fc2ブログ
雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201510<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201512
阿讃山地の初積雪の写真ギャラリー (写真追加あり、動画も追加)
竜王山山頂で10センチの積雪!
吉野川の平野部でも未明に雪交じりの時雨、初雪じゃ!


●本日は2015年11月27日 (金曜日) であります。 今朝早く真っ暗いうちから徳島・香川県境にある阿讃山地の最高峰 (=香川県の最高峰でもある) の竜王山 (標高1060m) に登りに行きましたが、夜が明けてから積雪を調べると山頂で10センチでありました。標高300mあたりより上では積雪が見られました。吉野川沿いの低地でも、未明の5時過ぎに徳島県つるぎ町貞光付近を走行中に、降りしきる時雨の中に白いものがまじり、一時ほとんどが白いものになった。で、本日11月27日が徳島県西部の平地で初雪が観測されたといえましょう。ただし、吾輩が初雪を観察しただけであって、徳島地方気象台の職員が初雪観測したわけじゃないから正式記録ではありません。今日一日、雪だるまを作って喜ぶ童心に還って徳島県西部の雪の林道を走りまわってきましたので、徳島県の今冬の初積雪のレポートまがいとして、撮ってきた写真を陳列します。


↓ 車載動画のつもり。 じつは、片手でムービーカメラを持ち、もう片手でハンドルを握って器用に運転しています。ひょっとしたら道交法違反でしょうかね? 黙ってりゃ車載動画に見えます。4K画質です。 竜王山の山頂付近の林道です。林道のわだちは登ってくるときに吾輩がつけたもので、他には誰も来ません。積雪林道を贅沢にも独り占めしています。



真っ暗いうちに竜王山の山頂に到着!
↓ 竜王山へ登る林道ですが山頂近くです。5時54分。
竜王山へ登る林道
↓ 山頂近くにある神社への入り口。地形図の上ではここ
山頂近くにある神社
↓ 林道を行ったり来たりするも、道に迷ったわけじゃありません。ここは何べんも来ています。見通しの利く所に立てば、北に讃岐平野や瀬戸内海、南に重厚な剣山地を見渡せて素晴らしい眺望です。
林道を行ったり来たりする
↓ 山頂にある施設に到着です。6時8分です。淡路島の雑想庵を出たのは3時11分なので3時間もかかっていますが、途中コンビニで一服したりしています。これは電波中継局? 何なのか看板がないので不明。竜王山の山頂は1000mを少し超えるピークが沢山あって、そのピークの上に電波中継局みたいな施設が4つも5つもあって興ざめです。
山頂にある施設 電波中継局?


夜が明けた山頂の状況
↓ 朝飯として、コンビニで買った弁当 (放射能米がコンビニの弁当やおにぎりに流れているというウワサですよね!) を、ヤバイかなと思いながら食べているうちに夜が明けた。6時45分。
夜が明けた
↓ しっかりと積もるが積雪はそれほど多くはありません。
しっかりと積もるが積雪は多くはない
↓ 淡い銀世界です。綺麗ですわね! などと言うと豪雪に苦しめられている地方の人々に反発されるかも? たとえ厳寒期でも日常生活で雪等めったに見ることができない住民にとっては、万象を無垢で覆いつくす積雪というのは 「綺麗だわね」 と観賞の対象になってしまいます。これを見たさに朝3時から、仕事をさぼって、少々の寒さなど何のへのカッパ、万難を排して見に来ます。
淡い銀世界
↓ 吹き溜まりでは20センチ、地表物の状態で溶けかかっているところでは5センチ、ムラが多いので、地表物の状態で溶けにくく均質に積もっているところを選んで測ると、積雪は10センチのようです。積雪が少ないのは残念ですが、まだ11月だし標高が低い山なので、ま、こんなものでしょう。
積雪は10センチだ
↓ 気象庁の検定済みの精確な温度計ではなく300円や400円のおもちゃ同然のものです。1度や2度の誤差 (器差) の可能性があります。そこを割り引いて見なければいけませんが、2015年11月27日07時ちょうどで、竜王山山頂直下の海抜1050m地点で、氷点下2.4度ぐらいです。誤差はありましょうが、パリパリに凍りついているのと、積もっている雪を観察するとさらさらの粉雪ですので氷点下であるのは間違いないでしょう。
気温は-2度ぐらいだ
↓ 一通り観察をすると林道を降りて行きましたが、林道についているわだちは吾輩が登ってくるときにつけたものです。つまり、他には誰も来ません。普通は、その地方の一番高い山に初冠雪というのは冬の到来を告げる風物詩であり、地域ニュースです。これは北でも南でもどこでもそう、岩木山に初冠雪だ(青森)、富士山に雪が積んだぞ!(静岡・山梨)、伯耆大山が雪化粧だ(鳥取・島根)、兵庫県じゃ氷ノ山に初冠雪は神戸新聞の必掲のニュースです。なぜ、徳島新聞社の記者が取材にこないのだろうか? 剣山じゃないということもあるかもしれませんが‥。 いや、出ていますね。ネット版は今日じゅうにニュースが出ますが、紙の新聞はニュースは明日になってしまうんだね!
徳島・剣山で初冠雪 県内、今季一番の冷え込み 2015/11/27 14:11
でもまあ、取材する山を間違えていす。剣山で3センチの積雪らしいのですが、今回の積雪が多かったのは阿讃山地で10センチ前後、吉野川に沿う剣山地の北縁で5センチ前後です。後で井川スキー場一帯へも行って積雪状態を観察しましたが、明らかに雪が少なかったです。つまり徳島県内で南に行くほど積雪が減っています。それは徳島県内のアメダス降水量でもハッキリ裏付けられます。徳島地方気象台の職員は、多分電話取材だと思いますが、問い合わせる新聞社に阿讃山地のほうが積雪が多いから、そっちへ行きなされと指導しなかったようです。

林道を降りて行く
↓ モミの葉のうえにも綿帽子です。
モミの葉のうえにも綿帽子
↓ 別のピークにある電波中継所ですがNTTドコモのようです。山頂を占領しているから登山者が真の頂に立てません。ここは竜王山で2番目に高いピークで海抜は1040mちょっと。
別のピークにある電波中継所


標高の高いところの様子
阿讃山地に多い高地性集落にも雪が積もる
↓ この林道を行って来た。
この林道を行って来た
↓ 林道入口の看板です。
林道入口の看板
↓ 標高の高い所にある人家です。地形図の上ではここ ですが海抜675mぐらいです。諭鶴羽山よりも高いです。
標高の高い所にある人家
↓ 傾斜の緩い山腹を選んで集落があります。阿讃山地の中腹よりも上にまで集落がたくさんありますが、徳島県にはこのような高地性集落が非常に多いです。阿讃山地では最大で800mまで、剣山系では海抜1000mまで集落があるようですが、夏は涼しくていいけど冬が東北中部なみに厳しそう。ていうか、スーパーに買い出しにいくのに吉野川沿いの街まで降りて行くのが大変そう‥。水田が作れないので陸稲を栽培しているみたい‥。ま、吾輩の出身地 (淡路島最南部の水仙郷の近く) も不便さでは同じようなものですが。
傾斜の緩い山腹を選んで集落がある
↓ 積雪わずか10センチでもタケはおじぎをします。もし30センチも積もれば樹が折れて道を塞ぎ通行不能でしょうね。
積雪わずか10センチでもタケはおじぎする
↓ 見通しの利くところから阿讃山地を眺めたのですが、向こうの山の山腹に雪が光っているところは集落のあるところです。
見通しの利くところから阿讃山地を眺める

ここからは写真追加
↓ ズームアップすると、山中で白く光っているところには人家があり畑があることが分かります。
ズームアップすると、人家や畑があるのが分かる
↓ 海抜700~800mあたりを立派な林道が通っています。樹林の切れ目からは吉野川の平野部を俯瞰し、川の向こう側には剣山地の重厚な山々がみえています。晴れていたら風呂塔(ふろのとう、1402m)、矢筈山(1849m) の雄姿が見えるハズですが雪雲にガスっています。
吉野川を挟んで向こう側の山々
↓ ここにも海抜650m前後の高所に、まとまった集落があります。高い所では海抜800mにも人家があります。このあたりの冬の寒さは、真言宗寺院の総本山 和歌山県の アメダス高野山 並みだと思われます。リンクの観測値を見ると寒い日には氷点下10度、一日中氷点下の真冬日が頻発しています。アメダス高野山の地点標高は795mです。瀬戸内地方でも海抜500m以上では東北南部、海抜1000m以上では東北北部と変わらない気温に下がります。したがって冬期に標高の高い所に行く場合は、4WD + スタッドレス + チェーン(深雪およびスタック脱出用)+ スコップ + 牽引ロープ の完全冬装備が要ります。今日はスキー場の手前で滑って事故やっているのを見ましたわ! 南国の山だとなめて夏タイヤで絶対に山中に行かないように‥。以前に剣山見ノ越に積雪期に行ったとき、はるばる札幌から来た100名山巡礼の方と話をしましたら、「こりゃあ北海道の道よりも恐い道だ」 と言っていましたよ。道は狭いし急峻です。ガードレールがないところも多いですし。滑ったら谷底まで転落かも? (実際に事例があります)
海抜650m前後にまとまった集落がある
↓ 徳島から香川へ行く山越えの峠の一つです。地形図上ではここ ですが海抜630-640mぐらいです。ここから香川県へ降りて行くと有名な満濃池の付近に出ます。
徳島から香川へ行く山越えの峠



その後、井川スキー場方面へ行った
その峠付近から、下界を流れる吉野川をはさんで向こう側に対峙している剣山地の北縁の山々を眺めたところです。日ノ丸山 (標高1240m) や腕山 (かいなやま、1339m) は雪雲に煙って見えません。 阿讃山地で積雪林道の走行 (初すべり、初スリップ?) を堪能したのち、吉野川に降りて行って今度は営業の始まった腕山スキー場へ行った。スキーなど金輪際しないがレストランで昼飯を喰い、さらに腕山登頂を試みるも見事に退敗、旧 西祖谷山村の林道を日が暮れるまで走りまわるも、なんとか淡路島に生還できました。
旧 井川町の腕山スキー場方面を見たところ





スポンサーサイト



copyright © 2024 Powered By FC2ブログ allrights reserved.