雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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矢筈山(標高1849m)に登ろうとするも、天気下り坂で敗退 (その3)
初秋の名月? のお月見の材料に‥‥
今年の中秋の名月 (旧暦8月15日) は9月27日のようでありますが、お月見にはお団子とススキの生け花です。今年は9月27日と遅いので淡路島でもそのころにはススキは咲いているでしょうが、ススキはただの雑草だからススキを採っても怒られる心配はないと思われます。で、少しススキの花を頂いて持ち帰り、生け花にしてお月見です。いまちょうど満月です。1か月早いので、中秋の名月ではなく、 “初秋の名月 (旧暦7月15日)” と表現すべきか?
ススキの花

↓ スギの植林の中にカラマツが数本あります。カラマツの自然分布域は中部山岳~北関東・東北南部の高標高地だと思われますので、写真のものは間違いなく植えられたものでしょう。四国の標高の高いところで植林をするのに際し、スギ以外に適樹種がないか試験的に植えてみたのではなかろうか? 剣山やスーパー林道沿いでもごく小規模なカラマツ林を見ますが、やっぱりスギのほうがいいのかなという感じです。カラマツ林を見ると一瞬信州の山に来たような錯覚がしますので、目の保養によろしそう。2011.3以降は、愛知県 ー 岐阜県 ー 富山県ラインより東へは行けなくなりました。もはや、大好きだったリンゴも食べられなくなり、一生東へ行くことはありませんが、カラマツを見て昔登った信州の山を想いましょう。来月には美しい黄葉が見られそうです。また来ます。
カラマツの黄葉はまだ

↓ ノリウツギの花です。7月から咲いていますが結構花期が長いようです。
ノリウツギの花期は意外に長い

実は山菜として食べられるヤブミョウガ
下界の人里近くまで降りてきました。↓ の写真はツユクサ科の ヤブミョウガ です。じめじめしたヤブの中に生え、香辛野菜のミョウガの葉に似ているのでヤブミョウガと言うのでしょうけれども、ミョウガとは親戚の植物ではありません。ツユクサの仲間です。ミョウガとは違って食べられないと考えられているようですが、実はヤブミョウガは食べられます。隠れた山菜です。写真のものは採集適期を過ぎています。葉が展開する前の新芽を採取して食べます。広い世の中には庭先で栽培している人もあるみたいです。山菜の書物にも収録されています。 → 山から海まで完全実食 日本の山菜100超!
ヤブミョウガの花
ヤブミョウガの葉

↓ 下界に降りてきて、風呂塔 (標高1401.6m) を見上げました。この山が一番平野部にせり出しているので実物は非常に高く見えます。矢筈山は麓の旧 三加茂町の平野部からは見えません。
風呂塔を見上げる


三加茂町の大クスは、ほんまに日本一なのか?
↓ 三加茂町まで来たのだから、久しぶりに大クスに参拝しました。大きなクスノキであります。三加茂町に来てこれを見ないで帰ってはいけません。場所は 国土地理院の地形図に載っています。 あの この木なんの木 気になる木 を彷彿と思い起こさせる立派な木です。ちなみに、この日立の木はハワイにあるマメ科のモンキーポッドという樹種だそうですが、日立といえば昔は日本一の立派な会社だと尊敬していましたが、三菱と東芝と並んで間違いなく原発利権の枢軸会社であります。今じゃ、そんな悪徳会社だったのかと尊敬できませんわね。歌っている坂本九さんは30年前の日本航空123便墜落で世を去りましたが、在日米軍機のミサイルで撃墜された疑惑がいまだにくすぶっていますね。
加茂の大クス
↓ 根回りは20mらしい。しかしながら、どこをどう測るか、測り方で20センチや30センチぐらい変わるでしょうが‥
根回りは20m
↓ 胸高幹周は13mということになっています。
胸高の幹周は13m
↓ 1本1本の枝がそれぞれが大木級であります。
枝それぞれが大木級
↓ これだけの巨樹になれば誰も伐ることができません。天然記念物に指定されて法的に伐ることができないという以前に、巨樹を伐ると神罰やたたりが当りそうで手が出せません。注連縄を張って御神体としてお祀りします。また、観光資源になるので大クスさまさまです。
ご神木として祀られる

看板に偽りがあるではないか!!
天然記念物の説明看板
看板の文面

●看板の説明に、「まさに日本一である」 という文言があります。このような観光客誘致をねらった看板は、一般的な傾向として説明の文言に誇張がまじります。大袈裟に書くのが普通です。正直に書くことが少ないわけです。じきに、気易く、確証もないのに 「おらがとこが日本一だ!」 と言う傾向があって、日本一だらけです。ほんまの日本一はそれぞれの分野で1個しかありません。日本一が3つも4つもあるもんか! という懐疑の精神で資料に当たってみましたら、やっぱり嘘八百ですわね。なんと、加茂の大クスよりも上位に30もあるではないか! やはり商売人・利権者・権力者の言うことはしっかりと疑う必要がありそうです。


クスノキの巨樹の番付け、加茂の大クスは31位じゃないか!
環境省サイト 第6回基礎調査巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書 平成13年 を閲覧 (巨樹・巨木林調査をクリック) し、表3ー4ー1 『全国最大級クラスの巨樹(幹周12m以上/117本)』 からクスノキのみ抽出抜粋して、幹周の大きい順に並べ替えて作表しました。加茂の大クスの幹周13mなどを遥かに超える幹周20m以上のバケモノみたいな巨大クスが、なんと各地に7本もあるではないか! なお幹周の単位はcmです。
クスノキの巨樹の番付表



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矢筈山(標高1849m)に登ろうとするも、天気下り坂で敗退 (その2)
落合峠の写真ギャラリー (2015年8月28日)
徳島県・落合峠 です。標高1520m。ときどき来るだけですが、昔は林道の舗装が出来て無くてよく車の腹に石がぶつかりましたわね。今は完全舗装ができて車が傷む心配がなくなりました。それに昔と比べるとススキが減りましたね。
落合峠

↓ 向こうに矢筈山の少し手前の山が見えていますが、矢筈山の山頂は雲がかかっています。峠には茶屋がつきものですが、そんなものありません。通行者が少ないから茶屋を開業しても商売になりません。
落合峠 東祖谷方向

↓ 矢筈山に向かう登山道を標高差で80mほど登り、落合峠を見下ろしました。車が2台とまっています。白い方が吾輩の車ですが、剣山の見ノ越とちがい訪問者は少ないです。
笹山を少し登ってみた

↓ 急峻な谷を挟んで向こう側の三嶺~天狗塚を遠望した。
三嶺を眺む

↓ 落合峠から矢筈山まで尾根伝いの登山道を3キロ程度。健脚さの度合いによるでしょうが、通常は2時間の行程。
矢筈山の山頂には雲がかかる

↓ 北のほうを眺めた景色です。桟敷峠は風呂塔の陰になるので見えません。
風呂塔を眺む


これは明らかに風衝草原じゃないわね
自然観察の目でこのササの草原の成立要因を考えてみました。明らかに剣山山頂や三嶺山頂の草原と成立要因が異なると見ます。これは常に強風にさらされて樹木が育たないことによる風衝草原じゃありません。理由は、落合峠や周辺の笹山のなかに点々とある樹木がほとんど扁形していないからです。それから、生えているミヤマクマザサの草丈が種本来の大きさに生長しているからです。ミヤマクマザサはスズタケのようにヒトの背丈以上になりません。せいぜい1mぐらいです。腰ぐらいの高さかよく育って胸の高さまでです。で、ここのミヤマクマザサは伸びすくんでいません。 であるから、多分、おそらく、ここは昔茅葺屋根の茅 (ススキ) を調達するための草刈り場とか、あるいはウシやウマの山地放牧場であって、本来の森林が人為によって改変されたところではないか? と見ます。確かなことは現地の昔の文献や住民の証言を調べないといえませんが、この草原は自然そのままの姿ではないと見ます。 もし、この見方が当っていたならば、長い時間をかけてこの草原は衰退していくハズです。周囲の森林がジワジワとササ原やススキ原を浸潤して狭めていくだろうと予想します。 落合峠は秋のススキの原で人気の峠みたいですが、一般的に言って植生は遷移していくものです。いつまでも同じじゃありません。見に行くのは今のうちですわ!

ミヤマクマザサの草原
希少植物を守ろうというのは、ある意味ではヒトの傲慢!
で、検索して資料を探したらやっぱりそうです。二次草地における希少野生植物の生育環境復元に向けた環境評価マップ を閲覧すると落合峠周辺の植生が大きく変化しています。この資料を作成した研究者達は、植生が遷移してミヤマクマザサがはびこり草原性の希少植物が消えて行くのが問題だ、みたいなことを言っているのですがそれは根本的な間違いです。そもそも、ここに希少な草原性植物が侵入して生育していたのは、ヒトが茅葺の屋根に必要だから昔から草刈り場としたからです。端的に申してヒトが自然破壊をしたからこそ希少な草原性植物があったということであります。ところが、茅葺屋根がなくなって草刈りが不必要になりました。で、ミヤマクマザサがはびこり、希少な草原植物が消え、ウラジロモミやツガやダケカンバなどの樹木の侵入が進んでいます。実はこれは自然の当たり前の動きなのです。ヒトの強い干渉で改変された自然が元に復元しようとしているのです。この自然の当たり前の動きに逆らって、草原性貴重植物を守るために草刈りをしよう! などというのは頓珍漢であり、自然の動きに対する反逆です。もし税金を流し込んだらムダの骨頂です。ハッキリ言って研究者どもの利権になります。ほうっておけばいいのです。やがて落合峠は自然の復元力でウラジロモミの良い森に還っていくでしょう。それで納税者や有権者が困ることは何もありません。昔をなつかしがる貴重植物愛好研究者どもと行政が結託して、変な環境公共工事が行われ税金が喰い散らかされないようにと、お祈りします。いま、この国は土木建設の土建国家から、環境やエコを標榜する新たな土建国家に変わっています。納税者は、国家の税金の流し込み先が、土建 → エコ へと替わっただけということに早く気付くべきなんです。 “ダムに反対運動していた人々が、エコと言えば何でも諸手を上げて賛成” ということが気付いていない証拠です。

草原のなかの樹木に扁形なし


天候悪化のきざしで退却ラッパ!
吾輩は山登りではありませんが、登山と戦争には共通する面がかなりありそうです。自軍が形勢不利と判断したら直ちに退却ラッパを吹き鳴らします。 一旦は退却して次の機会を待つべきです。「ファイトだ! 根性だ! 頑張ろう!」 などと変な竹ヤリ精神主義を振りかざして、自軍の装備や力量をわきまえず進軍ラッパを吹き鳴らしても結局やられるだけです。果敢に攻めるべきところでは進撃してもいいでしょうが、勇気ある退却もまた必要です。吾輩は予報官でも気象予報士でもありませんが、気象ファンとして天気悪化の予兆をハッキリと感じ取りました。濡れ鼠にならないように退却です。結局、矢筈山に登れませんでした。山頂までの登山道を4分の1ほど行っただけです。ま、山は逃げません。またの機会に‥‥。
退却!
笹山の急坂を脱兎の如く駆け下りた。もちろん、転んでケガをしないように気をつけながらですが。車まで帰って、山を降りましたが桟敷峠まで戻ると案の定ザーッと来ましたわ。3人組のパーティーが矢筈山に登っていきましたが、土砂降りにやられたハズです。大丈夫だっただろうか?
笹山の急坂を駆け足で降りた



矢筈山(標高1849m)に登ろうとするも、天気下り坂で敗退
本日は2015年8月29日 (土曜日) であります。

車道としては西日本最高所の落合峠!
●昨日8月28日に、車で行ける峠としては徳島県最高所のみならず、おそらく西日本最高所の落合峠に行ってまいりました。落合峠の標高は1520mです。そもそも西日本には2000mを越える高山は1座もありません。で、1500mを越えるところまで車で行けるところ自体が限られています。近畿地方では大台ケ原ドライブウェイの最高所が標高1580mぐらい。石鎚山系の石鎚山登山口の土小屋から寒風山トンネルまで尾根伝いにスカイラインがありますが瓶ヶ森の山頂直下南側を巻くところで標高1680mぐらいか? 剣山系では剣山スーパー林道の高城山と、ジロウギュウーの南側の山の家奥槍戸のある所で1530mほど。それからここ落合峠です。ですから、西日本の車道の峠として落合峠が最高所であることは、ほぼ間違いないと思います。

●落合峠は、旧 三加茂町から旧 東祖谷山村に至る徳島県道44号線の途中にあるのですけれども、矢筈山という大きな山塊を越えていくうえ1520mという高海抜なので、峠も二段構えです。先ず、三加茂町の市街地 (標高100mもなく、吉野川河岸で60m) から一挙に1000m 登って桟敷峠(さじきとうげ、標高1030mぐらい) を越えます。次に一旦100m余り降って深渕 (みぶち) という今はほとんど廃村に至ります。その後、スギ植林・ブナの原生林の中をつづら折りに登って行って落合峠に着きます。


↓ 一番目の峠の 桟敷峠 (さじきとうげ) に5時16分に着いた。わが雑想庵を出たのは2時12分ですので3時間4分かかっています。まだ夜が完全に明けていません。それにしても狭いと言われながらも日本の広いこと! つい隣の県の峠に来るだけでも何時間もかかります。この国は幅が無いので面積は少ないけど、東西、あるいは南北方向にはウナギの寝床みたいに長いのでしょう。
5時16分 桟敷峠(さじきとうげ)

↓ 上の標識にある 深渕 (みぶち) に来ました。昔40年近く前に初めてここに来た時、人が結構いて分教場もあったように記憶しています。今はほとんど廃村状態なんだろうと思いますが、地図に載っている建物記号はみな廃屋です。6時になったんで気温を測ると14度ぐらい。非常に涼しい。
深渕で午前6時に14度ぐらい

●2015年8月28日06時に測りましたが、気象庁の検定外のおもちゃみたいな温度計なので誤差 (器差) がかなりありましょう。1度ぐらい誤差があるのではないか? 場所は地形図で +マークの所 です。標高は930-940mの間です。道路際で草刈りをした跡で疑似的芝生地みたいなところがあったので、地上1.2mに温度計を設置しました。ちなみに同時刻の徳島県平野部のアメダスでは、徳島地方気象台で22.7度、アメダス穴吹で20.9度、アメダス池田で20.4度でした。深渕では標高が高いだけに非常に涼しいです。 (なお、吾輩の行為は、検定外の温度計で観測し観測の成果を発表していますが、1か月以上の継続的な観測にあたらないので、違法ではありません)

【余談】
無届で日々の気温を測り、ブログに 「観測の成果」 を発表するのは違法行為
ところで、この国は法治国家なので、ありとあらゆることに法的規制の網がかぶせられています。気象庁に無断で勝手に気温を測って 「観測の成果」 を発表していいわけじゃないです。気象業務法 第6条2項および3項により、「技術上の基準」に依拠して観測し、最寄りの気象台に届け出が要ります。技術上の基準は 気象業務法施行規則 で詳しく規定され、わかりやすい解説が気象庁のホームページにあります。 → 気象観測施設の届出・気象測器の検定

気象庁のリストラで剣山測候所が廃止されて久しく、剣山地の山間部の気温観測データがほとんどありません。剣山地の山々を訪問して気付くのですが、上空に寒気が侵入している際には、常識的な気温減率以上に予想外に山間部や山の上では気温が下がることです。山岳遭難の原因の一つでもありましょう。 剣山地内の居住者で日々の気温観測データを発表しているブログが散見されますが、ほとんどが無届観測であろうかと思われます。残念なことであります。発表の仕方も全くずさんです。観測場所 (経緯度・標高など) も、観測周辺環境もハッキリしません。そのデータの観測時刻も不明です。失礼ながら、それではせっかく 「観測の成果」 を発表しているのに価値がありません。逆に申せば、徳島地方気象台の指導を受けて届出観測をしてくれたら、あまりにも観測網密度が粗いアメダスの空白を補完する貴重なデータになるはずです。


↓ 標高900m前後の深渕では季節は平地より1か月進んでいて完全に秋です。ススキが花盛りです。
ススキが花盛りだ

●考えたら不思議なのですが、深渕では春の訪れは平地より1か月遅いのですが、秋の訪れは1か月早いのです。つまり、ススキの生育期間は平地よりも短くなってしまいます。としますと、恐らく平地よりも低い気温で春の新芽の発芽や展葉が起こり、平地よりも低い気温で開花が起こっているのではないか? でないと生育期間が確保できないハズです。種としては同じススキであっても平地に自生する個体と、高標高地に自生する個体とでは気温に対する反応が異なると予想します。ススキはありふれた雑草ですが、自然観察の対象として面白いかも?

●限界集落どころか廃村集落の深渕のある県道44号線は、冬期にはいちよう深渕までは除雪対象区間です。落合峠前後は除雪対象外で積雪と斜面から流れ崩れた雪で道路は埋まります。しかも矢筈山北側斜面は多分四国一の多雪地であるので、ここはクロカン趣味の車高を上げた4WDの人らのスノーアタック遊び場になってしまいます。たとえば阿波泥暴さんらの 4X4 car snow attack 2015/03/08 (6th Attack) は動画をよく見ると明らかに深渕~落合峠でやっていますね。素晴らしい動画でありますが、ひとつ間違えたら谷底に転落しそう。危なくないのでしょうか? 吾輩も積雪期の剣山地の林道によく行きますが、ここまでやるのはちょっと理解しがたい面があります。岩壁登攀と同様で、ヒトという動物は趣味が昂じたら命を賭けてでもやる、そういう動物かもしれません。


↓ 道端にコオニユリの美しい花が咲いていました。珍しい物では全くありませんが、淡路島には自生はありません。あるのは史前帰化植物のオニユリのほうです。
コオニユリの花が咲いていた

↓ コオニユリの花は、オニユリの花と同じです。違いはなさそう。ただ、草姿がきゃしゃというか、花数がやや少ないですわね。それから茎が緑色です。(オニユリは紫色がかっている) それから結実するのも特徴です。(オニユリは結実せずに、ムカゴで殖える)
花は史前帰化植物のオニユリとほとんど同じ

↓ コオニユリは葉腋 (葉の付け根) にムカゴがないのが特徴で、これで見分ける。
コオノユリは葉腋にムカゴがないのが特徴


↓ 山奥の廃村でも安倍の暴虐には怒り心頭のようです。でもまあ、ここは通る人も非常に少ない山奥です。この看板をいったい誰に見せているのでしょうか? ときたま通る山登りやライダーとか工事関係者に見せているのか? あまり見てくれないと思うけど‥。吾輩もこの看板ではなく横のウドの木を観察です。看板の趣旨には賛成しますが、平地のもっと人通りの多い所に設置したほうがいいのでは?
山奥の廃村でも安倍の暴虐には怒っている

↓ 難行苦行の末にやっと 落合峠 にたどり着きました。海抜1520m、西日本最高所の車道峠です。6時44分になっています。自宅から120キロの走行距離で、淡路島から4時間32分もかかりましたが、道草をしなければ3時間半ぐらいか? 標高が高いだけに涼風が心地よいというか、やや肌寒いくらいです。祖谷地方の深いV字谷を挟んで向こうに対峙しているのは三嶺 (標高1894m) ですが、山頂は雲にお隠れです。
落合峠に着いた



高城山の来年のシャクナゲの花付きを検分したところ、不可ではないが良でもなさそう‥
徳島県・高城山 (標高1632m) のツクシシャクナゲ
写真はみな8月19日撮影。天気が悪いので十分な観察ができませんでしたが、シャクナゲの来年の花付きを検分しました。写真の場所では来年はそこそこの花が期待できますが、高城山や周辺の山全体ではよく観察しないとなんとも言えません。今年は全くダメだったのは昨年の見事な開花の反動ですが、昨年は爆発するような見事さで10年に1度の絢爛だったので、反動は2~3年尾を引くのではないか
ツクシシャクナゲの自生
↓ これをみれば紛れもなく常緑の照葉樹そのものです。葉の表面のクチクラ層が発達しているのかテカテカと光沢があります。ツバキやヒメユズリハの葉みたいに光沢があります。どうみても温帯の落葉広葉樹とはかけ離れた姿をしています。で、シャクナゲは本来は暖帯の樹木であったものが、耐寒性を獲得して温帯の山の上にまで分布を広げたものだという見方があります。確かに、志摩半島でも徳島県南部でも淡路島でも各地の暖帯のシイやヤブツバキの照葉樹林の中にシャクナゲ群落が点々と存在していますね。そういうことであるから、シャクナゲが温帯 (ブナ帯) の植物だと言いきれません。
葉は光沢があって照葉樹そのものだ

↓ これは剣山で2月28日撮影。シャクナゲの冬の姿です。葉を巻きこんで葉が外気に触れる面積を極小にしています。蒸散作用で水分が奪われるのを避ける防御反応です。ここは-10度は当たり前、-15度とか-20度もあり得る厳寒地です。地表の土壌は凍結し、根が浅く横に広がるシャクナゲは土中から水分を吸い上げることはできません。で、この厳しい環境を耐える為に葉を巻きこんでいるものと思われます。寒さに弱い常緑照葉樹でありながら厳寒を凌ぐ戦術を身につけたので、山上の温帯上部さらには亜高山帯にまで分布を拡大できたのであろうかと思われます。
葉を巻きこんで厳しい寒さに耐える

↓ 西日本にあるシャクナゲで、花冠が7裂していて、葉の裏面に赤褐色の毛がびっしりとあるのがツクシシャクナゲ、毛がないか少ないのをホンシャクナゲとしていますが、大した違いではありません。九州本島のものはみなツクシシャクナゲですし、四国西部でもツクシシャクナゲが多いです。四国東部では両種がみられます。中間型のものも非常に多く、どちらとも言えない、あるいはどちらでもある、というものが沢山でてきます。剣山系や紀伊半島の大峰山系では標高が低い所ではホンシャクナゲ、標高が高い所ではツクシシャクナゲの傾向がハッキリあります
葉の裏は赤褐色の毛がびっしり

↓ ツクシもホンシャクナゲも花芽分化の時期は夏前で早く、夏の終わりには既に翌年の花の蕾が出来ています。蕾は大変に大きいので、尾根ごとに自生するシャクナゲの蕾を調べれば来年の花付きの予想が完全にできます。来年のシャクナゲの花見はどうでしょうかね? この写真を撮った群落では花の多寡は “平年並み” だと思います。
既に来年の花のつぼみが出来ている


ヒカゲノカズラとマンネンスギ
↓ ツクシシャクナゲの林床に、ヒカゲノカズラマンネンスギ が仲良く生えている珍しい光景です。ヒカゲノカズラは暖帯~温帯にかけて分布が広く吾輩の自宅の近くにも剣山の山頂にもあります。マンネンスギはどちらかと言えば温帯のシダ植物で平地にはありません。(淡路島でも諭鶴羽山系の上部の岩場など希にあります)
ヒカゲノカズアとマンネンスギ

↓ ヒカゲノカズラの胞子嚢穂 (ほうしのうすい) です。淡路島の柏原山のシカ (鹿) はこのヒカゲノカズラの胞子嚢穂の味を覚えて盛んに食べています。一般にシカはシダ植物を食べないのですが、食べる事例も出てきました。高城山のシカたちはこれを食べないのでしょうかね?
ヒカゲノカズラの胞子嚢穂

↓ 地中の浅い所に横に走る針金みたいな茎があります。その茎のところどころから地上に枝葉を出しています。つまり、写真に見えているものは複数の個体ではなく、地中ではみな繋がっている1個体である可能性が濃厚です。ひょっとすると複数個体かもわかりませんが、全部掘り上げてみないと分かりません。
マンネンスギ

↓ スギ (杉) の小さな苗木そっくりの姿をしています。で、マンネンスギ(万年杉)というのでしょうが、万年とは常緑性という意味であり、スギは冬でも青々として常緑です。ならば万年などと言うまでもなく、スギシダとでも言えばいいのですが、このマンネンとは常緑性の万年ではなく 苔のマンネングサ の意味ではなかろうか、という説が有力。確かにスギ(杉)の苗木みたい


オオカメノキの赤い果実
↓ 剣山地のブナ帯では非常に多いです。 オオカメノキ の真っ赤な美しい果実です。黒いのも混じっています。食べられるのでしょうかねえ? 赤くて美味しそうに見えます。低地や丘陵帯に多いガマズミの近縁種ですが、ガマズミの実は甘酸っぱくて食べられますし、ごく一部の地方では薬用にガマズミを栽培しているほどです。そのガマズミの親戚の木なので、オオカメノキの実も食べられる可能性は高いと思われます。どなたか試食してみてはいかが? ただし、吾輩は安易な試食など絶対にしません。そもそもがキノコファンなのですが、日本列島には食べて命を落とす致死量がキノコ1本の猛毒菌が10種ほどあります。中毒菌・弱毒菌なら多数。安易な試食などしていたらやがて名前がかわりますわ。で、吾輩は絶対に試食はしない主義です。
オオカメノキの果実 喰えるのかな?
↓ こちらはオオカメノキの花です。美しい花です。同じ高城山ですが5月5日の写真です。装飾花 (かざり花) が立派ですが、ヒトにもいるんですね。ほんまの中身は貧相なのにやたらと着飾ってミエを張る人が‥。
オオカメノキの花

ハリギリの葉
↓ 一瞬、何の木か分かりませんでしたが、目をこらして観察すると ハリギリ だと気がつきました。春の新芽は上等な山菜です。高城山山頂付近では5月上旬が採り頃。人の顔は十人十色ですが、植物でも同じです。葉の形状にかなりの変異があって極端なものでは別種に見えてしまいます。写真のハリギリの葉はまるでヤツデの葉みたいです。リンクの波田先生の写真の葉とずいぶん違います。
ヤツデみたいな葉のハリギリ







今夏は意外に涼しかったわね。 (ただし西日本での話)
日が替わって2015年8月27日となりました。

●この夏は7月の中旬に台風11号が西日本を縦断しましたが、台風の強烈な上昇気流はサブハイ (亜熱帯高気圧) を強める効果がありがちで、たしかに7月後半には暑い日が多かったです。暑さは8月の前半まで尾を引きましたが、じゃあ今夏は猛暑だったかと申すと全然そんな印象がありませんね。それどころか西日本では涼しい夏だったね、という感じで挨拶でも 「今日は涼しいですね」 という声をたくさん聞きました。8月も終わりになってきたこの頃は、体が暑さに完全に順化していることもあり、平年値よりも気温が低ければ寒いぐらいに感じます。暑さに馴れてしまったこともあるし、気温が高いとなすびでもキュウリでもピーマンでも菜園の夏野菜がよく成ります。気温が下がってくるとたちまち成らなくなるので、1年中夏だったらいいのにね、と思います。

●気象庁の気温観測統計を閲覧すると、東日本や北日本では今夏は平年値よりも気温が高かったのは否定できませんが、しかしながら10日ほど前から一変していますね。8月26日の朝には8月の最低気温の記録更新ラッシュです。こういうのは、地球温暖化の政治的プロパガンダのお先棒をかつぐNHKをはじめマスゴミどもはあまり報道したがりません。しかしながら、放送法第4条3号に 「報道は事実をまげないですること」 と規定していますから、「暑い!」 という報道をするのであれば、 「涼しい!」 とか 「寒い!」 という報道も同様にシッカリとやってほしいものです。気候・気象は平年値よりも暑いときもあれば、平年値よりも涼しい或いは寒いこともあります。どちらか一方だけに偏って報道して、もう一方を報道しないのは、事実を曲げることになってしまいます。正確に申せば、“観測データという事実” はデータの改ざんをしないかぎり曲げることができませんが、曲がったかのように印象操作ならば簡単に行うことができます。



気象庁サイト 「観測史上1位の値 更新状況」 から借用しましたが、リンクを閲覧しても最新のリストしか見れません。なお、文字数を減らすために、「網走・北見・紋別地方」 を 「オホーツク地方」 に書き変えています。
8月の最低気温の記録更新が大量出現!
今回、8月の最低気温記録更新が大量に出たのは北海道東部ですが、観測統計期間は短いもののタイ記録を含めて内地でも3地点出ています。今朝は関東地方でも寒いぐらいだったようです。それにしても 「川湯」 と 「標茶」 で3.5度ですかぁ! 風がなかったならば霜が降る気温ですわね。真夏にこの気温じゃ、冬が思いやられますね。 太陽活動のサイクル24がまもなく終了 しますが、サイクル25が無い、すなわちマウンダー極小期の再来がささやかれていますね。いよいよ数年後までに、二酸化炭素温暖化説のペテンが完全にばれてしまい、温暖化も寒冷化も太陽活動原因説の正しさが検証されるときが来そうです。温帯地方とりわけ高緯度地方では厳しい冬を乗り切るのに大変なことになりそうです‥‥。



吾輩の住んでいる最寄りのアメダス気温データ
アメダス南淡 ですが、ごらんの通り今夏は熱帯夜 (最低気温が25度以上) がわずか5日しかありません。真夏日 (最高気温が30度以上) が22日、猛暑日 (最高気温が35度以上) がたった1日です。観測データからみても今夏は涼しい夏であったことをハッキリと裏付けています。 吾輩は2階で寝ておるんですけど、2階ならば覗かれる心配もないので窓を開けています。紀伊水道を吹き上がる風が通るし、明け方は25度以下に下がるので、結局今年もクーラー (エアコン) を1回も使わずになんとか‥。西日本でも田舎や山間部ではクーラーなどあまり要らないものです。地球温暖化の気温上昇分のかなりな部分が都市昇温化なんですわ。都市部の熱帯夜は地方都市でもすさまじいです。たとえば7月・8月26日まででは、神戸30日、大阪25日、徳島19日、高松22日、広島22日、です。今年は少ないとはいえかなりあります。ちなみに今年の熱帯夜の北限地は青森県深浦で8月5日に26.1度です。(たぶん、見落としがあるかもわかりませんが)

熱帯夜はたった5日だけ



【緊急お知らせ】 8月25日夕方にNHK激励のデモ!
本日は2015年8月24日 (火曜日) であります。

●7月18日付けの拙記事 革命はテレビには絶対に映らない! 映せない。 のコメントという形で緊急のお知らせをいただきました。転載して拡散したいと存じます。拙ブログではあまり拡散効果はないでしょうが‥ (笑)



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【NHKを監視 ・ 激励する視聴者コミュニティ】  公共放送における視聴者の権利拡大と、政治権力からの自立を求め、NHKがより優れた番組を提供するよう監視 ・ 激励してゆきます。

明日 8.25 (火) の 「NHK包囲行動」 PM6:30~ は西門前、正門前、NHKホール前、で同時決行です。

“政権べったりの報道をやめろ” 怒りの声でNHKを包囲しよう!
8.25 NHK包囲行動のチラシでは、NHK放送センター (渋谷) 集合場所 : 西門まえ としましたが、参加者多数のため西門前、正門前、NHKホール前、で同時決行に変更しました。
どの場所でも同時並行的にスピーチ、コールがおこなわれます。

「NHK包囲行動実行委員」 の名札をつけたボランティアがご案内しますが、1箇所に集中しないようご協力お願い致します。小雨決行です。よろしくお願い致します。



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●勇気ある山本太郎さんが参議院の委員会で堂々と質問に立って 「いったい何時になったらこの国は植民地をやめるのか!」 という趣旨のことを言って安倍政権の政策を糺しましたが、日本がアメリカの事実上の植民地であるのは公然の秘密です。みんな知っていることですが、国会の中で堂々と言ってのけたのは初めてのことではないか? このことは山本太郎さんのオリジナルな主張ではないけれども、公然と言ってのけたのは画期的です。この画期的な国会での論戦がきちんと報道されないようでは、やはりNHKは 「犬あっち行け」 だと揶揄されるのは当然です。安倍首相のお友達の籾井NHK会長が 「政府が右というものをNHKが左と言うわけにはいかない」 などと2014年2月の就任時に挨拶したのが象徴していますが、NHKは完全に政府の広報機関になりさがっています。政府のいう大本営発表を垂れ流すだけです。これでは報道機関とは呼べません。 報道と広報は全く別物です。

放送法 は次のように規定しています。

【第四条】  放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

NHKは放送法4条に違反しているのは明白です。特に4条4項違反が目につきます。たとえば、原発再稼働問題では世論は明らかに再稼働反対が多数です。ならば、再稼働賛成論を報道する以上に、再稼働反対論についてもシッカリと報道すべき法的義務がありますが守っていないですわね。安保関連法案の賛否にしてもNHKの報道はあまりに賛成論側に傾斜しています。

●吾輩もデモに参加したいのはやまやまですが、軍資金も不足していて関西から東京までいく汽車賃もありません。で、残念ながら抗議デモに参加できません。しかし、デモ以外にもNHKを激励する手段はあります。たとえばNHK視聴料の支払い拒否とか。実際に拒否していますね。理由を明示しています。 「放送法を守っていないと感じられるから払えません。放送法をちゃんと守ってくだされば、払いますわよ!」 いまの政府の広報機関同然のNHKは法令違反なのだから、視聴者に視聴料を請求する資格はありません。運営費用を安倍にもらうか民営化するしかないでしょうね。それどころか、NHKなんて要らないわよ! 解散するのが一番いいでしょう!



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●朝日新聞ネット版が報じましたね。読売新聞は 「ゴミ売り新聞」 と揶揄され、産経新聞は 「惨軽新聞」 と揶揄されて評判がよろしくありません。朝日新聞はまだ十分とはいえませんが、かなりまともな報道が増えてきました。喜ばしいことであります。

以下、借用します
朝日新聞DIGITAL 「政権の広報やめろ」 NHK囲み、市民団体が抗議行動 (2015年8月25日21時30分)
朝日新聞DIGITAL 2015年8月25日より借用
 安全保障関連法案についてのNHKの報道が政権側に偏っていると考える市民らが25日、東京・渋谷のNHK放送センターを囲む抗議行動をした。元放送局員や有識者などでつくる市民団体のメンバーらが実行委員会をつくり、チラシやインターネットで参加を呼びかけた。約1千人が参加したという。

 参加者は、センターや帰っていく職員に向かって、「政権の広報はやめろ」 「NHKは自主自立を取り戻せ」 「市民の行動を伝えろ」 などと訴えた。実行委のメンバーで 「NHKを監視 ・ 激励する視聴者コミュニティ」 共同代表の醍醐聰 ・ 東大名誉教授は 「反響は大きく、NHKに対する不満や批判が広がっていることを実感した」 と語る。

 埼玉県日高市の50代の女性会社員は安保関連法案にからむ国会審議の一部が中継されなかったことに違和感を持ち参加した。 「NHKは70年前の戦争の特番はたくさん放送したのに、これからの平和を議論する番組が少ない」 と話した。

 実行委によると、この日、大阪、京都、広島のNHK局前でも、実行委の呼びかけに応じた有志が、抗議活動をしたという。 (松沢奈々子、滝沢卓)




トンビマイタケは、全国区の食用菌になれるか?
●高越山 (標高1133m) の山頂付近にある高越寺で盛大に修せられた柴燈護摩法要を見学したのち、尾根伝いの林道を通って徳島のヘソまで来ましたが、草木も眠る午前2時になっていました。結局、剣山へは向かわずに高城山 (標高1632m) にやってきました。夜が明けるまで車中で仮眠しましたが、午前5時に起きたが天気がかんばしくありません。ご来光が拝めないどころか、山々は雲が (霧が) かかっています。こりゃあ、アカンわね。眺望も何も見えれへんわ。残念! ま、眺望はダメですがキノコ狩りがあります。なんせ海抜1500mを越える山の上じゃ既に秋のきのこシーズンは始まっています。天気が悪く、雨も降ってきましたが腹ごしらえをしたら、いざキノコ狩りですわ!
徳島のヘソ
国土地理院の地形図上で、徳島のヘソの位置はここ (+マークのところ) ですが、標高は1490-1500mです。(正確にはわかりません) 何か説明看板みたいなものがありますが、何が書いてあるかというと、
高城山風致探勝林(釜ヶ谷国有林) の説明看板
ということです。高城山の標高が1627.9mとしてあるのは、旧版の地形図の三角点標高です。現行版では1628.0mに改訂されています。現行版の標高点では1632mとなっています。現地 (高城山の山頂付近) を観察しても三角点よりも100mほど東のピークのほうが目で見ても明らかに高いです。よって、高城山の標高は1632mとすべきであります。三角点標高をその山の標高とする思い込みは、いくらなんでももう卒業すべきです。
天気が悪く、眺望はない。
朝飯は携帯コンロで湯を沸かしてチキンラーメンと、昨夕に買っておいた巻寿司だ。チキンラーメンといえば世界最初の即席麺であり、鳥がらスープの元祖であり、日清食品の創業者が発明したものです。吾輩が子供のころはこれしかありませんでしたし、これが爆発的な人気でした。(そのご模倣品が雨後のタケノコのように出てきた)
本日の朝めし
チキンラーメンの発明で立身出世をなしとげた日清食品の創業者の 安藤 百福 (あんどう ももふく) 氏が偉いのは、96歳で亡くなる前日まで毎日昼めしにチキンラーメンを食べていたということであります。大変に立派です。自分が発明し会社の屋台骨を支えるヒット商品に絶対の自信をもち、誰よりも自らがその商品の一番のファンであるというのは考えさせられますね。誠実に生きるための世の中のお手本、鑑 (かがみ) です。 さて、「食べて応援」 などと言っている連中、お役人どもは食べているんでしょうかねえ? 非常に疑わしいです。お役人たちの庁舎内の食堂では、かの地の食材を使っているような宣伝をしていますが胡散臭すぎます。食べているような格好をしているだけです。おそらく言行不一致だろうと見ます。そういう口先だけの者どもは、安藤百福氏のツメのあかを煎じて服用しなければなりません。

高城山登山口の道標
↑ 高城山への登山口です。道標や注意書きなどにぎやかに立っています。まるで小学生に向かって 「こうしましょう」 「ああしましょう」 と言っているみたいです。お役人から見たら、しもじもの国民は無知蒙昧で品性もモラルもなく、噛んで含めて指導してあげなければいけない愚者どもなのである、という見降ろす視線です。 それはともかく、登山口といっても標高は1530-1540mで、山頂まで標高差でたった100mしかありません。せいぜい洲本市の三熊山を登る程度です。


きのこ狩りシーズンの幕開けは、トンビマイタケから始まる!
今秋 (つまり立秋以降) 最初のキノコ狩りであります。いよいよきのこファン待望の秋になりました。下界はまだ残暑の猛威でくたくたですが、標高1500mの高所は愁色濃くススキの穂が出ていましたね。持参した温度計を出して測ったら徳島のヘソで8月19日午前6時で16度です。同時刻に徳島地方気象台では24.9度、アメダス穴吹で23.2でした。下界よりも7~9度ぐらい低くなっています。きのこシーズンの幕開けを飾るのは何といってもトンビマイタケですが、毒茸のツキヨタケはわずかに幼菌がちらほらという感じです。ブナハリタケの発生も早いのですが、探したがまだ見つかりませんでした。これから9月に入ってくると、食用キノコの宝庫のブナ帯では、様々なキノコたちの絢爛が始まります。

↓ こちらはヒラタケですが、ウスヒラタケっぽいです。ひだが見える裏側です。味噌汁の具によく合うキノコです。ブナの立ち枯れに出ていました。

ヒラタケ裏側
↓ こちらはヒラタケ (ウスヒラタケ) の傘の表側です。これは秋のキノコというよりも、晩春や初夏などによく出てきます。梅雨期にもよく出ます。上手く当たれば立ち枯れ樹にびっしりと生え収量が多いキノコですが、写真の物しか出ていませんでした。残念!
ヒラタケ表側

↓ トンビマイタケです。徳島県高城山産です。発生時期は高城山でも8月で、お盆前後です。他のキノコに先駆けて出てきます。 東北地方の一部、秋田県と山形県で珍重するキノコとして有名ですが、全国区的にはキノコ狩り対象外です。秋田・山形県以外のところでは見向きもしないキノコです。納豆に似ています。関東人は 「こんな美味いものはないのよ」 と毎日食べるようですが、関西では 「これはクソみたいな腐敗物や、喰えれへんわ」 と、食い倒れの下品な大阪人でも納豆は喰わんですわね。
トンビマイタケ
↓ トンビマイタケはブナの大木の枯れ木の根際に出ます。健康なブナの樹には出ません。一見健康そうに見えてもどこか傷んでいる樹や、立ち枯れに出るのですが、腐朽が進んだ切り株などにも出てきます。ブナの樹のみに出るキノコで、マイタケのようにミズナラやアカガシやシイには出てきません。しばしばブナの大木には大きな塊が5個も10個も出て、花が咲いたような壮観さには声も出ません。天気が悪く断続的に雨が降ったので十分に探せませんでしたが、高城山~西砥石権現一帯のブナ林でトンビマイタケの発生木を7本見つけました。別に珍しい物ではありません。
トンビマイタケはブナの大木の枯れ木の根際に出る

↓ 本日 (2015年8月19日) の収穫。トロ箱一杯の大収獲です。秋田県や山形県の人たちは 「トンビマイタケは、天然品は奥山のブナの樹に出る珍しいきのこで、なかなか手に入らない」 というふうに言っていますが、そうなんでしょうか? 写真の物を採取するのに30分もかかっていません。徳島県のブナ林ではトンビマイタケはありふれた普通種で、その発生頻度は非常に高く簡単に採れます。 でもこれは秋田・山形県よりも発生頻度が高い? というわけではなく、徳島県では本菌を採る人など全くいないから、自分によく当たるということかも分かりません。その点は調査しないとハッキリ分かりませんが、キノコ狩りの競争相手が皆無? ということか。
本日の収獲


調理の一例 (吾輩のこしらえた作品)
↓ トンビマイタケごはん。エビごはんじゃねえか? と言われそうでありますが、ちゃんとトンビマイタケが入っています。トンビマイタケはマイタケの近縁種であるから、穏やかな香り、ほのかな旨味、滑らかな口当たりなどは酷似しています。本菌の特徴から先ず第一に炊き込みご飯で賞味するのが良いキノコといえましょう。作り方のコツは、トンビマイタケのカットのしかたにありそうです。トンビマイタケはやや繊維質の強いキノコで、キノコの繊維にそって縦に手で裂くよりも、その繊維を分断するように横に薄く短冊状に切ったほうが、遥かに舌触りがよくなります。ギョーザの皮みたいになって、ぺろんぺろんとした食感で美味いです。
トンビマイタケご飯
↓ トンビマイタケとなすびの炒め煮。作り方は単純で、フライパンにサラダ油を垂らし熱します。トンビマイタケとなすびを適当にカットしたものを放り込んで炒めます。調味料は砂糖・醤油・唐辛子を投入して、汁気がなくなるまで煮ます。トンビマイタケはなすびと相性がいいとされます。
トンビマイタケとなすびの炒め煮


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秋田・山形県ではトンビマイタケは高級キノコ!
●トンビマイタケをキーワードにして検索すると、山に行ってトンビマイタケを採ったとか、山菜業者が販売しているなどのハナシは、ほとんどが秋田県と山形県やごく近隣地域の関係者です。他府県ではトンビマイタケのハナシはほとんど見当たりません。秋田・山形県では、「トビタケ」 「ブナマイタケ」 「ナツマイタケ」 「ドヨウマイタケ」 など様々な別名が存在するようです。じゃあ、徳島県の剣山地での地方名は? そんなものありません。誰もそんなもの採らないからです。その対象物に関心がなければ名前など存在しません。剣山地東部でトンビマイタケを採るのは高城山の主 地下足袋王子 さんと、吾輩、長靴王子 (長靴で剣山から下山するときに、登ってくる登山パーティーから称号を頂戴した) ぐらいかも? ところで地下足袋王子さんはプロの料理人です。お客さんの女性とかかえ持っているトンビマイタケをどのように料理したのでしょうか? ネットに情報をアップしたら筒抜けですね。隠せません。元の職場の 四季美谷温泉 へ持って行って 天麩羅 にしたみたいです。一皿400円で限定販売。味わってみたい方は急いで徳島県那賀町へ! それにしてもなるほどプロの知恵ですね。天麩羅では衣をつけるから黒く変色したのも隠せますね! 

●さて、トンビマイタケ販売で検索して出てきた業者をリストアップしてみました。秋田・山形県の地域限定ながらトンビマイタケのビックリの高価さには驚かされます。相場は1キロ4000円~7000円ぐらいか? なんと法外な値段であろうか! みちのく北部ではスーパーの店頭でも売られているらしいのですが、値段が高くてなかなか買えないとか‥。剣山スーパー林道の沿線ブナ林じゃごろごろと転がっているしタダです。採りにいらっしゃいと言っても、来るのにかかる交通費のほうが高そうじゃわ。

庄内の恵み屋 (山形県鶴岡市東原町)  500グラム3780円
山物屋 さんぶつや (山形県小国町) 500グラム3000円
真室川きのこ本舗 (山形県最上郡真室川町) 1キロ4000円
朝摘み屋 (山形県西村山郡朝日町) 1キロ4800円
山形産松嶽販売 きのこや (山形県東置賜郡高畠町)  値段不明 非売品?
直売所 ほっといん鳥海 (秋田県由利本荘市鳥海町) 値段不明
「トンビ舞茸」と「とんび祭り」 直売所 (秋田県仙北市白岩地域) 値段不明
山菜、きのこ 直売所 ちいくろ (宮城県大崎市古川柏崎) 300グラム2400円



トンビマイタケの人気が全国区にならない理由
トンビマイタケはブナ林に産する真夏のキノコですが、ブナの北限地は北海道の渡島半島の蘭越町 (有名なニセコの隣) の ツバメの沢川 の上流あたりでしたか? 南限地は鹿児島県の桜島の火山灰が飛んできそうな 高隈山 です。で、トンビマイタケは本州を中心に広範囲に分布しているものと思われますが、食用キノコとしてもてはやすのは東北地方の一部だけです。それは何故なのか申すまでもなく、トンビマイタケは触ると黒変するという性質があるためです。山で見つけた時は白くて美しいキノコですが、家に帰る頃にはあちこち黒変して薄汚くなっています。料理していたら手も包丁も黒くなりますわね! 山形・秋田県の人々はそんなの当たり前のことで気にもとめていないようですが、他府県の人ならば 「なんじゃ、こりゃあ」 と驚いて、せっかくの美味なトンビマイタケも黒く薄汚くなっては捨ててしまうのではないか? 一部で盛んに栽培もされているようですが、全国区の人気食用キノコにするにはかなり難しいそう‥‥。



高越寺の十八山大護摩大祭 (8月18日~19日) に参詣した
夏の高越山は草ぼうぼう
2か月ぶりか? また 高越山 (こうつさん) に来ました。真夏の高越山は避暑にいいと思うんですけれども、山頂に山小屋はもちろん茶屋もレストハウスもなく草ぼうぼうです。避暑と申せば信州の高原か北海道ですがカネと時間がいるので、替わりに高越山と考えるわけですが、訪れる人はあまりいないようです。賑わうのはオンツツジが咲く5月中旬だけのようであります。ですが、真夏の一夜だけは山頂にある高越寺の境内は賑わいます。で、見に来たのですが、十八山大護摩大祭 (じゅうはちやまおおごまたいさい) は夜に挙行される修験道の秘儀であります。で、淡路島を出たのは午後3時であります。鳴門大橋 ~ 高松自動車道 ~ 板野IC ~ 撫養街道を通ってきたのですが、途中でマルナカによって弁当や非常食・行動食を購入。非常食・行動食というのは高越寺を終ったら、尾根伝いの林道経由 ~ 神山町 ~ 剣山スーパー林道へと行く魂胆ですが、吾輩は徹夜にめっぽう強い人間で2~3時間仮眠すれば大丈夫です。べつに強行軍というわけでは全くありません。

↓ 吉野川に架かる 瀬詰大橋 のたもとから南西方向に聳える高越山を仰ぎました。高越山が一番に秀麗に見えるポイントはどこか? 諸説あるみたいですけれども、吉野川北岸から見上げる高越山は “人家も希な原野に聳える山” という構図になっていい感じです。
阿波富士と讃えられる高越山
高越山の標高は1133mです。1122mというのは三角点の標高です。三角点というのは見晴らしのいい場所に設置されますが、三角点がその山の一番高い所に設置されるとは限りません。で三角点の標高がその山の標高では必ずしもないので、国土地理院は最近の地形図でその山の一番高いところに標高点を記入することが多くなりました。高越山の山頂付近の弘法大師立像の横にある標識で、1133mと1122mの攻防が続いていますね。漢数字で1133mと書いてある標識ですが、三の中横棒を誰かが消して二に変えると、また誰かが中横棒を書きいれて三に直します。双方いこじになって引き下がりません。決着は 地理院地図 をよく見ましょうね。
少し拡大
↓ 徳島県立山川少年自然の家 (閉鎖中) の少し上、海抜830m地点から吉野川流域を俯瞰しました。霞がかかっていますが、すぐそこに淡路島南部の山々が見えています。双眼鏡で見ても吾輩の自宅は見えません。手前の丘 (潮見台) が邪魔するからです。
淡路島が見えている
↓ 船窪オンツツジ公園に着きました。葉ツツジと草ぼうぼうです。ここは実は良いワラビ山でもありますが、少し覗いたらまだまだ採り頃のワラビがありますね。でもまあ、日が暮れる寸前で暗くなってきたし、今日は高越寺に行かなければなりません。
船窪オンツツジ公園
↓ 今日 (2015年8月18日) は天気が悪いので剣山は見えません。
剣山は見えない


高越寺の盛大なる十八山大護摩大祭
山門をくぐるとテント張りの受け付けがあり、護摩木に名前と年齢を書きます。願い事はすでに 「家内安全」 とか 「商売繁盛」 とかハンコが押してあります。護摩木1本500円。吾輩は2本護摩木を申しこんで、願い事 「安倍政権は早く退陣せよ!」 「極右カルト集団、日本会議に天罰を落とせ!」 と書き添えました。
高越寺の山門をくぐる
↓ 十八山 (じゅうはちやま) とは何であるのか、関係者に聞いてもあまり要領のよい返事が返ってきません。で、意味は不明なのですが、今晩の護摩法要は修験道の開祖とされる 役 小角(えん の おづの/ おづぬ ) の命日の法事だということになっているらしい。張紙の写真で写っていないですが、紙の右端に 「西山上 高越寺」 と書かれています。「山上ヶ岳」 = 「大峰山寺」 が東とするならば、高越山は西側の山上ヶ岳という意味であろうか?? 高越寺が女人禁制なのは8月18日だけで、日が替わって19日になれば女人禁制が解かれるらしい。で、夜9時は男性の為の護摩法要であり、午前3時の護摩法要は女人の為の護摩法要らしい。
案内の張り紙

↓ つぎに本堂にお参りしましたが、寺総代のような人々が何人も門番みたいに見ています。おふだを頒布しているような格好をしています。もちろん、おふだを頒布しているのでしょうが、それだけではなく参拝者の手元を見ていますね。で、10円やそこらではお賽銭は少なそうな感じ。千円札をお賽銭箱に入れざるを得ないのですが、ま、護摩法要の拝観料ということでしょう。タダで見ようという料簡は間違っています。1万円を出したら特別にご祈祷してくれるみたいですが、一番の願い事の、「安倍政権が早く倒れるようにご祈祷してください」 と申しこんでも、そういうお経・祭文は急に用意はできないと相手はうろたえるだろうから、ご祈祷はパスです。

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無窮の祈り、邪悪を焼き滅ぼす紅蓮の炎
↓ さあ、これから十八山大護摩を挙行します。
これから始めます
↓ 種々の秘儀が行われ意味不明な口上が述べられたあと、いよいよ点火!
点火
↓ 修験者 (山伏) は20人ほどですが、僧侶も何人かおり、太鼓が打ち鳴らされ、その太鼓の派手なリズムに合わせて般若心経が節をつけて唱和されます。これは多分むかしのロックコンサートではないかしら? とふと思ったわ。 宗教とか信仰とかは音楽と親和性が高く、キリスト教では教会で賛美歌が謳われますし、仏教でもご詠歌がうたわれ神社では御神楽が奉納されます。そういうふうに考えたら、護摩法要はロックコンサートだと評してもあながち的外れではないでしょう。次の動画は毎年5月の第二日曜日に行われる護摩法要ですが、太鼓を打ち錫杖を振り鳴らすのはドラムであり般若心経というのはヴォーカルであるわけです。護摩の炎や煙は、レーザー光線やドライアイスを使った演出に相当するのか? まさに野外コンサートに似ていますね。
高越寺錫杖祭柴燈大護摩厳修 おこぉつぁん 平成26年5月11日

燃え上がる紅蓮の炎で煩悩と邪悪を滅ぼせ
↓ 燃え上がる紅蓮の炎で煩悩と邪悪を滅ぼせ! 煩悩と邪悪の象徴は安倍政権であることは申すまでもありません。護摩 (火を焚く) というのは遠く源流がバラモン教に源を発し ~ 仏教(密教) ~ 修験道へと続くのですが、火を焚きその中にお供え物や願い事を書いた護摩木をくべるのは煙にして天上に届ける意味でありましょう。現代ならば高層気象観測でラジオゾンデを揚げるように、気球に乗せれば成層圏の天上まで、お供え物や願い事を書いた紙を届けることができましょう。昔は煙にするしか手段がありませんでした。
般若心経に籠められた無窮の祈り


明治政府がやった修験道廃止令の報復をするべきときでは?
●いま政府がやろうとしているのは、たんに安保関連法案を通して、日本が戦争の出来る国にするだけではなさそうです。日本会議が人形浄瑠璃のように背後から安倍首相を操っているのを見ても、憲法改正を目指す自民党の憲法草案を見てもわかるのですが、露骨に戦前回帰の色合いが濃いです。明治の大日本帝国憲法下の国家体制の復活を目指しているように見えます。第一次安倍内閣で安倍が言っていた 「美しい国」 というのは、多分次のようなことを差すのでしょう。 日本は万世一系の天皇が現人神 (あらひとがみ) として統治する国であって、国民は天皇の臣民 (しんみん≒奴隷みたいなもの) である。(忠君愛国) 国民は国家に奉仕するものであって、国民の人権や自由や平等などはもってのほか、国民は天皇のためには、国家のためには、身も心も命さえも投げ出すものだ。 (滅私奉公)  安倍はそういう戦前の国家体制・統治機構を復活させたいのでしょう。何も突飛なことを申すのではなく、自民党の憲法草案を読めばそう読めます。

●さて、安倍が目指している戦前の国家体制の復活ですが、それは明治政府がこしらえた統治体制ですが、ここで話題にしたいのは明治政府がやった宗教政策です。国家神道の構築ですが、それは皇室の祖先の天照大神を最高神として唯一絶対化し、その子孫である天皇は現人神です。学校の講堂には御真影が御神体のごとく祀られ子どもたちは手を合わさせられました。今の北朝鮮そっくりです。本来の神道とはそんなものではなく素朴な自然崇拝が源流なのですが、明治政府は欧米列強の強さの秘密は何か分析したら、欧米人の精神的バックボーンにキリスト教の信仰や価値観や規範があるという結論に至りました。で、日本は元々いろいろな宗教が重層的に混在する国であり、八百万の神々がいる多神教の国です。これではイカンと明治政府が考えて政治的にこしらえたのが国家神道です。つまり天皇はイエスキリストに相当します。それは侵すべからざる絶対神であり、国民には崇拝を強要、崇拝しない者には不敬罪なるもので厳罰です。国家神道以外の物は国家体制に邪魔になる邪教であって、廃仏毀釈のようにとんでもない弾圧や制限を加えました。修験道への弾圧は厳しく明治5年に 「修験道禁止令」 が出され修験道は禁止・解体されてしまいました。当時に17万人とも18万人とも言われる職業的な修験者 (山伏) は失業です。10数万人もの失業者たちは僧侶になったり御嶽教など教派神道を興したり、あるいは還俗 (げんぞく、俗人に戻る) したり大変だったと思われます。まさに、国家の横暴・暴力と言わざるをえません。国家というのは自分たちの政策を進める為には、邪魔になったり歯向かうならば、大企業でも一大宗教でも簡単に潰してしまいます。そういう意味では国家権力というのは非常に恐ろしいものなのです。戦争は個人がやるものではありません。国家がやるものです。戦争は国家しかできない犯罪だと言ったのは誰だったか? (有名な弁護士だったと思うが) 戦争は壮大な殺人ですが、国家がやるのでこの世で一番の犯罪者は国家だという論法が成立しますね。大量破壊兵器がないのに、国連が待てというのに、イラクに侵略戦争をしかけた米帝は地球上で最大の犯罪者といえましょう。その米帝の走狗になりさがって、明治政府の国家体制を復活させたい安倍政権を倒さないと、国家がまたとんでもないことをやる危険性が濃厚です。

●日本の近代史をひも解いて考えたら、修験道の山伏たちは皆おそらく反安倍政権だと想像しています。なんせ、かつて国家権力によって潰された歴史があるんですから。ちなみに、戦争をしない平和主義が創価学会の教祖の池田大作氏の教えですが、公明党が戦争に加担しようとすることに対して、創価学会の婦人部や創価大学教員から一斉に反旗が挙がりはじめました。いまこそ宗教界も宗派や教義の違いを乗り越えて、安倍政権打倒に立ち上がるべきときですわ。明治政府の不当な弾圧を生き延び、山野を跋渉し神通力を修する修験道の底知れぬパワーに期待したいと思います。




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今回は夜間に参詣したので、どういうところか暗がりでよく分かりません。で、以前の写真を陳列します。2015年3月12日撮影。四国といえ標高千mを越える高所です。まだ雪に埋もれています。

↓ 高越寺への表参道ですが、1.2キロの登山道です。 「山」 というのは 「お寺」 という意味ですが、お寺に行く道という意味の登山道ではなく、山登りが歩く登山道そのものです。高齢の信徒にはちょっときついかもしれません。この時の登山道は20~30センチの積雪があり、凍結はしていないものの滑りそうなので長靴に軽アイゼンをくくりつけて歩きました。長靴に軽アイゼンとは奇妙ですが装着可能です。12本爪の本式のアイゼンなら冬用登山靴じゃないとダメですが‥。
高越山の表参道は、1.2キロの登山道

↓ 由緒書きの看板です。山門の直前の表参道にあります。
由緒書き

↓ 高越寺の宝塔伽藍です。写真には写っていませんが、奥の方に庫裏や宿坊があり幾棟もの建物があります。
高越寺の宝塔伽藍



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高越寺での十八山大護摩大祭は午後9時から始まり、10時過ぎに終わりました。懐中電灯を手にして、他の参詣者たちに混じって大名行列のように登山道を歩いて駐車場の車に戻ってきたら午後11時前です。携帯コンロでコーヒーを沸かして一服してから次に参ります。吾輩は徹夜に強く、まだ宵のうちみたいなものですわ。
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船窪オンツツジ公園駐車場からボロボロの滝を経由して尾根伝いの林道を走ってきました。で、分岐点です。右に行けば旧 木屋平村に降りて行きますが、必然的に剣山に向かうことになりましょう。左に行けばしばらく尾根伝いの林道を進んで国道193号に出ます。193号は国道とは名ばかりで旧山川町から山越えで神山町へ行く林道みたいなものです。こっちへ行けば必然的に剣山スーパー林道へ向かって高城山か雲早山に登拝ということになりましょう。さて、どっちへ行こうか? 深夜にそんな山の中の林道を走りまわって危なくねえか? と言われそうですが大丈夫です。鳴門大橋の無いころから、20代の後半から30年以上しょっちゅう来て徳島県の山間部の林道を走りまわっています。自分の家の庭みたいなものです。吾輩のオンボロ車にはカーナビなどという物は有りませんが、地図もカーナビも全く不必要です。ただ、問題は山間部の林道は工事で通行制限があまりにも多すぎることでしょうか。ホントに多すぎますわ。



夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その6)
やはり剣山地西部で激しい雷雨があった模様
雷雨が来るぞ、逃げろ!
剣山頂上ヒュッテで昼飯を喰ったら一目散に下山です。降りは登山リフトを利用してショートカット。どうも雲行きがアヤシイんです。見ノ越まで降りてくると脱兎のごとく逃げ帰りましたが、やはり剣橋付近まで下山するとザアーッと来ましたわ。

旧 穴吹町中心部から南西方向を見る
↑ 一目散に逃げ帰ってきたのですが、旧 穴吹町のパチンコ屋の広い駐車場から南西の空を見上げました。巨大な有毛積乱雲が南西の空を覆っています。積乱雲が発達して圏界面まで達し、雲頂が平らになりほつれて毛状になっています。この巨大な積乱雲の雲底はおそらく三好市の南西部あたりと思われますが、穴吹からだと水平距離は30キロ~40キロも離れています。でも水平に広がる雲の頂きは高さ10キロを越えると思われますから、ほとんど頭上にあるように見えてしまいます。あとで聞いたら、三好市の南西部では物凄い雷雨があったそうです。剣山はそれほどでなかったようですが三嶺の縦走路では土砂降りに見舞われたそうだ。ま、これが夏山の恐さでありますね。
三好市一帯で激しい雷雨があった模様
帰宅してから気象庁サイトのレーダー画像をみるとビックリです。徳島・高知県境の縦走路、三嶺(1894m)~天狗塚(1812m)~綱附森(1643m)あたりとか、三好市の落合峠の西にある寒峰(1605m)あたりとかが真っ赤です。激しい雷鳴が山々にこだましていたそうですから、縦走路とか尾根筋にいたら非常に危険です。太平洋のほうから暖湿気が侵入していたり、上空に寒気が入っていたりすると、午後に山々で雷雨に見舞われる危険性が高まりますわね。どちらかと言えば暖湿気のほうが恐いか? 上空に寒気がなくても、「暖湿気」+「強い日射」で雷雨は来ますね。これが夏山の恐さですが午前中は比較的に安全です。恐いのは午後です。これがあるから、まっ暗いうちに家を出て明け方には登山口に着き、昼までに行動を終える必要があるんですわね。


悠久の大河、吉野川の清冽な流れ
吉野川支流の貞光川や穴吹川は、過去に水質の良い川日本一に輝いたことがあります。四国の清流は四万十川だけじゃないです。大雨のあとは土砂で濁るけど、しばらくすれば吉野川の水は透明度が高く清冽です。ただし中流域・上流域のハナシ。下流域の徳島市周辺には、徳島県の人口の大半が住んでいるので‥‥。自然を護る一番の決め手は人口を減らすことなんですわ。これから数十年かけて人口が半減する日本の自然はとても良くなりますよ。巷間では人口減少の恐怖ばかり語られますが、それは従来通りのやり方や利権を失いたくない者どもが垂れ流す虚妄説です。人口減少に応じて従来のやり方を変えていけば別に騒ぎ立てるようなことではありません。それどころか人口減少には意外にいろいろなメリットがあるのですが、誰も語らないのが残念です。「産めよ、殖やせよ」 という政策は間違っています。人口が多いのは経済力の源泉であることは事実ですが、それは対外膨張の帝国主義の考え方で、危険性をはらんでいますし、安倍政権の立脚する根本思想はまさにそれです。

露骨な戦前の軍国主義への回帰、原発再稼働はハッキリ言って核武装のためのプルトニウム製造目的、ウルトラ極右の安倍信三は、明治期の 「産めよ、殖やせよの人口膨張主義」 ≒ 「領土拡大侵略帝国主義」 の亡霊に取り 憑かれているようです。安倍は反省が足りません。これでは310万人の無辜の犠牲者の御魂は浮かばれません。安倍を早く引きづり降ろさなければこの国には未来がありません。 写真は岩津橋から下流の方向を見たものです。

岩津橋から吉野川下流を見る
岩津橋から吉野川下流を見る


今年のヤマブドウは未曾有の大豊作かも?
ヤマブドウの葉
ヤマブドウです。剣山スキー場の駐車場擁壁にありました。ていうか、剣山周辺ではごくありふれた普通種です。祖谷から登ってきても、つるぎ町から来ても、木屋平から来ても、登山車道の両脇に普通に生えています。剣山スーパー林道沿いにも沢山あります。矢筈山の西方の落合峠一帯にも非常に多いです。徳島県のブナ帯にはありふれたツル植物です。似たものはありません。しいて言えばエビヅルが似ていますが分布域がことなります。エビヅルは暖温帯に生じ葉が小さいです。、ヤマブドウは冷温帯に生じ葉は巨大です。少なくとも掌の大きさ、大きな葉ではウチワぐらいもあります。

ヤマブドウの蔓や葉

鈴なりのヤマブドウの実、10キロぐらいすぐ採れそう!
今年の四国のブナの実 (山そば) は大豊作ですが、ヤマブドウも負けじと大豊産です。見事な実がついています。どの樹を見ても (ただし実が着くメス樹ですが) たわわに稔っています。栽培ブドウのデラウェアみたい。秋になるのが待ち遠しいですね。
見事なヤマブドウの実
ヤマブドウ

個体数は非常に多いので、優良系統を探そう!
「ヤマブドウは酸っぱい」 という評価で登山者はあまり手をだしませんが、そんなことを言うてるのは観察が不足している証拠です。樹によって実の味に相当なバラツキがあります。確かに酸っぱいものが多いですけど、ときどき甘い実をつける樹に出会いますね。なので、10月になったら甘い実をつける優良系統の探索に来ましょう。まだまだ何べんでも剣山地にこれますね。(来る理由が出来た) 付言するならば、酸っぱい実でも晩秋に霜が当ったり寒波で凍ったりすると、かなり酸が抜けますわ。 

こくもんじ (マタタビ科のシマサルナシの淡路地方名) でお酒を作るのはかなり難しいのですが、ブドウ類は簡単です。ブドウの実を潰してカメに入れておくだけでも天然酵母が浮遊しているので勝手に発酵を始めます。今年の年末のこくもんじ狩りはやめて、天然ブドウ狩りかな? でも、神戸ナンバーの車で何台もぞろぞろ行ったらマズイかも? 吾輩らは明らかに田舎者ですけど、京阪神の都会人と見られます。 「こいつら神戸のやつらか? ぞろぞろ山に入って何をしているんや?!」 と訝しがられます。

ヤマブドウ
ヤマブドウ



夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その5)
よく整備され、踏み込まれた立派な登山道
山小屋のスタッフなど関係者が鍬で登山道を均したり、浮石をどけたり、道標を設置するなど、大変な労苦で整備されています。感謝しながら登りましょう。関係者に登山道で出会ったら 「こんちわ」 だけでなく 「お礼」 も言いましょう。
立派な登山道


ノアザミ変種トゲアザミの種子散布が始まった
トゲアザミの種子散布
↑ ノアザミの変種のトゲアザミです。剣山系や石鎚山系の標高が高い所に自生するアザミです。平地のノアザミの花期は4~5月ころですが、トゲアザミの花期は6~8月で花期が異なります。剣山では山頂や周辺の尾根だけでなく、標高が低い夫婦池や剣山スキー場にも沢山あります。もっと標高が低い山にもありますが、どうも平地性の普通のノアザミと区別がつかないもの、中間的なものが出てきます。ノアザミとトゲアザミは、その分布も形態もハッキリした境界がなく、連続的に移行しているのか? という感じはしています。

トゲアザミの種子は風散布だ
↑ 植物の種子散布の様式はいろいろです。種子に種髪とか翼がついていて風で飛び散る風散布、たとえばグンバイヒルガオは海流に乗って種子が運ばれるが海岸植物はみなそうで水散布、動物に喰われたりくっついたり餌として運ばれたりの動物散布、母樹の足元に芸もなく落っこちるドングリ類など重力散布、庭のホウセンカみたいに果実が成熟すると勝手にパチンとはじけて飛ぶ機械散布に5大別されますが、細かく分ければ千差万別なわけです。 教科書的に要領よく学ぶには福岡先生の講義を受講するのがお奨めで、受講料は無料、第8章1節~4節。8章1節 種子散布と散布体 種ごとに種子をどう広くまき散らすか工夫をこらしています。で、トゲアザミは明らかに風散布です。これは誰が見ても疑いようがありません。小さな種子の頭に冠毛がついていて、ふわふわと風に乗って飛んでいきます。周辺一帯に広く種子を散布しているハズですが、麓の谷筋には全く見られません。標高の低い谷筋にもトゲアザミの種子は落ちてくるハズですが、谷筋は標高が低い分気温も高く成育環境が適さないのか? もしかしたら谷筋に生えたトゲアザミは普通のノアザミに祖先帰りしてしまうとか? 北国の大きなアキタフキとかラワンブキを南国に移植すると小さなフキになってしまうようですが、そういうことが起こるのかも?

それにしても種子の風散布の瞬間などは、写真の被写体になります。上手く撮れば素晴らしい生態写真になるのですが、剣山に来るほとんどの写真家は花の写真しか撮りません。彼らを観察したら、ネーチャーフォトだなどと言うけれども、自然観察には全く興味がないようです。

種子に冠毛を持つ
↑ 沢山の種子を生産しています。少しぐらいなら頂いてもいいでしょう。さて、このトゲアザミの種子を20粒ほど採取、持ち帰って、土に蒔いて栽培を試みたらどうなるだろうか? 栽培はノアザミの改良園芸種のドイツアザミの栽培法に準じたらいいと思うのですが、タネを蒔く時期は秋です。吾輩の予想は④です。

①、うんともすんとも全く発芽しない。こりゃあ、全然ダメやな。
②、発芽するが、苗がうまく育たない。じきに枯れてしまう。環境が合えへんわ。
③、苗が育ち見事なトゲアザミができた。万々歳。剣山に登山しなくても花見可能。
④、苗が育つが、なんか変だよね。トゲの少ないアザミになったわ。祖先返りか?


まだ蕾もあり花期は長い
↑ 盛んに種子散布が始まっていますが、まだ蕾も見られます。もうしばらくはトゲアザミの花が見られそうです。


剣山頂上ヒュッテの名物は、祖谷ソバであるとされる
行場一帯で3時間ほど自然観察をすると昼になった。剣山頂上ヒュッテ は宿泊者以外でも昼飯ができるから、標高差で200mほどを登ってきました。ヒュッテに着いたら12時半で大混雑が予想されたが、それほどでもありません。坐るところはあります。
剣山頂上ヒュッテ
頂上ヒュッテで昼飯だ
名物の祖谷ソバとカレーを乗せたトレイを持って、外のテラスにでました。小屋を追い出されたのではなく、何も薄暗い穴ぐらみたいな小屋 (失礼!) の中で喰わなくても、雄大な眺望を楽しみながら喰ったほうがいいのではないか? ということであります。ところで昔は祖谷ソバって太くて切れやすく、いかにも手打ちって感じじゃなかったですかね? 使っているソバ粉は本当に徳島県祖谷地方産だろうか? 東方の産を混ぜてないでしょうね? わが淡路島南部でも一部に悪徳業者がおって、中国の安いタマネギを淡路玉葱だと偽装して売りました。どこの地方にも悪徳業者はおるんです。
ヒュッテからの眺め
吾輩は名誉ある放射脳ですから、農水省のお役人がいう 「食べて応援」 なんて一切信用しませんわ。そう言うてるお役人どもが一番食べていないわけでしょ。建前と本音は違うということです。剣山に来たら土産は祖谷産のコンニャクとソバです。東国の住民には悪いのですけど、東国の産物は絶対に喰わないです。特に要注意はコンニャクですわ。吾輩はコンニャクが好物ですけど、この国のコンニャク芋の生産は98%が東国産なんです。安全なコンニャクは広島県神石郡産と祖谷地方産だけですが、生産量は僅かしかありません。いよいよ東国で低レベル被曝によるとみられる晩発性放射線障害が一斉に顕在化してきましたね。いくら報道管制を敷いてももう隠しきれませんね。いよいよパンデミックの始まりです。チェルノブイリの教訓をなぜ生かそうとしないのでしょうかね? 政府も原子力村の連中も狂っています。

 (なお、文句があるのだったら政府・原子力村にいうてください。やつらがこんな国にしたのです。文句を投げつける相手を間違えてはいけません。)

参考】 都道府県別コンニャク芋生産量ベスト5県で、なんと全国生産量の97.9%を占めます。コンニャクは東国生産がほとんどです。(全国生産量は67000トン) 徳島県51トンや広島県315トンは微々たるもので、混ぜ物の懸念がつきまといます。ただ祖谷地方の場合は出荷されない自家消費的な生産がけっこうありそうです。 農林水産統計 平成24年産こんにゃくいもの栽培・収穫面積及び収穫量

群馬県 61700トン
栃木県  2010トン
茨城県   932トン
埼玉県   494トン
福島県   488トン


剣山山頂の南テラスからの眺め 2015年8月7日
南テラスからヒュッテの屋根を見る

山頂一帯の様子

一ノ森方向



夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その4)
キレンゲショウマ自生地で見られた花たち


キツリフネ です。黄色いツリフネソウですが、名前のとおり花は船を吊り下げているような独特な形状です。この花の形状はまさに、漁港やヨットハーバーで黄色の漁船や黄色のボートをクレーンで吊り上げているイメージですわね。それにしても昔の人は上手く名前をつけるものです。
キツリフネ
キツリフネの花
キツリフネの花


オタカラコウ が咲き始めました。2枚目の写真では舌状花は8個あります。よく似たメタカラコウは舌状花は2~3個しかありません。
オタカラコウの花
舌状花は8枚ある
葉はフキの葉にとてもよく似ています。で、観光客が
「これって食べられるのかしら?」
「どうでしょうかねえ? 山菜の本には載ってませんけど。試食したというハナシも聞いたことないわよ」
「そやけど、フキにそっくりだよな、食べられるのとちゃうか?」
「じゃあ、貴方が試食してみましょうね! 人に聞くよりも自分で実験!」

フキの葉に似る


↓ ギンバイソウです。キレンゲショウマの観察登山道にありました。ギンバイソウの注目点は、装飾花 (かざり花) のほうが貧弱であることです。両性花 (ほんまの花) のほうが大きくて見栄えがします。多数のおしべがふさふさしていて豪勢な感じです。両性花が豪華なので装飾花はいらないのではないか? あってもなくてもいいように思います。何らかの要因で両性花が大きく立派になったので装飾花が不必要となり、退化して消えて行く途上にあるのかも?
ギンバイソウ
ギンバイソウ


↓ 【参考】 ノリウツギ です。装飾花と両性花とがありますが、装飾花のほうが大きくてりっぱです。装飾花と両性花の2種類がある花は、たいてい装飾花の方が見栄えがします。ノリウツギは夏の花ですが、興味深いことには剣山に向かう道すがら、貞光川に沿う標高200メートルのところにも山頂直下の1800mのところにもあり、両地点での気温は全く違うハズなのに、低所でも高所でも花期に差がありません。ちょうど今咲いています。
ノリウツギ
ノリウツギ


↓ ナンゴククガイソウの花期もそろそろ終わりです。花の盛りは短いものです。阿部政権の盛りももう終わりです。栄耀栄華はいつまでも続かないと古人が喝破しています。ナンゴククガイソウはおしべは2個あり、めしべの花柱とが花冠の外に突き出しています。
ナンゴククガイソウの花期も終りだ
ナンゴククガイソウの花


↓ ツルギハナウドです。徳島県版レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類 (Bランク) です。花の花弁は不思議な形をしています。
ツルギハナウド
ツルギハナウド
ツルギハナウドの葉


シシウド です。花は花火みたいです。ウドと名がつくけど、セリ科シシウド属の豪壮な植物で、ウコギ科のウドとは分類位置がかけはなれています。
シシウド
シシウドの葉


ソバナ です。キキョウ科ツリガネニンジン属。この花が咲くと夏たけなわですが、秋は近いです。シカよけの防護網の外にもあちこちに咲いていましたからシカが食べないのか? 行場のソバナは小振りの個体が多かったです。
ソバナ
ソバナ


テンニンソウ です。シソ科テンニンソウ属。これはシカの不嗜好植物です。シカが食べないから林床ではびこっています。葉は柔らかそうだし、シソ科はシソやオオバなど香りのよい野菜です。シソ科植物は食べられそうに思うけど、シカは嫌がるみたいです。淡路島南部の山に多いシソ科のレモンエゴマでもシカが絶対に食べません。シソ科独特の香りが嫌なのかなあ?
テンニンソウ
4本のおしべと1本のめしべが花冠の外に長く突き出しています。
テンニンソウの花


↓ トリカブトの一種のシコクブシです。猛毒植物です。これもシカが食べない植物です。シカが食べないから徳島県のブナ帯の山ではあちこちで大群落を形成しています。この花が咲き始めると秋はすぐそこに来ています。花の盛りは9月中旬~10月初旬くらい。
シコクブシ
シコクブシの蕾



夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その3)
キレンゲショウマの観察をします
観察日は2015年8月7日午前9時~12時。観察場所は剣山の山頂直下、北東斜面で通称 「行場」 といわれる石灰岩のガレ場。観察者は山のキノコ。なお、『天涯の花』 で浮かれた観光客が大勢きたから落ち付いて観察が出来ませんでした。花の構造を詳細に観察するには現場でのルーペ観察だけでは不十分で、花を数個採取して持ち帰り、実体顕微鏡で50倍くらいで花の解剖をしながら観察したりスケッチすることも必要ですが、大勢の観光客の手前、標本にする分の採取もはばかられる状況でした。で、観察は全く不十分としか言いようがありません。それにしても、来る人すべてが単にカメラやスマホで写真を撮るだけです。写真を撮るだけでは何ひとつ観察していないことに気付いてないわけで、つまりこの国の昨今の自然志向とか環境ブームなんて全くのニセモノということです。うさんくさい環境保護団体や、経済至上主義の商売人どもがエコ、エコと煽っているだけにすぎません。そのエコも 「ecology」 のエコではなく、 「economy」 のエコなのです。全くまやかしのインチキ。


【草姿の観察】
↓ 地上茎をかき分けて地面をみたら、狭いところから複数の茎 (3~8本ぐらい) が立ち上がっています。で、おそらく地下茎とか塊根とか何らかの栄養器官が地中にあって、そこから地上茎が出ているように思われます。よって、地上に見えている茎が1本で1個体ではなく、3~8本のひとかたまりのものが1個体ではなかろうか? しかしながら、詳細は半日がかりでひと塊の根系を丁寧に掘り上げてみないと分かりません。文献では「短く肥厚した根茎がある」としていますが、どのようなものか? 掘って確認しよったらたぶん怒られるでしょう‥。
草姿全体

↓草丈は70~130センチで、概ね1mといったところ。 直立する茎はまっすぐで枝分かれがありません。茎は鉛直方向に立ち上がるのではなく、斜面の傾斜角度に対して直角に立ち上がっています。つまり斜面下方にむかって斜めに立ち上がっています。あるいは斜めに倒れています。葉は、5~6節に対生で2枚づつつき、上部の2節の葉には柄がありません。茎の下部の3~4節の葉には葉柄があります。葉柄は基部ほど長く、上部のそれは短い傾向です。
1本の茎を見ると

【葉の観察】
↓ 葉は、掌状で7~10ぐらい浅裂しています。葉の縁には鋸歯があり鋸歯の先端はトゲ状に尖っています。葉の大きさは柄のあるもので20~30センチ程度です。柄のないものでは10センチ程度。かなり大きな葉です。葉の表面には光沢はありません。ルーペで見ると葉の表面に小さな短い線状の毛があり、葉脈上では毛がやや多いです。葉脈は葉身の基部から放射状に延びますが、途中で枝分かれしています。
葉の様子

↓ 葉の裏面は、表面よりもやや色が薄いかなと思います。葉脈は裏面側に明らかに出っ張っています。裏面の葉脈の先端は、葉の裂片の先端まで明瞭に伸びています。(葉の表面ではやや不明瞭) 裏面にも小さな短い線状の毛があり、葉脈上で毛がやや多いです。変わった特徴として、葉の葉身の基部というか、葉柄の最上部が色か濃く黒っぽくなっています。
葉の観察

↓ なぜなのか葉柄の基部が黒っぽいです。その部分の茎も黒っぽいです。葉柄にも茎にも毛は見られません。葉腋に小さな葉が2枚ありますが、これは一体何なのか? 昔キレンゲショウマの茎には枝があったが、進化の長時間のなかで退化してしまったとか?
茎および葉柄

【花の観察】
↓ キレンゲショウマの典型的な集散花序であります。花柄を便宜的に大花柄・中花柄・小花柄と分けて考えると、通常は中花柄に3個の花が着くようです。生育が良ければ3個のようですが、生育がかんばしくなければ1個とか2個になるようです。
集散花序の様子

↓ 花の長さは開花したもので4センチです。20個ほど測ってみましたら3.5~4.5センチの間におさまっていました。花の色は黄色です。レモンイエローではなく濃い目の黄色です。花は半開きに咲き、平開することはありません。花弁は5枚あり、スクリューのように、あるいは風車のように螺旋状の形になっています。花は1つの花に雌蕊も雄蕊もある両性花で、雌性先熟か雄性先熟か不明。花は動物媒介花で写真でもマルハナバチ類が来ています。
キレンゲショウマの花

↓ 雄蕊 (おしべ) は15本あり、花糸の長短があります。雌蕊は花柱が3個あり合着せずに分かれています。雌蕊の花柱は果期まで残存するみたいです。個別の花は1日花ではないと思いますが、個花の寿命は不明です。群落全体では花期は7月下旬~8月中旬ぐらいか? ある程度の幅はあるようで、同時に蕾も若い果実も観察できます。
花

【若い果実の観察】
↓ すでに若い果実ができかかっています。めしべの花柱が角みたいで独特な形です。つのは3本ですが、4本のものも1~2割の高頻度で出現するようです。子房は3室から成るようですが、1~2割の出現率で4室のものも出ることになりそう。子房はほぼ球形で、宿存するガクが張り着いています。ガクはガク裂片が5つあり三角形をしています。
若い果実


なぜ全ての花が斜面下方を向いているのか?
●ネットを見ていたら、「剣山のキレンゲショウマの花が全て斜面の下の方を向いている、例外が一切ないわ、不思議だよね」 と言っている方がいました。妙なことに不思議がる人もあるんだなあ、と不思議に思います。べつに不思議でも何でもありません。なぜなのか吾輩がお答えします。誰かが 「下を向け、下」 と号令をかけているのでもありません。ちょっと観察したらじきに分かります。キレンゲショウマの茎や集散花序の構造から必然的にそうなっているだけです。

花はすべて斜面下方を向いている

●キレンゲショウマは斜面に生じています。急傾斜地です。で、茎は真っ直ぐに鉛直線方向に立ち上がるのではなく、斜めに立っています。そもそも地上茎が傾いて生えているのです。それから、集散花序の花柄は細くて軟弱です。強健で太いわけではありません。花柄が細いのに、花柄の先端に着く花は相対的に大きく重そうです。細い花柄では支えきれません。花柄が重い花を支えきれないと花は下を向いてしまいます。株全体が斜めに傾いていますから、茎の先端にある集散花序全体が重力に引かれて下を向いてしまいます。これが剣山のキレンゲショウマの花がすべて斜面下方を向いている理由です。なんの不思議もありません。 ではもし平坦地にキレンゲショウマの群落があったならば? どうなるのかですが、茎の先部分は重い花を支えきれずに曲がるでしょうが、微妙なことであっち向き、こっち向きとなるでしょう‥‥。

花は皆下を向く


夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その2)
キレンゲショウマの分布について
2015年4月23日付け拙記事 から要約再録します。

●キレンゲショウマは剣山にしかないのではありません。石鎚山 がキレンゲショウマの基準産地のようですし、四国カルストの黒滝山にも、紀伊半島の大峰山系にもあります。九州の祖母山や白鳥山などにもあります。島根県の山にも自生が知られ、ようするに、キレンゲショウマは西南日本外帯のブナ帯~亜高山帯に点々と分布しているわけです。分布域からすると襲速紀要素 (そはやきようそ) の植物の典型例だといえましょう。分布が限られるといっても、西南日本外帯のブナ帯上部~亜高山帯に点々と自生し、中国にもあるというから日本固有種でもありません。

●ネット情報で、基準産地の石鎚山以外に、キレンゲショウマの確度の高そうな自生情報を探してみましたところ、次のような自生地点が見つかりました。
九州 祖母山九州熊本県 御三池 (おみけ)宮崎県 白岩山九州 市房山(11頁)、高知県 黒滝山高知県 筒上山徳島県 剣山(徳島県では剣山1か所のみ)、広島県 戸河内町(恐羅漢山あたり?)、島根県 匹見町奈良県 天川村・川上村(行者還岳、観音峰山?) 得られた自生地情報を地図にプロットしたら、分布図らしきもの (分布図もどき) ができてしまいました。

キレンゲショウマの分布

キレンゲショウマの分布域を概観すると、日本国内に大きく5か所であるといえましょう。 ①、大峰山系 ②、剣山系 ③石鎚山系 ④、九州脊梁山地 ⑤、中国山地西部 であります。ということは、西日本各地の人はキレンゲショウマの花を見るだけならば、剣山である必然性はないわけです。最寄りの自生地を訪問すればいいわけです。各地の自生地では山岳観光の目玉として顕彰し保護し案内看板を設置するなど、キレンゲショウマの見学をサポートしているようです。

●↓ 村田 源 : 『近畿地方植物誌』 大阪自然史センター刊, 4頁, (2004年) にキレンゲショウマの分布図が載っています。で、借用します。 広島県西部ならびに鳥取県西部のデータがプロットされていないので、それらが見つかる前のきわめて古い標本群をプロットした分布図かもしれませんが、こちらの方が信用なります。あるいは、ソハヤキ要素の植物であることを強調したいがゆえに、ソハヤキ地区から外れる自生地を無視したのかも? いずれにせよネット情報でこしらえた分布図もどきと比べて、それほど大きな違いはないようです。
キレンゲショウマの分布図


キレンゲショウマの剣山自生地の周辺環境
キレンゲショウマの自生地地図

●関係者がネットを張ってシカの食害を防いで残っている現存のキレンゲショウマの自生地は、標高1720~1750mあたりのようです。かなり急斜面で、石の多いガレ場で、ブナ帯上部と亜高山帯の境界付近の針広混交林の林床・林縁・ギャップといったような環境です。周辺の樹木が良く生い茂っているため光環境は必ずしも良いとは言えませんが、キレンゲショウマは比較的に耐陰性がある半日蔭の植物かも? 見ノ越にあるレストハウスの店先に植えてあるキレンゲショウマは陽光環境にあるのですが、生育は葉が陽に焼けているような感じに見受けられます。半日蔭を好む植物かもわかりません。キレンゲショウマ自生地の土壌水分を考えると、水分の多い沢筋というわけでもなく、また乾燥しやすい尾根でもありません。

かなり急な斜面にある
↑ 地元の人々がネットを張ってシカの食害を防いでいるキレンゲショウマの自生地 (保護地) です。白い花はツルギハナウド、黄色の花はオタカラコウです。
かなり急な斜面にある


キレンゲショウマは好石灰植物か?
自生地の地質は石灰岩層
●付近の岩石は石灰岩 (炭酸カルシュウムが主成分) です。付近には崖地や岩峰が多く荒々しい地形ですが、崖の岩石はみな石灰岩です。ならば鍾乳洞がありそうですが、そういえば行者が修行をする洞窟がありますよね。以前覗いたことがあり、今回も覗いてみましたが凍りつくような寒風が吹きだしていて気持ちの悪い洞窟です。探検隊を編成してザイル等で身の安全を図りながら調査するレベルで、近づかないほうがよろしい。吾輩もただちにその場を離れたわ。石灰岩層は幅が狭く、行場のすぐ上方1800m以上はチャートで黒っぽい岩石 (二酸化ケイ素が主成分) です。石灰岩の岩場を目をこらして観察するとキレンゲショウマがありますね。保護柵の外にもわずかにあるようです。ただしシカが手を出せないような所にあります。おそらく剣山のキレンゲショウマは石灰岩の場所 (石灰岩が母岩の土壌の所) にのみ自生しているのでは?

↓ 保護柵・保護網の外であっても、岩壁などに僅かにキレンゲショウマが見られます。1株とか数株のごく小規模な自生が点々とあるようです。
保護作外では、岩場で僅かにみられる程度

↓ 見事な岩峰です。山水画の題材になりそうな景色です。
地形は急峻で岩峰がある


台風11号 (T1511) の大雨で崩壊した穴吹川源流の谷
↓ 穴吹川の源流の谷です。写真中央に谷があるのですが木が茂っているから分かりにくいです。台風11号の大雨で、この源流の谷が鉄砲水の土石流で崩壊したようです。写真中央のてっぺんに頂上ヒュッテが見えています。見晴らしのいい岩場の小ピークの上 (三五神社か?) から眺めた。


●四国東部を縦断した台風11号は、室戸岬の東側に上陸した後は進行速度が遅く、久しぶりに徳島県下に大雨をもたらしました。7月16日~17日の2日間の降水量は、気象庁の観測ではアメダス福原旭の512.5ミリを筆頭に、アメダス木頭で470.5ミリが目立ちました。観測網密度が数倍高い国土交通省の川の防災情報の観測では、勝浦川水系の殿川内の812ミリが最高だったように思います。剣山のすぐ南側の槍戸で552ミリでしたが、那賀川水系のあちこちで600ミリを越えました。しかしながら、日本屈指の多雨地帯のひとつである剣山系南側の降水量としてはそれほどでありません。この程度の雨量はこの地域では過去に頻繁にあります。谷の崩壊の程度から想像すると、1時間あたりの降水量で表わされる降水強度の強烈なもの (80ミリ/h超とか) が数時間連続したのではないか? 降雨強度が強ければ総雨量が300ミリでもメタメタにやられます。
谷に土石流が襲った
登山道が分断された

●谷に土石流が流れ落ちた結果、巨石が累々としています。浮石など不安定なものも多そうです。谷を渡って一ノ森へと向かう登山道が完全に分断されています。無理をすれば谷を横切れないこともないですが、いつ落石があるかもわかりません。写真では 「たいしたことはねえじゃないか」 と緊迫感が起こりませんが、実際には遥かに急傾斜の谷で危険なので立ち入らないように‥。おめえは立ち入っているじゃないか、と言われそうですが谷を渡っていません。谷の手前から見ているだけです。谷の手前までは来られます。

巨石累々、浮石もあり危険



夏のお花見に行こう! 剣山のキレンゲショウマは人気沸騰!(その1)
やはり 「天涯の花」 効果はものすごい!
●昨日の2015年8月7日(金曜日)に、剣山の山頂直下の北東斜面に咲くキレンゲショウマのお花見に行って来たので、詳細にレポートします。 剣山の山頂直下の岩場や急斜面のガレ場に咲くキレンゲショウマが一躍有有名になったのは申すまでもなく、宮尾登美子の小説  『天涯の花』 (てんがいのはな) によります。徳島新聞に1996年8月から1997年2月まで連載された新聞小説ですが、テレビドラマ化もされてNHK総合テレビで1999年11月に放映されました。でも、まあ、吾輩は 『天涯の花』 などという 「こしらえもの」 には興味はございません。「こしらえもの」 とはつまり架空の作りバナシなのです。


残念ながら、新聞小説の文学的評価は低い
●吾輩は文学部国文学科の出身で、昔あちこちの文芸同人雑誌に参加していました。で、文学とか小説には大いに関心がありますが、古典文学でも現代文学でも 「実録」 に価値があるのであって、架空の 「こしらえもの」 には価値は乏しいと考えています。それは文学というのは歴史の記録であり、その時代を写す鏡であるべきだという考え方によります。実録として剥き出しのまま描こうとすると色々な理由 (政治的迫害を受けるとか) で差しさわるテーマや題材を、やむなく 「こしらえもの」 として描く作品は高く評価出来ます。それは形式的に 「こしらえもの」 というだけだからです。それから、新聞小説というのは一般的に申して、文学史的に評価は低いものです。そもそも大衆文学のきわみが新聞小説です。大衆迎合的なんです。新聞小説というのは鋳型にはまったものです。毎日連載されるから、一日に掲載される分量は原稿用紙3枚です。そのわずか3枚のなかで、起承転結とか序破急のプロットが要求されまです。そういう鋳型のなかで執筆されますから、文学としては不自然です。それから新聞読者にあからさまな迎合 (サービス) が行われます。まず第一に、その新聞読者の居住エリアが小説の舞台として設定されます。もし、全く関係ない土地が舞台になっている場合でも、不思議と、ハナシの途中から新聞読者の居住エリアとの関係性が出てきます。ようするに作為的なんです。主人公の先祖が新聞読者エリアの出身だったとか。そういう鋳型・パターン性があるのが新聞小説です。だから文学史的には評価が低いです。

などと申すと、『天涯の花』 を暗黙にこきおろしているみたいですが、別にそういう意図はありません。一般論を述べているだけです。それから 「小説」 は人間を描くものです。人間の苦悩であるとか、確執や葛藤を描いたり、不条理に鬱屈する声なき声を描くものです。小説とは花を描くものでは全くありません。花はただの背景です。たんなる舞台装置の道具です。にもかかわらず、たんなる舞台装置のひとつを見るために日本全国から剣山にわんさかと来るのはいかがなものか? 異常と言わざるを得ないです。ちょっと前に一世を風靡した韓国ドラマの “あのぺっちゃりした顔のメガネの主人公” に黄色い声を挙げていた姫どもの狂喜とどう違うのか? 全く同じですわ。つまりキレンゲショウマを見に来る観光客の9割は、自然観察でもないし、山の花の観賞でもないということなのです。 

●で、ホントはこの時期に剣山の自生地に来たくなかったのですが、キレンゲショウマは1属1種の特異な植物であり、日本の植物分類学草創期における日本人研究者の金字塔的植物であり、襲速紀要素 (そはやきようそ) の植物の代表例であり、観察の見どころが満載です。シャクナゲのような豪華さ・華麗さはないにしても、一応は綺麗な花です。で、つい来てしまいました。



また、来たわね。
↓ いつもの第1チェーン着脱場に着いたとき6時12分になっていました。完全に夜が明けています。昨日日が暮れたら寝たのにうっかり寝過ごしです。家を出たのが午前3時45分で、遅すぎ。2時に出るつもりだった。平日と言えども時期的に観光客の喧騒に巻き込まれてしまいそう‥‥。イヤな予感。えらいこっちゃあぁ!
第一チェーン着脱場に到着

●それにしても19.7度! ですか。いいですわね。ここの住民 (旧 一宇村の住民) にはクーラーは要りませんね! 大阪管区気象台の6時の気温が28.7度です。なんと9度も低いですわね。ちなみに7日06時の気温は京都で28度、神戸で29.1です。京阪神はスーパー熱帯夜地獄です。札幌でも21.3度、旭川で18.6度でした。徳島県西部の山間冷涼地は西日本の北海道といえましょう。涼しいのはうらやましい限りですが、でもまあ、冬は厳しいですわね。また冬になれば吾輩はスタッドレスに履きかえ、チェーン・牽引ロープ・スコップ・のこぎり・むしろ・砂一式を積み込んで雪を見にきますね。ウソみたいな話に聞こえるかもしれませんが、徳島県西部山間部にはよく雪崩注意報が出るんですわ。(徳島地方気象台が出します) 冬がくるのが待ち遠しいですね。


↓ 剣山スキー場 (つるぎ町の所管だが事実上の倒産) に到着。6時40分。中国最高の詩人、杜甫が生き返ってここに来れば 「スキー場破れてブナ林あり、ゲレンデ夏にして草木ぼうぼう」 って詠みそう。ここでヤギでも飼えばいいかも? 剣山ヤギ牧場! ヤギ乳は牛乳よりも濃厚で栄養があるんだけどなあ。
朝の剣山スキー場

↓ 夫婦池を通過してしばらく行ったら見えてきました。祖谷地方の名峰、三嶺 (標高1894m) です。歴史的には 「みうね」 と呼称されるが、登山者の間では 「さんれい」 と呼ばれることのほうが多いですわね。標高差1000mを尾根伝いに直登するので、見ただけで足が痛くなりそう。年寄りには登れない山。吾輩はもう一生三嶺に登ることはないでしょう‥。登る山ではなく眺める山です。富士山みたい。
夫婦池を少し行くと山嶺がみえてくる

↓ 6時55分に剣山登山口の見ノ越に到着。所要時間は3時間10分。途中、撫養街道から阿波街道に移る場所にあるファミマ阿波岩津橋北店で20分休憩したので、実質は2時間50分。走行距離は120キロ。吾輩の雑想庵から南淡路インターまで9キロもあるから、淡路島の出口からだと111キロです。
見ノ越に到着

↓ 朝7時では登山リフトは稼働していません。で、平安時代の人のように1時間かけて自分の足で登山道を登ってきました。標高1750m地点から西島駅の屋根を見降ろしたところ。出発前に気象庁の水蒸気画像を見たら、西日本に南からの暖湿気が侵入していました。上空に特別に寒気が侵入しているわけじゃないけど、強い日射で地表が温まったら午後に夕立ちが来るぞ。朝の山々にかかる雲からヤバイなという予感がします。
登山リフト終点の西島駅

↓ 昨日 (8月6日) は空気の透明度は低かったのですが、南風がでてきて瀬戸内海地方の空中の微粒子が滞留した汚れた空気を追い払ったためか? 太平洋上の比較的きれいな空気と入れ替わったためか? 昨日よりかなり空気の透明度が増しました。平地での視程は昨日はせいぜい2~3キロだったのに、今日は20~30キロ先まで見えますわ。ま、ここ1週間ほど無風状態で日を追いごとに空気が淀んでスモッグみたいになっていましたが、今日は一変、山の上の視程はさらによく明瞭ではないのですが愛媛県の山が見えています。
かすかに愛媛県の山が見えています

↓ キク科のコウモリソウ属の カニコウモリ です。四国から近畿地方以北の亜高山帯に分布する植物ですが、西日本平地には絶対にない植物で珍しいハズなのにこれを観察する観光客・登山者はいません。シカさんの不嗜好植物でしょうかねえ? 剣山のウラジロモミやシラビソやコメツガ等の林床や林縁で大群落を作っています。キレンゲショウマ自生地へ降りて行く登山道はカニコウモリのお花畑です。
カニコウモリの大群落
こんな花

↓ キレンゲショウマの自生地への登山道にテキサスゲートが設置されています。若干危険性があるのではないか? 降雨後とか、ガスがかかって樹木から霧滴が落ちて、木製丸木が濡れているとき、足の小さい小柄な女性や子供がスリットにはまり込まないか? 大の成人男性でも足場の悪さのあまりよろめいた拍子にねん挫とか? 今まで事故がなかったのだろうか? 留め金等でひょいと引っかけて開閉する扉の方がいいのではないか? 高越山の船越オンツツジ公園では留め金で引っかける扉式ですが、それで全く問題がないですわ。ぎょうぎょうしいテキサスゲートには違和感があるし、もしここで怪我をしたら責任の所在は?? 自己責任で突き放すことは無理じゃないかと思うけど‥。
自生地入口にシカよけのテキサスゲートがある

↓ 難行苦行の末に、やっとキレンゲショウマの自生地にたどり着きました。8時50分です。見ノ越を出て1時間50分もかかりました。じつはここはチョイチョイと行けるところではなく、それなりに健脚向きの、山馴れた人向きの、お花見場所です。遭難事故もしばしば発生しているようですが、『天涯の花』 に浮かれた観光客が気易く入山することが背景にありそうです。もし、山など登ったことが無い方には悪いことは言わないから、やめときなさい。
無事にキレンゲショウマの自生地にたどり着いた
こんな花

(拙稿は続く)



夏のお花見に行こう! ハマボウは温帯のマングローブ!
2015年7月15日のハマボウ群落の様子

●特別に自生場所を公開しますと、兵庫県南あわじ市阿万吹上田尻 です。南あわじ市浮体式多目的公園 (旧 南淡町立海釣り公園) の近くであります。洲本市成ヶ島のハマボウ群落は500株あると言われ、近畿地方最大のハマボウ群落です。しかしながら、成ヶ島は渡し船で渡してもらわなければならないからアクセスに問題があります。で、群落規模は小さいのですが阿万吹上田尻のハマボウ群落はアクセスが簡単です。花期はけっこう長くまだ咲いています。お盆ぐらいまで咲いているでしょう。夏のお花見にいかが? ただし、兵庫県レッドデータAランクの貴重植物です。盗掘したり枝を折ったりしないように‥‥。

●どうしても欲しければ、10月以降に再訪問して種子を10粒ほど採取して蒔くのがよろしい。発芽率は100%と言って過言ではありません。よく発芽しますわ。種子採取してすぐ蒔いてもいいし、冷蔵庫で保存して翌春蒔いてもいいのですが、種子を保存した場合には湿った砂に混ぜるなどします。種子を乾燥させたら芽が出ませんわ。生長は意外に早い樹木で僅か3年目で花が咲きますわ。自生環境は満潮時に海水が流入してくるような塩性湿地ですが、栽培に土質は選びません。砂地でも粘土質土壌でも、湿地でも乾燥地でもどんな場所でも良く育ち、環境要求度が低い樹木です。栽培はしごく簡単です。樹自体は頑健丈夫なのに、自生地のある県ではほとんどの県が貴重植物に選定しています。それはハマボウの生育地の湾奥等の干潟塩湿地や、河口の汽水域の岸辺等が、埋め立てや護岸工事で次々に破壊されているからです。


7月15日の状態
7月15日の状態

中西弘樹 『塩性湿地および浅海域に生育する高等植物の分布と生態』 からハマボウの分布図を借用します。淡路島にプロットされている大きな黒丸は成ヶ島ですが、近畿地方最大、おそらく全国屈指の大群落だと思われます。ただしアクセスが簡単じゃないです。隣の徳島県じゃ鳴門市のウチノウミにありますが絶滅寸前。徳島県南部の 海部郡美波町田井の田井川河口付近 のハマボウ群落が有名です。田井ノ浜海水浴場の東側ですが、この海水浴場は水質の良いことでは全国屈指の海水浴場で、隠れた名海水浴場です。周辺環境が素晴らしく混雑とは無縁です。ただ難点は洋上に台風があると波が来ることかな。この海水浴場と比べると神戸市須磨のそれはドブ同然ですし、慶野松原でもかなりドブですわ。
ハマボウの分布図


2015年8月3日のハマボウ群落の様子

●ハマボウはj綺麗なレモンイエローの花で、ケバケバしさが無く上品であり、清楚な中にも妖艶さを備えていて、6月ごろお花見に行った深山のオオヤマレンゲ以上の美しさがあります。しかも簡単にいけない深山幽谷の奥にあるのではなく、日常空間の卑近な界隈に自生しています。王侯貴族がめでるような高根の花が、庶民の雑草地に咲いているようなものです。第一級のお花見対象種といえましょう。

●ハマボウは 「半マングローブ植物」 だと言われます。マングローブとは申すまでもなく、熱帯や亜熱帯の汽水域や、波の穏やかな海岸に半ば海水に浸かって生育する群落でありますが、温帯 (暖温帯) にあるマングローブの代表種がハマボウだというのですが、たしかに成ヶ島では満潮時にはハマボウは海水に浸かっていますわね。写真の場所も水門が閉じられているため海水が来ないみたいですが、水門が開いていたら満潮時に海水が侵入してくるような低湿地です。真のマングローブ植物は海水や汽水域でなければ生育しないのですが、「半マングローブ植物」 とは生態的に汽水域だけでなく水辺から離れたところでも自生が見られる、という違いであるらしい…。


花は美しいレモンイエロー

花は美しいレモンイエロー

ハマボウの葉

↓ 8月3日の自生地風景です。7月15日に比べると花が少なくなっています。個々の花は一日花です。翌日にはしぼんでいます。ところが樹全体、群落全体では次々に咲くので花期は1か月以上あるので、もうしばらくはお花見ができましょう。 なお見に行くならば足元は長靴です。現場は海抜は1m以下の湿地です。排水溝の堰がもし閉めていなければ海水が逆流してくるような場所です。
ハマボウの自生地はアシが生えるようなところ

満潮時には海水が逆流してくるようなところ



夏のお花見に行こう! フジの不時開花 (ふじかいか)!
●フジ開花とは 「不時開花」 であります。平たく申せば狂い咲きなどと言われる現象です。たとえば、気象庁の生物季節の観測では、最も早い開花日よりも概ね1か月以上も早く開花した場合、逆に最も遅い開花日よりも概ね1か月以上も遅く開花した場合には、不時開花とみなして観測データから除外するようです。台風で葉が落ちたソメイヨシノの樹に秋によく花が咲くのは知られていて、しばしば地域のニュースになります。しかし気象観測としては咲いたことにはなりません。さて、写真のフジの棚ですが、例年4月20日ぐらいに開花しています。ところが、毎年夏に、真夏の7月下旬~8月初旬にフジの花が咲きます。3か月も4か月も時期がづれているから通常の開花では全くありませんが、真夏に毎年よく咲くのです。「不時開花」 ではありますが 「二度咲き」 とも言われる現象です。

●不時開花は植物生理学のハナシになってくるので、どういうカラクリでそういう現象が起こるのかよく知りませんが、原因はいろいろあるようで、写真のフジの棚を観察したら、おそらく通常の花が終った後に蔓や葉が茂り過ぎてうっとうしいので強い刈り込みが行われているみたいです。この花後の蔓の刈り込みが原因になっているのでは? という気がしています。というのは、ヒトが刈り込みなどしない野生のフジでは 「二度咲き」 なんて見たことがないし、栽培品であっても伸び放題のものでは二度咲きは見られないからです。公園などのフジの棚がありますが、管理者が剪定 (刈り込み) をするのは普通は秋遅くか冬です。



不時開花では花は少ないが、お花見は可能です。
↓ 真夏のフジの花はほんまにパラパラとしかありません。写真はすべて2015年8月3日に撮った。場所は兵庫県南あわじ市灘土生の沼島汽船乗り場にて。
真夏のフジの花は少ない
真夏のフジの花は少ない

↓ 花はマメ科独特の蝶形花で、春に咲く通常の花とべつに変わらないようです。奇形であるとか大きさが極端に違うということはないです。肉眼で見る限りでは春花と夏花に違いはないのですが、生理的なレベルとか顕微鏡レベルでは異常な花かもわかりません。例えば花粉が出ないとか、花粉が出来ても発芽力がない不稔であるとか、そういう異常はあり得るのではないか? というのは夏花には果実が出来ないようなので…。それなりの知識を持ってそうとうな観察を積まないと正確なところは分かりませんが、あくまでもお花見をしよるのであって、研究とか調査をしようというのではありません。
花はマメ科独特の蝶形花

↓ この花は若干色が濃いような気がします。
やや色が濃い花

↓ 通常の春の花に比べると、一つの花房に着く着花数はやや少なめかな? という気がします。
春の花に比べると花房はやや小さめ

↓ 青空にフジの花がよく映えます。
青空を背景にフジの花が美しい

若干花色が濃い目

↓ 春の花の跡にできた豆果です。マメ科は果実を見ればマメ科と分かり吾輩のような初心者でも間違えないのでいいのですが、やはり例外はあって諭鶴羽山に記録がある兵庫県レッドデータAランクのミヤマトベラなんかは果実がマメ科らしくありません。やはり物事には例外の存在があるので要注意です。なお吾輩は諭鶴羽山の自生のミヤマトベラはまだ見たことがありませんが、N先生に鉢植えを見せてもらったことがあります。それは諭鶴羽山の自生品を盗掘したものらしいです。貴重植物をいちばん盗掘している犯人はN先生じゃねえのか!!
(いっぺん言うてやろと思いよった)

これは春の花の跡にできた豆果


観光客から 「ヤマブドウですね」 などと話かけられたが‥‥
●吾輩がこの夏のフジの花のお花見をしていると、通りすがりの観光客から 「これはヤマブドウですね」 と話かけられました。びっくり仰天です。いくらなんでもこれがヤマブドウに見えるハズがないのになぜだろうかと考えたら、ブドウの房がフジの花に色が似ているし、房状になっているのも似ているといえば似ています。スーパーの店頭には果物のブドウがすでに並んでいます。なので、「その花、ブドウの房みたいだね」 という意味だったのかも? その観光客の真意は分かりませんが、ヤマブドウは下の写真です。淡路島には分布していません。淡路島の人がヤマブドウ (あるいはエブコ) といっているのはエビヅルのことです。葉はヤマブドウよりも遥かに小さいです。

↓ 手前の手のひらのような葉がヤマブドウの葉です。葉は巨大です。少なくとも手のひらの大きさ、大きくなると葉身の長さが30センチに達します。後ろの小さな葉はサルナシです。2015年6月23日、徳島県・樫戸丸 (標高1566m) にて。
ヤマブドウの葉

↓ ヤマブドウの実です。栽培ブドウと異なり、果房に着く実はパラパラという感じです。通常は酸っぱいです。個体によっては、あるいは秋遅くには甘い場合もあります。2014年10月4日、徳島県・高城山 (標高1632m) にて。
ヤマブドウの果実



温度計は高く出るところに置き、線量計は低く出るところに置く。
温度計は高く出るところに置き、線量計は低く出るところに置いている!?

上の命題は正しいのか? 誤っているのか? 微妙なところでありましょう。 「観測」 とは 「観測機器」 を設置しておこなわれますが、客観的で純粋な 「理学的・技術的」 なものなどではなく、たぶんに 「政治的な配慮」 の度合いを測っているのかも? しれません。

●この国の国家の意思としては、「地球温暖化説」 および 「地球温暖化危機説」 を疑う余地のない自明のこととして、環境政策や産業政策が行われているのです。なお、わざわざ 「地球温暖化説」 と 「地球温暖化危機説」 を分けて考えるのは、これらは別物だからです。 「地球温暖化説」 が疑いようもないことだと仮定しても、じゃあ、それが本当に危機なのか といえば温暖化によるメリットも沢山あるわけで、「地球温暖化歓迎論」 も可能だからです。温暖化でコメ作が打撃を受けるなどというアホみたいな農業専門家の見通しがありますが、気温上昇によって二期作可能地帯が北上し、春作米と秋作米の2回コメができます。打撃をうけるどころか、コメの収獲量は激増してニワトリの大合唱ですわ! (古米、古古米、古古古米) 温暖化が危機なのか? かなりアヤシイところです。 それはそうなんですけれども、政策的には温暖化は恐ろしいことだということにしてあるし、温暖化を前提に法律まで作って政策を立案推進しているから、温暖化があまり進行していないとなると困るわけです。温暖化政策をさらに進めるには、ドンドンと温暖化してほしいところです。しかも、温暖化政策には予算が手当されます。カネが出るわけです。そのカネをもらう業者が存在します。その業者に、国の偉いお役人が天下れます。温暖化で金銭的な利益になる人々がいるわけです。で、温暖化が進行して気温がドンドン上昇しているかのように見せかけたい偽装が絶対にないとは言えない状況です。すくなくとも偽装が行われる 「動機」 は存在しますね。

●線量計でも同じです。国家の意思としては、フクイチ原発過酷事故などまるでなかったかのように扱いたいハラが見えています。原発事故被災者を真に救済する気は政府にはなさそうですし、天下るカネは要るが補償金は出来るだけだしたくない。長年行った原発政策の責任はとりたくない。政府も、経産省も、官僚も政治家も、東京電力も、電気事業連合会も、原子炉メーカーも、プラント施行や保守点検をする建設業なども、原子力の素晴らしさを洗脳する原子力学科教授も、これらの政官財癒着原子力コングロマリット構成員の誰ひとりとして逮捕されていないのです。鉄壁の団結を誇る原子力ムラが総力をあげて再稼働しようとしています。まもなく鹿児島県の川内原発が再稼働です。連日の猛暑でも電力不足が全く言われていないのに再稼働です。福島県では胎児の奇形が高率で発生していることが漏れ聞こえてきます。ただし、超音波検査でかなり分かるみたいだから堕胎するのであまり表面化しないだけです。万一、重篤な奇形で産まれたらしかたがないので口を塞いで死産だったことにするとか。密室で行われるから関係者は口をつぐむが、漏れ聞こえてくる。隠しきれない。福島県での子供たちの甲状腺癌の異常発生は隠しきれなくなって、福島県当局も認めて遅まきながら医療費の免除など手を打ちだしましたわね。いよいよ低レベル晩発性放射線障害のパンデミックが顕在化してきました。そういう情勢でありますが、それを認めたら再稼働しにくくなります。なんとしてでも放射能汚染はない、たとえ汚染があっても問題のあるレベルではないとしたいところ‥‥。線量計を数値が小さく出るところに置きたい 「動機」 は確実に存在します。各地に放射線モニタリングポストを設置して線量計を置いていますが、手口としては、予備調査をしてその界隈で一番数値が小さく出るところを探して置くらしい‥‥。(汚染は一様ではなく、至近距離でもかなりのムラがあるみたい) それから、あからさまなインチキでは線量計を置く前に徹底的な除染をするのも手口のひとつみたい。



アメダス観測所の観測データは、周囲の環境に影響される
●アメダス観測所は、気象官署の露場 (ろじょう) と比べるとネコの額よりも広いという程度でしかなく、あまりにも狭すぎます。せいぜい6畳の間ほどしかありません。で、雨量ならばともかくも、アメダスで観測される気温は周辺環境に強く影響されています。いまのところ今年の最高気温の日本記録は、岐阜県のアメダス多治見の8月1日の39.9度でありますが、アメダス多治見は気温を観測するには劣悪な環境で有名なところです。 → たとえばこのレポート 気象関係者でなく普通の人のレポートのようですが、誰でも現場を見たら疑問を持つ観測所です。つまり、「こりゃあ、気温を測っているのではないな。道路や駐車場のアスファルトの熱気を測っているんじゃねえのか?」 ということであります。ひどいアメダス観測所になると三方を道路に囲まれたり、広大なアスファルト駐車場のただなかにあったりする例もありますね。駐車場でエンジンを空吹かしする排気ガスがかかるようなところにアメダスがある例もありますわ。マスゴミどもはいたづらに今日はどこどこで何度とか報道するよりも、アメダス観測所がいかに劣悪環境に設置されているのか、こういう問題点を取材してほしいところです。


わが淡路島南部のアメダス南淡の設置環境を検分した
ところ田舎の比較的良好な観測所のように見えますが、やはり問題点がないとは言えないスね。5点の問題点が見受けられるかと‥‥
①、南東側に幅員7m、アスファルト部分は6.5mの道路がある。
②、南西側に幅員5.5mのアスファルト道路がある。
③、南側に2反程度 (2000平米) のアスファルト駐車場がある。
④、北東側および北西側に樹高10mぐらいの植生が密生して、風通しが悪い。
⑤、風向風速計を設置している測風塔ポールが低すぎ。

なお、アメダス南淡は2003年に、福良にあったアメダス福良が移転してきた観測所です。水平距離が4.6キロ離れているだけでなく、港町の山裾斜面と、平野部の水田の中という環境が全く異なります。観測データに均質性・連続性がありません。で、平年値 (1981年~2010年の30年平均) も計算されていません。なので、非常に問題点のある観測所ということが言えそうです。ここの観測値を利用する際には注意が要ります。

アメダス南淡
↑ アスファルトは夏の強い日差しで高温となり、照り返しがきついです。風向きしだいではアスファルト上で熱せられた空気がアメダス温度計まで移流し影響する懸念があります。

アメダス南淡

↓ アメダス南淡は4要素 (降水量・気温・風・日照時間) 観測所。 5m×6mのフェンスで囲まれていて、わずか30平米の露場は狭すぎるうえに、地面は芝生ではなく防草シートがはられています。気象庁は防草シートは天然芝生と同等であり全く問題はないと言い張りますが、フェンスの隙間から手を入れて防草シートを触ると、陽のあたる部分は熱せられています。フェンス外の草地よりも明らかに熱く感じます。気温が高めに出る懸念は本当にないのか? ちゃんと実証試験を行っているのでしょうかねえ? それから観測所の北東側と北西側に木や草が密生しすぎです。これはマズイです。北東あるいは北西の風のとき、風を遮って空気が滞留します。気象学者の近藤純正氏が唱える 「日だまり効果」 で若干気温が高めになる可能性が否定できません。
アメダス南淡
露場 (ろじょう) に生える雑草!
↑ 草のたくましさを甘くみてはいけない。たとえば農業は草との攻防戦です。草の生命力には驚かされます。草の根は岩をも砕き、ときにはコンクリートさえも破って草が生えてきます。防草シートなんて、なんのへのカッパじゃ! 草が生えているということは、気象台の人が見回りにも来よれへんということかな? なんだったら吾輩が定期的に見回って、もし異変があったならば神戸海洋気象台に連絡してあげてもいいですわ。


風向風速計を取りつけてあるポールの高さは不明ですが、フェンス横幅6mをものさしにして目測すると、10~12mの範囲だと思います。いつも思うのは付近は鳴門海峡に面していて強風地帯ですが、ここの観測データで風速が小さめじゃないか? という印象が否めません。南と南東方向に丘があり風速を弱めているのじゃないかということが考えられます。ポールが低いとも言えるし、あるいは風速を測るにはふさわしくない場所とも言えましょう。
アメダス南淡


↓ 何と言っても一番の問題はこれでしょう! 南風のときには広いアスファルト駐車場の熱気がアメダス南淡の方へ流れてくると思われます。これでは2年前の 2013年8月12日に高知県アメダス江川崎で41.0度が観測 されたときに、気象関係者から一斉に疑問が上がったのとたいしてかわりません。アスファルトの熱気がアメダス観測値に影響をあたえているのではないか? という疑問です。

「41度」 日本記録への疑問 で著名気象予報士の森田正光氏は、アメダス江川崎は 「アメダス周辺部はアスファルトや踏み固められた土に囲まれて」 いて、 「アメダスの設置ポイントとしては、最良の条件とは言い難く、周辺のアスファルトが気温の上昇に影響を与えたことは否定できない」 とハッキリ疑問を述べています。

気象学者の近藤純正氏は、2014年の暖候期にアメダス江川崎のある高知県西部一帯の気温観測を行ったようですが、江川崎周辺の気温観測2014年のまとめ で、アメダス江川崎の観測データに地域代表性はあるとしながらも、アメダス江川崎の気温変化パターンの特徴のひとつとして、「西寄りの風のとき西~北西側の樹木による風止め作用によってできる「日だまり効果」で晴天日中の気温上昇があり、また南寄りの風のときはアスファルト舗装の駐車場路面の温度上昇の影響が考えられる。」 としています。


アメダス南淡


田んぼの水は湯たんぽだ!
西側、北西側は田んぼ
都会の人は知らないでしょうが、水田というのは大変に暑いところなんです。田んぼの上を吹きわたる風は暖かいのです。イネという草が一面に植わっていて植生に覆われているのだから涼しいハズだと思われそうですが、全く違います。植生があって涼しいのは森林の中です。林冠の下 (つまり木陰です) が涼しいのであって、林冠の上側は陽光の照りつけで暑いのです。水田に張っている水も水深が10センチほどしかなく、水温が非常に上がりやすいです。夏の日中はお湯みたいになっています。夜になっても田んぼの水は冷えにくく、気温を下げさせない保温剤です。
田んぼに張る水は湯たんぽだ!


広い芝生地のようなところがあり、観測適地があるのに‥‥
なにもアスファルト道路や駐車場に隣接するようなところにアメダス観測所を設置しなくても、国立淡路青年交流の家は敷地が広大で、広い芝生地のような場所があります。写真のところならばアスファルト道路等から100mぐらい離すことができたハズです。淡路島は狭隘な孤島で、土地が不足しています。我々島民はネコの額ほどの狭い土地にしがみついて暮さざるをえないので、この施設敷地の広大さにはため息が出てきそう…。もしかしたら大昔に国家権力が島民の土地を強引に接収したのかも? それはともかく、これだけ広大な敷地であるのに何故大きな問題があるアスファルト面に隣接した場所にアメダス観測所を作ったのか? 疑惑の源泉は、ここへ観測所が移転されたのが2003年であることです。つまり1997年に京都議定書に日本が嵌められて6年後だということです。政府が温暖化に狂奔していたころです。気象官署だけでなくアメダスでも出来るだけ高温を観測したいという邪悪な意図がありはしないか? 国家の施設どうしであっても、気象庁 (国土交通省) と文部科学省との縦割り行政で、連携がなく、設置場所を自由に選べなかっただけかもしれませんが、もう少しなんとかなったのではないか? 現実の設置場所や、周辺の環境を検分するにつけ高温が出やすい場所をあえて意図的に選んだのではないか? と思えてきますわ。
広大な芝生地のようなところがある



西日本はスーパー熱帯夜地獄だわねえ!
本日は2015年8月2日 (日曜日) です。

●毎日暑いですわね! わが淡路島南部のアメダス南淡 (国立淡路青少年交流の家の入り口付近にあります) でも今朝の最低気温が05時43分に25.4度であります。つまり熱帯夜! 日本全国で今朝に一番気温が高かったのは石垣島の28.2度 (05時59分) でした。2位は大阪の28.1度(04時16分)です。3位は岐阜の28.0度 (05時38分) であり、以下27度台になると目白押しで、ズラリと並び列挙しきれません。つまり太平洋ベルト地帯でスーパー熱帯夜が続出! (スーパー熱帯夜は27度超? 正式用語じゃないね?) 連日の熱帯夜、スーパー熱帯夜、ときどきウルトラ熱帯夜? も出現! で、熱中症患者を運ぶ救急車が大活躍です。 → 消防庁 熱中症情報 直近の週の数字がまだ上がっていませんが、大きくハネ上がるのではないか? 

離島の中の田舎でも熱帯夜!
↓ 兵庫県南あわじ市阿万塩屋にあり、標高は5m。今朝は熱帯夜だった。
兵庫県 アメダス南淡
兵庫県 アメダス南淡
↑ この アメダス南淡 に隣接して2面にアスファルト道路があり、南側には大きな駐車場がありアスファルト舗装です。風向きしだいでは熱せられたアスファルト面から熱風が吹いてくる影響が十分に考えられます。西側は水田地帯ですが当地の田植えはタマネギ収穫後という特別な事情があり、全国的にみても田植えが非常に遅く6月中旬~7月上旬です。なんと今日8月2日に阿万佐野地区で田植えをしているのを見ましたわ! 当地の田んぼのイネはまだ小さめで、圃場に張った水の温度が上がりやすく湯たんぽみたいなものです。当地の水田地帯の気温が上がりやすい傾向があります。さらに、鳴門海峡に面した強風地帯であるにもかかわらず、周囲が丘陵にかこまれた立地条件で、しかも風速・風向を測るためのポールが低すぎ。風速が低めに出る疑惑があります。アメダス南淡はいろいろと問題がありそうな観測所でありますね。

●暑いのはイヤなのですけども、暑い! と騒ぎ立てるマスゴミどもが地球温暖化をほとんど言わなくなったのは嬉しいものです。結局、山本太郎さんの画期的な質問と同じなんですわね。酷似しています。政府が安保関連法案を改悪するために中国や北朝鮮の脅威を煽っていますが、山本太郎さんは政府の主張にのせられたフリをして、政府主張の矛盾を突きましたね。中国や北朝鮮の弾道ミサイルが日本に照準を合わせていると言うが、では原発が攻撃されたときの対応はどうするのか? と切り込むと、「そんなの想定していません!」 答弁に立つ政府側官僚や安倍首相らは不意を突かれて表情が凍りついていました。想定していないだって!? ふざけんな! 相手の弱点を叩くのが昔から兵法の鉄則じゃねえか! 日本列島に50何基だっけ? 当然に格好のミサイル攻撃ターゲットです。 原発をミサイル攻撃すりゃ日本を滅ぼせます。放射能汚染で住めなくなります。その想定もしていないのは、ご都合主義にもほどがある。おめえらは税金の穀潰しか! 安保改悪法案を通したいがために、中国や北朝鮮の脅威を煽っていたことが歴然としました。

地球温暖化も似たようなハナシです。国際政治的な権力闘争の具としたり、温暖化政策で利権にすることを考えていただけで、もし何か温暖化の被害が予想されたとしても何も手を打っているわけじゃなく、想定外なのです。権力のイヌでしかないマスゴミどもが温暖化をほとんどいわなくなったのは、権力者どもが十分に利権をむさぼれたか、あるいは嘘がばれてもう利権がむさぼれなくなったかのどちらかです。だいたい、熱中症で大勢が亡くなっているから、マスゴミどもは、ここを先途と山本良一ばりで 「温暖化でえらいことになる! 人類の3分の1は熱中症で死ぬ!」 と阿波踊りみたいに騒がなければいけません。マスゴミはみずから 「もし危機があれば社会に向かって積極的に知らせるのが我々の仕事だ」 とよく言います。ならば、いまこそ鐘が壊れるほどに警鐘を鳴らさなければいけないのに、黙ってしまうということが馬脚を完全に顕しています。



サブハイから吹き下ろす熱風で、西日本は灼熱地獄!
↓ 気象庁のホームページから、850hPa天気図 を日本付近のみ抜粋して借用します。なお、図中の気温の横に、平年値からの偏差を赤色 (青色) で記入しました。
2015年8月1日21時の850hPa天気図

●上の図は、2015年8月1日21時の、850hPa高度面 (およそ1500m上空) の天気図です。各観測点に並ぶ2個の数字の上側が気温です。関東地方の舘野で22.8度、九州の福岡で22.6度など日本本土の関東以西で21度を越えています。気象庁の観測統計から平年値を調べて図中に勝手に書き込みました。平年値よりも高い場合は赤字で、平年値よりも低い場合は青字としました。 平年値からの偏差をみると、北海道・沖縄先島諸島・小笠原でマイナス偏差、関東以西がプラス偏差であることがわかります。1500m上空の気温は、関東以西で平年値よりも2度~4度も高くなっています。関東以西は上空から熱風が吹き下ろし、上空に暖気の覆いがフタをしたみたいなもので、真夏の日射で地表はじりじり焦がされ、ほとんど無風状態で空気は淀んで熱気が溜まります。海岸でも海風がふいてきません。これでは水銀柱はウナギ登りです。土用に食べると元気が出るという天然ウナギは環境省が絶滅危惧種に指定しましたが、水銀柱のウナギ登りは環境省が目のカタキにするナルトサワギクみたいにドンドンはびこります。

●500hPa高層天気図で、5880mの等高度線に囲まれた部分がサブハイ (亜熱帯高気圧≒ほぼ太平洋高気圧と同義) の領域とされますが、500hPa高層天気図を見ると仙台あたりから南がすっぽりと覆われています。
 (なおリンクは最新図しか閲覧できません) 西日本ではサブハイの中心に近く、下降気流にともなう断熱圧縮で沈降昇温が発生している模様です。これが猛暑の直接原因であろうかと吾輩は理解しているのですが、もしそうならば、地球温暖化なんて関係あれへんわね。どうりで煽りたくても煽れないから政府の手下のマスゴミといえども、もう地球温暖化を言わないわけです。気象台の方が書いた文章をよんでいたら、「新聞やテレビの記者が気象台に取材にくるが、彼らはよく勉強をしているのには関心させられる、来るたびに質問がどんどん専門的になってくるわ」 ということだそうです。つまり、マスゴミももう地球温暖化なんて煽れないのは分かっているわけです。いちばん哀れなのは環境経済学の教授ではないかな? ウソを教えていたことがバレてしまっても簡単には分野替えなんてできませんから。 その点は気象学者たちは温暖化騒動なんてやがてポシャることを想定して動いているように見えます‥‥。

磯にタコを獲りに行ったが‥‥
磯に波はなし
タコはいない
↑ 天然ウナギは値段が高騰して庶民には手が届かなくなりました。で、その代用品というわけじゃないのですが磯にタコを獲りにいきましたが‥‥、海上に風がなく物凄い暑さです。クラクラと目まいがしてきます。こりゃあ斃れて遭難しますわ。遭難は山だけじゃありませんわね。持参していた飲み物を飲んで目まいを鎮圧してから、帰ったわ。タコがいないとか、獲れないとか言うんやなくて (磯にタコを獲りに行って坊主という経験は今までありません) タコ獲りが不可能なほどの猛暑なのです。こりゃあ、大勢の人が熱中症で救急搬送されるのは無理もありませんわね。


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