雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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ブナ帯では、ツタウルシに気をつけろ!
●淡路島のように全島が暖温帯下部に属しているところでは、かぶれる木 “負ける木” というのは ハゼノキヤマウルシヤマハゼ の3種が要注意です。ときには ヌルデ にも “負ける” 人がいるようです。ただし、人によって症状に個人差が非常に大きいようであります。吾輩のように、これらの木の葉を触ってもなんともない人もあれば、触ればもちろん、触らなくてもその木の側を通っただけでもひどく負ける人もあるみたいです。これらウルシ属の樹木によるアレルギー性皮膚炎は、人によって発症する人と、なんともない人との個人差が大きく、その発症は遅延型であとになってから出てくるのが特徴とされます。ウルシ属植物を触ってすぐに発症するのではなく1日とか2日後になって負ける (かぶれる) のがやっかいです。なので、顔や首や手に赤い発疹などが出てきても何やろうか? と、すぐにはウルシ属植物に負けたことが分からない事例も多いみたいです。

●さて、ブナ帯 (つまり冷温帯のことですが、冷温帯の標徴種であるブナの名をとって言う表現) で気をつけるべき植物は ツタウルシ であります。これはカズラになる植物ですが歴としたウルシ属植物です。かぶれる原因物質はウルシオールやラッコールで、樹種によって含有率が異なるみたいです。一番かぶれる木はツタウルシで、次がヤマウルシですが、ハゼノキはあまりかぶれないようですわ。ウルシ属植物にかぶれやすい人はブナ帯に達する山 (徳島県じゃおおむね1000m以上の山) に登る際には気をつけたほうがよろしい。1000m以下ならば大丈夫かというとそうではなく、暖温帯上部 (徳島県植物誌を著わした阿部近一先生は中間温帯という表現で、海抜500-1000m) でもときには出てきます。淡路島のような低い山でも諭鶴羽山 (608m) の山頂付近でツタウルシの採集記録があります。ただし諭鶴羽山では希産植物。 山登りや花見客は綺麗な花ばかりに目を奪われていて、目だった花のない地味な植物には全然興味を示さないようですが、危険回避のために、ツタウルシは絶対に覚えておかなければいけない植物の一つでしょうね。

島根県公式サイト 『野外における危険な植物 ツタウルシ』 がお奨めです。



ブナ帯の危険な植物 ツタウルシ!
吾輩のように全然へっちゃらな者もいる反面、かぶれる人にはヒドイ症状を起こすみたいなので、危険な植物ということで写真は赤枠扱いといたします。

↓ 写真のものは徳島県の名峰、高城山 (1632m) のスーパー林道沿いの高所 (海抜1530m) にありました。2015年5月23日撮影。気根を出して立ち枯れの太い幹によじ登っています。普通種なので出現率が高く、要注意です。触らないように。人によっては近寄らないほうが無難ですわ。
ツタウルシは気根を出して立ち枯れの幹などに登る

↓ ツタウルシの葉は3出複葉であります。つまり、三つ葉であります。少し離れて見ると ツルアジサイイワガラミ も ツタウルシ も良く似ていて、観察に不慣れな方には同じに見えるようですが、三つ葉になるのはツタウルシです。ブナ帯でカズラになる植物で三つ葉の植物があれば、先ずツタウルシを疑う必要があります。 (ミツバアケビなどもあるので、三つ葉が即ツタウルシとは限らない)
ツタウルシの葉は3小葉から成る

↓ 葉腋 (葉のつけ根) に花序を出して小さな花を多数つけます。写真はまだ小さなつぼみですが、この感じはウルシ属独特のものですわね。
葉腋に小さな花を多数つける

↓ ツタウルシの若葉は赤っぽいことがあります。
ツタウルシの若葉は赤っぽいことがある

↓ こちらは徳島県の雲早山 (1496m) の北斜面を巻く剣山スーパー林道沿い (上勝町から登ってきたところで最高標高地点、1240m) にありました。2015年5月22日撮影。大きな岩に登っていました。気根を出して他物によじ登るのは ツタ みたいな生態ですが、葉が普通は単葉のツタとは異なり3出複葉なので葉を観察すれば見分けられます。ただし、ツタも時には3小葉の場合があるので要注意です。
 ●ツタウルシの葉は、全て3小葉で、けっして単葉にはならない。
 ●ツタの葉は、ふつうは単葉であるが、場合によっては3小葉のこともある。

やや生長した葉



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5月の最高気温の記録更新が50地点も!
5月の最高気温の記録更新が50地点も!
●ここ数日たいへんな暑さです。ついに、本日 (2015年5月27日) に5月の最高気温の記録更新地点が50か所も出ました。(タイ記録は除く) 出典は気象庁のホームページの 観測史上1位の値 更新状況 ですが、このリンクでは最新のデータしか閲覧できません。下表は気象庁観測による5月27日の最高気温の高いほうからの全国ランキング上位10傑です。 出典は 今日の全国観測値ランキング ですが、これも最新のものしか閲覧できません。

2015年5月27日の最高気温全国ランキング上位10傑

↓ 下図の出典は 気温の状況 ですがこれも最新のものしか閲覧できません。関東地方以西は30度超の配色で真っ赤に染まっていますが、5月の最高気温更新地点が沢山出現しました。テレビも新聞もニュースの材料ができて喜んでいます。かれらは、大きな事故や事件が起こり、社会が混乱するよう極端な現象が起こるのを心から望んでいます。なぜならば日々平穏無事ならばニュースの材料がないからです。人の不幸や社会の混乱はマスゴミどもの飯のタネです。ま、申せば、マスゴミどもは権力者たちのパシリであり、人の不幸・社会の混乱に寄生する社会のダニみたいな存在なのです。
2015年5月27日の最高気温の分布

●マスゴミどもは、「地球温暖化で大変なことになる」 という大キャンペーンを張らなければいけません。マスゴミどもは温暖化の恐怖をしっかりと報道しなければならない。でなければ、マスゴミどもに存在意義はありません。10年前だったら最高気温の記録更新があれば、上を下への大騒ぎ報道であったが、例のクライメート・ゲート事件以降はマスゴミどもの騒ぎ方が手ぬるい。職務怠慢であります。クライメート・ゲートごときにひるんではいけない。地球温暖化の進行を阻止して人類の危機を回避するためには、原発を再稼働しなければいけないのはもちろん、温暖化防止グッズをドンドンと売らなければいけません。東京電量など電力会社はもちろん、(ただし沖縄電力は別物、原発に手を染めていない)、三菱・日立・東芝の原発ビジネス三羽烏が売上を伸ばさないと地球温暖化で大変なことになります。希代の利権者、御用学者のかがみ、山本良一氏が洲本市民会館で講演されたときに言ったように淡路島が海の底に沈没してしまいます。せっかく日本にも立山と剣岳の東側の雪渓に氷河があることが日本雪氷学会の研究者たちの手で証明されたのに、日本の貴重な氷河が消えてしまうではないか! 一定の寒冷刺激がないとうまく発芽できないリンゴが北日本といえども栽培できなくなってしまいます。夏に高温障害で米もできなくなって日本人の主食が不足、餓死する人もでてきましょう。(でも、考えりゃ、米は気温が低い春と秋に作りゃあいいけど。2回出来るようになると思うけど) ま、大変なことになるということになっているから、マスゴミどもは高温記録更新をしっかりと五月蠅いぐらい報道して、地球温暖化の危機を煽らなければいけません。
(なお、本段落は皮肉を述べています。)


暑いときは、やはり避暑登山がいいですわね。
平地の徳島地方気象台の最高気温は26日に31.4度、27日には30.5度です。高越山の山ろくにあるアメダス穴吹でも26日に30.7度、27日に31.8度となりました。まだ5月なのに夏の気温です。暑くて死にそうじゃわ。こんな時は西日本でも1000mを越える山の上に登れば、東方地方北部~北海道の涼しさに相当します。で、徳島大学病院に朝一番で診てもらったら9時半に終った。1時間ほどで高越山の船窪オンツツジ公園までやってきましたが、下界の平野部が涼しくなる夕方まで山頂一帯を散策した。今年になってからでも10回は来ていますね。いろいろ口実をつけて何回でも来ますね。ここが淡路島南部の南あわじ市から最短で雪景色を見に来たり、避暑に来れる場所なのです。


高越山は火山じゃない!
↓ 吉野川市山川町の国道192号線から高越山を見上げました。富士山型の成層火山みたいに見えますが火山じゃないです。そもそも、四国や瀬戸内地方の中東部には現役の火山は1つもありません。1000万年の大昔に活動を停止した火山の化石みたいなものならばありますが…。石鎚山・讃岐富士・小豆島・屋島など瀬戸内火山岩石区。高越山を火山だという人が結構いますし、一生懸命にそう吹聴する人がいるのは困ったことです。何も観察せず何も調べず文献にも当たらず思いつきで言ったり、オカルトや新興宗教的な盲信にハマってはいけません。富士山型の山容からたまたま火山かな? と見えるだけです。 地質図 を見たら分かる通り、高越山一帯は東西に長く伸びる三波川変成帯に所属しています。地下深くで低温高圧の変成作用を受けて形成された岩石から成る山で、沼島と同じ岩石からできています。変成作用を受ける前の母岩がいろいろなので、色々な結晶片岩類が観察できます。火山じゃ全くありません。
県道から高越山を見上げる

山川町の掘りか運河のような所 から高越山を仰ぎ見ました。非常に均整がとれた秀麗な山容であります。阿波富士と讃えられるだけのことはあります。冬に高越山の中腹以上が積雪するから、雪化粧した高越山は小型富士山そのものです。写真を撮った場所の近くの標高点では24mとか26mですから、高越山の標高1133mのほぼ全てを見上げていることになります。
高越山を見上げる

↓ 山頂付近を拡大しました。写真では分かりにくいのですが、高越寺のスギ林の切れ目がハッキリと見えていて、寺の建物の一部が見えます。高越寺は昨年12月の初めに住職さんらが雪中遭難死したため閉山していましたが、4月から開山して管理人が通っています。5月10日には盛大に柴燈護摩供法要が営まれたそうです。今度は8月18日にたぶん午前10時から盛大に護摩法要を行うらしい。目下、新しい住職さんを選任中であるとか。(寺に参詣してそう聞いた) 高越寺の崇敬者は地元よりもむしろ県外者とりわけ香川県高松市の者が多いとか。淡路島南部の南あわじ市にも崇敬者がいるみたいです。昨年5月の護摩法要のYou Tube動画がありましたわ。
高越寺錫杖祭柴燈大護摩厳修 おこぉつぁん 平成26年5月11日

山頂付近を拡大

↓ 小さな河川をコンクリート2面張りにしただけかもわかりませんが、川にしては水が流れず静止しているので 三日月湖 起源の用水路か掘りみたいにも見えます。ガマかコガマかヒメガマなのか花がないと同定が難しいですが一面に生育しています。マコモもかなり混じっています。マコモは上等な山菜で、マコモの新芽の肥大部分はマコモ竹と言ってタケノコみたいな形で味はサトイモに似ています。山菜というよりも中国野菜として認知されています。水辺には水辺特有の山菜があるものです。また、マコモの種子はワイルドライスで東南アジアの長粒米をさらに長細くしたような形状で炊いて食べられます。マコモ米が手に入ったならば (採取できたならば) 試食してみましょう。
掘なのか? 三日月湖なのか?

5月26日の船窪オンツツジ公園です。青葉若葉のツツジ群落です。サクラには葉桜という言葉がありますが、ツツジには葉躑躅などという言葉はありません。しかしながら葉つつじという言葉を思うほどに見事に花がありません。葉だけです。警備の方も例年ならばまだまだ花があるのに、今年は花が早く咲くわ、裏年だわ、咲いた花もじきに散るわ、で最悪の年じゃと言っていました。
船窪オンツツジ公園は、葉桜ならぬ葉つつじだ!

↓ 本日 (5月26日) も剣山がよく見えています。5月下旬ともなれば南風が入って剣山に雲がかかることが多くなるのですが、駐車場の整理をしている警備の方の話では、このところ毎日剣山がよく見えているそうです。
剣山遠望


本日の植物観察
ユキノシタ であります。しばしば庭にも植えられます。高越山の登山車道を登るみちすがら沢山ありました。ちょうど開花期に当たっています。半日蔭のじめじめした岩肌とかコンクリート擁壁に自生しています。標高では海抜200~600mあたりで見られ、高い所にはありませんでした。
ユキノシタ

ユキノシタの花

↓ あまり一般的ではありませんが、ユキノシタの葉は山菜として知られています。写真のような葉を摘み採って天ぷらにして食べます。
ユキノシタの葉

ケシ科のタケニグサです。船窪つつじ公園にたくさん生えていました。タケニグサは有毒植物として知られていますから赤枠扱いとしました。葉の表面が白い粉を吹いたような色合いで、少し青白っぽい感じです。ちょっと見は結球していないキャベツの葉みたいに見えます。タケニグサの若い葉はキャベツの原種のケール (ツリーケール) の葉にやや似ています。青汁の材料にと手を出す人がいるかもわかりません。毒草ですので間違って食べないように。身近にあるクサノオウをはじめケシ科植物には毒草が多いです。ケシ科はみな毒草と考えるぐらいでちょうどよさそう。
毒草のタケニグサ


高城山のシャクナゲとシロヤシオ (その2)
●さて、徳島のヘソまでやってきました。ここが徳島県の真ん中?? なのですかな。まえから疑問に思っていたんやけど、それをどうやって調べたのでしょう? 素人考えで先ず思い浮かぶのは、板に徳島県の地図をペタリと貼り付け、徳島県の輪郭にそって糸のこぎりで切りぬき (プロに糸のこ盤で正確に徳島県を切り抜いてもらうほうがいいでしょう) 、出来あがった徳島県の形状の板を皿回しのごとくキリで回すのではなく、どの位置で重心がとれるか試行錯誤して調べるとか? この板には徳島県地図が貼りつけていますから徳島県の重心の地点が判明します。地図を貼りつけた側を下にして皿回し(徳島県回し)をするので、重心がわかったならばキリを強く押し付ければ穴があいて重心が確認できますよね。 それとも複雑な計算等で中心を求める方法があるのでせうかね?

徳島のヘソ

↓ 割合新しい看板ですが (2年前には無かったように思う) 、最近変な看板が増えているような気がします。近年剣山系でクマの目撃が増えているみたいです。吾輩も20年近く前ですが高城山で1回だけクマを見ましたわ。クマは出るときには出るでしょう。しかし、紀伊半島や剣山地のクマは比較的小さくそれほど凶暴ではなさそう…。(クマに遭遇して格闘しても大丈夫という意味では全くありません) 恒温動物は、同一種内では北に棲む集団ほど体が大きく、近縁種どうしでは体の大きな種ほど北に棲むというのは有名な 「ベルクマンの法則」 ですが、教科書ではクマを引き合いに出して説明されます。日本列島のクマたちも全く当てはまり、北海道のヒグマは格別に立派で大きく、本州のツキノワグマでも東北地方北部のものは結構大きく、紀伊半島や四国のクマは小さいですわね。 それはともかく、看板をあちこちに沢山立てるよりもスーパー林道の崩壊場所の復旧を急いでいただきたい。早く直さないと山岳観光客が来なくなります。 なお、徳島のヘソは地形図上ではここ。海抜約1490m。 +マークの所です。
新しい看板か?
クマ出没の注意看板

↓ 徳島のヘソから徳島市の方向を見ました。画面右の一番高いところが雲早山 (1496m) です。空気の透明度が高ければ画面中央に淡路島が見えるハズですが、今日は視程がせいぜい20キロほどです。淡路島南部と高城山とは60キロ前後あるので全然ダメですわ。
雲早山の左に淡路島が見える筈

↓ ブナの新緑が美しいのですが、ケチをつけるわけじゃないのですが、やはり四国のブナは主幹の低い位置から太い枝がほうきみたいに出て、むかしコハブナ (小葉ブナ) と区別されかかったように葉が小さいです。地衣類の着生も多く肌があばただらけで綺麗ではありません。やはり、四国のブナは野武士的なゴツゴツさが否めません。特に高城山のブナは武骨です。南高城のブナは格別にゴツゴツしてます。日本海側や北日本のブナがシラカンバと見紛うほど肌が白く、スラと率直に真っ直ぐに伸びあがり、貴婦人のような上品な美しさがあるのとは対照的です。 あまり四国のブナをけなすと四国の岳人に怒られますが、そんな野武士ブナが輝くときがこの5月の新緑の季節であります。
ブナの新緑が美しい


シロヤシオ自生地からの展望
シロヤシオの自生地として有名な南高城山 (標高1570m余り) にたどり着きました。地図上の場所はここ ですが地形図に山名の記載はありません。しかし、地元の人や山登りはこのピークを 「みなみたかしろ」 と呼んでいます。歴史的な由緒のある山名ではなく、たんなる通称なのかもわかりません。先ずは眺望を堪能します。

↓ 南高城山から剣山を眺めました。距離は14.5キロ先であります。ちょうど淡路島内で言えば諭鶴羽山と先山の距離 (14.0キロ) とほぼ同じで、意外に近いという印象がします。
南高城山から剣山お遠望

↓ 少し拡大。一番高いところが剣山 (1955m) です。少し霞んでいますがクッキリ見えています。今日 (2015年5月23日)は 午前9時の地上天気図で梅雨前線は四国のはるか南方海上の北緯27度~28度あたりにあります。で、北緯33度51分にある剣山からは約700キロ南です。(緯度1度の南北差は111キロ) 前線面が北に向かって這い上がるとき、700キロ北では前線面は海抜2500m当たりかな? という感じです。つまり天気が悪いにもかかわらず、山々に雲がかからずに眺望が利くのは梅雨前線から距離があるためですね。
雲底は剣山より高いところにある

↓ 矢筈山 (1849m) を遠望した。約25キロ先にあります。
矢筈山を遠望


シロヤシオの観察 (お花見)
↓ シロヤシオと葱坊主です。葱坊主とは国土交通省のレーダー雨量観測所のことですが、山登りたちがそう呼んでいます。人によってはこけしと言う人もいます。国交省は住民の皆さまの生命や財産を護るために雨量観測をしている施設なのに、「葱坊主」 だの 「こけし」 だのとんでもない。と怒るかもしれませんが吾輩が言っているのではありません。拡散はしているかもしれませんが…。
シロヤシオと葱坊主

↓ 少し拡大。
シロヤシオと葱坊主

↓ 葉の開葉とともに花が咲く上に、白い花なので、シロヤシオの花は葉陰で目立たないです。アケボノツツジやミツバツツジ系統の花のような豪華さはありません。西洋画的なケバケバしさではなく、日本画的な落ち着いた感じの花です。
花は葉の陰で目立たない

↓ 花冠は5裂して、裂片の先端はやや尖っています。花冠の基部 (底) には緑色の斑点があります。写真はやや古くなった花なので茶色いシミが出ています。
花冠は5裂して、裂片の先端はやや尖っている

↓ 葉は枝先に5枚輪生しています。
葉は枝先に5枚輪生する

↓ 幹の径は20センチ以上になり、樹高も5mぐらいになり日本のツツジ属植物ではかなり大木になる。樹皮は亀甲状にひび割れています。
幹の径は20センチ以上になりツツジ属では大木

↓ シロヤシオの集団ですが、見事に根曲がりになっています。ここは南高城の北斜面です。豪雪地帯の樹木が根曲がりになるのは分かるんですが、これって積雪の影響ですか? 高城山の積雪がどの程度なのか観測施設がないから全く不明ですが、太平洋側の山なので日本海側よりも遥かに少ないハズです。かつての剣山測候所のデータで、最深積雪記録は2m90センチですが、ふつうはせいぜい1m前後で吹溜まりで2mといったところ。高城山は剣山より標高が低いのでもうすこし少なめでしょう。ただ、微地形の形状によりそこにどんどんと雪崩た雪が溜まることはありましょう。ひょっとしてこの根曲がりシロヤシオのところに格別に雪が雪崩落ちてくるのかも分かりません…。
根曲がりは積雪の影響??


花と訪花昆虫は双利共生の関係か?
ツツジ属植物の花にはたいてい 「蜜標」 と呼ばれる斑点とか斑紋があります。「ガイドマーク」 とも呼ばれますよね。蜜標はここに蜜がありますよと、花粉を媒介する昆虫など (ポリネーターと言う) に蜜のある場所を告知する標識で、ツツジ属の花にはたいていありますね。ホンシャクナゲやオンツツジやモチツツジなどでは明瞭にあります。高城山のアケボノツツジではあまりハッキリわかりません。ツツジ属でもやや不鮮明な種も一部にはありそうな感じ。ツツジ属の花では普通は花冠の基部の上側にあることがほとんどですが、高城山のシロヤシオでは、花冠の基部の上側にも下側にもあるようです。つまり、花冠の基部にぐるりとあるようです。5裂する裂片の先端は尖っていますし、どうも高城山のシロヤシオは東の方の物と形質が若干異なるのか?

↓ 高城山のシロヤシオでは花冠の基部にぐるりと蜜標があるようです。
シロヤシオの蜜標

↓ 高城山のホンシャクナゲです。花冠が7裂しますが、花の上側の裂片3枚の基部に蜜標があるみたい。
ホンシャクナゲの蜜標

↓ 砥石権現のカタクリの花です。6枚ある花被片の基部~中ほどにギザギザの帯状になった蜜標がありますわね。やや変な形です。
カタクリの蜜標

●ツツジ属の蜜標を観察していると、花と昆虫たちの双利共生の桃源郷に見えてきます。花は昆虫たちに蜜という報酬 (花の立場では代償) を与えるかわりに、花粉を運んでもらうという労苦 (花の立場では利益) を課します。花も昆虫も双方がメリットもデメリットもあるわけで、ご互いさまです。しかしながら双方がトクになる関係です。紛れもなく双利共生の関係にありますわね。 じゃあ、花と昆虫の関係はほのぼのとした良い関係ばかりなのか? といえばそうじゃないみたい。その実例が高城山にもあります。


【付録記事】 花粉媒介昆虫たちの命を奪うヒドイ花!
●高城山の南側登山口 (ソフトバンクの携帯基地局があるところ) のウラジロモミ林の林床に、ミツバテンナンショウが沢山生育しています。テンナンショウ属の植物たちには 「性転換」 するという性質が良く知られています。その株の栄養状態が悪い時には (地下のイモが小さいときは) オス株ですが、栄養状態が良くなると (地下のイモが大きくなると) メス株に転換します。種子から生長していく段階で、無性株 → オス株 → メス株と変化していくのですが、メス株が何らかの要因で葉を失うなどしたら栄養状態が悪くなり (地下のイモが小さくなり) オス株に戻ります。つまり、オス株 → メス株への転換は可逆的であります。

ミツバテンナンショウ
↑ 葉はふつう2枚あって、それぞれは3小葉から成ります。3出複葉がミツバみたいなので、ミツバテンナンショウです。テンナンショウ属植物は変異が大きく中間型が出てくるので同定が難しい植物とされますが、本種は識別が容易なものです。

捉えられた昆虫たち
↑ 仏炎苞を開いてメス株であることを確認しました。写真では分かりにくいのですが、案の定、キノコバエの一種と思われる昆虫が2匹死んでいます。どういうことかと申せば、オス株の花に入りこんだキノコバエは体中に花粉をつけさせられます。テンナンショウ属の花は落とし穴みたいな花で入ったら最後なかなか出られません。なんとか出ようともがくうちに花粉をつけさせられるという寸法です。しかしオス株には仏炎苞の基部に外に出る隙間があります。で、なんとか花の外に出られるのですが、メス株の花に入ったら最後、出る隙間がありません。結局、花粉を運搬させられたあげく送粉昆虫は花の中で死んでしまいます。やがて、食虫植物に捉えられた虫みたいに肥やしになるのでしょうか?? 花粉を運ぶという仕事をさせておきながら、命を奪って肥やしにさせられます。何というヒドイ話であろうか! ま、ヒトの世界にもそんな話は沢山ありますね。原発利権者どもなんかは典型例です。

●淡路島に帰ってから、島に自生しているアオテンナンショウの花を観察しました。花が終ったあとの枯れた仏炎苞をそろっと剥がすと、訪花昆虫の遺骸がありました。遺骸が植物に吸収された形跡は全く確認できません。したがって食虫植物のように虫を肥料にしてやろうという狙いはなさそうです。仏炎苞の中の袋小路で虫たちを、もがき動きまわらせて、100個前後ある本当の花すべてに花粉を付けさせようとしているだけと思われます。しかしながら肥料にしなくても命を奪う結果は同じです。テンナンショウ属植物たちはあくまでも自己の都合や利益のために他者を利用し踏みにじっていることには何ら変わりません。やはり、原発利権者どもも全く同じです。すでに原発ゼロで日本の経済も社会も回っています。原発は要らないことが鮮明に判明しています。電気料金の国際比較を調べたら、原発のない国の電気代は安いです。原発が安いなどという真っ赤な大ウソはとっくにバレていますよね。




高城山のシャクナゲとシロヤシオ (その1)
●2015年5月23日 (土曜日) に徳島県の名峰の 高城山 にシャクナゲやシロヤシオのお花見に行ってまいりました。ことしは高城山一帯ではツツジ属植物の多くが花の裏年であります。シャクナゲのみならず、純白無垢の美しいシロヤシオも、目の覚めるような真っ赤なオンツツジも、赤紫色があざやかなミツバツツジ類 (トサノミツバツツジ・アワノミツバツツジ・ツルギミツバツツジ) も花が少ないです。葉ばかりの樹が目立ちます。特に、絢爛豪華に爆発したかのごとく咲き誇った昨年のシャクナゲを 「大宴会の宴たけなわ」 と比喩するならば、今年のシャクナゲの花の不毛は 「飲み食い散らかした宴のあと」 という印象です。花見客が少ないような印象で、ひっそり閑としておりましたわ。


高城山に来たら名物カレーを食べなければいけない、らしい。
●1人で来ようと、複数で来ようと、動植物を解説してくれる先生を先頭にして大名行列で来ようと、また来訪の目的がお花見・写真・山頂で無線・山で野宿する・山の絵を描く・雲海を見る・登山・オフロード走行を楽しむ・マウンテンジョギング?・森林浴・山菜採り・きのこ狩り・岩石標本集め・植物観察・野鳥観察・自然観察・何かの調査・なんとなく山中を徘徊する?・自殺する断崖絶壁を捜す?‥‥、人それぞれ来訪の目的はあまりにも十人十色で列挙しきれませんが、その目的の如何にかかわらず高城山に来たら、レストハウス 「ファガスの森 高城」 に立ち寄って有名な 「シカカレー」 を食べなければいけないらしい。そして管理人の地下足袋王子さんに挨拶をしなければならないらしい。ちょうど、登山道で出会った人に 「こんちわ!」 と元気よく挨拶するようなものであります。

↓ 写真は地下足袋王子さんが直々に皿に盛ってくださった名物のシカカレーです。なかなか美味いカレーです。写真で2皿あるのは吾輩が大食漢ぶりを発揮するのではありません。同級生のオオ君と来たからです。お花見にはいつものおばちゃんら、もとい! お姉さんらを連れ出さなかったのは 「花がないじゃないか!」 と吊るし上げになる危惧があったからです。

ファガスの森の名物「シカカレー」


やはり、シャクナゲの花は顕著な裏年だ!
花が全くないということはないが、非常に少ないです。シャクナゲの樹の下で、花見しながら弁当をたべるという雰囲気じゃありません。かろうじて写真が撮れただけで良しとしなければなりません。来年の花に期待しましょう…。
シャクナゲの花は顕著な裏年

↓ つぼみの色は濃いです。
つぼみは花色が濃い

↓ 満開の花です。綺麗ですわねえ。シャクナゲは花木の女王とか、深山の麗花 (れいか) と讃えられるだけのことはあります。
満開の花

↓ シャクナゲの花の特徴の一つに、開花後しだいに褪色するという性質があります。写真の花は、7裂する花冠の先のほうがやや色が濃く、花冠の下部の合着している部分が色が薄いです。面白い色合いの花ですが、この個体に特有なものか? そもそもシャクナゲの花はみなそうなるのかは不明です。
開花後は褪色して花色が薄くなる

↓ 今年は色々な花の咲くのが早く、お花見には数日~1週間遅かったようです。
花見には1週間ほど遅かった

↓ 林床にはシャクナゲの幼樹が沢山生育しています。親樹が枯れても後継ぎの樹が控えていますから、シャクナゲ群落の維持は大丈夫でしょう。危惧があるとすれば、山採り苗木を販売している園芸業者がいまだにいることです。写真の物ならば掘り盗って植木鉢に移し替え、2000円の札をつければ売れましょう。タチの悪い園芸業者を根絶する決めてはありませんが、山採り苗木を買わないことです。山採り苗木かどうか見抜くのは難しいですが…、
しっかりと後継樹が育つ

悪質園芸業者が盗る恐れがある


高城山のコウヤマキ
↓ シャクナゲ群落の中に コウヤマキ が1本ありました。高木層にブナの大木があり、コウヤマキはブナの大木に被陰されていて生育があまり良くありません。で、枝ぶりが男性的ではなく、やや枝が垂れさがり気味です。葉の着きかたもやや少ないような気がします。コウヤマキは仏さんをを祀るときの花というイメージがありますが、「世界三大美樹」 とか 「世界三大庭園樹」 とか称されています。しかしまあ何を以ってどういう基準で美しさを評価するのか? きわめてあいまいです。まあ、ひねくれずに率直にコウヤマキが世界三大美樹だと認めても、じゃあ庭に植えられるのか? という問題がありますわね。「あの人、変わっているわね。仏さんの木を庭に植えてるわよ!」 と陰口を叩かれるのがオチです。 「いや、これは世界三大美樹なんだよ。こんなに美しい木はほかにはあれへんのよ」 と抗弁しても一般には通用しないのではないか?

高城山ではあまり見かけない樹木ですが、シャクナゲとセットで出てくる場合が多く、つまりシャクナゲと同様に岩場を好む傾向がハッキリ見られます。リンクの記述にあるように、「環境条件に対する要求度が低いので、他の競争者が少ない場所に土地的極相として生育している」 ということですが、敷衍するならば、コウヤマキは本来はどんな条件であっても生育出来る樹木だということです。生育可能な環境条件の範囲が広いということであり、つまり土質を選ばないし、乾燥地でも湿潤地でも、少々気温が高かろうが低かろうが結構どんなところでも生育できるのです。しかしながら、条件のいい最適地の場所では他の広葉樹のほうが生育が良く、コウヤマキは簡単に競争に破れます。で、結局、他の広葉樹では生育しにくい岩場とか痩せ尾根ならば生きられる、あるいは、そういうところでしか生きられないのがコウヤマキという樹木なのでありましょう。本来はどこでも生育出来る性質があるので、人が少し世話をしてやれば夏が暑い平地の庭や寺でも良く育ち立派な大木になりますよね。

コウヤマキ


こちらは砥石権現のコウヤマキ
↓ こちらは砥石権現 (といしごんげん) (標高1375m) の山頂直下の岩場にシャクナゲと共に生育するコウヤマキです。個体数は10本か20本か数えないと分かりませんが、ひとかたまりの集団になって自生しています。尖った円錐形の樹形のものがコウヤマキです。葉が濃緑なので黒々と見えます。向こうの山が高城山です。写真は2015年5月5日に撮影
砥石権現のコウヤマキ

↓ 少し離れて見ると、クロマツの枝や葉のように見えなくもないのですが、近づいて見ればひとめで違いが識別します。葉は太く1節に30本も40本もたくさん輪生しています。節間が短いのでマツみたいに見えてしまいますが、葉の形状や葉の枝に着きかたはマツとは全く異なります。
こちらは砥石権現のコウヤマキ

葉は極太のマツの葉みたい


5月5日に既に開花したシャクナゲがあった
↓ 5月5日の時点で、このコウヤマキ自生地の海抜1300mの高所で、既に開花したシャクナゲがありました。今年は3月中旬以降は急激に暖かくなり、気温は平年値を上回る状態が続いています。芽出し・開花・展葉・結実などが何時起こるか? という生物季節現象が平年よりも1週間とか1旬早いようですわ。 しかしながら、気温の高い状態がそういつまでも続くハズがないのも通例です。陽あれば陰もあり、動あれば反動もあるのが自然なのであって、こりゃあ、今年の夏は冷夏だよね。原発利権者どもには厳しい夏になるのではないか? (冷夏で電力需要が伸びず、原発を再稼働しないと停電するぞと脅迫ができなくなる)
5月5日の時点ですでに咲いていた



神山町裏山の尾根一帯にもシャクナゲの花は皆無!
本日は2015年5月22日 (金曜日) であります。

●週2回、徳島大学病院に通院することになったのですが、本日行ってきました。朝早くに治療してもらったので9時半に終った。このまま真っ直ぐに淡路島に帰るのはモッタイナイ。そこで、神山町の役場の裏山のシャクナゲの開花状態を見に行きましたわ。シャクナゲは1個の花もなく前代未聞の花の不作であります。役場の裏山といっても里山ではなく、海抜1200~1300mの尾根が東西に続いていて、そこは剣山スーパー林道のルートでもあり、眺望は絶佳で山の上から淡路島が指呼の間に見えます。


↓ 神山町役場まで来ました。画面中央にそびえる山は焼山寺山です。国土地理院の地形図では、神山町役場は、 この場所 (+マークのところ) です。役場から西へ300mのところに野間殿林道の入り口がありますが、それを登ります。
神山町役場

↓ 小一時間登ると柴小屋駐車場に来ました。ここはアケボノツツジの名所として有名な薬研谷への登山口ですが、場所はここ です。海抜は1150mです。
柴小屋駐車場に到着

柴小屋をはじめ剣山スーパー林道からの眺望
↓ 柴小屋から徳島市方面を俯瞰した。
徳島市方面を俯瞰する

↓ 拡大すると淡路島の南部の山々が見えています。徳島市の中心部は眉山に隠されて見えませんワ。
望遠すると淡路島が見える

↓ 剣山スパー林道の途中から神山町の街並を見降ろしました。谷底から尾根までの比高が正味1000m少し越えているので登高感がある眺望です。
神山町の街並が谷底に見える

↓ このあいだ登った高越山 (1133m) がすぐそこに見えます。
高越山も見える

↓ はるかに矢筈山 (1849m) も遠望できます。
遥かに矢筈山も

↓ 砥石権現 (1375m) や西砥石権現 (1457m) も見えています。はるかに剣山 (1955m) や丸笹山 (1712m) の山頂付近が手前の山の間から僅かに頭を出しています。
砥石権現も見えている


秘密のシャクナゲ自生地に、花は1個もない!
ようやく秘密のシャクナゲ自生地にたどり着きましたが、ほんとに花が全くありません。こんなに花がない年ははじめてです。前例がありませんわね。ここのシャクナゲには葉の裏面に赤褐色の毛がびっしりとあります。よってホンシャクナゲというよりも、分類母種のツクシシャクナゲと解するべきです。
シャクナゲに花はなし

葉の裏面に赤褐色の毛がびっしり


ここのオンツツジは今咲いている
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本日の植物観察
サトイモ科テンナンショウ属のムサシアブミであります。この付近の山々には付属体が真っ白なお餅みたいなユキモチソウが多いことで知られていますが、ちょっと変わったテンナンショウ属のムサシアブミがあったので写真を並べます。スギ植林地の中に見られ、大きい個体や小さい個体などけっこう個体数は多かったのですが、1つだけ巨大なものがありました。ムサシアブミは葉が2枚あり、それぞれ小葉が3枚づつで構成されています。1枚の小葉で長さなんと40センチ超です。ビックリの大きさです。

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今年の船窪オンツツジ公園は希に見る花の不毛!
本日は2015年5月20日 (水曜日) であります。

●昨日の5月19日また船窪オンツツジ公園に行ってまいりました。 徳島県にある有名な花の名所です。 まっぷるおすすめ! の旅行情報サイト、 徳島県観光情報サイト 阿波ナビ、 吉野川市公式サイト などを参照。 国土地理院地形図 ではここです。

タライマワシか??
1週間前に、口腔外科の分野の病を得て手術の必要性ありということで、島内の最寄りの歯科医院から 「徳島に行ってくれ」 と紹介状を持って徳島大学病院を受診したのであります。すると、「うちで治療するほどではないね、島にお帰りください」 と逆紹介状を渡され、島の医院に舞い戻ったのであります。ところが、最初に診てもらった島の医者は困惑した表情です。 「徳大に電話しょうわ」 とけっこう長い時間電話してかけあっていましたわ。「よっしゃ、話はついた。やっぱり徳島大学病院に行ってくれ。先方の了解取ったわ。」 なんとなくタライマワシにされたような感じですが、医者のぶつぶつと言う言葉の片鱗からホンネを推測すると、見解に相違があるみたいです。あくまでも吾輩の勝手な想像ですが、

島の開業歯科医‥‥うちでは少し荷が重いわ。設備・スタッフの陣容からいってちょっと無理かな? 無理はせんほうがいいわな。もし何かあっても、うちじゃ対応出来れへんしな。難しい患者はさっさと徳大病院に行ってほしいよな。難しい患者を無理して診よって、もし上手くいかんで、患者が文句を世間で言いふらしても困るしな。

 (注、この医者が徳大病院への転送を勧めるのは徳島大学出身者だから)

徳大病院歯科医‥‥○○先生は困ったもんだな。うちに患者を転送せんでも、その程度の症状ならば町医者でなんとか治療できるのに…。そういちいち患者を転送されたら困るわ。うちは 「特定機能病院」 に指定されておる。程度の軽い患者を診よったらうちの沽券に関わるわ。だいいち忙しいしな。テンテコ舞いじゃわ。 

●もちろん吾輩の勝手な想像でしかありません。タライマワシの真相は別のところにあるのかもわかりません。命を脅かす危険性の病の疑いがあったのですが、その疑いは晴れ、いちおう手術も回避できたし、当面は保存療法でいくとなったのでヤレヤレです。当分の間 (2~3ヶ月) 週2回徳島に通院するということになりました。徳大病院の医者は 「淡路島から通院できますか?」 と心配してくれましたが全く大丈夫。地図を見りゃ分かりますが、県西部の三好市とか県南部の旧日和佐町あたりから来るよりも、南あわじ市から来るほうが遥かに近いのです。 いつも思うんですけど、淡路島が兵庫県に入っていても全然いいところがありません。圧倒的多数の人口を擁する阪神地区の人らに煮え湯を飲まされるだけなんです。せめて淡路島南部だけでも兵庫県から脱退して徳島県に編入してもらえないものだろうか? そもそも昔は淡路島は徳島藩の領地でしたし、今でも経済・文化的に淡路島南部は徳島県との結びつきは強力です。

●それはともかく、徳大病院に通院するならば朝早くに行けば10時には終ります。通院の日を四国の植物観察の日に充ててもいわけです。ただし、時間的にあまり遠くには行けませんが。たとえば、祖谷地方まで行くとか、室戸岬まで南下し高知県側の山に登るとかはちょっと無理です。



船窪オンツツジ公園のお花見は絶望的!
お花見がしたいというのであれば、行くだけムダです。やめときなさい。例年5月20日から25日ぐらいが開花のピークのように思います。この23日24日の土日は賑わいが予想されるところですが、もはや花はありません。葉 (新緑とか青葉若葉) を見るとか、高越寺に参詣するならばともかくも、花を見るのであれば行かないほうが宜しい。花見客をあてこんだ商売人や、市の一番の観光資源とする吉野川市に叱られるかも分かりませんが、今年の船窪ツツジは全くダメじゃというのが事実であるから、しかたがありません。 ダメな要因は次の通りでしょうかね。

 ①、そもそも、今年は裏年であって花が非常に少なかった。
 ②、今年の天候は不順で、予想外に、あまりにも早く咲きすぎた。
 ③、大勢の花見客に観賞される以前に、思わぬ強風で花が全部散ってしまった。



以下の写真は2015年5月19日の午後
船窪高原は海抜1060m
↑ 船窪高原は海抜1060ー1070m。平地よりも気温が7~8度下がるので、夏に行ってテントを張り避暑をするのには宜しい。西日本平地の猛烈な夏の暑さは耐えがたいものですが、北海道や信州に避暑に行くにはカネも時間も要るので、ある意味では山の上が疑似的北日本です。夏の避暑のみならず、冬の雪景色を見に来るのもいいです。

ツツジ群落の西の部分
↑ 船窪つつじ公園の展望台の上から眺めた光景です。オンツツジ群落の西の部分です。花などありません。青々としています。これではタダの雑木の密林でしかありません。オンツツジの推定樹齢300年の古木が沢山などといっても、伸び放題の頭髪と同じで鬱陶しそう。国指定天然記念物であり、西日本一のオンツツジ群落と讃えられるのに、これでは面目まる潰れでありあす。

ツツジ群落の真ん中あたり
↑ オンツツジ群落のまん中あたり。例年ならば山火事が起こっているのかと思うほど見事に赤く萌え上がりますが、今年はサッパリです。ま、そもそも今年は裏年で花のない個体が多かったです。そこに加えて、5月12日に台風崩れの低気圧が四国の沖を東進しました。吾輩はその12日に悪天候のなかここへ来まして多少は花があるのを確認しています。鳴門大橋の上は強い南風でしたが、高越山の山上は風がそれほどでもなかったのです。本日19日に駐車場の交通整理をしている警備員の方に話を伺うと、台風崩れの低気圧の翌日の13日に吹き返しの強い西風があり僅かな花を全部散らしてしまったとのことです。残念!

ツツジ群落の東の部分
↑ オンツツジ群落の東の部分です。花はほとんどありません。吾輩もほぼ毎年このオンツツジ群落を見にきていますけど、ここまでヒドイ状況は初めて見ました。警備員の方もこれほど花がないのは過去30年間で前例がないと言っていました。開花のピークの日曜日には誇張ではなくそれこそ “立錐の余地もない” ほどの人出です。駐車場は徳島のみならず周辺の県のナンバーの車で埋め尽くされます。今年は、観光客相手の商売人が商売さっぱりでお気の毒です。

僅かに残るオンツツジの花
↑ わずかに残ったオンツツジの花です。オンツツジの語源は、よく生長すると樹高が6~7mに達し、雄 (オス) のようにたくましくて立派なツツジという意味です。枝先に2ー3個の花をつけますが、花着きのいい樹を観察すると枝先に4個ときには5個の花も出現します。花の色は朱色ですが、5裂する花冠の内側かつ上側の下部に濃い桃色の斑があります。葉は基本的には枝先に3枚着きます。花がなければミツバツツジの一種かと勘違いする葉です。垂直分区の分布域は吾輩の観察では、暖温帯上部~ブナ帯下部あたりが中心になるように思います。海抜500-1300mあたり。水平分布の分布域は紀伊半島~四国~九州中南部あたりが分布の中心かな。ただし紀伊半島では品種のムラサキオンツツジ (紫オンツツジ) になるみたい。

花はありません、落ちたあとです。
↑ オンツツジ群落の近くに行って観察しても、やはり花はほとんどありません。もともと花がなかったか、あるいは花があっても強風で落ちたあとばかりです。

山菜の採集場か?
↑ オンツツジ群落と車道の間が草地になっています。以前は沢山のオンツツジの苗木が植えられていましたが、天然記念物の群落に苗木を植えるのはおかしいのではないか? という疑問や批判があがりましたよね。で、引っこ抜いたのか? 動物たちに踏み荒らされたのか? ハッキリしませんがオンツツジの苗木があまり残っていません。で、ヒトの山菜採りの場所になっています。花見客が採り頃のイタドリの芽をビニール袋一杯に採っていました。いまや高知県のみならず徳島県でもイタドリが山菜として認知されるようになりました。たしかにイタドリの芽を佃煮ふうに煮たものは美味いですね。

本日の収獲
↑ 本日の収獲です。船窪高原産のワラビです。1000mを越える標高です。平地よりもちょうど1か月半季節が逆戻り (検証) します。4月の初めごろに相当し、取り頃のワラビがありますわね。ただし、大勢の花見客が山菜採りをしたあとなので、写真のもので全部です。僅かしか当たりませんわ。あまり大きな声で言えませんが、この状況ならば1カ月後に来るのが狙い目です。そのころ2番芽がわんさかと出る筈です。

(検証) 徳島地方気象台の観測データ (日平均気温の平年値) を見ると、5月19日の日平均気温の平年値は19.4度です。船窪高原の標高を1060m、気温減率を0.65度/100mとして計算すると標高ゼロ地点よりも6.9度気温が下がります。ここで船窪高原は森が多く、しかも山頂なので空気が淀みにくく日中の気温が上がりにくい条件が存します。よって日中に気温が上がりやすい平地よりも、平均気温の低下はやや強めに出ると考えられます。約7度の気温低下以上の8度とか9度の低下の可能性もあります。徳島地方気象台のデータで19.4度から7度下げると12.4度ですが、それは徳島市での4月3日の気温に相当します。8度下げると3月30日、9度下げると3月22日の気温に相当します。よって、船窪高原では5月19日の気温は平地ならば3月下旬~4月上旬ころの気温に相当し、1か月半あるいはもう少し季節が遅れるという勘定になります。実際に、船窪高原で採り頃のワラビが今出ているという現象とピタリと符合します。平地では3月下旬~4月上旬にワラビが出ていました。

●おまえは 「取ってもいいのは写真だけ、残してもいいのは思い出だけ」 と言うてなかったか? という批判もあろうかと思います。たしかに何べんもそう言うたけど、人はだれでも本音と建前を使い分けますね。原発利権者なんかは特にそう…。腹の中じゃヤバイなと思いながらも、「ニコニコしている人には放射能は来ない」 と言い放った放射線医学の権威の山下俊一氏など典型例です。反対派に問い詰められて 「立場上そう言うしかなかった」 と本音と建前を使い分けたことを自白しましたよね。時と場合により取ることはあります。この場合はオンツツジの苗木が雑草に埋まらないように、ワラビやイタドリを取ってあげたほうが良い結果となるわけです。ワラビやイタドリは希少植物ではなく、絶滅の危惧など皆無で、逆にはびこって困るほどです。ヨーロッパ各地に日本のイタドリが侵入してはびこっています。ヨーロッパの在来植物がイタドリに駆逐されつつあり、駆除に困っていると伝えられています。で、国際自然保護連合 (IUCN) はイタドリを “世界の侵略的外来種ワースト100” に指定していますね。ワラビは侵略的外来植物ではありませんが繁殖力は強くよくはびこります。山菜ファンの皆さまは大いにイタドリとワラビを取ってどんどん食べましょう!


オンツツジの花はダメでも、眺望はとても素晴らしい!
素晴らしい眺望
↑ 船窪オンツツジ公園の展望台から、重畳 (ちょうじょう) する四国山地東部の高峰群を一望できます。

剣山がくっきりと見える
↑ すこし拡大してみました。方向は南南西です。ひときわ高いところが剣山 (標高1955m) です。

こちらは矢筈山
↑ 西を眺めると矢筈山 (標高1848m) の重厚な山容が一望できます。

淡路島が見えている
↑ こちらはつつじ公園の展望台からではなく、高越寺に行く途中の立石峠から眺めたものです。徳島平野の向こうに淡路島が指呼の間に見えています。淡路島の南に浮かぶ沼島 (ぬしま) も見えています。すこし霞があるので写真では分かりにくいのですが、冬ではない季節にこれだけ見えたら上等舶来です。この眺望が見えれば、オンツツジの花がないなど帳消しです。


逆に、淡路島南部の海岸から眺めると‥‥
南あかじ市灘土生から遠望
↑ 淡路島のほぼ最南端に近い 南あわじ市灘土生 (なだはぶ) というところ (+マークのところ) から、紀伊水道を隔てて高越山を遠望したらこう見えます。高越山は矢筈山系を隠すような感じで見えていますが、矢筈山系のほうが標高がかなり高いので、矢筈山 (1849m) の山頂付近の稜線が見え隠れしています。南あわじ市灘土生と高越山との水平距離は58キロです。徳島市からは眉山が邪魔して高越山が見えないエリアが多いし、矢筈山となると手前の山々が邪魔して全然みえません。距離は遥かに遠くなるのですが、空気の透明度が高ければ、淡路島南部からのほうが徳島県の高峰群がよく見えるんですわ。 特に冬場はくっきりと鮮明に遠望できます。 で、秋遅くになったら双眼鏡で観察して、たとえば 「海抜1200m以上で雪が積もったな」 などと確認してから雪の見物に行きますね。


少しばかり余談
●オンツツジは典型的な 襲速紀要素 (そはやきようそ) の植物であります。淡路島の諭鶴羽山系にもオンツツジが自生しますが、船窪つつじ公園のような立派な古木は1本もありませんわ。小さな個体ばかりです。淡路島南部の山にオンツツジの古木がない理由は、離島といえ京阪神から至近距離だからです。かつて燃料革命以前の薪炭が燃料であった時代に、淡路島は京阪神の薪炭供給のために全島の山が丸坊主に伐られたからです。つまり、淡路島の自然が貧相であるのは、大都市近郊の里山の自然が貧相であるのと同じ理由であります。日本国内で最も歴史が長い地域の一つである近畿地方中部は、古代から人口密度が極めて高く、都 (みやこ) の建築や生活を維持するために徹底的に周辺の森林が伐られました。周辺の自然がメタメタに破壊されましたわ。近畿地方中部には、めぼしい希少植物や貴重な植物群落が少ないのですが、それは淡路島も同様です。

昨夜に、わが南あわじ市の西淡地区で古代の銅鐸が発見されたと全国ニュースですが、考古学的には大ニュースかもしれませんが、自然について考えると好ましいニュースではありません。逆に悪いニュースです。すこし敷衍しますと、ようするに古代から淡路島は海上交通の重要拠点であって、古くから人が住み人口も多かったハズで、森林が伐られ自然が破壊されてきた傍証なのです。人が住み人口が多いということは必然的に自然破壊の下地です。その象徴が発見された銅鐸であるわけです。考古学・歴史の関係者や愛好家たちから叱られそうですが、吾輩には報道された銅鐸が自然破壊の象徴に見えます。そもそも、青銅であれ黒金 (鉄) であれ金属類の精錬や鋳造には大量の燃料 (つまり木炭や薪) が必要ですよね。銅鐸自体が森林を破壊しないと製造できないわけですわ。奈良の大仏を造るためにいったいどれほどの森林が破壊されたことか!

●このあいだ吾輩の棲息する南あかじ市のお役人と話をしていたら、また 「淡路島の豊かな自然」 などと言うのですが、聞いていて、あたいは恥ずかしくなりましたわ。そんなことを言うとったら自然が豊かに残る地方の人たちに笑われるということが分からないようです。だから、鳴門の渦潮を世界遺産に! などというヨタ話に踊らされるのです。鳴門海峡は日本地質百選にも日本ジオパークにも選ばれていません。日本国内でさえ選ばれないものが何で世界遺産に選ばれるだろうか? たとえるならば、国内の文化勲章に選ばれないものが世界のノーベル賞を目指すようなハナシです。(ただし田中耕一氏のような例外はありますが) なお、南あかじ市のお役人の弁護も申し添えますと、実は地方自治体のお役人は、上位の環境省や文部科学省のお役人どものアホウな政策に踊らされているだけです。その意味では地方自治体のお役人は必ずしも上位団体の走狗なのではなく、振り回される被害者なのです。あまり具体的に書くと叱られますが、文化庁が世界遺産を目指せと地方に言うてくるし、ユネスコ崩れの世界遺産水先案内人が指南役として相談料を盗っていますわね。ようするに世界遺産利権が間違いなく存在しています。

●そもそも、世界遺産条約の目的は、締約国のそれぞれの文化遺産や自然遺産を人類全体の宝として、この宝を損傷や破壊などの脅威から護ろうとするものです。で、護るために国際的に協力をしたり、資金や人的資源の少ない国に対して援助体制を築こうとするものです。世界遺産は観光のための箔を付けるものでは全くありません。世界遺産で観光収入を得ようとするのは条約の趣旨からいって根本的な間違いです。観光収入を期待していいのは、その国の経済が弱くて世界遺産を護るための資金が乏しい国のハナシだけです。その意味は条約の条文にありますが、それもあくまでも世界遺産を護る資金捻出という枠の中での消極的な観光利用です。世界遺産を口にする連中は、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約 を読みもしていないか、あるいは読んでも条約の趣旨を完全に無視しています。条約の条文のどこにも世界遺産を観光のミシュラン星付けに利用して、観光客を誘致して金儲けしよう! などとは書いていません。どう拡張解釈してもそういうふうには読めません。やはり、この国はいろいろな面で相当に狂っているようです。



やっぱりアサリがいないわ!
本日の収獲
↓ ウナギが絶滅危惧種となって久しいのですが、アサリもやがて絶滅危惧種になるのではないか? と思われるほどアサリの漁獲高が激減していますね。様々な要因を水産関係の研究者たちが言っていますが、何か単一の要因ではなく、いくつかの要因が複合したものか? という印象がします。アサリが本当に獲れなくなりました。1時間あまり粘って獲ったのですが、たったこれだけです。30年前とか40年前には、粘ればバケツ1杯獲れましたが、バケツ1杯などというのは最早夢か幻です。アサリだけでなく、オニアサリも全然いなくなりました。アサリが全然獲れなくなったのを皆知っているので磯にだれも来ていませんわ。もし、乱獲が原因であるならば、だれも来ないから資源の回復が起こる筈ですが、その兆しは全くありません…。
本日の収獲 アサリ類

↓ “いそもん” です。いそもんという言葉は淡路島南部の南あかじ市でも洲本市でも共通しています。 (津名郡じゃどう言うのかよう知らんわ) いそもんと言うのは 「磯の物」 という意味なのであって、そういう名の海産生物名ではありません。クボガイ・クマノコガイ・シッタカなどのニシキウズガイ科の小型の巻貝を総称する言い方であります。写真のものはサザエのような蓋があるのでニシキウズガイ科ではなく、サザエ科のスガイであろうかと思います。茹でてキュウリの酢の物にしたら美味いのですが、身を貝から取り出すはなからおやつに食べてしまうので、なかなか料理になりませんわ。
本日の収獲 「いそもん」

↓ モズクでありますが、ちょっと時期が遅いかもしれません。良い品を採るには、淡路島南部じゃ4月頃のほうがいいでしょう。三杯酢で食べるととても美味いです。たくさん採れたら塩漬にして保存します。
モズク


本日の植物観察
↓ 海産種子植物のアマモであります。比較的に波が穏やかな湾や入り江で、底質が砂とか泥のところに生えています。大潮で最も海面が下がったあたり (最低低潮線) から漸深帯にかけて生えています。海の中に生えるといっても海藻じゃありません。あくまでも種子植物であって花が咲きますわ。小さな米粒ぐらいの花ですが、淡路島では4月初めころの大潮のときに開花します。ただし、常識的な花とはだいぶん異なりますので、最低限20倍のルーペがないと花の観察は無理です。 アマモはその生育海域の水質など環境の良好さの指標植物であります。アマモの生育地は海の中の草原で、魚の産卵場所であるし、また稚魚の揺籃でもありましょう。
アマモ
アマモの話題は沢山あるのですが、その一つに最も長い植物名であるということが言えましょう。リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ (龍宮の乙姫の元結の切り外し) という異名はとても有名です。 アマモの語源は諸説あるようですが、一説では 「甘い藻」 だとか…。葉の付け根の茎の部分 (本当の茎じゃなく偽茎かも?) が甘いのだとか? そう言えば、この草姿は野菜のニラに酷似しています。大きくなったら草丈が1mを超えますが、20~30センチの小さい物はニラそっくりです。甘いのかどうか確かめるのは材料が目の前にあるのだから簡単ですが、吾輩は山菜ファンであるが食毒不明のものは絶対に口にしない主義です。
アマモの観察


田舎暮らしはとても忙しく、遊んでいる暇はない。
本日は2015年5月17日 (日曜日) であります。

●田舎暮らしは本当に忙しいものです。まず山菜採りに忙しいですし、大潮ごとに磯に行かにゃならんので時間が全然たりません。遊んでいる暇などないのです。これがもし山奥の山村の田舎暮らしであっても同じです。離島じゃ磯に行くところが山奥じゃヤマメ釣りやイワナ釣りにかわるだけです。結局忙しいことには何らかわりません。以前に都会の人と話をしていたら 「田舎暮らしは自然の中でのんびりと、のどかでいいですね」 などと言われましたがとんでもない実情誤認です。田舎はモノを買うのに店がないし、田舎の賃金はとても低いので収入が少なく貧乏なので買えず、みな自分の食べる野菜ぐらいは自分で栽培するわけです。しかしながら、たとえばピーマンでもトマトでも手に入れようと思ったら、播種・苗作り・定植・施肥・堆肥作り・灌水・土寄せ・敷きわら・整枝・支柱・(消毒が嫌ならば)虫取り・シカよけの防護柵・畑の見回り・摘果作業・収穫‥‥、膨大な作業手順が要るわけです。田舎が 「のんびり」 とか 「のどか」 などということがあるもんか! とても忙しいのです。



本日の収獲
本日の収獲

↓ 今年は生物季節の全体が1週間早まっています。マダケの筍が早くも出てきましたわ。おそらく3月中旬以降は気温が平年よりも大きく上回っているためでしょう。この調子では、おそらく夏場には平年よりも気温が下回るフェーズに入るのではないかな? だいたいにおいて、気象 (気候) というものは平年よりも高め、平年よりも低め、この循環を2~3ヶ月のサイクルで繰り返すもので、いちいちマスゴミどもが騒ぎたてるようなことではありません。それにしても地球温暖化の騒ぎをマスゴミどもがほとんど言わなくなりましたわね。結局、地球温暖化対策にかこつけて税金にたかったり、あるいは必要ではない高額商品を従順な国民に売りつけようと、悪辣な大企業どもの宣伝係をマスゴミが演じていたことが歴然としています。気象学者は気象学者で温暖化の恐怖を喧伝して研究費をくすね盗っていたことがハッキリしました。 マダケの筍が温暖で早く出ようが、寒冷で遅く出ようが別段に困るわけではなく、出てきたら採って賞味すればいいだけです。

↓ マダケの筍です。何故か、淡路島では標準和名の 「マダケ」 を 「ハチク」 と言う人が多いです。なかば地方名として定着しています。世間で流布して定着しているからには無視できず、吾輩も人と話をするときには不本意ながら 「ハチク」 と言わざるを得ませんが、写真のものはマダケの筍であることを強調しておきます。特徴は筍の皮に黒い斑点があることと、滑らかで毛がないことです。
マダケの筍が出てきた


本日の収穫
理想的には竹藪の横で鍋に湯を沸かし、筍を掘るとただちに熱湯にヌカを入れて湯掻くことです。もたもたと時間が過ぎると強いアクが出てきます。美味い筍を喰おうするならば、本種は時間との勝負の筍であります。で、結局、市場性がないです。掘ってから2日も3日もたってスーパーの店頭に並んだのではアクが強すぎて (非常にエグいので) 喰えたもんじゃないです。
本日の収穫


本日の植物観察
サイハイラン です。マダケの竹林の中にありましたが、あまりにも光量不足で生育がかんばしくなく花着きが悪いです。しかも、葉がシカに喰われています。兵庫県版レッドデータではまだ貴重植物入りしていませんが、一応ラン科です。タチの悪い山野草愛好家どもの餌食になる危惧があります。で、自生地は非公開です。山野草を根こそぎ採取する園芸業者もタチが悪いのですが、山採り苗を買う山野草愛好家がいなければ商売が成立しないわけです。そういうふうに考えると、卵が悪いのか? ニワトリが悪いのか? はたまた両方が悪いのか?

サイハイラン

サイハイランの花

サイハイランの葉がシカに喰われた


高越山の植物。網羅するのではなく、思い付きでとりあげる。
●海抜880m辺りの所から吉野川を俯瞰しました。けれども天気が悪いのでよく見えません。よく見えませんが雲のすきまから薄らと平野部が窺えます。やはり淡路島の低い山とはちがって高さを感じますね。淡路島の低い山などいくら観察しても面白くありません。やはり1000mを越える山に来ると、淡路島にはない樹木や草が沢山観察できて初夏の日長といえども時間が足りません。本土や四国の山の植物を観察すると、多様性が豊かでたいへん素晴らしく、比すれば、島の自然の単調さや貧弱さが思い知らされます。

井の中のカワズの島の行政の人や観光業者の人たちは、とりわけ、南あかじ市のカワズどもが、「島の豊かな自然」 などと恥ずかしいことを言うのですが、“めんどい” と思えへんのやろか? 本土の人々や四国の人々に笑われているのを認識すべきですね。


海抜880m付近から吉野川を俯瞰する


イチリンソウ であります。葉の間から花茎が1本立ち上がって1個の花が咲きます。で、一輪草。 (二本の花茎が立ちあがるのはニリンソウ) これもカタクリやフクジュソウなどと並ぶ有名な スプリング・エフェメラル (春植物) ですね。雪解けころに芽を出し一挙に生長、すぐに開花・結実して夏までに枯れてしまいます。あとは地下茎などでひたすら翌春を待ちます。夏緑樹林の林床の環境に適応した生活史の植物ですね。
イチリンソウの花

イチリンソウの葉


↓ 有名な ナナカマド です。山登りでこの樹木の名前を知らない者はほとんどいないのではないか。秋の紅葉も非常に美しい樹木であります。中部山岳での紅葉の筆頭はこれですね。標高の低い西日本の山でもナナカマドは普通にあって、海抜1000m前後から上で見られますね。この樹をみたら 「ああ、山に来たわね」 という感慨が湧いてきます。
ナナカマドの花

ナナカマドの花のアップ


コガクウツギ です。今年は表年 (当り年) なのでしょうか? 写真の個体はお見事な咲きっぷりです。この株の樹冠を埋め尽くさんばかりの見事さです。これだけ咲いたら実をつけるのに樹勢を消耗してしまい、来年はあまり咲かないかも? どうなんでしょうか?
コガクウツギの見事な花

↓ まるで白いチョウ (蝶) がたくさん止まっているようにみえます。スギの植林の林床や林縁にたくさんあるのですが、薄暗い中に白いチョウはよく目立ちます。
白いチョウがとまっているように見える

↓ 装飾花 (飾り花) をよく観察すると、白い飾り花の真ん中に葉脈のようなものがあり側脈も見られます。周りには葉にある鋸歯のようなビザギザもあります。この飾り花を見ると、花は葉が変形したものという意味が直感的によく分かります。
装飾花 (飾り花) を良く見れば白化した葉だ


↓ 登山車道の側に マタタビ がありました。葉が展開してそう日数が経ってはないと思うんですが、マタタビの白化葉は早い段階から白化するようですわね。いったん緑の葉として成葉したのちに白化するのではなく、白化葉は最初から白いのかも? コガクウツギの白い装飾花もマタタビの白化葉も、ともに訪花昆虫を誘引するための仕掛けでありましょうが、マタタビの白化葉というのは装飾花の前段階のものなのかも??
マタタビの葉は、葉の展葉と同時に白化するみたい


↓ これが本当のトチノキだ!
などと強調するのはワケがあって、実は淡路島ではクヌギの樹をふつう 「とちの木」 と呼んでいます。どんぐりを 「とちの実」 と言うことが多いです。クヌギを 「とちのき」 と称するのは地方名として完全に定着しています。 この事情を知らないと、本土の人が淡路島に植物調査に訪問して、島民の人と話をすると齟齬 (そご) が生じます。島民が 「○○の谷にはとちのきが沢山あるわ」 などと言うのを真に受けたら、ありもしないトチノキを捜す徒労を強いられます。淡路島には標準和名でいう トチノキ は分布していませんわ。
トチノキの若木
日本列島に自生する広葉樹で一番葉が大きいのは、トチノキか? ホオノキ か? よく議論になるところですが、吾輩はトチノキだと思います。なぜならば、1枚の葉という場合には、トチノキは20センチ程度の葉柄の先に5枚とか7枚の “大きな小葉” がついていますが、その全体を1枚の葉と解するべきだからです。そうしますと、ホウノキの葉よりも一回り大きくなりそうですわ。 登山車道には若木しか見当たらなかったのですが、お高越山には探せばトチノキの大木もありそう。初秋にトチの実を拾って、トチ餅を作ってみたいところ…。
トチノキの葉


ノイバラ の白い花の間から、ヤブウツギ の紅色のつぼみが見えています。白と赤の対比が際立っていてとても綺麗です。近くに建物があり、登山車道の側にヤブウツギがあったので逸出か? とも思ったのですが、徳島県の山ではときどきヤブウツギを見かけるし、奥野井谷川にそって点々とあるようなので自然分布なのでしょう。
ヤブウツギの赤いつぼみ



山菜採りは、紛らわしいものが沢山。だまされないように…
●瀬戸内地方の平地では、すでに山菜シーズンはほぼ終わっています。けれども、たとえばハチクの筍ならばいま出ていますし、マダケの筍ならば今月の下旬ぐらいから出てきましょう。フキならばけっこう遅くまで採れます。ワラビでもワラビ群落は一見して長けていますが、ワラビの叢 (くさむら) をかき分けて地面を見ると食べられそうなものがあります。 山菜そのものではないのですが、サルトリイバラの葉が堅く濃緑になってきました。「ばら餅」 が作れますわね。西日本の瀬戸内や大平洋側にはカシワの樹はほとんど分布していないので、「柏餅」 は作れません。かわりに、サルトリイバラの丸い葉で包んで作るので、「ばら餅」 であります。

●このあいだ高城山に行ったら、標高の高い所では季節が遅れて色々な山菜が採り頃でありました。特筆すべきは麓の神山町の鮎喰川沿いの道端にミツバが沢山あるではないか! ミツバは水耕栽培や軟白栽培されたものがスーパーで売られていますが、香りが乏しいカスか軟弱なモヤシみたいなもので興ざめです。



↓ 他の草と渾然一体となって生えているので分かりにくいのですが、三枚の小葉からなる三出複葉のものがミツバです。天然のミツバです。林縁とか藪陰とか湿気の多いところに生える上等な山菜です。セリ科ですので非常に香りが高い山菜です。細かく刻んで味噌汁に入れたり、湯掻いて味噌和えとか三杯酢であえても美味いです。
ミツバ (セリ科)

●さて、山菜採りは春の (初夏でも色々ある) 楽しみの一つでありますが、紛らわしい物もたくさんあるのは事実です。山菜採り初心者は間違えて違うものを採るかもしれません。お高越山で紛らわしい山菜の好例があったので写真を並べます。


下の2葉の写真で、食べられる山菜はどちらでしょうか??
どちらも葉が酷似しています。けれども花は全く異なります。花をみたら簡単に識別できるのですが、葉を見ただけでは同じものに見えます。山菜は新芽とか若葉を食べることが多いので、若葉のころには花がありません。花なしで識別せんとあかんわけで、ここがつらいところです。もし片一方が毒草だったら大変なことになります。 なお、写真では葉の大きさが異なりますが、実物はほぼ同じぐらいの大きさでした。 それにしても葉が良く似ていますね。ウッカリするとベテランの山菜採りでも間違えそう…。(もちろん吾輩も間違えるわね)
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お高越山のオンツツジは既に咲いている
本日は2015年5月13日(水曜日)であります。

手術は回避、命拾いした。
●昨日12日に、台風崩れの温帯低気圧が本州の南海上を東進して、風雨が強い中、お高越山のツツジの開花の様子を見にいきました。なにも風雨の強いさ中に花見など行かなくてもいいわけですが、ある事情があります。吾輩の不規則な生活・不摂生のしっぺ返しなのか、あるいは身の内から生じた禍事 (まがごと) なのか、または恨みを買っている人に呪いをかけられたのか? 思わざる口腔外科の病を得て手術の必要性があるという診断であります。場合によっては命を落とすこともあるらしい。まず、設備・スタッフが完備した専門病院で詳細に調べてもらったほうがいいというのです。つまり離島民の悲哀、島内の病院では調べられない、手の打ちようがないということなのか? で、「紹介状を書くから徳島大学病院に行ってくれ」 ということでありました。

徳島大学病院歯科病棟
いろいろと検査したのち先生がおっしゃるには、「ぼくは大丈夫だと思いますね。元の先生のところに戻って治療をしたら治りますね。逆紹介状を書くから島へお帰りください」 という説明です。(正確な文言通りじゃないけど、意味は同じ) ただ気になるのは、確信を持って大丈夫だと断定・太鼓判を押したのではなく、「大丈夫だと思いますね」 という言葉に若干の不確定要素の懸念をにじませています。まあ9割は大丈夫なんだけど、一縷の心配がないことはない、完全にゼロではないって感じかな? でもまあ、ほぼ大丈夫そうだ。ひと安心。洋上を漂流する絶望のなか、捜索隊が発見してくれたときの気分は、このようなものではないかな?


大鳴門橋が通行止めになるリスクがありますが…、
●命拾いしたので、急に元気が出てきた。このまますぐに島に帰るのは勿体ない。で、お花見です。命拾いの祝賀に高越山のオンツツジのお花見というのも良いでしょう。風雨が強まる中、さっさと島に帰らないと大鳴門橋が通行止めの可能性もあり得ます。大鳴門橋では10分間の平均風速が25m超の強風が予想される場合に通行止めになります。来る時でも自動二輪車は通行止め、四輪車は40キロの速度制限がかかっていました。そもそも平時でも海峡の上は風が強いです。横風に流され、強弱ある風の息で車体がふらふらします。で、吹き飛ばされないようにと今日は車の荷台に重しを積んできましたワ。ポリタンクに水をいれて5個およそ100キロ。それから車内の床にコンクリートブロックを10個並べてこれで50キロです。少しでも重心を下げ、車両重量を増やします。これで大分違いますね。橋の上や海峡付近で強風で横転するトラックが過去何回もありますが、ほとんどが荷が空になった帰りのケースです。車両重量が軽かったり、重心が高い車は強風時の橋の通行は極めて危険です。豪雪地帯じゃ雪道走行に知恵をめぐらさなければいけないように、離島は強風地帯ですので車がひっくり返されないように工夫をせにゃなりませんわ。ま、これは車体の形状が関係していて、亀のようにペタンと地面を這う車は大丈夫。トラックやバスは非常に危ないです。

ま、島へ帰れなくなればなったで構いません。何べんもその経験がありまわね。高越山のオンツツジ公園を見にいくのならば、登山口の ふいご温泉 で一泊して、翌朝ゆっくりとお花見をしてから帰島してもいいわけです。そもそも、ここは登山者が登山の汗を流すのに帰りしなに風呂に入る人が多いです。吾輩の仕事は3月4月が忙しかったから反動で今月は暇ですし。ただまあ、予約なしに急に1人で行ったならば、ボッタくられる可能性があるかも?


↓気象庁のサイトから、アメダス 近畿地方 風向・風速 の分布図を借用。淡路島と紀伊半島の間の海峡 (紀淡海峡) の真ん中にあるアメダス友ヶ島で、2015年5月12日15時に風速 (10分の平均値) 21.6mです。四捨五入すれば22m。この15時の時点では、近畿地方最高値のみならず、全国トップになっています。このように海峡部は風が非常に強い。鳴門海峡の真ん中に 飛島 というのがありますが、気象庁の観測所は設置されていません。で、気象観測データはないのですが、この海峡部の風の状況も紀淡海峡とそう変わらないハズです。気象庁以外には、海上保安庁が 孫崎灯台 で風速・風向を観測していますが、気象庁観測所とは観測方法が異なり同列には比較できないし、ネットでは過去観測データが閲覧できません。もちろん本四高速株式会社も観測しているようですが、橋の手前にリアルタイムの風速電光表示しているだけで、観測データは一般公開されていないよう。ま、データがあろうとなかろうと、海峡部の風は強烈なのは間違いありません。それで例えば、植生は風の影響を強く受けます。海峡に面した岩場にあるハマヒサカキやウバメガシなどの樹は見事な扁形樹になっています。
2015年5月12日15時のアメダス 近畿地方 風向・風速 の分布


高越山 (1133m) の船窪つつじ公園は既に見頃じゃ!
↓ 駐車場に到着しました。雨が降り、風が吹いているので誰もきていません。ただし他車を2台見たわ。花見の最盛期の土日にはこの駐車場が一杯になり車を停めるところがありませんし、つつじ公園まで1キロほど歩かされます。日曜日にくるとヒドイ目にあわされますわ。なんとか都合をつけて平日に花見にくるほうがよろしい。ヒトを見るのではなく花を見るのであれば、日曜を避けるように確信をもってお奨めします。満花のピークは17日の日曜日あたりでしょうかね? 例年よりも一週間ていど早いように思われます。なお、今年は裏年のようであります。葉ばっかりという個体が目立ちますわ。
船窪つつじ公園駐車場に到着

以下、2015年5月12日に撮った写真を陳列
場所は、船窪のオンツツジ群落 です。海抜1060-1070mにあり国の天然記念物であります。吉野川市 がこのオンツツジ群落を観光資源にしたくて躍起になっていますが、花の期間はちょっとの間です。あまりにも期間限定すぎるわけで、周年にわたって観光客を呼び寄せるのは無理です。それから西日本一だとよく言われますが、あいまいな謳い文句です。オンツツジの群落として西日本一の意味ならば、そもそもオンツツジの分布は四国と九州南部です。紀伊半島では品種のムラサキオンツツジとなるようですし、中国地方にはありません。そもそも分布域が限定されているから、西日本一などと言ってもあまり意味がありません。

あらゆるツツジ類の中で西日本一というのであれば、それこそ基準があいまいすぎます。ツツジ群落の面積を言うのか? その群落に生えるツツジの個体数の寡多でいうのか? その群落の中には他の樹や草が有るハズでツツジの被度で言うのか? それらを複合的に考えるのか? 基準を厳密に決めて、定量的に順位をつけないことに西日本一など簡単には言えませんですワ。

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季節が移り変わるのは、とても早い。以下、3月12日の写真。
↓ つい2ヶ月前の3月12日にはこんな状態 (積雪20~30センチ) だったのに季節の進むのは本当に早いものです。じきに夏が来て秋が来てまた冬がきますね。年をとれば時間が経つのが早いと老人たちが異口同音に言っていますが、確かにそう感じるようになったわ。ということは吾輩も老人になったということか?
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淡路島の自生ホンシャクナゲ
●淡路島の南部の山岳地帯、諭鶴羽山と柏原山のあいだの山々にホンシャクナゲが自生しているのですが、いくつかの尾根に見られます。諭鶴羽山 (608m) にはシャクナゲは自生していません。一方、柏原山 (569m) では実は昔はシャクナゲがありましたが、現在では見られないです。本日のエントリーで、おおよその場所を明らかにする自生地はまだ誰にも教えたり案内したことはなく、吾輩一人だけのプライベートお花見場であります。ここには葉の形状のいいものや、枝ぶりのいいのがあるので、人に場所を教えるのはモッタイナイということもあるのですが、かつてはアクセスが大変な場所でした。

3年ほど前までは歩いて片道2時間かかる場所でして、そう気易く人に案内できるところではありませんでした。片道2時間も歩かされては苦情が出るのは必定、で誰にも言わなかったのですが、植林用の林道が開かれて簡単に行けるようになりましたわ。でも、まだ徒歩1時間かかります。標高差350mのちょっとした登山になってしまいます。で、健脚向きのお花見場であることには変わりありません。


↓ 鮎屋水系の奥の尾根にホンシャクナゲが自生します。写真の 大城池 の左側の尾根のちょっと向こうに自生地があります。
大城池

↓ 植林用の林道を登っていきます。
植林用の林道を登る

↓ 30分でその林道の終点です。あとは山仕事の人がつけた杣道 (そまみち) を行きますがが、最終的には藪こぎです。
林道の終点

↓ 山の背まで登って来ました。登ってきたところを俯瞰します。
山の背まで登って、俯瞰する。

↓ 遥か下方に林道の一部が見えています。
遥か下に林道が見える

↓ 淡路島南部の山岳地帯を展望しました。500m前後のピークがたくさんあります。山が低すぎて全然面白くありませんわね。せめて1000m欲しいところ。
淡路島南部の山岳地帯

↓ やっとシャクナゲ自生地にたどり着きました。(2015年5月10日)
やっとシャクナゲ自生地にたどり着く

↓花が虫に喰われています。
花が虫に喰われる

↓ 花はすでに終盤です。
花はすでに終盤

↓ 今年は明瞭な裏年なので、花のない樹が多いです。
今年は明白な裏年

●今年の淡路島の自生シャクナゲのお花見はこれでおしまいです。来年の盛大なる開花を期待したいところ…。こんどは四国にお花見に行きますが、既にシャクナゲの開花が始まったらしい。ま、吾輩も5月5日に砥石権現 (1375m) の山頂直下のコウヤマキのある岩場でシャクナゲの花が咲いているのを見ました。堅いつぼみもあったのですが、今年の花はかなり早いようですわね。5月24日と言っていましたが遅いかも? 5月17日がいいかも? でもまあ、5月24日ならばシロヤシオが見頃でしょうね。そういえば、このあいだオバチャンら、もとい、お姉さんらは 「お花畑はあるんか?」 などと、たわけたことを言うのですが、四国にゃ無いずら。剣でも三嶺でも、あるのはミヤマクマザサの風衝笹原ばかりです。日本アルプスの森林限界の上に見られるような本格的なお花畑はないだろうと思います。そんなにお花畑を見たいのならば北アルプスにでも行ってくだされ。


高城山の植物 (その2) カタクリ
●5月5日に高城山でブナ帯の植物をあれこれと観察したのですが、観察したものから観賞価値がありそうな一般向けするものを取り上げます。そういう観点からはカタクリが筆頭ではないだろうか? なんせ、西日本とりわけ瀬戸内地方の平地では見ることができません。カタクリの名前はあまりにも有名で、誰でもがその名を知っていても西日本じゃ実物を見たことがない人のほうが多いのではないか? 西日本でも中国地方の内陸部ならば人里でもカタクリが自生しているところは若干ありますが、瀬戸内地方・四国・九州じゃカタクリが見たければ登山するしかありません

●カタクリを見に行く前に腹ごしらえです。登山道を何キロも歩くのですから腹ごしらえはしっかりと。実は車で行ってすぐに見られるところもありますが、盗掘防止のために非公開です。それに簡単に見られたら値打ちがないわけです。苦労してやっとのことで自生地にたどり着いたならば、貴重さがよく理解できて、盗ろうなんて気持ちは起こらないわけですわ。

本日の昼飯
↑ 本日の昼飯です。シカ肉カレーが680円、山菜入りのうどんが500円でした。高城山へ来たら ファガスの森 高城 が営業していたら立ち寄って 地下足袋王子 さんに 「お花見をさせてください」 「植物を観察させてください」 と挨拶したのち、高城山名物のシカ肉カレーを食べなければいけないらしいです。冗談めいた言い方に聞こえるかもしれませんが、そうではありません。剣山スーパー林道の通行可否状況とか、色々な花の開花情報など、行ってみないと分からない面があり、この山域のことを知悉される地下足袋王子さんが、問い合わせ先として貴重な存在ということでしょう。ぜひ名刺を頂戴しましょう。


今回、訪問したカタクリ自生地は砥石権現。
カタクリに出会えるのは高城山そのものではなく、前衛峰であるところの 砥石権現(といしごんげん) です。標高は1375mです。この山は地質的には二酸化ケイ素の含有率が高く堅い チャート という岩石から成り、研磨用の砥石 (といし) にされていたという歴史があるみたいです。下の写真は2015年3月22日、砥石権現の北側の神山町の役場付近から見上げたものです。
2015年3月22日の砥石権現

↓ 3月22日にはまだ山頂に雪が見えます。カタクリは典型的な スプリング・エフェメラル (Spring ephemeral) であります。いわゆる 「早春の植物」 です。雪解けとともに地上部が出てきて、夏緑樹林の葉が茂るころに枯れてしまい、地下茎などで1年の大半を過ごす 「はかない植物」 です。で、砥石権現のカタクリ自生地では雪解けは3月下旬位か? そのころ芽を出しブナが展葉する5月中にカタクリの地上部は消えるのかな?
山頂には雪が残る

↓ こちらは高城山山頂付近です。3月下旬ではまだだいぶん積雪があるようです。
こちらは高城山の山頂付近


ようやく砥石権現のカタクリ自生地にたどり着いた。
この場所がどこなのか国土地理院の地形図には載っていません。残念ながら詳細は盗掘防止の観点から非公開です。剣山スーパー林道に車を置いて1時間ほどハアハア言いながら登ってきましたわ。途中、トリカブト (シコクブシ、花は秋9月10月) やヤマシャクヤクの見事な群落があって目を楽しませてくれます。
カタクリ自生地看板
↑ この看板は 岳人の森のレストハウス 観月茶屋 の経営者さんが設置されたものです。土地の方が護っている自生地です。カタクリを踏んではいけないのはもちろん、盗るのはもってのほか。花を愛する登山者や観察者の合言葉は 「取ってもいいのは写真だけ、残していいのは思い出だけ」 であります。


以下写真は、2015年5月5日、砥石権現のカタクリです。
四国のカタクリは分布の南限地帯であります。北海道や信州のような見渡すかぎりのカタクリ大群落はありません。それは、まあ、しかたがありませんわ。カタクリは有名な山菜でもありますが、大群落ではないからみだりに採って試食するなどしてはいけません。
カタクリ

カタクリ

カタクリ

カタクリの花のアップ

まだ反りかえっていない花

↓ これは未開花株ですが、株が成熟していないと葉は1枚ですか? やや幅広の葉ですが、斑紋入りの特徴のある葉です。
斑紋のある独特な葉

↓ すでに花が終って果実が着く個体もあります。早い花はすでに果実をつけ、遅い花はまだ咲いているという状況は、自然観察にはとても都合がいいです。花と果実が一度に観察できて、再訪問する手間が省けます。
果実の出来ている個体もある


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淡路島ではカタクリと言えば、ウバユリのことを指す。
↓ ウバユリの若葉です。淡路島ではこれをカタクリと呼び、地方名として定着しています。地方名として定着している以上は、これをカタクリだと呼んでも間違いだとは言えません。それはそれでいいのですが、同一のある物を地方毎に色々と呼ぶのは、場合によっては大変困ることになります。特に毒キノコなんかはそう。たとえば、吾輩の実母の出身地の山村では、食用になるウラベニホテイシメジをイッポンシメジと毒キノコ名で呼んでいます。この場合はまだいいのですが、逆ならば大変なことです。毒キノコを食用キノコ名で呼んだら、その地方名の事情を知らない他地方から来たキノコファンが誤食する危険性が高いです。で、世界共通の学名や、日本全国共通の標準和名の存在意義があるといえましょう。

ウバユリ



高城山の植物 アケボノツツジ
5月5日に徳島県の高城山(1632m)で観察した植物を少し陳列しておきます。

シャクナゲの次に美しいアケボノツツジ
●シャクナゲは 「深山の麗花」 とか 「花木の女王」 とか称され、シャクナゲを凌駕する花は他には存在しません。シャクナゲの美しさの前には、どんな花でも何だか物足りない感じです。そんなシャクナゲには及ばないものの、次善の美しさを誇るのがアケボノツツジと言えましょう。この時期 (5月の連休前後) 四国の山々ではアケボノツツジ見たさの登山者や花愛好家で、アケボノが自生する山は大いに賑わいます。

●でも、徳島県の住民じゃない他所者の吾輩が言うのは気が引けるのですが、近年アケボノはずいぶん減りませんですか? むかし、吾輩が20代のころブナ帯の植物を学ぶために、足しげく雲早山周辺に来ています。まだ鳴門大橋などなく、高城山へのスーパー林道もなかったころです。そのころ雲早トンネルの上の尾根にも、いたるところどこでもアケボノが沢山あったように記憶しています。5月の連休ころにはアケボノだらけだったように思うのですが、近年は特定の尾根とか岩場にしか見られなくなってきたという印象がしますが、私の記憶違いということもあるかもしれません。昔は、高城山の山頂南側でも密生したスズタケで、背丈を越えるスズタケの藪こぎで難儀したものですが、今じゃ明るい草原みたいになっていますね。山はどんどん変化しているように思います。もしアケボノが経年的に減っているという私の記憶が間違っていなければ、減っている要因は 「遷移の進行」 でありましょう。なぜならば、ブナやウラジロモミなどの鬱蒼とした自然林にはアケボノが無いからです。これからはアケボノだけでなくトサノミツバツツジやツルギミツバツツジやシロヤシオなど色々なツツジ属植物が次第に減るのではないか? 岩場とか痩せ尾根など、大木が育ちにくいところに少し残るだけでしょうかね?


アケボノツツジ


アケボノツツジ


アケボノツツジ

アケボノツツジの観察】 肩がこりそうですが、少しは形態学的な観察もしましょう。 

●花は枝先に1個着きます。花には1~1.2センチの花柄があり、花柄には毛がありません。花柄は柔軟で良く動き、風が吹くと花がひらひらと揺れます。それで、樹に桃色の蝶が無数にいて羽を動かしているように見えます。なんとも不思議な光景です。 花冠は径5センチ程度もあり結構大きな花で、5深裂していますが、裂片は円形で先端がややくぼんでいます。花の形状や色から受ける印象は、丸くほのぼのと温和なというイメージがしますね。雄蕊 (おしべ) は10本あり長短まったく不揃いです。花糸 (おしべの柄) は基部には毛が見られますが、花糸の上部には毛がないです。子房 (やがて果実になる部分) には毛がなくすべすべです。子房と花冠基部との位置関係は 「子房上位」 です。なお、花糸の毛の状態とか花の大きさなどは、個体によってある程度の差があると思いますが、写真に撮った1個体だけをルーペで観察しました。また、申すまでもなく、花は葉の展葉よりも先にさきます。葉が出るまえに花が咲くから、花が樹を埋め尽くさんばかりに咲いたら非常に豪華なツツジです。

●樹高はかなりなものです。古木で大きなものは7~8mぐらいありそうな感じです。幹も径20センチを越えるようです。南高城山 (+マークのところ、標高約1570m) の山頂から南西に下がる尾根の1410mのピークに大岩があり、巨大なアケボノツツジの古木があると聞いていますが、160mも降りて登り返さんなんので見ていません。あたいは登山家じゃないさかい、そんだけ降りたり登ったりなんて、ようせんわ。アケボノツツジの古木は幹の樹皮が縦に割れて、剥がれるようであります。アケボノツツジの生育地は大雑把な傾向として、岩角地 (岩場)、痩せ尾根、急傾斜地で、土壌が浅く、水はけが良く乾燥しやすいところです。他樹とくに大木になる樹種が育ちにくいところのようです。大木が育ちにくいところというのは、光環境がいいところです。つまり、アケボノツツジは陽樹の性質を示しています。土壌が厚くて大木が育つところではアケボノツツジは競争に敗れるのかな? で、あえて条件の悪いところを選んで生えているように思われます。あるいは、普通の樹木には生育条件の悪いところでしかアケボノツツジは生き残れないということか? だとすればアケボノツツジが減っていくのは必然です。

●この山域でのアケボノツツジの分布高度は広いです。1000mぐらいから高城山の山頂付近まで見られます。石鎚じゃ山頂付近にあるから、ブナ帯~亜高山帯が分布域でしょうかね。水平分布は紀伊半島南西部~四国のようです。三重県以東では変種のアカヤシオに変わるとされるのですが、むかし東海地方に住んだころ鈴鹿山脈にある御在所岳にアカヤシオのお花見によく行きました。で、アカヤシオの方を先に見ていたから、四国のアケボノツツジを見て 「四国にもアカヤシオがあるじゃねえか」 と誤認したものです。 ちなみに、我が兵庫県にあるものはアカヤシオで、姫路市の奥にある 雪彦山笠形山 が兵庫県内のアカヤシオの名所であります。



細かく、細かく分類するのは、一種の分類研究利権なのかも??
アケボノツツジと、その変種のアカヤシオはどう違うのか? 吾輩のような素人には全く見分けがつかないほど酷似していますが、確かにアケボノの花柄には毛がないですわね。つるんとしています。(アカヤシオには毛がある) しかしながら少なくとも20倍のルーペで見るか、詳細に観察するには実体顕微鏡で50倍で観察するハナシです。あたしは一応植物の分布調査をする会の泡沫会員になっているからポケットに常にルーペを携行していますが、一般の花見客には毛があるとか無いとかどうでもいいような僅かの違いです。専門家たちから叱られるのを覚悟で申すと、これはある種の利権ですわ!

植物の僅かな違いを見つけて、別種あるいは変種あつかいにすれば植物の数をドンドンと増やせますよね。すると分類学の研究対象が増やせます。論文を書く材料が増やせますわね。その研究者の業績評価はいかに沢山の論文を発表したかが大きな基準になるから、研究対象の植物の数が多ければ多いほどいいわけです。で、母種が1つでも、僅かな違いでドンドンと細かく分けて、やたらと変種や品種を沢山作るわけなんですわ。ようするに分類利権ですわね。ま、どんな分野でもそうでしょうが、ていよく言う言葉の裏には、自分たちに巧妙に都合よく利益誘導する思惑がひそんでいるものなんです…。


アケボノツツジ

アケボノツツジ

↓ アケボノツツジの古木の幹の樹皮。
アケボノツツジの古木の樹皮


この正確な種名は何なのか?
本日は2015年5月8日 (金曜日) であります。

●島に住んでいるというのに、今年は山に入り浸りであります。冬は雪山登山こそしないものの、スタックに備えてスコップから牽引ロープ (実はこれは他車救出用) など一式を車に積み込み、積雪期の山岳道路 (林道) を登っていき、軽アイゼンを履いて雪の上を徘徊しておりました。気温が急上昇して、山々の雪帽がアッというまに消失、木々の芽ぶきから新緑へと劇的な変化のなか、花をもとめてあっちの尾根こっちの渓谷へと徘徊しています。離島 (内海離島) に住んでいるというのに山々への巡礼 (ただし家庭の事情で日帰り圏内しか行けませんが) にうつつを抜かすのはどうかな? かつては名誉ある離島振興法の網をかけられた村の出身なのに、視線が内陸部の山に向いているのは堕落なのか成長なのか? ということで磯などに行かなくなったのですが、ま、瀬戸内海からアサリがいなくなったから、磯や干潟にいっても面白くないわけです。釣りなどしなくなって何年になるかな? 晩のおかずの魚を欲するならば、魚屋へいって買うほうが間違いなく安いよね。漁師さんたちが漁から帰って水揚げしている所に行って、いけすやトロ箱を覗きこんで 「これ頂戴よ」 と分けてもらうのは少し要領がいりますが、中間口銭をショートカットするから魚屋で買うより更に安く、おおむね半額です。金銭的な勘定をするならば、釣れるか釣れらんか分かれへん釣りなど、即刻やめるべきですわ。時間のムダ、カネのムダであります。

●久しぶりに昨日に、磯をふらふらと徘徊してみたのですが、何も獲らず手ぶらで帰りました。とったのは写真だけです。使い古されたフレーズですが、「取ってもいいのは写真だけ、残していいのは思い出だけ」 ただし、足跡は残してもよろしい。砂浜に残した足跡など潮が満ちると消えてしまいます。(ただし、山では希少植物の根元を踏みつけるのは良いとはいえない。) 何も、教条的な自然保護精神で凝り固まっているのでもなく、順法精神を発揮して第一種共同漁業権を犯すことがないようにと殊勝な心がけでもなく、たんに目が内陸部の山に向いているためであります。


↓ これの正確なる種名 (標準和名) は何だろうか?
カキ(牡蛎、牡蠣) の仲間であることは誰の目にも明らかですが、じゃあ、正確な名前は? となるとたちまち答えられなくなります。学名などと肩がこる話ではなく、標準和名でいいのですが、何でしょうかねえ? マガキ? イワガキ? 吾輩はイワガキであろうかと思うんですが、間違っているかも分かりません。 詳しい方がいらっしゃったならば同定お願いします。
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●殻の長さは生長段階で様々ですが、大きくなると10センチ~15センチの範囲が多い。ときには20センチに達する巨大なものが出てきます。 殻の表面は、黒っぽい色の薄い板状のものが幾重にも重なっていますが、生長するにつれて板状の重なりは殻の外縁部に押しやられ、殻が平滑になってくるようです。 岩にくっついている側の殻が明らかに厚くて大きいです。

●写真のものは淡路島南部の海岸のものです。波消しブロックに付着していますが、磯の岩にも波止場のコンクリートの根にも、居るところには沢山います。ただし、全くいないところもあって海岸全体に一様に分布していないです。大潮のときに観察すると、生息域は潮間帯下部~潮下帯にいるようで、大潮のときに最も海面が下がる位置から下1~2mまでで、あまり深いところにはいないようです。



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↓ 淡路島南部の海岸。ほとんどが岩石海岸で、砂浜はごく一部にあるだけ。ただし、自然海岸は残り少ないです。土建業界を養うために政治・行政が海岸にカネを投げ込んで護岸だらけです。壮大な自然破壊。魚の産卵場の藻場の破壊。一方で政治・行政は自然保護を声高に叫ぶがマッチポンプの色合いが濃厚です。
紀伊水道

↓ 小さな赤潮が出ていました。昔のような大規模な赤潮が見られなくなりましたわね。大規模な赤潮が発生すると養殖魚が死ぬなど被害がでましたが、しかしながら漁獲高は多かったですわ。下水道の推進などで瀬戸内海の水質を良くしたら、かえって漁獲高が激減したのは動かし難い事実です。(沢山の研究報告が存在します) 瀬戸内海を綺麗にし過ぎて栄養塩類が不足、海面施肥が始まっています。片方で水質を綺麗にしようと下水道の推進、もう片方で水清ければ魚棲まずで窒素肥料を海にばら撒く、これもマッチポンプといえましょう。ま、政治・行政のやることなんてみなマッチポンプじゃ!
赤潮が発生



淡路島の自生シャクナゲは、裏年ながらも、それなりに花見が出来たわ!
本日は2015年5月7日 (木曜日) であります。

●昨日 (5月6日) に淡路島南部の山岳地帯のホンシャクナゲのお花見をおこないました。下見をしていなかったので、開花状況は全く予想できず行き当たりばったりのお花見会でした。花が見られてもよし、見られなくてもよしで、たとえ花がなくてもお許しを賜るというお花見会でしたが、幸いにシャクナゲの花を見ることができましたわ。 


淡路島の自生ホンシャクナゲ 2015年5月6日
淡路島の自生ホンシャクナゲ

裏年で花は少なめ

光環境の悪化から着花数は少なめ

●淡路島のシャクナゲの大きな特徴は、極めて標高が低いところ (暖温帯下部) にあると言えましょう。で、高木層や亜高木層に照葉樹が茂っていて、その低木層としてホンシャクナゲが自生しています。この自生地はウバメガシが優占していて林冠が鬱閉 (うっぺい) しています。陽光がさえぎられて林床は割合に暗いです。シャクナゲは光を求めてひょろひょろと樹高ばかりが高く、裾の枝ははげあがっています。林床には後継樹となるシャクナゲの実生が全く見られません。つまり、このシャクナゲ群落の衰退がハッキリと見えています。おそらく数十年後には淡路島から自生のホンシャクナゲは消えるでしょう…。

↓ 裏年で花は少なめですが、ホンシャクナゲの華麗な花に魅入るお花見客たち。
シャクナゲの花に魅入る花見客


「お前がシャクナゲのお花見をしようというから、わざわざ予定を変更してきたのに、花が1つもないじゃねえか!」

というふうな責任糾弾の袋叩きは、なんとか回避することができました。徳島県の剣山地東部 (雲早山~高城山一帯) の今年のシャクナゲの花の大凶作を見たあとだけに、正直いって冷や汗ものでありました。そもそも、あらゆる自然の現象は 「ゆらぎ」 があり変動するものであります。毎年同じ日に同じ場所に行って同じ現象が見られるワケではありません。行くのが早すぎたり、あるいは遅すぎたり、その現象が起こらなかったり、ということは普通です。とりわけ、シャクナゲはもともと隔年開花の性質を持つ花木なので、年毎の開花状況の変動は極端に振れが大きく、必ず花が見られる保証などありません。必ず花が見られる保証など請け負うならば、お花見会など出来ないわけです。

1本の枝に着目して経年観察すると‥‥、
【1年目】 その春に花が咲いた枝先には、花後に新梢が出ない。
      新梢の替わりに、秋になると果実が出来て、種子散布をする。
【2年目】 その枝には前年に新梢が出来ていないので、花が咲くことはない。
      花の残骸が残るだけ。春遅くに新梢が出るが弱々しい。
      前秋に果実をつけて種子散布をするのに、精魂使い果たした感じ。
【3年目】 前年に新梢が出ているので、花が咲くことはある。
      ただし、前年の新梢は充実不足で花が咲かない場合が多い。
【4年目】 前年に出た新梢で開花しなかった枝には、見事な花が着く。
      つまり、2年掛けて枝の充実を回復したのである。

●これがシャクナゲの花に表年と裏年が発生する理由でしょうが、単純な表・裏の繰り返しではなく、10年に1回ていどの見事な開花がありますし、その反動で大凶作もあるのが普通です。見事な開花の後には樹勢の回復に2~3年かかるように思われます。それはそれでいいとしても、考えたら不思議なのですけど、では、その自生地にシャクナゲの樹が100本あるとして、50本が花の大豊作、50本は花の大凶作にうまく分かれれば (個体ごとのバラツキが起これば) 毎年同じようにお花見が出来ますわね。しかしながら、現実には、たいてい100本全部が表か裏かに足並みをそろえてしまいます。これが困るところ、です。この理由ですが一番考えられるのは気象の影響か? 気象の影響であるならば100本すべてが影響を受けそうです。

たとえば、シャクナゲの花芽分化の起こる大切な夏場に、その自生地が大干ばつに襲われるとか? 大干ばつで樹が枯れそうになる危機的状況では花芽を作るどころではないとか? 干ばつの影響というのは、数千キロの水平方向の広がりの総観スケールではなく、狭い範囲の数十~数百キロの水平方向の広がりのメソスケールの現象という感じです。例えば四国東部で干ばつだが、淡路島では平年並みの降水量とかは普通に起こります。6日に淡路島のシャクナゲを観察したら、裏年のようですけれども花は結構ありましたわ。高城山のファガスの森の平井さんが断言するような 「今年のシャクナゲの花はゼロじゃ!」 というふうな状況じゃなかったです。淡路島のシャクナゲ自生地と高城山の山頂の水平距離は73キロです。この水平距離差はメソスケールであって、この距離があれば片や干ばつ片や平年並降水量はあり得ます。その結果でシャクナゲ開花状況の地域差が生じるという、現実との一致があるわけです。ただし、これは未検証の思いつきの仮説でしかありません。

その自生地のシャクナゲのほとんどの個体が足並みをそろえる理由は何なのか? 専門家の講釈を聞きたいところですが、ホンシャクナゲという種だけでも長野県以西の西日本全域 (ただし九州は分類母種のツクシシャクナゲ) に分布域が広がるから、各地の開花状況がどうなっているのか? 気象や気候・植物の生理・植物の分布・生物季節学など多方面の協働が要る調査になりそうなハナシで、色々捜してみましたがそういう論文とかは見つかりませんでした。 (よう見つけられなかったのかも分かりませんが) 



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黄色の蛍火が明滅するような不思議な現象!
淡路島洲本市猪鼻谷、まん中の谷の、さらに支谷にて。2015年5月6日。
緑の蛍火の点滅のような不思議な現象
↑ セミプロ級の写真の腕の おたけさん(のサイト) が撮影したものです。原板写真はこちら です。黄色い小さなランプが点いたり消えたりしています。静止写真では分かりずらいかもしれませんが、お花見参加者7名はだれもビデオカメラを持っていなかったので残念ながら写真しかありません。でもまあ、おたけさんの写真技術があったからこそ、何とか不思議な現象を写し撮ることができました。

●なんとも不思議な現象でありましたが、そこは小さな沢です。沢の水が伏流水になって湧きだす岩場に地衣類のようなものが生育しています。そこに水がしたたり落ちています。半球形~紡錘形の小さな水のしずくに、周囲の新緑の景色が映し出されているのか? というふうな感じですが、黄色く光ったり消えたり繰り返しています。しばらく観察すると、小さなしずくに新緑の景色が単に映っているのではなく、キラリと光らせる何らかの光学現象のようでありますが、よう分かりませんわ。 吾輩は過去20年間に年3回はこの沢を遡行しています。60回ぐらいは来ているハズです。いつも沢には少し水がありますが、こんなの初めてみましたわ。沢の水量や周囲の景色や光量など絶妙な条件下でしか見られない現象ではないか? 物理 (光学) に詳しい方の解説が聞きたいところ…。



高城山の北東斜面のV字谷に、しぶとく残る雪
本日は2015年5月6日 (木曜日) であります。

●今日は、淡路島南部の山岳地帯 (と言っても標高400-600mの里山ですが) の最奥部に自生するホンシャクナゲのお花見でありますが、昨日にまた徳島県の名峰の高城山 (1632m) に行ってまいりました。最近は、お山に入り浸りで海には行っていませんが、いま潮干狩りのシーズンです。タコや****を獲りにいきたいところですが、いくら時間的余裕がある業種といっても、自由に使える時間には限りがあります。山にいくか? 磯にいくか? なやましいところ…。

●さて、5月2日に、高城山の山頂直下のV字谷に残雪がシッカリとあるのにビックリしたのですけれども、今日5月5日に注意して観察すると、点々と残雪がありますね。吾輩の観察ではすくなくとも5箇所に雪があるのを確認しました。四国などという南国の山に、それも豪雪地帯じゃないのに、5月になっても雪が見られるのは嬉しいものです。残雪観察登山というのもよろしそうですわね。以下に証拠写真を陳列します。


2015年5月5日に確認した高城山の残雪
↓ 南高城山の北東斜面にある残雪。剣山スーパー林道から視認できる。桃色の樹はアケボノツツジです。
南高城山の北東斜面

↓ 高城山と南高城山の鞍部の東側V字谷にある残雪ですが、傾斜が急すぎて降りて行けません。望遠モドキで撮った。
深い谷の底に残る雪

↓ これは、スパー林道沿にありましたわ。林道の山側で小さな谷になっているところですが、雪の表面が木の葉などで覆われているので注意して観察しないと分かりません。
スーパー林道沿に残る雪

↓ これは、アケボノツツジと高城山のネギ坊主です。
アケボノツツジと高城山のネギ坊主

↓ アケボノツツジと剣山遠望です。
アケボノツツジと剣山遠望





高城山の植物、珍奇なものではなく普通に見られるもの。 「バイケイソウ」
四国のブナ帯に普通に自生するバイケイソウ
●登山道を登る道すがら、高度を増すにつれて樹木の種類が変わってゆき、渓谷の源頭のじめじめしたところまで来ると現れるのが、バイケイソウ であります。バイケイソウが現われると 「ああ、山に来たんだなあ」 という感慨が湧いてきます。身は四国の山地にあるのに、中部山岳の高原に来たような錯覚が起こる植物です。植物図鑑など紙媒体の文献でも、バイケイソウの分布は北海道・本州と記述され、なぜか四国が抜け落ちています。しかしながらバイケイソウは四国山地のブナ帯で普通に見られる植物であります。海抜1000m以上で、渓谷の源頭地帯の湿地や、明るい夏緑樹林の林床に見られ、単独ではなくたいてい群落になっています。 雲早山でも高城山でも有るところでは見事な大群落になっています。

●剣山スーパー林道を車で行くだけならば見ることは無いのですが、車を降りて随所にある谷をちょっと遡行して尾根筋に近ずくと、バイケイソウに出会うことができます。バイケイソウの分布の中心はやはり山国や北国であるので、瀬戸内南岸地方の住民の目には異国情緒のある植物です。ごく近縁のコバイケイソウは四国には分布いていないのですが、バイケイソウは点々と自生しているので、四国の山に登ったならばぜひ観察したい植物の一つであります。でも、有名な毒草であり、公的機関がバイケイソウを誤食するなといくら呼びかけても、毎春必ず各地でオオバギボウシの若芽と見誤ってバイケイソウの若芽を食べる中毒事件が頻発しているようです。で、注意喚起のために写真は赤枠付きであります。


↓2015年5月2日、 高城山 (1632m) の北斜面1450m付近にて。谷の源頭で湿りが多そうな感じで、樹木が比較的にまばらな場所です。斜面を覆う大群落です。花期にはさぞ見事でありましょう。
バイケイソウの大群落
バイケイソウは単独で生えることは少ない

公的機関が危険情報を発して警戒を呼び掛けるバイケイソウ

厚生労働省 「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:バイケイソウ 概要版」

公益財団法人 日本中毒情報センター 「保健士・薬剤師・看護士向け中毒情報 バイケイソウ」

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 「バイケイソウ」


●バイケイソウはかなりの強毒のようであります。オオバギボウシの若い芽と間違えて誤食するらしいのですけど、西日本じゃギボウシ類をあまり山菜として食べないのではないか? 吾輩の住む淡路島に分布するギボウシ類は、カンザシギボウシコバギボウシミズギボウシの3種ですが、カンザシギボウシは淡路島北部の山地に点々とかなり自生しています。他の2種は標本程度で個体数は少ないです。東北地方で オオバギボウシ を 「うるい」 などと言って上等な山菜としていますが、淡路島にこそないだけで、海を隔てて隣接する和歌山県の紀ノ川に面した700mほどの某山の高原にはオオバギボウシの有名な大群落があります。吾輩もむかしこっそりと盗りにいったことがありますわ。オオバギボウシは徳島県の山にもありますから、山菜ファンで採る人は採っているのではないか? 野生品をちょうど採り頃にドンピシャリと採るのは意外に難しいです。で、吾輩はもっぱら住職のいない某寺に沢山植えてあるものを失敬していますわ。(なんとバチ当たりな!) もし野生品を見つけても、バイケイソウと見分け、確実な同定が出来ないかぎり、興味本位で試食などしないようにしましょう…。



もう5月だというのに、高城山に雪が残っている!
本日は2015年5月2日 (土曜日) であります。

高城山のネギ坊主
↑ 登山道の海抜1450m地点から 高城山のネギ坊主 すなわち国土交通省のレーダ雨量観測所を眺めたところです。このネギ坊主は高城山のアイデンティティーであります。遠くから見て、あれが高城山だと山座同定する決め手がこのネギ坊主です。

高城山登山者が必ず食べる、名物のシカ肉カレー。
●本日、徳島県の剣山系東部に聳える名峰の高城山 (1632m) に行ってまいりました。シャクナゲのお花見の下見が目的でありましたが、帰りしなに腹が減ったので ファガスの森・高城 に入り、高城山の名物のシカ肉カレーと、山菜入りのうどんを戴いたのですが、売り切れ寸前のラストカレーだということでしたわ。最後の一皿を戴いたわけですが、むかしから残りものには福があるというから、何かいいことがあるのかな? 何事でも滑りこみセーフで上手くいくとか? でもまあ、一応、営業時間は午後4時までですが、遅く行けば名物を食べられませんね。

海抜1300mのレストハウス

高城山の名物のシカ肉カレー


(剣山系東部では) 今年のシャクナゲの花は、ゼロじゃ!
●高城山の名物を戴いたのち、4月からファガスの森・高城の管理人になられた 地下足袋王子 さんに山系一帯の状況を伺いました。

「毎日、地下足袋王子さんのブログを拝見しています。昨日のアケボノツツジ素晴らしいですね」
「アケボノ見てきましたか?」
「いえ、見ていません。じつはシャクナゲのお花見をしようと思い、下見に来ました。雲早や砥石権現、高城登山道など尾根を見て回ったのですが、今年はシャクナゲのつぼみが全然ないですね」
「んだ、ないね。今年は裏だからなあ。今年はシャクナゲの花はゼロだよ。シャクナゲは裏と表とがあるけんなあ」


シャクナゲのつぼみがない

枝という枝を観察しても、枝先につぼみが全くありません。当たり前のことですが、つぼみがなければ花もないということであります。シャクナゲの花芽分化の時季は早く、前年の夏頃のようで、秋になると翌年咲く花のつぼみが形成されています。

枝先につぼみがない

↓ シャクナゲの成木を何本も調べたところ、やっと1個だけつぼみをみつけました。
やっと見付けたつぼみ

●地下足袋王子さんはグリーン・ツーリズムインストラクターや自然観察指導員などもされていて、植物に大変詳しい方で、この山域の主のような方が、今年のシャクナゲの花はゼロじゃと断言されたということは相当に深刻です。これではシャクナゲのお花見会が出来るかどうか危ぶまれます。シャクナゲの花の今年の不毛はうすうす予想していましたが、自分の目で確かめて改めて深刻さに絶望です。裏の中の裏、不毛の中の不毛、ホントにつぼみが全くありません。念のために、高城山登山道で出会った登山者何人かに、今年のシャクナゲはつぼみが全くないのですが、つぼみの付く樹を見ませんでしたか? と聞いてみましたが、みな異口同音に、今年のシャクナゲは寂しいわね、ダメだよね、ってな返事です。吾輩もスーパー林道が工事中のころから毎年足しげくこの山域にシャクナゲを見に来ていますが、たとえ裏年でも多少は花があったけどなあ…。全くゼロというのは珍しい現象です。ただし、完璧にゼロというのもあり得ないことで、10本のシャクナゲの樹を捜したらつぼみは2個か3個程度でしょうかね。1枝あれば写真は撮れますが、お花見には寂しすぎですわね。 


なんと、もう5月なのに、雪が残る!
●さて、本日ビックリしたのは高城山山頂直下の谷に雪が残っているのにビックリです。海抜1480mぐらいのところに雪渓のように雪がありましたわ。剣山じゃ北東斜面の日蔭のところに5月まで雪が残りますが、標高の大分低い高城山でも5月まで雪があるなんて、初めて気が付きましたわ。

5月2日の高城山の残雪
↑ 長さ20mぐらい、横幅5mぐらい、厚さは不明ですが棒で少し掘ってみると結構深さはありそうです。V字谷の底を吹溜まった雪が残っているという状態です。平地よりも10度気温が低くほとんど陽が当らないところなので、完全に消えるのにはあと2週間ぐらいかかるのではないか? 雪が吹き溜まったのではなく、斜面の上に積もった雪 (恐らく最深積雪1~2m) が雪崩となってここに堆積したのかも?

汚れているのは表面だけ、中は綺麗。
↑ ほこりや落ち葉で表面はたいへん汚れていますが、掘ってみると中のほうは綺麗です。少しかじってみましたが、食べられますわ。ガラスの器と、雪をすくい取るスプーンと、雪の上にかける茹で小豆を持ってくれば良かったです。バッチくないか? と思われるかもしれませんが、大丈夫です。滋賀県民が垂れ流したものが流れ込む琵琶湖の水が原水の阪神間の上水道の水と、この雪のどっちが綺麗か? 放射性物質が関東山地に積もり、その山々の水をためた奥多摩湖の水が原水の東京の上水道の水と、どちらが問題があるのか? 考えたらおのずから答えが出ますよね…。


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大鳴門橋で事故あり、大渋滞!

大鳴門橋で事故があったようだ
↑ 高城山から帰ってきて大鳴門橋を渡ったとき、(5月2日18時半ころ) 反対側の下り車線 (淡路島 → 鳴門方向) で事故があった現場を目撃しましたわ。事故の瞬間を見たわけではなく、レスキューが来て仰向けになった車にワイヤーをかけて吊りあげようとしているのを見ました。トラックが横転というニュースになっているけど、トラックのようには見えませんでしたけど。事故車はセダン型の乗用車に見えたけどなあ。写真は一般道に降りてから撮ったものです。事故の全体像を見たわけじゃないからハッキリ分かりません。

大渋滞!
↑ 長い渋滞が発生していました。淡路縦貫道 (神戸淡路鳴門自動車道) の上だけでなく、淡路島南ICに進入ができないので、島内の一般道が数キロの大渋滞です。淡路島南IC ~ 福良刈藻 ~ 南あわじ警察署東谷交番 (旧 福良派出所) まで約7キロ、旧 うずしおラインが大渋滞でしたわ。

●事故の詳細や全体像が不明なので、軽々しく事故の原因など言えませんが、そもそも、みんなスピードの出し過ぎですわね。大鳴門橋付近はスピード制限が70キロや80キロの区間が多いです。100キロじゃありません。海峡の上は風が強いので、スピード超過は横転の危険性が高いです。いつも思うんですけれども、高速道路等は誰も制限速度を守らないのは何故なのだろうか? 何年まえだったか、明石海峡大橋で悲惨な玉突き衝突事故がありましたが、調査委員会の調査報告では、スピードの出しすぎが原因だと結論しましたよね。スピード控えめにすれば事故が激減するのにね…。

●だいたい、剣山スーパー林道にしても、全国からやってくるライダーどもは飛ばしすぎです。見通しのきかない連続カーブなのに、キープレフトを守らず、まるで山岳ラリーでもやっているような命知らず危険走行をしています。ラリーがやりたいんだったら、鈴鹿サーキットでも借りてやってくれ。ライダーどもは一般車に迷惑をかけないよう、反省し悔い改めるべきだ! そのうち悲惨な大事故が起こるでしょう。



今年のシャクナゲは顕著な裏年なのか?
本日は2015年5月1日 (金曜日) であります。

●昨日の夕方、午後3時50分から淡路島の自生シャクナゲを見にいきました。5月6日に自生のホンシャクナゲの観察会 (お花見会) を催行するのですけど、その下見の意味もあります。ただし、6日に行く予定の場所じゃありません。日没が迫った夕方ということが示していますが、簡単に行けるところであります。標高がごく低いところで谷筋でありまして近くまで車で行けますわ。でも狭い林道ですから図体の大きな車じゃダメです。じつは、毎年シャクナゲ観察会を催行する場所は山の尾根で、急こう配を登る必要があります。気易く行けないところです。

●なぜ簡単に行けるところでシャクナゲの観察 (お花見) をしないのか? といえば、シャクナゲはどんな種類でも深山の麗花といわれ、種類によっては高山植物です。で、簡単に自生シャクナゲが見られたら値打ちがないわけです。シャクナゲは高い山の上に咲くべき花で、文字どおりの “高根の花=高い山の尾根に咲く花” であるべきなんです。海抜200m台などという低い所に咲いてはいけないのです。と言うこともあるのですが、その自生地には小さな実生苗が見られるから盗掘防止の意味もあります。お花見会参加者はみな良識のある人々ですが、どこからその谷の自生情報が漏れて世間に広がるか分かりません。で、残念ながらそのシャクナゲ自生地は公開できないわけです。公開できるのは簡単にアクセスできないところです。行くのがしんどくて二度とゴメンだ、というふうなシャクナゲ自生地ならば盗掘の危険性はかなり減りますわ。淡路島には、希少な植物を乱開発や盗掘から護ろうというナチュラリストが少ないので、しかたがありません。



今年のホンシャクナゲは顕著な裏年だ!
裏の中の裏って感じです。10年に1度の裏年ですわね。淡路島に自生するシャクナゲもそうですが、徳島県の雲早山や高城山など剣山地も、裏の中の裏のようですわね。「今年はシャクナゲのつぼみが少ないわね」 と花を愛する登山者たちが噂していますね。ま、10年に1回の見事な咲きっぷりの翌年に当たるから、しかたがありませんね。ホンシャクナゲやツクシシャクナゲのお花見は、いくらなんでも葉を見るだけってことはないにしても、花がまばらにしか見られないでしょう。剣山や矢筈山の亜高山帯のハクサンシャクナゲは花付きはどうなんでしょうか? 長いこと矢筈山に登ってないから今年は久しぶりに…。年もとったし、つるぎ町側からは標高差がありすぎて、吾輩のよたよたしたアヒルのような足取りでは絶対に無理だから、落合峠から尾根筋を…。(矢筈山1848m)-(落合峠1520m)=328m! これだったら老人のアヒル足でもなんとか…。なんぼ体力劣等児でも、むかしはそれなりに元気で、若いころ、東海地方の学校に行っていたころ長野県出身者の道案内で、国鉄木曽上松駅に晩10時に着いて、徹夜で中央アルプス木曽駒 (2956m) に登りご来光を拝んで、ロープウエーなど乗らずに登山道を歩いて降りて更に平地を歩いて夕方に国鉄駒ヶ根駅まで、1昼夜かけて中央アルプス横断踏破できたけどなあ。寄る年波に勝てれへんわ。

ホンシャクナゲに花がない
↑ ホンシャクナゲの樹に花 (つぼみ) がないわ。

1個だけ見付けたつぼみ
↑ 1つだけ見付けた! 2015年4月30日、兵庫県淡路島南部の某谷の奥で。


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本日の花見2種

↓ モチツツジ×ヤマツツジです。自然に雑種になっています。花の大きさは、モチツツジよりも小さくヤマツツジよりも大きいです。花の色も朱色のヤマツツジよりも薄く、紫味を帯びた桃色のモチツツジよりも濃くなっています。両種の中間の形質を示しています。ミヤコツツジなどという優雅な名が付けられています。
ミヤコツツジ
ミヤコツツジ

カマツカ
↑ カマツカです。小さな花ですが沢山あるので枝に雪が積もったようで意外に綺麗です。カマツカの材は固く、鎌の柄にされたとか。で、鎌柄 (かまつか) が語源らしいですが、いまどき鎌なんて田舎でもほとんど使いませんよね。農家でも非農家でも草刈りはエンジン付きの刈払い機です。鎌なんて使いよったら笑われそう…。


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