雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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今冬の雪見の見納めだが、まだ雪が沢山 (その3)
丸笹山からの眺望
●夫婦池の周囲を散策し雪氷観察をおこなったのち、ラ・フォーレつるぎさんの駐車場に車を置かせていただき、丸笹山に登頂を試みました。アイゼンを携行していないから登山道に雪が多ければあきらめる他ありませんが、ウラジロモミの樹林の中を登っていったのですが、結構雪があります。ただし、樹林の中は傾斜が緩いから別に危ないことはありません。問題は山頂直下の急斜面で、登山道が山頂からみて北西側を巻いています。案の定、かなりの積雪です。1mはありそうです。こりゃあ、アイゼンなしでは無理ですわ! ということでウラジロモミの樹林の中を山頂からみて南西側に回ってみました。すると雪がないではないか! 

●ただし雪がないかわりに登山道もありません。藪こぎです! ですが、あたいは都会人じゃありません。田舎者です。僻地第2級・離島振興法指定地出身の田舎者であります。出身地は海辺の村であると同時に、600mの裏山があり山村みたいな環境で育ったから、小学生のころから山の中を駆けずりまわって育ちました。で、藪こぎは得意です。唯一 ジャケツイバラ だけは勘弁してほしいのですが、それ以外ならばOKです。低山のネザサの藪こぎ、ウラジロやコシダの藪こぎも大丈夫。太平洋側の高い山のスズタケの藪こぎも尻ごみしません。で、ミヤマクマザサの藪こぎで丸笹山の登頂に成功しました。背丈以上あるスズタケとはちがい、ミヤマクマザサはせいぜい50~60センチの背丈です。こんなの藪こぎのうちに入りません…。


写真はすべて2015年3月26日のもの
樹林の中は雪が少ない
↑ ウラジロモミとツガの針葉樹林の中は、比較的に雪が少なく傾斜もゆるやか。

ウラジロモミとツガの針葉樹林
↑ 青々とした森がウラジロモミとツガの針葉樹林ですが、天然のヒノキが混じっています。山頂直下から見下ろしたものですが、亜高山帯の針葉樹林みたいに見えます。この樹林の中を登ってきました。

ミヤマクマザサの斜面を上から見た
↑ 針葉樹林帯を抜けると冬枯れたミヤマクマザサの藪になりました。この藪の中には登山道などなく、直登しましたが、ミヤマクマザサは背が低いササであるので藪こぎというほどではありません。正式な登山道は写真の右手の奥、山の北西斜面にありますが積雪が多くアイゼン無しでは無理です。

剣山が指呼の間に見えてきた
↑ 標高差が約100mほど笹藪の斜面が続きますが、登り詰めると 剣山 (左側のピーク、1955m) と ジロウギュウ (右側のピーク、1930m) が指呼の間に迫ってきました。剣山は四国山地西部の盟主、石鎚山のような険阻な岩峰ではありませんが、今の時期でもまだ厳しい冬山です。きちんと冬山装備じゃないと安易に登れません。

ラ・フォーレつるぎさんの建物が見える
↑ 笹藪の終りあたりから下を俯瞰しましたところ、ラ・フォーレつるぎさんの建物の黒っぽい屋根が見えています。写真中央の山は 塔の丸 (1713.3m) であります。

山頂到着
↑ 1時間ほどで 丸笹山 (1711.9m) の山頂に到着。登山口のラ・フォーレつるぎさんの駐車場は標高1450-1460mなので、標高差250mほど登ったことになります。ちょうど南辺寺山 (273m) を賀集護国寺から登ったのと同じ程度です。(南あかじ市以外の方には意味不明) 山頂は隆起準平原の名残か? と思わせるようななだらかなササ原です。剣山山頂の平家の馬場と呼ばれるなだらかなササ原に似ています。樹木がなく、四囲広闊としていて素晴らしい眺望が利きます。


以下3葉の写真は、丸笹山の山頂付近の様子
山頂はなだらjかなササ原

雪渓みたい

山頂のササ原


大胆な推論 (妄想かもしれませんが…)
この丸笹山は初めて来るわけではなく何べんも登っていますが、しかし経年観察しているわけじゃないから妄想の域をでませんが…、推論してみます。 

●ここの山頂周辺のミヤマクマザサは背丈が低くせいぜい20センチか30センチしかありません。たぶんシカの被食圧が大きいのでありましょう。今はシカたちは見当たりませんから標高の低い所に降りているのか? ミヤマクマザサの茎葉の伸長期には山に上がってきてササの葉を食べるのでしょう。ミヤマクマザサはシカの食害に比較的に強いササです。地上部が食べられても地下茎からまた芽を出します。しかし、食べられるほどに、生え際から短い複数の茎をだして背丈が低くなりより密生してきます。そういう状況になっているように見えます。風の強い山頂特有の現象としてササの背丈が芝生みたいに短くなっているのではないと推定します。(ま、ヒトに踏まれたということもあるかもしれませんが)

つぎに、標高で100m下の針葉樹林帯では樹木の樹皮がシカに食べられる被害が見られます。で、人がシカの食害防止のために樹木の幹に金網を巻き付けているのが多数あります。この針葉樹林帯と山頂付近のササ原の間に背丈ほどの低木が見られますが枯れています。枯れているので樹種不明です。シカに枝葉が喰われて枯れたのか? という印象がいたします。

●ミヤマクマザサの葉はシカたちの上等な餌なのですが、上記のことからミヤマクマザサ群落が広がるようにと、つまり自分たちの餌場が広がるようにと、針葉樹や低木をシカたちが枯らしているのではないか? 針葉樹が鬱蒼と茂っているところには林床に陽が当たらないからササ類は侵入出来ません。陽生植物のササが侵入できるように意図的に針葉樹を枯らそうとしているのではないか? そういう妄想が湧いてくるのですが、ひょっとして当たっているかも? もし当たっているならば、シカたちの行動と、原野を開拓して田畑にするヒトとの違いは全くないということになります。これは妄想かもしれませんが、そういう推論を立てて検証するために定期的にここに調べにくるのも面白そうです…。そもそも、あたいは山登りじゃ全然ありません。登山用品店の商業主義に乗せられて高価な登山グッズを次々に買わされ、重たい荷物を背負って、強力 (ごうりき) か苦力 (クーリー) よろしく喘ぎながら山など登って何が面白いのやろか? と冷めた目で見ている者です。あたいはたぶんアウトドア科自然観察属なのでしょう…。


【拙稿は続く】



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今冬の雪見の見納めだが、まだ雪が沢山 (その2)
山上にある不思議な池
夫婦池 北池 にたどり着きました。登山車道をはさんで北側と南側に池があります。池の名称が不明なので、とりあえす道路の北側の池を 「夫婦池 北池」、道路の南側の池を 「夫婦池 南池」 と勝手に仮称した。  写真は池の北側から道路の方に向いて撮りました。池の西側~北側には雪は消えていますが、物凄い霜柱です。霜柱を踏みしめて歩くと、まるでジャリジャリと砂利道を歩くような感じです。
夫婦池に到着

↓ 夫婦池 北池のほとりにあります。丸笹山の登山口でもあります。つるぎ町の施設でありますが、指定管理業者が 「ラ・フォーレつるぎさん」 ということでありましょう。
ラフォーレつるぎさん

↓ 積雪期は休業ですが、4月にはいったら営業でしたか? このあたりは1500m近い標高です。4月に入ってからもしばしば積雪がある所です。で、もう一度雪見観察に来る場合にはここで昼飯が出来るかな?
ラフォーレつるぎさん

↓ 池は見事に全面結氷しています。瀬戸内海南岸地方の平野部では絶対に見ることができない光景です。池の氷の上にごく僅かの新雪 (積雪1センチ程度) が乗っています。
池は全面結氷

↓ 杖にしている竹の棒で氷を叩いてみてもびくともしません。で、石を持ってきて叩いてもカチカチでかなりの厚さがありそうな感じはします。ですが、どこまでが安全かどうか全く不明ですので絶対に氷の上を歩いてはいけませんね。 四畳半ぐらいの巨大なタライに乗ったならば大丈夫でしょうけど…。 もし安全性を確保できるならば、西日本にはたぶん存在しない天然のスケート場が出来るかも? つるぎ町経営で厳冬期限定、お客さんがきてくれたらラ・フォーレつるぎさんも冬期営業が出来るかも? つるぎ町にはまだまだ未開発の観光資源がありそうです。 (他所者の勝手な放言というより、他所者の視点)
氷は厚そうだが立ち入り厳禁


たぶん、ここが西日本で最寒の地か?
↓ しんしんと涼しいので持参の温度計で地上1.2mで気温を測ると氷点下8度程度です。これは本日の気象庁の07時の全国気温観測データと比べると、信州高冷地級の低さです。池の北端の灌木の上で測り、時刻は07時22分です。陽が出てから1時間以上たっているから明け方には恐らく-10度以下であっただろうと思われます。 夫婦池 北池は山上の小さな盆地状の窪地になっています。で、明らかに 「冷気湖」 が発生していますね。もし、ここに気象庁がアメダス観測所を設置して、

①、厳冬期で上空に強い寒気が進入し、上空500hPa高度で-30度以下
②、北西季節風が収まって無風状態、(空気の鉛直混合がなく、よく冷える)
③、雲がなく快晴で、空気も非常に乾燥している、(雲は放射冷却阻害要因)
④、地表にフワフワの新雪が積もる、(雪は地中からの顕熱を遮断する断熱材)

というふうな4条件が上手く揃うと、強い放射冷却で顕著な冷気湖が形成されあっさりと-20度を割るのではないか? 賭けをしてもいいです。 ま、気象庁観測所は望めないにしても、気象台の指導のもとに私設観測所なら設置は簡単です。予算もたいして要りませんわ。つるぎ町あたりがやれば西日本最寒の地として観光の謳い文句にできましょう。 ちなみに、西日本の最寒記録は広島県八幡の-28度ですがこれはアメダス以前の区内観測所時代のハナシで、区内観測所の観測データは気象庁は正式記録とはしていないです。アメダス観測所になってからの西日本最寒記録は岡山県上長田の-20.2度です。こんなのは夫婦池の標高と低温が発生しやすい地形から簡単に破ると思います。ま、ここは一応国道沿いで積雪期も除雪がなされます。今後、吾輩が4条件が揃うときを狙って、検定済みのもっとましな温度計を持って-20度をあっさりと割ることを立証しに来てもいいです。それには車を寒冷地仕様に変更して来るほうがいいかも?


↓ 2015年3月26日 07時22分 徳島県剣山夫婦池にて
気温を測ると氷点下8度

↓ 夫婦池 北池の東側は日当たりが悪く、寒そうな感じです。
池の南側は雪が多い

↓ 夫婦池 南池はすり鉢状の深い窪地になっているから更に冷えるかも? 池といっても水 (氷) はほとんどなさそうです。それにしても、山の上 (尾根筋) に奇妙な池があるものです。池の下の地層が石灰岩層とか? この2つの池の成因は何でしょうかね? そういえば三嶺の山頂にも奇妙な池がありますわね。
夫婦池 南池


ネットは、転載・引用・孫引き情報ばかり…
ネットの情報は玉石混交ですが、だれでもが情報発信できるということは、書き手の知識・認識レベルはまちまちで玉石混交となるのは止むをえないし、またそれはそれでいいのですが、問題はむしろ自分で観察し考えて書いていない人が多いことではないかと思います。なにか疑問に思っても、何故だろうかと検索して孫引きしてそれで終わり、というサイトのなんと多いことか! たとえ間違った見方であったとしても、できるだけ自分で観察し考察することが大事なのであって、他人が書いたものを丸写しはいただけません。人はそれぞれ異なる目を持っています。異なる目でみれば、異なる観察があり異なる見方が出てくるハズです。異なる視点で見れば、大学教授でも気付かなかった側面に小学生が気付くこともありえます。皆が皆、同じことを言う (書く) 異様さは薄気味悪いです。

↓ は申すまでもなく 「根周り穴、ねまわりあな」 です。「根開き」 とか 「根開け」 とも言うみたいです。樹木の周囲が雪がなかったり、雪があっても穴状にへこんでいることを指すのですが、北日本や積雪地帯では知らない人がないし、南の無積雪地帯であっても山登りならば誰でも知っています。もちろん吾輩も知っています。 この根周り穴がどうしてできるのか? ネットを検索すると、皆が皆同じことを言っています。ていうか、孫引きばかりです。残念なのは、関係領域の専門家が研究する対象ではないみたいです。日本気象学会とか日本氷雪学会などのサイトとか、論文検索システム等でしらべてみても、根周り穴の成因を調べた論文が見当たりません。(よう見つけなかったのかもしれませんが)


根周り穴

根周り穴

根周り穴の成因について、ほとんどのサイトが挙げているのが次ですが、おかしくないか? 通説と反証を列挙します。

①、雪のアルベド (反射能) は高く、太陽放射を反射して雪が溶けにくい。けれども樹木の幹は色が濃く太陽を受けると温まりやすい。で、樹木の幹の周囲の雪が早く溶けるのだ。

反証】 この通説ならば、シラカバなど白っぽい木に根周り穴は出来にくく、黒っぽい木には根周り穴がよくできて、顕著な差が生じるハズだが、そんなことはありません。それから、北斜面の日が当たらないところとか、常緑針葉樹の林内や林縁など日が当たらないところにも根周り穴はいくらでも出来ますわ。この日蔭のところに普通にいくらでも根周り穴ができるということが、①説の致命的弱点です。

②、暖かい雨が降ると、幹を伝わって雨が流れ落ち根周りの雪を溶かす。

反証】 それは葉が茂った展葉期のブナの木を言っています。冬枯れた裸のブナでは降雨の捕集は僅かであって幹を伝い流れるほどではありません。広葉樹や針葉樹の樹種、それから枯れ木か生木かに全く関係なく、根周り穴はできます。電柱や道路標識のポールの根元など人工物にも根周り穴はいくらでもできます。ブナだけにできるのではありません。雨降りのとき色々な樹種を観察しても、葉がつく樹木は樹冠の下に雨滴を落とすだけで、葉がない樹木では細い枝では雨をほとんど捕集できないんですわ。

③、樹木の幹が発熱して幹のまわりの雪をとかす。

反証】 あほな。たしかに、ザゼンソウ は発熱する植物で有名です。しかしながら、そんなの例外中の例外であります。樹木の幹は含水率が50%前後 (針葉樹は低く、広葉樹は高い傾向) もあり水分が多いから材の比熱が高く、石や金属に比べると冷えにくいということはあるでしょうが、逆に太陽で温まりにくいから相殺してしまいます。通説では生命現象があって発熱するとしていますが、生命現象のない死物の枯れ木にも普通に根周り穴はできるから、通説は説明になっていない。


樹木の根周りは風の乱れや渦が生じて、雪が積もりにくい
●通説では他にも要因を挙げていますが、検討するのもバカバカしいです。通説の最大の弱点は、春先の雪溶け期が近づいて根周り穴ができるとしていることです。あほな。厳冬期の凍てつくころに根周り穴ができています。ただ、根周りがへこんでいても、積雪の多さのために根周りの地面が見えないだけです。それが融雪期になって地面が見えだして目立つわけです。 通説では根周りだけがどんどん雪が溶けるような説明ですが、根周りの周囲も積雪がどんどん減っています。雪面全体がドンドン減っているのに根の周囲だけが減っているように錯覚しています。もともと根の周囲の積雪が少なかったから、雪面全体が積雪が減じて、まず最初に根周りの地面が現われることを観察していないのです。

雪片は風に舞うものです。風の流れの中に樹木の幹などがあれば障害物となって乱流や渦ができます。風のある降雪時に電柱の周囲の気流の流れや、気流に舞う雪片の挙動を観察したら一発でわかります。電柱の根周りには雪が積もりにくい傾向が顕著です。ただし、風速や風向や降雪強度それから湿雪か乾雪かなど、その時々で条件は千差万別なので一概には言えないのでありますが…。




今冬の雪見の見納めだが、まだ雪が沢山 (その1)
本日は2015年3月27日であります。

今冬の雪の見納め
●昨日の3月26日に、恒例の、といっても吾輩の個人的な恒例ではありますが、急きょ雪の見納めに行ってまいりました。一応これをもって今冬の氷雪観察は終了です。平地では急激に気温が上昇しはじめました。スタッドレスのままではフニャフニャとするし擦り減るから、今日タイヤ屋さんへ行ってノーマルタイヤに戻します。困るのは瀬戸内南岸雪山シーズンはじまりに、ノーマルタイヤが没収されたことです。タイヤ屋さんいわく、「こりゃあ、よう擦り減ってますわね。サラにしたほうがいいですよ。廃棄処分しときましょうか」 むこうは商売です。ちょっとでも擦り減っていたら 「よう擦り減ってますわ」 と言いよる。商売人の言うことは、半分ぐらい、少なくとも3割や4割は割り引いて聞かなくっちゃなりません…。 つまり、原子力ムラもおなじです。基本的には商売人と同質です。政官財癒着原発関係者どもは、それを利権・金づるにしているわけです。いくら、「フクイチの放射能はコントロールされている」 とか 「急性のものはもちろん、晩発性放射線障害など存在しない」 などと言っても信用できるものか!



↓ 淡路島の南あかじ市の雑想庵を午前03時10分に出発して、剣橋 (+印の所ですが地形図に記載なし) から1キロほどのこの電光標識までちょうど2時間半です。05時40分ですが谷底なのでまだ暁暗です。ここから先が登山車道でありますが、チェーン規制は解除されています。
05時40分 チェーン規制は解除されている

↓ 06時12分に 剣山スキー場 に到着。3時間02分かかっています。吾輩は飛ばし屋では全くなく、むしろ亀型走行特性の傾向があるので南あかじ市からは3時間あれば十分に来れることが判明。ただし、道路が空いている早朝の時間帯に徳島県の市街地部分 (阿波街道の部分) を通過する必要があります。
06痔12分に剣山スキー場に到着


↓ ゲレンデにまだ雪が残っていますが、あと1週間で消えてしまうか? 南国の雪見観察の終了は早いです。北国みたいに5月6月までとはまいりません。瀬戸内海南岸地方住民で雪をご覧になりたいかたは早めにどうぞ! これを逃してしまうと、北陸の立山まで行かなければなりません。ま、立山アルペンルートは日本一の積雪を誇る 「雪の大谷」 で有名で見に行く価値がありますが…。登山者のハナシでは剣山周辺の吹溜まりで今冬は積雪2mぐらいだったそうです。立山の雪の大谷と比べると 「雪の小谷」 です。などと言うと、ブナ帯の北方系シダ植物のコタニワタリと亜熱帯要素の南方系シダ植物のオオタニワタリみたいな話…。
ゲレンデに少し雪が残る

●あまり勾配がきつい所はダメですが、勾配の緩いところを選ぶと積雪の量もちょうどいいです。スノーアタック まがいや、ゲレンデタクシー まがいの遊びをするのによさそうです。この雪の斜面はクロカン趣味の人にはかなり魅力的に見えるのではないか? ここは道路外の施設になるから道交法適応外で車体幅からタイヤがいくらはみ出してもOKですかね? 問題は管理者のつるぎ町の許可が出るかどうか? 思うんですが、財政赤字に苦しみこのスキー場が明らかに荷物になっています。入場料金1人1万円でクロカン営業の可能性があるかも? はた目にはしょーもない車の改造にン十万使う人らには安いものです。あちこちの林道で林道管理者が鎖を張って立ち入り禁止にしているところが増えています。クロカン遊びをする場所が狭められているのでいいかも? (部外者の勝手な放題)

あと1週間で雪が消えるか?


↓ 朝焼けになんとなく赤く染まる矢筈山 (標高1848.8m) です。これを モルゲンロート などと申せば、目の肥えた山登りたちに叱られるでしょうが、来るのが遅かっただけです。写真を撮ったのが06時25分ですが、6時前には綺麗なモルゲンロートが見えたハズです。そうしますと、雑想庵を02時に出なくっちゃ。
朝焼けの矢筈山

↓ 06時27分に、ゲレンデで地上高1.2mで測ると、氷点下5度の涼しさです。風がないので今日はそれほど寒くはありません。付近の山々は夜間に雲がかからなかったのでしょうか、今日は霧氷が見られないのは残念です。
ゲレンデで氷点下5度


登山車道の雪はほぼ消えた (3月26日の状態)
↓ 車道の雪はほぼ消えましたが、ごく一部に凍結部分がありました。もうノーマルタイヤで大丈夫ですが、早朝だと昼間に溶けた雪の水で路面がぬれて、夜間の冷え込みで凍結することはありましょう。また車道で一番標高が高いところは1450mあります。平地よりも10度気温がさがるので、4月に入ってからも寒い日には積雪がある場所です。で、チェーンはお守りとして携行していたほうが無難です。
まだ雪が残る

山の斜面にも雪が残る

路面は若干凍結している

【拙稿は続く】



タラの芽前線が淡路島に上陸! カゴを持って採りに行きましょう。
本日は2015年3月25日であります。

サイクル24がまもなく終わり、太陽は眠りにつくか?
●ここ3日ほどは季節外れの寒さで、1か月前に逆戻りしたような感じでした。北陸の豪雪地帯や北海道などでは吹雪で大変なことだったようですがお見舞い申し上げます。雪の降らんところの住民からみると背丈ほど雪が積もるのはうらやましい限りですが、雪が見たさに山の上によじ登って喜んでいられるのも、たぶん平地では雪が積もらないからこそでありましょう。地球寒冷化が進行して淡路島でも軒先まで雪が積もるとなったら悲鳴をあげるハズです…。

●太陽活動の活発さは 太陽黒点の推移 がその指標でありますが、詳細な推移 を閲覧すると、現在のサイクル24のピークは明らかに通りすぎたようであります。結局、サイクル24は氷河期がくるぞと騒がれたサイクル20よりも若干太陽活動が低調でした。今回は目だって寒冷化が顕著ではないのは、世界人口の大膨張で都市が巨大化しヒートアイランド現象がいちじるしく進行したためと、気温データに恣意的な操作がくわえられて、地球の気温が下がっていないように見せかけられていることによります。しかしながら田舎の観測所のデータのみで地球の気温変化を調べたら、ジリジリと気温が下がり出していることが浮かび上がっています。そういう確かな研究・報告があるのに政治的に無視されています。 

●恐いのは次のサイクル25です。ちゃんと黒点があらわれるのか? マウンダー極小期の再来があるのでは? とまともな研究者たちが陰で言っていますね。そう遠くない将来に (10年以内に) スベンスマルク説の正しさが検証されるのではないか? スベンスマルク説が正しいとなると大変なことになります。南岸低気圧が通るたびに淡路島でも雨ではなく雪となって、低気圧が通るたびに積雪がかさ上げです。軒先まで雪が積もることもあり得ましょう…。


陰鬱な降雪雲が湧いた
↑ 3月25日15時頃です。淡路島南部の南あわじ市八木の高台から瀬戸内海 (播磨灘) を眺めました。瀬戸内海上で降雪雲が湧き経ち、雨脚ならぬ雪脚を垂らしています。雲の輪郭が刷毛ではいたようにボケています。気温が10度近くあったので時雨がきたものの、さすがに風花が舞うことはありませんでした。今日は近畿地方の中南部まで雪雲が流れ込み、陰鬱でうすら寒い一日でした。

寒冷な時代に、高温記録があることの意味するもの…
●ここ最近は寒暖の振幅が極端なのですが、古い気象観測データを調べると、寒冷記録が頻出している1920年代とか1930年代など昔に、意外に高温記録も頻発しています。たとえば日本の最高気温の記録は徳島県撫養 (現在は鳴門市) の42.5度ですが1923年のことです。温暖化していない寒冷な時代になぜ高温記録があるのか? ですが、たぶん、寒冷な時代には北極圏が冷え、熱帯との温度差が非常に大きくなるからではないか? その温度差を解消しようとして偏西風の蛇行が大きくなり、偏西風が大きく蛇行するがゆえに北極圏の寒気が低緯度に運ばれ、また亜熱帯の暖気が高緯度に運ばれる。そうして温度差を均そうとする…。と考えれば全く合理的に説明がつきますね。つまり、気象観測データを解析すると、統計的に標準偏差が大きくなるということではないだろうか? こういうふうに考えると、寒さの記録更新はもちろん寒冷化進行の証拠ですが、暑さの記録更新もまた寒冷化進行の証拠です。



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寒さにもめげず、タラの芽前線が上陸!
四国の山にウツツを抜かしている間に、淡路島にタラの芽前線が上陸していました。 以下の写真は2015年3月20日に撮ったものです。申すまでもなく、タラの芽は山菜の王者ですが、その分布は広範囲で、九州南部から北海道まで日本全土に自生します。沢山の地方名があるみたいで、兵庫県北部では 「鬼の金棒」 などと言い、群馬県では 「たらっぺ」 とか 「たろっぺ」、北海道では 「たらんぼ」 ですか? 他にも沢山の別名や方言があります。うどもどき、とりとまらず、たろううど、たろうのき、たらうど、たらっぽ、うどめ、たらめ、やまえび、もちたら、おにたら、おんたら…、等々。これから始まる山菜シーズンには、全国の山菜ファンには遊んでいる暇はありません。 タラの木は典型的な先駆種で森林伐採跡とか、林道法面とか、土砂崩れ跡などにいち早く進入してくる植物です。したがって、タラの芽を得ようとすればそういう所を捜すのが鉄則です。よく茂った森林内にはタラの木はありません。

↓ 若木のタラの芽はトゲだらけで、赤っぽい物が多いようです。芽がトゲだらけであっても、調理で加熱するとトゲは全く問題ではありません。
若木のタラの芽

↓ こちらは綺麗な緑色の芽です。
これは緑色の芽

↓ これはちょうど採り頃。古い木なので芽にトゲがほとんどありません。
ちょうど採り頃

↓ 若木には荒々しいトゲがあります。うっかり素手でつかむとヒドイ目にあいます。
若木のトゲは荒々しい

↓ 成木になるとトゲが減ってきます。
成木ではトゲが少なくなる

↓ 老木になるとトゲが目立たなくなります。何故かと観察しましたら、若木のときからトゲが増えるわけではないからです。幹が太るにつれて樹皮の表面積が大きくなります。で、トゲとトゲの間隔が開いていきます。風船にゴマ粒を一杯吹きつけてからふくらますと、風船が膨らむにつれてゴマがパラパラと少なく見えるのと同じです。それと、木が古くなると脱落するトゲもあるみたい。
老木ではトゲが消失してくる

↓ 本日 (2015年3月20日) の収獲です。天ぷらにして食べてしまった。
本日の収獲

↓ 中華料理に必須の材料の キクラゲ もあった。これは乾燥させて保存します。特に美味いものではありませんが、中華風の料理にはなくてはならない素材です。
キクラゲがあった


まもなく冬の終わり… (その2 見事なシャクナゲ尾根)
●今回の山行きの目的は、高城山の山頂付近まで林道を行って雪遊びをするつもりでありました。冬期間は剣山スーパー林道が閉鎖されるのはもちろん認識していましたが、ネット情報にだまされてしまいました。だますほうが悪いのか、だまされる方に問題があるのかは別として、まんまとだまされてしまいました。この山域の主ともいえる 四季美谷温泉地下足袋王子 さんが2月はじめにファガスの森で 「樹氷まつり」 という雪と樹氷の観察会を主催されています。マイクロバスでファガスの森まで行っているようです。その記事を拝見して、てっきりスーパー林道が閉鎖解除されたんだと勘違いしました。また、高知の四駆集団のスノーアタック 動画を見ると場所は明らかに高城山です。徳島の四駆集団の阿波泥暴さんらのグループも今冬に何べんも高城山へ四駆で登ったなどと言っています。で、てっきりスーパー林道が表向きは閉鎖であるが、行けるんだなと騙されたのですが、考えたら、(正確なところは問い合わせないと分かりませんが) 林道管理者に特別な通行許可を取っているのではなかろうか? で、管理者側も、この山域を自分の庭のように知りつくす山域の主ならば大丈夫だろう、この四駆集団ならば何かあっても自力で脱出できるだろう、ということで特別に通行許可を出しているのではないか? 当たっているかどうかは分かりませんが、そうとしか考えられないです。ファガスの森から高城山山頂付近の林道に進入する裏道など存在しないので、それ以外にあり得ません。

●そもそも、かつて、あの林道は冬期に進入する車が多くて事故をおこしたりスタックして自力脱出できなくて、安易な救出依頼が多く警察や消防等が大迷惑で問題化し、冬期は閉鎖されることになったと記憶していますが、ま、当然と言えば当然です。冬期には一般車は立ち入るべきところじゃないです。夏に行っても危険個所が随所にあるぐらいだから、積雪期ならば事故を起こす危険性が極めて高い林道です。ま、吾輩はクロカン趣味などないので、行けるところまで行って、少しでも危険を感じたら引き返すという安全マージンを十分考えた上で行こうと考えたにすぎず、閉鎖解除を待ちたいと思います。で、せっかく来たのだから、土産にするフキノトウを採取、これは持ち帰って天ぷらにして食べました。次に、オオ君と雲早トンネルの上の尾根を少し歩いて植物の観察を行った。で、シャクナゲのお花見に最適な素晴らしい尾根であることが判明しました。



国土地理院電子地形図 を借用して本日歩いた尾根を図示します。
国土地理院地図から作成

●雲早隧道 (トンネル) の木沢村側出口付近に登山道の入り口があります。少し急こう配ですが標高差で80mほど登れば尾根に出ます。鉄塔があり海抜は1060mあまり。東西に尾根筋が走り、尾根伝いにシャクナゲの群落です。高木層・亜高木層にブナやミズナラやシデ類 (イヌシデ? アカシデ? 冬枯れでは見分けられない) の落葉広葉樹と、モミ (ウラジロモミもあるよう)、ツガ、アカマツ、ヒノキなどの針葉樹があり、その針広混交林の低木層にシャクナゲ (ホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲの中間型が多い感じ) が見られます。低木ではシキミとミヤマシキミが目立ちます。ツゲやアセビも見られます。図で橙色の線で示したところを歩きましたが、標高差で120mに登ったところがピークで、樹林が茂り眺望はききません。眺望を楽しむならば手前のピークの鉄塔があるところです。北~北西方向が開けていて、高越山 (1133m) や焼山寺山 (938m) が遠望できます。雲早山の登山道もシャクナゲが見事ですが、山登りじゃない普通の者には、シャクナゲのお花見にはこちらの低い尾根がお奨めです。 今年は裏年でダメみたいですが来年は豪華な花見が出来るハズです。花期は標高によって、また春の寒暖によりかなり差がでますが、おおむね5月中旬~5月下旬ころです。


雲早トンネルの上は見事なシャクナゲ群落!
花が咲くのは2か月近く先ですが、濃緑の葉も観賞価値があります。標高の高いところは針葉樹以外はほとんど落葉樹であるのに、常緑広葉樹のシャクナゲがたくさんあるのは生態的にも興味深いところです。北アルプスの森林限界のうえにまで進出しているキバナシャクナゲの例があるように、シャクナゲは寒冷地の植物かと思いがちですが、本来シャクナゲは暖地の植物であり、寒冷地にまで分布を広げたという説があるのも常緑の葉を観察するとうなづけます。

↓ 常緑の美しい葉ですが、葉は有毒植物。シカが食べないというのが定説です。ただし少しかじることはあるみたいです。かじった跡は何べんも見たことがあります。
シャクナゲ

↓ シャクナゲは半日蔭を好む樹ですが、陽がよく当たるほど花着きが良い。
シャクナゲ

↓ こちらはツクシシャクナゲに近いもの。葉の裏に赤褐色の毛が多い。ホンシャクナゲともツクシシャクナゲともつかないものが多いです。(両者は本質的な違いはない)
シャクナゲの葉

●雲早山~砥石権現~高城山の一帯はシャクナゲが非常に多い山域であります。四国山地の東の盟主の剣山は一番入山者が多いのですが、シャクナゲのお花見には全くダメな山です。登山口の見ノ越から上には自生のシャクナゲ (ホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ共に) は登山道周辺では見当たりません。登山リフトの索道沿いにはありますが植栽品です。自生品ではないので興ざめです。やはり、山の花は自生品にかぎります。人が植えたものは自然ではなく 「不自然」 というものでありまして、観光シャクナゲ園のシャクナゲの花は綺麗ことは綺麗であっても、どこか園主の商業主義がチラチラと隠れ見えていて率直に綺麗には見えないのです。で、後にも先にも拝見したのは1度きりです。 山の上に遅い春がきたら、地面にはカタクリが咲き、有名なコブシに近縁なタムシバの清楚な白い花や、桃色の美しいアケボノツツジや、赤紫色のミツバツツジ (アワノミツバやツルギミツバなど) が次々に咲き乱れ、花見をするに春の日長も短すぎます。


今年のシャクナゲの花は、完全に裏年だ!
↓ 昨年の花の残骸
シャクナゲの蒴果 (さくか) の裂開したあと

↓ 今年の5月後半に咲く花のつぼみ
今年咲くつぼみ

●尾根一体にたくさんのシャクナゲの自生が見られますが、花が咲いた跡ばかりが目立ちます。花が咲いて果実(蒴果、さくか ) が裂開して種子散布した跡がたくさんあります。去年は見事な開花であったハズです。で、今年はどうか? ですが全くダメでしょう。どの樹を調べてもつぼみがありません。尾根を歩きながらシャクナゲの樹をかなりの本数しらべましたが、昨年の花の残骸ばかりでつぼみがありません。やっと一つだけ見付けたのが上の写真です。 シャクナゲは裏年と表年を繰り返す隔年開花の傾向が目立つ樹木ですが、この尾根のものは極端すぎるようです。完璧な裏年です。この顕著な隔年開花がこの尾根だけに特有な現象なのか? 山域全体でそうなっているのか? あちこちの尾根を歩きまわって調べないと分かりません。


しっかりと後継樹が育っています

●↓ 林床にはシャクナゲの実生が沢山みられます。後継ぎの樹が育っています。地面にたくさんあるのはシカが食べない証拠でもあります。一帯にはニホンカモシカもいるみたいで、何回も見たことがあります。シャクナゲの子がこれだけ沢山いて、みな成木まで育ったならば大変です。あまりにも密集しすぎになります。しかしまあ自然は上手く調節するもので、次第に自然間引きが行われますが、弱肉強食・優勝劣敗、ある意味では自然の摂理は冷酷な一面がありそうです…。ヒトという種は群れて共同生活する動物で、文化・文明を築き上げて 「弱者救済システム」 を持っています。 しかしまあ、フクシマ近辺じゃ晩発性放射線障害が目立ってきて奇形児出産の頻度が急上昇しているとの情報がでていますわね。政府が特定秘密保護法を施行して言論統制をかけても隠しきれなくなってきました。奇形児だと判明したら堕胎したり、不幸にも出産したら間引いているらしいです。原子力ムラという政官財癒着利権構造が、ヒトが築き上げた弱者救済システムを破壊しています。つまり、原子力ムラの連中は実は人類の築き上げた文化・文明を破壊する野蛮人と言えそうです。 などと余計なことを書くと睨まれるかも?

●ところで、アクセス解析を見れば、中央官庁からのアクセスが頻繁にあるのが気持ち悪いです。拙ブログなど何の影響力もない僻地第5級、離島振興法指定地の、辺縁系過疎地ブログなので別に何も心配していないけど、「これこれ山のキノコ、おまはん余計なことを書くとただじゃ済まないぞ!」 と脅迫が絶対に来ないとは言い切れない状況です…。自由な言論空間がジリジリと狭められているのは間違いない所で、で、山に行って雪遊びをしたとか、山にお花見に行った、などの記事に徹するのが無難なようで…。


後継樹がたくさん育っている

まもなく冬の終わり…
本日は2015年3月22日であります。

●徳島県南部総合県民局が、国道193号線の冬期閉鎖部分 (神山町~雲早トンネル~木沢村) を3月20日正午に解除すると発表しました。で、解除記念? に同級生のオオ君と本日に剣山系東部の山に行ったのですが、山々の雪帽は消える寸前の様子でした。ここ一週間ほどは季節外れの暖かさで、気温は平年値を大きく上回りました。いくら四国の山間部は南国ではないと言い張っても、北日本でもないし豪雪地帯でもないから、ちょっと気温が上がってくると山々の雪帽は見る見るうちに縮小してしまいます。瀬戸内海南岸地方での今冬の “雪の見納め” が近付いてきました。平地では既に山菜のタラの芽が採れ、ワラビが一斉に疑問符みたいな格好の新芽を出し始めています。山の雪帽が消えるころ本格的な春のシーズン入りであります。

残念なことは、剣山スーパー林道はまだ閉鎖中です。閉鎖解除は4月に入ってからだったと思いますが、冬期の積雪の影響で落石などがあり、道の整備作業が終わってから閉鎖解除でしたか?  

●いつも思うのですが、夏の終りはなんとなく寂しいもので、一年中夏だったらいいのにねと思います。また、冬の終りも寂しいもので、一年中冬だったらいいのにねと思います。たぶん、遊び足らないのでしょう。夏には磯に行って腰まで水に入ってタコをとるのですが、土用波などが押し寄せ海に入れないことも多いです。冬には徳島県の高い山に行って積雪期の林道を車で走ってみたり、霧氷を観察したりするのですが、なんせ他県にまでいくので毎日というわけにはまいりません。せいぜい週に1回程度の頻度で、まだまだ遊び足らないのでしょう。これが季節の終りに、なんとなく感じる寂寥感の原因なのでしょうか?



山々の雪帽は、春の陽炎に喰われて急速に縮小!
↓ 神山町役場付近から砥石権現 (といしごんげん、1374.9m) を仰ぎ見ました。僅かですが雪が残っています。
神山町役場付近から砥石権現を仰ぎ見る

↓ 砥石権現の山頂付近を拡大。
山容付近を拡大


↓ 雲早トンネルの上の鉄塔のあるピーク (1060m余り) から、高城山 (1632m) を遠望しました。今日は朝から春霞が顕著で、高城山は煙紫色にくすんでいます。
高城山を望遠する

↓ 高城山の山頂付近を拡大。高城山の山頂直下東側を剣山スーパー林道が通っています。スーパー林道の最高所は1530mあまりです。そこまで行けば道にもそれなりに雪があるのではないか? スノーアタックまがいの走行が出来るのではないかと楽しみにしていましたが、スーパー林道が閉鎖中ですので残念です。
山頂付近を拡大


↓ 雲早トンネルの旧 木沢村側出口から雲早山 (1496m) を仰ぎ見ました。トンネル出口付近で海抜980mぐらいあるから、標高差は500mほどです。で、1500m近い山には全く見えず、黒岩の海岸から諭鶴羽山を見上げた程度にしか見えません。雲早山には雪が僅かしか残っていないようです。
雲早山を仰ぎ見る


数日来のポカポカ陽気で一挙に融雪か?
下図は 気象庁観測データ から作成した。
アメダス京上の気温推移

●徳島県下で最も奥深いところのアメダス観測所は、京上 (きょうじょう) です。旧 東祖谷山村の有名なかずら橋からそう遠くないところにあります。海抜は560mです。剣山の登山口の見ノ越から祖谷の谷を降ったところです。ここの気温観測データを見ると、2月上旬までは寒かったのですが、それ以降はやや暖冬ぎみでした。登山者等の情報から、昨年12月から正月明けにかけては降雪量がかなり多く、剣山周辺では2mぐらいの積雪があった模様ですが、1月後半以降は寒波の吹き出しが少なくあまり雪が降らなかったようです。つまり、例年よりも積雪が少なかったわけでないのですが、早く降り過ぎたと言えそうです。しかし、それ以降の暖冬気味のため次第に積雪が減っていったと言えましょう。ここ数日来のポカポカ陽気が最後の一撃となったようで、山々に架かる雪帽が一挙に小さくなったと思われます。 アメダス京上では3月17日の最高気温がなんと22.3度まで上がりました。これは平年値では5月20日の気温です。


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剣山スーパー林道はまだ閉鎖中
以下の3葉の写真は3月22日の正午前に撮ったものです。
剣山スーパー林道の入り口は閉鎖中

雲早トンネル出口の案内板
国土地理院のネット地形図 はこちらです。地形図上はトンネルというのは 「隧道、ずいどう」 という言葉で記載されます。隧道とはトンネルの意味で、同じものです。 「ずいどう」 という濁音ではなく 「すいどう」 と清音で読む場合もあるようです。国土交通省 「質問 : トンネルと隧道 (ずいどう) の違いを教えてください」 参照。

閉鎖解除なるも通行止めの表示がある
↑ 看板では神山町側は積雪・凍結のために全面通行止めとなっていますが、実際は通れます。通れるようになっているのに、通行止めの看板を完全に撤去していない理由は何なんでしょうかね?


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雪渓のように僅かに残る雪
土須峠の標識

●ふつう 「峠」 といえば山と山の間の鞍部にあり、分水界の一番標高が低くなっているところであろうかと思います。雲早山 (1496m) と砥石権現 (1375m) との間の稜線が神山町と旧 木沢村の境界であります。同時にそれが吉野川支流の鮎喰川と那賀川との分水界になっています。この分水界で一番標高の低い場所は、雲早トンネルのところ (標高1030~1040m) ではなく、トンネルから東に800m弱の所 (標高1010~1020m) であるのは明らかです。上の標識はトンネルの東800m弱のところに立てられていました。ネット情報ではトンネルのあるところが土須峠だとしている情報が多いようですが、どちらが正しいのか? 昔、神山町と旧 木沢村との往来に山道があったであろうと想像しますが、人が行き交う山道が稜線を横切る場所こそが歴史的な本当の峠なのでしょう。それはどこなのか他所者には知るよしもなく、土地の古老に聞く必要がありそうです。

この土須峠という標識の近くに残雪がありました。海抜1020m地点です。消えさる寸前の雪なのでぼろ布のように汚れています。純白無垢も時間が経つと “元白だった” という感じではありますが、雪は雪です。雪など無縁な瀬戸内海島嶼人には珍しいもので、同級生のオオ君が手に汚れた雪を持って記念撮影。これが今冬の雪の見納めにならなければいいが…。と思うんですが、四国の山じゃ4月になってもよく積雪があるから、まだまだ大丈夫でしょう。まだまだ見にきますね。


残雪があった

オオ君が雪を手に持つ


徳島県高越山 (海抜1133m) 遭難事故は何故起きたのか?(その13) 
高越山遭難事故は、助かる方法があったのでは?
2014年12月4日~6日にかけて徳島県西部の山間部で記録的な大雪 (積雪1m30センチ) がありました。高越山では積雪は30センチ程度であったらしいです。5日の朝に麓の自宅から職場である高越山山頂にある高越寺に向かった住職と寺男の二人は、昼過ぎに船窪つつじ公園をすこし行ったところで車が脱輪、レッカー車も来ることができず、徒歩で寺に行こうとしました。ところが、6日の朝に高越寺駐車場で住職と寺男が雪中に倒れているのが捜索隊に発見されました。1.5キロほど歩いて力尽きたものと思われます。遭難事故の報道は拙記事のその1 この遭難事故死は通常の冬山登山の事例とはかなり異なりますが、現場が冬期の山上という点では共通しています。この事故の要因ですが、なぜ事故が起こり住職らは命をおとしたか? ではなく、どのようにしていたら住職らは助かっていたのか? と裏の観点から考えてみます。

①、積雪期には寺を休業にしたほうがよかったかも? 
これは後だしジャンケン的な言い方ではありますが、積雪期には山登りぐらいしか寺に客が来ないでしょうから、あえて寺を営業する意味も薄かったのではないか? たとえば剣山でも冬期はリフトも停まりますし、登山口の見ノ越にある土産物屋も茶屋もみな休業です。もちろん山頂の山小屋も休業です。道路でも旧 木屋平~旧 東祖谷山村のルートはいちおう国道ですが、積雪のために通行禁止になります。夫婦池のほとりのラフォーレ剣山も休業です。積雪期の12月~3月の間は休業であります。これは別の山でも同じで、高城山のファガスの森も積雪期は休業です。で、高越寺も生命を取られるぐらいだったら、お寺も冬期間は休業にしてもよかったのではないか?

②、雪道走破能力の高い小さな車にしておけば脱輪しなかったのではないか? 
高越寺参詣路は大変に狭い林道であり、積雪があると路肩も分かりにくいです。伝えられるように図体の大きな車 (トヨタのランクル) では脱輪の危険性が増大しましょう。で、小回りのきく軽自動車規格の小さな車、ジムニー、パジェロミニなどを選択したほうが良かったかも? これらを改造して最低地上高を10センチ底上げし、車体の腹に雪をかかえこんで亀になるのを防ぎます。案外スズキの軽トラの農繁仕様なども選択肢に入るかも? 農繁仕様とは四駆でデフロックまで付き、ぬかるむ田んぼに入ることを前提にした仕様で、雪道でも威力を発揮します。

③、参詣林道の路肩にスノーポールの設置をすべきだった。
スノーポール とは北日本の道路で見られるもので、道路に積雪があっても路肩 (路側) がどこか分かるように目印にするものであります。そういうものを設置していたら、少々の積雪で路肩が分からなくなるということは無く住職らの車が脱輪しなかったのではないか? 2mのスノーポールで4536円のようで、仮に百本立てれば45万円で結構な値段です。200本では90万円。自費で立てるにはきついですが、なんとか行政から補助が出るようにかけあうべきだった…。たとえ自費で設置しても命を落とすことから考えると安いものです。

④、脱輪したとしても車から離れるべきでなかった。
たとえ脱輪して動けなくなったとしても、車の中に留まっているかぎりガソリンが切れるまでは暖房が利くし、車内におれば少なくとも10m前後かそれを越える寒風から身を護れたハズです。積雪も1m積もったわけじゃななく、30センチの積雪ならば排気ガスが車内に還流することもなかったハズです。心配だったら一晩に1回だけ排気口の周りの雪を除雪するだけで済んだハズです。また、脱輪して車が傾いていたとしても吹きさらしの車外よりは遥かにましです。天国と地獄との差があったと思われます。なんとか一晩寒さを凌げば、翌朝8時に救助隊が到着していました。 結果的には車を捨てて寺に向かったのは大きな判断ミスだったのですが、そういえば同じころに、確か剣山系の高知県側の山で登山者が2mに達するドカ雪で避難小屋にとじこめられましたよね? その登山者らは避難小屋にとどまったから助かりました。気象条件の厳しいときには小屋や車内に留まるほうがよいという教訓じゃなかろうか?


なお、「車を離れて寺に向かったのが間違いだったのであり、下山する方向に行っていたら助かったのだ」 という見方もあるようです。しかしこれは現地を知らなければ、そう考えるのも無理からぬことです。脱輪したところから1.5キロほど歩いて住職らは斃れました。 これが逆の方向、つまり下山する方向に歩いたとしたならばどうだったか? ですが、船窪つつじ公園駐車場 (標高1010m) まで1.0キロあります。そこから山川少年の家 (標高740m) まででも3.0キロあります。さらに人家がある集落まで7キロもあります。下山するとしても11キロの雪道を83歳の老人が歩けるのか? というハナシです。当時は山頂だけでなく山ろくまで積雪がありました。下山して標高が下がるにつれ風が弱まり、積雪も減っていったでしょうが、おそらく山川少年の家あたりで斃れたんじゃないか? 寺に向かうほうが距離がはるかに近かったから、寺に向かう判断をしたものと思われます。

⑤、非常食や防寒具や毛布などシッカリと車に積み込んでおく。
雪山で何かあっても救助隊がすぐ来てくれるとは限りません。むしろ、救助隊などこないと考えるべきで、万一にそなえて数日間生き延びるだけの装備を車に積んでおく必要がありそうです。住職らはスタック対策にスコップは積んでいたらしいが、そういう備えはあったのかどうか?? 雪の積もる山上が日々の職場であったから、馴れとか安易さが生じていたのかも? 十分な備えがなかったから何とかして寺まで行こうと判断したのではないか? 備えがあれば心のゆとりにつながり良い判断が出来るというもので、切羽詰まったあせりの中では最悪の判断になる。

⑥、どう見たって複数台の車で行くべきところです。
これは、そこが住職らの職場であったという事情から一般登山者と一緒くたにできない点ですが、舟窪つつじ公園駐車場までは、とくに積雪が多くなければ単独車でもそれほど危険じゃありません。ですがそこから先は道が狭く、積雪が多くなればスノーアタックの領域です。もし行くのであれば5台とか10台とかの複数台で行くべきところです。ハマった車を仲間が牽引して助け、皆でスコップで除雪しながら進むような場所であるのは間違いないです。(現地をつぶさに観察して確認済み) こちらは阿波泥暴さんらの今年6回目のスノーアタック動画 ですが3月8日でも山上の林道は雪が沢山です。四国の山は南国だなんてナメてかかってはいけないのです。

⑦、43歳の住職が83歳の寺男を見捨てていたら、住職だけは助かった?
しかし、それが出来たのかという問題ですが、雪中行軍で80代の寺男が先にやられたと思われます。先に倒れた80代の寺男に寄り添っていたから住職も巻き添えになったのではないか? と想像できます。でもまあ、仏の慈悲を語る立場の住職が、仲間を見捨てるなどという鬼の行動がとれるのか? ということです。ま、冬山はそういう世界です。エベレスト登山などは全くそういうものらしい。エベレストの登山道には屍がごろごろと転がっているらしい。10人中1人は必ず倒れるそうですが、仲間を見捨てなければ自分もやられます。倒れた仲間を見捨てる冷酷さを持っていなければエベレストに登っちゃいけないらしい。倒れた側も 「わしにかまうな、行け!」 と覚悟をしなければいけないらしい。野口健 さんなど著名登山家が言っていますね。住職が鬼になっていたら少なくとも住職1人は助かっていたのではないか? でも住職はとてもやさしい人だったらしい…。


高越寺の庫裏
↑ 御本堂の右手の奥のほうに庫裏などの建物があります。建物の玄関には 「当分寺はお休みをします」 という意味の張り紙がしてあります。高越寺の管理をしていた住職らが帰らぬ人となってしまったので、この寺は法燈が消えてしまうのでしょうか? おりおりに山伏たちによる盛大な護摩法要が行われているようですけど、寺の主がいなくなって今後どうなるんでしょうかね?
高越寺錫杖祭柴燈大護摩厳修 おこぉつぁん 平成26年5月11日



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高越山からの眺望
高越山の山頂付近は樹林が茂っているために、眺望は必ずしも良いとは言えません。樹林の木々の間から遠くを眺めるという感じです。

スギ林の間から山川町を俯瞰する
↑旧 山川町の街並を見降ろしました。

穴吹町の街並を俯瞰する
↑ 旧 穴吹町の街並を見降ろしました。

高越寺駐車場の近くから淡路島方面を見る
↑ 空気が清澄であれば淡路島が見えるのですが、春霞で近くの山々でさえ煙紫色にかすんでいます。

奥野々山の奥に薄らと高城山が見える
↑ 画面の真ん中やや左に奥野々山 (1159m) が見えています。その右手奥にかすかに高城山 (1632m) が視認できますが、写真では非常に分かりにくいです。


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高越山の山頂付近の植物たち
冬枯れていて、しかも雪が積もっていますから植物観察は樹木観察になってしまいます。山の好きな阿波人や讃岐人にとっては珍しくない樹木であっても、吾輩のような淡路人にとっては珍しい樹木ばかりです。この高越山山頂付近の立派なブナやミズナラの大木も、淡路島には1本も自生していません。モミの大木も沢山みられますが、淡路島では寺社林に植栽されることはあっても、明らかに自生品だと言えるものは1本もありません。以下に挙げる3種の樹も淡路島にはないか、ごく希なものです。

ツガ

ツガ
ツガ という針葉樹です。小林先生の 『淡路島の植物誌』 には淡路島に1個体だけあることが記載されています。それは鮎屋の滝の駐車場前にあったのですが、1本だけポツンとあって、植栽ではないか? と強く疑われたです。それも20年ほどまえに伐られました。 吾輩は島内の別のところでもツガの樹があるのを見ていますが、それも1本だけポツンとあり自生なのか疑わしいです。高越山の山頂付近はブナの中にモミとツガの大木がたくさんあり、見事な針葉樹と広葉樹の混交林になっています。


アセビ

アセビ
アセビ ですが漢字では 「馬酔木」 と書き、ウマが食べると中毒を起こして酔ったようになるといわれる有毒植物です。淡路島にほとんど無い樹木です。柏原山にあるのは全部植栽品です。10年ぐらいまえに南あわじ市賀集牛内の奥の尾根にひと株の大きなアセビがあったのですが、園芸店の店主にそのことを言ったら1年たたずに掘り取られました。アセビは淡路島に全く自生しないのではありませんが、極めて希にしかないのは間違いなさそうです。 地質的に (地史的に) 関連性が高い和泉層群に属する阿讃山地 (徳島・香川県境) や、和泉山地 (大阪・和歌山県境) にはアセビは普通に沢山あるのに、淡路島南部の諭鶴羽山地にアセビがほとんど無いのは何故なのか? 不思議です。


ミヤマシキミ

ミヤマシキミ
ミヤマシキミ です。徳島県の千m以上でよく見られる小低木です。暖帯上部~ブナ帯に分布する植物か? 高さはせいぜい50センチぐらいでよく分岐して横に広がります。むかし、諭鶴羽山の500m以上に僅かに見られましたが、現在では見られなくなりました。秋に赤い綺麗な実をつけます。



徳島県高越山 (海抜1133m) 遭難事故は何故起きたのか?(その12) 
高越寺駐車場に着いたのち、さらに高越寺までの1.1キロの登山道を歩いた。

表参道の入り口
↑ 表参道の入り口にあるのですが、右側に高越大権現をお祀りし、左側に三面大黒天をお祀りしているということなのか? よく分かりません。三面大黒天とは身体は一つであるのにお顔が三面あります。すなわち正面のお顔は大黒天、右側のお顔が毘沙門天、左側のお顔が弁財天であります。これは大変にありがたいお神様であります。大変に御利益のあるありがたいお神様であると言っても、お顔が3つあるのはある意味では奇形ではないのか? 

動物でもヒトでも出現率は低いのですが、双頭の出産例 (お顔が2つある) は知られていますが、三頭の結合性双生児の事例は存在するのでしょうか? ていうか、これは強欲なヒトが産み出したバケモノかもしれません…。つまり、沢山の御利益を授かりたいヒトが、3柱のお神様の3種類の御利益を一度に授かろうとして、無理やりに合体させてしまったお姿なのかも…。などと書くとバチが当たるか? ちなみに、メルトダウン・メルトスルーして地中で核燃料がくすぶっていてフクイチ原発が解決もしていないのに、再稼働をたくらむ “原子力ムラの政官財癒着構造” はバケモノそのものです。ホントは世に怪物などいないのに、バケモノを産み出すのは他ならぬヒトでありますね。 

それから、「権現」 などというのも、考えたらおかしなハナシです。仏教の仏様が仮のお姿で現れたものが日本の神々であるという 本地垂迹説 (ほんじすいじゃくせつ) から来ているのは申すまでもありません。仏教が我が国に伝来し、時の権力者たちの庇護のもと勢力分布を広げるなかで、更に膨張するための方便として日本古来の信仰を取り込んだという感じです。「じつは、日本の神々というのは仏教の仏様なのだ!」 と主張しているワケで変な話です。また、日本古来の神道側からみても、膨張する外来種の仏教の脅威に対処するために、繁殖力の優勢な仏教にスリ寄った面があるのかも? と解釈できそうです。宗教とか真摯な信仰の背後にも、ご都合主義や権力闘争がシッカリと横たわっているように見えますわね…。



表参道と言っても、狭い登山道
参道といっても山道

雪が積もる

つららもある

積雪が多い
↑ ただの山道というか登山道でしかありません。幅はせいぜい1mほどで、水がしみ出す斜面ではつららが垂れさがり、ツガやモミの樹林の中では20-30センチの積雪が残っています。ここは歩くしかなくアイゼンなど滑り止めが要りそうです。駐車場から高越寺まで1.1キロあります。もし住職らが無事に駐車場までたどり着けたとしても、この登山道でへたばってしまったかもしれません。表参道というからには裏参道もありそうな感じで、確かに国土地理院の地図を見ると裏道があるみたいです。ところがいくら探してもそれらしいものは見当たりません。廃道になったのだろうか? 国土地理院の地形図は大変な優れ物でありますが、最大の欠点は 「道」 です。平野部でも山間部でも次々に新しい道路が作られます。一方で廃道になるのも多いです。で、地理院地図は調査・修正が追いつかないのでしょう。で、平野部ではう回路がありますが山では要注意です。地理院地図に林道が載っているから行くと、現地では道など跡形もなく消えていることはよくあります。


このシャクナゲは植栽品か?
↑ 表参道を行くとシャクナゲが出てきました。葉の裏の毛が少ないホンシャクナゲのようです。しかし、この山のシャクナゲは参道に沿ってだけにあります。参道から離れた斜面には見当たりませんから、これは明らかに植栽品です。おそらく高越寺が植えたものでありましょう。一般的な傾向として、何故か寺院はやたらと花を植えたがります。花の名所廻りはお寺巡りになってしまいます。徳島県の寺をあちこちお参りすると、よくシャクナゲを植えていますね。神山町の 十二番焼山寺 とか、三好市と香川県の県境にある 六十六番雲辺寺 とか、徳島市の奥座敷の 徳円寺 とか…。関西で有名なシャクナゲ寺は室生寺ですわね。長谷寺はボタンであったり、何故寺が花を植えたがるのだろうか? と考えてみたら “極楽の演出” じゃなかろうか? 「地獄」 とか 「極楽」 とは仏教の概念であって、ハスの花が咲き乱れ、シャクナゲやボタンなど美しい百花繚乱のところが 「極楽」 ということです。お遍路さんが難行苦行の末にたどり着いたのが山上のシャクナゲが咲き乱れる 「極楽」 というつもりなのでしょう…。これは吾輩の勝手な解釈なのですが、実際のところ何故お寺が花を植えたがるのか? 寺にお参りして住職に聞かないとわかりません。


なんと標高千m超にタケが生育
↑ なんと標高1080mあたりにタケがあるのはビックリ仰天です。何タケなのか分かりませんが、吉野川河岸に多いマダケでもないし、次に多いハチクでもなければモウソウでもありません。タケやササの仲間はめったに花が咲かないうえに特徴が捉えにくく、なかなかの難物です。素人には代表的な種しか見分けられません。なんせ、分類の専門家でも同じタケが専門家によって同定が違ったりするほどです。以前に植物調査のおり植物分類学の専門家 (某大学の教授) が来てくれたので、吾輩が自分でどうしても同定できなかったタケをこの先生に聞きました。しかし先生は肝心のそのタケの種名は言わずに、こういうタケの標本の作り方はこうして、ああして…、という感じで吾輩が聞きもしないことを一生懸命に説明してくださります。結局そのタケが何と言う種名なのか教えてくれませんでした。ま、そんなものです。

高越山の山頂のこのタケが何タケなのかの詮索はともかく、こんな高海抜のところにタケが生育しているのにはビックリです。ま、スズタケやミヤコザサ等は亜高山帯の寸前まで分布していますが、そんな茎 (稈) が細いものではなく太くしっかりしたものでは西日本では海抜1000mが分布の上限ではなかろうか? 西日本でも海抜1000mを越えると東北地方北部ぐらいの気温になってしまいますが、マダケやハチクなどの水平分布はほぼ本州の最北端までです。ただし、北海道の渡島半島南部に局地的に僅かに生育はするらしい。タケの水平分布の北限地帯に対応する垂直分布の上限は、四国の海抜1000mというのは言えそうです。


由緒書きの看板
↑ 表参道の終点近くに高越寺の由来書の看板があります。べつにけなすわけでも、批判するつもりはないのですが、どこか胡散臭い文面です。海抜1122mというのは三角点の標高です。山頂に標高点があり1133mです。御本尊には蔵王権現がおまつりしてあって、御本尊の脇には千手観音をおまつりしてあるとか、吉野川流域の住民がオコーツアンと呼んで信仰しているというのはいいのですが、胡散臭いのは役行者 (えんのぎょうじゃ) の小角 (おづの) が開基したと謳っているくだりです。

役 小角 (えん の おづの) は修験道の開祖といわれ大変な神通力を持つ超人ですが、もともと紀伊半島 (近畿中部~近畿南部) の山岳を根城にして跋渉・修業を積んだ人のハズです。ところが紀伊半島以外の各地に、うちの寺も役小角が開祖だという縁起を主張する寺院のなんと多いことか! 役小角が生きた飛鳥~奈良時代には、当時の中央政府が 古代の道路網 を次々に整備していって、現代の高速道路網に匹敵するほどの立派な道路だったことが明らかにされています。中央の都から四国へは 「南海道」 路線で、奈良~和歌山県紀ノ川沿い~紀淡海峡(海路)~淡路由良~淡路福良~鳴門市撫養~吉野川沿いというルートも、発掘調査が進んでかなりハッキリしてきましたね。古代のニッポンには想像以上に立派な道路が建設されたのですが、しかしまあ現在のように自動車があるわけではありません。歩くか馬に乗るしか移動手段がありません。それか舟で海路を行くかです。土佐日記で分かる通り、高知から京都まで50日もかかるんです。つまり、役小角がいかに超人であったとしても、交通の不便な古代に各地を片っぱしからまわって、寺院を開基などできるものか! という疑問が払拭できません。ようするに役小角の人気・名声にあやかろうとして、「うちも役小角が開いたんだ」 と言っているだけと吾輩は見ます。 これは弘法大師についても言えます。あまりにも各地に弘法大師の名が出過ぎます。これこれは弘法大師様が作ってくださったものだ、なんてハナシが多すぎますね。



阿波修験道のメッカ、高越寺 (こうつじ) に到着!
船窪つつじ公園駐車場に車を置いて、徒歩でここまで歩いて来ました。距離は約3.9キロです。ちょうど1時間で来れました。

立派な山門

阿波修験道の聖地、高越寺

参拝者が結構あったみたい
↑ 麓のふいご温泉付近の登山口に香川ナンバーの車が何台か停まっていました。団体で高越山に登山したのでしょうか? けっこう大勢がお参りしたのか足跡が沢山あります。それにしても徒歩でしか行けない山頂付近に立派なお寺です。信心の不足している吾輩もいくばくかのお賽銭をあげてお参りしましたが、素朴な疑問が湧いてきました。ここまで車では全く来れないのです。歩いて来るしかないところに、立派な山門があり、御本堂や庫裏があります。寄附玉垣の石も多数が並んでいます。で、むかしこのお寺を建立した際に建設資材をどのようにして山上に運んだのでしょうかね???


徳島県高越山 (海抜1133m) 遭難事故は何故起きたのか?(その11) 高越山の山上の様子。
昨年12月の初めに高越山で発生した遭難事故ですが、検証するに際し、まず高越山の山上の尾根伝いの様子を詳細に見ておきます。 国土地理院ネット地形図 を借用して写真を撮った場所を図示します。

国土地理院地図を借用

2015年3月12日の船窪オンツツジ公園 【写真①の地点
公園に隣接する車道には、20センチ前後の積雪がみられます。少ないところで積雪深は10センチ、深い所で30センチという状態です。太陽がよく当たるところでは積雪が消えている場所もあり、積雪深にはムラがあります。

船窪オンツツジ公園

積雪深は20センチ

深いところは30センチの積雪深


つつじ公園展望所からの眺望 写真②の地点
つつじ公園の中ほどに、丸太を組んで作った展望所があります。で、登って周囲を俯瞰しました。よく日が当たる箇所では雪が消えているところもあります。空気が澄んで視程が利くときには、剣山や矢筈山や天神丸などの剣山系の高峰群がよく見えるのですが、残念ながら本日はダメです。眺望がダメなときには交通費 (鳴門大橋・自動車専用道路通行料、ガソリン代) を損したような気分になるのは毎度のこと。絶好の眺望日和にはなかなか恵まれません。ていうか、そういう日には仕事が舞い込んでしまう…。比較的に自由時間が取れるだけであって、リタイアしているわけじゃないから、しかたがありません。

つつじ公園の真ん中にある展望所

展望所から公園を見る

雪の消えている所もある

春霞で剣山が見えない


船窪オンツツジ公園の西端 【写真③の地点
船窪オンツツジ公園は舟形の長楕円形で、横幅(東南東ー西北西の走向で)450mほどあります。下の3枚の写真は公園の西端ですが、ここは高越寺へ至る参詣林道の入り口でもあります。高越寺駐車場まで約1.5キロとありますが、念のため国土地理院地図上で計測したらたしかに1.5~1.6キロあります。ただし駐車場といっても数十mの長細さなので細かな数字を挙げても意味がありません。

つつじ公園の標識

高越寺へ行く林道(参詣路)の入り口

つつじ公園の西の端あたり


このあたりで脱輪か?? 【写真④の地点
報道ではつつじ公園から少し行ったところで脱輪したというから、このあたりでしょうか? 正確な場所は捜索活動に従事した消防関係者等に取材しないと分かりませんが、辺縁系ブログ記事ではそこまではしません。道幅は4mありますが積雪がもう少し多くなると路肩がどこか分からなくなりますね。住職らが遭難したときの 気象条件の推定 では、風速10m以上、気温-3度前後、積雪20-30センチ、濃霧、横殴りの雪、スギ林中なので薄暗い状態だったと推定できます。降雪強度にはムラがあったでしょうけど一時的にはホワイトアウト状態だったのではないか? だとしたら脱輪して、自力脱出不可能という事態も、起こるべくして起こったといえましょう…。断定ではなくそう推定します。

このあたりか?

長くて苦しい上り坂 【写真⑤の地点
住職らは車(ランクル)が脱輪あるいはスタックしたのち車を放置して高越寺に向かって歩き始めたのですが、40代の住職はともかく80代の寺男にとってはこの坂はきつかったと思われます。尾根筋にあたり南向きで日があたるので写真では雪は消えていますが、遭難時には20-30センチの積雪深だったハズで、住職がラッセルしながら雪を踏み固め、その後ろを80台の寺男がトボトボと付いていったのではないか?

長い上り坂がある


日が当たらない部分には雪が多い 【写真⑥の地点あたり
尾根筋を離れて、林道が尾根の東側を巻くところには雪が多いです。日蔭になっていて融雪消耗しにくいだけでなく、尾根の上を北西の風が吹くときに風下側になるから、雪が吹き溜まるのかもしれません。林道は幅員4mですが3mの箇所もところどころあり、ガードレールなどなく、路肩を示すポールなどもなく、積雪20-30センチでたちまち路肩がどこか分からなくなりそうです。谷側が崖とか石垣のところも随所にあり、非常に危ない林道だという印象がします。 吾輩は積雪期の林道に立ち入って面白がっているように見えるかもしれませんが、このような所には車では絶対に入りませんわ。こういう林道は徒歩です。もちろん積雪が多ければ入らない…。この状態を視察したならば、遭難事故は起こるべくして起こったとの感がします。ここは、強い南岸低気圧が四国沖を通れば一晩で1mの積雪があり得る山です。いままで大丈夫だったのが不思議です。仮に住職らは今回助かっていたと仮定しても、いつかは…。

日当たりが悪いと雪がある

尾根の東側で雪が多い

ここも危なそうな感じ
↓ 検定済みの温度計ではなくおもちゃみたいなものですが、持参の温度計で目通りの高さで気温を測るとちょうど零度です。2015年3月12日13時07分です。海抜約1100m地点です。同じ日時の12日13時における下界の気温は、アメダス穴吹で10.5度、アメダス池田で8.0度、徳島地方気象台で11.8度でした。やはり下界よりも約10度気温が低いです。
気温は0度


また、上り坂です。 【写真⑦の地点
つつじ公園の西の端の標高は1060-1070mです。1.5キロ先の高越寺駐車場の標高も1060-1070mです。つまり全く同じです。おおむね尾根伝いを行くからあまり起伏がないかと思ったら、全然ちがいます。何回も上がったり下がったりを繰り返して起伏があります。標高で30mとか40m程度の高低差の起伏があります。むかし何べんも歩いて通っていますが、今回あらためて詳細に観察しながら歩くと、けっこう疲れるしんどい林道です。積雪で足を引きずり、風が強いことで耐寒気温は-15度くらいだったか? しかもこの坂を上がったり降りたりで80代の寺男の方が疲労困憊、低体温症でやられたのではないか? と見ます。

また上り坂


ここが最大の難所か? 【写真⑧の地点
道が狭すぎです。夏でも車で通るには危険です。むかし、5月下旬にツツジを見に来たついでに1回だけ車でここにきたことがありますが、この難所を見て、二度と車で来る気が消えうせた場所であります。幅員はいちおう3mですが山側から土砂が落ち1mほど埋まっています。で、道幅が車幅ほどしかありません。しかも片側が石垣やスギ植林の斜面です。対向車が来たら大変です。仮に、住職らの車が脱輪しなかったと仮定しても、ホワイトアウトの過酷な状況でここを無事に通過できたであろうか? という懸念が残ります。

最大の難所か


尾根の西側もスギ植林中は積雪が多い 【写真⑨の地点
ここは尾根の西側ですが雪が多くなっています。土用波みたいに筋状に雪が盛り上がっています。雪の積もり方はムラがあるから、遭難事故の翌日に捜索隊が高越寺駐車場で積雪30センチと報じていましたが、多い所では50センチとかそれ以上ということもあったのではないか。

尾根の西側もスギ林中は積雪が多い


高越寺駐車場と、高越寺参詣路の入り口。
この駐車場で住職らは雪中に倒れました。先ずは合掌。ご冥福をお祈りいたします。もし、脱輪しなかったと仮定して、車でここまで無事にこれたとしても、ここからは徒歩です。参詣路といっても普通の登山道と変わりません。狭い山道です。けっこうアップダウンがありますし、林道よりも厳しいです。距離も1.1キロあります。おそらくホワイトアウトの厳しい冬山状態を無事に寺までたどり着けたであろうか? という疑問が残ります。まして1.5キロ+1.1キロの距離を雪中行軍するには80代の寺男の方には無理であったのではないか?
高越寺駐車場
↓ ここから先は車では行けません。宗教的に車馬進入禁止というのでは決してありません。そもそも道がないのです。表参道といっても6本爪程度の軽アイゼン装着が必要な登山道しかないのであります。
参詣路の入り口


徳島県高越山 (海抜1133m) 遭難事故は何故起きたのか?(その10) 春が到来するも山上はまだ雪景色。
本日は2015年3月14日であります。

春が到来して早咲きのサクラが満開!
早咲きのサクラが満開

早咲きのサクラが満開
↑ 2015年3月14日、兵庫県南あわじ市にて。ある病院の人工透析棟の植え込みの中にサクラの樹があります。品種名は不明ですが、早咲きのサクラが満開になっています。とても綺麗なのですけどここは病院、ここへ来るのは病気の人です。病苦に悩まされる人にとってはサクラの花を観賞する心のゆとりなどありません。で、このサクラの花を愛でる人は誰もおりません。

●春がやってきました。海岸ではハマダイコンの白い花が咲いています。畑ではチンゲンサイなどの薹 (とう) が立って花盛り、もう食べられません。でも、花を湯がいて食べられなくもないのですが…。 早咲きのサクラも満開になりました。今冬は、12月には気温が平年よりかなり下回り寒かったのですが、寒いのは1月中盤ぐらいまででして、それ以降は期待外れのやや暖冬気味でありました。身の引き締まるような厳冬を期待していたわけですが、それは地球温暖化利権亡者どもが 「暖冬が温暖化の証拠だ」 と騒ぐのがイヤだったのと、雪山ファンの吾輩としては瀬戸内南岸平野部での積雪を期待したのであります。

●ちなみに地球温暖化という洗脳騒ぎはすっかり鎮静化した感があります。思うに政治というのは何と愚かなバカ騒ぎをするのであろうか? ということで絶句です。それと同時に、真理の探究をするハズの自然科学というものには、研究費を配分してくれる “政治権力のパトロン” が必要であることにも絶句。つまり、自然科学という存在は純粋に真理を探究するのではないということであります。パトロンが喜ぶ研究しかできないのを見せつけられました。地球の保温効果の大部分は、二酸化炭素よりも存在比がオーダーで数十倍もあり、しかも地球の赤外放射を吸収する波長帯が二酸化炭素よりも広い水蒸気を無視して、わずかな二酸化炭素が倍になろうが3倍になろうがほとんど関係ないのは物理学的に自明のことなのに、科学者たちは政治に睨まれると何も言えないという状況で、ゾッとします。科学者という人たちは何といくじなしなのだろうか? 政治に迎合し、こびへつらわなければ研究費の配分を受けられない事情は理解できますが、それほどまでに骨がないのか? 陰じゃブツブツ言っているのに…。日本の子供たちの理科離れがよく問題視されますが、それ以前に、政治権力に迎合する科学者の曲がった姿勢のほうが問題じゃないのか? 最近ではマスゴミどもも地球温暖化を記事にすることがほとんどなくなりました。 どうやら、この国は自然科学史上の最大のスキャンダルを検証するのではなく、人々がこの問題を忘れ去るのを待っているようであります。また、それはフクイチ原発事故 (事故ではなく犯罪と言っていいレベル) を国民が忘れ去るのを待っているのに酷似しています。

●余談はさておき、2月は暖冬気味でありましたので、瀬戸内南岸地方の平地で雪が積もることはありませんでした。四国沖を南岸低気圧は頻繁に通りましたが、北からの寒気流入が弱く山の上でしか雪になりませんでした。山の上でも雨だったケースも多かったようです。ただ、3月下旬以降は、日本付近へ北極の寒気南下の廻りになる可能性がありそうで、まだまだ期待はできます。そもそも山の上じゃ例年4月10日ぐらいでも雪が積もりますから、まだまだ夏タイヤに戻すわけにはまいりません。でも、平地の乾燥道路を走りまわるとスタッドレスはすり減るし、また気温が上がってきてフニャフニャするから、夏タイヤに戻して、山に入ってから四輪チェーン巻きにすべきか? 悩ましいところです。でもまあ、チェーンを巻くってのは邪魔くさいんですわね。



山上はまだまだ冬景色! (3月12日の様子)
瀬詰大橋の、吉野川北岸から阿波富士を眺む
↑ 吉野川に架かる瀬詰大橋の北岸側から阿波富士と讃えられる高越山を眺めました。春かすみがかかっているので分かりにくいのですが、山頂直下の7合目か8合目から上に雪が積もっています。

山川町の市街東側の国道193号線から高越山を眺む
↑ 旧 山川町の市街地東側にある国道193号線から高越山を仰ぎました。近くで見ると、やはり先山(448m)よりも遥かに高い山であることが感じられます。円錐形で成層火山みたいな山容ですが、火山じゃありません。そもそも四国には火山はありません。なお、瀬戸内火山岩石区というのがあって香川県屋島や讃岐富士や小豆島や石鎚山等がそれに含まれるのですが、古い古い火山であって1千万年以上むかしに活動を終えた火山です。あまりにも古すぎるので普通は火山とは言いません。

1か月前にくらべると雪が少ない
↑ 徳島県立山川少年自然の家 (閉鎖中) まで来ました。1か月前の2月12日の様子 と比べると雪が少なくなっています。

海抜830m地点から高越山山頂を眺む
↑ ここで海抜830mぐらい。真正面に見えるのが高越山 (1133m) です。

スギ植林帯に入ると地面は真っ白
↑ スギの植林帯に入ると陽が差さないためか地面は一面の雪です。しかし積雪深は僅かです。

船窪つつじ公園駐車場に到着
↑ 船窪つつじ公園駐車場にたどり着きました。海抜1010mです。淡路島南部の南赤字市をでて一路スッ飛ばしてきたから2時間10分です。意外に近いです。これなら朝早く暗いうちに出発すれば太陽が出たころに着きます。3時間ほど雪滑り (スキーじゃなくて車でスリップして遊ぶ) とか植物観察などをして、昼までに淡路島に帰れますわ。やはり、ここが南赤字市から一番近い雪が見られる場所です。で、何べんでも来ますね。

しっかりと雪がある
↑ 駐車場から1キロほど行ったところにつつじ公園がありますが、道が狭くなるので吾輩は徒歩で行きます。陽のあたらない日蔭で、積雪は20センチ前後です。深いところでは30センチ程度ですが、1か月前に50センチあったのに比べるとかなり減っています。 車が沢山来た形跡があります。本日 (2015年3月12日) は平日ですけど、麓のふいご温泉の登山口に香川ナンバーの車が何台か停まっていました。登山者が何人か歩いて登ったのでしょう。ここでは、吾輩は1台の車しか見ませんでしたが、パジェロミニが駐車場とつつじ公園の間を登ったり降りたりを繰り返して遊んで (雪道走行の練習でしょうか?) いましたわ。

さて、いよいよ遭難死した住職らが雪中行軍したコースを実際に歩いてみて、遭難事故の原因は何であったのか? また遭難事故を回避する方法がなかったのか? を検証します。2、3日前の西高東低の気圧配置の荒れた日に検証するのが、条件的に住職らが遭難死したときの気象条件に近かったのですが、それは危険すぎます。本日は下界はポカポカ陽気で山上も比較的に気温が高く風がありません。検証などと申しても、十分に安全マージンを確保した上でのハナシです。

拙稿は続く



四国には小規模だがスキー場がたくさんある。 (その3)
剣山の亜寒帯林の説明看板

●この看板は見ノ越の大分手前、登山車道の一番標高が高くなっているところにあります。夫婦池の近くであります。海抜は1450-1460mぐらいのところです。徳島県指定名勝天然記念物に、「剣山と亜寒帯植物林」 が昭和29年に指定されたということで、簡単な説明が書かれています。

剣山の亜寒帯 (亜高山帯) は標高1700m~1800mあたりから上と考えるべきではないか? 1600mとは若干低すぎないか? という疑問があるのですが、その根拠はシコクシラベ (シラビソの変種) は一ノ森から剣山山頂付近まで1800m以上でないと見られないし、コメツガもそれに近い高度じゃないと出てこないからです。紀伊半島の大台ケ原山では1600m以上にトウヒがあるから1600mで亜高山帯だと言って差し支えないような気がしますが、剣山じゃ1700~1800mまで登らないと亜高山帯に分布の本拠がある植物が一斉に出てこないですわね。剣山の亜高山帯の下限高度を1600mとするならば丸笹山や塔丸などの山頂付近も亜寒帯 (亜高山帯) ということになってしまい現実の植生とは合わなくなってしまいます。また、仮に1600mを良しとしても、登山道のそのあたりの標高のところに立てるべき看板です。では、何故1400m台という標高が低いところに立ててあるのか? 

理由はハッキリしています。この看板の背後にダケカンバが数本自生しているからなんです。明らかに、「ダケカンバがあったぞ、では、ここに立てようか」 という意図が見えています。写真には3本写っています。幹が茶色っぽい樹がダケカンバです。説明では、1600m以上が亜寒帯林でダケカンバ…、と言っていますが、この地点は1450mほどです。1600mよりもかなり低いです。つまり看板の説明と実際が矛盾しています。じつは四国山地東部のダケカンバは意外に標高が低い所にもあるんです。標高1300mぐらいからあちこちの山で見られますし、低い所では1100mぐらいのところにもあります。であるから、必ずしもダケカンバは亜寒帯林 (亜高山帯) の樹木といいきれないです。四国山地の東部の剣山系では冷温帯~亜寒帯にかけてダケカンバが見られますわ。


ダケカンバ (アカカンバ) の観察
幹の皮がうすく紙みたいに剥がれるのが大きな特徴で、ま、見誤ることのない樹木です。なお、四国に自生するダケカンバは変種のアカカンバとされています。大峰山系のものもアカカンバで西日本にあるものは基本種のダケカンバではなく変種のアカカンバとされ、葉の形状が基本種とやや異なります。
剣山のダケカンバ
↑ 説明看板の後ろにあるもの。

剣山のダケカンバ
↑こちらはラ・フォーレつるぎ山の建物の後ろにあるものです。 ここも海抜1450m。この高度では亜高山帯とはいえません。幹が真っ直ぐではなく、いじけて屈曲していて、本州中部地方の森林限界に近いところのダケカンバみたいな格好をしています。このあたりは冬期に雪が降るとはいえ多雪地帯じゃないのに、おもしろい幹になっています。

積雪期には休業する宿泊施設
ラ・フォーレ剣山の看板

雪に埋まって休業中


ウラジロモミの観察
付近の植生を観察すると、とにかく葉の裏面が白っぽいウラジロモミが優占しています。ウラジロモミはほとんど純林に近い状態で、若干ツガやアカマツなどの針葉樹が混じっています。ウラジロモミ・ツガ・アカマツが主体の森林では亜高山帯 (亜寒帯) とはとても言えませんよね。
ウラジロモミ

ウラジロモミ

↓ 葉の裏が白っぽいのでウラジロモミ (裏白樅) という。さわっても痛くありません。
葉の裏が粉白色

参考写真】 ↓ こちらは普通のモミです。モミとウラジロモミは酷似していますが、低地に自生するモミは葉の裏面が白っぽくありません。また、モミは葉の先端が針状でさわると痛いです。剣山系では、低地から千mぐらいまではモミ、千mぐらいから1700mぐらいまではウラジロモミ、1800m以上ではシラビソがほぼ完全に棲み分けています。したがって、この3種を覚えておくと、その山のおおよその高度を知る指標になります。なお、写真は南あわじ市神代上田にて撮った。
モミは葉の裏が白くならない


サルオガセの一種
このあたりのウラジロモミには、やたらと 地衣類 のサルオガセの一種が付いています。日本列島には何種かのサルオガセが自生しているそうですが、写真のものが何という種なのか分かりません。ご教示たまわりますれば幸いです。地衣類でも イワタケ は結構な山菜として珍重され、剣山系でも海抜800m以上の岩場で見かけますが、サルオガセは食べられません。サルオガセが漢方薬の材料にされることもあるので、毒ではなかろうと見当をつけて、煮て試食した人の報告を読むと、酸っぱいような妙な味で、美味くなかったそうです。 → 「サルオガセを食べてみる」 結晶美術館

「もしサルオガセが食べて美味かったならば、アッと言う間に採られてなくなるハズだ。たくさんあるのは美味くない証拠だ」 というふうな結論ですが、なるほど。その通りですわね。下の写真のものはラ・フォーレ剣山のすぐ前のウラジロモミにくっついています。美味いのならば、こんなところに残っているハズがないですね。それにしても食毒不明種を口にする勇気ある方がいらっしゃるものです。人類の歴史上で毒キノコで何人命を落としたことか? 先人の犠牲の積み重ねのおかげで、現在の猛毒キノコの知識があるということを忘れたらいけないのではないでしょうか?

サルオガセの一種

サルオガセの一種

食べられるのかな?


ウラジロモミの純林が見られる
ウラジロモミの純林

↓ ウラジロモミにツガが混じっています。一番手前の幹が一番太い木がツガです。
ウラジロモミにツガが混じる


気温が下がるブナ帯は、常緑広葉樹には厳しい環境
ここは平地よりも気温が10度程度低く、冬は-10度とか、時には-15度にもなるでしょう。そうなると地面は凍りつき、植物たちは根から水分を吸収することができなくなります。落葉樹ならばいいとしても、常緑樹たちには大変な環境であるハズです。で、葉を巻きこんで蒸散作用を抑え込み植物体が乾燥しないようにと防衛作用をあらわしているのが葉の巻きこみ現象であると、説明されます。べつに枯れかかっているわけじゃありません。気温が上がったならば葉は元に戻りますわ。
ヤマグルマの冬の姿
↑ ヤマグルマという樹です。沖縄など琉球諸島では大木になる樹らしいが、このような温帯上部では環境が厳しいのであまり大木にはなりません。亜熱帯~冷温帯上部まで分布が非常に広い樹木です。

シャクナゲの低温に耐える姿
↑ シャクナゲです。剣山系の分布から言えば、もし葉の裏面に赤褐色の厚い毛がびっしりあればツクシシャクナゲ、毛がないか有っても少なければホンシャクナゲです。剣山や矢筈山の山頂付近にはハクサンシャクナゲという種も自生しています。つまり、剣山系に自生するシャクナゲは3種あるということになります。


帰途も、狭隘な雪道で対向車がこないことを祈る
四国山地は高度はそれほどではないにしても、夏半年の降水量が非常に多いところです。1回の雨が1000ミリを越えるような豪雨が毎年のように観測されています。で、曲隆山地の隆起準平原面から、比高で1000~1500mも谷は浸食・下刻されています。山地は急峻にして斜面の勾配はきついです。このような地形特質があるために、道の拡幅工事は簡単ではないでしょう。道が狭いのはやむを得ない面がありましょう。しかしまあ、対向車が来たら交わせませんが、これでも一応は国道であります。3桁国道です。国道であるからには維持管理費用は国が負担 (本源は納税者が負担か?) でしょうから、なんとかならんものか? 

●ところで、まもなく国家破産の可能性が膨らんできましたわね。巷間で「預金封鎖」 がささやかれていますよね。いよいよ来たかって感じですが、どうなるんでしょうか? 5月の連休明けが危ないのかな? 歴史的には予告なしに突然やるものですね。 うわさされていると言っても、どうやら財務省がリークしている情報みたいで、やらないという意味かもしれません。おそらく 「預金封鎖」 を脅迫のセリフにしているのではないか? 財務省は更なる増税策をたくらんでいて、「この増税策を国民の皆様が受け入れないと、預金封鎖になりますよ。預金封鎖になってもいいんですか?」 という脅迫であろうかと思います。しかしながら、現在の国家財政状態は、戦時国債が積み上がって敗戦した70年前に預金封鎖で戦時国債をチャラにせざるを得なかった状況と、大して変わりませんわね。預金封鎖が絶対にないとは言い切れない状況ですわね。「預金封鎖」→「新円切り替え」→「アングラマネーのあぶり出し」→「10分の1のデノミ」→「資産税の強化」 という一連の流れかな? という気がしますね。ま、やがて預金封鎖に突入していくのはしかたがないにしても、その前に、特別会計の徹底的な縮減や一般会計への組み換えだ! 国の高級事務員の天下り渡りの完全廃止だ! 国家予算を食いつぶしている原子力ムラをはじめ既得権益構造の打破だ! それから国の広報機関になりさがっているNHKはじめマスゴミどもを叩き潰さないといけません。小沢一郎さんがトライアルしようとしたのは、そういうことだったのです。小沢さんは壊し屋だと評されてきました。何を壊そうとしたのか? と申せばそれら日本国を食いつぶしている既得権益構造の破壊です。それを理解できない国民が多いのはとても残念です。ま、預金封鎖に突入していくのはしかたないでしょう…。

●つい余談に熱が入りましたが、それはともかく、国家破産・預金封鎖のあかつきには、不要不急の3桁国道など真っ先に切り捨てられるのではないか? 瀬戸内南岸地方の住民が近くで雪を見れる最後の年になるかも? 山岳道路はメンテナンスがなければ1年でアッという間に通れなくなりますわ。ちなみに、剣山スーパー林道が昨年夏からあちこち寸断されて通れなくなっています。直す費用が出なくなったんでしょうかねえ? 広い意味でのアウトドア派の吾輩も残念に思いますす。山岳ツーリングで日本一の聖地とまで言われた人気の林道だったのにね。日曜日に行けば、北は札幌から南は鹿児島まで全国各地のナンバーのライダーたちを見ることができました…。

対向車が来ないことを祈る
●ここを通過するには、信心のないものであっても俄か信心を発揮して、前から対向車が来ないことをお祈りしなければなりません。対向車が来て、ここで立ち往生したならば二度と来る気がしないでしょう。今冬は雪が少なかったけど、雪の多い年にはここは大変な状況になります。是非ともここをなんとかしてほしいところ…。雪の降らない瀬戸内南岸地方や太平洋側のエリアで、ここが雪を見に来るよいところなのに、この道の狭隘さがネックになっています。これでは雪見観光客はよりつきません。 雪見観光バスも通れない。結局、本日山登り以外で雪を見物に来た者は吾輩だけでした。 (ただ、ノーマルタイヤで来てずっと下の方で立ち往生している車を何台か見ましたが) この山に阿蘇ー久住(九重)の やまなみハイウェイ のような立派な道路をつければ、わんさかと雪見の観光客が来るのではないか? なお、費用対経済効果があるかどうか分かりませんけど、雪の降らない地方では雪を見ることが観光資源になる可能性があると、吾輩は見ます。
対向車が来ないことを祈る


矢筈山 (標高1848.8m) が見えた!
朝のうちには雲がかかって見えなかった矢筈山の雄姿が、昼下がりにはクッキリと見えました。この山は、四国山地の主稜線から外れる唯一の1800m超の山であります。
矢筈山の雄姿


四国には小規模だがスキー場がたくさんある。 (その2)
●写真はすべて2015年2月28日に撮ったものです。剣山スキー場を後にして、剣山登山口の見ノ越 (みのこし) へと向かったのですが、山の北斜面側では路面はパリパりに氷結しています。ガードレールがあるし、除雪した雪が谷側に盛ってあるので危険という状態ではありませんが、若干滑るのと、除雪幅が車幅+1mほどしかありません。退避所がところどころ設けてありますが、対向車がきたら大変です。このような雪道で対向車がきたらどうしたらいいのでしょうか? 妙案はあるのでしょうか? 南国の者は雪道走行経験不足でよくわかりませんから、北日本の経験豊かなベテランたちにご教示・ご指導たまわりたいところ…。

●ま、雪が消えて初夏に山菜を採りに来ても、道が狭くて対向できない所があります。国道とはいえ三桁国道で、道が狭すぎです。剣山周辺自治体は観光に力を入れていますが、いまいち登山者や観光客が増えないのは、四国が離島 (つまり大きな離島です。沖縄本島の15倍、淡路島の30倍というだけ) という立地で本土から心理的にアクセスしにくいだけでなく、道の狭さが明らかにネックになっています。道が狭すぎるので域内観光客 (四国島内の観光客) をも逃がしているハズです。山の上だけでなく、貞光から剣橋までの20数キロも、たいがい道が狭いです。いっぺん来たらイヤになる人が多いのではないか? なんべんも来るリピート客は、心底から山を愛し雪や森をめでる一部のマニアックな人だけなのかも? 山の上の道は夏でも狭いのだから、まして雪でも積もろうならば更に道が狭く、慣れない人なら立ち往生です。ああだ、こうだと好き勝手なことを申すのでありますが、実際のところ、山は急峻で谷は深く簡単には道路の拡幅工事なんて出来ないですわね。


剣山登山口の見ノ越へ行く

あたりは霧氷の花
↑ ブナを主体とする冷温帯の森ですが、霧氷が付着して山水画のような風景というか、森の幽霊みたいです。

路面は凍結が著しい
↑ ここは格別によく氷ついています。少しでこぼこですが、スケートリンクみたいになっています。ちょうど山の斜面が緩くなったところで、道幅が広く路肩には雪を盛りつけてあるのでガードレールの替わりです。滑る練習 (?) にはうってつけです。平坦地に近いので、滑って車のお尻を振ろうが頭を曲げようが、スピンして逆向きになろうがそれほど危険ではありません。ま、後続車が来たら 「お前、何遊んでいるのだ! 邪魔だから、どきなさい。」 と怒られるかもしれませんが…。

途中、つるぎ町経営の宿泊施設がある
↑ これはつるぎ町の宿泊施設・お食事処であります。むかし、国民宿舎があったところです。町営施設の指定管理業者が 「株式会社ラ・フォーレつるぎ山」 ということなんですが、4月1日から開業でしたか? 冬は積雪のためお客さんが来ないので休業。廉価で昼飯が食べられますわ。

夫婦池 (めおといけ) も完全結氷
↑ 有名な夫婦池 (めおといけ) であります。道路を登ってきたら道路の左右に大きな窪地があり池になっています。写真の池は左側の池ですが、男池か? 女池か? よく知りません。全面結氷していますが、氷の厚さが不明なので、まかりまちがっても立ち入らない方がよろしそう…。氷が割れて水没するかも? しないかもわかりませんが不明です。


国土地理院のネット地形図はこちら

ここが旧 一宇村と、旧 東祖谷山村との境目
↑ ここが剣山登山口へ行く車道の最高地点です。海抜1450-1460mです。ここから登山口の見ノ越までは標高で50mほど降ります。ここが、つるぎ町と三好市 (旧 東祖谷山村) との境です。実は、つるぎ町などと名乗っていますが、剣山の山頂も登山口の見ノ越もつるぎ町ではありません。現在の自治体では、剣山は三好市・美馬市・那賀町の接する所にあります。旧村名では、東祖谷山村・木屋平村・木沢村の接するところです。町域が剣山から明らかに外れています。にもかかわらず 「つるぎ」 を名乗るのはおかしいのではないか?


↓ 左が剣山(太郎笈・たろうぎゅう)、右が次郎笈(じろうぎゅう)
剣山と次郎笈が指呼の間に迫る

↓ 剣山(標高1955.0m)
西日本第2の高峰の剣山

↓ 次郎笈(標高1930.0m)
西日本第4位の次郎笈

↓ 三嶺(みうね、さんれい、1893.6m) 画面奥の少し尖った山です。
西日本第11位の三嶺


西日本の山岳標高順位 海抜1800m以上の山岳リスト
西日本の山は、ドングリの背比べと言えばそうです。ひときわ抜きんでた高峰がありません。みな、似たりよったりの標高ですし、たいていの山が連山型の配置であって独立峰じゃないから、おのずとドングリの背比べになってしまいます。下のリストは国土地理院のネット地形図から拾い出しました。地形図に山名が記載されるものを全て収録しました。たぶん、漏れ落ちた山はないと思います。ただし、石鎚山は山頂付近の岩の名がいくつか記載され、それぞれに標高が示されていますが、山頂近辺の出っ張りにすぎないので天狗岳1座のみと解釈しました。


西日本の山の高さ番付け

(注1) 国土地理院地図に山名が記載されているもののみ抽出しました。例えば三嶺と天狗塚の間に西熊山(1816m)があり結構有名ですが、地理院地図に記載がないので除外しています。

(注2) 山名考証はしていません。山名は時代とともに変遷がある場合も多く、また、その地元で複数の名が存在することも多いです。例えば、剣山では 「つるぎさん」 「けんざん」 「たろうぎゅう」 などの呼び名が存在します。三嶺では 「さんれい」 「みうね」 の二通りの呼び名が存在しています。「岳」 にしても 「たけ」 「だけ」 と複数の読み方が並存することも多いです。その山の周辺地元で歴史的に定着している呼び名を採ることが第一でありますが、その山の南側と北側で呼び名が異なることも多いのです。で、いちいち山名考証するのは大変な調査や、文献の渉猟が要りますわ。そもそも地名の由来とか地名の読みは大変に難しい問題で、ほとんど歴史的事象の研究の領域です。



剣山の登山口 「見ノ越」 に到着!
なんだか山の中のひなびた温泉街みたいに見えます。日当たりのいい斜面南側にあたるので道路の雪が消えています。月末といえまだ2月です。やはり今冬は剣山では雪が少ないようであります。いちおう、土産物屋も茶屋も旅館も登山リフト周辺も雪に埋まってはいますが、積雪は50cmー1m程度のレベルでしょう。雪が多い年は二階まで雪に埋まりますから、今年は少ないです。10年ぐらい前でしたか、見ノ越で2-3m積もり吹き溜まりじゃ5mに達して、新聞記事 (徳島新聞) になったことがありましたよね。
剣山登山口の見ノ越

見ノ越銀座? 

土産物屋が雪に埋まる

茶店も雪に埋まる

登山リフトも雪に埋まる
↑ 奥の方に登山リフトがあります。手前は二階建ての駐車場です。

旧 木屋平方面へは通行止め
↑ 写真の奥にトンネルがあり、トンネルの向こう側は旧木屋平村です。木屋平に降りていく道は相当な悪道で舗装されていない部分が多く、除雪もされないので冬の間は全面通行止めです。

旧 木屋平方面
↑ 歩いてトンネルを「抜けたところです。旧 木屋平村の谷を眺めています。画面中央部の山の鞍部が、木屋平村と神山町の境の峠であります。空気が澄んでいて視程が利いたならば、その峠の上に淡路島が見えます。逆に淡路島の海岸から高倍率の双眼鏡で見ると、このトンネルがよく見えています。

道路が駐車場替わり
↑ 第二駐車場というのがあって、そこに行く道路は除雪してあるのに、みな道路に車を停めようとします。第二駐車場の存在を知らないのでしょうかね? そこまでは、たった50mほどしかないのに、横着なんでしょうかね? この写真はその第二駐車場の屋上部分から撮っています。屋上部分に上がるゲートは2.3mの高さがあるのですが、ここではゲートの上まで雪が吹き溜まっていますわ。

簡単な調査結果
2015年2月28日 (土曜日) の朝から午前10時半までに見ノ越に来訪した自動車は22台あった。簡単な調査をし、5人(5グループ)から話を伺った。調査結果は次の通りです。
簡単な調査

●調査標本数が少なすぎるから確たることは言えませんが、やはり本土からの来訪者は少ないです。四国島内からの来訪率が約82%です。車のナンバー地名がそこから来たとは限りませんが、本土からの来訪者は倉敷・姫路・練馬からの3台のみです。なお、神戸は吾輩です。(註) 練馬は日本百名山を順に登っているとか? あるいは四国出身者であるが放射能汚染から逃げ帰ったとか?  スタッドレスを履く率が86%もありチェーン派はごく少数です。 来訪目的は全員が剣山登山です。話を伺うとほとんどの人が剣山山頂までの往復ですが、次郎笈まで足を延ばすという人もいました。 雪見物は吾輩だけで、予想外に雪を見物にくる人なんてほとんどいないことが判明。 それから雪道走行能力の高い車種を選ぶ傾向が鮮明であり、ジムニーが5台もあったのが注目されます。

(註) なお、淡路島は歴史的には、徳島藩(阿波藩)の領地であり徳島県エリアでした。明治初めの内紛により徳島県から切り離され兵庫県に編入されましたが、自生植物を見ると徳島県で見られるソハヤキ要素の植物が多数みられ自然環境は徳島に近いです。文化経済的にも徳島県とのつながりは色濃く、したがって淡路島は実質的には四国の付属島であります。で、神戸陸運局の管轄であっても本土じゃありません。

5人に、「今年の雪は多いのですか? 少ないのですか?」 と聞いてみました。みな異口同音に 「少ないね」 「とても少ないわよ」 という返事が反射的に返ってきました。 「雪が少ないのは、寒波があまり来なかったからだ」 という説明をされる人もいました。「せっかく来たのだから、お前も剣山に登れ。石鎚と違って剣は安全性が高い山だ。登りなさい。」 と勧めてくれる人もあった。でも、まあ、アイゼンを持っていないし、山頂を見上げたら 「しんどそうだわね」 っていう感じ。もう年だ。このあいだ、老人会長からじきじきに 「おまはん、何歳になったんや? ぼちぼち老人会に入ってくれないか」 などと勧誘されたわ。まだ入会年齢まで数年あるのに、なんでや? と不思議に思って会長と話をしていると、運営資金が不足しているらしい…。とにかく大勢入会してもらって、会費を納めてほしい、しかしながら会合や行事には参加せんでいいとのことです。ホンネはカネ集めが目的か? なんという身勝手さ! こりゃあ原子力ムラと同じで、この国は上から下まで身勝手な連中だらけだ!

もう一度剣山を見上げる
↑ 見ノ越に2時間ほど滞在したのち辞することとしましたが、帰りしなに剣山をもういちど見上げた。やっぱり今年は雪が少ないのは、登山者の証言も得られ、間違いなさそうです。

なお、登山口の見ノ越は海抜1400mです。で、ここから眺める剣山の山頂は比高500m強で、そのへんの里山とたいして変わりません。 国土地理院のネット地形図を借用します。




四国には小規模だがスキー場がたくさんある。 (その1)
●3月弥生の声を聞くと、短い冬ももう終わりです。雪が見られるのもあともうしばらくであります。せいぜい3月一杯か、標高の高い所に行ってもせいぜい4月中旬までです。四国の山間部は南国ではないといくら強弁したところで、北陸の立山のようにはまいりません。積雪の絶対量が少ないので、融雪が始まったらアッというまに山々の雪帽は消えてしまいます。いま、足しげく雪を見にいかないとまた来年という感じです。で、2月28日に剣山スキー場 (休業中) へ行ってまいりました。雑想庵の写真ギャラリーに撮ってきた写真を陳列します。沢山の写真を撮り、また冬のブナ帯の植物観察も行ったので、何回かに分けて写真を並べます。なお、拙写真が欲しい方には連絡いただいたらメールにて写真の原版をさしあげます。もちろん無料。たとえ商業使用であってもOKです。 (でも、まあ、素人のバカチョン写真など誰も要らんでしょうけど…)

●ネットの掲示板で議論をしていると、北日本の人らが四国は南国だ、南国の住民は雪の恐さを知らないと言うのですが、でもね、四国には実はスキー場が沢山あるんですよ。規模は小さいのですがスキー場はスキー場です。結構雪も降りますわ。吾輩はややしつこく鳥モチのように粘着質なのでありますが、論より証拠、四国のスキー場の写真を陳列します。ただし、30年ほど前はスキーブームで湧いたのですが、ボーリングなども凋落したように、スキーブームもしぼんでしまいました。スキー人口は最盛期の10分の1になったとさえ言われています。で、全国でスキー場倒産が相次ぎましたよね。今回写真レポートする 剣山スキー場 も倒産しちゃいましたわ。ただまあ、このスキー場の現在の経営主体は徳島県の つるぎ町 です。つるぎ町が財政破綻したわけではないので、「倒産」 という言葉は不適切であり町営施設の一時的な 「休業」 ということでありましょう。しかしまあ、実際は倒産ですよね。剣山スキー場の営業再開など夢のまた夢。100%絶望的です…。

「他所者がああだ、こうだと言わんといてくれ」 と怒られそうですが、吾輩のところ兵庫県の南あわじ市も、市営施設や第三セクター方式のいい加減なビジネスで大赤字垂れ流し、市の財政の持ち出しになっているものが幾つもあります。吾輩の住む所の別名は 「南あかじ市、(南赤字市)」 です。この別名って誰が考えたんですか? 前畠さんですか? つまり、ご互いさまなんですわ。全国田舎の市町村はどこも似た状態です。遠い北の端にある夕張市は人ごとじゃありません。我が町の将来なのかもわかりません。国だって危ういし…。ま、そもそも、この国は大丈夫なんでしょうかねえ?


未明に登山道路の入り口に着いた
↑ 2015年2月28日06時14分。徳島県つるぎ町一宇地区の剣橋から少し山のほうに行ったところです。海抜約500mです。最終日とはいえまだ2月です。ここに雪がないとはやはり今年の四国の山は降雪量 (積雪量) が非常に少ないようです。南赤字市を出たのは03時10分ですから、約3時間かかっています。ただし、途中でコンビニによって弁当を買ったりコーヒーを飲んで一服30分をしています。2時間半で十分来れます。飛ばし屋ならば2時間か? タイヤチェーン必携と電光掲示が出ていますが、いまどきチェーンを巻く人は少数派です。南国四国でも山に来る人は8割がスタッドレスタイヤを履いています。もちろん吾輩も。チェーンはスタック脱出用か、新雪の深雪用です。四輪駆動+スタッドレスでだいたい行けますわ。さきに参考動画に登場した阿波泥暴さんらみたいな スノーアタック (註) をするのでないかぎり、チェーン無しでも大丈夫です。ただし、二駆だとカーブでかなり滑ります。山では気温が低いのでアイスバーンがいたるところに出来ていますし、勾配がきついから、スピード控えめじゃないと谷底に転落かも? (ありましたよね) で、山登りや雪見物の者には、車を買うとき四駆しか選択肢がありません。できればスタック脱出用にデフロック付きが望ましいです。

(註) 何回見ても素晴らしいですね。BGMの選曲も素晴らしい。軽快なリズムの曲が動画に躍動感を与えていますね。でも、人によっては 「これって何の意味があるの?」 とか 「何でこんなアホウなことするのかしら?」 という人もあるかもしれません。しかし、この面白さや素晴らしさが理解出来ない人は、失礼ながら年寄りです。たとえ実年齢が若くても精神は年寄りですわ。逆に年が70でも80でもこれを面白いと思う感性の持ち主はまだ年寄りではありません。ところで、これがどこなのか? ですが直感的に旧 三加茂町から落合峠へ向かう林道か? と思うんですが違うかもしれません。吾輩も徳島県の林道をかなり走りまわっていますが、これはハッキリわかりませんわ。

第一ヘアピンあたりで雪が出てきた
↑ 剣山登山道路の第一ヘアピンカーブです。海抜は750-760m。ようやく雪が出てきました。この直前まで集落 (旧 一宇村桑平) があり人が定住しています。西高東低の気圧配置のときにはこのあたり一帯は終日雪雲が覆い、青空は見えません。1mぐらいの積雪は珍しくなく、住民の意識は絶対に南国じゃないハズです。ようするに、太平洋側の日本海側です。それにしても今年は雪が少ない印象です。

海抜900mあたりから雪が多くなる
↑ 海抜900mぐらいから雪らしいものが出てきました。路面はバリバリに凍結しています。凍結した氷のうえに僅かの1センチ程度の新雪が乗っている状態です。

除雪されているが路面は凍結状態
↑ スキー場の手前1キロのところまで来ました。海抜は約1300mです。スキー場が営業していたころのような丁寧な除雪ではないにしても、一応除雪してあります。除雪幅が広く対向車が来ても大丈夫です。路肩に積んでいる排雪の山の高さから分かるとおり、今年は積雪がかなり少ないです。


剣山スキー場の様子 (2015年2月28日朝)
まず、国土地理院のネット地形図 を埋め込み借用します。


剣山スキー場に到着!
↑ 朝7時12分にスキー場に到着。淡路島南部の南赤字市の雑想庵をでてちょうど4時間です。途中、一服や寄り道ばかりしていたので一路スッ飛ばして来ると3時間かも?

スキー場の施設は全部閉鎖状態
↑ ロッジ (食堂棟や、スキー道具・衣装のレンタル室) は閉鎖されています。2007年度から休業しています。(2007年の冬はやっていた) 休業してもう8年です。再開は絶望的でしょう…。もともと、このスキー場は1976年に徳島県が開発した県営スキー場でした。その後、1995年に徳島県から旧 一宇村に無償移管され、村営スキー場として運営されました。さらに、平成の市町村合併で一宇村と貞光町と半田町が合併して、2005年3月1日につるぎ町が誕生しました。で、一宇村営スキー場から自動的につるぎ町営スキー場となりました。 剣山スキー場の休業の理由は、早く言えば赤字の垂れ流しです。最盛期の1995年度には34500人の利用者があったのですが、閉鎖のちょっと前の2004年度には15400人と半減です。さらに閉鎖前年には1万人割れ! これではどうにもなりませんわね。収入がへるのに施設老朽化で維持管理費が増えるし、暖冬で雪が少ない年には造雪機での造雪費用が膨らんだみたいです。ま、昔はスキーブームというのがあって南国でもスキーをしたことがないなんて恥ずかしくて言えない雰囲気でした。実は、吾輩は雪を見にスキー場に過去頻繁に行っていますし、日本海側にもよく行きましたわ。しかしながら、スキーをしたことがないんです。今なら告白できます。それどころか、いま 「スキーをやっている」 なんて言おうものなら、「あんた、まだスキーみたいなことやってんの?」 と笑われますわね。吾輩は、過去数十回このスキー場の前を通っているハズですが、たまに昼飯を食べただけでカネを落とさない悪い客でしたわ。今となっては吾輩も雪滑りをしてお金を落としてあげたらよかったなあと思うんですが、焼け石に水。

●それから見落としてはいけない背景に、10代~30代の若い世代の人口激減が影響しているのでは? 70や80の老人にスキーをしなさいと言っても無理で、お客さんのターゲットは若い世代です。団塊の世代が30代くらいのときは賑わったのですが、あとの世代はジリ貧で世代人口が減っています。一時、子団塊の世代で賑わいを取り戻しても、もう子団塊も40代です。

●ようするに、大変失礼な言い方になるのですが、俄かブームに乗った (乗せられた) 末路の姿が倒産したスキー場なんしょう。ボーリング場でもゴルフ場でも同じで倒産したところが沢山ありますよね。生き残るのは立地条件がいいところだけです。沢山の潜在的利用者がいる人口密集地帯の近郊とか、よほど知名度があり市場訴求力を持つところだけなんでしょう。ブームの中盤までは誰でもそれなりに儲けられるのでしょうけど、終盤はみんな共倒れです。そういえば我が南赤字市では葬儀場ブームで沸いていますが危ういですね。次々に新しい葬儀場が出来ていますがブームの末路は既に見えています。いくら高齢化が進んで葬式が多いといえ異常な状況です。ようするに、皆が皆このビジネスは儲かって良いんだよというものはダメ (合成の誤謬) ということなんでしょう。一番いいのは、誰も目をつけていないときに創業し、ブームに陰りがみえはじめたらサッと店じまいでしょう。でも、それは難しいことです。なんとか赤字転落から経営を立て直そうと足掻くと、ドンドンと傷が深くなるだけですよね。


レストハウスにはつららが垂れさがるだけ…
↑ ロッジの軒先につららの花が咲いています。つららなんてめったに見られないところの住民には珍しいし綺麗なんですが、これって危険なんですよね。すこし気温が上がるとヤリのように落ちてきますわね。下を通るときに落ちてきたら場合によってはケガをします。誰の作品だったか、むかし読んだ推理小説で公衆の風呂場で殺人事件がありました。推理の結果、熱い風呂で冷たい飲み物を楽しむために魔法瓶にツララを入れて持ち込みました。そのツララでぐさりと突き刺して殺人です。しかしながら、熱いふろ場ですから物的証拠のツララのナイフ (ヤリかも) は溶けて証拠完全隠滅です。そういうハナシでしたが、松本清張だったか? 横溝 正史だったか? 忘れたわ。

サビ付いたリフトはもう動かない…
↑ 動かなくなってもう8年です。すでにリフトは錆ついています。どんな機械類でも定期的に動かさないとアッという間に調子がわるくなりますわね。このリフトは老朽化しているでしょうし、もうダメでしょうね。で、このスキー場を再営業するにはリフトを作りなおす必要があるのではないか? というふうに考えると、もはや再営業は不可能でしょう…。 営業していないのにリフトが存在するがために鉄道事業法の規定により 安全報告書 の提出が求められているのでしょうか? よく知りませんが、施設が事実上破綻して営業もしていないのに、異様な報告書ですね。

剣山スキー場 (休業中) のゲレンデの様子
ゲレンデを下から見上げた
↑ 休業中なので誰一人いません。朝早いだけではありませんね。登山車道を登ってくるときに吾輩が今朝の剣山一番乗りではなく、前に車の通った跡が3台分ほどありました。しかし、先客は剣山登山口の見ノ越へ行ったようです。写真はロッジ付近から上を眺めたところです。

説明看板があるが、なんだかせつない感じ
↑ コースの説明看板がありますが空しいですわね。まだ廃墟というには早いのですが、このまま管理がされなければ、やがてゲレンデに樹が生え生長していくでしょう。そう遠くない将来にゲレンデは森に還っていくでしょう…。今後、このゲレンデは 「植生の遷移」 の実験場 (観察場) です。ロッジの建物がブナやウラジロモミの森に埋まるとき、本当の廃墟になります。 自然観察の目でみれば、こういう森林破壊跡がどのように森に還るか大きな観察ポイントなんです。それから、注目点がもう一つあります。このような開けた草原は雪が積もります。積雪が植生の回復を妨げる可能性があります。その点も観察の注目どころです。

上から眺めたところ
↑ 雪上を歩いて上の方に来ました。で下を見降ろした。一面の雪原ですが今年は雪がかなり少ないように思います。積雪はたぶん50センチ~1mのレベルでしょう。遥か向こうの方に矢筈山 (1848.8m) の裾が見えていますが、山頂は雲の中です。つるぎ町は 公式ホームページ で次のように言っています。

「平成26年度の剣山スキー場は、平成26年12月13日から平成27年2月28日までの土・日・祝祭日 (ただし、年末年始を除く) に限り、一部無料開放とし、雪のない日は閉鎖いたします。ただし、ロッジ (食堂・レンタルなど) 利用できません。なお、リフトや造雪機などは稼働せず、自然雪のみとなります。」

けれども、今日は土曜日ですけど、管理人も見張りもいるようではありません。遊びたかったら勝手にどうぞって感じです。閉鎖とか開放とか言っているけど、現場にはそういう看板もありません。普通、行政が心配するのは事故があった場合の責任の所在です。ならば、このスキー場は閉鎖していますと看板を立てて、ロープを張り立ち入り禁止の措置をするハズです。そうしておけば、もしここで事故があっても 「お前が勝手に閉鎖しているところに入るのが悪いんだよ」 と主張できます。そういうふうに考えたら、矛盾があるところで、このスキー場を再営業したい未練があるのか? あるいはスパっと廃止・閉鎖できない何か裏事情でもあるのか??

つるぎ町議会だより 第2号 (平成19年4月27日) 9ページから引用します。(3月9日開催の産業建設常任委員会、剣山スキー場事業特別会計予算の質疑から)

田村昭二委員 十九年度休業ということだが、休業後の臨時職員について雇用対策は。
兼西町長 職場の余裕もなく、町財政にも余裕はない。町での雇用は大変難しいというのが現状である。
田村昭二委員 過去の経緯も踏まえ、スキー場経営の見通しは非常に暗い。本事業の継続は、町財政圧迫要因の一つになると考える。今後、事業廃止の方向での検討を要望する。


霧氷がきれいだね
↑ 剣山スキー場 (ロッジの近くに海抜1366.1mの三角点がある) から少し上方は霧氷の花が咲いています。綺麗ですわね。これを見ると冬の山に来たという感じがします。四国には1500m超の山は沢山ありますし、1000m以上の山ならば無数にあります。冬には霧氷はごく当たり前に見られます。で、霧氷が当たり前に見られるところは南国じゃないんですわ。ちなみに、淡路島の山など山ではなく標高が低すぎるのでめったに見られない風景です。諭鶴羽山 (608.0m) 山頂で過去30年間でたった2回だけですが霧氷 (エビの尻尾) を確認しただけです。

気温は氷点下6度ぐらい
↑ 2015年2月28日07時39分ですが、剣山スキー場のゲレンデ海抜1400m地点です。目通りの高さで-6度ぐらいです。気象庁の検定済みの温度計じゃなく、おもちゃみたいなものですから誤差があるでしょうが目安にはなります。-10度ぐらいを見たかったのですが、昨日からの寒波は弱くあまり気温が下がりませんでした。麓の徳島地方気象台で07時に+2.5度、アメダス池田では放射冷却が作用して-2.2度でしたから、気温減率はあまり大きくありません。同日同時間の北日本では暖かい朝を迎えたようで、山形で+0.6度、秋田で+1.9度、青森で+1.4度、札幌で+0.2度、旭川で-2.9度と、剣山スキー場の方が寒くなっています。


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