だという認識は2011年以降は通用しません。むしろ輸入品のほうが安全です。真綿でジリジリと締めあげるような晩発性放射線障害の問題と比べると、輸入食材のポストハーベストの問題は帳消しです。放射能汚染など存在しないと言わんばかりの原発推進の安倍政権でありますが、情報によると、首相官邸に空気中の微粒子を除去できる強力な空気清浄器を取り付けているみたい。ハラの中では彼も気にしているわけです。ようするに言動不一致です。犬HKやゴミ売りなど、マスゴミの幹部が安倍首相と会食をかさね、いまやこの国の新聞・テレビは政府の大本営発表機関になりさがっていますね。マスゴミの報道を真に受けたらヒドイ目にあいますよ。この国はすでに言論統制はかなり進んでいて、自分の身は自分で守るしかないという北朝鮮に近い暗黒国家になりつつありますね!
うどんを食べに行った

●淡路島南部に分布する樹木でキノコ栽培に使える木にどのようなものがあるのか? は目下作成中。いま、迎春準備に追われているので、正月明けにレポートをアップの予定。

ところで、まだ、年賀はがきは書いていません。書けていません。もう今回はパスか? えらいこっちゃあぁ! 

せわしいときに年賀はがきを出すなどという奇妙な風習を誰がつくったんだろうか? 郵政省の陰謀か? そもそも 「葉書」 というのは明治時代になってできたものです。年賀はがきの歴史はきわめて浅く、伝統でも文化でもなんでもありません。郵便事業者が売上増大を狙って無理やりにこしらえたものです。歴史的には、もともとは 「端書」 で、紙切れに心覚えを書いたものです。つまり薄っぺらく値打ちがありません。考えたら紙の切れ端を送りつけるなどというのは、相手に失礼ではないか! そもそもむき出しの文面は郵便配達人に読まれてプライバシーが保てません。誤配されて他人に読まれる危惧もあります。出すならば年賀手紙だ。これならば失礼にあたらない。つまり手紙が正式文書なのです。




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お注連縄飾りのダイダイを沢山いただいた
迎春準備のダイダイを、棚からぼたもち式にいただいた
●注連縄 (しめなわ) の飾り付けは地方により色々なバリエーションがあるようですけれども、わが淡路島南部の南あわじ市 (旧三原郡) では、よりをかけてこしらえた注連縄にウラジロをくっつけて、さらに柑橘のダイダイをぶら下げ榊の小枝もくくりつけるというのが一般的ですが、狭い地域内でも人により家によりいろんな流儀があるようです。今年もあますところあとわずか、ぼちぼちと迎春準備を始めようかと年と共に重くなる腰を上げたところに、O君 (おおくん) から電話がかかってきました。

「ダイダイ採ったんやけどいらんけ? たしか48個要るとか言ってなかったけ?」
「そりゃあ、おおきに。貰うわ。ほやけど、48個も要らんわなあ、12個か13個やなあ。」
「昼からそっちへ行くよって、持っていこか?」
「そりゃあ、ありがと。ほやけど、まあ、貰いに行くわ。弁当買(こ)うて行くさかい、一緒に喰えへんけ?」

ということで、ほとんど自然林寸前の、幽邃な暖帯照葉樹林の中にあって、おそらく兵庫県一の自然豊かな居住地 (自然度8) だと思われるO君の家にやってまいりました。喧騒と雑踏と無機質なコンクリ・アスファルトの都会住民からみたら夢のような素敵なところです。日々の暮らしがアウトドアそのものであり、毎日が野外でキャンプをしているようなものです。で、周囲には都会からの移住者 (週末移住者も) が何人もいたのですけれども、高齢化でみんな都会に舞い戻ったようです。毎日がアウトドアの田舎生活を満喫するには、ただ一つ、元気で動き回れるという前提が要るのがネックになりそうです。


淡路島南部地域は、兵庫県屈指の自然度の高さ!
「自然度」 という言葉は、要するに、その自然に人工が加わっているかいないかの観点から自然の豊かさに等級をつけているわけですが、いろいろとこの言葉には問題もありますが、その議論はすこし横においておきます。

↓ 財団法人 ひょうご環境創造協会発行 『改定・兵庫の貴重な自然 ― 兵庫県版レッドデータブック2003 ―』 の5ページから借用。淡路島は兵庫県本土側と趣が若干ことなり、自然林に近い二次林 (自然度8) のところがあちこちに点在しています。淡路島は兵庫県内では一番気温が高いエリアで、森林が伐採されてもその跡に萌芽林がすぐさま成立します。気温が低いエリアよりも森林の回復が早いわけで、じきに鬱蒼としげり、二次林といえどもそのなかに大径木や巨木 (幹周3m超) が多数まじります。これが “自然林に近い二次林” という評価であります。

淡路島南部地域の自然度は高い

●階級区分を見たら分かると思いますが、開発とか伐採とかヒトの手が全く加わっていないランク9~10が最高の自然度です。そんなところは淡路島では諭鶴羽山の諭鶴羽神社の社叢とか、先山の先光寺の社叢など寺社林しか残っていません。つまり、宗教的な森厳さをかもしだすために千古禁伐とされたところだけです。兵庫県本土側でも平地で自然度9の自然林は寺社林のみで、兵庫県最高峰の氷ノ山の山頂付近に僅かに残るだけです。結局、自然度8が事実上の最高の自然豊かとなるところなのであります。その自然度8という高いランクのところが淡路島には大きく広がっています。とくに、淡路島南部の柏原―諭鶴羽山系は自然林に近い深い森林でして、点々と幻のきのこマイタケが発生しています。(淡路島南部で発生するマイタケ) 兵庫県本土側では氷ノ山の一画の音水渓谷でマイタケ採集記録があるぐらいです。徳島側に渡っても剣山の周辺剣山のマイタケ) ぐらいにしかなかなか見られません。そういう深山・奥山にいかなければめったに見られない幻の天然マイタケが人家近くにも点々と発生することをみても、淡路島南部地域がいかに自然林に近い深い森であることを物語っています。


O君 (おおくん) にいただいたダイダイ
↓ O君が庭先で育てているダイダイの木です。もちろん無農薬! 田舎では自分が食べる野菜や果物には基本的には農薬を絶対にかけません。木が病気や害虫で枯らされそうなやむを得ないときは別ですが、やむを得ないときでも減農薬であります。その反面、市場に出荷する品にはたくさん農薬をかけます。農薬の使用ガイドラインを超えて農薬をかけることも多いです。これは何も田舎人が悪徳なわけではなく、都会の消費者がそう望んでいるからであります。都会の消費者は野菜や果物が虫食いでみすぼらしいものは買ってくれませんし、レタスやキャベツの葉の間から虫でも出てきたら大変なことになります。苦情の電話が農協や生産組合にかかってきますよね! 虫喰い野菜は無農薬あるいは減農薬の証拠だという認識を、都会の消費者ももったほうがよろしい。
鈴なりのダイダイ

↓ 柑橘類はそもそも本来の自生分布域は亜熱帯でありますから、淡路島ほどの高緯度 (北緯34度台) でトロピカル果樹の柑橘類が栽培可能というのは驚くべきことであります。大陸西岸ならばともかく、大陸東岸では冬が非常に冷えます。それでも柑橘が栽培できるのはとても不思議なんですが、たぶん南岸を東進する暖流 (黒潮) のお陰といえましょう。 (ただしユズは例外で、-10度に耐える温帯柑橘、東北地方北部まで栽培可能)
もちろん無農薬

↓ ダイダイは分類的にはオレンジの一種です。オレンジ類の基本情報 酸っぱいのでサワーオレンジの一種といえましょう。マンダリン (温州ミカン等) やブンタン (グレープフルーツや夏ミカン等) とは形質がかなりことなります。詳しくは → 分類と品種

ダイダイはオレンジと親戚で、早く言えば酸っぱいオレンジ

↓ 通常はブンタン類みたいに房成りにはならず、通常は枝先に1個づつ成りますが、これは枝先に3個成っています。ときには房成りとなることもあります。
グレープフルーツみたいに房成りではないが、これは三連成り

↓ 25個もいただきました。O君ありがとう! ダイダイの小売価格は1個100円程度ですが、これは無農薬なので1個200円の値打ちがあります。よって評価額は5000円です。
たくさんいただいた




いくら神々しく見えても、手を合わせてはいけない
チンダル現象に願いをかけても、それは叶 (かな) わない!

●夜空に一瞬あらわれる流れ星に、その流れ星が消えないうちに願い事を3度となえたら、願い事が叶うなどと言われています。しょうもない話題と受け止めるならばともかくも、真顔で信じる人がいるのは困ったものです。流れ星に願をかければ願いがかなうという話の源流というか起源は何なのかよく知りませんが、中央アジアあたりの迷信が伝わった?? 流れ星には、地上のケシ粒みたいなヒトの願いをシカと聞く耳はありませんし、その願いを実現させてくれる能力はありません。流れ星はその起源は、そもそも定期的にやって来る彗星が残していった塵であったり、火星と木星との間の小惑星帯からもたらされた岩石の細かな破片であったりで、そんな塵アクタの微小なカケラには願いを実現させてくれる効力などあろうハズがありません。そんなことは申すまでもないことであります。論理的に説明がつく現象に対して、神秘性を見出したり、超常現象だと信ずる人が多いのは、たぶんこの国の教育の失敗ではないか? 

つまり、現象や物事の本質をじっくりと学ばさせるのではなく、実利実用のために役立たせるということに、教育の狙いがあるためではない? 水に 「ありがとう」 を言えば凍ったとき美しい結晶ができる、などという阿呆なことを校長先生までが真顔で信じ、学校の教育現場で教材として扱われたという信じがたいハナシが以前ありましたが、このハナシを仕掛けた業者のイカサマがばれ、日本物理学会が公式見解を発表して完全否定しましたわね! 少し古い話では何の根拠もない虚妄説のノストラダムスの大予言なるものが多くの人々に信じられたり、ネットでは 「地震兵器」 だの 「気象兵器」 ということが真顔で議論されるのを見るにつけ、吾輩は教育関係者でもないし理系でもありませんが、この国の教育 (特に理科教育) の失敗だと思います。

●さて、チンダル現象にむかって手を合わせて願いをかけても叶いません! そんなの、当たり前のハナシです。それから チンダル現象が何か良いことが起こる前兆 (吉兆) だなどということも絶対にありません! そんなの自明のハナシです。そんな馬鹿げた迷信を信じるのは阿呆というものです。そんな、説明も証明もするまでもなく自明なことなのに、信ずる人が意外に多いのは困ったものです。特に女性、とりわけ色々な占いにハマる若い女性には、この手の阿呆な迷信を信じる人が非常に多いようです。ただ、女性に迷信を信ずる人が多いのは理由がありそうな感じはします。男性は自分の運勢は自分で切り開かなければならないから、自助努力しかなく、そのハナシでカネが儲かるのか? 利権になるのか? というふうな観点から物事を考えがちです。いっぽう女性は嫁に行くことが多いから運勢は結婚する相手男性に依存します。つまり運勢は自分で切り開くというよりも出会った相手しだいという面が強いです。で、白馬に乗った王子様が現れないかな? なんて考えるから占いや迷信にはまる、という面がありそう‥。 男性で占いに凝るのは、よく観察すれば占いを信じているのではなく占いで金儲け (女性からカネをだまし取る) をしているだけ??


高越山で見られた見事なチンダル現象!

チンダル現象とは何ぞや?】 コロイド粒子により光線が散乱され、光の通路が輝いて見える現象。普通の分子もわずかに散乱するが、コロイド粒子に比べてずっと弱い。この現象は、1868年、イギリスのチンダル (1820~1893年) が発見し、彼は空が青色を示すことをこの現象から説明した。 → 啓林館の理科教科書の解説 から引用。 この現象を理解するのに平易な記事 → チンダル現象を用いた中学1年「光の進路」の演示実験

以下写真は全て2016年12月16日午後、徳島県高越山 (標高1133m) にて。

↓ 高越山の左手にチンダル現象が発生しています。吉野川沿いから、阿波富士と称され阿波修験道のメッカの秀麗な高越山を見上げた。
高越山の左手にチンダル現象

↓ 高越山登山車道の標高830m地点から高越山を望見しました。写真で一番右のピークに名刹の高越寺があります。ちょうど2年前の2014年12月はじめに徳島県西部で一昼夜で最大130センチ (井川スキー場) に達する大雪がありました。その時の高越山の積雪は推定で30―40センチのレベルであったろうと思われますが、高越山の住職さんの車がツツジ公園の少し先でスタック、携帯で救助依頼するも救助隊が現場に行くこともできず、40代の住職と80代の寺男が雪中を歩いて寺に向かおうとしたところ、1キロほど先の駐車場で斃れ不帰の客となりました。南国四国のたかだか1000mちょっとの山といえ、冬期はここは日本海側や雪山と同じだと認識すべき教訓を遺しました。
高越山登山車道の標高830m地点

↓ 淡路島方向 (東北東) を見ると吉野川上にチンダル現象が確認できますが、やや不明瞭です。
淡路島方向を見ると吉野川上にチンダル現象

↓ 夕日で生じた見事なチンダル現象です。西南西方向の、つるぎ町一宇の上空あたりに、べたーと覆う層積雲の切れ間 (スリット) ができていて、差し込む夕日で見事なチンダル現象が発生しています。まるで、キリスト教の宗教画で描かれる聖母マリアの後光みたいに見えます。たしかに神々しく見えるかもしれませんが、いくら手を合わせても願いは叶いません。なので、絶対に手を合わせてはいけないのです。ただのチンダル現象です。
夕日で生じたチンダル現象
高越山で見られた見事なチンダル現象
高越山で見られた見事なチンダル現象
高越山で見られた見事なチンダル現象




徳島県北部の山で積雪20cm前後の降雪だったか?
●12月15日の夜 ~ 16日の朝にかけて、瀬戸内海南岸地方での降水は標高500m以上ではしっかりと積雪になった模様であります。淡路島で一番高い山の諭鶴羽山では、3~4cm程度の積雪でありましたが、これは降水量自体が少なかったためです。16日には眺望がよく利いて視程は軽々と50キロ~80キロのレベルで、瀬戸内海北岸の山々がくっきりと見えていました。諭鶴羽山山上からは100キロ先までよく見えました。なお、大山や氷ノ山は確認できませんでしたが、雲に隠れていたためと思われます。目を転じて、紀伊水道 (鳴門海峡) の西側の高越山は雲の切れ目からそれなりの積雪があるように見えました。で、翌17日午後に実況見分に行ってまいりました。

↓ 下図は瀬戸内海南岸の山で降雪があったときの衛星赤外雲画像。(気象庁サイトから借用)
気象庁サイトより借用


性懲りもなく高越山の積雪状態を検分にいくと、10~20cmのレベルだった。

↓ 高越山の積雪状態の検分時の近畿圏 (徳島県を含む) の気温分布。周囲の平地よりもほぼ10度気温が低い。
近畿圏の気温分布
未検定の安物温度計なので上下1度くらいの誤差はあると思います。高越山の船窪オンツツジ公園にて17日16時に-0.5度です。船窪ツツジ公園の標高は1060mぐらい。平地や海岸沿いよりもほぼ10度前後低い。
船窪オンツツジ公園で12月17日16時に零度前後

●どの程度の積雪かは、付近一帯の観測所の降水量からほぼ推定できます。つまり、最寄りの観測所の降水量を10倍すれば当らずとも遠からじといえましょう。たとえば、高越山の場合では山頂西側山ろくの穴吹川対岸にアメダス穴吹があります。ここでの15日午後~16日午前の降水量は18ミリでした。気温が確実に氷点下であったと思われる高越山の積雪は18センチと推定、ただし、たいていは山の方が降水量が多くなるのが普通ですから25センチの積雪と予想。実際にもその程度だったろうと検分しました。降雪から1日半経ってからの検分なので、積雪は消耗あるいは自重で圧雪したものと思われます。

↓ 結局、積雪が多いところというのは降水量が多いところであります。当たり前と申せば当たり前ですが、多い降水量が低温のために大雪となるにすぎません。下図は徳島県の北西部の山に大雪をもたらした時間帯の降水量分布 (単位はmm) です。阿讃山地の西部で積雪は20cm前後であったと思われます。標高は高くても周辺の降水量が少なかった剣山は積雪が少なかったハズです。
2016年12月15日午後~16日午前の降水量


2016年12月17日16時前後の高城山積雪の証拠写真

↓ 淡路島南あわじ市にあるわが雑想庵を出発したのは13時00分です。今日は午前中は商売が忙しかったのですが、商売道具を片づけないまますっ飛んできました。15時12分に高越山のオンツツジ公園に到着。所要時間は2時間12分。剣山よりはかなり近いです。やはり、ここが淡路島南部から雪景色が見られる最短の所です。
15時12分に船窪オンツツジ公園に到着

↓ 積雪はまだ少ないのですが、いよいよ四国山地にも冬が来たわなという景色です。剣山より標高は800mも低いのですけど、厳冬期にはこのあたりもしっかり雪に閉ざされ、吹雪く日に車でここまで来られるのは、阿波泥暴 (注:泥棒ではない) さんなど車体をリフトアップしたスノーアタック軍団 (阿波泥暴 SNOW ATTACK in 高越山) だけです。吾輩は、阿波泥暴さんらが踏み固めて圧雪してくれた後に、天気の穏やかな日にまいります。
積雪はまだ少ない

↓ 積雪は10―20cmのレベルでありましょうか?
積雪は10―20cmのレベル

↓ 吹き溜まりでは30cmぐらいあります。ここは吹き溜まる難所でして、歩いて来る場合には踏み抜け地獄となります。下手をすればズボッと腰までハマります。カンジキなど雪面歩行具が要るかも?
吹き溜まりでは30cmぐらい

↓ 船窪オンツツジ公園の入り口広場であります。午後遅いので誰もいませんが、車のワダチから午前中には結構雪のお花見に来たのではないか?
船窪オンツツジ公園の入り口広場

↓ 冬のオンツツジ群落です。申すまでもなく国の天然記念物です。
冬のオンツツジ群落

↓ 雪がモコモコとしている木は常緑樹のアセビ (馬酔木) であります。オンツツジの木は落葉樹なので雪はあまり付着していません。付着した雪が風でゆすぶられて落ちた後ということかもわかりません。
雪がモコモコとしている木はアセビ(馬酔木)

↓ 剣山は見えません。雲に隠れています。剣山 (標高1955m) の前衛峰の丸笹山 (1711m) も雲がくれ、丸笹山の東肩にあるピーク赤帽子山 (1620mほど) がちらちらと見え隠れしています。よって、雲底高度は1500―1600mです。
剣山は雲にお隠れ
剣山は雲に隠れて見えない




淡路島でも初積雪だ!
淡路島最高峰の諭鶴羽山 (標高608m) でも初積雪だわね!

本日は2016年12月16日 (金曜日) であります。

●昨日から西日本にも寒気が流れ込んできました。12月15日21時の高層天気図から読みとると、もし降水があれば、地上で雪になる目安の、500hPa高度の気温ですが-30度線が中国地方中部~近畿地方北部まで南下してきました。850hPa高度の気温が-6度以下というのも地上で雪になる目安ですが、九州北部~山陰地方沿岸まで南下しています。 西日本の平地で雪というのは微妙なところですが、すこし山の方へ行けば降るモノは確実に雪です。 で、定石どおり諭鶴羽山で積雪を観測しました。(気象庁ではなく吾輩が観測したということです)

●非気象庁の観測・観察は正式な記録ではないし、その信憑性に疑義が生じることもあろうかと思いますので、撮ってきた証拠写真を陳列します。なお、表題で “初積雪” という表現をあえてしたのは、“初冠雪” という言葉は気象観測用語であって、その意味は麓から遠くの山を仰ぎ見て、山頂や山頂近くの斜面に雪が積もって白くなっているのが望見できることであります。あくまでも麓から望観することを言うのであって、山頂に来て雪が積もっているのを見て言うのではありません。観測者が山頂に居るのであれば、物差しで積雪の深さを測るわけです。積雪何センチといえば、その数値自体が雪が積もっていることを表わしています。



おそらく、JPCZ (日本海寒帯気団収束帯) の雲域が中国地方西部の山地を乗り越えて瀬戸内に進入。

通常は北陸地方に向かうことが多いJPCZですが、等圧線が南北に立ち並び、九州北部~瀬戸内にかけて西側にへこむ屈曲 (つまり気圧の谷) もできて、雪雲が中国山地西部の山々を乗り越えて瀬戸内南岸 (四国瀬戸内側) に進入してきました。雲画像等を見ると瀬戸内海にかかる気圧の谷で次々に雲が湧き、そこへ日本海西部を南下したJPCZの活発な雲が合流している、というふうに見えます。淡路島でも雪が降る典型的なパターンです。で、一応太平洋側であるはずなのに陰鬱な雪雲が空を覆っています。徳島県北部の山々、竜王山 (1060m) や高越山 (1133m) あたりでは相当な大雪になっている模様。 ↓ 写真の島は紀伊水道に浮かぶ沼島。ここで標高470m地点。
沼島が見えてきました

↓ 新雪を踏みしめて登ります。真っ白なキャンバスに絵筆を入れる心境であります。つまり白無垢の雪面に車のワダチのシュプールを描く (?)
新雪を踏みしめて登ります

↓ 山頂寸前の標高600m地点で車をのりすてて、あとは歩きます。積雪は少ないけど安全を期すればアイゼンが必要な状況であります。履物は単なるスリッパみたいなものですが、滑らないよう大袈裟な表現をするならばステップをきりながら、カニの横這いのように慎重に登攀します。
山頂寸前の標高600mで車を降りて歩きます

↓ 08時41分に、無事に淡路島最高峰、瀬戸内海島嶼第3位の高峰、諭鶴羽山の山頂広場に到着です。標高差8mの登山であります。雑想庵を出たのは07時56分だったので、所要時間は45分です。ただし、夏タイヤで来て立ち往生する工事車両に行く手を阻まれて10分ほどロスしています。
山頂広場に到着、標高差8mの登山?
↓ 証拠の諭鶴羽山の標柱。
山頂の説明書き

↓ こちらが瀬戸内海の島嶼 (とうしょ) の最高峰、星ヶ城山 (816m) であります。今日はかなりハッキリと見えています。ただし、山頂は雲のなかです。なお、諭鶴羽山と星ヶ城山との距離は55.3キロであります。
今日は小豆島がくっきりと見える

↓ 山頂の小祠のお神様も寒そう。
山頂祠のお神様も寒そう

↓ 淡路島南部の山岳地帯に多いシキミ、仏様にまつるシキミですが寒そう。
シキミも寒そうじゃ

↓ 10時から用事があるのでトンボ帰りであります。林道は非常に狭く、慎重に降ります。余計な老婆心から申しますが、この状態のところには夏タイヤでは絶対に来ないように‥‥。100%間違いなく立ち往生しますね。来るならばせめてチェーンをオートバックス淡路店へ行って買って下さいね。お願いします。ゴムにスパイクを埋め込んだチェーンは高価ですが、昔ながらの金属チェーンならば安価です。というのは、立ち往生されて前方を塞がれたらう回路はなし、吾輩も袋のネズミになってしまいます。帰れなくなるからです。
狭い道です

↓ 少し広い道にでました。標高300mあたりから路面に雪が積もっていましたが、下のほうはシャーベット状です。600mの山頂付近は日蔭はパリパリに氷ついています。(日が当っているところは少し溶けていますけど) 山頂付近はおそらく零度を少し下回っているものと思われます。雑想庵の庭先の温度計は6度でした。09時のアメダス南淡で気温は6.1度、アメダス郡家で6.3度、洲本特別地域気象庁観測所 (標高109m) で5.3度が観測されています。つまり、周囲が比熱の大きい海水に取り囲まれて冷えづらい淡路島平野部と比べて、上空に寒気が進入した場合、非常に気温減率が大きくなります。僅か600mの低い山なのに、平野部では想像もしないほど気温がさがります。これが山の恐さです。
帰ります

↓ 雨脚という言葉がありますが、雲から垂れさがっているものは雪足と言うんでしょうか? なんて言うんでしょうかね?
雪足(?)が落ちるのが良く分かります

諭鶴羽のお神様も寒そう、誰か寒冷地仕様のストーブを寄附してあげて!
↓ 新嘗祭 (にいなめさい) というのは全国的に11月23日に行われますが、この日が諭鶴羽山の山開きらしい。山開きは高い山では夏の初め、中級山岳では春の終りぐらいが多いのですが、ここは標高約600mの里山です。秋遅くに山開きというのは、ここへ来る京阪神の登山者・ハイカーは、冬場は高い山や雪山を避けて、近くの里山・低山に登るためであります。
諭鶴羽神社も積雪
↓ 駐車場も真っ白。ただし、積雪は僅かです。2~3cmか3~4cmのレベルです。
神社の駐車場も真っ白


島の車は99%雪道対応じゃないから、プロでもじきに立ち往生!
↓ “世の中の底力” だと自称する天下の電気工事会社の工事車両が3台、スリップして立ち往生してしまいました。この影響で、10分のロスです。“世の中の底力” を自画自賛するわりにはお粗末です。何事があろうとも、動じないうろたえない対応出来るというのがプロであります。僅か3センチの積雪で立ち往生するようでは、突然の停電などで復旧工事現場にたどり着けないのでは? 淡路島は北日本でも日本海側でもないから雪が積もらないエリアですが、沖縄じゃないのだから絶対に雪が積もらない保障はありません。積雪で立ち往生するのは想定内であります。 東京 ~ 福岡までの太平洋側メガロポリスエリアでは、ちょっと雪が積もったらいつも上を下への大混乱です。日本海側や北日本の人々に何やってんだと笑われていますね。
バックで引き返しています
↓ バックで後退して路肩に寄ってくれました。ま、谷に転落するなど事故にならなかったのは幸いです。
3台が立ち往生です




来年もシャクナゲのお花見に行きましょう!
来年2017年のシャクナゲ観察会(お花見)は、5月5日(雨天の場合は5月7日)

●大規模だったエルニーニョ (ペルー沖の海水温が上昇) が今年の夏までに終息して、今はラニーニャ (ペルー沖の海水温が平年値よりも低下) のフェーズに入っています。ラニーニャ現象が発生しているときの西日本の冬は、統計的に寒い冬であるというのが知られています。必ずそうなるというわけではないのですが、観測統計データでは平年値よりも気温が低いパーセンテージが大きいわけです。で、ここは常識的に西日本では冬から春先は寒い日が多いと予想するのが順当でありましょう。

● 一昨日の 12月12日にわが南あわじ市のアメダス南淡で氷点下0.4度を記録、今季はじめての氷点下です。氷点下を記録したからといって、何か “氷点下まつり” をするわけじゃないのですが、島の中では内陸部にあたるわが雑思庵の周囲の田畑でも顕著な降霜がありましたね! そろそろ収穫ができそうなキャベツが真っ白でしたわ! キャベツやホウレンソウは霜にあうと甘みが出て美味くなりますね! 今後は、比熱の大きい大量の海水にとりかこまれて冷えづらい淡路島にも寒い冬がやってきて、春先の低温が影響してシャクナゲの開花・満開は遅れがちではないか? と予想しています。 長年、淡路島に自生する里山の (低地の) ホンシャクナゲの開花を観察していますが、以前は満開のピークが4月終りごろだったのに、ここ10年ほどは完全に5月にづれ込んでいて、5月15日ぐらいだった年もあります。ほんまに温暖化しているのか? と疑える “反証” がいろいろとあるわけです。で、地球温暖化のハナシなんて政治がらみの利権じゃねえのかと吾輩は見ています。折しも、二酸化炭素地球温暖化妄説・温暖化危機妄説をうたがう強力な援軍が現れています! 空に架かる太陽です。



出典はこちらです 直近13年の太陽黒点数の推移ですが、黒点数が多いと太陽活動が活発、黒点数が少ないと太陽活動が低調とされ、11年とか12年の周期で (周期は延び縮みする) 太陽黒点の増減を繰り返しています。現在は太陽活動周期のサイクル24が終ろうとしているところです。いまひそやかに言われているのがサイクル25が無いのではないか? マウンダー極小期の再来があるんじゃないか? ということです。
太陽活動周期サイクル24はまもなく終りだ

いよいよ、スベンスマルク説の正しさを検証するときが来ましたわね!

どうなるのか分かりませんけど、まもなく温暖化利権者どもは年貢の納め時だ!


●日本では近世初めごろですが、マウンダー極小期には70年間ほど太陽黒点が現れない期間があって、その時に起こったのが小氷期であります。古くて新しい説、スベンスマルク説では、太陽活動が低調になると、地球の対流圏にまで宇宙線が進入してきて、宇宙線に含まれる荷電粒子が大気分子をイオン化して、それが関係して雲の凝結核となる粒子ができるのではないか? という仮説です。ようするに、これは霧箱効果ですわね! 雲の凝結核が増えて雲が多くなると気温がさがるということですが、日本では毎年の気温の変化はおおむね綺麗なサインカーブを描いて変化しますが、雲が多い梅雨時期はぺこんとグラフがいびつに凹んでいます。雲が多いと太陽放射が雲の上面で跳ね返され地上に太陽の熱が届きません。(気温が下がるというよりも) 気温を上げないということです。と同時に、上空を雲の布団で覆われたら、地表から宇宙空間へ熱を逃がす赤外放射も阻まれ、冷えないわけです。気温を下げない効果もあるハズ。では、どちらの効果が大きいのか、結局のところ地表が受け取る熱と逃がす熱との収支はどうなるのか? よう分かりませんけど、実際の気象観測データを見ると雲が多いと気温が下がるのは間違いなさそうです。


高城山のシャクナゲは、来年2017年も花は少なめか?
野生の花はときたま (10年に1回程度の頻度で) 物凄く見事に咲くことがあります。雲早山~高城山にかけて沢山シャクナゲがありますが、一昨年が樹冠を埋め尽くすほどの見事な開花でした。開花し結実するには相当なエネルギーが要るみたいで、だいぶん樹勢を消耗したのでしょうかね? 来年2017年も花はまだまだ少なめのような感じです。
高城山のシャクナゲ
高城山のシャクナゲ
高城山のシャクナゲ、2017年の蕾がやや少ない


淡路系統のシャクナゲは平地の暑い夏にもびくともしない!
シャクナゲの日本自生種は、どんな種類でもみな標高のある山に自生し、つねに霧 (雲) がかかるような空中湿度の高いところに自生しています。で、平地の暑くて乾燥する夏を嫌います。シャクナゲファンが丹精こめて栽培した銘木 (将来銘木になったかもしれない樹) が秋口に次々に枯れてしまいました! ところが、淡路島系統のシャクナゲはもともと低標高に自生しています。標高200m余りからあります。その一番標高が低い所のものから種子を採取、実生から気長に育てたものが下の写真です。タネから育てたので平地の環境に完全に順化しています。雑想庵は国道のアスファルトの照り返しの熱風が庭に吹いてきます。夏は庭木に温度計を吊り下げると35度~38度ぐらいになります。多治見や江川崎や熊谷ほどではないにしても暑いです。シャクナゲが一番嫌う西日も容赦なく照りつけます。原種のシャクナゲには厳しい環境ですが、写真の実生淡路系統のシャクナゲは逞しくびくともしません。わが淡路島のシャクナゲ (ホンシャクナゲ) は、平地の暑い夏に強いという特性から、園芸的な価値がすこぶる高いのではないか?

淡路島系統のシャクナゲ
淡路島系統のシャクナゲ




剣山スーパー林道走り納め (その4)
剣山スーパー林道走り納め、ならびに高城山登り納め。写真ギャラリー (その4)


来るのが遅かったので、霧氷は落下したあと!
11月30日の高城山登り納めでは、淡路島の雑想庵を07時55分に出発したので、高城山の山頂にきたのは11時46分になってしまいました。昼前であります。今朝はたぶん標高1400~1500m以上では霧氷だったようですが、すでに霧氷は落ちてしまっています。わずかにウラジロモミの枝に残っているだけです。
霧氷はほとんど落下したあと
霧氷はほとんど落下したあと

↓ 霧氷は日中に気温が上がると、あるいは強風で木々の枝がゆすぶられると落ちてしまいます。雲 (霧) が濃密で霧氷の生成が多かったならば、地面に落ちた霧氷がまるで雪が積もっているかのように見えます。
落ちた霧氷は雪が積もっているように見える
落ちた霧氷は雪が積もっているように見える

雪のように見えるけど、雪が積もっているわけではない。
↓ 雪のように見えるけれども、クローズアップして観察すると、明らかに雪ではありません。いわゆる “エビの尻尾” を形成していたところの “針状の結晶” が見られます。よって、この雪のように見えるものは樹木の枝に付着した霧氷が落下して地面に積もったものであります。似てはいますが雪が積もっているのではありません。 積もっている状態は、均一に積もっているのではなく極端にムラがあります。厚いところでは5センチありますが、地面の落ち葉が見えているところもあります。
針状の結晶が見られる
針状の結晶が見られる
↓ 帰りしなに、剣山スーパー林道の標高1400m地点から高城山の山頂を見上げました。雪が積もっているように見えます。
積雪があるように見える


霧氷による積雪量 (降水量) はどの程度になるのだろうか??
樹木の枝に付着した霧氷が地表に落下すれば、それは積雪とほとんど区別がつきません。気温が上がってそれが溶ければ水となり、山の土壌を潤し水源を涵養します。標高の高い山岳の霧氷も、まぎれもなく積雪と同等であり、貴重な水資源であります。では、その霧氷による降水量はいったいどの程度になるのか? 通常の雪や雨としての降水量に対して、霧氷による降水はどの程度の割合なのでしょうかね? 気象庁はそんな観測はやっていないので全く不明でありますが、参考になりそうな研究ならば僅かですが存在しています。それらによると、霧氷 (気温がプラス圏では樹雨・きさめ) による降水はかなり多そうな感じ!

森林樹冠にもたらされる酸性沈着の影響評価 ―樹冠通過雨測定による乾性沈着・霧水沈着の定量と土壌溶液の測定―
という素敵な報告がありますが、筆頭著者の小林禧樹 (こばやしとみき) 先生は、兵庫県のフロラ (植物相) を徹底的に調査されている方で、『淡路島の植物誌』 の著者でもあります。 勝手にリンクした小林先生の報告では 「酸性沈着」 など一般には見たこともない珍しい用語が頻出するので、もし読むのであれば、気象庁サイトの酸性雨に関するさらに詳しい知識 とか 酸性雨に関する用語解説 などを参考にすればよいでしょう。

●リンクの報告は調査フィールドとして神戸市の裏山の六甲山でおこなわれたものですが、私の興味は森林を通して林床に沈着する大気汚染物質などではなく、ま、そういう酸性雨等には興味がありません。そもそも、日本列島は火山噴出物が広く覆っている国で土壌は酸性に傾いていますし、生育する日本の植物は酸性土壌に強いわけです。そもそも、一発、火山が大噴火すれば酸性雨の原因物質の硫黄酸化物がわんさかと出るわけです! 一時はマスゴミどもがあれほど騒いだ “酸性雨で日本の森林が全部枯れるぞ” と言わんばかりの大騒ぎも鎮静化して、最近ではぜんぜん言わなくなったのは何でやろか? ま、環境省の調査利権も若干あるのかな、という受け止め方です。 興味はそんなのじゃなくて、樹雨 (きさめ) による降水量はどれくらいなのか? ということです。報告の中に、具体的な観測例が挙げられています。 9頁の 11)樹雨現象の解明 から引用します。

引用開始】 山地では濃霧が森林に流れ込み樹木の枝葉に沈着すると、やがて大粒の水滴となって樹冠下に滴下する。これは樹雨といわれる現象で、海岸に近い森林ではこれが無視できない量に及ぶといわれている。しかし、森林の樹雨現象について年間を通したデータにより定量的に扱った報告はこれまでなかった。 (中略) 六甲山の霧水沈着の多くは降雨を伴ったが、年間に12~22%、暖候期には14~32%が降雨を伴わない樹雨型で、樹雨量は年間193mmであった。最長の樹雨イベントは1999年7月20~25日に発生し、58時間継続し、総樹雨量は70mmに達した。【引用終了

●淡路島でも暖候期には、島の南部に東西走向の柏原―諭鶴羽山地の中腹から上には、たいてい雲がかかっています。特に午後になると雲がかかりやすいです。これは紀伊水道を吹き上がった暖湿気流が、屏風のように横たわる山地で強制上昇させられるためです。で、たとえば諭鶴羽神社の大杉の下に行けば、雨が降っているわけじゃないのに滴がポタポタと落ちてきます。これが樹雨 (きさめ) です。六甲山は大阪湾から吹く暖湿気流が樹雨の原料と考えられ、諭鶴羽山と発生要因が似ています。小林先生のグループの観測で、樹雨の降水強度というのを考えてみるとせいぜい1~2ミリ/時といったところでしょうか? 気象庁の地上気象観測指針でいう “弱い雨(時間降水量3ミリ未満)” のレベルでありますが、霧 (雲) が濃密で時間が継続すれば1日20ミリぐらいに達することもありそうな感じです。それだけ降れば土壌はしっかりと潤いましょう。



写真の霧氷による降水量は、たぶん数ミリ程度ではないか?
↓ 気温が氷点下の寒冷での樹雨が霧氷ということでありますが、2016年11月30日の高城山山頂で見られた霧氷の積雪を再度観察すると、2~3センチ積もっています。深いところは5センチ、地面の落ち葉が露出しているところもあって、ムラがあります。均すと1センチの積雪かな? 霧氷といっても氷っぽく「粗氷」という感じです。(霧氷には「樹霜」「粗氷」「樹氷」の3種がある) 写真のものは氷っぽく比重は大きそう。0.5ぐらいか? と仮定するならば、この霧氷の積雪の降水量は5ミリぐらい (数ミリ程度) か?? というふうに直感的に見えます。
落ちた霧氷は雪が積もっているように見える


淡路島に帰島後、南西方向を遠望すると高城山のネギ坊主が見えた。
↓ 高城山1532というのは間違いです。正しくは標高1632mです。南あわじ市福良の南淡路ロイヤルホテル付近から眺めた写真です。この場所から高城山のネギ坊主まで直線距離は57.7キロです。意外に近いです。淡路島の南北の長さ53.0キロと同じ程度です。
鳴門海峡の向こうに高城山のネギ坊主が見える
鳴門海峡の向こうに高城山のネギ坊主が見える
鳴門海峡の向こうに高城山のネギ坊主が見える



剣山スーパー林道走り納め (その3)
剣山スーパー林道走り納め、ならびに高城山登り納め。写真ギャラリー (その3)

↓ ブナ帯上部 ~ 亜高山帯にたくましく生育する照葉樹! ヤマグルマ であります。ヤマグルマは亜熱帯の沖縄県では大木になる樹木だそうですが、葉の表面にクチクラ層が発達していてテカテカと光沢があります。これは、まぎれもなく照葉樹林帯でみられる照葉樹であります。シイやカシ類やツバキの木が生い茂る照葉樹林帯の樹木が、何で標高1632mの高城山のまさに山頂にあるのだろうか? とても不思議な感じがします。剣山ではさらに高所にもあって、亜高山帯の針葉樹林のシラビソ (シコクシラベ) やコメツガに混ざってこの樹木がみられます。なんと標高1900m近いところまで生育しています。リンクサイトの波田先生は 「岡山県ではブナ林域に生育」 と記されていますが、徳島県でもヤマグルマが見られるのは標高の高いブナ帯です。低い所では私は見たことがありません。 (ないと言っているのではありません。捜せば低い所にもあるかも?)  クチクラとは何か? →
福原達人先生の植物形態学講座 1-4-1. 「表皮 クチクラとクチクラ表面のワックス」
日本植物生理学会 「みんなのひろば 植物Q&A クチクラ層の不思議」


高城山の山頂に自生するヤマグルマ

ツバキの葉ほどの光沢はありませんが、葉の厚みや形や光沢は カクレミノ に似ています。とくに、カクレミノが成木や老木となって葉の切れ込みがなくなったものに酷似しています。40年近くまえに、剣山地でこの木を始めて見たとき、こんなに高い所にカクレミノがあるじゃねえか、と思ったものです。しかし、よく見ればどこかカクレミノと異なります。何の木やろうか? と思ったものです。外観で決定的に違うのは果実です。カクレミノとは全く違います。


高城山の山頂に自生するヤマグルマ


ブナ帯から上は、常緑広葉樹にとって大変に過酷な環境
分布の中心が暖温帯南部 ~ 亜熱帯であるらしいヤマグルマにとって、ブナ帯あるいは亜高山帯などというのは過酷な環境のハズです。四国といえどもそれら標高の高い所では北日本並みに気温がさがり、地表は凍結し、根からの水分吸い上げがきわめて困難になるハズです。で、冬のヤマグルマは葉からの蒸散を抑えるためでしょうかね? 葉を内側に巻きこんできびしい冬を耐えしのびます。剣山スキー場 (ロッジのあるところは標高1350m) のロッジ東側に大きなヤマグルマの木があります。冬の姿を観察します。

2015年2月28日 剣山スキー場
2015年2月28日07時39分の剣山スキー場のゲレンデです。積雪はムラがありますが50―100cmのレベルで自然雪のみでした。スキー場は経営困難により閉鎖されています。気温は-6度ぐらいです。この時 (07時40分) の 徳島地方気象台の気温 は3.1度です。平地よりも10度近く低いわけです。ちなみに、この時の 北海道旭川の気温 は-2.9度でした。この日は北海道は暖かい朝だったこともありますが、剣山スキー場のほうが気温が低くなっています。
2015年2月28日 07時39分 剣山スキー場で-6度

↓ ブナ帯に自生する冬のヤマグルマは、常緑の広葉を内側に巻きこんで春がくるのをじいーっと待っています。
冬のヤマグルマ
葉を内側に巻きこむ

↓ これは、その日のツクシシャクナゲですが剣山スキー場の入り口にあるものです。おそらく植栽だとおもわれますが、シャクナゲも紛れもない照葉樹です。寒冷・乾燥・強光など厳しい環境ストレスに耐え忍ぶために、ヤマグルマ以上に、これ以上は巻きこみようがないほど限界まで葉を強く棒状に巻きこんでいます! 一見して葉が傷んでいる? 枯れかかっている? というふうに見えるかもしれませんが、そうじゃ全くありません。低気圧が日本海に入って南風が吹き気温が高い日には元に戻ります。 『富士山に生育するハクサンシャクナゲの多様な環境への順化』 という素敵な報文の27頁に全く同じような写真があります。
シャクナゲは特に葉を内側に強く巻きこむ


剣山スーパー林道走り納め (その2)
剣山スーパー林道走り納め、ならびに高城山登り納め。写真ギャラリー (その2)

↓ スズタケであります。剣山の山頂にあるミヤマクマザサとはひと目見て別種だとわかりますが、じゃあ、どこがどう違うのかは説明困難です。ササ類 (タケ類も) は数十年に一度しか花が咲かないから花の構造を比較することはまずできません。で、葉や茎の様子を比べることになりますが、これも特徴が捉えにくいです。よってタケ・ササは分類が難しく、専門家でも同定が難しい植物群とされていますね。写真のスズタケですが分布域は太平洋側のブナ帯の高い山です。平地にあるネザサに似ていますね。
スズタケ
↓ 写真のものは、茎 (稈・かん) が枯れています。枯れてはいても丈が1.5mぐらいあります。むかし高城山のスズタケが背丈よりも大きかったころの名残です。なぜここのスズタケが小さくなったのか? 理由は定かではありませんが、夏ごろに葉が青々としていたときに、シカの食害跡と思われるものがたくさんありました。シカが芝生を刈りとって食べるかのごとく、スズタケの新芽や新葉を食べて短く刈りそろえている可能性がありそうです。
スズタケ

高城山の山頂からの眺望
↓ 山頂からの眺望、北東方向です。下界の神山町の人里からお山を見上げたら層積雲状の雲が覆っていましたが、雲が消えてしまっています。朝早かったならば一面の雲海だったと思われます。
山頂からの眺望
↓ ほぼ北の高越山方向です。
高越山方向
↓ 高越山にズームイン。手前の山は西砥石権現 (標高1457m) で、向こう側の山は高越山 (標高1133m) や奥野々山 (1159m) であります。
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↓ はるか遠くに大川山 (1043m) がかすかに見えています。香川県第二の高峰ですが、徳島・香川県境の山です。
遠くに大川山
↓ 北西の矢筈山方向。矢筈山 (標高1849m) の山頂は雲に隠れています。
矢筈山方向

補修点検用モノレールで登ります
↓ 標高差で100mほどの間にモノレールが敷設されています。
モノレール
↓ けっこう立派なモノレールです。
拡大
↓ 下へまいります。
下へまいります
↓ 上へまいります。写真を撮るときに、吾輩が敬礼をして会釈、するとむこうも会釈してくれました。写真撮影、ネットにアップもOKと解します。
上へまいります
↓ 資材運搬だけでなく、人も乗れるんだ。
資材運搬だけでなく人も乗れるんだ
↓ ゆっくりと登ります。吾輩が歩くほうがずっと早そうであります。
ゆっくりと登ります




剣山スーパー林道走り納め
本日は2016年12月1日 (木曜日) であります。月が替わって師走ということになります。

●昨日の11月30日に、剣山スーパー林道の走り納めに行ってまいりました。剣山スーパー林道は全長87キロにおよび、全行程すべて未舗装の悪路、泥まみれ石ころ累々のすさまじいダート・ロードであります。いっぺん来たらたいていの人は懲りるわけです。最低地上高の低い車は腹をするのは必定、車が傷むので二度と来ないわけです。で、30年ほど前に全線開通したときには、珍しい山岳観光道路が出来たということで話題になり、マイクロバスまでわんさかと押し寄せましたが、今となっては往昔の賑わいはありません。いまでは、剣山スーパー林道に来るのは、泥んこ遊び大好きなクロカン趣味の連中か、山登りということになります。吾輩は泥んこ遊びに興味はなく、またそういう車でもないし、山登りでもありませんが、分類するならば広義の自然観察派ということでありましょう。標高の高いところの冷温帯~亜高山帯には平地では絶対に見ることが出来ない自然があり、それを見にきているのでありましょう。

剣山スーパー林道は、基本的には12月1日から3月31日まで4か月間閉鎖されます。南国四国といえ積雪で通行困難になるためです。以前は閉鎖ではなかったかと記憶していますが、積雪期に不用意にスーパー林道に進入してスタックし、安易に救助を要請するのが後をたたず、警察や消防が 「こりゃあ、かなわんわ、迷惑千万だ!」 と怒って積雪期は閉鎖することになった、でしたよね。ま、日本海側豪雪地でもないし、北日本でもないわけだから、積雪期のスーパー林道に進入するヤカラも装備不十分ですし、救助する側も雪や氷に対する資材も経験もありません。たとえば、ちょうど2年前に高越山 (1133m) で高越寺の住職と寺男が乗っていた車が積雪でスタック、携帯で救助を求めたのですが、救助隊は現場に行くことすらできませんでした。なお、積雪は推定で30~40センチだったと思われます。翌朝には現場に到着したものの遺体収容作業となりました。これが、信州や北海道ならば助けられたのではないか? で、剣山スーパー林道は冬期は閉鎖もやむを得ないでしょう。ということで、通行可能最終日に走り納めですが、納めるというほど回数は来ていないですが‥。



剣山スーパー林道走り納め、ならびに高城山登り納め。写真ギャラリー (その1)

↓ 大鳴門橋をわたり、徳島自動車道に進入、松茂パーキングエリアで小潔斎 (隠語・意味は分からんでいい) 南西方向のお山を遠望するも雲に隠れて見えません。
松茂PAからお山を見るも、雲に隠れている

↓ 藍住インターチェンジで一般道へ降り、吉野川をわたり、吉野川の支流の鮎喰川をわたり、その鮎喰川にそって南下、神山町へとまいります。
神山に向かいます。

↓ 神山町役場を通過して2キロ、砥石権現 (標高1375m) を見上げるビューポイントに来ましたが、お山には層積雲状のベターっとした雲がかかっています。山々の地形から判読して雲底高度は1100mです。高城山頂では雲海が見られる可能性が大なり。
お山には雲がかかります

↓ 神山町から那賀町へ抜ける雲早トンネルです。標高は地形図から判読して約980mぐらい。正確には標高点なく不明。このトンネルの上の尾根にはシャクナゲの見事な大群落があります。ここのはホンシャクナゲともツクシシャクナゲともつかないものがあって、両種は画然と別種ではなく、連続的に形質変化するのが分かります。
雲早トンネル

↓ トンネルを抜けてからは標高差で150mほどくだります。途中、高城山の雄姿があらわれましたが雲が消えているではないか。雪もねえじゃないか!
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↓ 剣山スーパー林道の入り口であります。ここで標高は約860m。付近に生育する樹木を観察すると、既にブナは出現しています。よって、ブナ帯 (冷温帯) だと言って誤りではないでしょう。ところがブナに混在してアカガシがあります。アカガシは樫類の中で最も耐寒性のある樫の木ですが、樫の木はシイとならんで暖温帯 (照葉樹林帯) を標徴する樹木です。よって、ここは暖温帯の最上部といって誤りではないでしょう。つまり、徳島県ではこのあたりが暖温帯と冷温帯の境界 (移行帯) ということです。徳島県の山歩きに必携の名著 『徳島県植物誌』 を著した阿部近一先生は中間温帯だとしています。標高500―1000mのエリアが中間温帯。 写真の大きな岩のむこうに関所があって、12月1日に鋼鉄の横バーが架けられ施錠されます。解錠されるのは4月1日ですが、道路の荒れ状態では遅れることもあります。一般の者は冬期に高城山に登るにはここから10キロ歩くしかありません。(ただし、地元の関係者は冬期でも車で進入しているみたいです)
スーパー林道入口
↓ 剣山スーパー林道入り口付近のアカガシの木です。常緑の青々としている木です。葉や堅果のアップ写真がないと分かりづらいですが、樫類の中で葉が一番大きい、葉の縁にギザギザがない(全縁)、標高の高いところにある(淡路島では標高400m以上、平地には全くない) などで見分けられます。
剣山スーパー林道入り口付近のアカガシ


↓ これは、「出るぞ、出るぞ」 という脅迫でしょうかね? 熊よけの鈴とか、熊よけスプレーを買いなさいということですが、あんまり利権にはならないよね。手法は地球温暖化の脅迫と同じです。「二酸化炭素を削減しないと大変なことになりますよ」 というのに少し似ています。カネを奪う方法のひとつが 「脅迫」 です。二酸化炭素は植物の生育に不可欠なものです。削減ではなく、どんどんと二酸化炭素を出さなくっちゃ! 農業関係では温室の中で油を焚いて二酸化炭素を1000ppmとか1500にしますね。なお、大気中の二酸化炭素濃度は約400ppmですが、2倍とか3倍にするわけです。すると、作物の収量はグーンとアップです。つまり、農業生産では二酸化炭素は肥料なのです。地球の歴史において、古生代石炭紀にロボクやフウインボクの木性シダが大繁茂し石炭となりましたが、この植物の大繁茂の要因のひとつは高い二酸化炭素濃度です。その見積もりは文献により色々な数値が挙げられますが、おおむね現在の地球大気の5倍から10倍。でも地球は破滅などしていません。いいかげん庶民も地球温暖化なんて利権がらみのカネ盗り脅迫だと気付け! ま、気付いているでしょうけど。われわれ庶民が汗水たらして働いたものから税金を巻き上げられ、温暖化対策費用として国会予算から数兆円が盗られています! なお、どこまでが温暖化対策かの境界はあいまいで、少なく見積ると2兆円、関連予算まで温暖化対策だと解するならば3―4兆円ぐらいでしょうかね?
出るぞ出るぞという脅迫
余談はさておき、クマは出るときには出るんですわね。私も1回だけですが高城山で目撃しています。でもさあ、四国のクマは小さいんです。四国や紀伊半島のクマは体格が小さく30キロとか50キロとかせいぜいヒトの体格程度です。そりゃあ、クマとレスリングをやりゃ怪我はするでしょうが喰い殺されるほどではありません。北海道のヒグマは大きくて立派ですし、本州のツキノワグマも東北地方のものは比較的大きいです。生物の分布で言う 「ベルクマンの法則」 は、日本列島に棲息するクマに関しては良く当っています。


↓ ファガスの森に11時53分に到着しました。雑想庵を出たのは07時55分ですので、4時間もかかっていますが、道の駅 「温泉の里 神山」 で飯を喰うなど寄り道ばかりしていたためです。ファガスの森は店じまいのようです。本日 (11月30日) は定休日でもあります。ただし、山頂のレーダー雨量観測所の作業員の宿泊はあったみたいです。
ファガスの森
ファガスの森 のファガスと言うのはブナ科ブナ属のことで属名です。種名のブナそのものじゃありません。分類階級として、「科」 と 「種」 の中間が 「属」 であります。ということで、日本列島に自生するファガスには 「ブナ」 と 「イヌブナ」 の2種あります。イヌブナは徳島県版レッドデータでは絶滅危惧指定されていて、なかなかお目にかかれません。 リンクサイトの表紙に、「剣山スーパー林道ぞい。ブナやシイ、ナラが青々と茂る森の中だ」 と挨拶で言っていますが、ナラはミズナラがあるのでいいとしても、シイはなんとかならんものでしょうかね? スーパー林道は全長87キロもあるから、基点の上勝町の低所にはシイはありますが、シイの分布上限は徳島県では標高600mまでです。それより上にはありません。標高1300mのファガスの森周辺は暖温帯域ではないのだからシイはあろう筈がありません。これは、なんとかならんものでしょうかね? 地下足袋王子様は自然観察指導員でもあるのだから、シイは消去したほうがよさそうです。シイをウラジロモミに入れ替えるのがいいのでは? それはそれとして、何回か立ち寄りごちそうさまでした。また雪の消える来年4月にまいります。
ファガスの森

雪がねえじゃないか!
↓ 剣山スーパー林道です。ここは路面の状態がいいところです。海抜1400m地点。なんと雪が全くありません。スタッドレスタイヤに履き替え、場合によっては4輪チェーン巻き、バッテリーは寒冷地仕様に交換、スコップから牽引ロープ・防寒着・万一に備えて1週間分の非常食、と完全雪山装備で初すべり、もとい、初スリップを楽しもうと来たのに肩透かしです。
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つららはあります!
↓ 美味そうな 「つらら」 ですわね。高城山の天然つららです。魔法瓶に「入れて持ち帰り、水割りに入れたら美味いのではないか? 水分が凍るさいに不純物はみな除去されますね。高城山のミネラル分はしっかりと保持しています。値段をつければ1キロ千円ぐらいか? 高級品です。
つららはある
つららはある

↓ いい眺めです。j北東方向、つまりわが淡路島の方向であります。
いい眺めだ

↓ 砥石権現 (標高1375m) の向こう側に雲海の名残の、小さな綿雲がぷかぷかと浮かんでいます。来るのがもう2時間早かったならば見事な雲海だったのではないか?
砥石権現の向こう側に雲海の名残が見える

↓ 徳島のヘソまでやってまいりました。ここで標高は1490―1500mですが、標高点がないので正確には分かりません。
徳島のへそ

↓ ブナは冬枯れた状態です。こうして落葉すればよく分かるんですが、四国のブナはむかしコハブナ (小葉ブナ) と変種扱いされかけた経緯があるのでも分かるんですが、本州とくに日本海側や東北地方北部のブナとだいぶん違いがあります。日本海側や北日本のブナは幹の肌が白くてスラと真っ直ぐで貴婦人みたいな上品さがあるのに対して、四国のブナは肌が黒くて、幹も曲がりゴツゴツとして野武士みたいな粗野な感じがします。
冬枯れたブナ林

↓ やはり雪はありません。次の寒波に期待したいところですが、スーパー林道は12月1日から閉鎖です。ここへ来るには10キロを歩くしかありませんが、半年前からソロバン上手な悪徳医者と縁を切るために、生活習慣病の元凶の肥満と運動不足を克服しようと頑張っております。92キロあった体重を現在78キロまで落とし、日々10キロの駆け足です。で、標高差770m距離10キロ (往復20キロ) ぐらいならば行けそうな感じです。もちろん積雪が多くてラッセル状態ならば無理ですが、積雪が少なかったら行けるのではないか? なお、少しでも積雪が多いと高城山の北東斜面で雪崩の危険性があるので安易な入山は出来ません。
スーパー林道走り納め

↓ 高城山の南側の登山口です。ここで標高は1540mぐらいです。高城山のピークは1632mなので登るのは標高差で100m弱です。子供でも老人でも登れます。
高城山登山口

↓ 高城山のネギ坊主です。国土交通省のレーダー雨量観測所でありますが、山登りたちは高城山のネギ坊主などと呼んでいます。遠くから見るとそう見えるからです。これは、まさに高城山のアイデンティティー (存在証明) と言うべきもので、遠くの他山から遠望してあれは高城山だと同定する切り札であります。双眼鏡で見ると淡路島からでもこのネギ坊主は確認できます。 山頂まで這い登る線路はネギ坊主補修点検用のラックピニオン方式のモノレールです。ササ原は徳島県の高所に多いミヤマクマザサではなくスズタケの矮生化したものです。30年前にはここのスズタケは背丈を越え2―2.5mの大きさでしたが、何故か0.5―1mと小さくなってしまいました。シカの被食圧が強くなった?? 理由はよく分かりません。地形は変わらないから風あたりが強くなったとは考えにくいです。
高城山のネギ坊主

剣山頂上ヒュッテが見えます。
↓ 剣山方面を遠望しましたが、まだ雪がありません。11月末ともなれば普通は山頂北斜面には雪があるのに、異様な感じがします。今年は上空の太平洋高気圧が強すぎました。11月の中頃だったか、500hPa高層天気図でアムール川河口付近上空で早々と-50度以下を観測していました。シベリア奥地の寒気は平年並みあるいは平年以上にシッカリと涵養されています。つまり、低緯度の西日本にまで降りてこないだけです。しかしながら、昨年来の強いエルニーニョは夏ごろに終息して、いまはラニーニャが発生しています。ラニーニャが発生しているときの西日本の冬の気温の統計的な傾向は、平年よりも低いは46%、平年並みは39%、平年よりも高いは15%であります。つまり厳冬傾向だということであります。で、まもなく上空の太平洋高気圧は後退して北極圏の寒気が低緯度まで降りてくるのではないか? このことに基づくのか、あるいは別の要素を考えているのかは分かりませんけど、気象庁はこの冬の西日本の低温予想を出していますね! 次の寒波襲来以降は山々の姿は一変するのではないか?
剣山遠望
↓ 少し拡大。
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↓ さらに拡大。
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↓ 剣山頂上ヒュッテが見えています!
剣山頂上ヒュッテが見える



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