雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その6)
剣山は、西日本で植生の垂直分布が見られる数少ない所
●申すまでもなく、動植物が水平方向に広がっているのを水平分布といい、垂直方向に広がっているのを垂直分布と言うのでありますが、普通は垂直方向に高度を増していくと気温が下がります。気温だけでなく気圧もさがるのですが、風も強くなります。富士山測候所 (観測所の高度は3775m) の観測データでは最低気温の記録は-38.0度と本州の平地では考えられない寒さですし、最大瞬間風速は91mと平地ではありえない暴風です。高い所は平地と環境が異なるから、生育する植物もおのずと違います。剣山は北アルプスに比べると千m低いのですが、それでも2千m近くあるから山頂付近は亜高山帯 (亜寒帯) になっています。(日本には亜高山帯は存在せず、温帯の一番上部という意味で寒温帯だという説もありますが) で、剣山に登る道すがら、高度を増すにつれて生育する樹木が変化していきます。数百mきざみで帯状になって特定の樹木が生育してますが、いちいちその垂直分布帯で見られる樹木を何十も列挙していても意味がないので、表徴種的なものを2つか3つ挙げると、

標高 500m以下は 暖温帯  シイ・アラカシ・ツバキ
標高1000m以下は中間温帯 ツガ・モミ・アカガシ
標高1600m以下は 冷温帯  ツガ・ウラジロモミ・ブナ
標高1600m以上は 寒温帯  コメツガ・シラビソ・アカカンバ

●ここで注目するのは、ツガとコメツガです。中間温帯~冷温帯ではツガの木が生育し、寒温帯 (亜高山帯) ではコメツガにかわります。両種はごく近縁の樹木で、1600mあたりの高度を境にして上下に見事に棲み分けています。 「棲み分け理論」 というのは申すまでもなく今西錦司の提唱ですが、彼は川に住むカゲロウ類が川の流れの速さに応じて4種のカゲロウが棲み分けていることを発見しました。4種のカゲロウは流れの速さに適応して姿かたちを変えるのですが、環境の違いが生物の姿を変えさせています。今西のいう住み分けは植物でも見られ、ノイバラが海岸の潮風に当たるところではテリハノイバラになったり、ヒサカキが海岸風衝地ではハマヒサカキになったりなど、例は沢山あります。剣山でも比較的に標高の低いところのシャクナゲはツクシやホンシャクですが、標高の高いところではハクサンシャクナゲなどに変わるのは棲みわけの良い例です。(ただしシャクナゲの場合はただの生息地分割かもしれませんが) でもまあ、今西の言う棲み分けは、棲み分けしている例を集めてきてそう言っているという気もするわけで、近縁種が全然棲み分けていない事例も沢山あるんですわ。それに 「種社会」 などという意味不明の独自用語を作り過ぎという感じがします。今西錦司は没後20年あまりたちましたが、有名な碩学 (大学者) の割には結構ヘンなこともたくさん言っています。 『主体性の進化論』 なんてのは典型例で、「生物というのは変わるべきときがくれば、変わるんだ」 みたいな主張で、そんなの素人が見たって進化の説明になっていません。

しかしながら、今西のいう 「○○は変わるべきときがくれば、変わるんだ」 という口上は妙な魅力があって、言い訳するのに応用できそうです。「この皿は割れるべきときがきたから、割れたんだ」 と言えば、自分の不注意で皿を落として割っても責任を逃れることができます。(通用するかどうかは知らないけど) 原子力ムラの利権者どもも、なんとなく口上が似ていますね。

「フクイチ原発は事故が起こるべきときが来たから、事故が起こっただけだ。もちろん安全対策を十分にしておったが、起こるべきときがくるのはしかたがなく、どないもこないも、しようがないわ。そもそも、形のある物はいつかは必ず崩れるわ。だから、わしらには責任はないんだ」 と言っているみたいです。


以下3葉の写真は、ツガ
↓ 2015年3月23日撮影、雲早トンネル1000m地点にて。主幹から太い枝の分岐が多いのですが、垂直方向に率直に伸びあがる。
ツガ 
線状の小さな葉はびっしりと着きますが、1本1本の葉を観察すると全く不揃い。長い葉は短い葉の3倍ぐらいある。短い葉、長い葉、中間ぐらいの不揃いの葉が互いちがいに枝に着いています。
ツガ
球果の着く柄は、枝に対して曲がっています。下方に垂れるように曲がっています。コメツガでは球果が小さく、果実の柄は茎にたいしてまっすぐですが、球果自体は下を向きかげんなので、分かりにくいです。写真の物は種子散布が終った跡の残骸です。
ツガ


以下3葉の写真は、コメツガ
コメツガは亜高山帯に生じる針葉樹です。ツガよりも葉が小さく、枝も密生するような感じです。剣山では海抜1600~1700mあたりから上ではツガにとってかわってコメツガになります。 ↓頂上ヒュッテの直前あたり (標高1900m) のもの。2015年4月8日撮影。まだ残雪がたくさんあった。
コメツガ
山頂近くの厳しい環境にあるので、幹の太さの割に樹高が低い。縦方向への生育がかんばしくなく、横へ開張している傾向があります。これはコメツガという種の特徴ではなく、環境の影響であろうかと思われます。ツガでも痩せ尾根の乾燥著しい所では伸びすくんでこうなります。
コメツガ
↓ 西島神社付近 (標高1650m) にあったもので4月8日撮影。小さな葉がビッシリと密生しています。
コメツガ


左のものはコメツガ、右のものはツガ
両種を別々に観察したのでは、葉を見ただけではどちらであるのか紛らわしいです。見誤る危険性が大きいです。ところが両種を並べて観察すると葉だけでもハッキリと識別できます。
左がコメツガ、右がツガ


ツガとコメツガをどう見分けるか? ただし剣山の場合。

●コメツガの若い枝には毛があるとされ多くの文献にもそう書かれていますが、剣山のコメツガはルーペでいくら観察しても毛が見当たりません。文献の記述と一致しない面があります。あるいは、春の新梢に毛があっても他所のものとは違って早期に毛が脱落するような性質があるのかもわかりません。が、この点は観察不足です。毛があるかどうかで見分けようとすると間違えます。で、ツガとコメツガをどう見分けたらいいのか? 簡単なようでかなり難しい面があります。 一番確実なのは、分布域がハッキリ違うことに着目します。

【ツガ】 ‥‥‥ 海抜100mの照葉樹林の中にもあります。海岸近くにもあります。ただし、照葉樹林帯では個体数は極めて少ないです。分布の中心は暖温帯上部からブナ帯です。上は1600mぐらいまで。

【コメツガ】 ‥‥‥ ハッキリと亜高山帯にあります。剣山では1650mぐらいから上はみなコメツガです。たとえば丸笹山 (1711m) では山頂付近にコメツガがありますが、1600m以下の山では出てきません。夫婦池付近 (1450m) はすべてツガです。両種の分布境界は画然としています。

であるから、観察するそのツガ属の木の生育標高で判断して間違いないですわ。問題は両種の分布境界線あたりのものです。それは、どちらであるかあえて判断しないのが無難です。あるいはひと枝だけ採取して、もっと上のほうのもの (あるいは下のほうのもの) と葉の大きさを比べることです。そうしたら同じ物か別物なのか良く分かるでしょう。



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剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その5)
徳島県版レッドデータAランク ハクサンシャクナゲ!
●ABCというのは兵庫県版レッドデータブックの表現であって、徳島県では絶滅危惧Ⅰ類Ⅱ類という表現ですが、意味するところは同じです。全国の都道府県ごとのレッドデータではABCなんていう表現は例外中の異端ですが、わが兵庫県方式が一番分かりやすいと自負しています。(吾輩も素人ですが兵庫県RDBの調査にかかわっているため) 

少々余談になりますが、申すまでもなく日本はアメリカ国の属国であり植民地であります。戦前は甲、乙、丙で物事をランク付けしたのですが、敗戦後は宗主国の文字でA、B、C、とランクをつけます。それは植民地であるからしかたがありません。が、敗戦後70年も経ったのでその宗主国方式が分かりやすくなりました。そういえば戦犯の責任の重さ、悪質さのランクづけもABCでしたが、安倍首相の祖父の岸伸介はA級戦犯でした。戦争犯罪人の孫が宰相というのはいかがなものか? 普通ならば犯罪人の子孫は日蔭で細々と生きるしかないハズです。そう考えるとおかしな話です。戦犯の子孫がまた戦争が出来る国に改造して、有為な若者を戦場に送り出し、国民に塗炭の苦しみを味わわさせようとしています。なぜ、また、このような軍国主義への復古が白昼堂々と画策されるのか? 考察するに、日本では戦争の総括が全く出来ていないからでしょう。戦争指導者どもの責任追及は連合国の統治のなかで行われただけです。われわれ日本人の手で戦争指導者どもの責任を追及したのでは決してありません。ドイツがドイツ人の手でナチス関係者の追及を最近までやっていたのと雲泥の差です。これこそが日本が諸外国から本当の信頼を得られない真の理由でしょうし、口先の反省をいくらしてもダメでしょう。原子力ムラの利権者どもと同じで、不祥事の本当の総括をしないかぎり、安倍首相のような戦前回帰、復古軍国主義者の超タカ派政治家が出てくるのは無理もありません。この国は何度でも同じ過ちをくりかえしそうな感じがします。そう遠くない将来に戦争に突入し、2度目の原発事故を起こすでしょうね。

●余談はさておき、ハクサンシャクナゲは寒地性のシャクナゲで、亜高山帯に生じます。全国的な分布は中部山岳~東北地方~北海道にあり、八重咲きのネモトシャクナゲとか、矮生化したエリモシャクナゲなど変わり種がいくつかあるようです。和名の由来は北陸の奥にそびえる白山 (2702m) に多いからとか。 中部地方以北の亜高山帯ではありふれたシャクナゲで、それらの高い山に登れば登山道の周囲に普通に見られ珍しい物ではありません。しかしながら近畿地方以西の西日本では希産中の希少種です。比較的に標高のある大峰連山にもありません。剣山系と石鎚山系のみ高所の岩場に希に見られます。個体数は僅かで絶滅の危険性が高く、分布の中心の中部地方から遠くはなれて 「隔離分布」 しています。四国にあるシャクナゲはツクシシャクナゲとホンシャクナゲですが花冠は7裂するのに対して、ハクサンシャクナゲの花冠は5裂です。これが見分ける大きなポイントでありましょう。剣山のハクサンシャクナゲはごく限られた場所の岩場にあります。やや危険を伴う場所なのでお花見はおすすめできませんが、ご覧になる際には自己責任で。山のキノコが書いていたから、見にいったら怪我したではないかと文句をいうても、当方は受け付けません。どうしても見たければ山岳保険をおすすめします。(最近は山岳会に入ってなくても、単独行でも、日帰り登山でも保険に入れますわ)


ハクサンシャクナゲの都道府県RDB指定状況
日本のレッドデータ検索システム から検索借用しました。検索取得したものを一部改変・抜粋した。なお、分布の中心の中部山岳以北の各県が空白なのは、ハクサンシャクナゲが沢山あって絶滅の危惧がないためです。分布しないのでは全くありません。


↓ 2015年7月24日撮影。剣山の岩場にて。花は萎れているが残っていました。
剣山のハクサンシャクナゲ

剣山のハクサンシャクナゲ

剣山のハクサンシャクナゲ

●もう花は終っているだろうな、ダメだろうな、と思いながらもダメモトで登山道を降りていったら、花は萎れかけているもののまだあるではないか! 感激です。やはり、ホンシャクナゲやツクシシャクナゲよりも花期がかなり遅いですわね。1か月半~2か月近く遅いですね。文献によるとハクサンシャクナゲは各地の自生地ごとに形質にかなり差異があるみたいですが、剣山のハクサンシャクナゲは花色は濃いです。ハクサンシャクナゲは白いものが多く観賞価値が低いシャクナゲと言われていますが、剣山のものは花色の濃さから観賞価値が高いのではないか? 葉の毛は少ないです。葉は薄くベローと広いのですが、葉に関しては日当たりが悪いので陰葉化しているためかもしれません。葉の縁が内側に巻くハクサンシャクナゲの特徴は見られます。

●シャクナゲはシカが食べない不嗜好植物なのは幸いですが、個体数が少ないので何らかの保護や増殖策が要るのではないか? 地元の方の活動を期待したいと思います。(なお、吾輩は他県人なので見に来るだけですが、多少の資金カンパぐらいはできます) 登山リフトの索道ぞいにホンシャクナゲやツクシシャクナゲが植えてありますが、種子を採取して増殖、年数はかかりますが育てた剣山自生のハクサンシャクナゲを索道沿いに植えたらいいのではないか? ツクシやホンシャクと花期がづれるから2回シャクナゲの花見ができます。しかも花期がキレンゲショウマの前だから重複しません。西日本では非常に珍しい物だから観光資源になると思うんやけどなあ‥。どないやろか?



剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その4)
●刀掛の松で朝飯の弁当を喰ったり、静岡県から日本百名山を登っているという男性と話をするなどで30分近く大休止をしたところ、元気がでてきて最後の胸突き八丁の尾根急登は意外に楽であったので、なんと7時59分に剣山頂上ヒュッテにつきました。ヒュッテでは三代目さんが忙しそうに大工仕事をされていました。新装オープンされているのですが、内装とかまだ残っているんでしょうかね。見ノ越を出たのが5時15分なので2時間44分かかっています。健脚家らしい静岡の方はスタスタと平地を歩くように先にいったので、吾輩は剣山の今朝の訪問者としては2番目のようです。

●本日の目的は第一に西日本では非常に珍しいハクサンシャクナゲの観察なのであります。第二には大変貴重とされる 「鑓戸(やりど)植物群落保護林」 の見学であります。山登りが目的じゃ全くありません。吾輩は登山家ではありません。山の上にそれがあるから山登りみたいになっているだけです。それに関係するのですが、行場の山腹崩壊の様子を詳細に聞きたいところですが、大変忙しそうにされていたので聞けませんでした。 (ま、これに関しては後ほど一の森ヒュッテの管理人さんに聞くことができた) ハクサンシャクナゲにかんしては徳島県のレッドデータ種なので写真をチラとお見せするだけで詳細は書けませんが、鑓戸植物群落保護林は立派な説明看板も設置されていて、登山家や観光客の方も一見の価値があります。ところが、残念なことにみんなジローギューに行ってしまいます。あんなのただの笹山ですわ。見るには秀麗な山で綺麗ですが登る値打ちがありません。剣山に登る登山者や観光客は、剣山の一番の見どころを見ないのは残念なことであります。案外、多くの人は自然なんて何の興味も関心もないようです。


新装オープンなった剣山頂上ヒュッテ 剣山頂上ヒュッテ公式サイト
剣山頂上ヒュッテに到着


以下、剣山山頂の写真ギャラリー (写真は2015年7月24日撮影)

↓ この巨大な岩石は、剣山本宮宝蔵石神社の御神体か? 人文科学的にはこれって磐座 (いわくら) ですよね。色々な宗教が未分化で混沌としていたアニミズムの先史時代には、ヒトは自然の猛威になすすべもなく畏怖し、同時に自然の豊かな恩恵に感謝しながら自然の摂理の中で生きていました。自然が怒ったりほほえんだりするのは自然物に神が座るからだと考えたのでありましょう。で、自然のあらゆる物の中に神が鎮座するなかでも、とりわけ巨大な岩石に高い神性を見出したわけで、巨岩は神そのものであり、ひれ伏す信仰の対象でありました。巨大な岩石に注連縄を張って手を合わすということが連綿として現代まで残っているということでありましょう。
宝蔵石
ご神体を触るというのはバチ当たりでありますが、近づいて岩肌を触ってみたり、裸眼ないしはルーペを用いた程度では、放散虫や珪質海綿などのミクロな化石は絶対に見えれへんわな、と思いながらも観察しましたところ、これって層状チャートですよね。剣山は秩父帯に属するのですが、秩父帯は東西に長く延びていて宝蔵石を形成する岩石と同じものが天神丸や高城山や雲早山の露頭で点々と見られますね。雲早山の北斜面をトラバースするスーパー林道ですが、一番標高が高くなったところ (1250mあたり) に層状チャートを観察できる見事な露頭がありますわ。
宝蔵石を観察
さて、登山者や観光客がこの剣山山頂の巨大な岩石を見て何を想うか? 「これはありがたい石なのよ、お陰を被るために手を合わせよう!」 と思うのか、あるいは、「これはただの岩石やんか、変わった石やけど何ていう岩石なのかな?」 と反応は二手に分かれそうです。ようするに、この巨大な岩石は、これを見るその人が文系的な人間なのか、理系的な人間なのかのリトマス試験紙なのですわ。


↓ 山頂のトイレは完成したようですが、まだ使用に供されていないです。 (26日オープンセレモニーがあった模様、剣山山頂にエコトイレ開所 飯泉嘉門知事らテープカット) トイレの前に説明文とも宣伝文ともつかない妙な文言の看板が2つあります。まるで新興宗教のキャッチコピーみたいです。何となく胡散臭さそうな団体名が記されています。なぜこの敷地が意味不明な財団の所有なのか? 不思議ですが、考えりゃこれほど眺望の利く山頂は東京の中心地並みの一等地です。たとえば電波中継所を建てるならば最高の立地場所です。この山頂の土地を所有するのは経済合理性があるのでしょう。それから、地元の官民連合体は剣山を護ろうと呼びかけていますが、その実、背後の 「全国の皆さん剣山に来てカネを落としてくださいな」 というホンネが透けています。で、つい砂糖に群がるアリを連想しますわ。冬期は避難小屋をも兼ねるというこの山頂トイレを建てた主体は誰なのか? 管理者は誰なのか? 肝心のことが分かりません。環境省やろか? ホンマは剣山は敬遠したい山なんですが、それは登るたびに、第一級の美しい自然の陰にひそむ美しくないヒトの習性や商業主義を見てしまうからに他なりません。平たく申せば、剣山は 「俗化されすぎている」 と言えましょう。 ま、中高年の登山ブームを牽引した団塊の世代が高齢化してきました。まもなく全国どこの山も静かになるのではないかと、期待されます。
山頂トイレは完成したようだ

↓ 剣山測候所の跡です。1944年から2001年まで行われた 剣山測候所の観測データ を見ると観測された最低気温の記録は-23.5度です。冬は厳しい冬山になります。
剣山測候所跡

↓ 山頂の隆起準平原の南東の端にある木製のテラスから北西ないし北北西方向を見たところです。頂上ヒュッテの屋根が綺麗になりましたね。
南側テラスから頂上ヒュッテを見る

↓ その南東テラスから西方向の山頂を見ました。朝早いので静岡から見えた方以外には誰もいません。風もほとんど無く、静寂のなかのすがすがしい山頂です。なんだか伊吹山 (滋賀・岐阜県境付近、1377m) の山頂に雰囲気が似ていますね。
東側テラス

↓ 山頂近くに来て逆に東方向をみました。やはり誰もいません。広い山頂を贅沢にひとり占めです。やっぱり人気の山は朝早くとか、お客さんでごった返す時間帯は避けるべきですわね。そもそも山に来てヒトの大群を見るのはバカげています。ヒトの大群を見たければ、ヒトの大生息地である大阪や東京へ行けばよろしいかと。
山頂の木道

↓ よたよたと木道を歩いて山頂に近付いてきましたが、この木道だいぶん傷んできましたよね。ぼちぼち改修時期が迫っているのでは? そのうち重量級のお客さんが踏みぬいてはまり、折れた板の先端で怪我をするかも? 吾輩は重量級ではありませんが、踏みぬかないようにと緩んだ雪原を歩く慎重さですわ。このままじゃ必ず事故が起こるかと‥‥。
平家の馬場
三角点の手前

↓ 三好市のライブカメラでありますが長いこと1年以上故障中です。三好市観光ライブカメラ で閲覧できたのですが、半年前ぐらいだったか 「剣山」 のアイコン画像が削除されてしまいました。もはや修理するハラはなさそうな感じです。冬の降雪状態などが確認できたので、なかなか人気があったライブカメラですが残念です。ま、山頂の気象条件は厳しく冬は-20度までいきますね。以前でも故障で閲覧不能は頻繁でした。
三好市のライブカメラ
三好市のライブカメラ

↓ 標高1955mの山頂に到着です。三角点の標石の周囲に注連縄を張っています。注連縄は聖域と俗域を区別する結界、山開きのお神輿を繰り出してこの注連縄の上にお神輿を置くのかな? 剣山本宮宝蔵石神社のお旅所か? (勝手な想像) 木道を外れてこの注連縄の内側に立って記念写真をする人がいますが、バチがあたりますよ。
山頂の注連縄

↓ 三嶺のコメツツジ群落は圧巻ですが、屈強の山登りしか寄せ付けません。替わりに山頂北側に少しあるコメツツジを観察ですが、すでに花期が終わっています。
すでにコメツツジの花期は終っている



山頂からの眺望
↓ 画面の左よりのやや尖った山が三嶺 (さんれい、みうね、1894m) です。旧 東祖谷山村の谷はけっこう深くて長大です。大台ケ原山の大杉谷みたい。遥かに石鎚山系の峰々が見えています。
三嶺と深い東祖谷山村の谷
はるかには四国カルストあたりの山々も眺望できます。
四国カルストあたりが見える
高知市あたりか? と思われる平野部がかすかに見えます。写真じゃわかりにくいけど、肉眼じゃ高知県沖の太平洋が良く見えていましたわ。
高知市あたりも見える


↓ 次郎ギューから三嶺に至る縦走路の尾根ですが、四国の岳人の間ではゴールデンルートと呼ばれる人気の縦走路らしいです。しかし、山登りじゃない者が見たら 「あの距離を歩くんですか?!」 と絶句するほかありません。良く見ると、距離が長いだけでなく、登ったり降りたり相当なアップダウンを繰り返していますね。見ただけでしんどそう。山登りの方々は異質な人種に思えます。 そういえば、植村直己がむかし日本列島徒歩縦断を敢行、北海道の北の端から九州の南の端まで3000キロを50日ほどで歩きましたが、正気の沙汰ではありません。企画としては面白そうですが、しんどそう。登山家という人種は歩くのが大好きなようです。結局、植村直己はマッキンリーの氷河の露と消えましたが、登山にのめりこむとロクなことがないようです。
次郎ギュウから三嶺に至る縦走ルート

↓ 秀麗な山容でひときわ目をひきます。徳島県第二の高峰の次郎ギュー (1930m) ですが、尾根では森林が成立できずに風衝草原のササ原です。尾根道で突風にあおられると飛ばされそう。
秀麗な次郎ギュウ

↓ 薄茶色のなだらかな尾根の山が塔丸(とうのまる、1713m)で、画面中央の山が矢筈山(1849m)。
矢筈山方向

↓ 遥かに徳島・香川県境の阿讃山地が東西走向にあり、少し手前の山塊は高越山(1133m)ですが、近接する奥野々山のほうが1159mと高いです。
高越山方向

↓ 画面の中央あたりに高越山 (1133m) が見えます。頂上ヒュッテの別館の遥雲荘は昔は東祖谷山村の村営山小屋だったかと。
高越山と遥雲荘

↓ 山頂から南を見ました。しかし、あまり特徴のない峰々が幾重にも重畳しているだけで、眺望は見栄えがしません。真南に室戸岬があるハズなんですが前衛の山々が邪魔して見えません。でも太平洋ならば見えています。南からの暖湿気が入り始めた初期に、前衛峰の間で雲が発生しはじめて、その雲が吹き上がって流れてくる光景は綺麗ですが、なかなかタイミングよく来れません。
室戸岬は見えない

↓ 山頂から東方を見てもあまりパッとしなくて見栄えがしませんわ。
東方向の眺望は見栄えがしない



剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その3)
●西島駅で大休止をしてから再び登山道を登り始めましたが、やっとのことで刀掛の松というところに来ました。標高は1810m。祠があったり看板があったりするので何か由緒のある場所のようですが、よう知りませんわ。すでに気息えんえん、疲労困憊の惨状で木製のベンチがあり座り込んでしまいました。時刻は7時16分です。見ノ越を出発してちょうど2時間ですが、山頂まで残り標高差で100mちょっとですが、やっぱり3時間はかかりそうです。ここでまた大休止というか朝飯です。どうせ30分ぐらいは休憩しなければもう動けませんから、メシにするのにちょうどいいかもわかりません。

刀掛の松
刀掛の松
↓ キレンゲショウマの自生地へはこの道を降りて行きます。しかしながら、先日の四国を縦断して台風11号の大雨で斜面崩壊があったようです。(一の森ヒュッテの管理人さんから聞いた話) 通行止めであります。いつ復旧するか不明なので、開花直前ですが、今夏のキレンゲショウマの花は見られないかも? ただし西島駅や山小屋の植栽品ならば見られます。(徳島新聞NET版ニュースが出た、「天涯の花」キレンゲショウマ 剣山群生地で土砂崩れ) ちなみに台風11号による降水量ですが、7月16日~17日の2日間の降水量は、気象庁の観測ではアメダス福原旭で512.5ミリ、アメダス木頭で470.5ミリが目立ちました。国土交通省の川の防災情報の観測では勝浦川水系の殿川内の812ミリが最高だったように思います。剣山のすぐ南側の槍戸で552ミリでしたが、那賀川水系のあちこちで600ミリを越えました。ま、剣山系の南斜面は降る時には一回の降雨で1000ミリが起こるところですわね。剣山スーパー林道が路面が流水で洗掘されて大変なことになっているようです。たとえばジムニーなどオフロード走向可能な車種しか通れない状態みたいです。
キレンゲショウマ自生地への登山道入り口

刀掛の松からの眺望(2015年7月24日午前7時20分ごろ)
↓ 西の方向を見ると、三嶺と塔丸の間にはるか石鎚山が見えています。夏場としてはクッキリとよく見えていますわ。激しい雨で空中の懸濁微粒子が洗い流されたのでしょうかね? 視程は完璧に100キロ超あります。120キロ先の四国カルストあたりの山々も明瞭に見えています。この視程距離ならば昔の観測用語ならば 「異常透明」 と記録されるところです。
三嶺の方向

↓ 北西方向です。手前の馬の背中のようななだらかな尾根が塔丸 (とうのまる) で1713m。尾根が笹原になっています。奥のややゴツゴツとした感じの尾根の山が矢筈山 (1849m) です。
塔丸と矢筈山

↓ 写真左側が矢筈山、右側のやや尖った山が丸笹山 (1712m) です。
矢筈山の方向

↓ 矢筈山を拡大して見たもの。なかなか重厚な山です。
矢筈山を拡大

↓ 矢筈山から南東方向に長大な尾根が伸びていて、尾根が谷になだれ落ち込む寸前の顕著なピークが津志嶽ですが、徳島県で屈指のシャクナゲ自生地として非常に有名です。
矢筈山から南東に伸びる尾根

↓ 東の木屋平や神山町方向を見ましたが、西方向と逆にかすんでいます。空気の透明度が高ければ淡路島が見えるハズです。
東の木屋平や神山町方向を見る

↓ 画面の中に見えている谷は穴吹川であります。
東の方向

↓ 東の高城山方向を見ましたが、四国山地の主稜線の一番東端に当たります。
高城山の方向

↓ 黄色い花が咲いていますが、舌状花が2~3個しか見えないのでメタカラコウのようです。オタカラコウもあるハズですが舌状花は7~8個と多いです。平べったい葉はテンニンソウの葉で、紫色の小さな物はナンゴククガイソウの落花です。
メタカラコウの花が咲いている

●朝飯として持参の弁当を食べ終わったときに下から単独行の男性が登ってきました。挨拶をして話をした。

「お早うございます。今日はいい天気ですね。」
「そうですね、最高の天気ですね」
「先日の台風で行場が大変なことになったようですよ。なんか、斜面崩壊があったみたい。もしかしてキレンゲショウマの開花が見られるかもわからんのですが、行けないみたいですわ」
「‥‥‥」 と、返事なし。
なんか通じません。遠方の方だと直感したので、
「どちらから見えたんですか?」
「静岡県からです。」
「静岡はいいところですわね。南アルプスがあって山が高いし。お花畑が見られるし。いいですわねえ。」
「でも、まあ、赤石岳しか登ったことないんですよ」
「たしか3120mでしたか? 行ったことないけどお花畑が綺麗でしょうね」
「いやいや、お花畑ならば北アルプスですよ」
「まあ、そうかもしれませんね。立山や白馬岳あたりは豪雪地帯ですよね。豪雪地帯ほどお花畑が発達しているみたいですね。西日本でも鳥取の大山は標高が低いのに、豪雪のおかげでお花畑が見事です。もしかして百名山めぐりですか?」
「そうです。まだ始めたばかりなんで、10ほどしか登ってませんけど100を目指したいと思っています」
「百名山巡礼とはいいですわねえ。でも大変そうな」
「もちろん大変ですよ。なんせ北の端の利尻島から、南の屋久島までいかなくちゃなりませんから。山登り以前に、日本中をめぐるって話になりますから大変です。」
「そりゃあ、大変だ。暇とカネも要りますね。でもまあ、その地方の百名山は何日か滞在してまとめて何座かでしょ?」
「もちろんそうですよ。一つ登って自宅に帰って、日を改めて出直すなんてやっていたら前に進みませんわ」
「じゃあ、石鎚はもうやりましたか?」
「石鎚は明日行きますわ」
「石鎚みえていますよ。ほら、あそこ、三嶺と塔丸の間ですよ。愛媛県の山々が並んでいます。」

石鎚山系の山々が見えている
三嶺 (さんれい) のすぐ右肩です。並んでいる連山の一番左の一番高いピークが石鎚ですわ。」
「あれが石鎚なんですか? 四国の山も結構深いようですね」
「でもまあ、山が低いし、せめて2500ぐらいあればなあと思いますわ。それにしてもラッキーですね。夏場に石鎚がくっきり見えることはめったにないんですわ」
「お宅は地元の方?」
「いや、兵庫県の淡路島です。」
「淡路島ならば昨日通ってきましたわ。」
「淡路島の人は剣山によくくるんです。剣山はもちろん徳島の人も登りに来るのですが、周辺の県からの登山者が多い山ですわ。瀬戸内沿岸地方には山らしい山はここしかないんで。やっぱ、静岡は南アルプスがあっていいですわね。うらやましい」

山座同定に誤りはないとは思うが


剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その2)
見ノ越を5時15分に出発して登山道を登ってきました。国民的作家の吉川英治の長編小説の 『鳴門秘帖』 (なるとひちょう) には剣山が舞台の一部になっていますが、 主人公の法月源之丞の父、世阿弥がとらわれていた剣山の石牢があったのはここか? (剣山北東斜面の行場だという説もある) という西島神社にたどりつきました。ちょうど6時00分で、標高は1660mです。丘陵帯~山地帯に生育する針葉樹のツガの樹が、一斉に亜高山帯に生育するコメツガに変わってきました。
西島神社

↓ よく歩き込まれた登山道のへりにはヒカゲノカズラがありますわね。これは別に高山植物ではなく平地にもあります。吾輩の自宅の近くのワラビ採取地 (海抜100m) にもわんさかとあります。なぜヒカゲノカズラを取り上げるかと申せば、徳島県内の登山愛好家のブログを拝見していたら、「妙なコケがあるが何ですか? 教えてください」 とあったので、吾輩は植物分類学を専攻したわけじゃないのでお答えするにはふさわしくないのですが、お答えします。これはコケじゃなくてシダ植物です。ヒカゲノカズラ なんて言いますが、自生環境を観察したら例外なく陽が良く当たるところにしかありません。周囲の樹が茂って日蔭になるとヒカゲノカズラは消えてしまいますわ。よってヒナタノカズラと言うべきでは? 栽培するのが超困難です。観賞価値が高いので吾輩も何べんも栽培を試みましたが、ことごとく失敗でした。手も足も出ません。これが庭や鉢植えで立派に栽培できたらプロ級の園芸家ですわ。本種は理科の教科書によく登場する植物ですが、大昔の石炭紀に大繁栄した巨大なシダ植物のレピドデンドロンやシギラリア等の末裔です。3億年が経って、みすぼらしいほどにちっちゃくなってしまいましたね。→ 林原自然科学博物館 「石炭紀の庭」 参照。
ヒカゲノカズラ
ヒカゲノカズラ

↓ 剣山登山リフトの西島駅にたどり着きました。6時15ですが、ちょうど1時間かかりましたわ。やはり健脚者の2倍かかります。少々へたばってしまったので、しばし大休止です。海抜は1720mです。国土地理院の地形図ではここ
登山ロフトの西島駅 (山頂側)

↓ 登山リフトの索道敷地の防護柵の中だけお花畑になっています。敷地の外はシカの餌になってしまい、シカの不嗜好植物しか残りません。写真の中で紫色の花はナンゴククガイソウ、白い花はツルギハナウドぽく見えますが、シシウドの可能性も考えられます。柵の中に入って葉や花を詳しく観察したいところ…。(遠目には確定できませんわ) ま、いずれにせよわが南あかじ市の海岸に多いハマウドの近縁種です。
索道の防護柵の中だけお花畑



登山道を彩る花たちだが、昔のようなお花畑はもう無いわね。
↓ ナンゴククガイソウです。中部山岳に多いクガイソウの変種とされますがシカが喰うみたいです。防護柵の中にしかなく、シカの喰わないカニコウモリやテンニンソウやシコクブシ等がはびこる中で僅かに生き延びているって感じですわね。ま、シカさんだって生きるには喰う草がいるわけで、花を護るためにシカを退治せよという議論はいかがなものか? 自然保護というのは色々な考え方があり、一元的な議論で片づけられない難しい問題を内包しています。叱られるのを覚悟で申せば、シカが繁殖して増えるのも、ある意味では自然なのであって花が喰われるのもまた良しですわ。絶滅危惧植物が全部シカに喰われても、よく考えたら別になにも困ることではなく、たとえばダケカンバ (アカカンバ) がシカに皮を剥がされて枯れても、ダケカンバが占めていたところに別の植物が生えるだけです。(こんなことを言よったら、剣山に立ち入り禁止処分になりそう‥)
ナンゴククガイソウ
ナンゴククガイソウ

↓ キレンゲショウマです。剣山の名物植物です。申すまでもなく宮尾登美子の小説 『天涯の花』 で有名になりましたね。夏になるとこの花を見に全国からわんさかと観光客が来ますね。ただ、近年はシカの食害が著しく昔のような見事な群落はもう見られないのと、自生地の行場周辺は急傾斜で危険な個所もあり、観光客が気易く立ち入る場所ではないと思います。5月ごろでしたか行場でねん挫かなんかで動けなくなった登山者があって、徳島県警のヘリコプターが救助するという騒ぎがありましたよね。なお、一の森ヒュッテの管理人さんに聞いたのですが、先日の台風11号の大雨で行場付近の斜面が崩壊して危険な状態とのこと。現在はキレンゲショウマの自生地へ降りて行く登山道は閉鎖されて立ち入り禁止です。
キレンゲショウマ
まもなく開花だ

↓ シコクフロですが登山道や山頂ササ原に沢山あるところを見ればこれはシカが喰わないのでしょうか?
シコクフウロ
シコクフウロ

↓ タカネオトギリですが登山道に沢山見られたから、これもシカが喰わない感じはします。
タカネオトギリ
タカネオトギリ

↓ これはキリンソウですよね。写真の物は西島駅の花壇の中にあったもので植栽品だと思います。登山道では見かけませんでした。この仲間の植物の生育環境から想像すると、剣山の石灰岩やチャートの岩場にあるんですか? 自生品を見てみたいものですが危ない場所にあるのでは?
キリンソウ

↓ これはノアザミの変種のトゲアザミですが、物凄いトゲだらけで屈強のシカもどんなに腹をすかしていても手も足も出せないでしょう。写真を撮ろうとしてしゃがんだらヒドイ目に遭いました。別の個体のトゲアザミの針がお尻に突き刺さりましたわ。罰が当ったのか? 剣山に登ってトゲアザミを観察する際にはお気をつけるように‥。小さな蕾がまだまだ沢山あるので夏中咲いているのではないか?
トゲアザミ

↓ ホソバシュロソウですが、良く見るとけっこう個体数は多いみたいです。一見するとラン科かと思ってしまいますがユリ科のようです。ひょろひょろとした花茎が長く伸びるのでこんなの上手く写真に撮れませんわ。大きな個体は撮りにくいので小さな個体をえらびましたがピンボケ写真です。花にピントを合わせると葉がぼけるし、逆に葉にピントを合わせると花がぼけます。こんなのはどう撮るのでしょうかね? 花と葉を別々に撮って組写真にする??
ホソバシュロソウ


おたけさんから戴いたご指導

>花にピントを合わせると葉がぼけるし、逆に葉にピントを合わせると花がぼけます。こんなのはどう撮るのでしょうかね?

こんにちわ(^^)

お写真で想像すると、レンズの絞り値がF2.8とか大きく開放になってませんか? F値を増やすとピントが奥まで合って来ます。ただカメラの感度(ISO設定)にもよるのですが、暗い場所での撮影にはF値を増やせばシャッター速度が遅くなります、すると手ブレを起こすので写真がブレてしまいますね。

山のキノコさんのカメラには各設定ができるようになっているようなので暗いところでは、ISO感度をISO1600まで自動とかISO3200まで自動とかの感度上限自動設定しておけばカメラが勝手に暗い状態だと調整してくれますよ。 撮影メニューで接写写真(マクロモード)とかを選んでいると、ピントが浅いので前後にボケた感じの撮影になりますね。 カメラのAモード、Sモード、Pモード、Mモードなど色々設定できるので、まずは取扱説明書を見てくださいね。

こうコメント書いてる僕自身も、撮影してから「ピンボケ大量生産」が多々あります、もしかしたら二度と撮れないチャンスに出会うかもしれません、いろんな設定を試しておくのも良い知識になりますよ。

PS、
EXIF情報を公開してしまうと、カメラにGPS機能が付いていたら撮影場所が特定されてしまうので希少植物などは絶滅させたら大変ですから、注意してください。


謝辞
おたけさん、こんばんわ。
毎日暑いですわね。

>まずは取扱説明書を見てくださいね

ハイ、さっそく読みますね。カメラとか写真の知識がゼロなことはおろか、取扱説明書すら読んでいないことがバレてしまいましたわね。ベテランの眼は絶対に誤魔化せないものですね。ご指導ありがとうございました。 できたら、近々、また剣山へ登ってホソバシュロソウの写真を撮り直してきます。ま、剣山じゃなくても高城山とか他山にも自生しています。 今日、写真家の里口さんと会って話をしたのですけど、沼島の立神岩の写真を撮ってきたそうです。写真家の方はこまめにあっちへ行き、こっちへ行きと行動力がありますね。剣山でも重い機材を背負って急登山道をスタスタ平地を歩くように登っている写真家の方をみました。凄いなあと思います。

こちらはセミプロ写真家のおたけさんの写真画廊です。 → なんでも散歩写真です
7月20日撮影の写真は、ギボウシの仲間っぽいですね。たとえば コバギボウシ など。ちなみに淡路島に自生するギボウシ類は、コバギボウシ(諭鶴羽山系に僅か)、ミズギボウシ(旧 東浦町の谷に1か所)、カンザシギボウシ(淡路島北部の山地の谷に点々とある)、の3種ですわ。




剣山にハクサンシャクナゲを見にいこう! (その1)
少し考えりゃ、気象台の梅雨明け発表はとても奇妙だ!
●台風11号が去って、各地で梅雨が明けたとみられると気象台が発表しました。わが淡路島は四国地方ではなく近畿地方に属するため、大阪管区気象台の所管エリアです。平成27年7月20日11時00分 大阪管区気象台発表 「近畿地方は梅雨明けしたと見られます」 ということであるが、こんなの何の意味があるのか? たんなる週間予報資料にもとづいた予報的な速報値にすぎません。5月~8月の天候経過を検討して9月に確報値発表されますが、変更される可能性が大いにあります。今年はエルニーニョ現象が出ていて通例通りに太平洋高気圧が弱弱しく、消えた梅雨前線が復活したり、あるいは北上している梅雨前線が再び南下するなど梅雨明速報値のお知らせが修正される可能性が無いとはいえません。つまりとりあえずの予報的発表をした後に、9月になってから出される本当の確定報との二段構えですが、確報値発表では梅雨どころか夏が終っています。とっくに夏が終わってから、「今年の梅雨は○月○日に梅雨明けしたものと見られます」 などと発表するのは昼行燈 (ひるあんどん) でしかありません。間が抜けているし、気の抜けたビールみたいなものです。

●昼行燈は気象庁 (気象台) 自身が一番よく分かっていらっしゃって、もともと梅雨の入り明けは報道機関向けに 「お知らせ」 していただけで、気象情報として積極的に発表するものではありませんでした。しかしながらマスゴミの記者が聞きに来てうるさいし、世間も気象台にいちいち電話してきてうるさいから、気象情報として正式に発表し出したのは確か1986年ですよね? しかしまあ、気象庁 (気象台) のホンネとしては、梅雨の入り明けなんて発表したくないのは、「○月○ごろに梅雨が入り明けしたものと見られる」 なんて歯切れの悪い奇妙な表現ににじみ出ていますわね。まるで人ごとみたいな表現であって、イヤイヤながら発表している本音が透けて見えています。この点は気象庁 (気象台) は気の毒で、マスゴミの愚かさと世間のアホさ加減は困ったことです。吾輩も気象庁のホンネを支持しますね。梅雨の入り明けなどというくだらない発表はしないほうがいいと思います。気象庁にそんなくだらない発表を無理強いさせてはいけないと思います。気象庁は梅雨の入り明けを発表する以上は、その意義づけをしなければならないから次のようにいっていますが、上手く書いていますが、ちゃんと世間がうるさいという意味を滑りこませています。「社会的にも関心の高い事柄であり」 というのは、「ブン屋や世間の人がうるさい」 という意味です。

「梅雨期は大雨による災害の発生しやすい時期です。また、梅雨明け後の盛夏期に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期でもあります。一方、梅雨期は曇りや雨の日が多くなって、日々の生活等にも様々な影響を与えることから、社会的にも関心の高い事柄であり、気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。」 → 梅雨入りと梅雨明け (速報値) の説明

●本当の意義は、梅雨の入り明け確定値の 「気候に関する統計資料的価値」 じゃないのですかね? 梅雨期の大雨防災に関しては日々発表される気象に関する各種の防災情報を見て対処すべきであるし、梅雨が水資源としての意味では日々の降水量に一喜一憂するほかなく、当分降水が見込めなければ徹底的な節水等対処すべきだし、梅雨期が雨の日が多く日常生活に影響というのであれば、例えば梅雨の中の貴重な晴れの日におおあわてで溜まった洗濯物を干すとか、予報で晴れの日が全く望めなければ乾燥器を買うとかすればいいのです。あくまでも日々の天気予報や週間予報を閲覧して対処するしかなく、梅雨の入り明け速報値 (確定値) なんて何の関係もあれへんわ。何の役にも立てへんのですわ。

●気象庁 ( 気象台) が梅雨の入り明け日を発表するのは、統計資料的価値以外にはなんの意義も見いだせないし、とても奇妙な発表なんですが、それでは何故そう言えるのかと申せば、次のように考えれば明瞭です。

○月○日ごろに春が始まったとみられる (冬が終わったと同義)
○月○日ごろに春が終ったとみられる   (夏が始まったと同義)

などというアホウな発表を気象庁 (各地の気象台) が始めたら、これはとても奇妙です。噴飯ものです。みなが??? てな感じで気象庁は気でも狂ったんやろか? と思うでしょう。発表すること自体は簡単です。基準をこしらえて、その基準を満たせば発表したらいいんです。たとえば、春になったという基準を考えたら、 「日平均気温の9日移動平均が10度を越える」 とか、生物季節観測と併用して、 「10度をこえて、なおかつサクラの開花が観測されている」 など考えられます。その基準に達したら自動的に機械的に春になったと発表をすればいいのです。簡単です。これならば実際よりも5日後に発表になってしまいますが、「○月○日ごろに春になったとみられる」 という表現になります。春になった基準は色々考えられますし、基準を変えれば春になった日はある程度のブレが生じます。ですから、○月○日ごろにという表現がピッタリですわね。


上記のような基準では、春になったその当日の日平均気温の9日移動平均は、当日には計算できません。当日の日平均気温の9日移動平均とは、 「当日以前の4日間」 + 「当日」 + 「当日後4日間」 の9個の数字の平均値です。つまり5日後になってはじめて計算できるものです。で、春になった当日ではなく5日か経ってから 「春になったとみられる」 などという奇妙な表現になってしまいます。なお、わざわざ移動平均値を計算するのは日々の寒暖が激しく変動するから、寒暖の傾向 (トレンド) を見るために平均値を求めるのです。

各地の気象台が、○月○日に当地方は春になったと見られると発表しはじめたら、管区気象台ごとに南から北にむかって春になった発表が続きますが、もしやったならばアホウです。そんなこと気象庁が発表することではありません。春になったかどうかは経験的に分かることです。水がぬるむとか、野山の花が一斉に咲くとかでわかります。梅雨に関してはそんなアホウなことがまかり通っているから奇妙なんです。梅雨だって雨や曇りが多かったのに、暑い夏空が続きだしたら梅雨が明けたみたいだね、と誰でも分かりますわ。

季節の推移など、常識で観察・考察すりゃ誰でもすぐわかる。
●日本は五季がハッキリしています。冬・春・梅雨・夏・秋の五季ですが、秋雨 (秋霖) を加えて六季という考え方もあります。梅雨はたんなる季節名なのですが、各季節の変わり目は画然と変わるわけではなく、連続的に移行していきます。暖かい日もあり寒い日もあり寒暖を繰り返しながら次第に気温が上昇していっていつとはなしに冬から春に移行します。連続的に移行するものを画然と日を限って区切ること自体が無理があります。梅雨も全く同じで梅雨が明けたとみられる日の前にも夏空の晴天はありますし、梅雨が開けたとみられる日の後にも雨降りの日はあります。境界はあまり明瞭ではありません。で、梅雨明けなどというくだらない発表はしない方がよろしいのです。なお、気象庁の説明は移行期間は5日間あって、その中日をもって梅雨の入り明け日としています。そもそも、「春になったとみられる」 などと気象庁が発表しなくても、そんなことは常識的に考えたら誰でも分かることですし、気象庁の発表が無くても誰も困りませんわ。「梅雨が明けたとみられる」 などと気象庁が発表しなくても誰もこまらないし、そんなこと普通に日々の天気を観察してりゃ誰にでも分かることなんです。で、誰が悪いのかはハッキリしています。マスゴミどもです。記事やニュースにするために気象台に聞きにいくから、本当は発表したくないのに気象庁が発表せざるを得ないように仕向けているのですわ。政府の手下をして戦争が出来る国にしているマスゴミは大罪ですが、政治以外の報道でもマスゴミどもはタチが悪いのです。



梅雨が明けたと見られるので、夏山シーズンが到来!
淡路島南部の南あかじ市の自宅 (雑想庵) を出発したのが昨日の7月24日午前1時45分ですが、剣橋を少し越えたところ、剣山登山車道入り口 (最初のチェーン着脱場) に4時18分に着いた。所要時間は2時間33分です。途中鳴門西パーキングエリアでトイレ休憩が13分、撫養街道から吉野川を渡って阿波街道に進入する分岐点の阿波岩津ファミマで飲み物や行動食の餡パン購入に12分、計25分ロスしていますから、実質の走行時間は2時間8分です。近いと言えば近いとも言えるし、遠いと言えば遠いです。
剣山登山車道入り口

剣山スキー場についたのは4時45分ですがまだ暗いです。また来ましたわね。いったい何べん来るんやろか? 拙記事に書いてない訪問日もあるので、今年正月明けから10回は来ていますね。カネも要るのに…。怒られそう。吾輩は登山家ではありませんが、山登りは身一つでできるカネのいらない趣味だと言う人がいますがとんでもない間違いです。山登りの道具をそれなりにそろえればかなりの出費になるでしょうし、登山とは山旅 (やまたび) という言葉があるのを見ても分かるとうり、カテゴリーとしては旅行の一バリエーションです。日帰り登山は日帰り旅行そのものですし、宿泊登山は宿泊旅行そのものです。行く対象が名所旧跡ではなく山という違いだけです。たとえ日帰り登山といえども交通費の出費は大きいし土産も要りますわね。吾輩は貧乏をしていますが、なけなしの小遣いが剣山に吸い取られています。意外に大きな出費になるのは書籍代です。山歩きは動植物など自然に関する知識がないと全く面白くないです。気象の知識の不足は急変する天気の変化を読み誤って遭難します。よってそれらを学ぶために高価な専門書なども次々に購入する必要があり、薄い財布を圧迫します。せっかく小沢一郎さんと鳩山由紀夫さんのコンビが高速道路の無料化という画期的な政策を打ち出したのに、無料化で逆に経済活動活性化をはかるだけでなく、これは高速道路に群がる官製企業群を叩き潰し天下り利権に改革の大ナタを振るうものでもあったのに、利権者どもの世論誘導にのせられて有権者が潰してしまったのは残念なことです。もし実現していたら登山をふくめて旅行業界の市場規模は何倍にも膨らんでいたハズです。(税収が増えてそれで無料高速道路が維持できる)
剣山スキー場

剣山の登山口の見ノ越銀座につきました。時刻は5時05分です。南あかじ市から3時間20分ですが、25分の寄り道を除くと3時間を僅かに切ります。吾輩はどちらかといえば遅走傾向なので、飛ばし屋さんならば3時間あれば十分に来ることが出来ると思います。5時を過ぎると明るくなってきましたが、朝が早いのでまだ誰も来ていないようです。車は数台ありますが剣山で商売をしている業者や、僅かに山小屋等に宿泊客がいるのかもしれません。どうやら吾輩が今朝の剣山一番乗りみたいな感じですが、ネックは登山リフトの始業が午前8時なので、標高差555mを自分の足で登るしかありません。屈強の健脚家ならばスタスタと1時間でありますが、カメさんみたいに3時間かけてぼちぼちと‥‥。
見ノ越到着
まだ誰も来ていない
人影はゼロ




戦争の正体とは、投下資本の利回り最大化をねらった経済活動!   戦争ビジネスの金儲けだよね!
●もう1本動画を埋め込み借用して推奨します。戦争の正体を見破った卓抜な演説です。実際に戦闘から帰還した人の演説であるから、説得力があり言葉の片言ひとつひとつに重みがあります。翻訳者によって字幕スーパーの和文の表現は若干異なるかもしれませんが、戦闘体験者からの告発と受け止めるこができます。人を殺し、殺され、破壊をし尽くす陰で、遠く離れた安全地帯の高みで、札束の厚みがふくらんでほくそえんでいる連中が大勢いるということであります。自分らの利益追求のためには他人の生命など一顧だにしないブラック戦争資本家やブラック死の商人たちが居て、軍隊・政府機関と癒着結合した 軍産複合体 (ぐんさんふくごうたい) が国家を牛耳っているということであります。安倍首相の言うことなどみな嘘っぱちです。 ただまあ、借用動画はアメリカの事情を言っているのですが、日本の場合は宗主国アメリカの植民地です。あるいはアメリカ国日本人自治区であります。あるいは米国の総督府か? で、アメリカ領日本人自治区の代表者の安倍首相としては本国からの指令に従順に尻尾を振るしかないわけです。

●鳩山首相の凄かったところは、形式的には双務的な文書であっても、米国からの事実上の要求書であり命令書であった 『年次改革要望書』 を敢然と蹴ったことです。これは素晴らしいです。愛国の鳩山首相は命がけで日本男児の矜持を示してくれました。申すまでもなくこれは米国からの独立宣言の旗を立てたことを意味します。タッグを組んでいた小沢一郎さんがマニフェストであらゆる利権の根絶を目指したことと、この米国からの独立をしようとしたために米国と全官僚を敵に回して、残念ながらやられてしまいましが、宗主国に歯向かい、官僚利権に手をつっこもうとする政治家はみなやられますね。たとえ自民党政治家でもやられますね。なお、せっかく鳩山首相が蹴った年次改革要望書も、売国奴に寝返った菅直人首相が 『日米経済調和対話』 と名前を変えて復活させてしまいました。

●そういう経緯を見せつけられると、首相が任期を全うしたり長期政権を目指すのならば、宗主国アメリカに尻尾を振るしかありません。それにしても、安倍首相の対米隷属姿勢はあまりにも卑屈で、みじめなほど醜悪です。国を愛し伝統や国体を護ると主張している右翼どもは (政治家も) 実はみな売国奴なんです。インチキ右翼です。本当に国を愛する右翼であるならば、小沢一郎さんのように 「日本には第七艦隊だけあればいい」 (つまり米軍は日本から出て行ってくれとほのめかした) と主張すべきです。宗主国のアメリカが必ずしも経済が順風満帆でなないから、自衛隊を派兵して、米軍の二軍として兵站を担いなさいと安倍に命令しているのはほぼ間違いないところです。で、安倍は、

は、は、ハイ、わかりました。ご主人様。夏までに自衛隊を出せるように法律を作ります。

 あまりにも見苦しい首相です。戦後最悪の、いや日本史上でいちばん見苦しい指導者ではないかな? ま、阿部の祖父のA級戦犯の岸信介が巣鴨プリズンで米国からの司法取引、“アメリカの走狗をするのであれば巣鴨から出してやるぞ” と持ちかけられて、アメリカに尻尾をふりました。米国の情報開示で出た資料から判明していますよね! 日本男児らしく巣鴨で自決したのでは決してありません。有為の若者たちに自決しなさいと命じた側の者が、切腹の美学を一番有していないということです。他人には冷酷なほど非情で厳しく、自分には限りなく甘いこの二重基準! こんなの日本人じゃありません! 切捨御免 (きりすてごめん) といえば江戸時代の支配階級である武士の特権ですが、時代劇では気安く人をバッサバッサと切り捨てていますが、歴史的には違います。たとえ無礼があってその武士が名誉を傷つけられたとしても、相手を斬るのは命がけです。後で無礼の存在が証明できなければその武士には切腹あるいは斬首という重い処罰が待っています。つまり、若者に特攻隊になって散れと命令するには、命令した者も散る覚悟が要るのです。これが日本の武士道の美学であり、伝統でありますが、岸信介にはその覚悟は全くありませんでした。安倍首相はそのお孫さんだもの、尻尾の振り方をお爺さんから学んでいるのでしょう。 ついでに申せば、原子力ムラの連中も全く同じことが言えるわけで、もし不祥事を起こしたら、その不祥事の程度に応じた責任を厳しくとるということが無いわけです。この国は近世から近代・現代と時代が新しくなるほどに、伝統も道徳も規範もあらゆるものが崩れ腐敗をきわめています。

●余談はともあれ、10年ごとに軍需産業の在庫払底のために、あるいは新たな需要創出のために、国連の制止を無視して侵略戦争を繰り返すアメリカは、戦争を必要とするならずもの国家です。米国の軍事費は全世界の軍事費の4割強を占めています。 (日本円で70兆円か? 為替レートで数字は変わるけど、2014では6100億ドル) 軍事費の多くが兵員の人件費のようでありますが、巨大な軍需産業が存在しているから、アメリカは軍需会社の利益確保のためには定期的に人殺しの戦争が必要な国なのです。そんなアメリカから日本は早く独立すべきでしょう。


なお、外国の軍隊が (すなわち連合国軍が) 70年もたった今でも沖縄だけじゃなく本土にも沢山駐留していて、首都周辺の上空の制空権を握られ、自国の領空の中に自国の航空機が自由に飛べない空域が存在し、日米地位協定などという不平等条約が存在し、駐留軍の幹部と官僚の幹部が毎月会合を開いて、そこで実質的にこの国の方針がひそかに決められ、その議事録すら作られないという国は、とても独立国とは呼べません。日本がアメリカと同盟国などというのも噴飯ものです。そもそも同盟という言葉は双方が対等の立場にある場合を言う言葉です。日米関係は、同盟などではけっしてなく、支配―被支配の関係、あるいは主従関係、の関係ですからアメリカは宗主国であり日本は植民地であることは疑いようがありません。

ここしばらく天気が悪すぎるので四国の山へは行っていないのですが、四国の高知県~徳島県の山中は米軍機の訓練飛行の 「オレンジルート」 にあたっています。詳細には三嶺周辺の縦走路の南側が飛行コースにあたるようです。見たことのある登山者はいるハズです。山の尾根すれすれを飛んでいるので何時事故をやるかわかりません。実際に1994年に早明浦ダムのダム湖に米軍機が墜落しています。万一、訓練の米軍機が事故を起こしても登山者は興味本位で絶対に墜落現場に近づいてはいけません。たまたま現場近くにいたらただちに離れるべきです。日米地位協定でアメリカ軍が現場周辺を封鎖すると思いますが、日本の警察でさえ手出しできない治外法権エリアとなります。ま、林道も封鎖されるでしょう。アメリカ兵が 「あっちへ行け」 と指示するでしょうが、従わないと撃ち殺される可能性があります。剣山系の登山者は日本は独立国じゃないことを認識してしておく必要があります。 → 四国の山中を低空飛行する米軍機






革命はテレビには絶対に映らない! 映せない。
おすすめ動画です。優れたラップ・ミュージックは強いメッセージ性を持っていますが、じつは、単調なリズムの繰り返しなのでメッセージ性を盛るしか表現しようがないとも言えましょう。そのメッセージは、基本的には反体制・反権力志向が鮮明なわけでありますが、それは必然です。なぜならば、なにも一介のミュージシャンまでが権力者をほめたたえなくても、権力者はいくらでも宣伝できる手段を持つからです。ようするに、権力者を批判してこそ表現者の存在意義があるということでしょう。 なお、埋め込み動画はかならずしもオリジナルな作品ではなさそうです。アメリカの黒人吟遊詩人にして歌手の ギル・スコット=ヘロン の 「Revolution Will Not Be Televised、革命はテレビ中継されない」 というタイトルのラップ様の楽曲(1970年発表)を下敷きにしていると思われます。




皆さまのテレビではなく、王様のテレビ

革命は、テレビには絶対に映らない。映せない。
革命とまでいかなくても、改革もテレビには映らない。映せない。
もしも、チラと映ったならば、それはアリバイづくりなんや!
批判がきても、「ちゃんと映しとるわ」 と言い訳するためのアリバイなの。
あるいは、「批判もちゃんと聞いとるわ」 という猿のお芝居やろが。

テレビの幹部と、王様は夜な夜な高給料亭で癒着の豪勢な会食だ。
王様は天麩羅が大好きらしい。支払いは官房機密費やろか? 
一宿一飯の、もとい、一汁一菜の恩義は絶対なんや。
「いいかい、革命を映すんじゃねぇよ。わかったか。」
「は、は、はい。わかりました。」
革命はテレビには絶対に映らない。映せない。

公共放送のテレビの会長は王様のご指名なんやね。これでは王様のテレビや。
王様が右だと言えば映るのは右、左だといえば映るのは左ということなんだ。
太陽は西からのぼり、東へと沈むといえば、そうなるんよ。
黒を白だと言いくるめる王様には、絶対にテレビは逆らえないわ。
王様は裸なのは国じゅうみんな知ってるのに、テレビは王様は裸だと言えへん。
革命はテレビには絶対に映らない。映せない。

憲法を守らない王様は、とうぜん放送法なんて守れへんわ。
憲法も法律も、それは、しもじもの者どもを縛るもの。王様は守らんでもええんや。
王様が法律そのものだ。俺様の決めることに文句あるかあぁ!
「放送法なんて守らんでもよろしい。大本営発表だけ映せばいいんだ」
「は、は、はい。わかりました」
公共放送テレビは、その予算は大日本帝国議会の承認事項やね。
電波の使用許認可権を王様に握られているわね。
テレビ(マスコミ)が王様の暴虐を監視する第四の権力というのは真っ赤なウソや。
革命はテレビには絶対に映らない。映せない。

テレビに映るのは、王様に都合がいいことだけや。
テレビに映るのは、どうでもいいことばかりなんや!
本当に議論すべき大切なことは、テレビでは映らない。
映すべき大切なことがあるときには、不思議とヘンな事件がよく起こるわね。
何も事件がなければ、芸能人が結婚したとかしょーもない話題だよ!
しもじもの者どもには、三つのSを見せりゃいいんや。
しもじもの者どもには、考えさせてはいけない。難しいことは映すな。
革命はテレビには絶対に映らない。映せない。

テレビは、世論誘導・国民洗脳の電気紙芝居なんだな。
ニュースキャスターは、インチキお芝居のへたくそな弁士や。
人形浄瑠璃のお人形さん。後ろに操り人形の糸が、うっすら見えているわ!
王様とてお人形さんかも? ホントの支配者が王様の後ろにいるかもね?
ほんまの黒子は、日米合同委員会でこそこそ決めてる米国人と官僚なんやろか?
王様のテレビと、国営朝鮮中央テレビとどう違う? 似てるじゃねえか。
そのうち、この国にも 名物おばさんアナウンサー がご登場かも?
朝鮮語はわからないが、異様にりきんでいることはよう分かるわ。
革命はテレビには絶対に映らない。映せない。


●現代の革命は、テレビ局の占拠が常套手段です。テレビ局を押さえ、新聞社の編集局を占拠した革命はうまくいきます。マスコミを味方につけるか、敵にまわすかが勝敗の分かれ道です。この国をウルトラ極右の戦前回帰の復古主義から護り、真の改革・真の独立をするためには、王様の手中にあるマスコミを奪いとることが作戦として必要でしょうね。国会の前で6万人の反対デモがあったそうですが、テレビ局の前でも 「真実を報道せよ!」 「放送法を守れ!」 「御用放送はやめろ!」 というふうなデモが必要ですね。国民の圧倒的多数が反対していることがドンドン決められるこの国に、本当に民主主義はあるのだろうか? 「決められる政治」 とか 「決めるときには決める」 など言うけど、国民が反対していることを決めるのは、もはや民主主義からかけはなれた独裁政治の水域に入っていますね。


淡路島南部の南あかじ市で、なんと24時間雨量が400ミリ!
●台風11号は室戸岬に上陸してから後は、むかしの社会党みたいに牛歩戦術でゆっくりと北上したので降雨時間帯は長引きました。淡路島内には気象庁の旧測候所とアメダス観測所が3つありますが、他にも国土交通省の雨量観測所が20か所あります。計23か所で雨量が観測されています。昨日16日の夕方ごろから降りはじめた台風本体に螺旋回転しながら流れ込む雲による雨は、島内各地で少ない所でも200ミリ以上、多いところでは400ミリを越えました。一番降水量が多かったのは諭鶴羽ダムで17日23時で414ミリに達しました。久しぶりの大雨であります。特に目立った被害はなさそうではありますが、河川は増水し、南あわじ市の一部で道路や田畑の冠水があった模様です。


洪水発生レベル雨量だが、長時間分散したのが幸運だった
↓ 増水した洲本市千草川、上流方向を見たところです。氾濫するにはまだ余裕があります。あと2mぐらいでしょうか? 旧 洲本測候所での観測データは、昨日16日夕方から今日17日23時までの累加降水量は339ミリです。物部川上流の柏原山では降水量はもっと多かった可能性が考えられます。2004年10月の大洪水のときの降水量 (309ミリ) と変わらないレベルです。むしろ今回のほうが多いです。しかしながら今回はまだ余裕しゃくしゃくです。どこがどう違うかと申せば、降水強度の差であります。同程度の総降水量であっても、1時間雨量が50ミリで3時間たてつづくのと、1時間20ミリや30mで10時間に分散するのとでは水の吐けぐあいは全く違うということでしょう。 → 洲本 2004年10月20日 (1時間ごとの値) を見ると100ミリあまり降ったあとに50ミリが3時間続き、これにやられました。
増水する洲本市物部川
↓ 増水した洲本市千草川、下流方向を見たところ。橋の路面までまだ2mぐらいあります。まだ緊迫した状態ではなく、余裕しゃくしゃくです。台風が去ったのも幸いです。洪水はたんに川が増水するだけではなく、河口で高潮や満潮で海水面が上昇しているときに起こりがちです。海水面が上昇していたら増水した川の水が吐けないからでしょう。今朝17日午前3時前後は洲本港で潮位が天文潮位よりも70センチ上昇して高潮注意報のレベルになっていました。 (高潮注意報は出なかったようです) もし50ミリ/時以上の降水強度で雨が続いていたらかなり危険だっただろうと思います。実際は20~25ミリ/時の降水強度で12時間かけて降りました。 → 洲本 2015年7月17日の1時間ごとの値
増水する洲本市物部川


諭鶴羽ダムでの24時間雨量は、398ミリ
16日21時~17日20時の24時間雨量はなんと398ミリに達しています。表では406ミリになっていますが、。16日20時までの累加降水量 (11-3=8ミリ) を引く必要があります。以下2枚の表は 国土交通省 リアルタイム川の防災情報 から観測データを借用した。 三原川河口一帯で2004年10月のような大規模な家屋浸水がなかったのは、1時間に50ミリを超えるような強い雨がなかったのが幸いであったろうと思われます。
諭鶴羽ダムでの降水量
時間雨量と累積雨量のグラフ


まいど同じところが水没するよね!
↓ 冠水した道路です。うずしおラインのマルナカ南あわじ店から洲本方向へ300mあまりのところ。ここは大雨が降るたびに冠水するところですわね。
冠水したうずしおライン

↓ 池などではありません。田んぼです。ここの田んぼは特に低い土地になっているから1mか1m半ぐらい冠水しているのではないか? 早急に水が引けばいいのですが何日もこの状態ならばイネが完全にやられてしまいますわね。
ここは田んぼ

↓ 川か運河みたいに見えるけど、イネが植わっていた田んぼです。
ここも田んぼ

↓ 冠水の程度はたいしたことはありませんが、かなり広い範囲の田畑が水に浸かっています。写真右上の建物は民家じゃなく、下水道処理施設ですかね?
冠水した田畑



台風11号 (T1511) 大波の写真ギャラリー
台風11号は午後10時ごろ室戸岬付近に上陸の模様
●台風の上陸前の中心気圧は960hPaと推定されていましたが (ドボラック法による推定) 旧 室戸測候所で午後10時に963.5hPaを観測しました。これは正時の値なので1分ごとの最低値はもう少し下だろうと思います。で、推定値はほぼドンピシャリの当たり! お見事。 台風の中心が太平洋に突き出た岬の観測所付近に上陸したり、島嶼の観測所を通過したときはドボラック法の推定が当っているかどうか検証する絶好の機会ですが、ときには20~30hPaぐらいも違うことがあります。今回はほぼ当たり気象庁は威信を保ちましたね。

●台風11号の進路は、淡路島南部で波浪観察するには絶好のコースとなりました。なんといっても波向が南です。紀伊水道の入り口は東西30キロですが、その30キロの間から外洋の大うねりが紀伊水道の中に真っ直ぐに進入してきました。今回の台風では、国土交通省港湾局のナウファス観測網で、室戸沖、徳島県海陽沖、潮岬、和歌山南西沖の4観測所で、はやばやと有義波高が10mを越えました。紀伊水道を潜り抜けるあいだに波高は減衰するでしょうが、なんと、小松島港という湾内でも午後11時には6.13mにまで達しています。淡路島南部の海岸では有義波高が少なくとも7~8mに達したのではないか? 高波のピークが深夜なので残念ながら見ることはできませんが、淡路島南部海岸でも10m近い大波ではないかな? (ただし観測所が存在しないから実際は不明) 夕方に波浪観察してきたので写真を陳列します。



有義波高の最大値が10mを超えた!
台風11号による各地の波の高さ
リアルタイム ナウファス (国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網) を16日24時に閲覧しデータを取得。


なんと、わが紀伊水道が高波圏のど真ん中ではないか!
紀伊水道が高波圏のどまん中だ
↑ 気象庁のホームページから 沿岸波浪実況図 を一枚借用させていただきます。2015年7月16日21の実況図です。四国室戸岬と紀伊半島潮岬の間の海域がとくに波高が高くなっています。これを見ても、今回の台風では淡路島の南部海岸で波浪観察するのには良いチャンスだったことがハッキリしています。

●大きな被害が出ることが多いから忌み嫌われる台風ですが、漁業については高波の間は出漁できないから収入がなくて困るのですが、必ずしも台風はマイナス面ばかりではありません。激しい波浪によって海水がかき回され、海水の上下の撹拌が起こります。これが海底の栄養塩類を海面近くに浮かび上がらせる効果があります。また海水温もハッキリと下がります。これがプランクトンの増殖をもたらし、ひいては漁獲高の増進につながります。漁師さんと話をすると、「最近は台風が来ないから漁がないわな」 などとよく言いっていますね。現場では経験的に台風と豊漁の相関関係に気付いていますね。つまり、台風もまた良し なのであります。


淡路島南部の海岸に打ち寄せる大波 (2015年7月16日16時頃)
↓ 淡路島南部海岸に次々に高いうねりが押し寄せています。南あかじ市灘大川にて。海岸に降りて行くと危険なので、海抜80mの高台から見ています。
次々に押し寄せるうねり


波止場に打ちつける大波
↓ 南あかじ市灘黒岩です。波止場に高波が打つ付けています。これから晩に潮が満ちて海面が上がってくるし、強い南風による海水吹き寄せ効果、気圧低下で海面吸い上げ効果で高潮は避けられません。これから夜間は海岸は非常に危険になりますね。(帰りしな海岸道路は全面通行止めとなりましたわ) 波の大きさを判断するスケールとして波止場を入れたのですが、波止場の先端の幅は5~6mぐらいですかね? こんど行ったら巻尺で測っておきます。
波止場に打ちつける大波
次々に大波が
波止場に打ちつける大波
波止場に打ちつける大波
波止場に打ちつける大波
ときどき30mぐらいの波しぶきが上がる
荒ぶる海神 (わだつみ)


恐ろしいような大しけ
海神 (わだつみ) の逆鱗に触れたのか、猛り狂っています。海が巨大な釜となって、沸騰し、煮えたぎっているようにも見えます。自然の猛威の前にはヒトなど矮小なもので、なすすべもありません。不遜にも自然をコントロールできると考えたり、傲慢になって天上のご神火に手をだすと大バチが当りますね。で、実際にこの国には大バチが当りましたわ。核 (=原子力) というのは、けっして手を出してはいけない天上のご神火だったようです。
海が沸騰しているよう
海が沸騰しているよう
海が沸騰しているよう
海が沸騰しているよう


サーフィン天国の吹上浜にも大波
灘海岸に比べると波は一回り小さいようですが、それでもかなりの大波です。さすがに屈強のサーファーたちも今日は海に入りませんね。この状態で海に入るのは自殺行為です。吹上浜は波打ち際からストンと水深があります。で、沖合ではなく波打ち際で大波が砕けています。この状態ならば海に入ろうとすると波打ち際で崩れる大波に巻きこまれますわね。そして体が海底に叩きつけられてすくなくとも大怪我ですし、救助することも不可能です。
こうなってはサーフィンは無理
こうなってはサーフィンは無理
こうなってはサーフィンは無理



波浪ウォッチの最適日時を考えると、明日16日の夕方かな?
           7月16日21時の沿岸波浪予想図

7月14日21時のデータを初期値として計算された16日21時の沿岸波浪予想図

↑ 原図は気象庁作成図ですが 地球気 から借用しました。7月16日21時での沿岸波浪予想図であります。図中の数字は波の高さです。波の高さの等高線で沿岸の波浪の予想をしています。白抜きの矢印は波の進行方向です。


淡路島南部海岸での大波は、波浪進行方向しだい。
●この予想図によると、16日の夜間には紀伊半島~四国地方の太平洋沿岸では有義波高が8m以上の高波に洗われそうです。この8mというのは有義波高ですから、一つ一つの波はこれより小さかったり大きかったり色々ですが、100波に1波の確率で1.6倍の大波がくるし、1000波に1波は2倍近い大波が来るといわれています。で、1時間とか2時間も波浪観察していたら、12mとか15mのとんでもない高さの大波が見られるかもわかりません。

●台風11号の上陸は深夜から未明にかけてか? というふうに考えられますが夜間に波浪観察はできません。で、観察する最適時刻は16日の夕方ではないか? 淡路島南部太平洋側ではちょうど満潮時にあたりますね。台風の予想進路も大波を見るには最適のコースです。高知市周辺に上陸の可能性が強まってきました。このコースだと紀伊水道の中を外洋の大波が真っ直ぐに北進してきます。紀伊水道は真っ直ぐに南に開けた湾となっています。紀伊水道の入り口は東西30キロしかありません。で、うねりの進行方向が真北ならば波がそれほど減衰せずに淡路島南部海岸に届きますが、北西方向に波が進むのならば紀伊半島の陰になって波の減衰が著しいです。 なお、そんなに大波が見たいのならば四国へわたって室戸岬へ行けば? という考えも湧いてきますが、それは大変危険です。台風接近時に不用意に四国へ渡ると、鳴門大橋が強風で閉鎖、帰ってこれなくなりますわ。



2015年7月15日夕方の淡路島南部の海岸
↓ 昨日と比べると一回り波が大きくなっています。うねりが砕け散り、海面は泡立ち、飛沫が湯気となっています。海と陸との境がハッキリとわからないような状態になってきました。明日になると迫力のある大波が観察できるでしょうが、海岸に近付くのはかなり危険でありましょう。高台から眺めるだけです。さすがに今日はサーファーは来ていないわ。(平日でも昨日はけっこう居ました)
7月15日夕方
海と陸の境が分からない荒れようになってきた
砂浜に打ちつける波濤
昨日より波が大きくなった
昨日より波が大きい

本日の写真
↓ 鳴門海峡の上にチンダル現象が発生して、鳴門海峡が神々 (こうごう) しく見えます。チンダル現象 とは普通は見えない光の通路が、埃などで散乱して光の通路が見えてしまう物理現象でありますが、気象では雲のすきまから太陽光がこぼれ落ちるとき等によく見られますわね。別に神秘的なものではなく、単純な物理化学現象でしかありませんが、写真の被写体として好まれますね。
鳴門海峡にチンダル現象が発生した

↓ 虹も出てきた。
虹も出てきた



台風は西日本襲来か?
台風11号は、西日本のどこにアタックするのか?

●本日は2015年7月14日 (火曜日) であります。 台風11号 (T1511) が西日本へアタックする公算が大きくなってきましたね。日本気象庁の台風予想進路 と、アメリカ軍 (JTWC) の予想進路 とがほぼ一致しました。両者ともに国家の威信をかけて台風の進路を予想しているハズです。インターネット時代になっていますから、われわれ普通の庶民が日本気象庁の予想もアメリカの予想もかたずをのんで見守っているわけです。予想をハズしたほうは国家の沽券にかかわります。で、国家の威信をかけて予想した結果がほぼ一致したというのは誠に深刻で、西日本にアタックするのはもはや避けられないでしょう。あとは自分の地方から少しでも離れてくれと願うのみですが、西日本の太平洋沿岸に住む住人は、どうか自分の所だけは来るなよと皆同じように思っているわけです。けれども、どこかに上陸するわけで、それはしかたがありません。 台風が来るのは止めることができませんが、まあ、放射能が来るよりましだと考えましょう! 台風ならば1日か2日で収束しますが、たとえ自分の家が全半壊するほどの被害があったとしても、翌日から復興に頑張ればいいわけです。放射能とちがって遠くに移住を余儀なくされるということはありません。そう考えたら、まだマシかなと思います。

●解析天気図を観察すると、台風11号の大きさは小振りかなと思いますが、小振りであるからかえって中心近くで気圧傾度が非常に大きくなっているという印象がします。だとしたら、西日本の太平洋沿岸のどこかにアタックしても、自分の地方が台風の中心から200キロ離れていたらたいしたことはないかな? と吾輩は予想します。どうか200キロ離れてくれよと願っています。本日は吾輩が自給自足をしている山中の畑へ行ってピーマンの支柱の補強をしました。もちろん強風で倒されないようにするためです。ピーマンは夏のビタミン源として重要な野菜です。瀬戸内地方平地では夏の高温乾燥でキャベツが栽培できません。で、店頭には東国のキャベツが山のように売られていますが、吾輩は食べないスね。東国の高原キャベツ畑の周辺の山菜から高ベクレルのものが沢山検出されているわけです。山菜から高ベクレルが検出されているのに、隣接するキャベツ畑が全く大丈夫っていうのは不自然じゃないですかね? おかしくありませんか? で、吾輩は野菜が大好きでキャベツも食べたいのですが、夏のビタミン補給にはキャベツは辛抱して、そのかわりに自給自足のピーマンですわ。


  ↓ 米軍予想を14日23時に閲覧し、借用しました。
米軍の台風予想進路


淡路島南部の海岸に押し寄せるうねり (7月14日16時頃)
淡路島南部海岸に押し寄せるうねり
淡路島南部海岸に押し寄せるうねり
淡路島南部海岸に押し寄せるうねり

↓ 波はまだそれほど大きくありません。
波はまだ大きくはない

↓ 海岸は潮煙で湯気が立っているみたいです。もうもうとしています。もし雨が降らなければ塩害の発生が懸念されます。
海岸は潮煙でもうもう


南あかじ市阿万吹上浜の様子(2015年7月14日15時頃)
南あかじ市阿万吹上浜 です。東西1.5キロの小さな砂浜ですが意外に風向明媚ですわね。山は山でいいのですが、海辺はまた別の良さがありますね。写真は吹上浜の西の部分。遥かに見えている陸地は四国本島です。わが淡路島の島民は本州を 「本土」 と言う (沖縄みたいね、沖縄じゃ内地か?) のですが、なぜか四国は本土とは言わないです。 島内の 行政も本土という言葉 をハッキリ使っていますよね。

吹上浜の西の部分

↓ こちらは吹上浜の東の部分です。向こうに見えている岬のようなところは淡路島の最南端です。そこの住民が言えば自画自賛になってしまいますが、美しい海岸です。日本中どこでも美しい景色がいたるところにあって、この国は大変美しい国ですね。ところが、この国で一番美しくないものは、第一次内閣のときに 「美しい国」 をキャッチフレーズとしていた宰相の醜悪な心の中ではないのか? 自分は戦場に行くことはけっしてない高みから、若者に向かって 「戦争に行きなさい」 と命令するだけです。これでは全く美しくありません。
吹上浜の東の部分

↓ 海の向こうはるかに剣山 (1955m) や丸笹山 (1712m) がうっすらと見えています。何か忘れていたのでありますが、剣山のハクサンシャクナゲを忘れていました。山頂直下の北東斜面や南斜面に個体数はわずかですが自生していますね。中部山岳から遥かに離れて剣山と石鎚山にハクサンシャクナゲがありますが、隔離分布の典型例です。もう花期は終っているかもしれませんが葉だけでも見に行きたいところ。
剣山を遠望する




日本のマスメディアの報道は、政府の広報機関も同然で狂っている
温暖化して台風が増えているということはない。

●このあいだ日本の遥か南方海上に3個の台風が並んだとき、一部の愚かな報道で、温暖化で台風が増えているというふうな事実誤認を書く事例がありました。全く阿呆な報道がいまだにまかり通るのは残念なことであります。政府や環境省や経済産業省が長い期間にわたって地球温暖化の危機を吹聴したから、お上の意向を忖度して温暖化の危機を煽りたいのでしょう。安倍政権の進める安保関連改悪法案に関する報道が政府べったりであるのをみても分かる通り、政治と報道の癒着が目にあまります。記者クラブという報道と政府や省庁との馴れあい談合クラブのゆゆしき問題や、NHK経営委員会の人事を政府が握っていることや、テレビの電波使用料がタダ同然という総務省からの事実上の利益供与問題など、この国の報道はまともではなく北朝鮮よりはましという程度で、国境なき記者団 の世界報道自由ランキングでは日本の報道は先進国の中では最下位の評価 (2015年は61位) しか与えられていません。要するにこの国の報道は、権力者たちの宣伝係であり大本営発表を垂れ流しているだけです。地球温暖化報道もしかりで、政府が温暖化で大変なことになると言うのを、報道はそうではないと金輪際言えないわけです。

●しかしながら、台風が温暖化で増えているのか、そうでないのかは、客観的な事実として観測データが存在します。1951年以降の年ごとの台風発生個数を調べてグラフ化したものを掲げます。どう見たって台風が増えているようには見えません。年ごとのバラツキが非常に大きいのですが、1980年代以降とくに地球温暖化が進んだとされますが、ならば、台風発生個数が右肩上がりに増えていなければなりませんが、全然そうなっていません。政府の意向を忖度して温暖化で大変なことになると印象づける報道をしたいのでしょうが、ただやみくもに、なんでもかんでも温暖化のせいだと煽るのはいかがなものか? はるか太平洋上に台風が3個並んだといっても、そんなことは過去にいくらでもあります。もう少しまともな煽りかたをした方がよろしいかと‥‥。


年ごとの台風発生数
↑ 気象庁の観測統計をもとに吾輩が作成した。

●なお、地球温暖化の政治団体のIPCCや、IPCCに論文を提供する御用研究者達は、温暖化で台風が巨大化するが発生個数は逆に減少すると主張しています。ところが、これまた全くそうはなっていません。日本本土をアタックした巨大台風は室戸台風・枕崎台風・第二室戸台風・伊勢湾台風が米国基準でカテゴリー5の巨大台風ですが、50年も70年も大昔のハナシですよね。温暖化が進んでいるハズの近年 (ここ30年ぐらい) はこんな強力な台風は来ていませんわ。もういい加減くだらないヨタ話は止めてほしいものです。



台風だ! サーフィン天国だ!
台風は遠いが、淡路島南部にもうねりが届いている。

●台風9号のあとを追って台風11号がはるか南海上をうろついています。淡路島南部の海岸にもうねりが届いています。このうねりは台風9号によるものなのか、台風11号によるものなのか、あるいは両台風の相乗効果なのかわかりませんが、ちょっとうねりが届くのが早いかな? という気がします。台風の本体まではまだそうとう距離があります。今日 (2015年7月12日) 18時の時点で台風11号は淡路島のほぼ南の北緯19度あたりです。淡路島南部海岸は北緯34度ですので、緯度にして15度南に台風があります。緯度1度は約111キロです。したがって台風は1600キロも1700キロも南にあるわけです。これから台風が北上、本土接近するにつれ、うねり (波) が次第に大きくなりそうで、とても楽しみですね。

なお誤解されたら困るのですが、「楽しみですね」 と言うのは下の写真にあるサーファーたちに向かって言っているのであって、ひょっとすると台風で被害を受ける人に言っているのでは全くありません。人によって立場や考えがみな大きく違います。相手の立場や考えに合わせて吾輩も言うことを変えるわけです。サーファーたちにとっては ハワイのビッグウェーブ みたいな大波が憧れなのですわ。 (でもまあ命がけでしょうが) 日本でも台風襲来のときにはあります。大波の観測史上の日本最高記録は、高知県室戸市での有義波高13mあまりでしたか? 個別の波では20mを超えますよね。

●つまり、世の中、皆が嫌がるどんな事象でも楽しみにする人はあるのです。たとえば、原発関連の仕事でメシを食う人は、「原発を再稼働しないと日本経済は成り立たないぞ!」 などと脅迫を言っています。しかし、原発利権など無縁の一般国民は 「フクイチが終息もしていないのに、原発再稼働などとんでもない!」 と怒るわけです。台風がくるのを楽しみにしている人々が少数派ですが居るわけです。


【追記】 あとで調べたら、室戸市の室津港全国港湾海洋波浪情報網 ナウファス の波浪観測計が有義波高13.55mを記録しているようです。2004年の台風23号襲来時の10月20日13時50分~14時10分の観測です。なお、観測方法は異なるのでしょうが、東大地震研究所が室戸沖13キロの海底に設置しているGPS津波計では有義波高15.0m最大波高26.15mであったらしい。 独立行政法人港湾空港技術研究所 『台風による港湾施設等の被災に関する総合調査報告』 や、 国土交通省の資料 『倒壊メカニズムについて(最終報告)』 などを参照した。 こんなバケモノみたいな大波にサーフィンを挑んだら命の保障がなさそう‥‥。

↓ 下表は、国土交通省港湾局によって観測され、港湾空港技術研究所で処理されたデータをダウンロードして転載したものであります。室戸市 (室津港) での2004年の大波のランキングですが、たしかに、有義波高13.55mがありますね。 対応最高波の欄は空白ですが、100波に1波は1.6倍の波が来るとされます。周期が15.8秒なので100波 (101波) が来るのに1580秒かかります。約26分です。25分か30分の間に1.6倍の大波が来たと考えられますが、13.55mの1.6倍は21.68mです。最大波高は軽く20mを越えていたのではないか? ちなみに、第4位を見ると、最大波高は10.44mですが有義波高6.56mのまさに1.6倍です。(詳しくは1.591倍)
2004年の室津での有義波高の高い順


7月12日、南あわじ市灘大川海岸の様子。西方向を見る。
南あわじ市灘大川海岸
時化てきたわ


7月12日、南あわじ市灘黒岩海岸の様子。東方向を見る。
南あわじ市灘黒岩海岸
海岸道路に越波が上がりはじめた
波しぶきが上がりだした


京阪神から大勢のサーファーたちがやってきた!
淡路島南部の海岸、吹上浜とか灘海岸などに京阪神地区から大勢のサーファーたちが来ました。待ちに待った波乗りチャンス到来! です。海岸道路には他府県の車がたくさん縦列駐車しています。大阪ナンバーをはじめ、難波、和泉、京都ナンバーもたくさん見ましたね。京都ってかなり内陸部じゃないですか? 内陸部の人もサーフィンなんてやるの? なんてヤボなことを言よったら、離島の海辺住民も内陸の山登りなんてやるのと言い返されそう。県内の姫路ナンバーも結構来ているし、淡路島は神戸ナンバーのエリアですが、サーフィンに来ている神戸ナンバーってのは神戸市民や西宮・芦屋・尼崎あたりの連中じゃねえのか? 離島の人はあまりサーフィンなんてやりませんね。山国の人が登山をしないのと同じです。
大波を待つサーファーたち

●吾輩は夏になると磯にいってタコを採ったり、○○を採ったり、ときには素潜りでヤスリで魚を獲ったり長年していていて、スポーツはからきし劣等生ですが水泳だけは達者です。絶対に溺れない自信があります。実はハッキリした理由があって、太り気味なので体の比重が小さく水によく浮かぶからです。見てりゃ面白そうですがサーフィンなんてしたことがないなあ。で、サーフィンを良く知らないから1時間ほど観察しました。まず気付くことは、実際に波乗りするのは一瞬で、待ち時間のほうが遥かに長いことです。それから次々に押し寄せる波に次々に乗れるのではなく、1回波に乗ったあと次の波乗りのための体勢を整えるに時間がかかることです。何波かやりすごした後ようやく2回目の波乗りっていう感じです。そして波の上にスクッと立つのはかなり難しいのですが、上手く立てればスキーみたいに50mとか100m滑っていますね。ただし、波の大きさ次第で変わるかもしれません。

●普通、天気予報や海象情報で波の高さというのは 「有義波高 (ゆうぎはこう)」 のことです。たとえば100の波が次々に押し寄せる場合を考えると、大小さまざまな波が次々に押し寄せます。その100波を観測して、その波の波高の大きな順に100の波を並べます。そして上から3分の1、すなわち33番目までの33個の波の波高を平均したものが有義波高です。つまり大きな波の平均値です。経験的に統計的に1000波に1波、有義波高の2倍近い波が来ると言われています。磯釣りで釣り師がやられるのはこの1000波に1波の予想外の大波にさらわれるのが一つの理由ですよね。上の写真のサーファーたちは、今日はまだ波が小さいので1000に1つの大波を待っているという感じです。、


波に乗るのはむずかしい?
上手く立てれば50mほど滑れるみたい



雨上がりの雲海を見に行ったが、見ノ越に客がいない。 (その3)    倒産したスキー場のゲレンデを歩いてみた。
●久しぶりに剣山スキー場のゲレンデをお散歩してみたのですが、写真を陳列します。申すまでもなく剣山スキー場は1976年に徳島県がこしらえた県営スキー場です。その後、県から一宇村に移管され、さらに平成の大合併で一宇村と貞光町と半田町が合併しつるぎ町になったから、現在はつるぎ町の所管となっています。経営難で2007年の冬の営業を最後に閉鎖されましたわね。閉鎖してもう8年ですよね。再開の目途などあろうハズがなく、施設は放置され錆付き腐朽化して事実上倒産! ですよね。もはや廃墟となるのは時間の問題でしょう…。いな、既に事実上の廃墟かもしれません。廃墟になったとはいえ、ゲレンデ跡は広々としていて見晴らしも良く、お散歩するのにはとてもいいところです。スキー場としてはもはやダメにしても、何か活用する方法はないのでしょうかねえ? 

たとえば、冬に雪を見に来るにはとても良いところです。厳冬期に剣山に登るには冬用登山靴に12本爪のアイゼン装着が必要で、一般の者は剣山に近づけません。ここのスキー場の初心者コースをリフト山頂駅まで歩くのであれば、傾斜も緩く氷結していてもせいぜい6本爪の軽アイゼンがあれば行けますし、雪庇ができるわけでもなし雪崩の心配もそうありません。一般の者が雪山登山気分を味わうにはちょうどいいのでないか? それから、ウドとかタラノキの種子を蒔いて山菜を育てるとか? シカ除けの防護ネットが要りますけど、広いゲレンデだからかなりの山菜採取場になると思います。もちろんタダではなく入場料千円です。採った山菜をその場で天ぷらにして食べさせるとか? 商売になるかも??

●前にお散歩をしたのは2月28日です。もう4か月も前になりますが、まだゲレンデには1mぐらいの積雪がありました。 四国には小規模だがスキー場がたくさんある 前回のお散歩は ↓の傾斜の緩い初心者コースの雪原をあるきました。

2015年2月28日の様子


今回は、トゲアザミのお花畑を行く雲表のプロムナード
などと申せば大袈裟ですが、そこかしこにトゲアザミが今を盛りと咲いています。雲表 (うんひょう) 高度と目線はほぼ同じとはいえ雲海も見えています。なので雲表のプロムナード (お散歩道) と言ってもウソというわけではありません。

↓ 残念ながらスキー場は事実上の倒産ということになりましたが、眺望は絶佳、広々として牧歌的ないいところです。映画のロケでもできそうな雰囲気です。写真では分からなくなっていますがトゲアザミが沢山咲いています。それなりに花もあります。これにヤギが数頭いて草を食んでいたら絵ハガキになりますね。それでは傾斜の緩やかな初心者コース跡を登りましょう。往復1時間のお散歩コースです。
剣山スキー場のロッジを眺める
初心者コースを登る

↓ 向こうのほうに雲海が広がっています。スロープはなだらかで両側にはブナ林が広がりいい雰囲気です。冬にはちょっとした雪山登山をたのしみ、夏には避暑をかねたお散歩、秋にはキノコ狩り! によろしい。このスキー場の少し上のほうの尾根筋には夫婦池から塔丸への登山道があります。スキー場から尾根筋までブナやミズナラの森です。8月のお盆ぐらいからトンビマイタケやブナハリタケが出てきます。順次マイタケやムキタケ、ヒラタケ、ホウキタケ、ブナシメジ・ナメコなど色々な食用キノコが出てきますね。暖温帯の照葉樹林とことなり冷温帯のブナ ー ミズナラの夏緑樹林はキノコの宝庫です。腰籠をさげて採りにいきましょう! ただし、ツキヨタケなど毒茸やクマ (熊) に要注意。塔丸はクマの目撃例があるようです。ツキノワグマ「ショウコ」の捕獲から首輪装着の様子 を参照。NPO四国自然史科学センターの人々が剣山系のクマの調査をされているようです。クマが居るのは間違いなく、吾輩も1回だけ見たことがあります。ただまあ、紀伊半島と剣山系のクマは小さいみたい。(遭遇しても大丈夫という意味ではない)
大分登ってきた

↓ なだらかな山容の丸笹山 (1719m) を眺む。草地の中に立っている樹木はウラジロモミ (別名ダケモミ) と赤っぽい幹の樹はアカマツです。右に見える白亜の建物はスカイゲレンデと名付けられた施設ですが廃墟となっています。
丸笹山を眺む
逆に丸笹山から剣山スキー場を眺めたならばどう見えるのか? 剣山スキー場の麓 (ロッジ) とリフト山頂駅は尾根北側の斜面にあります。(3月26日撮影)
逆に丸笹山から剣山スキー場を眺めると
【訂正】 写真中に丸笹山の山頂が1719mと記入しましたが誤りです。正しくは1712mです。正確には国土地理院地図で三角点標高が1711.9mとなっております。

↓ いい雰囲気の草地になっています。なんとか活用できないものか? ヤギを飼うとか? 剣山名物のヤギ乳のアイスクリームなど作ったら登山者や観光客に売れるかも? もちろん吾輩は買いますね。草地が広い範囲で汚染されたため、いま牛乳はかなり危ない食品になっています。愛知県 ー 岐阜県 ー 富山県ライン以西はいちおう大丈夫であるが、利潤追求主義の大手乳業メーカーは各地で生産された原乳を混ぜるらしいから、西や北の牛乳も安心はできないのです。理想的には汚染がないか、あっても汚染の程度がごく軽微なところで自給自足 (地産地消) するのがよい。とにかく大手業者を信用してはいけないのです。大手になるほど政治献金で政治とつながり政府とケッタクしています。で、身を守るにはヤギを飼うのがよろしい。この山上で生産したヤギ乳ならば安全だろうし、剣山名物のヤギ乳バターとかできないものでしょうかね??
リフト山頂駅近くまで来た

↓ 雲海を背景にしたウラジロモミの木。とても絵になる風景です。これも牧歌的な物語の映画のロケに使える景色です。雲海の表面の高度は1200-1300mぐらいです。眺めている場所が1430mなので標高差が少なく雲海らしくはありませんが、高い山に来たという雰囲気は出ています。弁当持参でお散歩に来るにはいいところかも?
雲海を背景にしたウラジロモミの木

↓ リフト山頂駅が見えてきました。もうすこしです。標高差で110mほど登ってきました。もともとスキー場のコース跡ですから険しい登山道ではなく、歩けさえすれば老人でも小さな子供でも来れますね。
リフト山頂駅が見えてきた

↓ 今となっては空しい案内看板です。看板自体はあまり腐朽化していなくて新しいです。廃墟となったところに、まだまだ新しい看板があるのがかえって痛々しく切ない感じです。
今となっては空しい案内看板

↓ もはや二度と使われることのない索道です。リフト山頂駅の降り口の板敷きはボロボロで、腐食し穴があき鉄骨が錆付き非常に危険な状態になっています。 (うっかり写真を撮りわすれたが) もし将来このスキー場を営業再開するならば、大がかりな補修でも無理です。素人が見てもこの索道の建て替えが必要なことが分かります。で、このスキー場再開は絶対に不可能。賭けをしてもいいです。
二度と使われることのない索道

↓ リフト山頂駅から矢筈山 (1849m) を眺めたが山頂付近は雲に隠れています。山頂駅は海抜1450mくらい。
リフト山頂駅から矢筈山系を望む



雨上がりの雲海を見に行ったが、見ノ越に客がいない。 (その2)    剣山が基準産地のトゲアザミが見頃!
すこし肩の凝る本日のお花見。お花見につきものの酒はなし。
●剣山が基準産地であり、四国山地の標高が高い風衝草原や林縁に自生するトゲアザミが見ごろを迎えています。トゲアザミは平地に見られるノアザミの変種という分類学的な位置づけであります。その特徴は、① 恐ろしいほどの著しいトゲと、② 茎や葉に毛が多く、頭花の基部にふっくらとしている部分の ③ 総苞の外片が鋭いトゲとなって斜上しているなどが特徴です。トゲアザミの分布は剣山系、石鎚山系、および赤石山地の標高が高いところです。

たぶんアザミ分類研究の第一人者の門田裕一氏の運営される 国立科学博物館植物研究部 「日本のアザミ」 のデーターベースを参考にしました。 当該種の詳細情報 → ノアザミ変種トゲアザミ



剣山を彩るトゲアザミの観賞価値はすこぶる高い
↓ 剣山地山頂付近の風衝草原や、標高がやや低い所ではブナ林の林縁やギャップの中で、トゲアザミのお花畑となっています。美しいアザミです。土質を選ぶようで、石灰岩地や超塩基性岩地 (蛇紋岩やカンラン岩など) のところにあるらしい。確かに写真背後の岩は石灰岩だ。
トゲアザミのお花畑

↓ 1か月ぐらい前から咲いているけど今が最盛期かな? という感じです。まだまだ小さな蕾が沢山あるので今月一杯は咲くのではないか? ひょっとしたらお盆ころまで花が残るかな?? ノアザミの変種であっても平地に咲くノアザミとは花期がかなりずれています。
観賞価値はすこぶる高い

↓ 近づいて見ると綺麗ですね。平地のノアザミはありふれた花ですが、ノアザミからドイツアザミという園芸種が作出されています。その観賞価値が高いノアザミの変種なので綺麗ハズです。これから夏~秋に色々なアザミ類が山野を彩りますが、秋咲きのアザミはそんなに綺麗なものではありません。お花見にはこのトゲアザミがよろしそうです。
アップで見ると頭花は豪華で美しい


トゲアザミの特徴
↓ 写真のものは草丈20センチに満たない小株ですが、シッカリと花がついています。地面の生え際の根生葉は枯れずに残っています。草丈が低いから茎の節間が詰まっていて葉が密生しています。注目すべきは葉のトゲです。鋭いトゲが沢山あり、素手で触れるものではありません。ちなみに軍手を履いて触ってみましたが軍手の生地を貫いて容赦なくトゲが手に刺さります。軍手を履いても触れません。これでは屈強の剣山のシカたちも手がだせないでしょう。つまりトゲアザミの物理的な盤石の食害防御策のまえには、本種はシカの不嗜好植物となっています。
20センチに満たない小株にも花が着くが、物凄いトゲ

↓ トゲアザミの頭花はたぶん200個とか300個の小さな花の大集団ですが、花の集団の基部に大黒様のお腹のようにふっくらとしている部分に小さな緑色の葉 (苞、ほう) が多数とりまいています。多数あるので全体をさして総苞 (そうほう) と呼ぶようで、1個1個の小さな葉は総苞片 (そうほうへん) です。その総苞片を観察すると、基部が幅広で先端が細いですが全体的に細身の小さな葉です。中央は白っぽいですが縁は緑色です。総苞片の先端は次第に細くトゲになっていて色はやや黒く斜めに立ち上がっています
総苞外片がトゲになって斜上する

茎や葉に毛が多いのも特徴らしい。たしかに茎には線状の長い毛がびっしりとあります。写真では分かりづらいのですが、ルーペで観察すると葉の表面には微小な寝た毛が少し見られる程度ですが、葉の裏面には小な線状の毛が沢山あり特に葉脈の上に葉はびっしりととあります。毛が多いのは高標高地の強風から身を守るためでしょうか?
茎や葉に毛が非常に多い

探せば必ず出てくる白花品!
↓ どんな花でも探せば色変りがでてくるものです。シャクナゲでも探したら白花のものや赤花のものが出てきます。あちこち歩き回って、たぶん数百個体 (500個体ぐらいか?) は見て回ったと思いますが、出てきましたね。白花のトゲアザミであります。トゲアザミの普通の花色は紫味の入った桃色ですが、さがしまわったら赤花とか出てくるかも??
探せば必ず出てくる白花品


訪花昆虫の観察
●トゲアザミの花には花粉や蜜を求めて沢山の訪花昆虫が集まってきます。観察しているとミツバチに似るのですが丸っこくて毛むくじゃらのマルハナバチ属昆虫が特によく目立ちました。四国の高山にいるのはミヤママルハナバチですが、漢字で書けば 「深山丸花蜂」 でしょうかね。マルハナバチ属は近づいたら刺されそうな気がして恐いけど大丈夫です。とてもおとなしいハチで捕まえたりしないかぎり大丈夫でしょう。たぶん。(吾輩はまだマルハナバチ類に刺された経験はありません)

東北大と山形大の生物多様性の研究者が中心となって運営している クラウドシステムを用いた市民参加型マルハナバチ類国勢調査 を参考にしました。 分布図は 生物情報収集システム から検索取得しました。


↓ これは夫婦池の近くで撮った写真です。ミヤママルハナバチは腹部背面がオレンジ色のマルハナバチです。
ミヤママルハナバチが花粉を運ぶ

↓ 以下の3葉の写真は剣山スキー場のゲレンデ草地で撮った写真です。ミヤママルハナバチの背面。こういう生態写真は毛の1本1本が識別できるぐらいシャープに撮らなければいけませんが、機材的に無理ですし、写真の修行がまだまだ足りません。ていうか吾輩は写真家ではありません。
ミヤママルハナバチの背面

↓ ミヤママルハナバチの頭部。頭の上にも肩にも花粉をたくさんくっつけています。体の両脇腹に大きな花粉玉をくっつけています。写真でクリーム色の丸い塊です。2個あります。花の蜜だけでなく花粉も集めて餌としているようです。
ミヤママルナナバチの頭部

↓ ミヤママルハナバチの側面。カメラを花の15センチまで近づけていますが、蜜を吸うのに一心不乱なので全く逃げません。こちらに気づいていないのか、気付いていても無視しているのか分かりませんが、ハチの一種だといっても危険性は全くありません。
ミヤママルナナバチの側面

↓ ミヤママルハナバチの分布図です。長野県を中心にして本州の中央高地に非常に多い種でありますが、四国の標高の高いところにもいます。
ミヤママルナナバチの分布



雨上がりの雲海を見に行ったが、見ノ越に客がいない。
●昨日 (7月7日) に口腔外科で受けた手術の術後経過を診てもらいに徳大病院に行ってきましたが、診察が終わったのが午前10時です。せっかく徳島市まで来たのだから、このまま淡路島に帰るのは勿体ないです。本降りの雨であったが、気象ファンの吾輩の見立てでは、梅雨前線はいったん北上し天気はいちおう回復に向かう、雨は止む、剣山地の山頂部に暖気が進入してきて雲が取れるが谷間の雲は残る、つまり雲海が見られる可能性が大なり、と予想しました。で、徳島市から神山町を経由し木屋平村を通って剣山登山口の見ノ越 (海抜1400m) までやってきました。以下に写真を陳列します。

●某山小屋の経営者は 「雲海が見られるかどうかは運しだい」 なんて言うのですが、必ずしもそうではありません。剣山地のように標高が低い (富士山や北アルプスよりも低いという意味) 山での雲海の見られるパターンは大別して2つあるようです。強い放射冷却で谷間に放射霧が発生するケースと、降雨の後に谷間に雲が残る間に大気の下層 (1500mあたり) が晴れてきたときです。地上天気図・高層天気図・観天望気・それから双眼鏡で剣山方面を観察、これらを統合して、こういう状態ならばこうなるというふうなパターン類型を積み重ねれば、ある程度の確度で雲海の発生を予想できるんです。「運しだい」 というのは全く偶然に支配される現象の予想についていう言葉です。「雲海」 は偶然現象じゃないんです。気象条件がある特定のパターンになったときに見られるという意味では、「運 = 偶然」 じゃなくて 「必然」 だと思います。



木屋平(こやだいら)まで来ると、雨が上がった。
↓ 旧 木屋平村 (現 徳島県美馬市 の木屋平地区) までやってきました。神山町を通っていた時点ではまだ雨が降っていましたが、途中で昼飯を食ったり一服しているうちに雨はやみました。穴吹川上流に沿って数戸~数十戸の家屋が東西10キロの長細い範囲に点在する山村ですが、吾輩の出身地の淡路島最南部の灘地区に似ています。もちろん剣山地の山間部の山村と島山を背後にした断層海岸の村という違いはありますが、急激な人口減少が止まらない僻地の村という意味では大いに共通点があります。

僻地の村は雑踏や喧騒と無縁で家に鍵をかける必要性もほとんどなく、住むにはなかなかいいところです。ただまあ、① 収入があること、② 自分で車の運転ができること、③ 人づきあいが嫌ではないなど、いくつかの条件付きではありますが‥。都会の勤め人が退職後僻村に移住するというハナシがたくさんありますが、①は年金があってクリアできても、やがて②が大きな障害となってきます。③も問題で、元からいる村民になじむのではなく孤立したり喧嘩になることが非常に多いように思います。たとえば 「都会ではこうしている」 などという言葉は禁句なんですわ!


(あの野郎は、晴耕雨読の田舎暮らしにあこがれて来たけど、結局村民の総スカンをくらって都会へ逃げ帰ったわね。吾輩もあいつと口論になったわ。そりゃあ、僻村というのは一般論ですが因習や迷信にとらわれ、不合理がはばをきかせ、地縁血縁でがんじがらめ、声のでかい者が牛耳っているなどマイナス面はあります。田舎者でも何とかならんかと思うときはあります。そやけど、それを他所者が改革できるハズがありません。それを認識の上で飛びこむのでないかぎり、田舎移住は失敗しますよ! つまり郷に入れば郷に従えだ!)
旧 木屋平村

垢離取 (こりとり) に来ました。海抜は760m。ここから登山車道は勾配がありカーブの連続です。車道のそばにはヤマブドウがたくさん自生していますが、今年は実がなっているだろうか? などとわき見運転していると事故をやります。それから剣山本宮剣神社のへ参拝路は橋を渡った向こう側です。垢離取とは垢離を取るところの意味ですが、神域や霊山とか行場などに踏み込む前の儀として、心身に付着した罪穢れを谷川や滝の水で払拭するというふうな意味合いです。わが出身地の淡路島灘村にもありますね。現 南あわじ市灘来川 (こりかわ) は語源は明らかに 「垢離川」 です。むかし修験道の行場があって水垢離を取っていたことが地名に残ったのでありましょう。
ここから本格的な登山車道
剣山本宮剣神社への参詣登山道入り口


雲海だあぁぁ!
↓ 木屋平村を流れる穴吹川の上空を覆っていた雲 (最初の写真を参照) の上に出ました。海抜800-1300mの間に雲がありました。眺めている場所が雲表高度とそう変わらないので見栄えがしませんが、雲海は雲海です。この時点で剣山の山頂あたりから眺めれば山々の間の谷を埋め尽くす雲海が見られたハズです。向こうの方で雲の上に顔を出している山は天神丸 (1632m) です。
天神丸が雲の上に
雲海と言えば雲海


見ノ越にお客さんはいない。
↓ 剣山の登山口の 見ノ越 にやってまいりました。午後2時になっています。徳大病院を出たのが午前10時なので4時間もかかっていますが、途中で昼飯を食ったり一服や植物観察しながら来たためです。登山リフト前の駐車場はガラガラに空いています。ていうか駐車している車はありません。平日で天気が悪いので仕方がないにしても、これでは商売になりませんね。どうしたらお客さんが来てくれるのだろうか?
登山リフト前の駐車場はガラガラ

↓ 写真の右側の建物の少し向こうが登山口です。剣神社の境内を横切って登っていきます。午後2時ならばちょうど登山者たちが下山して来るころですが、だれもいません。民宿や土産物屋の前はシーンと静まり返っています。
民宿や土産物屋の前に人はいない

↓ 見ノ越銀座は何軒あるのか調べたことはないのですが、見えない森の中にお寺や神社もあり、ひなびた温泉街というふうな印象がします。写真右下の第二駐車場は二階建てですが1台の車も駐車していません。この駐車場を観光客で満車にするにはどうしたらいいのだろうか?
見ノ越銀座と呼ぶべきか?

↓ すこし離れたところから見ノ越銀座をながめました。剣山と丸笹山の鞍部の旧 東祖谷山村側にあります。海抜はちょうど1400m。第二駐車場の二階部分が見えていますが車は1台もありません。冬にここへ来たら、この2階駐車場がよくスケートリンクみたいになっています。冬は-10度など当たり前の場所なので天然スケート場が出来るのではないか? 夫婦池なんかはスケート場に最適だと思うけど‥‥。
第二駐車場にも車は1台もない

●降雪のために11月下旬~4月上旬までほぼ5カ月近く見ノ越銀座は休業ですが、国道438号線は除雪されるので冬タイヤを履けば見ノ越まで来れます。(大雪の後など除雪がまだの場合もありますが) 冬期の営業の可能性もあるのではないか? 雪景色観賞とか夫婦池でスケートとか、盛大に雪合戦とか? 鎌倉を作ってその中で宿泊とか? 鎌倉では寒かろうから寒さの我慢大会とか、雪遊びはスキーだけじゃありませんわ。標高が高いから下界では雨でも見ノ越じゃみな雪になります。降るときは凄くふりますね。吾輩も今冬何回かきましたが、吹き溜まりじゃ2mを軽く超えていましたわ。7年か8年前でしたか? 見ノ越で積雪2m、吹き溜まりで5mってありましたよね。瀬戸内地方平野部じゃ雪は珍しいから、見ノ越の雪が観光資源にならないでしょうかねえ??


↓ お客さんがこないからか? 登山リフトは稼働していません。動いていたら西島駅 (1720mぐらい) のちょっと上まで行って雲海の写真を撮ろうと思いましたが残念です。歩いて登るには時間が遅すぎます。あたいは山登りじゃないから標高差550mを登るのに2時間半かかります。(普通の登山者は1時間コース) 何べんも申す通り、五体満足であっても完全に体力劣等児です。付言するならば自己の弱点を認識するものは遭難しないものです。ちょっとでも不安を感じたらただちに退却するからです。全く逆であるわけですが自信過剰の者が遭難しますね。限界に挑戦したり、無茶をしようとするから…。
登山リフトは稼働していない

↓ 左側の山が剣山 (1955m)、 右側の尖った山がジローギュー (1930m) です。
剣山とジロウギュー

↓ すこし拡大。
剣山

↓ ジローギューは三角錐の特徴的な姿をしています。“山頂現象” の見本みたいな山です。山頂は風が強く、暖められた空気が滞留しないので気温があがりにくいです。また斜面に沿って上昇気流があるときは乾燥断熱減率が1度/100mです。気温が上がりにくいんです。で、山頂の気象条件で植生が大きく影響されます。たとえばその山の標高では考えられない高山植物が生育するなどという現象がおこります。これを山頂現象と呼んでいますが、ジローギューの山頂付近は見事な風衝草原 (風衝ササ原) になっています。
三角錐のジロウギュー

↓ 頂上ヒュッテは今改築中ですが近々新装オープンですね。いま別館の遥雲荘で食事のメニューを簡素化して営業していますね。新装なった頂上ヒュッテで誰が一番乗りで泊まるのでしょう? 一見の登山者か? それとも常連の登山者か? 新装オープンの日には盛大に登山者に餅まきなどするんでしょうか? 餅まきをするのだったら拾いに行きたいところ‥。
雲海荘

↓ 旧 東祖谷山村の谷の上には雲海がありません。写真右上の山は塔丸 (とうのまる、標高1713m) です。写真左上に三嶺 (さんれい、みうね、標高1894m) がありますが雲の中にお隠れになっています。このあたりを日本のチベットと言う人がいますが、このようなところは日本中に沢山あると思うけど‥、日本中チベットだらけか? ま、岩手県は日本のチベットを自称していますね。
三嶺と塔丸


キュウリが生(な)り過ぎて食べきれないときは、どうしたらいいのか?
●キュウリがたくさん生 (な)ったらどうしたらいいのか? キュウリは夏場の家庭菜園では必ず作られるウリ科の果菜であります。栽培管理が宜しければ1本のキュウリのつるに次から次へと100本~120本も生りますね。ただしこれはプロの栽培家のハナシでありまして、ま、それぐらい生らさないと商売にはなりません! 素人の家庭菜園では1本のつるに20~30本も生れば上等舶来ではないかな? しかしまあ、キュウリの樹1本あたりの生涯結果量が20~30本であっても、食べきれないほど生るわけです。夏場は店頭でのキュウリの値段は安く、人に差し上げても喜ばれません。余ったキュウリを人にあげても嫌な顔をされるし、食べきれないからといっても捨てるのはモッタイナイです。そこで、どうしたらいいか考えてみました。

●キュウリが沢山生っても、夏場の高温期にそのまま置いておけばアッというまにスポンジみたいに果肉が白くパサパサになってしまいます。あまり日持ちがしない野菜です。冷蔵庫に入れておけば多少はもつのですが、冷蔵庫内が低温すぎて低温障害が発生しやすいし、過湿状態ならばキュウリの表面がじきにズルズルに傷んでしまいます。キュウリは意外に保存が難しい野菜ですわ。これは、亜熱帯地方が原産地 (インド西北部のヒマラヤ山中あたり) の野菜はその果実が低温に弱い傾向があるのと、収穫後のキュウリの果実の呼吸作用が激しいので高温保存ではじきに消耗してしまうからでしょう。さらにキュウリは根が浅根性で乾燥に弱く湿潤な土じゃないと作れない反面、多雨とか過湿状態じゃ葉や蔓が病害にやられやすいです。したがって、キュウリの保存は低温障害が発生しないギリギリの涼しいところで、なおかつ、キュウリの表面を乾燥させた状態で保存するのが一番理にかなっているのではないか? 具体的には、キュウリを1本づつ新聞紙で巻き、しかしキュウリ全体はビニール袋に入れて、13度の涼しい所で保存というのが良いのではないか? キュウリを新聞紙で巻くのは温度管理の不適切でキュウリ表面が汗をかいて水滴でべとべとするのを吸い取るためです。


収穫したキュウリ


キュウリの冷凍保存法
キュウリは丸のままでは冷凍保存はうまくいきませんが、薄くスライスしたものならば可能です。キュウリが生りすぎて食べきれない場合には冷凍で保存しましょう。なお、キュウリは漬物 (古漬) などの保存法があることは申すまでもありませんが、塩分が多すぎたり、酒粕など他の材料が要るなど、あまり良い保存法とは言えない。昔から食品の貯蔵法に乾燥というのがありますが、キュウリには向かないです。 湿度の高い夏場にはキュウリは丸のままでは乾燥キュウリが出来る前に傷んでしまいます。薄くスライスしたらキュウリも乾燥可能なんですが、カンピョウのできそこないみたいになって全然美味くありません。

↓ スライスしてから重石で圧力をかけ脱水する。
薄くスライスする
↓ 出来あがった冷凍キュウリ。
冷凍キュウリ


①、食べきれないキュウリを、薄くスライスする。
②、漬物石で重みをかけて脱水する。これで十分に行けますわ。
   塩揉みは塩分過多になりがちなので、塩分控えめの人には宜しくない。
③、1回の料理で使用する分量づつラップ等で包む。
④、それを冷凍で保存する、
⑤、食べるときは、ステンレスの調理台などの上に置くと急速解凍ができる。
  (ステンレス等、金属類は熱伝導率が高いので解凍が早まるという理科的理窟)
   水をかけて解凍したら早いけど、ビショビショになるから良いとは言えない。
⑥、たとえば、解凍した物に三杯酢をかけてタコの切り身を乗せればおかずになる。



樫戸丸 (標高1566m) のオオヤマレンゲを見に行った (その6)
樫戸丸に自生するオオヤマレンゲの観察
なお、これは樫戸丸に自生するオオヤマレンゲの個体群を観察したのであって、当然ながら産地が異なれば、形質に違いがある可能性があります。(ま、別物になるほどは違わんでしょうけど)

↓ オオヤマレンゲの蕾。おそらく生薬 「辛夷」 になるハズと思う。
つぼみ

●たぶん、恐らく、オオヤマレンゲの蕾も生薬になるハズです。モクレン科モクレン属の樹木の花の蕾は、乾燥させたのち煎じたり粉末にして服用すればクスリです。鼻づまりとか鼻炎や蓄膿症などによく効きます。タムシバ・コブシ・ハクモクレンの蕾を乾燥させたものは辛夷 (しんい) という名の生薬で、厚生労働省がが発表するクスリの規格基準書の 『日本薬局方』 に掲載されています。中国では辛夷の材料に紫色のモクレンや、ボウシュンカなども使われるようで、要するにモクレン属の樹の蕾はみなクスリということであります。オオヤマレンゲもタムシバやハクモクレンと同じモクレン科モクレン属の樹木で、葉も花も良く似ています。絶対に効くハズです。が、オオヤマレンゲの自生する県ではすべてレッド・データ種あつかいです。絶滅危惧種の花の蕾を採るわけにはいきません。 吾輩は鼻が悪いのですが (鼻の粘膜の機能亢進という耳鼻科の説明)、耳鼻科の薬や市販薬も副作用がキツイです。 「辛夷」 は効きかたが穏やかなので手放せませんが、これは漢方薬局で買わなくても自給自足できるクスリです。自分が管理している法人の敷地にハクモクレンがあるし、どこの公園にもあって失敬しています。徳島県の山では中間温帯あたりにタムシバがあるので採ったこともあります。ただしタムシバは花が咲いたら目立つのですが、蕾の段階で見つけるのは難しいです。

↓ 第十六改正日本薬局方に掲載される 「辛夷・シンイ」 の記載です。1527ページから借用した。モクレン属の花の蕾はみなクスリです。
日本薬局方に載る 「辛夷・シンイ」

↓ 花被片は9枚ありますが、そのうちの外側 (写真では花柄側) の3枚はガク片です。内側の6枚が花弁ですが、ガク片と花弁があまり違いがありません。よく観察すると、ガク片のほうが僅かに小さく、幅も僅かに狭く、花弁より反りかえっています。たしかに微妙に違いがありますね。
ガク片は3枚

↓ 開花直後の雌性期の花の状態。中央のめしべ群 (15個ぐらいあるか? 合着しています。) の花柱が指をひろげるように開いて花粉を受け取れる体制を整えたようです。 おしべ群はまだ花粉を出していないから、明らかに雌性先熟 (しせいせんじゅく) です。雌性先熟や雄性先熟 (ゆうせいせんじゅく) は自家受粉を避けるしくみとされていますが、その説明では説明しきれない疑問も言われています。詳しくは学外に公開されている 福原先生の植物形態学講座 「雌雄異熟」 を受講しましょう。
花のアップ

↓ 開花してしばらくした後の雄性期の花の状態です。まん中のめしべ群の花柱は閉じてしまいました。その下のおしべ群は逆に開いています。開花後時間が経ってきたからガク片が茶色くなりかけています。花の終焉が近付いています。群落の中に、花が少ないと言ってもそれなりにあるので、メス期の花とオス期の花が同時に観察できます。もし、花が1個しかなかったならば開花から落花まで何日もテントを張って観察しなきゃならんです。
開花

↓ 雄性期の花の状態ですが、めしべ群の下に多数のおしべ群があります。たぶん100個ぐらいあるか? おしべはクリーム色で先端が紅色を呈して面白い色合いです。めしべが沢山合着している様子や、その下にある沢山のおしべはモクレン属独特の花の構造ですわね。観察するのはここを観察すべきなのに、ほとんどの登山者たちは花弁 (花の構造によっては花被片とか花冠など) の華やかな部分しか見ていないような気がします。
めしべ群の周囲に多数のおしべ群

↓ 若い果実です。花期が1か月ぐらいの幅があるのでしょうか? 早く咲いた花はすでに落花して果実ができている、遅い花はまだ咲いている、それどころか蕾もまだあるわ、という頃がじつは植物観察の適期です。ここが単なる物見遊山のお花見とは違う点です。○○山でオオヤマレンゲが咲いたよ! と登山者たちがブログや掲示板で開花一番乗りを競っているのは、単なる物見遊山です。本当に自然観察するには登山者たちの話題が一巡した後に行くものなんです。多くの人々は勘違いしています。ただし、理想的には毎週とか毎日そこへ行けたら一番いいのは申すまでもありませんが、自生地のすぐ近くに住んでいる人しか叶いません。もし毎日見に行けたら、たとえ素人であっても、専門家にもできない克明な記録ができますね。
若い果実

↓ 葉は互生です。葉の表面には光沢がありません。葉の大きさですが、一番大きなもので吾輩のてのひら大 (縦18センチ横11センチ) です。大部分の葉はそれより小さい。
葉は互生

↓ 葉脈はハッキリしています。まん中の主脈から45度ぐらいの角度で側脈が出ていますが、側脈は6~7対あります。側脈の先端は葉の縁まで達していなくて不明瞭に終っています。
葉脈は明瞭

↓ 葉の裏面では葉脈はハッキリと出っ張っています。葉の表ではややへこみ加減です。葉の縁には鋸歯 (ギザギザ) はなく、ゆるやかに波打っています。
葉脈は裏面で出っ張る

↓ 葉の裏面には非常に毛が多いです。葉脈上には特に多いようです。葉の表面には毛はなさそう。この毛がどのような形状の毛かは、うっかりルーペを忘れたから観察できなかった。
裏面には毛が多い

↓ 樫戸丸のオオヤマレンゲ個体群は、あまり樹齢が古くはなさそうなブナ林のギャップの中にあります。ここのオオヤマレンゲはあまり樹高がなく、せいぜい1m半ぐらいです。若齢の樹ばかりということもあるかもしれないし、あるいはここのオオヤマレンゲは枝ぶりの水平方向への開張性が高いのかもわかりません。調べないと分かりませんが、フェンスが張られた保護群落ですので侵入するわけにはいきません。フェンスの中はオオヤマレンゲが優占していて他の植物はあまりありません。
自生地はブナ林の中のギャップ



樫戸丸 (標高1566m) のオオヤマレンゲを見に行った (その5)
ネット情報はどこまで信用できるのか?
●インターネットが普及してからネット上には膨大な情報が集積しつつあります。科学 (植物地理学) としての正式な分布図は、やはり標本に基づくべきものでありましょう。標本という物的証拠に基づかない分布情報は、信用性において2ランクも3ランクも落ちるものであることは申すまでもありません。ネット上にあふれる情報は玉石混交ですが、確かな情報もたくさんあります。ネット情報で植物の分布図がつくれないか? というネット情報の可能性と限界性を探ってみます。

●というのはオオヤマレンゲは有名な植物であって、多くの登山者はみたことがあるか、あるいは名前ぐらいは皆知っています。登山者たちは山に登って写真を撮るのですが、その山行記録をブログで書いたり掲示板に開陳したりしています。で、○○山に登ってオオヤマレンゲに会ってきたというふうな情報が、検索したらヒットしますね。ここで重要なのはその植物が確かにオオヤマレンゲであると確定することでありますが、幸いオオヤマレンゲは似たものが全くないので、写真でほぼ間違いなくオオヤマレンゲだとわかります。で、四国の山でオオヤマレンゲを見たというネット情報を探したところ、下記の情報が得られましたが、これらはその山にオオヤマレンゲが自生する確度の高い情報です。その情報に基づいて四国本島におけるオオヤマレンゲの分布図を作成してみました。 なお、申すまでもありませんが、似た近縁種がたくさんあって分類 (見分けること) が難しい植物ならば、ネット情報は信憑性が低くなります。その植物種の同定に疑問がでてきても、その写真をとったものを標本にしていないかぎり、写真を撮った本人でさえ確認しようがありません。あとから真偽を再検討できない情報は、あまり価値がありません。残念ながら、やはりネット情報はふわふわとあやふやなもので、標本にはかないませんよね。

●自然史博物館や大学の植物学教室の標本収蔵庫に大量に集積されている標本にはラベルがあり、種名・産地・採集日・採集者などが記録されています。ネット情報でもどこで写真を撮ったか、それは何時か、たとえハンドル名であっても誰がといことが書かれている場合が多いです。標本のラベルにかかれるような情報はあるわけです。しかし、いかんせん写真や映像の記録は実物ではないから、そうとうな接写や顕微鏡写真でもないかぎり、その植物のディテールは全くわかりません。分類のむずかしい植物群であれば写真で種名を確定するなど不可能です。これがネット情報の弱点・限界性かな? と思います。それからネット情報はいつリンク切れになったり消去されるかわかりませんよね。どんな素晴らしい情報でも魚拓をとっていないかぎり、二度とその情報にアクセスできなくなります。紙の書物が保存が良ければ何百年でも残るのと比べると、やはりネットはふわふわと漂う雲みたいなものです。これもネットの大きな弱点ではないかな?



確度の高いオオヤマレンゲ分布情報
【徳島県】
地下足袋王子さんの ニュース・ナカ 樫戸丸のオオヤマレンゲ
岳人の森ミツルさんの 樫戸丸のオオヤマレンゲが見頃です!
三好市サイトの 高ノ瀬オオヤマレンゲ群落
山のこもれびさんの 高ノ瀬 オオヤマレンゲ
【愛媛県】
reikoさんの東赤石山・オオヤマレンゲ
てくてく歩きさんのオオヤマレンゲ (天狗高原)
【高知県】
しまなみ隊さんの (高知県) 稲叢山~西門山のオオヤマレゲ
BASE CAMP さんの  (高知県) 稲叢山 お目当てのオオヤマレンゲは5分咲き
reikoさんの裏寒風山・オオヤマレンゲ
流れ星さんの 寒風山のオオヤマレンゲ 



四国でのオオヤマレンゲの分布
オオヤマレンゲの分布
↑ 赤丸は前エントリーの借用論文が記述する自生地。青丸はネット分布情報。 オオヤマレンゲは四国の脊梁山地の山頂部にあることが鮮明です。標本に裏打ちされた情報もネットでの情報も、その分布域がほぼ一致しています。重複するので例示するのは割愛したものの、標本情報の山についてもネット情報は全て存在しています。さすれば、ネット情報は標本情報を補完し、分布の空白を埋めるものと一応言えそうです。ただし、見分けが難しい植物種や、登山者が興味を持たない地味な植物 (カヤツリグサ科とかイネ科とかはそう) ではこううまくいかないでしょう。吾輩の見方は、ネット情報はどこのだれか分からない検証しがたい情報であるがゆえに、やはり玉石混交と思います。大変な価値を持つ情報と、あやふやな情報が交錯していて、利用者の情報リテラシーが求められるもの、と考えます。


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