雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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オンツツジはすでに落花したが、自然観察の対象はいろいろ。 (その2)
●オンツツジの花は終ってしまいましたが、他に花がないわけではありません。顕花植物はみな花が咲くわけです。花が地味で目立たないだけであったり、タケ・ササの仲間とかリュウゼツランのように数十年に1回しか咲かなかったり、あるいは開花するための条件が満たされず咲かないだけであったり、(たとえば畑のサツマイモは本土では気温が低すぎて花が咲きませんが、沖縄じゃ良く咲く) というふうなことはあっても、まあ皆花は咲くわけです。ところがヒトという動物は派手な花を求める習性があって、地味な花にはあまり寄りつきません。オンツツジの花が終ったとたんにツツジ公園はひっそり閑としています。派手な花に群がるヒトの習性は、大きな利権を求める政治家と結局は同じなのかもしれません。

たった5台きていただけ
↑ このまえオンツツジ満開状態のとき、平日にもかかわらず花見客が大勢来ていましたが、花が終ったとたん来訪者はほとんどいません。5台来ていただけです。それもオンツツジが目当てだったけど来るタイミングを誤ったという人たちばかりです。ただし例外もあって一生懸命ワラビなど山菜を採る人もいました。吾輩じゃありません。手前の軽トラの人ですが、たぶん地元の人か?


2016年5月29日、高越山の花の写真ギャラリー
以下に、本日観察した花のいくつかを列挙します。なお、同定まちがいがないかどうか検証するために、また説明不足をちゃっかりと借用するために波田先生のリンクを勝手につけました。なお、アオテンナンショウとアサガラはありませんでした。

クリ の花です。今の時分はよく目立ちます。クリのある場所がよく分かります。で、場所をマークしておいて秋にクリ拾いです。自生クリは実が小さいのですが、探せば栽培クリに迫るほど大きな実をつける木が山中にあります。
クリの花

ウツギ です。平地から山頂までたくさんあります。剣山スーパー林道では標高が高いところでは梅の花に似たバイカウツギとなるのですが、高越山では山頂尾根伝いでもみなウツギでした。バイカウツギは見られません。
ウツギの花

スイカズラ です。咲きはじめは白、翌日だったか翌々日だったか黄色に変化します。つまり黄色の花は古いということです。
スイカズラの花

マタタビ です。今時分葉の一部が白くなります。夏が終わるころ、再び緑に戻ってきます。秋の実は上等な山菜です。
マタタビの白化葉
マタタビの白化葉
マタタビの蕾

ユキノシタ が非常に多いです。林道壁面にびっしりと付着します。栽培品の逸出ではなく、谷の奥にもたくさんあります。上等な山菜で、丸い葉を天ぷらにします。
ユキノシタが壁面一面に張り付く
ユキノシタ
花のアップ

↓ 薄紅色の ノイバラ です。(ノイバラの花はは通常は白です)
薄紅色のノイバラ

↓ アオテンナンショウです。四国東部の山域にはこのアオテンナンショウと付属体が白い餅みたいなユキモチソウがあって、両者の自然交雑種も知られています。是非雑種を見たいと思うんですがまだよう見つけらんです。
アオテンナンショウ

ヤブウツギ です。花をアップするとけっこう豪華な花です。栽培品の逸出みたいな錯覚がしますが、全くの自生種・野生種です。これは、この原種のままで鉢植え・盆栽にしたら庭の飾りになりそうです。
ヤブウツギ
ヤブウツギの花
↓ ヤブウツギの分布。関東以西の本州と四国の太平洋側にあるようです。国立科学博物館 標本・資料統合データベース から検索し、187点のヤブウツギの標本がヒット、分布地図表示を借用しました。
ヤブウツギの分布


↓ アサガラです。樹高15mぐらいの立派な木でした。木の上の方で咲いているのでアップの写真が撮れません。近縁のオオバアサガラが葉が薄くてなよなよした印象に対して、このアサガラのほうは葉がやや厚くてごわごわした印象を受けます。こちらはオオバアサガラ ですが、葉の側脈の数がアサガラのほうが少ないので、見分けるのは容易です。
アサガラ

↓ 登って来る林道沿いや、スギ植林の林床には コガクウツギ だらけです。飾り花は3枚のものが圧倒的に多いのですが、必ずしも3枚とは限らないようです。4枚のものも、5枚のものも結構出てきます。
スギ植林の林床はコガクウツギだらけ
勝手にリンクした波田先生の写真のものは、飾り花の飾り弁は丸く私の写真のものと形状がかなり異なります。じつは、個体によってかなり変異の幅が大きいです。ヒトの顔がみな違うのと同じ。
飾り花は3枚とは限らない

フタリシズカ です。これはよく見かけるのですが、ヒトリシズカ (ここらはキビヒトリシズカの分布域か?) はめったに見ませんわね。詳しい花の構造を観察するには最低限20倍のルーペが必要そうです。
フタリシズカ
花のアップ

モチツツジ です。しぶとく残っています。早いのは3月下旬から咲いているので、花期はゆうに2か月間にも及びます。オンツツジの花期が非常に短いのと対照的です。
モチツツジ
モチツツジ
モチツツジ


写真追加
これが日本在来種のサワギク
↓ こちらは5月17日に撮った写真です。スギ植林の林床にありました。サワギク です。環境省が利権にするために目のカタキにする外来種のナルトサワギクの近縁種 (日本在来種)です。利権にする手口は一般的に申して、

“たいして問題でもないことを、さも重大な問題であるかのように誇大に喧伝し、何らの対策も立てなければ大変なことになりますよ、と危機感・恐怖心をあおる” 

ということです。危機感・恐怖心をあおるにはマスコミを使い、大変だあァ! とキャンペーンを張らせます。手口は非常に単純なハナシなのですが、なぜ多くの国民が簡単に乗せられてしまうのか? ですが、ひとつにはNHKや新聞が報道することは正しいというマスコミの無謬性を信じすぎていることがあげられます。しかしですね、マスコミは慈善事業じゃなくてただの営利企業なんです。自分たちにとってトクになることなら奴らは何でもします。実際に平気で政府の大本営発表機関になり下がっています。そうするほうがトクなんでしょう。ただし、短期的にトクというだけで、長期的には視聴者や読者の信頼を失います。やがて視聴者や読者の信頼を裏切ったマスコミは存続の危機に直面するハズです。目先のトクを追いかけるのは危ういということに奴らは気付いていないようです。


在来種のサワギク
在来種のサワギク
在来種のサワギク

●この日本在来種のサワギクはナルトサワギクのように枝を分けることがすくなく、全草ひょろひょろとした印象を受けます。徳島県では暖帯上部~ブナ帯にかけて植林の林床とか谷筋などでよく見かけます。半日蔭のじめじめしたところの草です。ナルトサワギクが主に平地で広がり、植生が人為的に撹乱されたところ(陽光地)に生育するのと対照的です。つまり、サワギクとナルトサワギクとでは成育環境が全く異なります。ゆえに、ナルトサワギクが日本在来種のサワギクを駆逐することなどあり得ません。


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●コメント欄でアシタバが話題になっています。アシタバは伊豆諸島や、関東南岸や静岡県の海岸に自生するセリ科の優れた山菜です。生長が早く、栄養も満点で、“今日摘み取っても、明日にはもう新しい葉が出ている” というのが語源だとか。残念ながら淡路島周辺の海岸を探しても自然分布はありません。なお、草姿が酷似した大型のセリ科植物が海岸にありますが、ハマウド (浜独活) です。食べられないとされています。毒があって食べられないのか? 不味くて食べる価値がないのか? 詳細は不明です。
手前味噌な拙記事 ワラビと、ハマボウフウのサラダ に淡路島のハマウドの写真があります。沖縄じゃハマウドを食べているようですが、可能性は低いものの沖縄のハマウドは無毒な系統で、本土(周辺島嶼も)のハマウドは有毒な系統? というのもあり得ます。

アシタバの分布





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オンツツジはすでに落花したが、自然観察の対象はいろいろ。 (その1)
本日は2016年5月30日(月曜日)であります。

落合峠に行くつもりが、寝過ごして高越山に変更。
●昨日の29日 は友引きだったので、クライアントからの依頼は何も入っていませんでした。で、徳島県内で車で行ける最高所の峠 (あるいは四国最高所か?) の落合峠 (標高1520m) にツルギミツバツツジのお花見に行こうと思いましたが、なんと寝過ごしてしまいました。 (なお、落合峠はこういうところです) アウトドアズマン失格! 朝8時半にのこのこと出発することになってしまい、この時間からでは落合峠はちと遠すぎます。なんせ徳島市に在住している人でも、「落合峠は県内であるが、やはり遠い」 なんて言っています。落合峠で出会った人と話をしたらそう言っていましたわ。徳島市の人でさえそう言うぐらいだから、他県人 (いちおう兵庫県人) の吾輩には本当に遠いです。落合峠に行くには最低でも朝3時に出発しなきゃなりません。でないと日中の行動時間を確保できません。それにお天気も下り坂のようです。午後から雨の可能性が高まっています。 そこで、ずっと手前にあって淡路島から近いところで、標高も低く瀬戸内側にせりだしている位置のために、雨の降りだしが落合峠よりも1~2時間は遅れると予想できる 高越山(こうつざん) (標高1133m) へ行ってまいりました。

●つい、このあいだ有名な日本一の 船窪オンツツジ公園 のお花見に行ったばかりですが、また高越山です。本当に性懲りもないものです。船窪オンツツジ公園はあっという間に花が終り、このあいだの喧騒はかげもかたちもなく、ひっそりとしていました。遅ればせながらオンツツジを見ようとタイミングを外したお花見客がパラパラと来てはいましたが、もう花はありません。サクラでも何でもそうですが花の命は短く、ちょうどいいお花見の見頃は1週間ほどの幅しかありません! しかも野生の花は自然の荒々しさ気象などの厳しさから毎年見事に咲き誇るわけではありません。裏年と表年を繰り返す花も多いですし。一般的に申して、自然界で本当に見事な開花は10年に1度であり、しかも見頃は1週間の幅です。見事な花を見ようと思えば、足しげく来る必要があるわけです。 思い付きでチョイチョイと来て見事な花だったら、それはかなり僥倖 (思いがけない幸運、運が良かっただけ) であったということなんです。


↓ 遅ればせながらオンツツジの花を見に来た客には、あまりにも非情な看板です。でもまあ、非情なのではなく、前もって花はもう無いよと知らせてくれるのは、とても親切なのかもわかりません。
もう花はありません!

ふいご温泉入口近くの高越山登山口 に3台の車がおりますが、ほぼ間違いなく山登りです。徳島2台、愛媛1台ですが、ここは香川の人が好んで来る山です。登山口の標高は90mほどです。山頂は1133mなので標高差で正味で千mを登らなきゃなりません。健脚程度にもよりましょうが2~3時間コースです。吾輩はよう登りません。いつも文明の利器の恩恵にすがっています。年と体重のせいで、もはや剣山の見ノ越と山頂の標高差550mが精いっぱいです。
3台おりますが、これは山登り

↓ ここは西山上 (西の金峯山寺の意味か?) と讃えられる修験道の山です。地元の人は 「お高越山・おこうつさん」 とか、 「オコーツァン」 など敬いと親しみをこめて言っています。8月18日の夜には十八山 (じゅうはちやま) と称して修験道の開祖の役 小角 (えん の おづの) の命日供養の盛大な紫燈大護摩法要があります。 それは深夜に盛大に厳粛に行われる秘儀 ですが、夜間に2回行われます。1回目は男性が参列できる護摩法要です。その夜は女人禁制で、女性は庫裏で待機します。深夜日が替わったら女人禁制は解かれ、2回目の護摩法要が修されますが女性が参列できます。
ここは西山上と讃えられる修験道の山


↓ ここで標高1010mです。100台や200台置ける広い駐車場です。お花見見頃の土日にはこの駐車場が一杯になりますが、もう花が終ったのでたった1台だけです。ジムニーに乗ったアウトドアズ一家のようです。アウトドアズパパが子供たちにアウトドアの心得を教えているみたいです。バーベキューをやっていたような感じで、「いいか、お前ら、焼きかたはこうするんだぞ」 たいてい子は親のやっていたことを継承します。アウトドアパパの子はアウトドアが好きになり、泥棒パパの子は万引きジュニアの常習犯だったり‥。 ちなみに売国政治家の孫もまた売国政治家です。 「アメリカの手下をするならば戦犯を不問にしてやるぞ」 という取引条件で、巣鴨プリズンから放免された売国奴・岸信介の孫、安倍ジョンイルもまたアメリカの手下・売国奴なのです。彼はアメリカ属国主義者、どうしようもない米国追従・隷属です。このたびの沖縄での米軍属の強姦殺人事件について、本当に愛国心があるのならば、治外法権を強要されている不平等協定の日米地位協定は見直しだ! とオバマ大統領に迫らなければなりません。美しい国とか、愛国心を、などと声高に叫ぶヤツほど愛国心がないわけです。
広い駐車場は1台だけ

今年のオンツツジの花は終了です!
↓ 5月29日、残念ながらオンツツジの花はもうありません! また来年です。しかし来年の花は裏年になるので開花はみすぼらしいと思います。
花はありません
花はありません
花はありません

これは5月17日の写真です。詳細は5月17日の拙記事。たった12日経っただけでガラリと一変しました。
見事な咲きっぷり


花が無いかわりに、降雨前の雲海が見られた!
↓ 以下3枚は船窪オンツツジ公園から西方、矢筈山方向
船窪オンツツジ公園から西方、矢筈山方向
船窪オンツツジ公園から西方、矢筈山方向
船窪オンツツジ公園から西方、矢筈山方向

↓ 以下3枚は登山車道から北東方向、徳島平野を流れる吉野川を雲の切れ目に見たところ。
登山車道から北東方向、徳島平野を流れる吉野川を雲の切れ目に見る
登山車道から北東方向、徳島平野を流れる吉野川を雲の切れ目に見る
登山車道から北東方向、徳島平野を流れる吉野川を雲の切れ目に見る

↓ 立石峠 (標高は1100m) から東方、徳島市や淡路島方面を見ましたが、天候不良のために視程が落ちています。見えません。立石峠とは、船窪オンツツジ公園から高越寺へ尾根伝いに林道 (狭い車道) が2キロほどあるのですが、その途中の見晴しのいいところです。地形図には記載がありません。尾根筋の林道は植林が大きくなって視界を遮り眺望はほとんどダメです。
立石峠から東方を眺める
立石峠から東方を眺める
立石峠から東方を眺める




フクイチ原発過酷事故による放射能汚染は解決していない
●フクイチ原発過酷事故関連のニュースはめっきりと少なくなりました。巷間では (特に西日本では) 原発事故などなかったかのような風潮です。もはや話題の俎上にものぼりませんし、人々は食品放射能汚染に全く無警戒です。しかしながら、ゆめゆめ忘れてはいけないのは、フクイチ原発事故が問題解決されたわけじゃ全くないということです。

●邪悪きわまりない政府のキバが国民に向けられているのに頓着がありません。福島周辺での疾病罹患率の突出を目立たなくするために、全国での疾病罹患率の全体底上げを狙って、放射能汚染がれきを全国にばら撒き、東方の農水産物の積極的拡散に躍起です。 放射能汚染物質はできるだけその場に閉じ込めて拡散させないことが合理的であるのに、政府のやることは正反対です。食べて応援などと言っている農水省官僚が一番食べていないわけです。 (庁舎の食堂でときたま食べて応援みせかけキャンペーンを張って誤魔化しているだけ!)

福島周辺で子供たちの甲状腺がんの発生率がハネ上がっているのは疑いようもありませんが、甲状腺がんはあくまでも色々とある放射線障害の一つにすぎず、様々な疾病の発生率が東方で観測されているようですが、再稼働をたくらむ原子力村の圧力でかなり隠ぺいされているようです。しかしまあ、隠しきれないですわね! 頭隠して尻隠さず。人の口に戸はたてられないという諺のとおり、どこからでも情報は漏れますわね! ここでハッキリしたのは、放射線障害は確率的な影響であるということです。しきい値があって、しきい値以内の低線量被曝では全く影響などないと原子力村に魂を売った医学者どもが言っていましたが、しきい値などなかったわけです。高レベルであろうと低レベルであろうと、受けた放射線量に応じて影響が出るということが、疾病の発生率上昇に現れていますね。どいつもこいつも御用学者ばかりだ。もはや学術とか権威など崩壊しています。やはり食品放射能はゼロにしなきゃというホワイトフードの考え方は正しいわけです。 

それとこういうことを言うと (書くと) お叱りの苦情メールが来るわけですが、怒りをぶつける相手を間違えていますよ! 吾輩は原子力関係者ではありません。事故を起こした張本人は、原子力政策を進めた歴代の自民党政治家 (その源流は中曽根康弘と正力松太郎) であり、経産省官僚であり、安全神話を振りまいた原子力学科の御用教授どもであったり、実際の原子炉運転をする電力会社であったり、さらには三菱・日立・東芝の原子炉メーカーや、原発は巨大な工事をするわけだからゼネコンも、これらの政官財複合体 = 原子力ムラが事故を起こした張本人です。吾輩はただの庶民にしかすぎません。庶民が庶民を攻撃し、庶民同士をケンカさせるのは本当に邪悪な者どもの思うつぼです。江戸時代の分断統治と同じ構図。

●鹿児島県川内原発は再稼働され、他の原発もこれから次々に再稼働されてゆくものと思われますが、フクイチが終息 (収束ではない!) するには本当に何百年かかるのか? 全く予想も想像もできません。 ちなみに、「終息」 とは物事が解決されて終ること、完全解決です。「収束」 とは事態がそこそこの状態におさまったということですが、完全解決ではなく途中経過にすぎません。言葉の意味がかなり違います。同音異義語を使い分けて誤魔化しているわけですが、 「収束」 という言葉を政府が使っていることが、完全解決は不可能ということを白状しているわけです。

かの地の広大な敷地には、除染などで出た低レベル放射能汚染ゴミを入れた黒いフレコンバッグが、見渡す限り並べられるという地獄のような光景になっている模様です。メルトスルーした核燃料デブリがどこに行ったのか? 誰にもわからず地下水を高濃度に汚染し続けているわけです。あふれかえった汚染水は太平洋をよごし続けているわけです。それにしても凍土壁の噴飯! おへそでお茶が沸きそうです。いまフクイチの1号機の建屋カバーの撤去作業が行われているようですが、工事に伴って放射性物質が大気中に垂れ流され続けているわけで、サミット中は工事を中止してくれと政府が東電に圧力をかけた模様です。つまり、放射性物質を吐き続けていることを、政府が暗黙に認めていると看做せるわけです。

●かりに百歩譲って低レベルの被曝は問題ないと仮定しても、ガラス固化体にしステンレス容器に詰め込んだ高レベル放射能廃棄物はどうするんでしょう? この解決法は全く確立されていないじゃないですか! 何千本とためこんで一体どうするんでしょうかね? “原発はトイレのないマンションだ” とは長年言い古されたことですが、家の中が (日本国内が) 汚物であふれ返っているのは変わりません。悪徳団体ニューモが地層処分に躍起ですが、手を挙げる自治体はいません! それに日本はユーラシア大陸やアメリカ大陸の中心部のような何億年も変わらなかった安定地殻じゃないです。日本列島は4つのプレートが接する世界で一番地殻変動が激しい場所です! 日本アルプスは3000mの高さですが第四紀にたった100万年とか200万年で隆起したとされます。それほど日本列島の地塊は不安定なのです。降水量も多くて浸食も激しいし。ニューモの言う地層処分には世界で一番不適切なところなんです。ガラス固化体キャニスターを地下300mに埋めたところで、数万年で地表に出てきます! ガラス固化体キャニスターを手で触れても安全なレベルまで放射能が減衰するには数十万年とされます。 ていうか、ステンレス製のキャニスターなんて数十年ともたず腐蝕し、ガラスで固めたといっても強い放射線と熱でひび割れ漏れだして、地下水を猛烈に汚染するにちがいありません。

●ほんまに原発とは真っ黒いもので問題は沢山あるわけで列挙しきれないわけですが、政治とりわけ自民党の議員のタチの悪さ! 平和が嫌いな憲法改悪勢力はハッキリ言って核武装を夢見ている連中です。こいつらは 「国民主権」 というのも相当に嫌いなようで、天皇を元首にして絶対君主制を望んでいるようです。(註) 安倍ジョンイルは500年前の中世の人か? (じつは元首にまつりあげる天皇は飾りなのであって、天皇の権威をうまく利用して背後におる権力者がしたい放題をする、歴史がそう) フクイチが解決もできていないのに、憲法改悪勢力が再稼働をたくらむ理由の一つには核武装をあきらめていないこともあるのではないか? 戦勝国アメリカの手下をする司法取引で巣鴨プリズンから生還した者の孫が首相をしているという異様さよ! やはりわれわれ日本人の手で戦争指導者にキチンと責任をとらせなかったことが、70年後に尾を引いていると言わざるを得ないです。原子力村の連中はタチが悪いのは申すまでもないのですが、われわれ一般の国民にも問題がありそうな気がしています。 それから、日米原子力協定が存在するために、アメリカが日本の脱原発を認めないということもあるのではないか? 日本が原発から足を洗うにはアメリカからの独立も要りそうな感じ‥。 それにしても、河野太郎は自民党内では珍しい原発反対論者で自民党内の良識派でした。で、吾輩も氏のブログ 「ごまめの歯ぎしり」 は情報源として貴重で愛読していましたが、去年の秋に閣僚に取り込まれるやいなや、彼はブログ内の原発反対文言を消去しました。政治家という人種は利権やポストという餌のまえには、あまりにも無節操きわまりなく、信念も主張も矜持も何もないということです。 

このように、命がけで信念を墨守しない国会議員の多いことは絶望的です。で、基本的にはイデオロギー政党であり、理念・原理にコチコチで融通がきかない共産党の大躍進に期待しています!


(註) 形式的には現在の日本は、議院内閣制の下での立憲君主制と看做せるわけですが、憲法改悪自民党草案では天皇を元首とすると明文化しています。ことさらこんなことを明文化するのは、これは、戦前の国家体制を復活させたいハラであるわけです。なにも天皇を高御座 (たかみくら) にまつりあげて敬おうというのでは絶対にありません。敬うフリをするだけです。天皇の権威や神性を利用して、陰で実効支配している原子力ムラのような権力者どもが、陛下はこう仰っている、おまえは現人神 (あらひとがみ) の陛下の思し召しに逆らうのか! 不敬罪で逮捕する! というふうな感じで国民を支配することをたくらんでいるわけです。国民は、この自民党の戦前国家体制復活の意図を見抜かなければなりません。さもなくば言論の不自由や国家の横暴に泣かされますよ! 歴史をしっかりとみましょう!

7月10日の参議院選挙は、戦争が好きで、絶対君主制を望み、大企業にしか顔を向けず、米国の傀儡政権であり、米国の日本収奪のエージェントでしかない、悪徳・暗黒自民党を終わらせよう! こぞって投票所に行き売国奴安倍ジョンイルを倒そうではないか!


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今でも、すさまじい食品放射能汚染だ!
↓ 今月になってから厚生労働省から報道発表された分です。食品の放射能検査で基準値を超過したものです。すさまじい食品汚染が続いています。5月2日には2200ベクレルなどというとんでもない数値が出ています。なおこれは漏れた情報じゃなく、政府 (厚労省) が発表したものです。報道発表資料 2016年5月 の通常は月曜日に発表される 「食品中の放射性物質の検査結果について」 から拾い集めました。

厚生労働省が発表した放射能汚染食品

●それにしても、山菜の異常さ! 山が特に汚染されているということもありましょうが、山に隣接する田畑が安全とは考えにくいです。仮に山に隣接する田畑が安全だと仮定しても、雨が降り風が吹いて山の汚染物質が田畑に移行することは考えられます。山の汚染物質が川を下り農業用水として田畑にとりこまれるでしょうし、最終的には海へ‥。東京湾の汚染がヒドイ状況であるのは国土交通省が調査結果を発表していますね。こんなにヒドイ状況なのに、5年たってまるでフクイチ過酷事故はなかったかのような風潮なのが薄気味悪いです。やっぱり、この国は変です。おかしいです。こういう国では何事があっても自己防衛・自己救済しかないようです。リスクを限りなく小さくするために、内部被ばくを極力避けるために、夏場の東方の高原キャベツは絶対にたべないし、大好きなコンニャクも広島県神石高原産のものしか食べません。食べる物には気をつけたほうがいいですわね。コンビニの弁当はかなりヤバそう! 食べて応援など真に受けるのは失礼ながらオツムが弱い人なのだろうと思います。


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南あわじ市で一番大きなタラの木
南あわじ市で一番大きなタラの木
樹高8mぐらいありそうです。幹は吾輩の太ももよりもずっと太いです。タラの木は生長が早いのですが、寿命が短い樹木です。
幹は太い
枝先の若い葉ならば食べられる
生長が早いが寿命が短い木




2016年5月21日 高城山(1632m)シャクナゲのお花見 (その3)
●今回のシャクナゲのお花見のハイライトは、実はシャクナゲではありませんでした。シャクナゲはありましたが花が早く咲きすぎて、あるいは我々が来るのが遅すぎたのかもわかりませんが、開花のピークを過ぎていて花は褪色ぎみでした。シャクナゲの花は満開を過ぎると色あせて白っぽくなってしまいます。蕾や咲きはじめは赤っぽいのです。で、シャクナゲのお花見の最適期は満開の少し前です。これならば赤い蕾や咲きはじめの濃色桃色の花が楽しめます。樹によっては、早い花は満開になっているが、まだ咲きはじめがあるというのが良いのです。 ということで、結果的に今回のお花見のハイライトはシロヤシオとなりました。


南高城のシロヤシオ
南高城(高城山の南東にある1570mのピーク) にシロヤシオがあります。見事な大木ばかりです。シロヤシオのお花見は徳島県下ではここが一番良いでしょう。なんせ、スーパー林道から歩いて5分です。雲早山では標高差400m近くをよじ登らなければなりません。写真ではあまり迫力がありませんが、実物は清楚な白いツツジで、素晴らしさに圧倒されます。世の中、政治などはどす黒く腐敗をきわめておりますが、清楚な白い施政が行われてほしいものです。7月10日の選挙では、暗黒・背徳の独裁者 = 安倍ジョンイルに大きなお灸をすえて、世の中をシロヤシオのごとく白く清楚に刷新しましょう!


高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ
高城山のシロヤシオ

●同じ五葉のツツジの赤ヤシオ(紀伊半島と四国のものはアケボノツツジ)と、白ヤシオは分布域も似ているし棲息環境も似ているのに、花期が微妙にずれています。両方が一緒に観察・お花見ができたら紅白めでたいのですが、そうはさせてくれないのは何の戦略でしょうか? 異種の花同士が結託して、何べんも足を運ばせる陰謀か?? いっぺんに咲くと訪花昆虫が足りなくて受粉可能性が下がる? というのは考えられなくもありません。それはともかく、赤の花が散ってから白が咲きますね。少なくともこの山域では‥。他地方ではどうなんでしょう? 昔、東海地方に住んでいたとき足しげく鈴鹿山脈によじ登りました。御在所岳でもどこでもアカヤシオとシロヤシオが沢山ありましたが、花期がづれてたんやろか? 昔なんで覚えとれへんなあ。 去年は5月5日にアケボノを見にきましたところ見頃でしたが、シロヤシオはまだ蕾堅しでした。今年はアケボノをよう見にこれませんでしたが、21日現在ではすでに散りはてています。


シロヤシオの全国的な分布はどうか?
国立科学博物館 標本・資料 統合データベース  を検索して調べてみました。種名 「シロヤシオ」 検索結果127点の所蔵標本がヒット。もしかしたら、別名のゴヨウツツジと記載された標本があるかも? しかし、ゴヨウツツジのヒット数はゼロでした。 動植物の標本データベースで公開される採集地は、市町村名までです。山野草マニアや業者が盗掘するので詳細な産地 (採集地) は公開されないのは残念ですが、しかたがありません。市町村名だけでは山なのか平地なのか不明ですが、ま、市町村名まで分かれば全国的な大まかな分布域はつかめます。

国立科学博物館所蔵シロヤシオ標本127点の採集地
なお、過去100年におよぶ標本集積の結果なので、合併前の旧市町村名と思われるものが散見されます。同一市町村で複数ある場合は、市町村名の後ろに点数を記入しました。貴方のお住まいの町はリストにあるでしょうか? 意外なのはわが兵庫県の神戸市ですが、なんのことはない六甲山に自生しています。神戸市街地にあるわけではありません。

岩手県 一関市
宮城県 白石市・七ヶ宿町・川崎村
福島県 西郷村2・滝根町3・滝根村
茨城県 北茨木市・水府村2・太子町2
栃木県 日光市7・矢板市・日光町16・那須村
群馬県 桐生市・富士見村7・東村
埼玉県 吾野村
東京都 奥多摩町7・三田村3・氷川町5・氷川村・浅川町
神奈川県 箱根町2・仙石原村3・清川村9・煤ヶ谷村
山梨県 身延村
長野県 大桑村2・平岡村3
岐阜県 美濃市・美山町・板取村5
静岡県 富士宮市・裾野市・梅ヶ島村2・本川根町6・春野町2・水窪町2
愛知県 鳳来町2
三重県 菰野町5・椿村・美杉村
滋賀県 大原村
兵庫県 神戸市
奈良県 天川村・下北山村1・上北山村4
高知県 本川村



メッシュ分布図
分布地図選択画面より借用しました。緯度・経度情報を含むデータのみでの表示(分布)らしいです。ということは、その標本に緯度・経度情報がラベルに記載されていないものは、漏れ落ちているということか?
シロヤシオの分布
↑ 東北地方から近畿地方までの本州と、四国にあります。日本海側ではなく、どちらかと言えば太平洋側にあります。平地ではなく、温帯の山で尾根筋とか乾燥する斜面や岩場にあるようです。

なお、四国には1点しかプロットされていませんが、四国山地の主稜線上の山々に点々とあります。高丸、雲早、高城、剣‥、ずーっと石鎚まで点々とあるわけですが、四国山地で採集されたシロヤシオの標本が国立科学博物館に収められていないということでありましょう。これでは東四国アルプスはシロヤシオの分布空白地帯になって残念です。もし受け入れてもらえるのであれば、吾輩が徳島県内のシロヤシオの標本をこしらえて送ってもいいですわね。 最近各地の自然史博物館が所蔵標本のデータベースを構築し、一般のものでも検索閲覧できるようになってきましたが、関西の大きな標本庫である 大阪市自然史博物館 を覗きましたがまだ準備中です。わが兵庫県の 人と自然の博物館 のデータベースではシロヤシオで1点、ゴヨウツツジで2点ヒットします。



シロヤシオと高城山のネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主
シロヤシオとネギ坊主

太い幹の樹皮はクロマツみたいだ
南高城のシロヤシオ
南高城のシロヤシオ
太い幹の樹皮はクロマツみたい
太い幹の樹皮はクロマツみたい

南高城から剣山遠望
南高城から剣山を遠望する
南高城から剣山を遠望する




2016年5月21日 高城山(1632m)シャクナゲのお花見 (その2)
高城山の花の写真ギャラリー
高城山の花をすべて網羅するのは不可能です。自然史の調査や、写真による記録は網羅主義が大事なのでありましょう。しかしながら、高城山に自生する花を漏れなく写真におさめ陳列するには、高城山に小屋を建てて住むか、最低でも毎週1回は来て数年間の観察が必要でしょう。それは不可能です。そもそも顕花植物はみな花が咲きます。華やかか地味かの違いで、高城山の花を網羅するということは、高城山のフロラ (その地域に自生する全ての植物) 調査になってしまいます。1500種とか2000種ぐらいあるのではないか? そうさいさい来れない他府県の者が調べられるハズがありません。自分で同定できない植物もたくさん出てきますし、それがために専門家の指導や協力も必要となります。徳島県の植物調査会の人々が調査されていますが、その報告を閲覧しても全てを網羅しているとは言い難く、おそらく調査漏れは多数にのぼるのではないか? とにかく全ての花を網羅する ≒ その地域のフロラ調査は途方もないことです。で、特に目立った華やかな花をいくつか陳列してお茶を濁します。ということで、何何の写真はないのか? というお叱りを機先を制して封じ込めたいと存じます。


シャクナゲ(ツクシシャクナゲ、ホンシャクナゲ、両種の中間型)
葉の裏に赤褐色の毛がびっしりとあるのがツクシで、毛が少ないのがホンシャクですが、山中には中間のものが多数みられます。ツクシはむしろ雲早山周辺のほうが多いような気がします。
高城山のシャクナゲ
高城山のシャクナゲ
高城山のシャクナゲ

ミヤマザクラ (深山に生じる桜の意味)
ちょうど満開のピークに当たりました。花があればよく分かります。あそこにもある、こっちにもある、っていう感じでけっこう個体数は多いようです。花がないと何の木なのか自体も分からんのですが、なかなか上手く開花のピークに当たらないものです。よい解説があった。 → シリーズ 自然を読む ミヤマザクラ  
高城山のミヤマザクラ
高城山のミヤマザクラ
高城山のミヤマザクラ
高城山のミヤマザクラ


オンツツジ  (ムラサキオンツツジではありません)
オンツツジです。雄(オス)のように大きくてたくましいツツジの意味で、この間の高越山ツツジ公園で見て来たように、古木になると見上げるような大木になります。雲早山~ファガスの森までのスーパー林道沿いに点々とみられますが、みなせいぜい2mほどで小さいです。伐採された跡地や林道の法面に生じています。写真は帰りしなに撮ったので夕方になっていたのでムラサキオンツツジみたいな写真になってしまいました。しかしながら品種のムラサキじゃなくて、母種のオンツツジです。花は朱色で、紫味は入っていません。
オンツツジ
オンツツジ
オンツツジ

ツルギミツバツツジ
枝の先に3枚の葉が輪生するミツバツツジの仲間 (ミツバツツジ節) は種類が多くて細かく分けるのが大好きな分類学者によって、非常に複雑に分類されていますが、幸いなことに種類は多くても地域ごとに棲み分けがかなりハッキリしています。剣山地に見られる主なものは低地に多いコバノミツバツツジ、山地に多いトサノミツバツツジ(アワノミツバツツジ)、標高の高い所のツルギミツバツツジであろうかと思われますが、見分けるポイントはいろいろありましょうが、花期が微妙にづれることもポイントでしょうね。枝が比較的がっちりとして葉も若干厚く、花の基部が粘らないツルギミツバツツジは一番花期が遅いですよね。いよいよツルギミツバツツジのお花見シーズンがやってきました。剣山や矢筈山で風の強い風衝地にあるものは盆栽みたいにがっちりと枝が締まって大変美しいものです。近々、落合峠にまいりたいと思います。写真のものは風あたりが弱いため、枝がだらしなく伸びて見映えがしません。シャクナゲでもやや強光下で枝ががっちりと締まったもののほうが綺麗です。
ツルギミツバツツジ
ツルギミツバツツジ
ツルギミツバツツジ

ナツツバキ(ウスベニナツツバキ)
これは高城山ではなく、帰りしなに神山町の最終人家のあるあたりの谷のほとりにありました。場所が場所だけに、栽培品起源の逸出? の可能性もあります。しかしながら、一帯のブナ林中に、花の小さいヒメシャラ、花の中ぐらいのヒコサンヒメシャラ、花の大きなナツツバキが一式みな分布しています。で、標高の高い所に自生するナツツバキの種子が谷の水流で中流域に落ちてきて谷のほとりで成育している可能性? も考えられます。というのは、たとえばヤマブドウは剣山地では千m以上でみられますが、ときには500m以下の谷筋で出てきたりするからです。写真のものは花びらの一部にうっすらとピンク色がさしガクが赤っぽいウスベニナツツバキと呼ばれるタイプのものです。
ウスベニナツツバキ
ウスベニナツツバキ
ウスベニナツツバキ

ヤマブドウの新芽
これは日本原産の野生ブドウですが、東北地方の北部では山中の自生品から糖度の高い優良系統を選抜して畑で栽培し、生食用やワイン用に販売されていますよね。顕花植物なので当然花は咲きます。写真のものはともかく、すこし新芽が長く伸びたものにはツボミがついています。これは秋の紅葉は紅葉狩りの対象ですが、お花見にはなりません。新芽を掻き取って天ぷらにして食べます。つまり、本日の山菜です。
↓ こちらは2016年5月21日、高城山 (1632m) にて。
ヤマブドウの新芽
↓ こちらは2015年5月5日、砥石権現 (標高1375m) にて。蕾があり若葉はビロードみたいな毛が多くて綺麗です。
ヤマブドウの新芽

持ち帰って、さっそく試食! 先ずは定番の天ぷらで‥
ヤマブドウの新芽の天ぷら
↑ 地下足袋王子様もびっくり? の高城山のヤマブドウの新芽のてんぷらです。吾輩、山のキノコの作品。ヤマブドウの左のものは紀伊水道 (わが淡路島の南、和歌山県と徳島県の間の海です) で獲れたイカナゴです。南の風にのって潮がかおり、南国四国といえども冬は積雪を見る山上の遅い春をたたえる一品です。けっこういけますね。晩酌のお酒が進みます。自画自賛するわけじゃないのですが、ヤマブドウの新芽は美味いです。ちょっぴり酸味がありますが、梅のような爽やかな酸味です。山菜として賞味できます。

●ヤマブドウが四国東アルプスのブナ帯に自生することは40年前から知っていましたが、この新芽が山菜だとは全く知りませんでした。実は、北海道の外遊び様の 「北海道の山菜採り」 で教わったのですが、やはり北国や豪雪地は山菜の聖地であり、何が喰えるのか? どう料理すればいいのか? その山菜利用の技術や知恵は深いですね。四国山地でも標高の高いブナ帯~亜高山帯へ行けば北日本と共通する植物が少なからず出てきます。ここは率直に北日本の山菜ファンの知恵に学びたいと思います。

●ただ、採取時期がちょっと遅かったかな? という気はします。高城山や天神丸などスーパー林道沿いの山々の標高1200~1400mあたりを中心にしてヤマブドウが自生しています。この山域での採り頃は5月上旬~5月中旬であろうかと思います。できるだけ太い枝先のぼっちゃりとボリュームのある若い芽がいいのではないか? と思われます。 

特別に大サービスで四国東アルプスでの自生場所を公開しますと、アクセスしやすい所では、剣山登山口の見ノ越から旧東祖谷山村へ降りて行ってもあるし、反対側の旧木屋平村へ降りて行ってもあります。標高1000~1400mあたりにありますわ。旧一宇村の剣山スキー場周辺にも沢山あります。それから旧三加茂町から深淵を通って、徳島県最高所の峠、落合峠に行ってもヤマブドウが沢山自生しています。落合峠手前標高1000~1500mあたり。ようするに、けっこうあちこちにあります。今年はもう長けてしまったので、来年5月の連休頃にどうぞ。




2016年5月21日 高城山(1632m)シャクナゲのお花見 (その1)
●5月21日 (土曜日) に、徳島県の高城山 (標高1632m) にシャクナゲのお花見に行きました。剣山スーパー林道は2箇所ほど道路が崩壊する場所があってしばらく通行止めの部分がありましたが、めでたく修復されたようなので、久しぶりに通行止めだったところを通ってみました。が、その路面の悪いこと! さすがオフロードライダーをして聖地だと言わしめた悪路です。全長87キロでしたか? 日本一立派な、素晴らしい悪路であります。車体の地上高の低い車は通行禁止です。車の腹をこすって二度と来る気は失せるでしょう。なので、ここを走りまわる車種を観察すると天下のオフロード専用車ジムニーの多いこと! ランクルは比較的少ないです。林道の幅員が少ないので図体の大きな車は具合が悪いのでしょう。日産の軍門にひれ伏した三菱が今後どうなるのか分かりませんが、吾輩も田舎のしがらみからの三菱との縁を切る口実ができました! そもそも三菱という旧財閥はイメージが悪すぎで、庶民に軍・産・政複合体の象徴みたいな存在で、われわれ国民から収奪した税金が様々なかたちで軍事関連に流し込まれています。表向きは日本の軍事費は6兆円ぐらいでしょうか? ところが、実際には軍事関連の工事など国土交通省をトンネルにして流し込まれ、本当の軍事費は8~9兆円ぐらいでしょうかね? なので、スリーダイヤの車に乗るのは、自分は軍国主義者だと言っているみたいでとても恥ずかしいことなんですわ。平和を愛する国民には三菱は不買運動の対象です。今度車を買い替えるときはジムニーに決定です。

神山町役場の西300mのところ から野間殿川内林道を上がっていき、標高1200m地点で、尾根筋を縫うようにして走るスーパー林道に進入しました。40年近く前、まだ鳴門大橋はなく鳴門海峡をフェリーボートで渡って、高速道路もなく狭い旧道を通って、出来てまもないスーパー林道にしょっちゅう来ていました。当時は、林野庁のブナ林退治の名残が続いていて、分収造林だの分収育林など民間から費用をだまし取って(結果的にそうなっています!)、山の尾根に至るまで森林が破壊されていました。全部ではないにしても破壊されたところが多かったです。その良しあしは別にして、だから昔は眺望は素晴らしかったです。ところが、植林されたところも、植林が行われず放置されたところも樹木が生い茂ってしまいました。昔と比べると育った樹林が邪魔して眺望は全くダメになりましたね。樹林のトンネルを行くみたいになりました。樹木が鬱蒼と茂るにつれてシャクナゲもアケボノツツジもミツバツツジ類も減っています。4月はじめのころはタムシバの花で全山白くなっているところもありましたがタムシバも少なくなりました。林床のカタクリも一部に残るのみとなりました。里山だけでなく奥山も亜高山も年々変化しています。 ただまあ生態学的には、昔に破壊された森林が長い年月のなかで遷移しているだけで、別に何も問題はありません。やがて鬱蒼と茂る原生林に還るだけです。原生林に還れば陽樹や陽生草本は多くが消えるのは当たり前のハナシであって、別に問題ではありません。昔は尾根筋を縫う視界広闊な雲表のプロムナード林道も、今では樹林のトンネルになってしまいましたが、まあ、しょうーがないですわね‥‥。


↓ 樹林のとぎれたところ、上勝町の勝浦川にそって登って尾根に出た三差路 から、先日オンツツジのお花見にいった高越山が見えました。標高1200mのところですが、高越山は北西16キロ先です。かすみが多くて景色はボヤンとしています。東を見ても淡路島などかすみで見えません。残念。
剣山スーパー林道から高越山を眺める
剣山スーパー林道から高越山を眺める


雲早山登山口
林道をどんどん進んで 雲早山登山口 まで来ました。登山口の標高は1120mぐらい、山頂は1496m。雲早山まで標高差は400m近くありますので、ここはパスします。山登りの車が数台あって、ナンバープレートは高知、香川、愛媛、大阪など遠くから来ますね! 剣山みたいな喧騒まみれの山と違い静かな良い山旅ができるでしょう。標高がもう少しあればいいのですが、でもまあ考えたらもし雲早山がもう500m高くて標高2000mあれば人がわんさかと来て喧騒にまみれるのでは? 標高が高いほうが良いけど喧騒はイヤというのは背反します。山で出くわした他の山登りと話をしたら、みな異口同音に騒がしい山はイヤだと言います。人が沢山来て賑やかな混雑する山が良いというのは少数派です。じゃあ無名の低い山に行けば? というのもイヤ。高くて立派で静かな山を望む登山者が多いわけですが、自然を愛する登山者もまた原子力村の利権の乞食と本質は同じで、自己中心的な身勝手な人種なのかも? もちろん吾輩も? 他をああだ、こうだ、と言うまえに自己批判が必要かも?

登山口道標
雲早山登山口
説明看板の記述
↑ 説明板では 「雲早」 に 「くもそう」 とルビが振ってあります。しかしながら、麓の鮎喰川沿いに住む神山町の原住民をつかまえて根ほり葉ほり聞きだすと、「くもさやま」 もよく聞きます。「早」 は 「早苗・さなえ」 のように 「さ」 とも読めます。地名は地元で定着している読みを重んじるならば 「くもさやま」 なのかもわかりません。地名は歴史的な背景があるので、「くもそう」 「くもさ」 どちらに読むのが好ましいのか? 地元の地方史家のハナシを伺いたいところ。ま、こんど徳島県立図書館にいったら資料をあさり調べてみます。


ここにもフキのだましがあります。
毎回同じことを申すのはマンネリであり、芸術とか文学などではマンネリは恐ろしい堕落であります。しかしながら、そう次々に革新的な表現が出来るはずもなく、まあ、優れた芸術家や作家であってもほんまに素晴らしい作品が創れるのは一生に1作か2作程度のものです。賄賂攻勢で不正に誘致した2020年東京降りんピック、別名は東京誤倫ピックの誘致にうごめいた張本人は、もともと石原チン太郎ですが、彼は芥川賞作家です。しかしながら彼には素晴らしい作品は1作もありません。芥川賞に輝いた 『太陽の季節』 にしても、戦後まもなくの堕落した若者群像を描いたくだらない小説です。読むに堪えないつまらない作品なんですわ。それはさておき、もう疑惑にまみれた黒い東京オリンピックは返上するしかないですよね。それから五輪利権に群がった者どもをしょっぴけ!
 
さて、ブログは芸術でも文学でもないし、ブロガーは芸術家でも作家でもありません。しかしながら、拙い写真や幼稚な文章を並べて何かを表現しようとする点においては共通する面もあり、マンネリは避けたいところ‥。ですが、そう次々に新しい話題はないわな。と、マンネリを言い訳しながら同じことを申すのですが、下の写真の丸い葉のものはフキじゃありません。オタカラコウです。花期は8月に入ってからで9月10月まで咲いています。(フキの花期は春3月4月です) 黄色の花です。葉が丸くて舌状花が7~8個あればオタカラコウ、葉がやや尖っていて舌状花が2~3個ならばメタカラコウです。この山系では両種見られますが圧倒的にオタカラコウのほうが多いです。葉だけをみればフキに酷似していますが、フキじゃありません。まちがわないように。

だまされないように
↑ それにしてもフキにそっくりです。よく似ています。ま、間違って食べても毒じゃないと思いますけど。フキのだましをたべて中毒したという話題は聞いたことも読んだこともありません。たんに固くて筋張っていて喰えないだけ、無理して喰っても非常に不味いだけ、ではないか? どなたか登山者やハイカーの試食レポートを待ちたいと思います。ならば、お前が試食してみなさいと言われそうですが、吾輩は食毒不明のものは試食しない主義です。この主義のおかげで沢山のキノコや草を試食してまいりましたが、まだ生き残っていますね!


ファガスの森に到着、名物のカレーライスを喰った
雲早トンネルの前を経由してファガスの森にやってきました。ファガスというのはブナ科ブナ属のことで分類上の属名です。ブナ属植物には日本にはブナとイヌブナの2種あります。世界には南極ブナとか何種かあるようです。ということで、ファガスの森はブナの森だという意味だといわれていますが、そうではなくブナ属の森という意味でありますね。 ちなみに高城山でも剣山周辺でもブナばかりでイヌブナを見ないですね。注意して観察していないこともあるのですがイヌブナをほとんど見ません。岳人の森に行くまでの標高の低いところに少しあったかなという記憶しかありません。で、調べたらイヌブナは徳島県レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類の希少植物ですね。どうりで全然見ないわけです。

ファガスの森 高城に到着しました。ブナ属の森という名称のレストハウス? 山小屋? 峠の茶屋? なんと言うのでしょうか? 12時半にもなっています。淡路島を出発したのは朝7時ですが、今日はとても調子が悪いようです。
ファガスの森
↑ 2016年5月21日13時15分です。なんか行儀よく並べていますが、ナンバープレートを見ると香川、愛媛、高知、大阪、神戸(これは吾輩)、岡山と他府県勢が多く地元徳島が肩身が狭くなっています。写真にはないのですが単車が2台姫路と福山(広島県ですか?) みなさん遠くから来ますね。剣山スーパー林道は大変なローカルな山道なのに、他府県車が走りまわっていますね。名にし負う日本一の悪路なので人気があります。

名物のシカカレー
↑ 名物とされるシカカレーですが、鹿の丸焼きにカレーのルーを掛けたものでも出てくるのかと思いきや、普通のカレーライスです。牛肉の代わりにシカ肉が入っているのだそうです。でも普通のカレーライスをウシカレーって言うのでしょうかね? いや、そうじゃないスね、ポークカレーとかシーフードカレーとか言いますね。ウシ以外は食材名を冠します。680円。

これは普通のうどん
↑ これは普通のうどんです。めんがゴムを噛むみたいに固い讃岐うどんではなさそうです。阿波うどんでしょうか? トッピングはタケノコ、ワラビ、イタッポ(イタドリ)、ネギ、カマボコです。500円。 余談ですが四国って旧国名のほうが知名度があります。だれでも皆知っています。讃岐うどん、伊予柑、土佐日記、阿波おどり。四国は人口360万まで減っていますが、今後200万まで減るのは必定、わが淡路島が兵庫県から脱退して四国に入れてもらっても207万です。これでは四国4県は合併は避けられないかもわかりませんが、合併後の新県名をどうしたらいいのでしょうかね? 現行の徳香愛高をどう並べ替えても、昔の阿讃伊土をどう組み合わせても素敵な名前になりません。四国を 「四県」 とするのも変ですし。北海道みたいに律令時代の名を復活させて南海道とするのはいい案です。徳島県は南海道徳島支庁、あるいは徳島振興局となります。しかしこの案は和歌山県が絶対に認めないでしょう。三重県南部も。将来、四国合併のときには新県名で難航しそうです。中央にデンと山地がある地形から新県庁をどこに置くかで喧嘩になりそうですし‥。四国のヘソの山の中というわけにはいかんでしょう。

雲早山の山頂が見えている
↑ ファガスの森 高城の広大な敷地のむこうに雲早山の山頂が見えます。敷地の草はまるで芝生のようになっていますが、これはシカが食べて刈りそろえたのでしょうか? それとも管理人さんが草刈りをされたのか? 気になるところです。あとで高城山の山頂によじ登ったら、背丈が30センチ程度の笹原です。どう見てもミヤマクマザサではないし、標高の低いところでときどき見るミヤコザサでもないし、スズタケの矮生化したもののようですが、40年近く前は山頂一帯は2m余りのスズタケの笹原でした。なんで矮生化したんだろうかと観察するとシカの食べ跡があります。シカが新芽を食べて刈りそろえたようです。シカの被食圧があまりに強すぎてササが育たないようです。
敷地の端に4等三角点がある
これが三角点の標石
↑ 4等三角点の標石です。測量をするときの基準で大切なものだから抜いたり、標石を破壊してはいけません。 標高は1300.7m であります。



日本一のオンツツジ群落、高越山船窪ツツジ公園は満開! (その3)
2016年5月17日 高越山オンツツジお花見写真ギャラリー
沢山の写真を撮っているので以下に写真を陳列します。

↓ 船窪公園から遠望した四国東アルプスの高峰の面々
剣山遠望
天神丸遠望
三嶺方向
矢筈山方向

↓ 帰る前にもう一度花を眺めます。また来年もオンツツジに会いにきますね。
明らかに花の表年だ
見事です
写真の撮り方で花が多く見えるのではなく、実際に肉眼でも目が痛くなるほどの物凄い鮮やかな花です。こんなに花を着けると、養分が全部花に吸い取られて、もしかしたら樹が衰弱しえへんやろか?
花が多すぎ

↓ イタッポ (イタドリ) は皆一生懸命に採っているのに、何故かフキを採る人はいませんでした。四国ではフキを食べない? そんなことはないと思いますが、何故なんでしょうか? 山間部の集落あちこちで畑で栽培しているのも見ます。 ワラビを採っている人に 「フキは採らないんですか?」 と吾輩が聞いたら、「ほな採ろか」 と嫌そうに採りはじめました。どうやら阿波国では山菜としてはフキの位が低そうな感じ?
フだれもキを採らない

間違えないように、採取の前によく観察です。
フキを採るさいに、間違えてメタカラコウやオタカラコウを採る人が出るだろうなと思っていましたが、案の定ですわ。高越山ではこれらが混在しています。採るまえによく観察しましょう。もし間違えて採ったものが有毒植物だったら大変なことになります。阿波国では山菜としてフキをあまり採らないから、見分けられないのかも?

↓ オタカラコウの採取跡です。たぶんフキと思って採ったのではないか? オタカラコウは葉柄を手で引っ張っても株元からちぎれないから、鎌か何かで葉柄の根元を刈って採っています。

オタカラコウの採取跡
花が無い時期なので葉で識別するほかありません。オタカラコウは大きな個体では、株元から沢山の葉が出ています。(フキは2~3本程度) それから株のまん中の葉がテカテカと光沢があります。ただし、オタカラコウが密生するとフキそっくりです。その場合はのびのびと育っている大きな株を観察することです。
まん中の葉がテカテカ


↓ ツツジ公園に隣接している植林のなかに点々とナナカマドがありますが新緑が美しいです。
ナナカマドの新緑が美しい

↓ もう一度、ふり返ってから帰ります。ツツジ群落の上に見えるピークは地形図によると標高1143.3mです。高越山の1133mよりも少し高いです。
もう一度振り返る

↓ 帰りは高越山の登山車道を折り返すのではなく、旧美郷村のボロボロ滝のほうに降りていきました。昼になって登って来る車が急に増えてきたからです。ボロボロ滝への林道を降りて行く途中、植林の切れ目から高城山や雲早山が良く見えるところがあった。高城山のネギ坊主 (レーダー雨量観測所) が肉眼でもハッキリ見えました。
高城山遠望
ネギ坊主も見える

↓ 林道を降る途中の見晴しのいいところで小休止、徳島平野を悠然と流れる吉野川を眺めながら、昼飯として船窪ツツジ公園の露店で買ったタコ焼きを喰います。大阪名物たこ焼きと銘打っていました。阿波名物じゃありません。食い倒れの大坂食文化の威光が、四国本島とりわけ徳島県にまで及んでいるということでしょうか? 四国本島には4県ありますが、徳島県人の目は関西方向に向いているのを何となく感じます。 鳴門市の人と話をしていたら、対岸の淡路島は島という認識ではなく、関西だと言われたことがあります。鳴門市は四国で一番関西に近い市なので、経済的に関西と結びつくのに有利なのだ、と言うのです。
徳島平野を俯瞰しながら
1船500円とはちと高ないか? と思うんですけれども、千mの山の上なんでしょーがないか? ま、富士山で麓で100円の缶コーヒーが標高が上がるにつれて200円、300円と値段もあがるのと同じなんでしょうか?
タコ焼きを食べる


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高越山の植物観察 ユキモチソウ (有毒)
花の見頃は過ぎていますが、ユキモチソウの集団がありました。山野草愛好家の間で人気がある花ですので盗掘の危惧があり、詳細な自生場所は非公開です。仏炎苞 (ぶつえんほう) はくたびれて生彩がありません。よれよれです。お餅みたいな付属体も空気の抜けかけた風船みたいな感じですす。手で押さえると、お餅の内部は空洞ではなく、中実です。ぷよんぷよと弾力があり、カマボコをおさえるような感じです。

なお、テンナンショウ属植物は有毒とされます。夏から秋に赤く熟した果実がトウモロコシにそっくりな種があり、幼児や認知症の老人などが誤食する事故がときどきあるようです。絶対に食べないように!
厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル : 高等植物:テンナンショウ類
【毒性成分】 シュウ酸カルシウム
【中毒症状】 口唇、口内のしびれ、腫れなどのほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが
         沈着して腎機能を障害する。
【発病時期】 30 分以内の短い潜伏期間の後に発症 


ユキモチソウ
仏炎苞 (ぶつえんほう) はよれよれ
ユキモチソウの花序 果実になりかけている
すこし拡大


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高越山はほんとにいいところです。季節おりおりに楽しめます。吉野川市の筆頭の観光資源です。冬は雪景色や霧氷がみられるし、今時分はオンツツジのお花見です。登山するのもよし、フロラ(植物相)も豊かで、自然観察には最適です。他にも森林浴や夏に山上にテントを張って避暑とか? もちろん山菜採りもできるし、忘れてはならないのが山上の名刹、高越寺です。阿波国一の修験道の山で、信徒は他府県にまで広がっています。






       ***********************************


野や山の雑草を喰らふ貧人談義

ランクルさんのコメント
平成の修験者みたいですね。いつも楽しみに読ませていただいております。

フキは好んで食べます。

春になるとメバルなど磯魚と一緒に煮たり、とにかく出汁を効かせて炊いたのは美味しいですね。文句ばかり言いながら関白つもりのランクルではありますが、ほとんど料理はしません(^^; 

フキ好きが高じて畑の横にフキを植えたりしていますが、近所の野原に行けばたくさん生えているところがあるので、自宅のは間に合わせの時だけです。

フキはフキでも「ツワブキ」というのがありますが、私の住んでいるこの辺の人たちは食べません。しかし大阪へ行っている人たちが帰ってきて、道端にたくさん生えているツワブキを採取しているのを見ると、いっぺん食べてみたいと思うのですが、いつも食べているフキに比べたら美味しそうには見えないのですが・・・・・。

料理は目で食べるのではなく、口や! 舌や! といわれそうですがねえ。


山のキノコの返信
ランクル さん 今晩は

朝早くから出掛けておりまして、さっき帰ってまいりました。
今日はまる一日、同級生のO君(おおくん)と徳島市の奥の高城山(1632m)へ行っていました。四国のシャクナゲを見たり、シロヤシオという清楚な白いツツジをみたり、高城山の山頂によじ登ったり、剣山スーパー林道という日本一の素晴らしい悪路を走りまわったりでした。今日のお土産は、ヤマブドウの新芽! で、北海道の人のブログに食べ方を教わりながら、試食してみようと思います。どんなお味か? 新しい山菜の試食はわくわくしますね!

私の山菜好きのルーツは中国山地の山奥にありまして、私の実母が中国山地の山奥出身で、中国山地の山奥の山菜食文化を淡路島に伝来させました。子供のころ春になると実母から「晩のおかずに山菜を採ってきなさい」と命じられ、山菜を採る任務は私が一手に引き受けました。とくにフキは嫌になるぐらい採らされました。フキは油揚げ・椎茸・タケノコ等と一緒に煮るか、佃煮にして食膳を飾りました。昨日もフキよ、今日もフキよ、明日もフキなのよ、と嫌になるぐらいフキを食べさせられたですね。その実母はまだ健在で、敬老の日に市長さんからお祝いを戴こうと頑張っていますが、「高城山に行って来るけど、山の上のフキを採ってこよか?」と言うても「フキはもう採ってこんでいいよ」 この春に山のようにフキを採ってきて沢山喰わせたからもう十分に堪能したみたいです。

わが山のキノコ家の山菜食文化ルーツの中国山地の山奥は、裏山には沢山の雪が降り積もり、尾根にはスズコ(ネマガリダケ)が分布するところですが、日本海からも瀬戸内海からも離れているのでツワブキは自生していません。で、実母はツワブキを食べないし、その食文化を遺伝継承した私もツワブキは食べませんですね。あれを喰うのは九州の人らですね。

大分県とか、このあいだ地震で大変な目にあった熊本県とか。ツワブキは自生品をとるだけでなく、農家の人が畑でツワブキを栽培していますね! ツワブキ生産部会があり農協が出荷しているようで、かの地では八百屋の店頭でツワブキが売られているようですね! (たとえばJAおおいた公式ホームページ 旬情報 ツワブキ) 淡路島でも海岸にはツワブキはわんさかと自生していますが、淡路島の土着原住民はツワブキを喰いませんね。あんなもん、喰えるんやろか? 固そうやし。という感じです。淡路島関係者でツワブキを喰う人がいたら、たぶん九州出身者ではないでしょうか? 九州から淡路島に嫁にきたとか? 淡路島原住民が九州に留学したり出稼ぎに行ってツワブキ食文化を学んできたとかも?

それにしても、西日本は広いです。近畿・中国・四国・九州地方の合計面積は約12万6000平方キロもあって韓国一国の面積(約10万平方キロ)よりも広く、広いために多様性に富んでいて、各地でわけのわからんものを喰っていますね。土佐のイタッポもそうですが、ツワブキも美味そうには見えませんね。




日本一のオンツツジ群落、高越山船窪ツツジ公園は満開! (その2)
遊歩道をぐるりと一周、群落の北側も見事な咲きっぷり!
四国東アルプスの山々で、花の双璧と言えばシャクナゲとこのオンツツジではないでしょうかね? いま雲早山でシロヤシオが満開ですが次善の花という感じです。連休前に咲いていたアケボノツツジも、まもなく咲いてくる剣山や落合峠のツルギミツバツツジも、オンツツジの豪華さの前には2番手です。もちろんこれは私の個人的な好みであって、花の順位はひとそれぞれでしょうし、順位など付けない方が良いという考えもありましょう。そんな歌もありますしね。
群落の北側も見事な咲きっぷり
群落の北側も見事な咲きっぷり
唖然として声もでないほどの見事な咲きっぷりですが、今年見事な樹は来年はダメしょう。今年葉ばかりの樹ならば来年花が多いでしょう。要するに隔年開花の傾向が強い花です。
群落の北側も見事な咲きっぷり

↓ 遊歩道の柵の内側奥をのぞき込みました。オンツツジの純林・密林であります。おそらく、これはこれで極相 (クライマックス) で、今後もこの状態が維持されるのではないか? なぜならば群落の中を見ると後継の若木がありますから。なぜこんな群落ができたんでしょうか? ヒトの関与を想定せずに説明しきれるのだろうか? たとえばアレロパシー (他感作用) から説明できるかも? ここに昔たまたまオンツツジが侵入し成育環境のよろしきを得てそこそこに殖え、ある程度の棲息密度になったら、他種の植物の成長阻害物質をだして他の木を排除していった‥、とか? どうなんでしょうか?
オンツツジの密林だ

↓ 根元が5~10本の複数の主幹の株立ちになっています。細い幹で吾輩の腕ぐらい、太い幹では足ぐらいの太さです。本日観察した限りでは1本立ちのものは全くなく、全て株立ちになっています。おなじツツジ属で大木になるものに例えば高城山のシロヤシオがあります。これはたいてい1本立ちです。で、船窪オンツツジ公園の樹はみな古木っぽいのですが、株立ちになるのはオンツツジの種としての性質なのか? 或いは100年とか200年まえにこの群落が伐採されて、切り株からひこばえが沢山出て株立ちになったのか? どうなんでしょうか?
吾輩の足ぐらいの太さ

美しい花の絨毯に引っかけて脱線、美しくない者どもに怒りの鉄拳を!
↓ 林床は花のじゅうたんであります。この上を歩けるのは王様だけです。なぜならば王様が歩く道に臣下の者が花を撒いて飾るからです。安倍ゲリゾーでもこの花のじゅうたんを歩くことはできません。なぜならば彼は王様ではないからです。基本的には王様は世襲ですが、総理大臣は世襲ではありません。悪政を行えば引きずりおろされる存在です。にも関わらず彼自身は王様気どりなのでしょう。彼は数日前に 「私は立法府の長であります」 と言ったことが問題視されています。総理大臣は行政府の長なのであって、立法府の長ではありませんが、彼は内心では立法府の長でもある積もりなのでしょう。それどころか三権を掌握した王様気分であって、ついそのホンネが出てしまったと、理解しています。以前、安倍ゲリゾーは 「最高責任者は私です」 と言っていますし、最高裁判事の任命権を持っているから行政府・立法府だけでなく司法の長でもあると思っているのはほぼ間違いないと思われます。彼は自己撞着性があまりにも強すぎ、権力をかさにして批判者を徹底的に排除したり、質疑応答ですぐにキレて高みから罵詈雑言を発するなど品性がなく、まるで幼児がそのまま大人になったみたいです。しかも、政治家は言葉が命なのに、前言をいともたやすく翻すのは不誠実のきわまりであります。なぜ公式な場で平気でウソがつけるのか? それをマスゴミが何故問題にしないのか? この国は急速に戦前の国家体制に回帰しようとしています。現行憲法は99条規定により、国家機関に属する全ての公務員に守らせるものです。自民党の憲法改悪草案では、憲法を守らねばならないのは国民であると改悪しようとしています。つまり、「憲法は権力者を縛るもの」 → 「憲法は国民を縛るもの」 への改悪です。安倍ゲリゾーや極右・亡国の日本会議の櫻井よしこ婆さんにだまされないことです。7月の選挙では奮って投票所に行き、安倍ゲリゾーと櫻井婆さんに怒りの鉄拳をくだしましょう! 
林床は落花のじゅうたん

↓ 花の色変りが出てきました。花着きは少ないのですが、この花色はモチツツジやキシツツジの花の色に似ています。少し紫味のある薄い桃色です。オンツツジとは別のものか? と思い取り調べましたが、葉も花も紛れもなくオンツツジそのものです。ただ少し花色が異なるだけです。オンツツジは紀伊半島南部のものは品種のムラサキオンツツジになって花が真っ赤な朱色ではなくやや赤紫色になります。写真のものは分布域がちがうのでムラサキオンツツジということではなく、単発的に発生した色変わりであろうかと思われますが、詳細はよく分かりません。ま、どんな花でも色変りが出てくるのはごく普通にみられ、たとえばシャクナゲでも白花も赤花も出てきますわね。
花の色変りがあった

↓ 袋を持って山菜採りをしています。写真では吉野川市の清掃奉仕団の人々は写っていませんが、ついさっきまで大勢で掃除のついでに山菜を採っていました。すでに大勢で採りつくした後です。実は、明かせば、狙い目は花が散ってヒトが去ったころです。花の最中は大勢で採るからダメですが、花の後にはワラビの2番芽や3番芽がわんさかと出てきます! ① 標高が高くて寒いのでワラビが出るのが元々平地よりも1ヶ月遅れるのと、② 出始めのワラビは全部片っぱしから採られてヒトが去ってから本格的に出る、この2点が北日本の高冷地並みに遅いワラビが採れる理由です。しかも花期の前に草刈りが行われ管理草地です。つまり遷移が強制停止させられているから、ワラビが消えることはありません。この事情はお花見に来ただけでは絶対に分かりませんので、知る人は少ないです。で、採り放題。しかも窪地で土壌が厚く肥沃なためか2番芽や3番芽であっても立派な太い素晴らしい品質のワラビです。 なお、こんな国指定の天然記念物のそばで山菜採りをしていいのか? という批判もありましょうが、吉野川市の関係者自体が率先して採っていますわ!!
山菜採りをする人

↓ 本日 (5月17日) のお土産です。僅かしか当たりませんでしたが、花の真っ最中なのでしかたがありません。左の丸い葉はユキノシタです。知られざる隠れた山菜です。山の中腹より少し下の方の道路際にわんさかとあります。誰も採らないのですが食べられます。食べ方は、いしかわ農業総合支援機構 能登山菜ユキノシタ などを参照。
本日のお土産


オンツツジ以外にも花はあります、ホウチャクソウの観察
オンツツジ群落の林床にホウチャクソウが点々と見られました。写真家が何人も来て立派な機材で真剣に写真をとっていましたが、オンツツジのみを撮るだけで、林床の小さな花たちに全く関心を示しません。で、写真の技量は遠く及びませんが吾輩が撮ってあげました。
ホウチャクソウがあるね
ホウチャクソウの花は垂れさがる
ナルコユリなどと酷似していますが、茎先に1個ないし2個の花がつき、6枚ある花被片は合着していない、枝が分岐する (小さな個体では分岐しない) などの点を観察すれば見分けられます。
花の先端が緑色っぽい



日本一のオンツツジ群落、高越山船窪ツツジ公園は満開! (その1)
本日は2016年5月18日 (火曜日) であります。



●今年は暖冬、その後も暖春であります。で、草木の発芽・展葉・開花などの状態や、昆虫や渡り鳥の初見など、フェノロジー (生物季節) が例年より若干早めに推移しているように思います。で、もうぼちぼち見頃かな? と思い昨日の17日に、また高越山にやってきました。たしか3月15日だったか四国山地に降り積もった雪を高越山に見に来て以来2ヶ月ぶりです。先月にスプリング・エフェメラル(春のはかない花たち)のカタクリとかイチリンソウなど見にこようと思っていたのですが、よう来ませんでした。久しぶりに来たので、しっかりと観察したいと思います。そういえば、阿波国一の修験道の高越寺の盛大な護摩法要もこないだあったハズですが、見によう来ませんでした。朝8時ちょうどに淡路島の雑想庵を出て10時ちょうどに高越山の山頂部にある船越オンツツジ公園に到着しました。日が高くなってノコノコとやってきたのが大失敗でありました。

●ちょうど本日に吉野川市の関係者がボランティアで清掃奉仕されていました。マイクロバス2台で来ていたので50人ぐらいいたでしょうか? 公園内外のゴミ拾い奉仕されていて御苦労さまでございます。ところが、ついでに山菜採りもしているようです。手にはゴミを入れる袋と山菜を入れる袋を持っているではないか! 採っているのは山菜の定番ワラビと、ここは高知県の隣県だ、イタドリもせっせと採っています。じつは、吾輩もツツジのお花見のあとでワラビを採るつもりでしたが、大勢で採りつくした後です。片手でひとつかみの束だけしかありませんでした。残念! 要するに、明かせばここが徳島県屈指の北日本並みに遅くワラビが採れる場所なんです。で、何故か皆が採らないフキをと思いましたが、フキは淡路島産のものをたくさん佃煮にしてもう食傷気味です。かわりに隠れた優良山菜のユキノシタを標高の低い所で採りました。天ぷらにしたらとても美味い山菜です。神山町の道の駅ではユキノシタの丸い葉を結構な値段をつけて売っていますわ。 (売っているのを何べんも見ています)


以下の写真はすべて5月17日に撮ったものです。
↓ 麓から見上げた高越山です。標高1133m。
麓から見上げた高越山
↓ 四国銀行の上にそびえる高越山です。成層火山でもないのに、見る場所によっては富士山型の山容であります。阿波富士と讃えられる所以です。
四国銀行の上にそびえる高越山

●吾輩のように高い山がない淡路島 (諭鶴羽山608m、先山448mなど) の島民の目には、千m超の山は物凄く高く立派な山に見えます。ぐるりと2千~3千mの山々に囲繞されている信州の人の目には、千mちょっとぐらいは山ではなく丘なのでしょうが、つまり、ヒトは普段目にしているものを基準にしてものごとを考えがちですね。 原発利権にどっぷりと浸かる原子力村の者どもが、躍起になって再稼働をたくらんでいるのは、われわれ圧倒的に多数派の国民とは、物事を考える基準が違っているのでしょう。安倍下痢野郎 (ネット世論では安倍ゲリゾーと言っている) がいまだに何の実体もないアベノミクスを得意げになって吹聴するのも、その基準が国民からかけ離れているからでしょう。


↓ 船窪オンツツジ公園に到着。花見客を当てこんだ露店も来ております。 船窪オンツツジ公園は地理院地形図上ではここ 高越山から奥野々山へ1100m前後の尾根が3キロ続くのですが、その中間の窪地です。ツツジ公園は海抜1060~1070mぐらい。
船窪オンツツジ公園に到着
↓ 吉野川市の清掃奉仕団が活動しています。ご苦労さま、かつ有難うございます。
吉野川市の清掃奉仕団が活動している
↓ 展望所の上からオンツツジ群落の東部。オンツツジ群落の規模は長径430m、短径90m、周囲1000mですが、展望台からは広角レンズじゃないと写真がとれません。で、群落の全貌を3分割しました。
展望所の上からオンツツジ群落の東部分を見る
↓ 船窪オンツツジ群落の中央部
船窪オンツツジ群落の中央部
↓ 船窪オンツツジ群落の西部分
船窪オンツツジ群落の西部分

ここは日曜日を避けたほうがいい所であります。
●平日なので人出はそれほどではありません。満開のピークと日曜が重なり天気がいいと、物凄い花見客であふれ返ります。20年ほど前にヒドイ目に合ってからは、吾輩は日曜日には絶対に来ないことにしています。車のナンバプレートで毎年観察している限りでは、おおむね花見客の5割が徳島県人です。3割が香川県、2割が愛媛・高知県といったところか。四国島外はほとんど見ませんが、ときたま神戸ナンバーとか岡山ナンバーなども。本土から見に来る価値がありそうなオンツツジ群落です。 

●わが淡路島にも、諭鶴羽山の東の鉄塔のあるピーク周辺にオンツツジがたくさん自生していて、兵庫県版レッドデータではBランクの貴重植物です。兵庫県本土側にはオンツツジは自生していません。それにしても船窪のオンツツジはどこよりも巨大な樹ばかりで唖然とさせられます。巨木ばかりで、しかもオンツツジのほぼ純林です。どういう理由でこのような群落が形成されたのか不思議です。つい、オンツツジの庭園を造ろうとしてヒトが手を加えたのでは? などと錯覚してしまいます。徳島県内の暖帯上部からブナ帯にかけてオンツツジが点々と見られ、雲早山や高城山のスーパー林道沿いにもオンツツジは沢山ありますが、みな樹は小さいです。淡路のオンツツジも樹が小さいです。なので、淡路島からでも神戸からでも見に来る価値があります。

人出はたいしたことはない

↓ 見事な咲きっぷりです。しかもツツジ属の樹にしては巨木です。びっしりと密に花がついています。朱色のあでやかさで目が痛いほどです。でもまあ、この樹には来年は花がほとんどないハズです。
見事な咲きっぷり
↓ 上掲の樹に比べると花着きはやや少ないです。しかしながら、この普通の咲きかたでもスゴイと言えましょう。
普通の咲きかたでもスゴイ


これは公園西端にある標柱看板
説明看板
これは公園西端にある標柱看板


葉と花の観察
葉は通常は枝先に3枚着きます。葉の葉柄や葉の裏面の脈上や葉の表面に薄茶色の長毛が多いです。写真では分かりにくいですが、3輪生する大きな葉のまん中に小さな葉が着くことが多いです。葉には長い毛があります。 花は葉が出るのと同時に咲きますが、花が先のことも多いです。ていうか、花の表年で花着きが良い場合は、花ばかりで葉がありません。花が終ったかなり後に細々と葉が出ます。
葉の様子
葉は枝先に3枚つく
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渦潮はなかった! 姫路城や富士山は常に存在するが、渦潮は常にあるわけではない!
本日のお散歩は鳴門岬に行ったが、渦潮はなかった!

本日は2016年5月16日であります。

●今日は、紀伊水道沿岸や、淡路島周辺で風がかなり強く、各地で瞬間風速で20mを超えました。友ヶ島で23.5m、香川県最東部の引田で22.7m、家島で21.2m、淡路島南淡で21.0m、徳島県蒲生田で20.7m など。この風の風向は南南東で、真南に開けている紀伊水道を波浪が吹き上がってくる条件を満たしています。良い波が見られるだろうと、今日のお散歩は大鳴門橋の所にやってきました。果たして、この強風で海はそれなりのシケ模様でした。

鳴門海峡の橋のたもと淡路側の門崎 (とさき) の道の駅に来たのですが、駐車場から40m下の大鳴門橋の橋脚の基礎部分を眺めました。大シケと言うほどではないのですが、ときどき大きな波浪がきて波しぶきがあがっています。いつもならば橋脚基礎の台の上には、晩のおかずを投げ釣りする島民の人で賑わっているのですが、さすがに今日は誰もいませんね。 この風と波浪では晩のおかず獲りは危険な状況です。


淡路島周辺は風が強い



平日で悪天候なので、観光客はおりませんね。
観光バス駐車スペースは、がらん、がらん。
駐車場に観光バスはいない
今日は商売になりません!
レストハウスはひっそり閑
記念写真スポットもひっそりとしています。
鳴門岬に来たけどだれもいない
阿蘇大橋は熊本地震による巨大な土砂崩れに巻き込まれて崩壊しましたが、大鳴門橋が崩落するのは、中央構造線の地震か? 南海・東南海・東海3地震同時発生か?
この橋はいつ崩れるのだろうか?


渦潮は回っていない
本日は渦潮はありません。渦潮は大潮の日に、太平洋側と播磨灘側との水位の落差が2mになったときだけに見られるものですので、普段の日は渦潮なんてありませんわ! これを観光資源だ、世界遺産を目指そうなんて詐欺みたいなものです。行っても見られないことのほうが圧倒的です。
渦潮はありません

鳴門の渦潮を世界遺産にというアホウな運動をしていますが、なぜダメなのか、世界遺産の姫路城や富士山と比べればハッキリします。

姫路城】 いつでも、そこに存在しています。拝観時間があって時間外では入場できないということはあるかもしれません。けれども、そこに姫路城は存在しています。つねに姫路城はそこにあるわけです。
富士山】 これも常にそこに存在しています。富士山は高い山だから雲に隠れて見えないときはあるかもしれません。けれども、雲に隠れていたとしても、富士山は存在するわけです。厳冬期には、特別な冬山登山技術や装備がなければ登ることはできません。しかしながら、登れなくても富士山がそこに存在することには全くかわりありません。
つまり、姫路城も富士山も、建造物であり山であり不動産なのです。実体のある 「モノ」 なのです。

鳴門の渦潮】 常にあるわけでは全くありません。むしろ無いことのほうが多い。特定の日の特定の時間だけに、あるものです。めったにないものです。「モノ」 ではないし、不動産でもありません。つまり何も実体がないわけです。比ゆ的に、雷や台風がモノではなく、何の実体もないのと同じなのです。



本日の観察、潮風に吹かれて咲くトベラ
トベラは、海岸線から数百m以内にあります。ちょっとでも内陸に入るとめったにありません。潮風にめっぽう強い低木です。
トベラ
↓ これを見ると黄花と白花があるように見えてしまいますが、そうじゃありません。最初咲いたときは白花です。しばらくすると黄色っぽくなります。ようするに金銀花とも称されるスイカズラと同じ現象です。古くなって黄色になっているだけです。黄色のほうは花粉を出す粉袋が脱落しています。
黄花と白花があるのではない



北東気流の梅雨時に、フクイチ1号機の建屋カバー解体工事はやめてくれ!
本日は2016年5月15日であります。今日09時の天気図は、日本本土、とりわけ関東から関西にかけてのエリアでは、一番嫌な天気図でありますが、何故なのかすこし書いてみましょう。

非常に危険な気圧配置と風向場
梅雨が近づいてきましたが、いまごろから梅雨明けまでは危険な気圧配置です。もし、フクイチ原発で廃炉作業の中で何かが起こったら、放射能プルームが北東気流に乗って西日本に来る危惧が高いからです。

気象庁 実況天気図 から2016年5月15日09時の図を借用しました。オホーツク海南部に高気圧があって、本州の南海上に梅雨前線あるいは低圧部があるパターンは、一番ヤバイわけです。
非常に嫌な天気図


ウィンドプロファイラ という上空の風向・風速を観測した図を使ってヤバイ理由を図中に書き込みました。地上の風ではなく、上空の風をみるのは、地上では障害物が多いために風向が意外に乱れてしまうからで、上空の風はどういう方向に風が吹いているのか分かりやすいからです。特に1000m上空の風を見るのですが、それは放射能プルームは地上数百mあたりをフワフワと流れてくるからです。フクイチ原発過酷事故で広い範囲が汚染されましたが、愛知県・岐阜県・富山県を結ぶ線から西はいちおうセーフだったのですが、それは2000~3000mの山々が連なる中部山岳が壁となって汚染をブロックしたからに他なりません。つまり放射能雲は高い山を乗り越えないということです。

ところが、本州南岸に沿ってブロックする壁がなく、スカスカです。東海道沿岸に沿って放射能雲が流れてくる場合では、どうにもこうにも防ぎようがありません。そういう意味から、本日09時の天気図のパターンが一番ヤバイのです。

風の向きが非常にヤバい


サミット中は福島第一原発の作業を全面停止だあぁ!
というとんでもないニュースが数日前に出ましたわね。

【東京新聞Web版】 サミット中、福島第一原発の作業休止 東電 「リスク減らす」

●いったい、どういうことなのか? と色々な見方や憶測が飛び交っていますわね。  「要人が集まるサミットの期間中、なるべくリスクを減らしたいと当社の判断で決めた」 ということですが、東電の独自判断というのは胡散臭い。たぶん政府の差し金ではなのか? 一体なんのリスクを減らすのだ? ということが十分に説明されていないのが憶測を呼ぶ原因だとおもわれます。テロ対策というのも胡散臭い。フクイチは何千人もの作業員が出入りしていて、フリーのジャーナリスト等が作業員になりすまして潜入、けっこう沢山の作業員体験レポートが書かれています。それに、そもそも原発作業員の人集めは暴力団の資金源だよね! 身元調査等がシッカリなされるとは思えないわけで、やろうと思えばテロリストの潜入し放題でしょ! いまさらテロ対策もないと思います。

いろいろと憶測が飛び交っていますが、ここは元東電原子力技術者で、東電の内部事情を知り、現在は熊本市でお医者様をされている (被災されたが医院は再開しているみたい) 小野俊一先生の見方が一番的を得ているように思います。
1370.サミット期間中に危険すぎて休止するフクシマ作業は何か
1371.サミット期間中に、フクシマ収束作業が中止になった放射能拡散事件


●いまフクイチでは、1号機建屋カバーの解体工事にかかっていて、屋根パネルの取り外しが行われている最中のようですが、それは6月前半までかかるみたい。その後は壁パネルの取り外しなど次の作業に移っていくみたい。で、パネルを外したら放射性物質の飛散が余儀なくされ、放射性物質のチリがどのように大気中に広がっていくかシミュレートしたら、サミット会場の伊勢志摩まで行きそうだ! なんせ、梅雨時の北東気流だからね! こりゃあヤバイわということで、サミット中だけは工事を中止して放射性物質のチリをできるだけ飛散させないでくれ、と政府が東電に要請した、という見方であります。

あくまでも小野先生のそういう見方ですが、私は当っているのではないかと思います。テロ対策というのは説得力が全然ありません。それにテロならば他の警備が手薄な原発を狙ったほうがよさそうだし。 思うに、世界の首脳が来ている中で原発反対のデモなどやったら世界の注目で効果抜群です。日本のマスゴミは政府の統制下にあって報道しなくても、外国のプレスに寿司を喰わせて手なずけるのは不可能です。で、世界のプレスはサミット議長国で大規模な原発反対のデモが起こっているよ! としっかり報道してくれるでしょう。大きな話題にしたいという意図では、犯罪であるテロよりも、合法的な原発反対デモのほうがいいのではないか? 吾輩は今こそがデモをやるチャンスだと思います。




今年のエゴノキは見事な咲きっぷりだ!
本日は2016年5月14日であります。

●既に南中時の太陽高度は高く、晴天ならば水銀柱はウナギ登りか、あるいはコイの滝登りです。関東以西ではどこかで30度超となります。本日は大分県日田で31.5度です。いよいよ夏がやってきました。今年の立夏は5月5日でしたが、暦の上だけじゃなくて、晴れたら日中は夏とそう変わらない気温になります。今年はなんだか冬からずーっと気温が平年よりも高めで推移していますが、別に困ることではありません。夏が暑ければ暑いほどビールが売れるし、アイスも飛ぶように売れるわけです。吾輩なんかは暑さにも寒さにも強く、真冬の氷が張るころから淡路島アイスを毎日食べていますわ。(だから痩せらんし、健康に相当害がありそう?) とにかく、夏もの商戦は暑くなくっちゃ! 今年は海の家も山の家も大賑わいではないか? 去年も一昨年も天候不順で、山も海もあまり商売になりませんでしたから、今年こそは一発逆転の大繁盛を狙いたいところ‥。

2016年5月14日 九州内陸部で日最高気温が30度を越えた
↑ 本日の日最高気温が30度を超えたのは全国で10か所でした。九州内陸部で6か所、沖縄県で4か所です。気象庁サイト 気温の状況 から借用。なお、リンクは最新の観測値しか表示されないです。

● 「冬はいみじう寒き、夏は世にしらず暑き。」 と1000年前に清少納言が 『枕草子』 に書き残していますが、これは気温年較差の大きい盆地特有の京都の気候を叙述した表現ですが、冬は非常に寒いのがよろしく、夏は世に知られていないほど (つまり観測前例がないほど) 暑いのがよろしい。と解釈するのが通説です。このように古人も夏は暑ければ暑いほどいいんだ、と言っているわけです。しかも清少納言が生きた1000年前といえば、古気候学では中世温暖期とされ現在よりも気温が高かったころです。にもかかわらず暑いほうがいいと言うのです。 ところで、10年前だったら、ちょっとでも暑いと 「温暖化で地球は破滅するぞ!」 といわんばかりで五月蠅かったのですが、温暖化利権者どもはどこへ行ったんだ? 静かになりましたね! 十分に利権をむさぼって満腹したのでしょうか? ま、温暖化騒動のから騒ぎは別としても、夏になると熱中症で多くの人が倒れます。これは深刻な問題ではありますが、実はこれは暑いのが原因というよりも、明らかに人間側の対応のまずさに起因しています。



夏空に映えるエゴノキの見事な花
ありふれた花で、珍しくもなんともないのですが、今年の花着きの見事さ! にほれぼれとして写真を撮りました。写真をとっていると、通りがかった何人もの人から聞かれました。

「これは何の木なのですか?」  

エゴノキ ですよ。夏に薄緑色のグミぐらいの大きさの実がなるんですけど、実をかじったらエグイのでエゴノキと言うんですわ。昔はこの実を潰して石鹸の代用品にもされたんですわ、いわゆる石鹸の木です。」 

こんなにも身近な木の名前を多くの人が知らないのは意外です。身近な自然を知らずに声高に叫ばれる環境運動の薄っぺらさ! を思います。たとえばナルトサワギク騒動とか。いたづらに危険視していますが、日本では何の実害も一切出ていません。ナルトサワギクが在来植物を駆逐している例など皆無です。在来植物を破壊した跡地にナルトサワギクが広がっているだけです。なぜこの事実を見ようとしないのだろうか? つまり、環境省の利権なんです。それに環境保護団体が踊らされているんです。

青空に映えるエゴノキの花
少し拡大
葉の付け根から花序が出ていますが、例年ならば1つの花序に1個か、あるいは2個~3個の花なのに、今年はみな4個~5個ぐらいも付いています。おしべは10個ありますが、写真では分かりずらいのですがおしべが明るい色のものと、黒いものとがあります。どこがちがうんだろうかと観察したら、単に花粉を出している最中か、花粉を出し終わったかの違いです。
花のアップ



訪花昆虫が蜜を求めて集まる木
今日はクマバチが沢山やってきていました。木の回りを20匹ぐらいのクマバチがぶんぶんと飛び回っていました。体の大きなクマバチが集団で来ていたから、体の小さな虫たちは近づきにくいのか? 他種の訪花昆虫は確認できませんでした。クマバチが満腹して去れば他種がくるかも? ランクルさんの飼うニホンミツバチも来るかも??
クマバチが来る
↓ ホバリングしながら蜜を吸っています。エゴノキの花は下を向いて垂れさがるので、ホバリングできる昆虫は採蜜が有利な感じです。 ずんぐりした重そうな体に小さな羽です。人間にたとえたら大きめのうちわでバタバタしているようなものであります。で、クマバチや、マルハナバチの仲間が飛べるというのは航空力学的にはあり得ない、となぜクマバチが飛べるのか長いあいだ謎だったようですね。
ホバリングしながら蜜を吸う
ちょっと見は恐そうな姿ですが、クマバチ (マルハナバチの仲間も) はおとなしいハチです。写真を撮るのに10センチまで近づいていますが、蜜を吸うのに夢中でヒトが来たなど意にも介さないようです。手でつかんだり棒で叩こうとしたりしないかぎり大丈夫です。概して花粉や蜜を吸うハチはおとなしく、スズメバチとかオオスズメバチなど肉食性のハチは攻撃的で非常に危険です。ハチも種類によって性質がずいぶん違うので、十把ひとからげに一緒くたにしないように‥。 というのは木の名前を聞いた人が有難い忠告をくれたので。

「おまはん、そないハチに近づいて大丈夫なんけ? 刺されれへんのか?」

「ハチは賢いからね! 人を見分けるんですわ。悪人は刺されますが、善人は刺されないんですよ!」

エゴノキの花は、クマバチのお気に入り



ビワの実が色づいてきた
道路の側に、栽培品起源だとおもわれますが野生化したビワの木があります。野生化したので実は栽培品よりも小粒です。野生品なのでかずらがビワの木にまとわりついています。写真の画面の中でも4種のかずらが確認できます。野生化したビワであっても、かずらを除去し、ビワの木の整枝・剪定をして、摘蕾・摘果や袋かけなど手入れをすれば、そこそこに食べられる実になるのですが、写真の状態ではとても食べられません。この道路際の土地の所有者はどなたなのか知りませんが、モッタイナイですわね。ほんと、このビワの木、少し手入れすれば食べられるのにね‥。
野生ビワが熟れてきた
↓ すこし拡大。これでは種と皮ばかりです。果肉が少ないので味を見る程度です。写真では7個ありますが、幼果のころに間引いて2個にすればそこそこ食べられるものになります。子だくさんで養分を奪い合えば生長しにくいというのは当たり前です。政治も同じで、野党が少数分立しているのはこのビワの状態です。自民党を圧倒する巨大果実になるには、7個の分立を1個に集中させるしかありません。
野生ビワが熟れてきた

●九州でビワの出荷が始まったようですが、やはり甚大な寒害がでています。淡路島南部でも寒害はあったものの、被害は軽微だったようです。九州 (ビワの寒害は長崎県) の寒害は1月下旬の歴史的な寒波の被害ですが、鹿児島県アメダス大口で-15.2度を記録し、ダイヤモンドダストが見られたと信じがたい話です。2月7日付けの拙記事 徳島県剣山 見ノ越では、サラサラのパウダースノーだった。 の中で、日本本土の最南端付近のアメダス大口での、歴史的な低温のグラフをこしらえました。



性懲りもなく、またシャクナゲを見に行った。(その2)
シャクナゲ以外のものも、少し観察した。
↓ このあたりの尾根筋は岩場になっているところが多いです。
尾根は岩場になっている

↓ シャクナゲは尾根筋の岩場や、急斜面にあります。そういうところは土壌が薄いのですが、岩の間などにシッカリと腐葉土が溜まり、水はけ・通気性が高い膨軟な土にシャクナゲは根を張っています。シャクナゲは “環境要求度が非常に高い” 花木と思われます。つまり成育環境に注文が多く、具体的には、夏が涼しい、霧が良くかかって空中湿度が高い、けれども土は保水性・排水性が良い膨軟な土で、あまり強光下では困る、かと言って昼なお暗い森林内ではダメ、などなど気難しい植物なのでしょう。また、この環境要求度の高さが平地での栽培を困難にしていますね。
尾根にシャクナゲが自生する

↓ ミヤコツツジと称される非常に美しいツツジです。薄い桃色のモチツツジと、朱色のヤマツツジの自然交雑種だと言われています。
ミヤコツツジが綺麗
ミヤコツツジ

↓ こちらは朱色のヤマツツジであります。花期が非常に長く、淡路島南部では3月下旬くらいから咲きはじめ、6月中旬ぐらいまで遅い花は見られます。
ヤマツツジ
ヤマツツジ

↓ カンアオイ変種ナンカイアオイですが、分類位置付けは研究者によって見解に相違があるようです。ナンカイアオイは和歌山県・淡路島・徳島県・高知県あたりに分布するようですが、つまり律令時代に南海道と称した地方の植物です。日本のレッドデータ検索システムによれば、ナンカイアオイは環境省カテゴリーで絶滅危惧Ⅱ類 であります。県ごとのレッドデータ指定でも四国の3県で絶滅危惧指定されています。しかしながら、淡路島南部では個体数は非常に多いです。淡路島南部の山中ではどこにでもあります。山野草愛好家は珍重するようですが、冬場に咲く花は地味なので、斑入りみたいな葉に観賞価値があるのでしょうかね? たくさんあるので、少しならば採ってもよろしい。
ナンカイアオイ

↓ ウリハダカエデの子供たちです。カエデ類では一番葉が大きな樹種でしたか? 四国の山では標高の高い暖帯上部からブナ帯でよく見るのですが、淡路では山裾の低地にわんさかとあります。毒があるのかどうか分かりませんが、シカ (鹿) が嫌う不嗜好植物の1つです。シカはこれを絶対に食べません。この山域ではシカの棲息密度は国内有数の高さだとの調査報告もあるようで、食植動物としてのシカの被食圧は強く、で、山中にはシカが嫌がって食べない草や木が殖える傾向がハッキリとあります。イズセンリョウ、オモト、レモンエゴマ、ヤブマオの仲間、ナチシダ等のシダ植物、タケニグサ、などなどシカが食べない草木は多いです。そういえばシャクナゲもシカが食べません。
ウリハダカエデの子供たち


穴掘りにはシカの角で! よく掘れます。
↓ 山中でときどきシカの角が落ちているのを見ます。シカの角は毎年生えかわって古い角は落ちるらしい。徳島県・神山町の道の駅ではシカの角が2000円~3000円で売られていますが、写真のものは小さいので1500円ぐらいか? 鉄器時代の現代では (まだ鉄器時代が続いています) 実用的な意味はないでしょうが、石器時代あるいは縄文時代になってもシカの角は役に立ったのではないか? ざらざらした石で削って釣り針をこしらえたり、食べられる根を採取する掘り棒に使えるでしょう。ためしに、このシカの角で穴を掘ってみましたが、よく掘れます。何しろ固くて緻密でどっしりと比重があります。木の棒で穴掘りするよりも掘る効率ははるかに高そうです。原始農業ではシカの角が活躍したのではないか?
石器時代には貴重な掘り棒


顕著な黄砂のため、景色は黄土色にかすむ
↓ シャクナゲ山に来る前に、旧三原町市から諭鶴羽山を仰ぎ見ました。この時点で黄砂に気付いたのですが、山頂までの水平距離は6.6キロです。視程はそれほど低くはないので、黄砂の程度は比較的に軽いといえましょう。
麓から諭鶴羽山を仰ぎ見る
↓ シャクナゲ自生地の近くの尾根から、はるか西方の諭鶴羽山を眺めました。遥かかなたにあるように見えますが、(肉眼でもそう見える) 距離は上の写真と同じく6.6キロです。このあたりは淡路島南部の山岳地帯の核心地域ですが、500m前後のピークが幾重にも重畳しています。小さな島の割には山は深いです。
遥かに諭鶴羽山
↓ 拡大したところ。諭鶴羽山 (608m) は、瀬戸内海島嶼地方では第3位の標高です。1位じゃありません! 1位は香川県・小豆島の星ヶ城山 (816m)、2位は山口県・周防大島の嘉納山 (691m)、であります。瀬戸内海諸島の中でも3位なのです。夜郎自大 (やろうじだい) になってはいけないということです。小さな島の自称文化人には井戸の中で威張り散らす者がおるけど、悔い改めるべきだよね。小さな島の中だから威張れるのであって、広大な本土へ行きゃ通用しないと思うけど。
諭鶴羽山まで6.6キロ
↓ 山の切れ目から北西方向を眺めました。旧西淡町松帆方面ですが、ランクルさんの家は見えません。13.6キロ先の慶野の松原がかすかに認められますが、播磨灘は黄砂の煙幕で見えません。
13.6キロ先の播磨灘は見えない
↓ 帰りしなに、樹林の途切れ目から鮎屋滝方面を俯瞰しました。
尾根から大城池方面を俯瞰する
↓鮎屋川ダムです。
鮎屋川ダム
↓ 大城池 (だいじょういけ) であります。洲本市大野地区 (旧大野村) は車で走ると遥かに見通しが利き、高原みたいな雰囲気がするいいところです。これは土地が洪積台地になっているためで、つまり水はけがよく干天が続くと旱魃に苦しめられます。そこで、この水不足に苦しめられた大野村に農業用水を供給するために、1928年ころに築造されたものであります。
大城池


黄砂は発生源から2日ほどで、西日本にやってくる。
気象庁サイト 黄砂情報 (実況図) から4日分を並べてみました。図をトリミングし若干改変しました。こうして見ると、中国の北京北西の乾燥地帯で発生した黄砂は、2日後には日本列島にやってきています。その時の偏西風の蛇行のしかたや、地上の気圧配置などで、黄砂の日本への飛来状況は変わるでしょうけど、概ね2日ということですね。

中国にも沢山の原発がありますが、もし中国で放射性物質をまき散らす事故があったならば、2日後には汚染物質が日本にやってくることを意味しています。フクイチ原発過酷事故の真なる原因も不明だし、問題は全く解決されていないのだから、世界に向かって率先して原発廃止の手本を示すべきであるのにもかかわらず、安倍下痢野郎は原発メーカーのセールスマンとなって東南アジア等に原発を売り込んでいます。全く正気の沙汰ではありません。安倍独裁政権は気違いです。中国で原発事故が起こらないように祈るしかありません。もし川内原発や、まもなく再稼働する予定の伊方原発が事故れば、半日か1日で放射能プルームが淡路島にきますね。恐いですわね。7月の参議院の争点のひとつは原発廃止かどうかです。 原発推進議員候補は全部落としてやる必要があります。


5月5日
5月6日
5月7日
5月8日



性懲りもなく、またシャクナゲを見に行った。(その1)
●昨日の5月8日は大安でしたが暇だったので、性懲りもなく、再度シャクナゲを別の自生地に見にいきました。ほんまにシャクナゲが好きですわねえ! ていうか、それほどにシャクナゲは魅惑的な花なのです。5月5日のシャクナゲお花見会は参加者を募って団体でいったのですが、昨日は単独行です。それぞれ一長一短があって、団体で行けば一応は計画を立てなければいけないし、また行動の制約がどうしても生じます。たとえそのお花見会の主催者・呼びかけ人であっても勝手な行動は許されないわけです。その点、単独行には制約がありません。たとえば珍しい植物が出てきたら、急きょ予定を変更して納得がいくまで観察をしたり写真を撮ったりもできます。シャクナゲを見に行くつもりであったのを変更してもいいわけです。ただ、単独行の場合は事故があった場合には自力脱出となるので、危険性は高くなります。自分の体力・健康状態をわきまえ、安全率を十二分に掛け、慎重な行動をする必要があります。 

●ついでに申せば団体だから安全とも全く言えないわけで、リーダーの判断ミスひとつでそのパーティーが遭難することはよくあります。この連休には中部山岳での遭難が相次ぎましたが、完全に気象を読み違えています。高層天気図を見れば北アの稜線では吹雪になるのは100%予測がつく高層図でした。徳島県・剣山でも、頂上ヒュッテの若主人が 「荒れ模様だ登山を控えたほうがいい」 と注意を発信しているのに、暴風の中を登山決行する人がかなりいたみたいです。一つ間違えたら剣山でも遭難はあり得る気象情況でした。ま、無理して登ろうとするのは、勤めの都合等でその日しかないという制約が大きいのでしょうけど、多くの人が山での気象激変を甘く見ているようです。われわれ一般のアウトドアズマンも、身を守るために、気象予報士受験テキストぐらいの勉強は絶対に必要だと思います。



シャクナゲを見に行く新道路は、山菜ロードかな?
↓ シャクナゲを見にいくのに立派な道路ができました! よろしかったら4Kでご覧くださいませ。10分07秒、BGMはなし。なかなか素敵な道路で、道は広いし、対向車がめったに来ません。10分走って対向車は軽トラ1台と、前を別の1台が横切っただけです。この島は無人島なのかよ、と思うほどです。それから、島には珍しいトンネルまであります! フィトンチッドがあふれる新緑の樹林の中、窓を全開にすれば心身ともにリフレッシュできるかも? 小さな島の中なのに、まるで阿蘇高原のやまなみハイウェイを走っているような錯覚がします。そういえば5月5日のシャクナゲお花見会に来てくれた女性の方に、阿蘇地方から淡路島に嫁に来た人がおられましたが、親戚や知人が大勢被災されたとか。それにしても安倍下痢野郎の震災対応のなんと冷淡なことか! 救援物資運搬にオスプレイを使う悪辣さ、激甚災害指定を選挙の都合で遅らせた滅茶苦茶さ、7月の参議院選挙は安倍独裁政権に怒りの鉄拳をくだそう!



●このロードには山菜が多いです。タラノキ、サンショウが特に多く、ワラビやゼンマイも結構みられます。タラノキが多いのにはハッキリ理由があります。タラノキはいわゆる先駆種 (パイオニア種) であって、植生が破壊された跡地にいちはやく侵入してくる樹木であります。遷移の初期の段階で侵入してくる樹木なのです。山裾の森林を破壊して道路をつくるということは、道路両側の法面や、斜面を削ったところや、掘削した残土を捨てた場所に、タラノキの格好の生育場所を提供したということなんです。これが、このあたらしいシャクナゲお花見に行く道路沿いにタラノキが非常に多い理由であります。 つまり、森林がよく茂ったところにはタラノキはありません。森林を破壊したところにタラノキがあるわけで、タラノキが沢山あることは森林破壊の証拠! なのですわ。自然が豊かだから山菜があるわけではなく、自然が破壊がされたから山菜があるわけです。この逆説を多くの人が勘違いしていますね。


タラノ葉の収穫
前エントリーで申した通り、タラノ芽はもうありませんが、長けた葉の、輪生状に見える葉のまん中にある若い葉の先を摘み取ります。タラノ葉ならば、まだまだ梅雨ごろまで食べられますわ! 今日は携帯冷蔵庫? があるのでシャクナゲを見るまえに山菜採りです。
タラノ葉の収穫

↓ タラノ葉の調理の一例です。タラノ葉の酢味噌山椒和えです。結構いけますね。
材料はタラノ葉100グラム、鳴門海峡で釣ってきたハリイカ100グラム、タラノ葉を採るついでにサンショウの葉も少々。 調味料は、味噌大匙1・酢大匙1・砂糖小匙1・サンショウの葉をすり鉢ですります。材料と調味料をよく合わせます。タラノ葉はやや強めに茹でます。 タラノ葉は長けているのでやや “ぼそぼそ” とした食感で、海岸の山菜ツルナになんとなく似ています。調味料を増やしてやや濃い味付けにするといいかも? けっこう美味いし栄養価も高く、タラノ葉は昔から和薬とされいろいろと効能が言われています。ただし、日本薬局方には載っていませんので、どこまで効果があるのか疑問ですが? → タラノキは 「ソウ木皮・ソウボクヒ」 等の名称のある生薬

調理の一例


先日のお花見会とは別のシャクナゲ自生地
昨日たづねたシャクナゲ自生地は、5日のシャクナゲお花見会の場所とは違う所です。鮎屋川の源流地帯の岩場でありますが、大城池のずうーっと奥です。詳細は盗掘防止のために残念ながら非公開であります。この林道の向こうに見える尾根の岩場にシャクナゲが自生しています。林道の終点からは植林など山仕事の人々が付けた細い道を行きます。
林道の向こうの尾根がシャクナゲ自生地

↓ むこうに見える三角形の山の裾にもシャクナゲ自生地があります。とくにここは実生の後継樹が育っているために絶対に非公開です。
むこうの三角山の麓にもシャクナゲが自生

↓ 林道と、山仕事をする人がつけた杣道 (そまみち) を1時間あまり歩き継いでシャクナゲ自生地にたどりつきました。
シャクナゲの花
↓ 深山の麗花とか、花木の女王などと称されるシャクナゲです。
深山の麗花とか、花木の女王などと称されるシャクナゲ
↓ 淡路島のシャクナゲは、暖帯照葉樹林の林内に生育する低木ですが日当たりが悪いので花着きは今一つです。
暖帯照葉樹林の林床に生育する低木
↓ もともと花色の薄い個体のものが、満開後に褪色すると白シャクナゲっぽくなります。白いのもこれはこれで綺麗だ。
花色の薄いものが、満開後に褪色すると白シャクナゲっぽい

ホンシャクナゲの花の観察
単独行の時には、ルーペ、ときには携帯顕微鏡まで持ち出して花の構造を微に入り細にわたり観察します。観察結果を野帳に記録。でないと種名が決められません。きちんと観察せずに、文献の写真と適当に絵合わせで名前を決めるのは間違いの元!です。何べんでも申しますが、淡路島南部の山にある葉が非常に小さなツツジですが、シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)です。コメツツジじゃありません。きちんと観察すれば、べつに植物分類学者じゃなくてもじきに気が付きます。 コメツツジは、主に西南日本外帯の冷温帯上部~亜高山帯 (例えば大峰の山頂部とか、剣や三嶺など) にあるツツジで、淡路島のような低標高の丘陵帯にはございません!

花の観察

観察のポイント
・花びら全体は下部が合着していて、上部 (花冠) は7つに浅く切れ込んでいます。花冠が5裂か7裂かは何シャクナゲか見分ける重要なポイントです。(ホンシャク・ツクシシャクは7裂、剣山にあるハクサンシャクナゲは5裂)
・切れ込みの深さは漏斗状の花びら全体の3分の1ほどです。
・裂片の形は写真のものは楕円形ですが、個体によってかなり変異があります。裂片の先端が尖っているものも出てきます。
おしべは14本。おしべの数も重要。ただし、何らかの要因で欠落して数が足らない場合も多い。12本とか13本のこともあるのです。
・花は枝先に手まりのように咲きますが、10~15個ぐらい。表年で、ある程度日当たりが良く、栄養状態のいい樹では20個ほど着く場合もあります。当たり前ですが樹の生育が悪いと花の数も少ない。
・シャクナゲやツツジの花には、花冠の上側にたいてい花蜜標識 (ネクターガイド) という斑点があります。昆虫はヒトの目には見えない可視光線の紫よりも波長の短い紫外線領域まで見えると言われ、花蜜標識が特に目だって見えるらしい。訪花昆虫をおびき寄せて花粉を運ばせる戦略とされます。 とても分かりやすい解説→ 「見える世界と見えない世界」


早くも落花して、花ガラになっている
花ガラの観察
早い花はすでに落花しています。花冠と雄しべが落ちているので子房が観察できます。子房には白い長毛がびっしりとありますが、子房はモチツツジほどではないのですが少しべたつきます。子房が発育した果実 (さく果) も粘着性があるのですが、粘液を分泌する腺毛もあるのかな? とルーペで観察しましたがよく分かりませんでした。


この自生地に関しては、今年は花の裏年。
花が少ない木
花が少ない木
↑ ご覧のように今年は花がほとんどない樹が多いです。すくなくともこの自生地に関するかぎり、花はウラ年です。そもそもシャクナゲの花はウラとオモテを繰り返す傾向が強いのですが、来年に期待したいと思います。来年の花着状態がよければ、来年のお花見会はここへ来てもいいですわね!




タラノ芽は終ったが、こんどは 「タラノ葉」 を食べよう!
本日は2016年5月8日であります。

タラノ芽は終了しました。
●わが淡路島南部の南あかじ市では、タラノ芽は3月15日ぐらいから採取が始まり、4月10日ぐらいには終ってしまいます。樹によって差異があり早いものと遅いものでは2週間ぐらい違いますけど、そのためある程度の採取幅があるわけです。けれども、4月に入ると早々にタラノ芽は終ってしまいます。もう5月ですから、タラノ樹は枝先に大きな複葉を展開させて風にゆらゆら揺れています。すっかり長 (た) けているわけですから、常識的にはもう食べられません。今年は地球温暖化ではなくエルニーニョの遠因で全国的に暖冬だったので、タラノ芽前線が一挙に北上した模様です。本州青森県以南では平地や里山ではタラノ芽はすっかり長けてしまったようで、北海道以外ではよほど標高の高い山に行かなきゃもうタラノ芽は食べられないようです。

次は、「タラノ葉」 を食べましょう!
●ところが、実は、タラノ葉ならばまだまだ食べることができます。山菜の本をみても絶対に書いてありませんが、タラノ葉がまだまだ食べられることを証明したいと思います。実際の調理の写真も掲示しましたが、タラノ葉の天麩羅の写真は本邦ネット初公開であろうかと思います。全国の山菜ファンにおかれましては、大いにタラノ葉をご賞味いただきたい。タラノ葉は関東以西の暖地でも梅雨ごろまで食べられますわ! タラノ葉をたくさん採取して、野菜代わりに食べてもいいわけです。


↓ タラノ葉が大きく展開しました。
タラノ葉が大きく展開
↓ タラノ葉は枝先に集まって輪生状に見えることが多いです。枝があまり伸びない場合はとくに輪生状に見えます。が、タラノ葉の付きかたは互生です。
タラノ葉は互生する
↓ 枝先の未展開の柔らかそうな部分を採取します
枝先の未展開の葉を採取する

↓ 吾輩の作品、タラノ葉の天麩羅であります。天麩羅というのはネタに衣をつけて高温で一挙に蒸し上げる料理ですが、タラノ芽よりもタラノ葉のほうがアクが強くなります。しかしこの強いアクも高温で一挙に蒸すことで全く気にならなくなります。タラノ葉のほかにネタは自家栽培のサツマイモ、諭鶴羽山の天然野生シイタケ、鳴門大橋の高架の下で釣ってきた得体のしれない魚の切り身、です。食材が周囲の山や海で採取できるのが田舎暮らしの醍醐味なのです。なお、盛りつけ方に少し工夫が要りそうです。
タラノ葉の天麩羅
↓ タラノ葉の天麩羅うどんです。
タラノ葉の天麩羅うどん






2016年の淡路島の自生シャクナゲお花見会 (その2)
もう一度、淡路島自生のシャクナゲの花をよく観察してから
淡路島のホンシャクナゲ
淡路島のホンシャクナゲ
淡路島のホンシャクナゲ

下山しましょう。また来年シャクナゲに会いにきましょう。
さあ、下山します。

他にも色々な花たちが咲いております。
↓ アオテンナンショウです。別に珍しいものではなく全島的に普通にあります。テンナンショウ属植物は性転換することで有名ですが、栄養状態が悪く地中のイモが小さいときは開花してもオス株ですが、栄養状態が良くて地中のイモが大きくなるとメス株になるという面白い性質があります。メス株であっても何らかの要因で栄養状態が悪くなると、(たとえば葉が欠損するとか) オス株に逆戻りします。つまり オス株 → メス株、メス株 → オス株 という変化がありうるわけで可逆的です。この手の植物は観察の見どころ満載です。

食虫植物かな? などという参加者がいましたが、食虫植物じゃないです。ところが肉穂花序を包みこんでいる仏炎苞の筒部に、虫が死んでいることが多いのも事実です。虫を捉えているように見えるから、食虫植物かな? と錯覚するのだと思われます。花粉を運搬させる虫たちにシッカリと花粉をつけさせるために、脱出しにくい花の構造になっています。結局出られずに死んでしまうということであります。
アオテンナンショウ


ジャケツイバラには絶対に近づくな!
↓ ジャケツイバラであります。花は美しいレモンイエローで観賞価値はあります。が絶対に庭には植えないことです。大変なことになりますわ。美しい花にはトゲがあるという典型例です。
ジャケツイバラ
↓ マメ科ですが、花はいわゆる蝶形花とは形がかなり異なりますが、果実はマメ科特有の豆果です。
ジャケツイバラの花
↓ ジャケツイバラのトゲは、曲がっていて方向もあっち向きこっち向きです。しかも太い幹にも細い幹にも、葉柄にも葉脈上にも大小の物凄いトゲで、これにからまったら恐ろしい目にあいます。このジャケツイバラの茂みを藪こぎで突破できる猛者は、日本国中をさがしてもいないでしょう! 野外で一番出会いたくない植物です。しかしながら、淡路島南部の山岳地帯の北側の谷には非常に多いです。 思うに、茎の上にあるトゲは他樹に引っかけて登っていくためでしょうし、葉にまでトゲがあるのは食植動物からの防御でありましょう。つまり屈強のシカ(鹿)たちも手も足もでないです。
ジャケツイバラのとげ

アウトドアズマンは手ぶらでは帰らない、帰れない。
天然サンショウの実がちょうど採り頃です。サンショウの実は早くても遅くてもダメですが、実を一粒かんでみましたところ、最高のベストタイミングです。で、佃煮用にゲット! 天然サンショウの実の佃煮は超高級品であります。庶民の口にはなかなか入りません。ところが田舎じゃ自分で採ればタダ同然です。これが田舎冥利というものです。また佃煮名人がこしらえますが、旧式石油ストーブは当分仕舞うわけにはまいりませんね。
サンショウ
サンショウの実

帰りしなに鮎屋の滝に寄った
淡路島で最大の滝です。小さな島なので最大などといっても、有名な華厳の滝や白糸の滝や那智の滝などとは比べるべくもありませんが、遊歩道におる人を尺度にして見れば累々と地層を形成する岩石はけっこう大きいです。滝壺周辺はひんやりとしています。
鮎屋の滝



兵庫県洲本市の鮎屋の滝に来ました。淡路島で一番立派な大きな滝です。滝つぼ周辺はひ­んやりとしていて、夏にここに避暑にくるのも面白そうです。滝の周辺の森は植物相が豊­かで、第一級の植物観察スポットです。兵庫県レッドデータAランクのカンザブロウノキ­や、兵庫県下でただ1本だけ見つかっているツゲモチの木が自生しています。

2016年の淡路島の自生シャクナゲお花見会 (その1)
本日は2016年5月5日 子供の日であります。(さっき日が替わって5月6日になった。)

●今日は、淡路島南部の山岳地帯の最奥部で、恒例となった (?) 淡路島自生のシャクナゲ観察会 (お花見会) が行われました。山上はやや風が強いものの、天候に恵まれ寒くもなく暑くもなく、参加者はなんと総勢7名! で、今年のシャクナゲ観察・お花見は盛会裏に終えることができました。きょうも素敵な一日、山さん、シャクナゲさん、ありがとうございました。また、ご参加たまわりました皆様方には御礼申し上げます。ありがとうございました。


↓ 兵庫県洲本市 猪鼻第一ダムです。このダムのある猪鼻川の源流の尾根に自生のシャクナゲがあります。吾輩の調査では、この地域の4つの尾根にシャクナゲが自生していますが、(植物調査をしている人に聞いたらもう1か所自生地があるらしい) 今回はこのダムの奥へ行きます。
猪鼻第一ダム

↓ ここは洲本市の水源地でありますから御不浄なことは厳禁です。神戸や大阪や京都の人らがここへ来てバス釣りをしていますが、水源地での釣りは基本的には禁止です。でもまあ黙認されているような状況ですが、どうしても釣りをしたいのであれば絶対に水を汚さないように。淡路島は日本一の溜め池分布密度です。香川県が日本一の溜め池王国だと豪語していますが、香川県の面積の3分の1の淡路島に香川県よりも多くの溜め池があります。で、島内に大小無数の溜め池やダムがあって、京阪神からわんさかとバス釣りがきますが、ハッキリ言ってバス釣りはマナーが悪く、田主(たず)や水利組合の人々が怒っています。マナーが良ければべつに何も言わないのだから、悔い改めるように。 すこし苦言めいてしまいましたが、それにしても小さな島の中と思えないような幽邃(ゆうすい)な山と池の風景です。
小さな島の中と思えない景色

↓ 中央に見えているフタコブラクダのこぶみたいなピークに自生シャクナゲがあります。低標高ながら浸食が激しく急峻です。
中央の山がシャクナゲ自生地

↓ 無法地帯、淡路島南部の南あかじ市の行政の陰謀に敢然と立ち向かう “闘うネットワーカー” ランクルさんの愛車ランクル70と、背後のシャクナゲ山です。ランクルさんのランクル70はオフロード車の頂点に君臨する世界のベストセラーカーですが、聞いたらなんと車齢30年! 走破距離なんと38万キロ! 地球を10周、お月さんまで行けますね。大事に乗っていることでは全国ではともかく淡路島では堂々の1位でしょうね。使い捨て文化の対極にある立派さです。この物を大切にする勿体ないの精神こそ究極のエコなのです。大量生産・大量廃棄を前提とする野放図な工業生産を野放しにしておいて語られるエコはしょせん欺瞞、インチキだと思いますね。 ちなみに、日本一の悪路、剣山スーパー林道はオフロードライダーをして聖地とまでいわしめた悪路ですが、吾輩もよく行きますが、走っている車種のうち 「ランクル」 と 「ジムニー」 の多さは突出しています。
ランクルさんの愛車としゃくなげ山

↓ 9時に旧三原町役場を出発し、9時半に登山口、1時間をかけてゆっくりと山を登ってきました。10時半に標高400mのシャクナゲ自生地にたどり着きました。登山口の標高は約180mで尾根を直登しましたが標高300~400mにシャクナゲがあります。その山の山頂は460mぐらいですが山頂にまでいけば樹林の間から紀伊水道や沼島がちらと見えます。しかし山頂にはシャクナゲはありません。
シャクナゲ山に到着




淡路島の自生シャクナゲの写真ギャラリー
↓ 手が届かない高いところは、このように秘密兵器で写真を撮ります。シャクナゲの写真を撮るためにわざわざ秘密兵器を買ったそうです。
手が届かない高いところは秘密兵器で写真を撮る

↓ 淡路島のシャクナゲ自生環境は、シイノキ・ウバメガシ・シラカシ・アカガシ・ツバキなどの暖帯照葉樹林の林床にシャクナゲがあります。標高が低い所にあります。
照葉樹林の林床にシャクナゲがある

↓ ちょうど満開、見頃です。シャクナゲはどんな種類でも一般的に蕾や開花始めは花色が濃く、満開後は褪色して白っぽくなるという性質があります。
ちょうど満開、見頃

↓ やはりシャクナゲは自生品がいいです。交配した園芸種、とりわけ洋種シャクナゲはケバケバしく、あまり好きになれない、とは多くのシャクナゲファンが異口同音に言います。日本シャクナゲの自生品を山でみると、透き通るような光沢のなかに控えめな妖艶さあって、時間が経つのも忘れて見とれてしまいます。シャクナゲが 「深山の麗花」 だとか 「花木の女王」 と称されるゆえんです。
やはりシャクナゲは自生品がいい

↓ 淡路島にあるシャクナゲはホンシャクナゲです。花冠は7烈し雄しべは14本です。ツクシシャクナゲの変種という分類位置付けですが、見分け方はツクシが葉の裏に赤褐色の枝状毛が厚くびっしりとあるのに対して、ホンシャクは枝状毛がほとんどなく平たいロゼット状毛のみがある、ということで見分けられます。ただし、両種が分布している地域 (たとえば剣山地など) では中間型が普通に出てきます。
花冠は7裂する

↓ 北は北海道・利尻島の利尻岳から、南は屋久島の宮之浦岳まで日本中の山を登ったという登山の達人が、山中でお湯をわかしコーヒーを淹れてくれました。ごちそうさまでした。
登山の達人が山中でコーヒーを淹れてくれた

●山の上は風が強かったので、尾根の風下側に少し降りて弁当をたべ、それから再度ゆっくりとシャクナゲの花を観賞しました。結局、10時半から午後1時まで2時間半もシャクナゲ自生地に滞在しました。

淡路島の自生シャクナゲ
淡路島の自生シャクナゲ
↓ 枝先に10個前後の花をつけます。
淡路島の自生シャクナゲ
淡路島の自生シャクナゲ
↓ 少し分かりずらいが、雄しべは14本あります。
淡路島の自生シャクナゲ


      ***********************************


ランクルさんのコメント
本当にいいお花見でした。
今回参加された方々は、ブログの読者だったので特に戦うネットワーカーランクルとして喜んでいます。 オンボロ車に乗っているのはマル貧事情からで、山のキノコさんが言うほどの恰好のいいものではありません。

山好きとかカメラを通して自然観察をされている方々の中では私は異質な存在だったかもしれませんが、人間観察として見れば大きな枠に無理やり納められるのかもしれませんね。 淡路島は島ですけれど、こんなにも自然が豊かで貴重なものがあり感激します。 何年か前に沼島の石を見ようと企画されて、参加した時も淡路島といっても特に沼島の奇岩、奇石という特別なものがあることを知ったことが、このような観察会の素晴らしさです。

いま官企画で沼島ブームのようですが、地球の活動期で東南海トラフなど大地震のことなどを考えれば、沼島の海の中は絶壁のような地形になっているといわれています。 白石村伝説などを考えると、人形会館や防災ステーションを福良湾に建設した行政の無謀さがわからん。 あっ、いつものヨタ話になってしまいました。

本当に楽しい、価値あるシャクナゲのお花見でした。
ありがとうございました。



山のキノコの返信
ランクルさん、ご参加ありがとうございました。
お蔭で盛大なお花見会ができました。

淡路島のシャクナゲを見たあとは、O君(おおくん)と四国のシャクナゲを見に行くのですが、ランクルさんもどないでっしゃろか? ちと遠いのですが、剣山スーパー林道に入ってすぐの高城山(1632m)ですが、乗り心地は悪いのですが、私のオンボロ車の後部座席でということで。ぞろぞろと行くと経費がムダです。

他所のシャクナゲを見ると淡路島のシャクナゲの価値がよくわかります。よそではブナが生えるような高いところにあるものと同じものが、なんで淡路の低い里山にあるんだろうか? と、とても不思議です。

>いま官企画で沼島ブームのようですが、
官主導というのは、どないもしょうがないですわね!
彼らは、税金をどう消化しようか? どうやって税金を流し込もうか? 税金をくすねようか? どうやって天下る外郭団体をつくるか? どうやってハコモノを作るか? というふうな不純な動機や観点でしか動いていないです。

仰る通り、南海地震が発震のさいには、まちがいなく100パーセント津波に呑みこまれる場所に人形会館や防災ステーションをこしらえるのは愚かです。正気の沙汰じゃありません。彼らは防災とか住民の安全等なにも考えていないのは明らかで、ただハコモノをこしらえたかっただけです。

きわめつけは、鳴門の渦潮の世界遺産運動です。推進する部署までつくって職員を4人もおき、貴重な税金をムダに費消しています。まさに税金の穀潰しです

かれらは世界遺産条約を読んだこともないのでしょう。世界遺産は、その遺産を破壊や消滅から守るのが趣旨です。世界遺産条約の条文には、世界遺産を観光推進の箔付けにしよう、という意味はどこにも書いていません。あくまでも、守るためのものです。世界遺産を守るためには踏み荒らす観光客を制限しなきゃなりません。世界遺産は観光奨励などではなく観光制限なんです。この根本的なことを市長も役人も全く理解していません。

そもそも渦潮など守る対象じゃありません。渦潮がなんの破壊の危機にもさらされていないからです。自然の地形や地質・動植物の生態系の方面から考えても、鳴門海峡は「日本ジオパーク」にも「日本地質百選」にもえらばれていないんです。顕著な「学術的価値」がないんです。国内で選ばれないものを、世界で選んでもらおうというのはどだい無理があります。

結局、世界文化遺産は文化庁、世界自然遺産は環境省の利権なんですわ。これらの省庁がが全国の地方自治体に世界遺産をめざして手をあげなさい、と煽っています。ユネスコ職員崩れが水先案内人になって自治体を煽っています。で、自治体側が中央の政策に踊らされているわけです。ところが、賢明なる地方自治体も存在していて、世界遺産の話など自分らの自治体にはメリットなしと見破って、中央からのおしつけ政策を蹴っている立派なところもあります。

さらに申せば、よしんば100歩譲って、世界遺産が観光のための箔付けであると仮定しても、世界遺産は増えすぎたとユネスコ内でも声が早くからあがっているようで、国内ネコもシャクシも世界遺産では、値打ちがありません。鳴門海峡が世界遺産になったところで、昭和天皇の口癖みたいに、「あっ、そう」です。驚きとか感動とかありません。なんら観光客が増えません。姫路城や厳島や奈良の仏教寺院群などが、観光入り込み数がどう変化したか統計をしらべたら、世界遺産に観光客増加効果は全くないのが実態です。世界遺産登録で観光客がわんさかとくると思うのは全くの幻想なんです。

みなが錯覚しているのです。観光地を訪れる観光客は大部分が日本人自身です。外国人はごくごく一部です。で、古くから名のある観光地は世界遺産になったからといって、世界遺産に何の宣伝効果もないんです。世界遺産による宣伝効果で観光入り込み数増加が期待できるのは、それまで無名だった観光地だけです。石見銀山とか白神山地とか。しかし無名の観光地が世界遺産で有名になっても、こんどは観光公害で悲鳴をあげていますね。世界遺産なんていうものはロクでもないものなんです。

と、わたしも、いつものヨタ話になってしまいました。




4月30日 徳島県・剣山 山行記録 (その4) 登山口の見ノ越の山菜 
剣山の花の観察の次は、山菜の観察であります。
剣山登山口の見ノ越周辺にもたくさんの山菜が見られますが、明らかに採取はできません。あくまでも見るだけです。採集が禁止されているエリアだとか、厳密には森林窃盗罪に抵触するとか、そういう意味じゃなくて、勝手に採取していたら問題になるのは必定、これは説明するまでもありません。

見ノ越は冬眠からさめて賑わっています。第二駐車場の二階部分まで大賑わいです。最近の登山者の服装はカラフルで華やかであります。ノボリがはためき、チョーチンが灯ってお祭りみたいです。遅い春の訪れをお祝いしているかのようです。
山開きされた見ノ越は、幟がはためき、チョウチンが灯る
注目は駐車場の向こうの森であります。ブナやトチやミズメやイタヤカエデなど冷温帯の広葉樹林に、ウラジロモミやツガやヒノキなどの針葉樹がぱらぱらと混じります。この森は特別な保護林で豊かな植物相 (フロラ) を誇っているのですが、まだ春浅しという感じです。平地ではすでに青葉若葉の季節ですが、標高1400mのここではまだやっと新芽が芽ぶきはじめたところです。
賑わう駐車場の背後の森は、まだ春浅しという感じ
見ノ越トンネルを木屋平側に抜けたところの山の斜面に野生のサクラが点々と自生しています。平地や里山のヤマザクラではなく、花がやや大きなオオヤマザクラであると思われますが、サクラの分類は非常に難しく間違っているかもしれません。サクラに詳しい方がおられましたら同定お願いします。正確なる種名はともかくも、注目すべきは平地よりも開花・満開が1か月も1か月半も遅れるということです。ちなみにわが淡路島南部の南あわじ市の里山ではヤマザクラの開花・満開は3月中旬~下旬です。見ノ越では1400mもの標高があるため平地よりも気温が10度近くさがり、北海道・札幌辺りの気温と同じぐらいなのではないか?
やっとサクラが咲いたところ
この遅い春のために、見ノ越周辺の森にはハリギリの大木がたくさんあって、山菜としてのハリギリの芽が採り放題なのですが、まだまだ芽は小さいですわ。採り頃はもう少しあとです。
幹周4mありそうなハリギリの大木は、やっと冬眠からさめた
ハリギリの芽はまだ小さい


見ノ越にも、すでに採り頃の山菜があるので観察しましょう!
↓ ウドであります。シカ (鹿) さんに喰われないように網を張っています。もしかしたら、頭の毛が黒い動物に盗られないようにするために、網を張ってあるのでしょうかね? 
ウド
これは明らかに収穫を終えています。なぜならばウドの芽が伸びて大きいのに数が少なすぎるからです。つまり、ひと株から10本ぐらい新芽がでるのですが収穫後は1~2本の芽を残します。その残った状態になっています。
ウド
↓ 左の丸い葉のものはフキです。右の複葉のものはウドです。人気の山菜なのでこれが分からん人はいないと思いますが、自然に親しむ機会がすくない都会人では分からない方もあるかもしれません。田舎人でこれが識別できない人は恥ずべきであります。というよりも、せっかくの晩のおかずを逃がしてしまいます。 それにしても今年は暖冬だったせいか生育が早いようですわね。 そもそもここは国道438号の路側で、土を盛ってあります。丸笹山の南側でコンクリート擁壁の照り返しが当ってポカポカと暖かいのかも? 太陽がよく当たるところです。冬に来たら、スキー場から夫婦池のあたりが積雪と凍結で恐いような状態でも、この山菜自生地 (栽培地) 周辺は雪が溶けていたりします。うまく場所を選んで工夫していますね。頭の毛が黒い動物は知恵をだします。
ウド

↓ フキであります。ちょうど採り頃です。佃煮にしたら美味いですわ。
フキ
フキ
↓ このようにしてフキの佃煮をこしらえますね。なにも見ノ越のフキを失敬したのではなく、わが淡路島の天然フキでこしらえました。四国のブナ帯のフキは、あるところにはあるんですワ。いまごろがちょうど採り頃です。北海道のラワンブキは太くて立派なので煮物にいいみたいですが、わが 南海道 のフキは50センチ程度までで小さいのでもっぱら佃煮用です。
フキの佃煮を製造中


これが天然のワサビ、ただし栽培しています。
四国の山々の渓谷の奥の湧水のようなところにワサビの自生が点々と見られます。標高の低いところにもあるし、標高の高いところにもあります。以前はキレンゲショウマの自生地付近の谷の源流にも天然ワサビが見られました。天然ワサビは根が貧弱なので、山菜としては葉をたべます。ひと株から葉が数枚でているから、間引くようにして葉を採取しますが、葉は全部採るんじゃありません。軽く塩をして一夜漬けが絶品です。
ワサビ
ワサビ
↓ ワサビの花です。ダイコンやキャベツなどアブラナ科の花と構造は同じです。
ワサビの花


栽培品ではなく、自生品の観察
瀬戸内地方の平地では全くしられていない山菜ですが、剣山地のブナ帯ではよくみかけるユキザサを紹介しましょう。吾輩もこれが食べられるとは知りませんでしたが、北海道の人に教えてもらいました。 北海道の山菜採り アズキナ 北海道じゃアズキナというらしい。茹でるとかすかに小豆の香りがすることから言うらしい。標準和名はユキザサ。円錐花序の花が雪のように真っ白で、葉がササの葉みたいなところから言います。写真は見ノ越の近く海抜1300m地点ですが、残念ながら山菜の採り頃は逃しています。花の観察にはまだ早いです。四国でもブナ帯にまで登ると平地とは植生ががらりと変わり、北日本と共通する植物が少なからず出てきますね。ネットは便利で、実社会では絶対に出会えない人とも知り合いになれます。剣山の山菜は北日本の人に教えてもらいましょう。

ユキザサ
↑ 2016年4月30日 徳島県剣山見ノ越にて。ユキザサ (北日本の地方名あずきな)  山菜採取適期をのがし、花の観察にはちと早い。また、見に来ますね。


ツツジの花は綺麗でも、食べてはいけません。
これは食べられませんが、ていうかツツジ属植物はシャクナゲを含めて有毒植物とされますよね。付近にはミツバツツジの一種が見事な咲きっぷりです。アワノミツバツツジか、トサノミツバツツジのどっちかですが、べつにたいした違いじゃあれへんし、吾輩的にはどっちでもいいですわ。そもそも分けるほどじゃないのに、細かく、細かく分けるのは分類学者の分類利権か? どっちか確定するには、花の子房等をルーペで取り調べて、子房に腺毛の他に長毛があるのかないのか調べないといけません。それにどっちともいえない中間型も出てくるし。写真のものは豪華な咲きっぷりですが、断崖絶壁の上に咲いています。落ちたら損です。それに、他府県人の吾輩は土佐と阿波の張り合いには関与しませんです。
ミツバツツジ変種トサノミツバツツジ?
これは、ミツバツツジ変種トサノミツバツツジ?
あるいは、ミツバツツジ変種トサノミツバツツジ品種アワノミツバツツジ?
重箱の隅をほじくるのが大好きな分類学者たち。それにしても花着きの素晴らしさよ。ひと枝をもらって挿し木で育苗、庭木にしたいところ‥。

ミツバツツジ変種トサノミツバツツジ品種アワノミツバツツジ?



4月30日 徳島県・剣山 山行記録 (その3) 登山口の見ノ越で剣山の花の観察 
明日は忙しいけん、早よ帰らにゃアカンわ。
頂上には30分ほどしかおりませんでした。翌日忙しいので、淡路島にすっ飛んで帰らにゃきゃなりません。足早に下山した。

↓ 標高1810mの刀掛松まで降りてきました。まだ5時57分。
標高1810mの刀掛松まで降りてきました。まだ5時57分。

↓ 旧 東祖谷山村の谷をもう一度眺めた。石鎚はやはり見えない。黄砂か?って言う登山者がいましたが、黄砂じゃねえと思うけど。理由は霞が煙紫色であって黄土色じゃありませんので。色がハッキリ違います。
旧 東祖谷山村の谷をもう一度眺めた。石鎚はやはり見えない。黄砂か?

↓ 登山リフト終点の西島駅の直下のキャンプ場に、テントが6張、無料のお財布にやさしいキャンプ場であります。一つだけ色が違いますが、統一すりゃあ綺麗なんだけど、別のパーティなんでしょう。
登山リフト終点の西島駅の直下のキャンプ場に、テントが6張、無料です。

↓ 海抜1500mまで降りてきました。あと100mです。6時45分。
海抜1500mまで降りてきた。あと100m。6時45分。

↓ 剣神社境内まで降りてきました。6時59分。
神社まで降りてきた、6時59分。

↓ 見ノ越の第一駐車場に帰還、7時07分。朝3時半に出発してご来光を登拝し、3時間半ちょっとの山旅でしたが、坐骨神経痛ならびに慢性気管支炎ならびに中度の肥満症など、諸疾患をものともせず、徳島県警山岳救助隊のお世話にもならず、無事に生還できました。感謝再拝。山さん、素敵な山旅をありがとうございました。 (山に感謝しているのであって、観光協議会に感謝しているのではない)
見ノ越の第一駐車場に帰還、7時07分。

↓ さすが連休です。第二駐車場の二階部分まで賑わっています。諭鶴羽山もこれぐらいお客様が来てくれたらいいのにね。向こうに見える尖峰は高知県最高峰の三嶺、標高は1894m、高知県側では 「さんれい」、徳島県側では 「みうね」 と呼び、同山異名の典型例です。あそこのコメツツジ群落は日本一です。登りたいんだけど、体力的・体重的・年齢的にもはや登れない山です。
賑わっています


見ノ越界隈を散策し、剣山の花を観察しよう!

↓ ユキモチソウです。付属体が雪のように白いお餅みたいだというのが名の起源です。お餅みたいだからと言っても、絶対に食べないように。テンナンショウ属の植物の多くは毒草です。とくに地下にあるイモは毒性が強いと言われています。
ユキモチソウ
ユキモチソウ
付属体が真っ白なお餅みたい

↓ クマガイソウです。平地にもあるラン科植物です。
クマガイソウ

↓ キエビネの積もりだと思いますが、100%純粋のキエビネじゃなくて、普通のエビネ (園芸家がジエビネというやつ) の血が少しまじっているので、花の色がさえません。純粋のキエビネは鮮やかな黄色です。なお、エビネとキエビネの雑種 (自然交雑種) はタカネエビネ (ソノエビネ) と称されます。
キエビネ(ちょっと色がさえない)
純粋のキエビネじゃなくて普通のエビネの血が混ざっていますね

↓ ヤマシャクヤクの未開花株です。花が無いから、白花なのか赤花 (ベニバナヤマシャクヤク) かは不明です。 記事末尾に天然ヤマシャクヤクの花の写真を展示しました。
ヤマシャクヤクの未開花株

↓ 三段かまえのお雛様です。写真を撮っていたら通りがかった登山者から、「これは一体何なんですか?」 と聞かれましたので、写真に植物名を記入しました。問題は、キエビネが色がさえないことです。エビネ×キエビネの自然交雑種がタカネエビネですが、交雑の両種混合比率で色合いは千差万別になります。写真ではキエビネの混合比率が少なくジエビネに近いですが、あえてタカネエビネとしました。キエビネがタカネエビネ程度であります。この雛段の製作者の意図は、エビネ、雑種、キエビネの3つを並べている筈です。
三段のお雛様

↓ 平家の宿さんの栽培品でした。写真を撮る許可を得ようとしましたが、朝早くてお店が開いていません。で、勝手に撮らさせていただきました。で、お礼に宣伝しましょう。剣山に来たら、昼飯は 「平家の宿」 で祖谷手打ちそばを食べましょう。お泊まりも 「平家の宿」 で!
平家の宿さんの栽培品でした

↓ こちらは別の民宿さんが育てているキレンゲショウマの苗です。種を蒔いた実生苗と思われます。値段札がついていないから、非売品と思われます。ま、頼み込んで売ってもらっても、平地じゃまず育ちませんでしょうけど。
キレンゲショウマの苗作り
キレンゲショウマの苗作り


自生品の観察はないのか?
おまはん、これは他人の鉢植の栽培品を見ただけじゃないか、山中の自生品の観察はしないのか? といわれそうですが、明日は忙しいので早く淡路島に帰って準備をしなきゃなりません。日がな一日、ゆっくりと山中を徘徊する時間がありません。で、やむなく鉢植観察でしたが、自生品の写真がないわけではないので、少しお目にかけます。

↓ ひな壇の一番下段にヤマシャクヤクが4鉢並んでいますが、花がありません。で、自生品の花です。見事な大群落です。この自生地のものはみな白花です。見ノ越から徳島市への近道、旧木屋平村へ降りて行く途中です。赤帽子山の南斜面、海抜1200mぐらいか? 
ヤマシャクヤクの大群落
ヤマシャクヤクです。帰る途中の赤帽子山南斜面にて。
ヤマシャクヤクの花
↓ 花の構造のクローズアップ
花の構造のクローズアップ



4月30日 徳島県・剣山 山行記録 (その2) 霜と霜柱のお花見? 
晩冬の寒気が近畿地方まで南下
今回の剣山は大変寒く、晩冬に逆戻りしたかのようで、標高1600mより上では登山道の土の部分には顕著な霜柱が立ち、ミヤマクマザサの葉の上まで霜が降りていました。すでに雪はないにしても冬の風物詩が見られたわけで、これは北からの寒気が近畿地方まで楔のように南下したためです。

↓ 2016年4月29日09時 500hPa高層図から抜粋し、-30度線を着色した。原図は気象庁作成。地表の気温や湿度によっては地表で雪になる可能性の高い-30度線が、29日~30日に北国をなめるように通過しました。
2016年4月29日09時 500hPa高層図

↓ 2016年4月29日09時 850hPa高層図から抜粋し、零度の等温線を強調。原図は気象庁作成。高い山で降水があれば雪になる目安の零度線が近畿地方まで南下しています。また、この零度線は高い山で雲がかかると霧氷が見られる目安にもなりますね。
2016年4月29日09時 850hPa高層図

4月30日午前5時19分、頂上ヒュッテ (標高1930m地点) の外壁にかけてある温度計では氷点下1度です。剣山測候所が残した観測データによると、5月の最低気温記録は-7度です。南国四国といえども2000m近い亜高山です。5月連休ころでも冷える日には普通に氷点下となります。ときには雪も降るし霧氷の花も咲くわけです。
頂上ヒュッテの外壁温度計は-1度


2016.4.30 南海道阿波国 剣山にて、霜と霜柱のお花見?
霧氷ならば、“樹に、霧氷の花が咲いた” などという表現がなされるので、霧氷のお花見というのはおかしくありません。ならば霜や霜柱はお花見の対象となり得るか? ですがなりますね。氷の結晶の変幻さや、造詣の妙 (たえ) は立派にお花見の対象です。専門知識を持つ氷雪研究者ならばルーペや顕微鏡で “観察” というところ、われわれ庶民は “お花見” というわけであります。

霜の写真ギャラリー
↓ ノアザミ変種トゲアザミの越冬株ロゼットが霜で真っ白です。温度が高い (0度に近い) 状態での霜なので、結晶が粒状であまり綺麗ではありません。
トゲアザミの越冬株が霜で真っ白
↓ その拡大
トゲアザミの越冬株が霜で真っ白 拡大

↓ ミヤマクマザサの葉の上にも霜
ミヤマクマザサの上にも霜
↓ その拡大
ミヤマクマザサの上にも霜 拡大

↓ 草 (種名不明) の上にも霜
草(種名不明)の上にも霜

↓ 剣山頂上ヒュッテ本館の前のテラスにも霜が降りています。寒そうな感じ。
剣山頂上ヒュッテ本館の前のテラスにも霜

霜柱の写真ギャラリー
↓ 登山道は霜で白くなっています。踏みしめるとザクザクと音が鳴り、絨毯の上を歩くような感覚がします。
登山道は霜柱で真っ白
↓ 霜柱の長さは5~6センチですが、霜柱は生長につれて次第に湾曲していくようです。また霜柱は髪の毛のような細い線状の氷柱の集合体のように見えます。つまり繊維状にみえます。このような構造は、霜柱が形成されるときの気温の高低や、土壌水分の多寡などで変わるのでしょうかね?
剣山の霜柱
剣山の霜柱
剣山の霜
剣山の霜
剣山の霜
剣山の霜
剣山の霜

朝日が少し昇ってきましたが、太陽高度が低い位置からの斜めの陽光にてらされた山ひだが鮮明によくわかります。
朝の旧東祖谷山村の山々


剣山山頂は西日本屈指の寒冷地、“構造土” があるとされる
●剣山は西日本一の寒冷地であります。気象官署とアメダスとの観測統計においては、今は廃止されましたが旧剣山測候所で 西日本での最低気温記録-23.5度 を保持する地点です。 (ただし、むかしの区内観測所では、広島県・八幡で-28度というとんでもない観測記録がありますが) この剣山の寒冷気候のため、剣山では氷河地形そのものではないのですが、周氷河地形の一種である構造土が見られます。そういう調査記録があります。

Wikipedia の説明によると、「構造土 (こうぞうど) とは、自然現象が原因で表面に円形・多角形・網状・階段状・縞模様などの幾何学模様が現れている土壌のことである。周氷河地形 の一種である。主に夏季に地下の凍土の表面の氷が融解し、地表の土壌を運搬することで形成される。日本では北海道大雪山の山頂付近の緩斜面で見られるソリフラクションが構造土の一種である。」 ということです。 国土地理院の定義では、「模様地面ともいう。主に凍結作用によって形成される多少とも対称形あるいは幾何学的な形をした地表面の模様や微地形の総称。平面形態によって多角形土、亀甲土、円形土、網状土、条線土、階状土等に分類され、構成する物質によって礫質、土質に分類される。周氷河地域で形成される。」 ということです。

なお、中部山岳の森林限界より上では、周氷河地形が現在進行形で形成されています。しかし、標高の低い剣山ではかつての氷期に周氷河地形が形成されたが、現在は形成が停止している “いわば周氷河地形の化石” であります。

●かつての氷期には平均気温が現在よりも6度~9度も下がり(資料により氷期の気温低下見積もりは異なる)、剣山は氷河こそ形成されませんでしたけど、森林限界が1000-1500mも下がることによって、剣山の山頂一帯は森林限界の上に突き出し、岩石累々、地肌むきだしの裸地であったと考えられます。で、当時形成された構造土が化石のように残り、剣山は周氷河地形が見られる所として良く知られています。いろいろな文献に記述がありますわ。で、山頂の裸地を目をこらして観察しましたが、それらしいものは見いだせません。そもそも山頂は笹原となっていて地表の様子が観察しづらいし、かつて登山客が踏み荒らしているので消失したのでしょうかね?

国土地理院が行った 日本の典型地形に関する調査 で、構造土 のリストの末尾に剣山山頂が挙げられています。


周氷河地形の 「構造土」 があるとされるが‥
幾何学模様などはなさそうですが、登山客が踏み荒らしたのかもしれません。
周氷河地形の 「構造土」 があるとされるが‥




4月30日 徳島県・剣山 山行記録 (その1) 何とかご来光にぎりぎり間にあった。  
本日は2016年4月30日であります。(さっき日が替わって5月1日になった)

●今回の剣山は日の出 (ご来光) を見るために淡路島南部にあるわが雑想庵を朝早くに出ました。なんと午前0時05分に出発しました。これ以上早く出発することは不可能です。なぜならば日の境界というのは、0時を以って区切るためです。これ以上早くして午後11時に出発したのならば、今朝ものすごく早く出たという表現は使えずに、昨日の晩に出発したという表現になってしまいます。ようするに、足掛け2日にまたがってしまいます。

結局、ぎりぎり山頂での日の出に間にあいました。 今の時期としては強い寒気が南下していましたので、標高1600mより上では霜と霜柱が見られました。雲がかかっていなかったので霧氷は見られませんでした。(29日の朝は霧氷は見られた模様です) 眺望は霞が多すぎて冴えませんでした。



つるぎ町一宇地区の剣橋から1キロほどのところ、漆ノ瀬の電光標識にまできました。午前2時40分です。さすがにチェーン規制はもうありません。
さすがにチェーン規制はありません

剣山登山口の見ノ越に到着しました。標高はちょうど1400m。午前3時24分です。まだ漆黒の闇です。さすが連休です、駐車場には泊まりの車が沢山います。
見ノ越に到着

3時30分に見ノ越しを出発して、登山リフト終点の西島駅を通り過ぎ、尾根筋を直登する登山道を息切れしながら登り、有名な刀掛松まで来ました。標高は1810m、4時43分です。雲海荘を見上げると明かりが煌々とついています。4月28日に冬眠から覚めて営業再開したようですが、全ての部屋に明かりがついていることから、お客さんがたくさんいるみたい。
雲海荘を見上げる

ご来光はまもなくです。
ご来光はまもなくだ

ご来光ですわ。
ご来光だ

出たあぁ! ってな感じ。
出たあぁ!

ピンボケも、それはそれで、いい感じであります。
ピンボケもいい感じ

赤い太陽だ。
赤い太陽だ

太陽が昇ってきました。一切をあまねく平等に照らします。太陽はわけへだてなく、あらゆるものを照らしてくれるのですが、自民党の悪徳政治とはえらい違いです。米国と経団連にコントロールされた悪徳自民・独裁者安倍は、植草一秀先生のいう悪徳ペンタゴン、すなわち利権政治家・天下り官僚・国家予算に群がる企業群・アメリカ帝国・マスゴミですが、これら権力者たちだけを照らす政治をしています。
太陽が上がってきた

山頂の平家の馬場と称される隆起準平原に到着しました。5時27分です。休憩をせずに一生懸命登ってきましたが、やはり2時間かかります。おおむね、トレイルランをするような体力優良児ならば40分ぐらい、一般登山者で達者な人は1時間、普通は1時間半ぐらい、吾輩のような体力劣等児ならば2時間~3時間が標準タイムのようです。
山頂に到着

真の山頂ピークは画面中央の一番高いところで、標高は1955mです。
山頂だ

矢筈山が赤く染まるかと思いましたが、赤く染まりません。モルゲンロートは見られませんでした。
矢筈山を眺める

三嶺の右肩あたりに石鎚山が見えるはずですが、今日は寒波が吹いたあとなのに、空気に水蒸気が多いようです。霞が多すぎます。地表付近の大気の下層だけでなく、かなり高度の高いところまでボヤンと霞でぼやけています。で、石鎚山はまったく見えません。
石鎚山は見えない

頂上ヒュッテの外壁にかけてある温度計は-1度を示しています。29日21時の高層天気図を見ると、850hPa高度 (約1500m上空) で零度の等温線が近畿地方北部まで南下していました。剣山は850hPa面よりも更に500mほど高いことを考慮にいれれば、この-1度というのは高層天気図とよく整合性がある数字です。今回の寒波では剣山山頂では恐らく氷点下3度か4度ぐらいまであったのではないか?
頂上ヒュッテの外壁温度計は-1度



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