雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201607<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201609
今朝、西日本とくに九州で記録的な夏の低温!
本日は2016年8月30日(火曜日)であります。

地球温暖化の妄想をぶっ壊せ!
今朝は、西日本では涼しかったですね。というよりも、寒いぐらいでした。西日本各地で、特に中国地方西部や九州など西に行くほど良く冷えて、朝の最低気温は平年値よりも4度~6度あるいはそれ以上低かったです。それで、夏の8月の最低気温の記録更新が大量にでました。これは、明らかに、数日前にシベリア奥地の上空500hPa高度で-38.3度という目を疑うような低温が観測されたのですが、その寒気のコアな部分でないにしても、周辺の強い寒気が南下、上空の強い寒気が低層に崩れ落ちてきて、地を這うように西日本や東シナ海にまで及んだせいであります。歴史的な夏の低温だったといえましょう。台風10号の陰に隠れて話題にならないと思いますが、40年ぶりの真夏の冷涼であります。もはや、マスゴミどもは地球温暖化をほとんど言わなくなりましたが、この夏の記録的低温は温暖化の妄想をこっぱみじんに吹き飛ばすのによろしいかと思います。



↓ 気象庁のホームページの 観測史上1位の値 更新状況 から8月の最低気温の記録更新データを借用します。統計期間が短いものは頻繁に更新されるから除外すべきですが、1976~1978年から観測を始めた地点は統計期間が40年近くになります。その40年近い観測の中での記録更新が16地点も出現しました。 (なお、リンクは最新のデータしか表示されません)

8月30日に、8月の最低気温の記録を更新した地点
8月の最低気温記録更新

【追加分】 8月31日に、記録を更新した地点
8月31日に、8月の最低気温の記録を更新した地点


↓ 気象庁ホームページの アメダス気温分布 を借用します。九州北部と九州南部の2枚の図を貼り合わせました。30日午前5時の気温分布ですが、九州の地図を伏せて数字だけを見たら、信州の高原か北海道の気温かと勘違いしそうです。 北日本の方が見ると、「別に大したことねえじゃないか」 と思われるでしょうけど、夏の長期間熱帯夜に苦しむ地域で8月にこの気温は、通常はありえません。九州の百万都市の福岡の最低気温は18.8度、北九州市八幡の最低気温は17.6度で、ヒートアイランド現象など吹き飛ばす低温です。
九州と思えない夏の低温


高層気象観測でも最低記録更新!
↓ これも気象庁ホームページから借用した2016年8月29日21時 850hPa図です。日本付近をトリミングして抜粋、等温線を着色しました。日本海南西部の上空に強い寒冷渦があって、その西側を回り込むように、大陸東岸に沿って12度以下の乾燥冷涼空気が、九州北部まで南下しています。 21時の850hPa高度の観測値で、福岡の11.2度は8月の最低気温タイ記録です。名瀬の14.4度は8月の最低記録更新です。
2016年8月29日21時 850hPa図


●剣山頂上ヒュッテの経営者さんのブログ、剣山山小屋日記 2016年8月30日付記事 によると、今朝の剣山では7度だったとか。 例のヒュッテ入口の柱に掛けてある温度計によると思われますが、気象庁検定合格の温度計じゃないし、建物に密着して測るのは問題があり、また最低気温を測る温度計じゃないので、剣山での今朝の最低気温が何度だったかは不明ですが、参考にはなります。ちなみに剣山測候所で観測された8月の最低気温記録は5.6度です。かりに7度というのが正式記録であるとすれば上位10傑に楽々と入ります。で、かなりの低温であったことは間違いないところです。



スポンサーサイト
8.25夏の終りの剣山納涼、雲の中に虹が出る。 (その1)
●毎日暑いわけですが、500hPa高層天気図をみると上空の気圧配置が一変してきました。シベリアの奥地の上空の気温が急低下してきました。最新の8月25日21時の図では、北緯51度・東経133度には-21.5度の寒冷渦があって北日本方面に南下中です。また遥か北方ですが、北極圏の北緯70度・東経120度には-36.3度という冬の気温が出現しています。高層天気図は明確に夏の終焉を告げています。 → 気象庁サイト 船舶向け天気図ペー図からAUAS50(12) (なおリンクは最新図しか表示されない) ぼちぼち冬将軍が勢力を涵養しはじめたという感じですが、炎威をふるう夏将軍という言葉はありませんが、夏将軍が戦線壊滅ちりじりに退散する日もそう遠くありません。

この段落と図を28日23時14分に追記
8月26日09時の図で、まだ8月なのに、なんと-38.3度!
気象庁サイトから、極東500hPa高度・気温図を抜粋して引用します。最低限の着色をしました。いくらシベリア奥地だと言っても、上空はぐんぐん冷えて8月なのに真冬の気温が出現です。こりゃあ、この冬は寒そうですね。えらいこっちゃあァ! 北半球で一番寒い町のオイミヤコンで雪が降ったもようです。日本時間で26日21時に天気は雪、また28日15時~21時も天気は雪です。28日朝の最低気温は-10度まで下がったようです。ほんまに地球温暖化しよるんか?? → tenki.jp オイミヤコンの天気
2016年8月26日09時 極東500hPa高度・気温 (抜粋)

気象庁の長期予報は当ったり外れたりで、宝くじを買うときのお守りにならないのですが、ここ半年あるいは1年続く高温状態の反動がそろそろ来るのではないか? 自然界の変動は大きな振れがあるのが常ですが、一方的に片方に振れつづけることなどなく、超長期的なことでも氷期・後氷期をくりかえしたり、ごく短期的にも気温の日周変化が起こるわけです。どこかで帳尻を合わせます。動あれば静あり、陽あれば陰ありというふうに、どこかでバランスを取ろうとするのが自然なのであります。今後、秋遅くから気温が低いほうにシフトして予想外の厳冬となるのではないか? 10年ぶりに見ノ越で積雪5m (吹き溜まりで) とか? 

●さて、わが業界は8月は暇で今月は夏休みをさせていただいておりましたが、夏の終りにまた剣山です。剣山が多くなるのは、四国東アルプスの1500m以上はミヤマクマザサが優占して、登山道が狭いと夏には足がびしょぬれになるのが嫌だからですが、選択肢として登山道が幅2mある剣山になりがちです。ところで、拙ブログの表題を改名する必要がありそうです。「田舎暮らしを楽しむ」 とか 「毎日がアウトドア、家の中でも?」 とか 「四国東アルプスを歩く」 など今考えているところです。


四国本島も田舎、深夜道路はさながらプライベート道路か?
↓ 旧 一宇村漆野瀬の電光標識まで来ました。午前3時47分。気温が高いスね。例年ならば夏の早朝は20度以下に下がることが多いです。
旧 一宇村漆野瀬

↓ 剣山登山口の見ノ越に到着しました。午前4時30分。朝早く午前1時55分に淡路島南部の雑想庵を出ましたから、所要時間は2時間35分です。道路が空く深夜(早朝)帯は順調にこれます。高速道路も一般道も、自車のまえに先行車なく自車のうしろに後続車なしでスイスイ、自分のプライベート道路かと錯覚するほどです。鳴門大橋から徳島自動車道を通って見馬 (貞光) まで1時間ちょうどできていますが、問題は貞光~見ノ越の間の40キロです。この国道438号は有名な酷道439 (よさく) と姉妹酷道です。狭隘でカーブの連続、これが時間がかかります。ただし、この438号線は夜間のほうが走りやすいです。つまりカーブで対向車の有無が前照燈で分かりますから。この酷道438号線が剣山山岳観光のネックであるのは間違いないところですが、どうにもなりませんわね。
見ノ越に4時30分到着

天気晴朗ならず、ときおり驟雨性の雨が。
↓ 天気が悪いので登るか? 登らないか? 30分沈思黙考して、でもまあ、せっかく来たのだから、雨降りのなか登るのも風情があろうかと5時ちょうどに登り始めました。ゆっくりと5時58分に登山リフト終点の西島駅に来ました。明らかに、雨は対流性の雲から降る驟雨 (しゅうう) で、ときどきザアーッときます。こういう降雨はムラが大きく、2~3キロ離れたら晴れていたりするから、予想が非常に難しいもので予報官や気象予報士泣かせといえましょう。
西島駅 5時58分

↓ あいにく天気が晴朗ではありません。丸笹山 (1712m) も雲や霧に煙っています。今朝は南東の暖湿気流が四国山地に進入しています。山地の南側ほど天気が悪く、徳島県南東部では結構雨が降っていますが、山地の脊梁付近が境目で北側は雲が少ないです。むしろ青空が見えています。
天気晴朗ならず
丸笹山も雲霞に煙っている

安徳天皇が刀を掛けた松は、大昔に朽ち果てている!
↓ 刀掛け松まで来ました。標高は1810m。平家の落武者とともに祖谷の山中に隠れ住んだ安徳天皇が、剣山に登る途中でここの松に刀を掛けて休憩したと言い伝えられているようですが、もしこのハナシが史実であったとしても、写真の倒木がそれであるとは、絶対にありえません。 この標高では松はクロマツやアカマツじゃなくてヒメコマツです。剣山の南側では管轄する四国森林管理局の調査でヒメコマツの巨木 (幹周3m超) がみつかっていますが、そんなのは九牛の一毛であってめったになく、樹齢もせいぜい推定200年とか300年です。安徳天皇が生存した時代は800年あまり前です。よって、この倒木は3代目ぐらいと考えるのが合理的です。実際に安徳天皇が刀を掛けた松は何百年も前に朽ち果てて消えているハズです。

どうも、この国の住民は2代目や3代目を異常に評価しすぎです。よしんば本家本元の1代目は価値があるとしても、価値は1代限りです。二代、三代、末代まで価値を継承すると考えるのは誤りです。この松をみてもこの国の住民の異常思考性が表われていますね。親が著名な政治家だったからというても、何の社会経験もなく、確固とした政治信条とか主義主張もない30歳にも満たない若造にやんやの喝采で、有権者がなぜ大量の票を投じるのか? 私には理解ができないし、多くの有権者は狂っていると思います。これでは、憲法を破壊されて、大多数の有権者が権力者の意のままにいいように縛られるのは、しかたがありませんね‥。 (なお、これは批判ではなくボヤキです)

刀掛け松
刀掛け松

↓ 山頂の平家の馬場の東端で、斜面最上部にある剣山頂上ヒュッテと、剣山本宮宝蔵石神社に到着です。ちょうど午前7時です。両方とも店は開いていて早朝から営業しています。ヒュッテに入って朝飯として半田そうめんをいただきましたが、神社の人とおぼしき人が厨房で山小屋の経営者と一緒にパンを食べていました。この神社も神社本庁傘下でしょうかね? 憲法破壊をたくらむ日本会議の役員名簿に多数の神社本庁関係者が名を連ねていますが、ホントは人材的には薄っぺらい布陣なのに、安倍政権を陰から支配しています。有権者は彼らの野望をちゃんと理解して投票したのでしょうかね? 彼らの野望は端的に申して 「大日本帝国の復活」 です。軍産複合体が世の中を支配し、国民は国家のために奉仕するのが当然だという国家体制です。そこには民主主義とか基本的人権とか自由などはありません。有権者は本当にそういうのを望んでいるのでしょうかね? 選挙結果によって極右の反動政策が承認されたとみなされて、そういうふうに向かうでしょう。 吾輩は神社の前を通っても、今後はお賽銭をあげることはありません。それは大日本帝国復活に資金源になるからです。
山頂の山小屋と神社

やはり2000m近い山上、極楽の涼しさ。
↓ 7時9分に、頂上ヒュッテの入り口に掛けてある温度計は16度です。気象庁検定合格の温度計でなく、しかも測り方に問題がありますが、熱帯夜に苦しむ瀬戸内平地からみると別世界の極楽の涼しさです。気象庁サイトのアメダス気温分布図を細工すると、やはり剣山が図のエリアで第一の避暑地であることが言えそうです。
剣山は平地よりも10度ほど低い
午前7時に16度だ

山頂での不思議な虹が見られた。
この雲の状況ならば、もしかしたらブロッケン現象とか、一面の雲海とか見られるかも? と思い大分待ちましたがダメでした‥。
剣山山頂に出た虹
剣山山頂に出た虹
剣山山頂に出た虹









高城山のハリモミの観察
●吾輩はいわゆる山登りではありませんが、山に登る魅力のひとつに、平地では絶対に見ることができない珍しい樹木や草がみられることがあります。気温減率は季節により場所により変化しますが、高度が100mあがると概ね0.6度気温が下がるとされています。0.65度の数字が使われることもあります。今回、高城山の北尾根の登山口周辺の樹木を観察しましたが、標高は1300~1400mあたりです。気温減率から申すと、7.8~9.1度平地 (標高ゼロ) よりも気温が下がる勘定になります。中緯度にある日本列島の本土部では、年平均気温は緯度が1度北上するにつれて概ね0.9度づつ気温が下がります。よって、北緯33度台にあるこの地点の気温は、北緯42度か43度あたりの平地の気温とほぼ同等となるわけです。 つまり北海道の中部あたりで見られる植物を見ることが出来るということであります。ただし、水平距離が1000キロ以上隔離していますから、北海道で見られる植物そのものではなく、その近縁種ということになります。その典型例として、ハリモミ (別名はバラモミ) という樹木を観察しました。

●かつての氷期に気温が大きく下がり、現存する北海道のエゾマツが、あるいはその祖先? ないしは近縁種かもわかりませんが、ようするにマツ科トウヒ属の樹木が が日本列島 (当時は海面低下で4つの島はつながっていたから列島じゃないでしょうが) を南下し、分布を広げたとされます。このトウヒ属植物が南の地方に分布を広げたのは、直近の氷河期のヴュルム氷期なのか、もっと以前の氷期なのかはわかりませんが、(植物化石や花粉分析の情報が集積すれば分かるかもしれませんけど) 氷期が終り、後氷期になって気温上昇とともにトウヒ属植物が北方へ帰って行き、ていうか南の地方に分布を広げていたものが気温上昇に耐えられずに、消えていったのではないか? しかし一部は中部山岳などの標高の高いところに取り残されました。気温の低い山岳地帯に細々と生き残りました。そして万年の時間が経過し、もしエゾマツが南に分布拡大していたのならば、北海道とは距離もあるので種の分化が起こり、元のエゾマツからは少し姿を変えて、変種のトウヒ (標高のやや低いところや南の地方では別種のハリモミ) となってしまった? あるいは南に分布を広げたものはエゾマツそのものではなかったのかも分かりません。論文検索で関連論文を捜してもそういう問題を論じたものが見当たらず、詳しいことはわかりませんが、つまり、ようするに、大台ケ原山のトウヒや剣山地のハリモミは氷河期の遺存種ということなのでありましょう。 ‥‥というふうな理解でいいのかな?

なお、ハリモミは徳島県の絶滅危惧Ⅱ類で、兵庫県方式のBランクに相当します。剣山地のブナ帯で僅かに見られます。林床には実生の子生えが多数ありますが、貴重植物につき採ってはいけません。ていうか、平地に降ろしても育たないと思います。剣山地のハリモミは標高1000~1500mあたりでみられ、氷期の遺存種であるぐらいだから平地の暑い夏が越せないと思われます。



観察場所
↓ 「ファガスの森高城」 から スーパー林道を上の方に900m行ったところ です。何の小屋か不明ですが1棟あります。登山口の標識もあります。尾根筋の登山道をあるき、標高1350~1450mあたりを観察しました。樹林の隙間から、高城山のレーダー雨量観測所が見えています。
高城山の北尾根ルート登山口
高城山山頂を眺める
↓ 高城山の山頂近くにある三角点標石です。ほんまの山頂はこの三角点標石から東側130mのところの標高点になります。ちょうどふたこぶラクダの背中みたいで、両点のあいだは15mほど下がった鞍部になっています。写真で香川県の山岳会が1627.9mとしているのは、旧版の地形図での表示です。国土地理院はときどき三角点標高を見直しています。 三角点は必ずしもほんまの山頂にあるわけではない、ということに山登りは留意するべきです。登山家にしてこれを知らない人がいるには驚かされます! 地形図を見えへんのやろか? 三角点と真の山頂が乖離している他山の顕著な例を挙げます。
鳥取県 伯耆大山 三角点標高1709.4m、真の山頂標高点1729m
北海道 羊蹄山(蝦夷富士) 三角点標高1892.7m、真の山頂標高点1898m
ま、この点に関しては事情があって、以前にはほんまの山頂が明らかに三角点よりも高い場合であっても、山頂の標高点が示されずに、その山のほんまの高さが不明でした。で、便宜的に三角点の標高がその山の高さとされてきました。ところが現行の地形図ではほとんどの山で山頂に標高点が示されています。いくらなんでも今は、山の高さを言う場合、昔の三角点基準ではなく標高点の標高と悔い改めるべきではないのか? よって、高城山の高さは1632mです。1628mじゃありません。

高城山の山頂近くにある三角点


ハリモミ (針樅) の観察
↓ ハリモミの成木です。樹高目測で20m、幹の径30cm。
ハリモミの成木
↓ 別のハリモミの成木です。樹高目測で20m、幹の径50cm。樹形は円錐形でモミやウラジロモミに似ています。葉は濃緑というかやや黒っぽい感じがします。写真左のブナの葉の緑よりもはるかに黒っぽいだけでなく、ウラジロモミよりも黒っぽいです。
ハリモミの成木
↓ 最初の写真のハリモミの幹です。幹径は約30cm。亀甲状のひび割れがあって、剥がれます。
ハリモミの幹
↓ 以下の2枚の写真は、上掲写真2枚目の幹径50cmの樹皮です。亀甲状というか魚のうろこ状のひび割れが顕著で、幹の色も黒っぽい感じがします。やや赤味の入った黒っぽさで、周囲に多いウラジロモミやツガの幹とはかなり異なります。
ハリモミの幹
ハリモミの根元


ハリモミ (針樅) の葉
写真をよくご覧ください。葉をよく観察すると、付近に多いウラジロモミやツガなど他の針葉樹と簡単に見分けられます。
ハリモミの枝
ハリモミの葉
ハリモミの葉
ハリモミの葉
ハリモミの葉
ハリモミの葉
↓ 葉を拡大して観察します。
ハリモミの葉を拡大して観察
ハリモミの葉を拡大して観察


↓ ハリモミの若木です。樹高は吾輩の背ぐらいです。ヨーロッパではクリスマスツリーにはドイツトウヒが使われるらしいのですが、ハリモミはドイツトウヒと同じマツ科トウヒ属です。近縁種なので、クリスチャンの人 (国内に100万人ほどいる) はこのハリモミをクリスマスツリーに使えばいいのではないか? 日本で手に入る最適の樹種です。 なお、クリスチャンでない大部分の日本人がクリスマスツリーを飾るのは、そんなの絶対におかしい。敬虔なる宗教行事をその信仰をもたない者が形式だけまねるのは、冒涜ではないのか?
ハリモミの幼木


ハリモミの分布
ハリモミは、近縁のトウヒよりも少し標高が低いところに生じ、より南の地方まで分布を広げています。 国立科学博物館 標本・資料統合データベース で、ハリモミを検索すると29件の標本がヒットしました。分布地図表示を借用します。四国にはハリモミの産地がプロットされていませんが、これは四国にないのではなく、国立科学博物館の標本庫にはハリモミの標本集積がまだ不十分で西日本の標本が手薄なためだろうと思います。
ハリモミの分布
ハリモミの分布域


【参考】 トウヒの分布
トウヒの分布
トウヒの分布域



猛暑まつりだ! 避暑に行くには、高城山・風の広場がおすすめ。
記録更新ラッシュだ!


●こりゃあ、猛暑まつりというか記録更新まつりでありますね。地球温暖化利権者どもが、随喜の涙を流して喜びそうな連日の記録更新ラッシュです。で、いまこそ、「温暖化で地球は破滅するぞ!」 と上を下への大騒ぎをしなくっちゃいけないのに、政府も、環狂省も、大本営発表垂れ流しのマスゴミどもも全然騒ぎません。なんでやろか? 他国の汚倫ピックで浮かれている場合じゃありません。ここ一番の騒ぎどころにシッカリと仕事をしないのは職務怠慢でありましょう。 

でも、まあ、御安心を。“縄文海進” という用語もあるように、縄文時代に海面が数m上昇するほどの温暖化 (地球の気温が2~3度上昇) が起こっています。温暖化など地球は (人類は)とっくに経験済みなのです! しかしながら、地球 (生態系) は全然破滅しませんでしたし、人類もまだ滅亡していませんわ! それどころか縄文温暖期に人類の古代文明は花開きました。ま、そもそも夏が暑いのは当たり前なのであって、何ら心配することではございません。ただ、熱中症をやらんようにだけ気をつけたらよろしい。


●たとえば、温暖化で米作りが打撃をうけると、農学部教授や農業試験場の研究員が論文を沢山書いています。あんたら専門家じゃろが、バカなことを言うな。全く逆ですよ。温暖化で日本の米作りは大増収です。たしかに、コメの登熟期に高温だと減収要因のようですが、ならば春作米と秋作米の二期作にすればいいのです。現にかつては宮崎県や高知県でやっていました。しかしながら米の需給アンバランス・生産過剰や、農家の稲刈り・田植えの同時期作業が重く、ほとんどすたれてしまいました。本当に温暖化すると二期作可能地帯が大きく北上します。さすがに北海道でコメの二期作は少々の温暖化では無理でしょうが、本州以南全域で二期作可能となるかも? つまり、真夏の猛暑と稲穂の登熟期が重ならないように涼しい春と秋に分けて稲作をすれば、温暖化が進むほどにコメの生産量は増えるわけです。吾輩が言うことなど専門家は百も承知のハズなんですが、彼らは研究費が国家から流れ落ちてくる手前、国家政策にリップサービスをしているのです。原発政策擁護の医学者が 「ニコニコ笑っている人には放射能は来ない」 と言ってのけるのも同じ構図です。専門家もウソをつく (ウソをつかさせられる) ことに我々庶民も気付くことです。

Wikipedia 「二期作」 より借用
Wikipedia 「二期作」 より借用。高知県安芸市での田植え (8月2日)。 奥には稔りを迎えた稲穂が見えていて、手前は田植えが終わったところのようです。稲刈りをしたあとにただちに田植えということですが、これは温暖化しなくても実は昔からわが淡路島でも可能なハズです。その証拠に、稲刈りをした後のイネの株から、茎や葉が再生して秋遅くにまたイネの実がなるからです。田舎じゃごく普通に観察できることです。親しい農家のおじいさんと温暖化の議論をしたら、言っていますわ。

「そりゃあ、コメを2回作るのは出来るで。ほやけどなあ、コメ安いからのう。安いコメ2回作るよりも、値の高い野菜じゃな。わしらかって、商売でやっているんやさかい、値の高いもん作らにゃなあ!」



       ***********************************


山上はいかに涼しいか? 温度計を持って検証に行った。
●さて、温暖化など問題ではない、何も恐れる必要はない、と言ったところで暑いのは暑いわけで、暑くはない、涼しいと主張しているわけではありません。神戸市民は六甲山に、大阪市民は金剛山に、京都市民は比叡山 (ですか?) が身近な避暑地ですが、淡路島南部からではどこが避暑地にいいかを検討するために温度計をもって検証に行ってまいりました。剣山スーパー林道ほぼ中間地点の 「風の広場」 標高1330m で気温を測ってみました。(リンクの国土地理院地図の+マークの所です) 剣山 (標高1955m) よりもかなり標高は低いですけれども、太平洋から吹く風が四国山地の斜面を這いあがり断熱膨張して気温が下がり、周囲はブナの原生林で気温が上がりにくく、さらに雲霞が断続的にたなびいて日射をさえぎり、日中の気温が上がりにくく (つまり気温の日較差が小さい) 夏日・猛暑日に呻吟する平地より10度低く、適度な風もあって別世界の極楽の涼しさです。

2016年8月19日12時の気温分布
2016年8月19日11時46分、風の広場に隣接するブナ林の枝に温度計を掛けて観測。12時まで14分ありますが、ほぼ12時と看做します。また、気象庁の検定合格の温度計じゃなく、おもちゃみたいな粗悪品なので真の値からは最大限で1~2度の誤差はありましょう。真の値は21度~23度の範囲か? こういう調査はどういう測器でどう測るかが重要で、検定付き測器であっても測り方によってその指度は変わるし、気温をはかるというのは簡単ではなく非常に難しいのですけれども、貧乏人には検定付きの温度計は高価すぎて買えません。
2016年8月19日12時の風の広場の気温

↓ 風の広場です。この名称の起源等はよく知りませんが、昔、(20年とか30年前) にスーパー林道沿いで色々な工事をするさいに、ヘリコプターで資材をここに麓から揚げていました。資材を揚げる光景を何回も目撃しています。元々は林道開削に伴う残土の捨て場でしょうか? キャンプ場かと見紛う広場です。勝手にテントを張っていいものかどうか? 管理者は林道を管理する周辺自治体? いまはスーパー林道の管理は周辺の自治体に移管されていますが、ここは那賀町と美馬市の境です。どっちですか? ここが道路ではないとすれば、徳島森林管理署が管理している? いずれにせよ幕営許可を求めてもダメだといわれそう。で、勝手にテントを張ったらいいのではないかと思うのですけれども、何か言われそうになったら、「すんまへん」 と撤収したらいいでしょう。ここで何日かテントを張って過ごせば、最高の避暑地です。 なお、むこうに見える樫戸丸 (標高1566m) は山頂付近にオオヤマレンゲの有名な自生地があります。この風の広場から登ります。
風の広場

↓ 高城山 (標高1632m) によじ登って剣山方向 (西) を見ました。剣山は雲にお隠れです。樫戸丸と高城山の中間付近が風の広場ですが、両山を結ぶ尾根筋上の鞍部であります。
高城山の山頂から

↓ 徳島のヘソです。
徳島のヘソ

↓ 雲早山 (くもさやま・1496m) に雲がたなびいています。北アルプスに比べると半分の高さしかないので、高い山とはいえませんが、かといって低い山というわけでもありません。平地と比べるとかなり気温が下がるし、樹木の種類はガラリと変わるし、それなりに登高感はあります。このあたり一帯は、剣山みたいに全国各地から登山者が来るわけでなく、徳島市の奥座敷という山です。
雲早山に雲がたなびく





異なる事物なのに、不思議な相似形
●自然界には、まったく異なる事象であるにもかかわらず、奇妙な相似形がたくさん観察できます。たとえば、鳴門海峡に発生する渦潮と、宇宙に浮かぶわが銀河系やアンドロメダ星雲など渦巻星雲の渦巻きは似ています。衛星から眺めたアマゾン川の水系の樹形模様と、1枚の葉を透かしてみた葉脈は似ています。自民党国会議員は何百人もいるのに安倍ジョンイルに逆らう人がいないのは、猿山のボス猿に挑みかかる元気な若猿がなかなか出ないのと酷似しています。数学でいう フラクタル構造 は、申すまでもなく 「全体」 と 「部分」 が自己相似になっていることですが、渦潮と渦巻星雲の相似はフラクタルかもしれません。しかしながら、猿山と安倍ジョンイル自民党の相似は、図形ではなく動物 (ヒトもそう) の行動の共通性であってフラクタルとは言えない?


とてもよく似ております!
↓ 2016年8月14日、淡路島南部の福良湾の上に咲いた大輪の花火。
大輪の花火
大輪の花火

↓ 剣山のシシウドです。花期は夏の7~8月。これは2015年8月7日、キレンゲショウマ自生保護地にて。
シシウドの花
↓ シシウドの葉っぱ。
シシウドの葉


       ***********************************


2016年8月14日の福良湾で行われた花火
晩20時~20時半に行われました。無料の特等席? 大見山の一番高いところ (海抜150m余りか?) に陣取って見ました。 (南あわじ市に怒られるかもしれない) しかしまあ、田舎の離島の花火です。本土の巨大花火のような凄さはありません。大きなものはたった2発だけです。予算も少ないせいか? 今年は寄附集めに来ましたか? 南あわじ市19000世帯から500円ずつ集めても僅か600万円です。(自治会加入は12000と仮定して) 頼みの商工会会員は、零細が多いし、しかも安倍ジョンイルの悪徳経済政策にヤラれて寄附どころじゃないし‥。

ところで、終ったら皆一斉にかえるので、道路は抜け道の田んぼの農道まで大渋滞。離島の田舎の道路は普段ガラ空きですが、めったに見られない大渋滞は迫力がありました。世論無視の暴力的やりかたで中央構造線上の伊方原発が再稼働されてしまいましたが、もし事故れば、放射能プルームは風に乗って淡路島にやってきます。逃げろ! と皆が車で逃げようとするから、このような大渋滞になるのではないか? 申すまでもなく、通常は天気は西から変わるように、恒常的に大気の流れは西から東です。伊方原発がやられれば瀬戸内地方、関西、東海道、関東はすべてやられます。古い言葉ですが東海道メガロポリスは全滅です。そのときはこの国は終りです。それでも再稼働するのは、狂っています。







剣山はキレンゲショウマだけではない。おすすめ自然観察コース! (その2) コフキサルノコシカケが粉を噴く。


●2016年8月10日、徳島県の剣山 (標高1955m) にやってきました。登山口の見ノ越からすこし登ったところで、ブナの倒木か? ミズナラの倒木か? 倒木の腐朽が進んでいるので樹種は全く不明ですが、大きな倒木に巨大なコフキサルノコシカケが出ています。笠の長径は50cmありそうです。コフキサルノコシカケは最近の分類では2種あるようで、これはもう1つのオオミノコフキタケかもわかりません。これを採取して笠を割って断面を観察したり、胞子の大きさを調べたりしないとハッキリわかりませんが、どちらであってもかまいません。

丹沢大山総合調査学術報告書 丹沢大山動植物目録 (2007)の437頁にコフキサルノコシカケとオオミノコフキタケの両種が載っていて参考にしますと、肉眼観察だけでは識別は無理とのことです。胞子の大きさに差があって、両種を識別するには検鏡必須だが胞子の大きさにも幅があり同定の決め手にならない、胞子・断面など総合判断が要るとのことです。しかしまあ、そんなことに悩んでいたら肩が凝るので、素人的にはべつにどっちでもいいわけです。じつは素人的にはキノコは僅か2種類しかありません。それが喰えるのか? 喰えないのか? (なお、薬効があるというのは喰える範疇に入ります)

このコフキサルノコシカケという標準和名は、おそらく “粉噴き猿の腰掛” の意味であろうかと思われますが、その粉噴き状態の生態ビデオを撮ってみました。ちょうど午後になって太陽が西へ傾き、やや逆光ぎみです。それで、かえって粉を噴く状態が煙がでているような感じになってよく分かります。

●このコフキサルノコシカケの笠の縁からゆらゆらと立ち上る煙のようなものは、もちろん胞子を散布しているのですが、この胞子が積もったところは、草の上も、みずからのきのこ (子実体) の笠の上も、ココアの粉が降り積もったように見えます。不思議なのは胞子を放出するキノコの裏面 (管孔面) は白くて、けっして汚れないことです。自物からはすみやかに離脱して、他物にはシッカリとくっつくからくりがありそうです。ま、クモの糸と同じで、クモ (蜘蛛) 自身にはクモの糸はくっつかないです。自分が汚れないのは合理的ですが、しかしながら、子孫の弥栄・繁殖のためには胞子をできるだけ遠くに広範囲に散布しなければいけないのに、自分自身の周辺にしか胞子を散布していないように見えます。これをどう解釈したらいいのか? 不合理です。ミクロな胞子も意外に遠くに飛ばないのか? ま、そもそもこの個体は倒木の上にあります。つまり地面すれすれ位置です。これでは胞子散布に決定的に不利です。もし10mの立ち枯れの上にあれば、胞子は気流にうまく乗って遠隔地まで運ばれるのでしょうけど‥。ようするにキノコが発生した場所が具合が悪かった、つまり運が悪かったのでは? ところで、平地じゃ5月から6月ごろに粉を噴く本種も、ここは標高1500mあって気温が低いためか? 平地よりも遅く今8月に粉を噴いています。

粉が煙のように立ち上るのは、たぶん無風でもダメ、強風でもダメでしょう。光の具合も、鬱蒼と茂るブナやイタヤカエデの林床なので木漏れ日がうまく当たらないとダメ、順光であっても見えにくかったハズです。偶然に好条件が何重にも重なった僥倖だったといえましょう。



       ***********************************


ランクルさんのコメント
山のキノコさんこんばんは、暑いですねえ。

暑さも山歩きしていると、そんなに気にならないのでしょうねえ。 避暑のために山に行くのか、山があるから登るのかわかりませんが、今年は「山の日」なんてものが制定されたりで、山好きな方には結構なことですね。

私のニホンミツバチ飼育の先生が、趣味と実益で猪を捕ったりしていますが、コフキサルノコシカケを採ってきたので売れないかと相談されて預かっています。 ネットで調べたら、サルノコシカケというのは結構するのですね。 なになにに効くとかいうのは薬事法に触れるからご法度ですが、それなりの加工して効果があるらしいですね。 私が預かっているのはは550gある大きなものです。その人はまだ数個持っているらしいですが、料理に使えるものではないし、貴重なものとしては知る人ぞ知るものらしい。

今年の夏は格別らしいですから、西部開拓史のゴールドラッシュみたいに山歩きの人が大勢生まれたら、原始的な人間本来の生き方に戻るかも知れませんね。 サービスの世の中とかソフトウェアの社会とか、実体のないものが価値である世の中の中心であるよりは良いですね。



山のキノコの返信
>避暑のために山に行くのか、山があるから登るのか‥
有名な登山家・冒険家の 植村直己 は、1970年に世界初の五大陸最高峰登頂者となりましたが、挑戦する山がないよなったら、今度は南極大陸横断を目指して、その横断距離とおなじ日本列島徒歩縦断を51日かけてやっています。山登りの人らは、もし山というのが存在しないならば、たぶん歩き回るのでしょう。そもそも歩くのが好きなんでしょうね!

>コフキサルノコシカケを採ってきたので売れないかと‥
以前には、剣山の見ノ越の民宿の店頭でコフキサルノコシカケを売っていました。3000円とか5000円などと結構な値段でした。カワラタケならば クレスチン という名称の抗がん剤が作られていますが、直接の抗がん作用ではなく、体の免疫力を高めることによって癌にきくという話です。カワラタケ同様にコフキサルノコシカケも免疫力を高めるというふうなことが言われていて、胃がんが直ったという話は結構あります。でも、日本薬局方にコフキサルノコシカケは載っていないので、○○に効くと言ったら薬事法に抵触しますね。

そこで、これは薬じゃないけど、健康にとてもいいお茶なんだと言って売ればいいのでは? 薬ではなく食品・飲料なんだということで売れば合法でしょうかね? 私は出刃包丁で鰹節みたいに削って煎じて飲んでいますわ! 転ばぬ先の癌の予防薬ですわ! 他人に売るのでなければ、自分がこれは薬だと信じるのは大丈夫でしょうかね?


↓ たくわえてあるコフキサルノコシカケ
たくわえてある採集品

↓ 鰹節みたいに削って、煎じて、薬だと信じて服用します。信ずる者は救われん、これは有難いクスリだと信ずればメリケン粉でも効くことがあります。(プラセボ効果
鰹節みたいに削ります





剣山はキレンゲショウマだけではない。おすすめ自然観察コース!
皆が行かないほうにこそ、見るべきものがある。
●剣山では7月下旬からお盆頃までは、天涯の花キレンゲショウマを見ようと日本全国から押すな押すなの賑わいですが、すこしげんなりします。日本人は没個性的で皆と同じ言葉をしゃべり、同じ行動をとる習性があるようです。良く言えば協調性がある、悪く言えば付和雷同的であるわけですが、そういうことだから選挙のさいにはバンドワゴン効果に簡単に乗せられてしまうのです。で、国民が望みもしない政策がドンドンと進められてしまいます。こりゃあヤバイねと気付いたときには、もう手遅れです。皆が右へ行こうというときに、じゃあワシは左へ行こうかな、という人がもっともっと増えてほしいものです。

●下図は、国土地理院地図を借用して書き込みをしたものです。図がすこし分かりにくいのですが、見ノ越から登山道を15分ほど登ると登山リフトの索道を横切るトンネルがあって、その近くに標高1500mという標柱があります。ここで登山道は2つに分かれます。(山頂方向に向かって) 左は勾配がきついですが距離が短い “直登コース”、 右を行けば勾配はゆるいですが距離が長い “遊歩道コース・図中赤の破線”、 ほとんどの登山者は時間に追われて直登コースを行きます。ハッキリとしたことは分かりませんが、吾輩が長年この山の登山者の様子を観察して、20人に1人の割合でしか遊歩道コースを選ばないと思います。 → 剣山は地理院地形図上ではここ


剣山自然観察おすすめコース

人の行く裏に道あり、花の山。キノコの花が咲く。
人の行く裏に道あり、花の山。いずれを行くも散らぬうちに行け。とは江戸時代の大坂堂島の米会所の相場格言です。相場の世界では投資の果実を手にするのは、常に少数派です。これは現代の株式相場でも商品相場でも同じで、大多数は損をするという真実を言う言葉です。人と同じことをしちゃダメ、少数派につきなさい、という戒めですが、裏道を行きさえすれば成功できるかというとそう甘いものではなく、散らぬうちに行け、ということです。 で、20人に1人しか行かない裏道の遊歩道コースを行くと、これがなかなか良いんですわ! 自然観察のおすすめコースです。

直登コースは、分岐点から合流点まで750m。標高差は180m。よって、sin180/750 = 0.24、三角関数表によれば平均勾配は約14度です。 いっぽう遊歩道コースのほうは、分岐点から合流点まで1310m。平均勾配は約8度です。勾配の緩さから、遊歩道コースは婦女子老人むきのお散歩コースで、ゆっくりと散策しながら自然観察できます。


本日 (8月10日) 観察したキノコの花たち
↓ 遊歩道コースを歩きながら、登山道の両側を観察したところ以下のキノコの花を見ました。ブナハリタケです。食用。ややマッタケ似の甘い香りが特徴ですが、写真のものは既に傷んでいます。キノコご飯を炊くときにヒラタケやシイタケにこのブナハリタケを少し混ぜて炊くと、マッタケご飯みたいになります! なお、このエリアは特別な法律で植物等の採取は禁止されています。で、残念ながら採ることは出来ません。キノコもダメです。観察するだけです。
ブナハリタケ傷みかけ

↓ うまそうなヒラタケです。食用。ヒラタケは傘の色合いや、傘の厚さ・大きさの変異の幅が非常に大きいみたいで、写真のものは傘が薄く小振りで色も濃いです。
ヒラタケ
ヒラタケ

↓ これはマスタケの幼菌ですが、食用。ただし火を良く通さないと中毒するので要注意キノコです。広葉樹のミズナラに発生していました。ふつうはマスタケはツガなど針葉樹に出るとされますが、ときどき広葉樹にも出ているのを見ます。触ってみたらプヨンプヨンと柔らかく弾力があって、食用最適期かも? ほんまに採ったらあかんのかな? 少しだけなら徳島森林管理署も大目に見てくれるんでないか? 物事には程度というものがあって、業者が販売用にと腰籠をさげて山中を徘徊し大量に採るのは御法度ですが、登山者やハイカーが登山道で少し頂戴する程度ならば黙認ではないか? 建設会社から口利きの見返りに違法献金を受け取った甘利大臣が、睡眠障害などという明らかな仮病に逃げ込み、結局ウヤムヤになって不問です。ならば、庶民の少々の違法行為も不問でなければ法の下の平等ではないのではないか!
マスタケ幼菌

↓ ヌメリツバタケです。これも食用。これの若いつぼみをゴミがつかないように丁寧に採取して、出しの良く利いた味噌汁の実にすれば白ナメコといった感じでとてもうまいものです。夏よりも5月6月に出る物の方が上等です。
ヌメリツバタケ

↓ これぞ有名な毒キノコのツキヨタケです。文献によれば毒キノコですが味は非常に美味いらしい。中毒した人の体験談では‥。興味本位の試食など絶対にしないように。
ツキヨタケ


鹿の食害がなければワサビ谷となるか?
ここが祖谷川の源流の谷なのだそうです。苔蒸したいい谷で、写真じゃわからないけど谷筋にそってサワグルミの大木があります。
祖谷川源流の谷
サワグルミの大木が多い
林床に見えている草はブナ帯の有毒植物のトリカブトですが、トリカブトは種類が多く分類がむずかしい植物のようですが、剣山には2種のトリカブトがみられ、ここにあるのはシコクブシのほうです。
苔むす谷

↓ この谷には天然ワサビが見られます。ちょうど写真を撮ったときシカが2頭いて吾輩の姿を見るとすっ飛んで逃げていきました。ワサビの株が大きくなるとシカが葉を食べるようです。
ワサビ
↓ 大きめの株はみなこの状態です。葉をかじられています。
シカに葉をかじられている
丸い葉はみなワサビです。幼株はけっこう沢山あります。もしシカの食害がなければ、この谷は見事なワサビ谷になるのかも? 近年は、どこの山の谷でもシカがワサビの葉を喰うので、見事なワサビ谷が見られなくなりましてわね。
ワサビの幼株はたくさん
ワサビの幼株はたくさん

↓ こちらは有名な山菜のコシアブラです。登山道を歩きながら捜したら何本かありました。
コシアブラ






山の日制定記念の山登り?
本日は2016年8月11日 (木曜日) であります。

右翼の者どもはちゃんと国旗を揚げているか?
● 「山の日」 という国民の祝日なのだそうであります。まことにお目出度い国民の祝日なのであるから、右翼の者ども、とりわけ極右集団、日本会議の者どもかつその支持者それからネトウヨの諸君は、自宅の玄関にちゃんと日の丸の旗を揚げているか? もし、まだ自宅の玄関に国旗を揚げていないのであるならば、それはインチキ右翼というものであります。 それから、今上陛下は、先日のビデオメッセージでほぼ明確に、平和を愛しと基本的人権を重んじ象徴天皇制の戦後国体を守護する御考えを示されました。日本会議が大日本帝国憲法を復活させ、この国を戦前国体に巻き戻そうとするのとは、今上陛下は正反対のお考えであることを示されました。そういうことが、今上陛下のお言葉の節々に、直接的にあるいは言外の意を匂わせてあふれていました。さて、極右の者どもはどうするんでしょうかね? ある意味では見ものです。 陛下は現行憲法守護のお考えであられます。日本会議は折々の集会では、集会の締に “聖寿万歳!” をやっています。平たくいえば天皇陛下万歳! と参加者全員で唱和するわけです。

●ここに決定的な大きな矛盾が存します。極右の者どもが、聖寿万歳を叫び、天皇陛下を現人神 (あらひとがみ) と敬い、万世一系の天皇を最高の統治者とする戦前国体を “美しい国” などとするならば、(明らかに彼らはそういうことを目指している) 陛下のお考えは絶対です。陛下のお言葉は神の言葉です。極右の者どもが陛下のお考えと異なることを主張するのは、まさに不敬罪に相当しますね。極右の者どもは、陛下の御心 (みこころ) に従って、即刻に憲法破壊のたくらみを取り下げなければなりません。右翼どもは、「御心」 と 「大御心、おおみこころ」 を巧妙に使い分けて、陛下が自分らにとって気に入らないことを表明されたら、「それは大御心とは違う」 などと言うのを常套句にするわけですが、今回も言いそう‥。

それにしても、安倍ジョンイルの不満そうなふてぶてしい態度! 彼は一国の首相なのに、腹の中の感情を露わに出して彼の幼児性が窺えます。 今上陛下はメッセージを閉じる際に礼儀正しく一礼されましたが、安倍ジョンイルは一礼もしない無礼な男で、おそらく天皇よりもワシの方が偉いのだ、というハラじゃないかな? ようするに、美しい国などと標榜するやつらは、みなインチキ右翼なのです。天皇陛下の政治利用をたくらんでいるわけです。ついでに申せば、米国の日本植民地政策のエージェント、ひらたく言えば売国奴でしかないのです。日本をほんとうに愛する本物の右翼ならば、日本の利益を護るために、日米安保条約 (自動的に日米地位協定も) を廃し、いまだに居座っている連合国軍をこの国から追い出し、日本の主権簒奪あるいは骨抜きをたくらむTPPなど断固拒否し、外為特金等を通じて米国に奪われた100兆円とも200兆円ともいわれるカネを返せ! と主張するハズです。そういう視点から考えたら、日本会議も安倍ジョンイルも、インチキ右翼、ペテン愛国者なのです。


山の日って、何なんだろうか?
しかしながら、あまりこういうことを申すと、こいつけしからん、かちましてやれ! と殴られますからこのへんでとどめて、タイトルの「山の日」ですが、国民の祝日に関する法律 の条文によれば、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」 のだそうです。 

●たしかに山の恩恵は大きいです。もし日本列島に山がなければどうなるか? 考えてみます。日本列島はヒマラヤ山脈級の大山脈の山頂部が海上に出ているとも考える事が出来ます。山脈の裾野は太平洋の深海底です。裾野からは7~8千mの高度があり、海上に頭を出しているのは2~3千mです。この2~3千mでも、対流圏の大気の流れの大障害として立ちはだかり、冬には北西季節風を遮って山脈上で強制上昇、山脈北側に大量の雪を降らせます。夏には南東季節風をさえぎり山脈の南側に大量の降雨をもたらします。で、もし日本に山がなければ日本の降水量はほぼ半分になって水資源はピンチではないか? つぎに、もし日本に山がなければ日本中平野や丘であるということです。日本に山がなければ居住可能地、可耕地は劇的に拡大するハズです。というふうに考えると、山の有ることによるメリットもデメリットもあるハズです。それから、ことさら法律で “山に親しむ機会を得て” などと言うのも奇妙なハンシで、山登りをするとか、山に入って山菜を採るとか、このような行為は国民個人の営為なのであって、国家が音頭をとるのは変です。国家が国民に山に親しめというならば、国有林の解放をしていただきたい。

国家が山に親しめというならば、国有林の解放を!
たとえば剣山の北斜面の旧東祖谷山村側は、国有林で徳島営林署の管轄ですが、法律で植物や土石の採取は禁じられています。もちろんキノコ狩りも違法行為になります。ところが、あの国有林は遷移から見ると、二次林の最終段階で、極相林の寸前という森林です。極相林になってしまえば樹木の種類は単調ですが、二次林の構成樹木の巨木が残っています。特にミズナラ、ミズナラの幹周が4mとか6mの巨樹がたくさんあります。ミズナラの巨樹には●●●●が出るんですわ! しかし採ったら単なる森林窃盗では済まなくなります。登山道を歩きながら観察するだけならば法に抵触しないとおもいますが、採ってリュックに隠し持ったら手がうしろに‥。で、詳細な情報はここには書けません。国有林の解放をしたら大勢が入山して山が荒されるという危惧がありますが、それには入山料を徴収して制限したらいいと思います。一日入山券2000円、年券1万円あたりがいいかと? つまり、アユやアマゴの入漁料程度。もちろん吾輩は券を買いますね。その値段をはるかに越える価値がある国有林です。

この国には、ヘンな祭日が多すぎるわ!
結局、国民の祝日 「山の日」 なんてものは、日本山岳会のロビー活動 によるところが大きいにしても、公務員 (それに準じる者) どもが休日を増やしたいだけではないか? 商業関係や自営業など日曜や祭日に全く関係のない業種に属する国民も大勢います。日本には祭日が多すぎると苦々しく思っている国民も三分の一いますね。ほんまに、ヘンな祭日が多すぎですわ!



       ***********************************


“山の日” 制定を記念して、また剣山に山登り!
国民の祝日に関する法律が改正され、「山の日」 が制定・施行されました。少々難癖をつけたきらいがありますが、まことに目出度く、全国の山で山岳会や山岳観光事業者が祝賀のイベントをやっているハズだと思われますが、吾輩も個人的にですが 「山の日」 制定を祝って剣山にまた登ってまいりました。ただし、山の日の当日は大勢の登山者で賑わうと思いますので、1日繰り上げて昨日の8月10日に行ってきました。

↓ 朝早く、午前01時10分に南あわじ市の雑想庵を出発。03時35分に旧 一宇村漆野瀬に着いた。電光標識があるところです。最初のチェーン着脱場。
03時35分、旧一宇村漆野瀬

登山口の見ノ越 (標高1400m) には04時14分に到着。支度をして04時25分に登り始める。 登山リフト山上駅の西島駅 (標高1710m) に5時00分に、刀掛け松の少し上(標高1850m地点)には05時17分に到着。以前よりも登るペースが早まったのは余分な荷物を減らす効果が出始めたのか? ところで夜が明けてくると剣山の山頂はガスっているではないか! 山頂そのものではご来光はダメそうです。他の登山者と情報交換したら、ご来光を見ようと吾輩よりも1時間早く登った徳島市の方は、結局ご来光が見れなかったとのことです。必ずしも急いで山頂を目指せばいいというものではないのが、むずかしいところです。

↓ もうすぐご来光です。
もうすぐご来光だ
↓ すこし拡大。
少し拡大
↓ いよいよご来光です。
いよいよご来光だ
↓ 旧 木屋平村の上に雲海がでています。雲表高度は1100~1200mあたりです。
いよいよご来光だ

↓ ここから山頂まで標高差で100mですが、山頂には笠雲みたいなものがかかっています。この場所がご来光を拝むには正解です。
山頂はガスっています

↓ 05時39分です。ご来光であります。ただし、日の出の瞬間は数分前です。真のご来光の瞬間には動画を撮っていましたが、うまく撮れなかった。で、真のご来光時刻は05時30分ぐらいだったと思います。
ご来光だ

↓ ヒュッテのすぐ手前の鳥居まで来ました。冬には積雪でこの鳥居がほぼ埋まるらしいです。(という伝聞推定) 吾輩は、積雪30cmぐらいの時しか来たことがありませんが。鳥居が埋まるようなときには、きちんと冬山装備・技術を持たないものは来れません。
ヒュッテてまえの鳥居

↓ 05時58分です。剣山頂上ヒュッテに到着しました。
剣山頂上ヒュッテに到着

↓ 隣の剣山本宮宝蔵石神社です。夏越 (なごし) の茅輪めぐり (ちがわめぐり) をやっています。くぐりたい方は剣山にお登りください。8月15日まで。たぶん無料じゃないと思います。千円ほど奉らないといけないのでは? 山頂の阿波エコトイレも協力金が100円要ります。
茅輪くぐり
茅輪くぐり

↓ 頂上ヒュッテの入り口の柱に温度計が吊り下げられています。06時03分に15.5度のようです。ケチをつけるわけじゃないけど、できたら建物から30mほど離れたところに掛けてほしいものです。理想的には、徳島地方気象台の指導のもと気象業務法に準拠して、検定合格の温度計で (できれば自動観測で) 測ると観測データに大きな価値が出てきます。ただまあ、そうは言ってもそれは気象庁公認の私設観測所を開設することを意味するから、カネがかかる (100万円程度) のがネックでしょうか?
ヒュッテの温度計
15.5度を指しています

気象庁サイトのアメダス気温分布 を借用して加工。2016年8月10日06時の気温分布図に剣山を書き込みました。こうしてみると、気温減率の小さくなる夏場であっても、剣山山頂は瀬戸内沿岸の平地よりも確実に10度低く、図のエリアでは断トツの避暑地であることが分かります。避暑地といえば信州の高原か、北海道の道東地方 (札幌は結構気温が高くて暑そう) ですが、遠くて気安く行けるところではありません。剣山ならばチョイチョイと来れます。ヒュッテに1週間ほど滞在するといいかも? ちゃんとお風呂もあります。
2016年8月10日06時の気温分布

↓ 頂上ヒュッテで朝食として半田そうめんを喰いましたが、径1.7ミリの太目の麺であります。徳島県旧半田町の特産品です。ヒュッテは朝は6時から営業をしています。ヒュッテの宿泊客に混じって喰います。そうめんだけでなくおでんのコンニャクも3個喰った。目下減量中につき、カロリーのないコンニャクは貴重です。2か月で92キロ → 85キロに7キロ余分な荷物を捨てることができましたが、その効果がハッキリ表れはじめました。剣山に登る時間が少し早くなった。それと血圧も下がった。70キロを目標に荷を軽くするつもりです。まだ先はかなり遠いけど、長い登山道をぼちぼちと行く要領で‥。(急いだら失敗して遭難か?)
半田そうめん

↓ 07時01分です。剣山の山頂の平家の馬場はガスっています。眺望はありません。何も見えません。せっかく来たのに鳴門大橋代を損したみたいな気分。さっさと帰りましょう。
頂上はガスで眺望なし


すでに山上は秋の気配が漂う
すでに立秋 (8月7日) を過ぎています。夏が短い山上には秋の気配が漂っています。ヒュッテの気温は15.5度であって、これは真夏の剣山の平均気温あたりと思われます。ちなみに剣山測候所の残した観測データによると、剣山の8月の気温は1971~2000年の30年平均値で日最低気温は13.2度、日最高気温は18.3度です。しかしながら今日は北西の風です。南風じゃありません。秋から冬の北西季節風を思わせる風で、涼しいというよりも寒い感じがします。雲も冬の季節風に伴う雲のように見えます。植物たちに目を転ずると、平地よりも生物季節の早いことが明瞭です。

↓ ベニイタドリです。普通のイタドリの赤花の品種で、別名はメイゲツソウ (名月草) などという風流な名がついています。平地での開花よりもはるかに早いです。頂上ヒュッテのテラス前の斜面にあります。
ベニイタドリの花
ベニイタドリの花

↓ これは山菜のウドです。これも早くも花が咲いています。頂上ヒュッテのテラス前の斜面にあります。
ウドの花が咲く
ウドの花が咲く

↓ これは見ノ越の登山リフトまえの駐車場 (標高1400m) のところにあったナナカマドです。早くも実が色づき、葉もこころなしか赤変が始まっています。
ナナカマドの実が赤くなる
ナナカマドの葉も色づく

↓ これは、帰りは旧木屋平村に降りていったのですが、木屋平川上 (標高500mぐらい) でススキの花が咲いていました。1株だけならば狂い咲きで早いということもありましょうが、あたりではあちこちで咲いています。ちなみに淡路島南部の平地じゃ9月下旬以降です。標高が高いといえ、このススキの開花の早さは木屋平村が山間冷涼地であることを物語っています。
ススキの花も咲く
ススキの花も咲く



猛暑日にはスイカがうまく、記録更新ラッシュの花が咲く。
猛暑日にはスイカがうまい!
●涼しい日には (真夏の淡路島でそんな日はめったにないけど) スイカを喰いたいなんて思わないのですけれども、猛暑日にはむしょうにスイカが喰いたくなります。で、スイカ畑を見にいきました。4月下旬に5本スイカの苗を植えたのですが、1本は害虫に根元をかみちぎられ消失、もう1本も生育不良です。結局3本しか育ちませんでしたが、かえってこれが奏功し、ゆったりと疎植となってツルがよく伸びました。(スイカは密植するとツルが重なり合って、ツル同士が日蔭をつくりかえって生育が悪くなる) で、ころころと沢山なっています。まだ小さいのも含めて数えたら30個ぐらいなっているようです。10個を収穫し、自分が食べるのは2個だけで、残りは2個づつ世話になっている人に配って回った。人に配るためにスイカを栽培しているわけじゃないけど、いっぺんに10個も喰えれへんわけです。

●自給自足を目指して (ただし、目指すのと実践できているのとは意味がちがう) あれも植え、これも植え、小面積の多品種少量生産です。プロ農業が大面積の単品大量生産であるのと全く正反対です。野菜でも果物でも沢山の種類をちょっとずつ栽培するといっても、どうしても収穫はいっぺんになり、畑に収穫できるものがあるときには大量にあり、何もないときには、ほんまに何もない、となりがちです。このスイカも1週間に1個づつ順番に細く長くなってくれたらいいのですが、そうはまいりません。いっぺんに10個熟しても喰いきれず、どないもこないも知人に配るしかありません。


スイカ畑
↑ 一見すると葉ばかりですが、葉の陰に実がちゃんとなっています。
スイカ三兄弟

●スイカを作っても採り頃がわからないとよく聞きます。たしかにスイカが熟したかどうか分かりにくいです。トマトとかリンゴみたいに熟れたら赤くなればわかるのですが、スイカは赤くなってくれません。せっかく丹精こめてスイカを作っても収穫して包丁で切ってみたら、中身がまだ白いではないか! ということになれば泣きたくなります。せっかくの栽培努力が水の泡。そこでプロ農家じゃないけど、スイカを作って40年近くの吾輩が熟期判定のコツを伝授しよう。以下の点をチェックすると百発百中、外れはありません。 

自給栽培で、スイカの熟期判定のコツ
①、スイカの果梗 (かこう、柄のこと) の付け根にある巻きひげが茶色くなる。
   この巻きひげが緑色のうちは未熟でダメ。
②、スイカの果の肩が盛り上がってくる。つまり柄の部分がへこむ。
③、スイカの果のお尻、すなわち接地側の縞模様が黄色くなる。
   営業用スイカは玉回しをして尻も青くしますが、自給は玉回しをしない。
④、スイカの果実をそろっと持ち上げ指ではじくと、太鼓みたいにドーンとよく響く。
   甲高い音ならば未熟。ドスというふうに響かないのは熟れすぎ。(棚落ち)
⑤、日照が多いと熟期が早まり、曇天雨天が続くと熟期が遅れることを考慮する。
⑥、交配して何日目という目途は、あまりあてにならない。

細かなことを申せば他にも色々ありますが、スイカ作りの初心者にはこれぐらいで。ベテランはそれぞれ長年の栽培観察経験から一家言があり、それぞれの判定基準があるから、釈迦に説法ですわね。


品種は何だっけ?


       ***********************************


スイカが食べたくなる猛暑日だ!
気象庁サイト アメダス気温分布 から借用します。各地で日々猛暑日 (日最高気温35度以上) が多数地点で観測されています。しかしよく見ると、日ごとに猛暑の神様に狙われる場所が移動していますね。7日は北日本の秋田県周辺が、8日は名古屋周辺が、本日9日は東京が狙われています。

アメダス気温分布 近畿地方
↑ 8日の午後2時正時の近畿地方の気温分布。吾輩の雑想庵の近くのアメダス南淡 (淡路島南部) は32.8度です。大阪人の避暑地の高野山でも28.9度と30度ちかいです。でもまあ大阪管区気象台の36度からは7.1度も低いです。図の右上にある岐阜県多治見ではこの時点で38.7度と、高知県江川崎の41度に抜かれたものの、かつて日本一暑い町として君臨していた王座の威厳を保っています。でもまあ、アメダス多治見は広い道路に隣接し横が消防署の駐車場でしたか? 観測環境があまりにも劣悪です。気温を測っているというよりも、アスファルトやコンクリートの照り返しを測っているわけで、アメダスの気温の観測値がその地方の気温を代表しているとはとても言えないのではないか? わがアメダス南淡も南東側に巨大なアスファルトの駐車場があり、風向きが南東の風に変わると、急に気温が上がりますわ! ということで、降水量ならばともかくアメダスの気温はあまり信用ならないわけです。


アメダス気温分布 関東地方
↑ 本日9日午後2時正時の関東地方の気温分布。関東地方の中枢部が猛暑の神様に狙われています。聞くところによると、東京では “寝るとダウン” が猛威をふるっているとか? 奥多摩の水源地が放射能汚染されているのを東京都は隠していないですが、(ていうか隠しきれないのだろう) 若干の放射線障害とみられるとのことですが、突然に睡魔に襲われて所かまわず寝込む人が増えているらしい。 この寝るとダウンに拍車をかけて、猛暑で立ちくらみで倒れ込み、寝込む人がさらに増えるかも? 往生際の悪いオリンピック利権者どもは東京オリンピックをあきらめないのですけれども、放射能汚染が知られるにつれ選手が来ないのではないか? それにこの猛暑のさなかオリンピックなぞやったら倒れる選手続出かも? そう言えば前の1964年の東京オリンピックは10月じゃなかったですか? 南半球ならばともかく北半球で8月にオリンピックは気候的に不合理です。 なんで、涼しい10月とか11月になってからやれへんのか?


最高気温の記録を更新する地点が続出!
ここ数日の猛暑で、最高気温の記録を塗り替える観測所がたくさん出ています。静岡県三島では2日連続で記録を塗り替えています。今年は、最高気温の日本記録更新なるか? (ならんと思いますけど) ほんまの日本記録は、区内観測所時代の徳島県撫養の42.5度です。1923年8月6日のことです。93年も昔です。温暖化利権者どもは、不都合なこの観測記録をなんとか無視しようと躍起でありますが、これはまさに 「観測」 されたものです。
最高気温の記録を更新した地点



阿波剣山のキレンゲショウマが見頃! (その5 カラマツ扁形樹の観察)
カラマツの見事な扁形樹 (扁形度3~4)
剣山は、富士山や伯耆大山みたいな独立峰じゃありませんが、重畳する山々の中でひときわ抜きんでています。四囲広闊でさえぎるものはありません。そのため風が非常に強いです。山頂付近では樹木は矮生化、風の当たらないところでは2mになるコメツツジも尾根筋じゃ樹高30cmの匍匐形になることもあり別物みたいです。標高がやや低い所のミヤマクマザサは1mになるのに、尾根筋じゃときには10cmか20cm。強い風は植物の姿形をに変えてしまいます。 刀掛松付近の カラマツ は見事な扁形樹となっています。で、すこし観察しました。 なお、カラマツは四国には自然分布はないはずで、あちこちの山中で見かけるものは植栽品か、植栽品起原の野生化したものだと思われます。

↓ 刀掛松付近のカラマツ林です。カラマツはとくに強風で扁形しやすい樹種とされ、剣山のカラマツはみな扁形が観察できます。では、剣山の登山道を全て歩いて樹木の扁形程度を調べ、樹木の扁形を指標にして 「剣山の風の分布調査」 をするさいに、カラマツが使えるかどうか? ですが使えません。なぜならばカラマツが剣山全体に満遍なくあるわけじゃないからです。もし、その調査をやるならば使う樹種は コメツガですね。これが剣山の標高1600m以上の全体にあります。 ヒメコマツ(ゴヨウマツ) とか、シコクシラベ もダメです。 これらは特定の場所に多いけど、全然ないところのほうが多いです。それにシコクシラベと ウラジロモミ の見分けが意外に難しく、同定困難さもネックになりそう。ダケカンバ (剣山のものは変種のアカカンバ) は全体的に多いですが扁形具合が非常に分かりにくい樹形なので指標性が低く、これもダメ。

複数の樹種で剣山の扁形樹の分布、すなわち風の分布を調べたら? という考えも湧いてきますが、樹種毎に扁形しやすさに違いがありそうです。その変形しやすさの違いを樹種間で補正する必要が出てくるのではないか? さて、では何か調べるかと申したら何も調べません。そんなことに熱を上げて調べても何のトクにもなりません! ま、これは山登りに付随して軽い話題であるわけです。 つまらんことを調べるよりも、波止場にいって釣りでもするほうがトクになります。晩めしのおかずの材料が手に入る。


剣山の扁形カラマツ林

幹の上部は風下側に曲がる

扁形の程度

ふつう扁形の程度というのは、上掲の引用図のように1~4の4階級に判定されますが、扁形なしを0として、0~4の5階級とすることも多いようです。で、下の写真2葉を引用図と照合して観察すると、写真に写っている部分だけで判定するならば文句なしの扁形度4であります。しかし、写真では写っていない樹の下部では風上側にも枝がある可能性もあって、そうならば扁形度3でありましょう。

風上側の側枝が欠損する

幹より片側には枝はほとんどなし

●なぜ、このような樹形の著しい扁形が生じるのか? いろいろな要因があるとしても、 最大要因はくり返して強い風に吹きさらされることでありましょう。
日本自然保護協会編 『指標生物 ― 自然をみるものさし (フィールドガイドシリーズ)』 平凡社 1994年、78頁から引用します。

【引用開始】
亜高山帯では、針葉樹の扁形の成因は、冬期とくに厳寒期の低温で比較的乾燥した風によるものと考えられている。 (太平洋側の亜高山帯の扁形樹は冬期の卓越風によるが、日本海側では必ずしも卓越風とはいえないようである)。 強い冬の風により、風上側では樹枝の成長部分の蒸散が盛んになって、低温と乾燥のために枯死したり、また風に運ばれてきた氷・雪片によって芽が損傷を受けたりするので、樹形は風上側の枝が切りとられたような片面樹冠となる。
【引用終了】


ということで、太平洋側の亜高山帯の扁形樹の成因は、冬期の卓越風によるとしています。たしかに、そうではありますが、これでは説明しきれていない面があります。というのは、剣山では冬の北西季節風の風裏にあたる山頂の南側斜面にも、コメツガ・ヒメコマツ・シコクシラベ・ウラジロモミ等の針葉樹にいくらでも扁形があるからです。むしろ剣山の亜高山帯の針葉樹の扁形は山頂や尾根の南側のほうが多いぐらいです。こういうことがあるから、これらの樹種の枝先の新芽が発芽し生長する5月・6月に、強烈な南風で風上側の新芽や若枝がメタメタにやられ、樹姿が風下側になびいた片面樹冠になるのではないか? なにも冬の北西季節風の影響ではないと言っているのではなく、夏の南風の影響も甚大だと思うわけです。


       ***********************************


強風が植物の種の分化の要因になっているのかも?
↓ 四国山地の1500m以上には ツルギミツバツツジ があります。例えば 「葉が厚い」 とか 「枝が太短い」 など、他のミツバツツジ類とそれなりに形質に違いがあります。これは風が強いことによる形質変化が遺伝的に固定されたのかも? 写真は刀掛松 (標高1810m) のところのものです。花期は5月中旬~下旬。
ツルギミツマツツジ群落
ツルギミツバツツジに果実が出来ています。10月にまた来て、この果実から種子を採取、平地で育つかどうか不明ですが、もし育っても葉が薄く、枝も細くなるかも?? ちなみに海岸風衝地にある葉が厚いハマカンゾウの種子を採集して蒔いて育てたら、葉が薄くなって、普通のノカンゾウみたいになりましたわ。
ツルギミツバツツジ


       ***********************************


【資料】 剣山測候所の気象観測データ
剣山は吹くときには風が非常に強く、軽量登山者は次郎ギューへの縦走路で吹き飛ばされる。


気象庁ホームページ内の 剣山測候所の気象観測データ から、剣山の山頂近くで樹木の新芽が伸長期である5月・6月の日々の最大瞬間風速を抽出しました。とにかく風が強いことがわかります。この日常的に起こる強風・暴風により、風あたりが強いところでは軟弱な新芽がやられることが考えられます。

●なお、データが古いのですけれども残念ながら気象庁のリストラの一環で剣山測候所が廃止されているからです。有人の測候所廃止後も10年ほど自動観測が行われましたが、それも2001年3月末で終りました。高層気象観測が充実してあえて山上の観測の必要性が薄らいだ、みたいな理由を気象庁は言っておるわけですが、たしかにそうでありましょうが、貴重な山岳気象観測データを残した剣山測候所を廃止したのは、くだらん温暖化利権に熱心な気象庁は肝心かなめの 「観測」 をおろそかにしているのであろうと思われます。気象庁の一番の任務は 「観測」 であるハズで、なぜならば民間では100年200年という長期の観測など絶対にできないからです。「観測」 そのものは利益を生まないので民間では無理です。

●たとえば、わが淡路島の洲本測候所が廃止されて無人の特別地域気象観測所に格下げされたさいに、人の目で行われてきたサクラの開花が観測されなくなりました。これを淡路島民が大いに嘆いて、洲本市民の有志が中心になって、じゃあ我々の手でそういう生物季節の観測を引き継いでやってやろうではないか! と会のようなものが出来たけど、何年も続かなかったよね! サクラの開花の観測など難しいものでもなんでもなく小学生でもできます。たとえ簡単なことであっても、倦まず撓まず100年続けるのはよほどの動機・意義がないかぎり絶対に民間では不可能です。 

ちなみに、長野県の諏訪大社上社の摂社の八剱神社が 諏訪湖の結氷状況 を600年近くも記録するという世界屈指の長期観測をしています。現代では結氷状況の観察結果が気象庁にも報告されているようですが、これは神事の一環であって特別な理由があり、例外中の例外です。


↓ 5月の日最大瞬間風速 (気象庁観測)
剣山測候所の5月・6月の日々の最大瞬間風速(1986年~1990年)

↓ 6月の日最大瞬間風速 (気象庁観測)
剣山測候所の5月・6月の日々の最大瞬間風速(1986年~1990年)


5m刻みの度数分布


剣山測候所 日最大瞬間風速の月ごとの10傑
台風期に暴風が起こるのは当たり前ですが、台風がこない厳寒期であっても50m前後の暴風が起こっています。ただし、それは南風が圧倒的です。冬場の北西季節風による強風はおおむね30m前後であります。 
(気象庁観測)
 なお、統計期間は1961年5月~1991年3月。 50m超の暴風は赤字にして強調した。
剣山測候所 日最大瞬間風速の月ごとの10傑




阿波剣山のキレンゲショウマが見頃! (その4 見事なマスタケが見つかる)





瓦重ねの見事なマスタケが見つかる!
上等な食菌だが、生食は中毒するので、よく火を通すこと


見事なマスタケです。幾重にも瓦を重ねたように見えます。下山を始めてしばらく山を降りたところ、海抜1870mぐらいのところだと思います。これは同行のO君 (おおくん) が見つけました。登りも降りも吾輩はフウフウと気息延々で、周囲をよく見る余裕はほとんどありませんでしたが、O君 (おおくん) は余分な荷物を背負っていないスリムな体躯なので、余裕しゃくしゃく、周囲をよく見ていたから見つけることができたのでしょう。

↓ ほんまに見事な瓦重ねです。まるで初秋のツキヨタケがびっしりと生えるのを連想します。写真のものは傘が全開していますが、まだぜんぜん硬くなっていなくて、傘の先端も基部の石づきも指で押さえてみるとフヨプヨとコンニャクみたいに柔らかく、ちょうど採りごろ食べごろであります。採集適期!見事な瓦重ね

今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 『日本のきのこ』 山と渓谷社 1988年 から引用します。

【引用開始】  タコウキン (多孔菌) 科 アイカワタケ属。材上生。ほぼ半円形の傘が幾重にも重なり合い、全体では20~30cmにも達する大型のきのこ。傘は朱紅色を帯びて華麗、下面も同じ色だが、鮮黄色のこともある。肉がマス色のことからマスタケの名が生まれた。夏~秋ツガなどの針葉樹の幹に生え、次種のアイカワタケの変種である。アイカワタケとは傘の色の違いと針葉樹性の点で区別されるが、中間型とみなされるものもある。ともに心材の褐色腐朽菌。発生する樹種により多少風味に違いがあるようだが、いずれも若いときだけが食用になり、耳たぶ程度のやわらかさを最上とする。生食は中毒するため要注意。 【引用終了】


なお、引用文中にある基本種のアイカワタケですが、マスタケを黄色くしたもので、わが淡路島南部の諭鶴羽山地でシイの立ち枯れや倒木に生えるのを見ます。

マスタケをどういう料理にして喰うのか?
さて、この紅サケかマスを彷彿と想わせる華麗な色のマスタケでありますが、ナチュラリストの 植野稔の自然遊悠学 「マスタケを料理する 」 によれば、マスタケのオリーブオイル炒めというのが、採りたてのマスタケを最大限生かす料理法であるそうです。 では、吾輩はこれをどういうふうに食すかといえば、喰いません。吾輩はマスタケ、アイカワタケ、それからシイ林に出る赤いカンゾウタケは喰いません。剣山のシカと同じで好き嫌いがあり、喰えるものでも喰わないということはあります。山菜やキノコを何でもかんでも喰うわけではございません。

↓ キノコの裏面がよく見えるように下から見ます。
下から見る
下から見る

↓ キノコの表がよく見えるように上から見ます。ほんまに 『日本のきのこ』 が言うとおり “華麗なるキノコ” です。あまり毒々しさは感じませんけど、鮮やかな色のキノコの範疇に入るキノコでありましょう。色の鮮やかなキノコは毒キノコだという迷信を打ち破るのにいいキノコです。なお、生食は中毒するからよく火を通すように。何べんも注意喚起しておきます。これで吾輩のブログを見てマスタケを食べて中毒されても、吾輩は免責です。
上から見る
上から見る

↓ 横からも見ます。
横か見る

↓ 宿主はコメツガの立ち枯れでしょうか? マスタケ発生の立ち枯れ木のすぐ横の木を見上げるとコメツガです。マスタケ発生木の樹種はハッキリしませんが、樹皮の感じからコメツガが疑わしいですが、ウラジロモミの可能性もあります。亀甲模様じゃないからヒメコマツじゃなかろう。
コメツガ



阿波剣山のキレンゲショウマが見頃! (その3)
2016.7.30 阿波剣山写真ギャラリー

梅雨明け2週間後の天気安定時期なるも、雲多し。
雲多くして山頂はガスっていますが、ときおり雲が切れて下界が覗けたり、周囲の山々がみえます。青い屋根は剣山の山頂にただ一つある山小屋の剣山頂上ヒュッテです。今日は頂上ヒュッテの2代目のおやじさんは鍬を持って登山道の整備に腐心されていました。いつも通らせていただきまして有難うございます。雲が下に見えていますが、この雲が下にあわせてコメツガなど亜高山帯針葉樹が中級山岳の雰囲気をかもしだしています。
剣山頂上ヒュッテ
↓ 頂上の木道東テラスから、東方の尾根、一ノ森 (標高1880m) を眺めました。雲が多いスね。本日は太平洋高気圧の辺縁をめぐる暖湿気が四国東アルプスの斜面を這いあがっているようです。南東方向からUCL (上層寒冷低気圧) が北上していますので、夕立が来るかも? 夏場の気象の面白い点は、上空の寒気がしばしば南から来ることです。
二の森方向
↓ 山頂から西方向、高知県の最高峰の三嶺を見ましたが雲が多いです。空気が清澄ならば三嶺の右肩はるかに石鎚山が見えるのですけれども、全然ダメです。
三嶺方向
一瞬、ジローギューが姿を見せました。剣山~三嶺への縦走路の南側で雲が湧き、北側で雲が消えています。確たることは言えませんが、斜面にそって南から上昇気流だったものが、尾根を越えて北側には下降気流となるためでしょうかね??
縦走路に雲が湧く

たおやかで印象的な山容のジローギュー
東テラスからジローギューと剣山山頂を眺めました。剣山の笹原を横切る太い腺はホラ貝の滝に降りて行く登山道です。それと目を凝らしてみると、笹原に細い線があるのがわかります。シカ (鹿) の通る獣道です。シカだって全くの藪こぎはイヤなようでして、道になったところを行きます。
ジローギューと剣山山頂
剣山山頂からジローギューを眺めました。ちょっとの間、雲が切れました。ジローギューは木がなくミヤマクマザサの笹原です。なんとなく奈良の全山芝生の 若草山 を連想します。
ジローギュー
登山者がゾロゾロとジローギューへ向かいます。遠くから見るとアリの行列です。見ノ越から剣山山頂まで来た登山者は、余力がある人は次へ向かいますが、西のジローギューへは8割の人、東の一の森へは2割の人が行くように思われます。
ジローギュー

三角点標石は石で固められ、注連縄が張られる。
山頂
三角点標石は2段構えの石塁で固められていますが、これには何の意味があるのでしょうか? 昔は石塁は一段じゃなかったですか? 注連縄 (しめなわ) が円環に張られているのは、おそらく、剣山本宮宝蔵石神社のお神輿がここへ御神幸するので、神聖な御旅所ということなのでしょう。たぶん。
山頂三角点の注連縄
剣山三角点の花たち (高嶺の花たち)
↓ 三角点の石塁に イヨフウロ が生じています。別名はシコクフウロです。徳島県ではイヨフウロの名称は避けてシコクフウロと言うてますけど、愛媛県に対する対抗意識でしょうかね?? 四国 は阿波・土佐・伊予・讃岐の4県合わせても人口は382万余りで、関東の有力1県より少ないです。で、一致団結せにゃあかんのに‥。元々徳島県 (阿波藩) に所属したわが淡路島が兵庫県を脱退して四国に編入しても396万人で400万を切りました。 なお、イヨフウロは環境省カテゴリーではいちおう準絶滅危惧種であります。しかしながら四国山地ではわんさかとあるので、四国の県レベルでは絶滅危惧指定はされていません。
シコクフウロ
イヨフウロ
↓ 【参考】 ちなみに、こちらは同じフウロソウ科フウロソウ属の ヒメフウロ です。6月27日にキレンゲショウマ自生地の行場の石灰岩の岩場で観察したものです。国内数か所 (剣山および石立山・伊吹山および近くの霊仙山・養老山地) しか自生が無く徳島県では絶滅危惧Ⅰ類。これは有名な薬草のゲンノショウコの仲間なので、生薬にできるらしい。イヨフウロとヒメフウロとでは花の大きさが全然ちがいます。
ヒメフウロ

タカネオトギリも生じています。四国と九州の高い山にある高山植物とされますが、四国に高山帯に達する標高の山はないので、高山植物と言うのは変です。タカネオトギリは環境省カテゴリーでは絶滅危惧指定されていません。四国山地にわんさかとあるので、四国島内で絶滅危惧指定はありません。
タカネオトギリ
タカネオトギリの花


山頂は隆起準平原の名残で、牧歌的な笹の草原。
平家の落武者たちが祖谷の山中に隠れ住んで、この山頂で馬術の修練をして再起を図ったということですが、剣山測候所が有人観測していたころ、測候所の職員たちがこの平家の馬場でスキーをしていたとか。スピードが出過ぎてこの笹原からはみだしたらえらいことになりそう。山頂はなだらかですが、周囲はかなり急峻です。
平家の馬場
鉄塔のところが剣山測候所の跡です。
平家の馬場


帰途の西島駅からの風景
西島駅まで降りてきました。国土地理院の地形図から読みとると西島駅は標高1710mと1720mの2本のコンターの間にあります。標高1750mだと言っているのはあきらかに少しサバを読んでいます。むこうの雲のかかっている山は塔丸 (とうのまる、1713m) です。
帰りの西島駅
こちらの雲がかかる山は丸笹山 (まるささやま、1712m) です。
丸笹山
↓ 妖しい雲が湧いています。もし、積雲 → 雄大積雲 → 積乱雲(有毛積乱雲) と発達して激しい雷雨となるならば一瞬の間です。30分もあれば可能で1時間は標準でしょうか? なぜならば、雲の中で激しい上昇気流が起こり、かりに上昇速度が10m/秒だと仮定すると、地上から成層圏12000mまで気流が上昇するのは僅か1200秒 (20分) でしかありません。山で雲が湧いてザァーっとくるのはアッという間です。これが対流性の雲の恐さです。帰りしなに瀬戸内海 (播磨灘) の上に大きなかなとこ状積乱雲が湧いていました。
妖しい雲が湧く
逆方向の剣山山頂を見上げたら雲が晴れていました。
剣山山頂の雲が晴れた

帰途に剣山を見上げて、別れの挨拶。
見ノ越から夫婦池へ行く途中で剣山をふり返るといい感じです。ここは標高1430mぐらいだから、山頂との比高は500mしかなく、そう高い山には見えません。 時刻は午後4時35分です。朝5時に南あわじ市を出発、8時半に見ノ越に到着、剣山には8時間滞在しました。 山さん本日は素敵な一日をありがとうございました。
帰りしなに見上げた剣山
帰りしなに見上げた剣山



阿波剣山のキレンゲショウマが見頃! (その2)
キレンゲショウマが見頃です!
以下6枚の写真は2016年7月30日に撮影したものです。

↓ キレンゲショウマの自生地 (保護地) です。シカ (鹿) はこのキレンゲショウマを好みます。そのためキレンゲショウマの自生地は、地元の保護活動の人々の手でシカ食害防除ネットが張られています。ここは剣山山頂直下ですが、北東斜面でかなりの急斜面です。沢ではありませんが、かなり湿気の多そうな所です。キレンゲショウマの自生地の地質は石灰岩のようで、キレンゲショウマは好石灰植物であろうかと思われます。 この植物の観察は去年行いましたので割愛します。  手前味噌ですがこちら→ キレンゲショウマの観察 2015.8.7
キレンゲショウマの自生地
キレンゲショウマの自生地

自生地付近は急峻で危険が伴います
高齢者・婦女子・健脚でない方は植栽品を見るにとどめたほうが無難かも? 見ノ越民宿街、登山リフト索道沿い、西島駅、頂上ヒュッテにキレンゲショウマの植栽品があります。
キレンゲショウマの自生地

↓ 花はみな下を向いていますが、これは花が重いためで別に何も不思議はありません。
キレンゲショウマ群落の拡大
↓ すこし拡大
すこし拡大
↓ よく見ると、5枚ある花弁が螺旋状にスクリューのような配列になっているのが独特です。
花のアップ
↓ マルハナバチが訪花して、一心不乱に花粉を集めています。蜜を吸っているのかもわかりません? このハチはよほどのことがない限り (つかんだりしない限り) 刺しません。キレンゲショウマが虫媒花であることを示しています。
マルハナバチが訪花しています


キレンゲショウマの分布について (以前の記事の採録)
●キレンゲショウマは剣山にしかないのではありません。石鎚山 がキレンゲショウマの基準産地のようですし、四国カルストの黒滝山にも、紀伊半島の大峰山系にもあります。九州の祖母山や白鳥山などにもあります。島根県の山にも自生が知られ、ようするに、キレンゲショウマは西南日本外帯のブナ帯~亜高山帯に点々と分布しているわけです。分布域からすると襲速紀要素 (そはやきようそ) の植物の典型例だといえましょう。分布が限られるといっても、西南日本外帯のブナ帯上部~亜高山帯に点々と自生し、中国にもあるというから日本固有種でもありません。

●ネット情報で、基準産地の石鎚山以外に、キレンゲショウマの確度の高そうな自生情報を探してみましたところ、次のような自生地点が見つかりました。
九州 祖母山九州熊本県 御三池 (おみけ)宮崎県 白岩山九州 市房山(11頁)、高知県 黒滝山高知県 筒上山徳島県 剣山(徳島県では剣山1か所のみ)、広島県 戸河内町(恐羅漢山あたり?)、島根県 匹見町奈良県 天川村・川上村(行者還岳、観音峰山?) 得られた自生地情報を地図にプロットしたら、分布図らしきもの (分布図もどき) ができてしまいました。

キレンゲショウマの分布

キレンゲショウマの分布域を概観すると、日本国内に大きく5か所であるといえましょう。 ①、大峰山系 ②、剣山系 ③石鎚山系 ④、九州脊梁山地 ⑤、中国山地西部 であります。ということは、西日本各地の人はキレンゲショウマの花を見るだけならば、剣山である必然性はないわけです。最寄りの自生地を訪問すればいいわけです。各地の自生地では山岳観光の目玉として顕彰し保護し案内看板を設置するなど、キレンゲショウマの見学をサポートしているようです。

●↓ 村田 源 : 『近畿地方植物誌』 大阪自然史センター刊, 4頁, (2004年) にキレンゲショウマの分布図が載っています。で、借用します。 広島県西部ならびに鳥取県西部のデータがプロットされていないので、それらが見つかる前のきわめて古い標本群をプロットした分布図かもしれませんが、こちらの方が信用なります。あるいは、ソハヤキ要素の植物であることを強調したいがゆえに、ソハヤキ地区から外れる自生地を無視したのかも? いずれにせよネット情報でこしらえた分布図もどきと比べて、それほど大きな違いはなさそうです。
キレンゲショウマの分布図



copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.