雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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雪になるか? 雨になるか?
本日は1月30日であります。

●2月は西日本の瀬戸内地方では一番雪が降る確率が高い月です。2月になると四国沖をいわゆる南岸低気圧が頻繁に通ります。低気圧のコースにより、また北からの寒気の進入具合や、あるいは地表付近の冷えかたしだいですけれども、雪になる可能性があります。雪になるか雨になるか微妙なところでケースバイケースであります。通常はなかなか雪が積もらない地方なので、積雪の対策がほとんど無防備なので、たった5センチの積雪でも右往左往の大混乱です。で、予報官や気象予報士の予想は責任重大で、雪になるか雨になるか予報官・予報士泣かせといえましょう。予報が外れると気象台に苦情の電話が行きますね。 「雨になると言うたのに雪になったではないか! 滑って事故になったのは気象台の責任だ!」 などと、とんでもない横無茶を言うヤカラもいるようです。

●雪になるか雨になるか微妙なところで、南岸低気圧が陸地に近づきすぎたら低気圧前面の暖気が這いあがってきて雨になってしまいます。暖気が進入してこないように適度に陸地から離れて沖合を東進する必要があります。しかしながら、低気圧が陸地から離れすぎたら降雨帯が瀬戸内地方にかからないことになります。つまり、雪も雨も降らない。瀬戸内地方が雪になるちょうどいい低気圧のコースというものがありそうです。そのコースの幅にしても低気圧の強弱にもより微妙です。それから850ヘクトパスカル高度 (約1500m上空) で-6度が地上で雪になる目安とされますが、必ずしも確かな目安じゃなくて-3度でも雪になることもあれば、-6度でも雨になることもあり微妙です。地上付近が良く冷えていたら雪になるし、空気が非常に乾燥していたら地上の気温が高くて3度とか4度でも雪になったりします。湿度が100%なら気温が0.3度でも雨になったりします。空気の乾燥具合も大きく作用しますよね。ホントに予報官・予報士泣かせなんですけれども、われわれ一般の気象ファンは、実は予報なんかどうでもいいのであって、現在のその条件で雪になるのか雨になるのか、降ってからのお楽しみという感じで、かたずをのんで気象庁のホームページを見ているのです。


1月30日午前2時の近畿地方の気温分布
気象庁ホームページ から借用。この気温じゃ平野部ではほとんど降り始めは雨でしょうね。湿度が比較的低いので、山間部や標高300m以上では雪か? 降雨とともに上空の寒気が引きずり降ろされて、平地でも明け方に雪に変わるところがあるかも? 

1月29日21時850hPa気温
気象庁サイト から昨晩1月29日21時の850ヘクトパスカル高度の気温図です。抜粋して借用。瀬戸内海地方では-3度程度か? 地上では雨が勝っているでしょうけど、山じゃ雪ですわね。

29日17時発表の30日03時~06時の天気分布予想
↑ 29日17時発表の 天気分布予想 では30日03時~06時では、雪か雨か微妙なところ。

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さっきから降り出しましたが、雨でしたわ。
さっき (午前2時半ぐらい) から降り出しましたが、雨でしたわ。残念でした。日本海西部にも低気圧があるから、寒気の南下が緩いですわね。すわ、雪かも! ということで昨日に行き付けのタイヤ屋さんに行ってスタッドレスに替えてもらいました。さらにカー用品店にいってサラのチェーンも購入しましたが、当て外れですわね。当たるも八卦、当たらぬも八卦です。当ては外れましたが、2月になったら四国の山に毎週雪を見に行くので、それはそれでいいのですが…。四国といっても山の上は寒いです。海抜500mでは仙台あたりと同等の気温です。1000mでは東北北部、1500mでは北海道札幌と全く変わらない気温です。南岸低気圧の通るたびに雪が積もります。今は廃止されましたが徳島県・剣山測候所の積雪記録の最大値は2m92センチです。久しぶりに冬の剣山に行ってもいいのですが、剣山スキー場は基本的には2007年から閉鎖状態なので、登山道路は除雪されているんでしょうかね? どうなんでしょう?


追記】 やはり、徳島県西部の三好市あたりではちょっと山間部ではしっかりと雪になった模様です。三好市 観光ライブカメラ を朝のうちに閲覧すると標高の低い所でも雪になり薄らと積もっていました。標高の高いところでは午後になっても雪が消えていませんわね。三好市と香川県の県境にある スノーパーク雲辺寺 のホームページによると、「1月30日(金)8:30現在、雪。久しぶりの積雪になりました。スキー場周辺で約10㎝、今の時間も降り続いています。ロープウェイ山麓でもうっすら雪化粧」 とのことです。三好市あたりは讃岐山地と剣山地にはさまれた内陸部で、盆地に似た地形で冷え込みが非常にきつく、たとえ瀬戸内沿岸部が雨であっても、やはり三好市では雪になる確率がかなり高いですわね。

西日本の太平洋側の山は、これからが雪見のシーズン!
追・追記】 徳島県 つるぎ町のホームページによると剣山スキー場の1月30日の積雪は60センチとのことです。直近の23日では50センチとなっていました。ならば今回の積雪は10~20センチ程度だったか? (60-50は10ですが、23日以降に積雪が50センチより減少していた可能性があろうかと思います) 今回の徳島県各地の降水量は5~15ミリ程度で少なかったです。山で沢山の積雪があるためには、しごく当たり前ですが降水量が多くなければなりません。積雪50センチ以上のドカ雪は少なくとも50ミリ以上の降水量が必要。しかしながら西日本太平洋側で冬にひと雨50ミリはめったにありません。ならば、たとえ降水量10ミリでも南岸低気圧が頻繁に通る必要があります。また、低気圧通過後の寒気の吹きだしで日本海側の雪雲が四国山地に流れ込む必要もあります。実際に2月はそうなる時季で、太平洋側の高い山では積雪が多くなるのは冬の終わりですわね。つまり、これからが雪見のシーズンです。ただし、古い雪の上に新雪が積もる状況をくりかえすので、雪崩も起こります。四国で雪崩?? てな感じですがあるんですよ。規模は小さいけど。吾輩も何べんも目撃していますわ。

↓ 三好市観光ライブカメラから借用。黒澤湿原の1月30日15時の雪景色。
三好市 黒沢湿原 1月30日15時の状態


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セネカの崖 (Seneca cliff ) の恐ろしさ! (その2)
セネカの言葉
セネカの言葉
ルキウス・アンナエウス・セネカ (ラテン語: Lucius Annaeus Seneca、紀元前1年頃 - 65年 4月) は、ユリウス・クラウディウス朝時代 (紀元前27年 - 紀元後68年) のローマ帝国の政治家、哲学者、詩人。


The Seneca cliff (セネカの崖)
あるいは、The Seneca effect (セネカ効果) とも言う。
セネカの崖
Ugo Bardi's blog 『RESOURCE CRISIS』 (資源の危機) から借用。

NPO法人 もったいない学会 と言えばケッタイナ名称でありますが、元国立環境研究所長の石井吉徳氏が2006年に設立されたものですが、設立時にはマスコミで取り上げられ大きな話題になりました。その後2007年にNPO法人となりました。もったいない学会の正式名称は 『石油ピークを啓蒙し脱浪費社会をめざすもったいない学会』 というらしい。石井会長の挨拶 を読むと大変まともなことを述べています。現代の浪費社会のムダを見直し、経済膨張主義の路線を軌道修正し、日本古来の美徳の 「もったいないの精神」 を発揮して、石油ピーク・資源ピーク後の減耗時代をどう生きるか考えようという趣旨であり、吾輩は大いに賛同します。 けれども、アメリカ帝国の新自由主義・経済グローバリズムに洗脳された政官財に牛耳られている日本では、賛同者が少なそうです。もったいない学会設立時にはマスコミで話題になりましたが、その後はマスコミが取り上げることはありませんでした。

“小泉純一郎 ー 竹中平蔵ライン” の政策は、アメリカ帝国由来の新自由主義の日本への移植でありましたが、新自由主義の基底にあるのは 「他者からどうやってカネを奪い取るか」 の精神です。これはおそらく遊牧民に起源をもつ精神なのであって、日本のような農耕民族特有の 「皆で協働する」 とか 「皆で分かち合う」 のとは相容れざる精神です。小泉・第一次安倍・菅・野田・第二次安倍と続く売国政権によって、日本はごく一部の権力者たちが国民からカネを奪い取るおぞましい国にすっかり改造されてしまいました。典型例は消費税増税です。良く見れば消費税増税と大企業減税はセットになっています。原発再稼働などは他者を踏みつけてでも自己の利益にしようとしているわけです。そういう自己利益中心主義、他者からカネを奪い取る、そのためにはウソもインチキもまかり通るという風潮がはびこっていますわね。そんな中で、石井会長の 「もったいない」 とか 「皆で分かち合う」 などの主張が話題になるハズがありません。誠に残念なことであります。

●この 「もったいない学会」 の主要な論客である 大谷 正幸氏が、ローマ・クラブのメンバーで、イタリアのフィレンツェ大学地球科学学部の物理化学教授のUgo Bardi氏のブログ 2011年8月28 日付けの記事を訳して、「セネカの崖」という言葉 (概念) を日本に紹介してくださいました。
大谷氏記事 Ugo Bardi氏の 『セネカ効果:衰退局面が成長局面よりも速いワケ』
元記事  The Seneca effect: why decline is faster than growth


●記事では、成長と衰退のモデルのお手本として 「ハバート・モデル」 というものが紹介されますが、そのモデルではセネカの崖を示しません。つぎに、資源ストックから資本ストックへとエネルギー変換され、さらに熱力学第二法則に則ってエネルギーが散逸するというモデルを考えてみても、これもセネカの崖は現れない。何かが欠けているということで、それは 「汚染だ」 という見立てでありますが、それは首肯くことができますが、「汚染」 の中に地球温暖化を挙げているのはいただけません。すでにクライメートゲート事件でイカサマがバレてしまっています。政治力学的に地球温暖化を 「汚染」 にしているだけです。地球温暖化は憂慮すべきことなどではありません。政治的に災害と地球温暖化とを牽強付会させているだけで、地球温暖化そのものはむしろ好ましいものであり、お金と資源を喰うコストではありません。読んでいて失望したわけですが、具体的なセネカの崖の実際例としてマヤ文明の崩壊が挙げられています。マヤ文明の崩壊は森林破壊が原因だったらしいのですが、沢山のモアイ像を建造した イースター島 の文明が森林破壊とともに一挙に崩壊したのもセネカの崖の典型例ではないだろうか? ま、数学モデルを考案して説明したり将来予測をすることを否定はしませんが、それよりも、現実にセネカの崖を表わす実際例 (定量的な観測や調査に基づく例) があるのかどうか? が重要な気がします。で、あるんですわね。捜せば沢山あるかも? 文明の滅亡や、資源の減耗・枯渇だけでなく、例えば会社の倒産とか…。会社は大きくなるのに長い年数がかかりますが、経営が傾いて倒産するのはアッという間…。(たいていの場合)


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セネカの崖の実際例

『RESOURCE CRISIS』 (資源の危機) から借用。北海でのイカナゴの水揚げ激減。北ヨーロッパの人たちはイカナゴなんて喰うの?? これって日本が輸入しているのですかね?? 北アフリカ・モーリタニアのタコ水揚げも激減しているとか。同じことが起こっているのでは?
北海でのイカナゴ漁獲の崩壊!


海面漁業生産統計調査>長期累年>漁業・養殖業生産統計年報>5 海面漁業魚種別漁獲量累年統計 全国 (昭和31年~平成24年) から作成。日本のアサリ漁獲高の崩壊! いまやアサリは高値の花で、庶民の口には入りませんわ。えらいこっちゃあぁ!
日本のアサリ漁獲高の崩壊!


セネカの崖 (Seneca cliff ) の恐ろしさ! (その1)
ものごとは崩壊過程のほうが早い!

●一般的に言って、物事というのは何であれ、成長・発展・上昇するときは比較的に緩慢であります。成長には、たいてい長い時間がかかります。ところが、物事というのは崩壊するのは早いですわ。場合によってはアッと言う間に崩壊しますわ。これは、ほとんど、この世の中を支配する公理というか法則みたいなものであります。自然現象でも社会現象でも経済現象でも、そういう事例は沢山あります。たとえば株式相場などが典型例です。世界中の株式相場の歴史のなかでも、空前絶後の暴騰と暴落を演じた光通信の株価チャートを見ると、まさにそういう感じですわね。

光通信の株価推移 (1998年12月~2000年7月)
ITバブル崩壊 (光通信)

●いわゆる 「ITバブル」 と 「バブル崩壊」 の顕著な事例であります。光通信の株価はITバブルの直前の1997年10月に2550円の大底を打っています。その後、日本一の売国奴の竹中平蔵氏などのヤカラが煽りまくったITバブルで狂乱相場が現出しました。、慾に目がくらんだ投資家どもの錯覚のなせるわざで2000年2月に241000円の大天井を打ちました。なんと94.5倍の大暴騰ですが、買うから上がる、上がるから買う、というフィードバックの連鎖で全く正気の沙汰でありませんでした。当時、光通信 は単に携帯電話を売っている会社にすぎなかったにもかかわらず、創業者の重田康光氏がIT革命の旗手などともてはやされ、大小の投資家 (投機家) の勘違いと錯覚でつけた値段が241000円です。しかしながら、月刊文芸春秋の批判記事がきっかけになって大暴落、20営業日連続ストップ安などという空前絶後の記録を樹立しました。50円額面の株価として241000円は最高記録ですし、ストップ安連続20日も破られることのない不滅の大記録です。で、2000年10月には1610円まで売られました。なんと150分の1の大暴落です。完全に いってこい (往って来い) です。元の黙阿弥です。結局、売った買ったの投資家どもの共同幻想であったわけです。

●ここで注目すべき点ですが、株価のグラフを観察したらじきに分かるのですが、いくら暴騰といっても株価が上がるのには比較的に時間がかかるのですが、崩壊するのはアッという間であることです。株価の上昇局面のトレンド勾配と比べると、下落局面の勾配はほとんどつるべ落としです。上昇局面では買い一辺倒ではなく売り物も出てくるので、その売り物を吸収しながら上昇していくには大変なエネルギーが要ります。ところが崩壊局面では売りのパニックで買い物が入りません。買い物が無い中を、高値買いの投げものの重みで落ちていくだけです。崩壊にはたいしてエネルギーは要らないのです。高値圏で醸成された位置エネルギーだけで落ちていきます。ようするに、ものごとは崩壊過程の方が早いという典型例です。

●このカラクリは地震とよく似ています。南海地震がいつ来るのか誰にもわかりませんが、歴史的には150年ぐらいの周期で来るわけですが、150年間隔で一定しているわけではなく間隔は伸び縮みしているわけで、前回は終戦直後でした。ぼちぼち危険ゾーンに入っていることは間違いないのでしょうけれども、フィリピンプレートの沈み込みで西日本の岩盤が引きずり込まれ歪が (地震を起こすエネルギーが) 溜まるには100年とか150年の長い時間が必要です。エネルギーが溜まるのには時間がかかるのに、エネルギーを開放して発震する (崩壊する) のは一瞬です。これが、ものごとが成長・発展・上昇するには長い時間がかかるのに、崩壊するのはアッという間である理由でしょうかね?



室戸岬では、永い沈降の後に、南海地震で一挙に隆起!
国土地理院サイト から借用。
室戸岬の水準点の経年変化

●室戸岬や足摺岬や潮岬は太平洋に突き出しています。フィリピンプレートの沈降点である南海トラフに近いために、数十年とか150年の永いあいだ地盤がゆっくりと沈降していきます。申すまでもなく沈み込んでいくフィリピンプレートに岩盤が下方に引きずられていくためでありますが、南海地震がきたら一挙に1mほど地盤が隆起ですわね。この国土地理院の水準点の変化グラフが地震のエネルギーの蓄積と、エネルギーの放出とをよく表わしています。エネルギーを溜めこむのはゆっくりと、エネルギーを放出するのはアッという間であります。なお、光通信の株価グラフと逆みたいに見えますが、地盤の歪 (ひずみ) がゆっくりと増大していき限界に達したら一挙に減少するということでありまして、結局は同じことです。

なお、室戸岬など南海トラフに近いところは何十年とゆっくりと沈降した後に南海地震で一挙に隆起ですが、南海トラフから距離が遠くなる高知市などは逆の動きです。何十年とゆっくりと隆起した後に南海地震で一挙に沈降です。これはシーソーの動きをモデルにして説明されます、ひと続きの岩盤の先端が下がれば反対側の先端は上がる、逆に先端が上がれば反対側の先端は下がる、というふうに説明されます。2011年の東北地方太平洋沖地震で宮城県の牡鹿半島 (女川原発のあるところ) は 派手に地盤沈下 しました。太平洋に突き出した岬なのに室戸岬と逆でなんで沈下なの? という疑問が出るところですが、シーソー理論で太平洋プレートの沈み込みトラフからの距離が大きかったということで上手く説明がつきますね。

●いちいち例示していたらキリがないのですけれども、このように、物事は自然現象であれ社会経済現象であれ、生物現象であれ (たとえば、ある生物種の個体群の膨張とピークに達した後の個体数激減など、淡路島南部のタヌキ棲息の消長など良い例) 、増加したり発展したり成長したりするのは時間がかかるのですが、減少や崩壊や破壊するのはアッという間なのです。これを、セネカの崖 (Seneca cliff ) と呼ぶそうです。この言葉はごく最近に日本に紹介された言葉で、新しい用語でありますがとても良い言葉です。セネカの崖 (せねかのがけ) という言葉を覚えておきましょう。

【拙稿は続く】






猛烈な寒波が一旦終息するも、暖冬になったわけではない。
本日は2015年1月18日であります。

●12月に入ったとたん、西日本は猛烈な寒波に襲われました。徳島県三好市の山間部では1メートル30センチもの積雪でした。南国とは思えないドカ雪に見舞われ、災害救助のための自衛隊の出動要請までありました。三好市ではいまだに雪害の余韻を引きずっています。三好市 「平成26年12月の大雪による倒木の取り扱いについて(お知らせ)」 によると、山間道路が積雪の重みで倒れた樹木で塞がったのですが、復旧に緊急を要したため倒れた樹木の所有者の了解なきままに倒木撤去が行われました。で、撤去した倒木を仮置きしているようですが、所有者の事後承諾を要請しているみたいです。さらに撤去した倒木をどう活用するか? 検討しているそうですが、有力な処分案として薪 (まき) に加工して市内の温泉施設で燃料としてくべるとか…。ということは、三好市の温泉施設では燃料は重油などではなく、薪で沸かしている?? ヘンな話ですわね。いまどき、薪で風呂を沸かすところはあるのだろうか? 北海道とか東北の山奥ではあるかも? 吾輩の実家では (当時は、離島振興法指定地かつ僻地第2級) 昭和の終わりごろまで薪で 五右衛門風呂 (ごえもんぶろ) を沸かしていたけど、今じゃ、離島であろうと山間僻村であろうと西日本じゃ薪で風呂を沸かすなど、そんな前時代的手段は残っていないのではないか? 実は薪で風呂を沸かさなくなった最大の理由が高齢化です。木を伐るとか、薪割りをするなどというのは大変な重労働です。高齢者には手に負えません。

離島じゃ海岸に流木がいくらでもあります。山間僻村では間伐材や風倒木がたくさんあります。つまり燃料は豊富なのです。お金が要らないタダの燃料です。要るのはお金ではなく、手間というか労力です。自分で労力さえ惜しまなければ、極限まで現金と無縁の暮らしが出来なくもないのが田舎・山村・離島なのですわ。国家破産で経済大混乱の暁には、意外に田舎ほど暮らしやすいのではないか? と吾輩は予想しています。

離島の海岸には薪 (まき、たきぎ) になる流木が沢山
海岸は流木 (燃料) の宝庫

↓ 海岸には台風の後などには切り株もたくさん打ち上がります。切り株は薪にするには大変ですが、重量があり大量の薪が出来ます。
切り株は重量がある 


●薪 (まき、たきぎ) は大変優れた自然エネルギー (バイオマス燃料) であります。薪で風呂を湧かすことも出来ますし、かまどで煮炊をすることも出来ます。薪ストーブでくべることもできますし、薪発電も可能です。実際わずかですが建築廃材など使われているようです。このように薪は大変な優れ物なのです。しかも本当の意味で再生可能エネルギーです。わが南海道のように比較的気温が高いエリアでは、薪を採取するために雑木林を伐採しても、多くの常緑広葉樹は切り株から “ひこばえ” が出てじきに 「萌芽林」 が形成されます。ほっといても再生するのです。人類は50万年まえからこの薪という優秀な自然エネルギーを大いに活用して生活してきました。世界文化遺産に登録されている 周口店の北京原人遺跡 から焚火の跡が発見されたのは有名な話です。

●一方、風力発電や太陽光発電で風呂を沸かすことは簡単じゃありません。これらで生産した電力で電気温水器を稼働させて風呂を沸かそうとしても、大分温まってきたものの、風が止まったり雲が出てきたら水温上昇はストップですわ。温度が足りずに風呂はぬるすぎて風邪を引きそう! 風任せ天気任せであてにできません。つまり、どうしようもない不安定性のゴミ電力です。これらは単独では、刻々と変動する電力需要に即応して出力調整ができないので使いものになりません。そこで安定性を付与しようとして、やれ蓄電池だのスマートグリッドだのといっても、付帯施設・バックアップ施設が巨大になり、それらを含めてのEPR (energy profit ratio、エネルギー利益率) の絶望的な低下を避けられませんわ。やはり金食い虫のゴミ電力ということです。日本全国の広域系統連携で風況や日照の不安定性を平準化できるなどというアホウな考えも幻想です。大きな気圧の谷にスッポリと入れば、全国すべて雨か曇りというのは日常茶飯事ですし、移動性の大きな高気圧に覆われれば日本全国それこそ北海道の宗谷岬から九州の大隅半島まで穏やかな無風というのもよくあります。

↓ 昨夜21時の風速・風向分布ですが、日本全国穏やかな状態です。風の強い冬でもこういうのは普通です。風力発電がまともに発電できるのは15mとか20mの風が定常的に吹くときですが、この分布図では5~10mの階級の地点が僅か5%程度です。10~15mの地点は襟裳岬や隠岐島など2~3箇所しかありません。この風況じゃ全国の風車は遊んでいますね。全国広域連携でうまく行くなどという盲説は全くのデタラメであることが分かります。
日本全国穏やかな状態

●さて、薪がエネルギーとしてなぜ優れているのか? 理由は簡単です。エネルギー密度が低い太陽光を、光合成という天然のエネルギー変換システムでもって、何年、何十年という長い時間をかけて、木材を作っている物質のセルロースやリグニンなどの炭素化合物に変換して、エネルギーを濃縮・貯蔵しているからに他なりません。まさに光合成とは、拡散した密度の低い太陽光エネルギー (註) を濃縮貯蔵する見事なシステムであると言えましょう。


(註) 太陽定数 (たいようていすう) が1366W/平方mという意外に小さな数字です。2リットルの水が入るヤカンの底面積が約200平方センチ (径16センチ) です。1平米の50分の1。1平米あたり1366ワットということはヤカンにはたった27ワット。これではヤカンの水は湯になりませんわ。太陽定数とは 「地球大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量」 のことでありますけど、我々は分厚い大気の底に住んでいます。太陽エネルギーの半分は大気で吸収されてしまうので地上に届くのは半分しかありません。で、ヤカンをいくら太陽光にあてても湯は沸きません。ヤカンを太陽にかざして湯を沸かしたければ、巨大虫眼鏡で太陽光エネルギーを濃縮するしかありませんわね。太陽光も太陽の表面あたりでは物凄いエネルギー量でしょうけど、1億5000万キロ離れたらすっかり拡散していますわね。吾輩は思うんですけれども、太陽光発電を礼賛するお花畑たちは、地球全体に降り注ぐ太陽エネルギーの総量に錯覚させられているんですね。総量は確かに物凄い量です。けれども単位面積あたりに降り注ぐ太陽エネルギーは僅かなものです。ようするに、「全海水の中に膨大な金が溶存している、これを取り出せたら日本は世界一の金保有国になる」 という主張に似ています。たしかにそうでしょうが、単位容積あたりの海水中に含まれる金はごく僅かです。この拡散した密度の超薄い海水中の金を濃縮する手段がありません。技術的には可能かもしれませんが、経済的には不可能です。結局、太陽光発電は巨大虫眼鏡なのです。巨大虫眼鏡を製造・敷設・運用・メンテナンスするために膨大な資源やコストを食いつぶす割に、発電できる電力量が少なすぎる。逆に言えば単位電力量を得るための施設建設が膨大になる、これが高コストの根本原因なのであって、太陽光発電の電力高値買い取り制度などというインチキ (不正) を弄することになるんですわね。企業などは分かっててやっているからタチが悪いのですけれども、環境保護活動をしている “お花畑” たちは信じてやっているから更に困ったものです。お花畑たちは企業や行政のインチキを助長している役割で、ある意味では非常に厄介です。


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また西日本でも-10度を観測
●12月いっぱい西日本は波状的に襲来する大寒波に見舞われ、正月明けまで物凄く寒かったのですが、1月中旬になると少し寒さがやわらぎました。でも、まあ、これでようやく平年並みです。北半球の 高層天気図 を閲覧すると、また北極に500hPa高度で-40度以下の寒気がシッカリと涵養されていますよね。そのうち、また極東に寒気が流出してくるのではないか? しばらく途切れたけど、再び西日本で-10度以下が観測されましたわ。 

気象庁の観測データ 鳥取県アメダス茶屋 より借用。

2015年1月18日 鳥取県アメダス茶屋で-10.3度 

気象庁 アメダス中国地方の気温分布 から借用。なお、リンクは最新の図しか表示されません。矢印のところに-10.3の数字が見えています。毎日この図を閲覧していると、広島県と岡山県は非常に寒い県であると言えそうです。放射能汚染地帯から西日本に移住する人が続いていますが、広島県と岡山県は大変寒いところなので避けた方がいいかも? 

茶屋で-10.3度


花粉が飛び始めたのは、春が近付いた証拠
ハンノキの開花だあァ! 花粉症の人は気をつけろ!

本日は2015年1月16日であります。 (さっき日が替わって17日になった) 

●花粉症の患者様にはとても嫌な記事であります。本日、わが淡路島南部の南あわじ市 (旧 三原郡) で ハンノキ の雄花穂 (おかすい) の開花を観測しました。 (吾輩 山のキノコが確認した)  キチンとした経年観察をしているわけじゃありませんが、例年並のように思います。多くの文献では、ハンノキの開花は12月~3月とか、11月~4月などとなっています。かなりの開花期の幅があるようですけど、冬の花の多くがそうであるように僅かの気温の高低差によって非常に早く開花したり、また開花が遅れたりするものです。たとえばスイセンやツバキなどがその典型例です。それらは暖地の沿海向陽斜面では11月から咲きますが、ちょっと北の北陸などでは開花が春になるなど大きく遅れますわね。気温そのものは極端に大きな差がないのですが…。ハンノキの開花は、南あわじ市では今頃 (1月の中頃) からです。まだまだ寒いし、これから大寒へと向かいます。けれども花粉が飛び始めるのは春が近付いた証拠でもあります。吾輩は、淡路島で年内にハンノキの開花をまだ見たことはありません。11月とか12月に咲くというのは四国南西部とか九州南部ではないですか?

●ハンノキの花は春の花ではなく冬の花ですわね。ハンノキの仲間の樹木 (カバノキ科ハンノキ属) では、南あわじ市には 「オオバヤシャブシ」 「ヒメヤシャブシ」 があり、「ケヤマハンノキ」 も個体数は非常に稀ですが何箇所かで見ています。いづれも開花は早いです。冬のうちに開花が始まります。


↓ 2015年1月16日午後4時撮影。兵庫県南あわじ市八木にて。写真のものは溜め池のほとりに生えていたハンノキの幼木ですが、樹の根元は完全に池の水の中にありましたわ。 

ハンノキの花穂が膨らんできた

↓ 写真は雄花 (雄花穂) です。雌花は小さく目立ちませんが、雄花の下にあります。ハンノキの仲間は空中窒素固定菌と共生関係をもつ肥料木であって崩壊地などの緑化に使われるとか、ハンノキは良質の木炭が出来るなど、どの文献にもサイトにも記述されています。ブログで同じことを言っても意義がないので独自のことを申せば、ハンノキやオオバヤシャブシを原木にしてシイタケを栽培すると沢山でますわ。実際に栽培して確認済みです。樹皮が剥がれやすい欠点があるので扱いにやや注意を要しますが。ハンノキの仲間はシイタケ栽培の原木に大いに使えます。収量もクヌギやコナラに遜色がありません。南あわじ市でも山裾の休耕田や溜め池の周辺にハンノキが結構見られるから、伐採して活用すべきではないか? 自分の所有地にハンノキがなければ地権者と交渉して購入です。ホダ木 (径20センチ×長さ1m) 1本100円ぐらいか? 1本の樹から10本はホダ木が取れるハズだから1本伐採すると千円。10本伐採で謝礼1万円。それぐらいだったら吾輩も自給自足シイタケ栽培に購入してもいいです。けっして地権者にとっても悪いハナシではありません。通常はハンノキなどなんの利用価値もありませんから…。

ハンノキの花

●雄花ばかりが目立ちます。雌花は目立たないから矢印を記入しました。雄花から黄色い花粉が出始めています。樹によっては開花が進んでいて、風に枝が揺すぶられると黄色い煙みたいなものが立ち込めています。ハンノキの花粉も花粉症や気管支喘息のアレルゲンとされ、これらの患者様にはつらい季節となりました。もうじきスギやオオバヤシャブシの花粉も飛び始めますね。えらいこっちゃあァ! 

ハンノキの花


正月の紅葉は、本当に困ることだろうか?
これが正月の紅葉だ!

●本日は2015年1月11日であります。 (日が替わって12日になった) 一応まだ松の内であります。まだ正月の延長と考えてもよろしい。で、写真は正月の紅葉ですが、樹種はハゼノキであります。これは、あまりかぶれることはなく、たいていの人は葉を少し触る程度ならば大丈夫です。これは幼木ではなく成熟した大人の樹を伐採した切り株から、“ひこばえ” が薪ざっぽうみたいに出たものです。綺麗ですわねえ。紅葉の名所で名高い 京都嵐山 のイロハモミジ (タカオカエデとも言う) や、噴火して大勢の犠牲者が出たけど御嶽山の中腹の ナナカマド の紅葉と比べても決して遜色がない美しさです。写真写りが悪いのですけど、常緑の照葉樹林の中に点々と赤く色づくハゼノキの紅葉は非常に美しいものです。

これが正月の紅葉だ!
↑ 2015年1月11日撮影。兵庫県南あわじ市阿万大見山にて。

ナナカマド の分布は、冷温帯下部~冷温帯上部~亜高山帯にかけてであります。ようするに標高の高いところや寒冷な地方であります。そういうところの代表的な紅葉樹種です。瀬戸内地方でもブナが自生する800m以上の高所によじ登れば見ることができます。稀に暖温帯の森の中で自生しているのが見つかることもあります。姫路でしたか? なんと海岸でナナカマドの自生が発見されて話題になりましたよね。 一方、ハゼノキ の本来の自然分布は四国・九州など西日本の太平洋側~以南の亜熱帯域でありますが、西日本の鮮やかな紅葉の筆頭樹木です。ただ、ウルシ科に属しているため 「かぶれる」 と信じられています。実際は過敏な人以外ならば少々さわっても大丈夫なんですけれども、敬遠される樹木でもあります。しかしながらハゼノキの紅葉の見事さは観賞する価値はあります。

吾輩が思うのですけど、北の (山の) ナナカマドと、南のハゼノキがこの国の美しい紅葉の双璧だと思います。属する科は全く違うけど、比較的大きな葉で、奇数複葉であることなど見かけの類似点があります。世の中ではカエデ類がもてはやされる傾向があるのですが、カエデ類よりもナナカマドやハゼノキの紅葉の方が見ごたえがあります。西日本太平洋側のハゼノキの紅葉がもっと見直されてもいいのではないか?


●さて、地球温暖化の恐怖を煽るマスゴミどもは、最近はおとなしくなったけれども、以前は変な脅迫の文言で煽っていましたわね。その一つに、「温暖化で紅葉が遅れて正月に紅葉狩りになってしまう」 というセリフがありました。このセリフは全然脅迫になっていませんでした。脅迫するのであれば、視聴者が恐れおののいてパニックになるぐらいの恐いセリフを考えにゃならんのに、恐くも何ともない滑稽なセリフで脅かすわけです。そもそも、正月に紅葉狩りをして困ることなどあるのだろうか? 神社仏閣に初もうでをしてから、紅葉の名所に行って樹の下で宴会してもいいわけです。商売人が紅葉狩りの観光客相手に商売をするとしても、商売の時季がずれるだけです。商売が出来なくなるわけではありません。時期がずれて困るわけではありません。 

●サクラを考えてみると、沖縄じゃヒカンザクラが 1月末~2月上旬ぐらいに咲く から、花見客相手の商売人は1月末に商売をしますよね。本土じゃソメイヨシノが3月中旬~4月下旬にサクラ前線が順次北上しますから、それぞれの地方の商売人はその地方のサクラ開花に合わせて商売をします。北海道の有名な 静内の二十間道路桜並木 のサクラはエゾヤマザクラという種類で5月上旬~中旬に咲くみたいだから、お花見観光客相手の商売人はそのころ商売をするハズです。サクラが早く咲けば早く商売をし、遅く咲けば遅く商売をするだけです。サクラが咲かないと商売が出来なくて困ることはあるかもしれませんが、咲くのが早い遅いはそれに合わせたらいいだけです。そもそも、開花の早い遅いに対応できない商売人がもしいるとしたら、それは下手な商売人です。大損しないうちに早く商売を止めたほうがよろしい。 紅葉もしかりで、正月に紅葉してもいいわけです。べつに困る事などではありません。



回らない風車! 黒いエコ!

せっかく補助金をいただいて (民間風車は3分の1、公営風車は2分の1の補助金率でした) 風まかせの不安定ゴミ電力の高値買い取りという政府公認支援までいただいたにもかかわらず、10年しか持ちませんでしたわね。たしか、風車の法定償却年限は17年ですよね。減価償却もままなりませんでしたね。回らない風車は大赤字垂れ流しになっているハズです。こんなのどこがエコなんだ! 黒いエコ推進の理由付けにされているのが地球温暖化危機の脅迫です。いいかげんお花畑どもは地球温暖化や再生可能エネルギーの欺瞞に気付くべきです。 写真はイメージですが、白亜の風車も回らなければ黒いエコという実体を、逆光で撮影することで表現しました。

回らない風車!
発電量はゼロ

●風況はいいのに回りません。20分ほど表示パネルを見ていましたが、風速は、風の息の強弱に応じて9~13mの範囲で変化していました。風車は回らないから発電電力量は全くのゼロです。いつからなのかハッキリしませんが、長い間回っていませんわね。回るのが任務の風車がまわらなければ、役立たずのカカシかデクノボウであります。 ↓ の写真は大鳴門橋です。海峡両岸は風が強いです。紀淡海峡と鳴門海峡は西日本有数の強風地帯で、海峡に面した斜面の樹木は 見事な扁形樹 となっています。つまり風況は良好なのに何で回らないのだろうか? 過去に2回事故を起こしたことは新聞のローカル版で報道されました。やはり、過酷な自然環境にさらされるから損傷や故障が多いようですわね。
 
鳴門海峡を眺める


寒波による農業被害が出ている! 野菜の値段がウナギ登り!
本日は2014年1月7日であります。

●まだ松の内であり (本来は正月のマツ飾りは1月15日まで飾る)、お屠蘇 (おとそ) のほろ酔い気分も抜けないのでありまして、形式的には大変に目出度い時期であります。しかしながら、内憂外患の諸問題が山積し、天変地異の兆しが予感されるわけです。とても、のんきに 「おめでとう」 などと言える状況じゃありません。いま危惧される天変地異の筆頭はもちろん南海地震であります。これが襲来すると我が南海道 (阿波・讃岐・伊予・土佐・淡路・紀伊の6ヵ国を範囲とする古代の広域行政区画) はワヤクチャでありましょう。生き残ることが出来るだろうか? もし、南海・東南海・東海の3地震連動の巨大地震ならばモーメントマグニチュードで9.0~9.5ぐらいか? 人口が密集する太平洋ベルト地帯が襲われるから犠牲者の数はオーダーで数十万人か? できたら南海地震は吾輩がいなくなってからにしてほしいものです。それから天変地異で危惧されるのが地球寒冷化です。温暖化じゃありませんよ。温暖化は自然科学のハナシではなく政治的な権力闘争にすぎません。ここ10年ほど前から気象観測データは一斉に地球寒冷化を示唆しています。政治的な圧力であまり語られないだけです。地球の気温低下で恐いのは、食糧生産に危険信号が点くことです。それから北半球の中緯度~高緯度で低気圧が台風並みに猛烈に発達して気象が荒っぽくなることです。とにかく、地球の気温がちょっとでも下がってきたら、温暖化よりも遥かに恐ろしいことを思い知らされるでしょう…。



直近の1か月は物凄く寒かった!
↓ 下図は気象庁のホームページから 天候の状況 気温30日間平均 を借用しました。この図は平年値からの偏差で表わされています。おおむね、直近の1か月は全国的に平年値よりも1度~2度低かったことが分かります。プラス偏差のところは北海道の道央地方に僅かに見られるだけです。

直近1か月の気温の平年値からの偏差

次に、同じく気象庁のホームページから 洲本特別地域気象観測所の観測統計 を閲覧して、気温の推移をグラフ化してみました。わが淡路島の旧洲本測候所なのですが、12月に入ってから気温が激烈に下がったことがよくわかります。

こういうグラフを読むコツは、平年値 (1981年~2010年の30年平均) の推移も記入しましたから、その平年値線よりも上に出ている日数と、下に落ちている日数を数えて比べるのも一法です。グラフ内に説明を記入したように、平年値の下に落ちた寒い日が、平年値の上に突き出た暖かい日の約3倍もあります。


洲本特別地域気象観測所での気温推移


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生鮮野菜が寒さで生育の遅れ、値段高騰が始まった!

というのは申すまでもなく周知のことですが、レタス1個が小売り価格300円程度になってきましたわね。これから消費者の台所を直撃しそうです。ただし、吾輩の周囲の農家の人は高く売れて喜んでいるみたいですが…。消費者と生産者は利益相反関係。でも、まあ、高値だと言ってもモノが少ないから必ずしも良いわけじゃありませんが。政府の悪政で日本売りの円安が進んでいます。外国からモノを買いにくくなっていますよね。食糧を輸入に依存するニッポンの家庭の台所で悲鳴があがりつつあります。そこに輪をかけて寒波で生鮮野菜が育たず、国民の野菜不足による健康障害が懸念されますね。そういう状況は今は顕著ではありませんが、これから深刻になってくるでしょう…。 えらいこっちゃあァ!


吾輩の自給栽培のネーブルが、寒風害でやられたあァ!

↓ 見事に落果しました。実際はもっと落ちていたのですが、半分拾ってから、そうだ、写真を撮ろうと思いついたので少なくなっています。一旦拾ったものをまた並べるというのは不自然な落ち方になるのでは? と思い、そうしませんでした。この状況は30年ぶりでしょうかねえ? しのびよる地球寒冷化でこのような果樹の寒風害が今後頻発するのではないか? 気温自体は極端に低いわけではなく最寄りのアメダス南淡で今冬の最低気温はまだー2.0度です。寒さに弱い柑橘類のネーブルやレモンなどでも何とかギリギリ持ちこたえる範囲内です。問題は強烈な風です。零度近い20mの強い寒風には抵抗性がありませんでした。寒冷化が恐いのは、亜熱帯と高緯度の気温差が大きくなることです。その温度差を均そうとして温帯低気圧が猛烈に発達し、強い寒風にさらされます。果樹栽培だけでなく農業全般にとって大きな懸念材料です。
果実が寒風害で落果した

↓ 風上側の枝の葉がほとんど落ちてしまいました。最寄りの観測所の アメダス南淡 の観測データを閲覧すると、12月1日~1月6日の間に最大瞬間風速が20mを越えた日が9日もありました。元旦や2日には零度近い冷たい25mの強風が吹き荒れています。この強い寒風にやられました。これだけ葉が落ちると、今時分が花芽分化の時期ですが影響が避けられません。1年後の実は少なく品質も悪くなります。隔年結果の原因になってしまいますわ。もし営業栽培だったら死活問題です。
葉も寒風害で落葉した

↓ 風裏側の枝には多少は葉が残りました。風上側の葉がほとんど落ちたことから、どちらかと言うと低温そのものの害ではなく、冷たい強風にさらされて激しい蒸散作用によって樹がいわば 「脱水症状」 になったという感じです。 “寒害 = 干害” に近いです。この状態では果実の 「す上がり」 が懸念されるところ。12月の気象状況はヤバイなとは思っていたのですが、防風ネットを張ったり、樹冠の下に厚い敷きわらや、樹に寒冷紗やコモを巻くなど対策を打たなかったのが不覚です。
風裏側の枝には多少葉が残った

↓ 落ちた実を拾い集めました。落果はヘタが取れてしまうし、傷がついていることが多いから、もし営業栽培ならば商品価値はゼロです。夜逃げか首つりするところです。しかしながら、自給栽培ならば、自分が食べるに関しては何ら問題ありません。暖かい所に2~3週間置いて酸を抜いてから食べます。完全無農薬・有機栽培のネーブルです。消毒をしないし袋かけをしないから、見てくれは悪いけど美味いですよ。
落果を拾い集めた


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山形県の柑橘類栽培トライアルはどうなったのか?

飛島でスダチ60個初収穫 県が試験栽培、「北限のかんきつ類」へ(荘内日報社)
年が変わったから一昨年のことになりますが、2013年10月中旬に全国紙でも鳴り物入りで報じられたハナシです。山形県が酒田市と飛島で2011年に苗木を植えて柑橘類の試験栽培をおこなったところ、2013年10月に僅かだが収獲できたというニュースです。苗木が年々急速に大きくなるから、もし栽培が上手くいっていたならば収獲が急増するハズです。山形県知事が誇らしげに発表するハズです。しかし、その後の情報が非常に乏しいです。山形県の 2014年10月20日の知事記者会見 で少し言及していますので、借用します。

抜粋引用開始
それでは、今日飾っておりますのは 「すだち」 であります。それと、大キャベツについてご紹介申し上げます。
 
両方とも県内で試験栽培をしているものであります。まずこの 「すだち」 なのですけれども、最近の地球温暖化の進展に対応して、これまで寒冷地では育てることが難しいとされているかんきつ類の栽培が可能かどうかを検討するために、県内でも比較的温暖な酒田市の庄内総合支庁産地研究室と飛島の2ヶ所で、平成22年から試験栽培を実施してまいりました。私が知事になった時に、果物はなんでも採れるが、かんきつ類だけは採れないと言われました。でも温暖化ですから、かんきつ類も採れるのではないかというふうに申し上げて、試験栽培をしております。
 
この研究室では、酒田ですけれども、研究室では今年、6本の樹から昨年より200個多い1200個、昨年1000個でしたが、今年は1200個もの実が採れました。飛島では、3本の樹から昨年は60個だったのかな、その約3倍の170個の実を収穫することができました。
 
これらの 「すだち」 は、庄内総合支庁が中心となって、管内の飲食店・旅館、飛島の民宿などに提供し、今後の活用に関するアンケート調査を実施する予定であります。また、地元JAと連携して、鶴岡と酒田市内の2ヶ所で88本の 「すだち」 を実証栽培しております。こちらも順調に生育していると報告を受けているところです。さらに、来月には、「温州みかん」、「ゆず」、「レモン」 なども収穫できる予定であります。
 
今後も、これらかんきつ類の品質や管理方法を調査しながら、地域づくりや観光などに活用できないか、庄内地域の皆さんと一緒になって検討してまいりたいと考えております。北限のすだちということになるかと思います。後ほど皆さんにも配らせていただきます。切って見ると、本当に香りが良いです。大変美味しいというか、いろいろ活用できるのではないかと考えております。 
引用終了



●スダチが出来たようです。しかし騙されてはいけません。もともとスダチはユズの近縁種であって、耐寒性が非常に強い品種です。実際に東北地方南部沿岸部であれば栽培可能です。スダチを植えてチョウを呼ぶ 参照。スダチという品種はその来歴はハッキリしませんが、徳島県で江戸時代から栽培されている香酸柑橘です。吾輩が秋にキノコ狩りにいく高城山 (1632m) や雲早山 (1496m) の北側山麓の神山町あたりが原産地であり、神山町がスダチの日本一の産地です。今は枯れたけど樹齢300年のスダチの古木がありました。徳島県の柑橘栽培は、沿海地ではウンシュウミカンや耐寒性の弱い雑柑類が栽培され、冷え込む内陸山間部でユズとスダチが栽培されています。その土地の気温に応じて 「栽培分け」 されています。スダチを植物として観察すると、冬に半分の葉を落とす 「半落葉性」 です。常緑樹の柑橘類であるにもかかわらず落葉樹の性質を兼ね持っていて、寒冷な気候に耐えられるようになっています。神山町では海抜500mを越える高所まで人家が点々とあり、庭先にスダチが植えられています。厳冬期に本当に気温が下がったら-10度を割り込むような山間高冷地でもスダチが立派に生育していますね。神山町はこういうところ 

ユズにいたっては耐寒性は最強です。-10度に十分耐えます。(本当はカラタチが耐寒性最強ですが食用になりません。) 気温が下がりにくい沿岸部ならば実際に青森県でも栽培されていますね。日本大百科全書 (ニッポニカ) の解説 ユズ 参照。ようするに、酢ミカン類ならば、山形県酒田市や飛島で栽培出来て何ら不思議ではないのです。

●問題は、耐寒性の中程度のウンシュウミカンや、耐寒性の弱いレモンが栽培できるのか? 仮に出来たとしても商品価値がある良品が生産できるのか? 商業生産につなげられなければ税金を流し込んで行う試験栽培など、税金の穀潰しということになりましょう。 飛島の2014年2月の気象観測データ を見ると一日中氷点下で最大瞬間風速30m近く、耐寒性の高くない柑橘にはあまりにも過酷な気象条件です。仮に栽培できたとしても防寒対策に大変な苦労を強いられますし、苦労の割に良品生産など望むべくもない筈です。おそらく、10年に1回の大寒波で樹が枯らされるのがオチでしょう。そのように考えると、国でも地方でも温暖化にからめて研究費 (税金) のかすめ盗りをしているだけという正体が透けて見えていますね…。



潮位が上がる要因はいろいろだが、荒天は磯狩りの大敵!
●われわれ瀬戸内海の島嶼人には 「磯男・いそおとこ」 や 「磯女・いそおんな」 が多いわけです。たぶん、今はともかく昔は物を買うにも店がなく、仮に店があったとしても貧乏で買うカネがなく、晩のおかずは磯に行って食材を調達していたからでありましょう。島なので住居のすぐそばが海であり磯でありますから、店で食材を買わなくてもチョイチョイと磯にいけば食材を調達できました。江戸時代から漁師の 「漁業権」 という排他的利権が設定され、現行法も江戸時代の封建的慣習をそのまま追認・踏襲しているわけですが、島の住民が晩のおかずの材料を調達する分程度ならば、厳密には違法行為であっても不問にする暗黙の了解が存在しています。(註)漁師さんたち (漁協組合) も何も言わないのです。このように島では晩のおかずの材料は磯に行って調達するというのは、瀬戸内海島嶼地方の食文化の観さえあります。

(註)、その区域 (海面) に第1種共同漁業権が設定されていて、かつ、その対象に当該魚種 (カキ等) が含まれていた場合には、漁業権を持たずに (漁業組合に入漁料等を納入して採捕の許可を受けずに) 当該魚種を採捕したならば、権利侵害になる可能性があるのでしょうが、漁協により区域によりまちまちなので一概に違法とも言えないですわね。場所により物により違法でも何でもない場合があるし、実にややこしいですわね。ま、問題となる区域ではたいてい漁業組合の警告の看板が立っていますわね。しかも漁業者が権利を侵害された! と主張してはじめて問題となる面もあるのがさらにややこしくしています。そもそも世の中に法を犯さない人は1人もいませんわね。道端で立ち小便をしても違法行為だし、公道を外れて半歩でも公道外の土地を踏んでも違法行為です。警察がマークする人間を逮捕するときにやる手です。「お前、公道からはみ出しただろう、不法侵入だ!」

●吾輩も小学生や中学生の頃、午後3時に学校が終ると、家に帰る途中で磯に寄り道をしました。大時化 (おおしけ) の後に、沖の岩礁に付着していたカキ (牡蠣) が大波の圧力で剥がされ磯に打ち上げられました。その磯に石ころのように転がっていたカキを拾って持ち帰り晩のおかずに供されました。また、平たい石をめくれば 「のうてん」 というウナギみたいな、あるいはウツボの子供みたいな魚がいました。標準和名は ギンポ と称し、江戸前の天ぷらの材料として有名ですわね。 江戸前の高級天麩羅ダネ、ギンポを釣って食べる というレポートを拝見すると、ギンポを天ぷらに調理しています。美味そうですわね。確かにギンポの天ぷらは希有なる絶品であります。しかしながら、昔は食用油は貴重品であったので、天ぷらなどめったにできず、ギンポは開いて蒲焼にして食べました。ギンポは磯で平たい石をめくれば結構獲れたし、タコなどもよくいました。ま、学校が引けてから磯で晩のおかずを獲るのは子供の仕事みたいなものでしたわ。

このような食文化・食習慣の背景があるので、月2回ある大潮が近付くと何となくそわそわとしてくるのですが、磯に行けば気分が落ち着きます。おそらく、瀬戸内海島嶼人のDNAには月2回磯に行くという行動パターンが組み込まれているのでしょう…。 


本日 (1月6日) の収獲
本日といっても深夜です。干潮のピークが深夜1時ごろでした。ただし島の南部の紀伊水道側で、干潮時刻は海域により異なります。本日は冬で満月の場合は潮が小さい(干満差がやや小さい)です。しかも、気象・海象がよろしくなく潮位が高かったので、収穫物はあまり多くはありません。磯では何といっても潮間帯下部~潮下帯に沢山の獲物がいます。狙うのは低潮線 (最も潮が引いたときの海面) の前後あたりです。 海藻の生育帯・分布域について を参照。磯で収獲物を得る条件は、とにかく潮がよく引くときに行くことに尽きます。

本日の収獲


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潮位が上がる原因は色々とある
つまり本日の磯は、潮があまり引いていなかったのですが、 天文潮位 の予想よりもかなり潮位が高かったです。なぜだったのかごく簡単に考えてみます。天文潮位とは、 「月や太陽の起潮力によって起こる潮位の変化」 でありますが、実際の潮位は天文潮位から若干ズレます。天文潮位よりも潮が良く引くこともあれば、潮が高いこともあります。潮が高くなる理由は沢山あり、色々な説があるようですが、主な要因は次のようなものでしょうかね。
潮位が上がる主な要因
①、低気圧の接近で気圧が下がる。海水の吸い上げ効果。
②、沖から海岸に向かって風が吹く。海水の吹き寄せ効果。
③、西日本太平洋岸の沖を流れる黒潮が、陸地に接岸。黒潮の本流は外洋側が陸
  地側より1mほど高くなっていることが知られている。
④、暖水渦が発生して居座る。海水の温度が高いと体積が膨張。



↓ 気象庁のホームページから 潮位観測情報 : 小松島 を借用します。図中の文字や矢印は吾輩が記入しました。紀伊水道の潮位は5日の晩から6日にかけて、観測データが高くなっています。
小松島港の潮位変化

↓ 紀伊水道の潮位の天文潮位からの偏差では5日晩から6日昼にかけて次第に高くなり、ピークでは40センチも高くなりました
潮位偏差が大きく正偏差している


↓ 続いて気象庁ホームページから アメダス:近畿地方 風向・風速 を見ると、紀伊水道では5日晩から6日昼まで 「マゼ = 南風の方言」 が吹きました。風速はあまり強くはなかったですけれども、若干波浪が立っていました。
紀伊水道に 「まぜ」 が吹き上がる


↓ 気象庁ホームページから 徳島地方気象台 の観測データを閲覧すると、5日の夕方から」6日の昼ごろまで概ね15hPa気圧が下がっています。

徳島地方気象台での気圧変化

●2枚目の図の中で、「この潮位上昇の要因は何か?」 と言うことですが、紀伊水道を吹き上がったマゼ (南風) の海水吹き寄せ効果と、気圧の谷接近による気圧低下による海水吸い上げ効果でほぼ説明がつきそうです。 「副振動」 と呼ばれる小刻みな潮位の上下動があって分かりにくいですが、おおまかな傾向線を考えてみると、5日夕方から6日昼まで、潮位偏差が+10センチから+35センチまで上昇しています。この潮位上昇にたいする寄与率は 「海水吹き寄せ」 と 「気圧低下による吸い上げ」 がほぼ半々ではないか? と見ます。もし紀伊水道を吹き上がるマゼが15mとか20mの強風だったならば、こんな潮位上昇ではすみません。1mぐらい上がっていたでしょう。つまり、天文潮位が非常に下がる格別の大潮で、待ちに待った磯狩りのチャンスであっても、荒天であれば全くダメだということであります…。


毎日、ほんまに寒 (さぶ) いな
西日本でも毎日どこかで氷点下10度!

●正月三が日が終りましたが、毎日、おーー寒 (さぶ) てな感じです。西日本の山でも、奈良県の大峰山系で遭難していますね。大峰連山の最高点の八経ヶ岳 (1915.2m) へ登った人が不帰の客となっています。 (註) 正月寒波は強烈でしたから無理もないですわ。西日本の山でも、1900mを超える山は、八経ヶ岳(1915.2m)、剣山(1955.0m)、石鎚山(1982m)、宮之浦岳(1936m)、の4座あるのですが (ただし、剣山付属ピークのジロウギュウとか、石鎚山の前衛ピークの二の森など、付属のピークを除く)、山頂付近では-15度以下、風速20~30mだったと推定できます。装備や経験が不足していたら一発でやられる気象条件です。(経験や知識があれば名誉の撤退こそが最善であることが即断できる) 1984年1月の剣山測候所の観測データ を見ると月の後半では一日中氷点下15度前後で、最大瞬間風速25~30mと厳しい冬山そのものです。冬の荒天時には、西日本の山といえども安易な入山は非常に危険ですわね。遭難者の冥福をお祈りするとともに、他山の石にして、教訓と自戒にしたいと思います。 そういえば、10年ほど前でしたか? 吾輩の近所の登山好きなおっさんら4人のパーティが、兵庫県最高峰 氷ノ山 (ひょうのせん、1510m) の冬山登山で遭難死しましたわ。捜索しても見つからず、春に雪解けになってから遺体が発見されましたわ。 

(註) 救助されたようです。良かったです。大峰山系で遭難の会社員を発見・救助 奈良・天川村

↓ 2014年1月3日 朝の最低気温の低いほうから番付け

●ただし、西日本版の番付です。特に九州の冷え込みが目立ちます。全国的には九州というと南国のイメージです。たとえば植物を見れば、宮崎県や鹿児島県の海岸部にはヤシの仲間の ビロウ樹 が茂り、木性シダの ヘゴ が見られ、鹿児島湾の鹿児島市喜入にはマングローブ植物の メヒルギ (別名リュウキュウコウガイ) が自生するなど、亜熱帯要素の植物がたくさんあります。たしかに九州とりわけ九州南部は南国ムードがあふれています。けれども、九州内陸部の冬はけっこう厳しいもので、-10度は頻繁に観測されていますわね。すくなくとも九州内陸部は淡路島よりも遥かに寒冷です。

2014年1月3日朝の最低気温 低い方からの番付 西日本版

↑ 気象庁観測データから作成。なお、朝の最低気温としたのは0時~09時の間の最低気温を拾ったからです。日最低気温と言う場合は0時~24時の間の最低気温を指します。日の境界を深夜の24時の時点で区切る (つまり気温が下がる夜間を2分してしまう) ので、朝に冷え込んでも、夜になってから更に冷え込むことはあり得ます。「日最低気温」 と言う場合には朝 (明け方) に出現するとは限らないです。実際的には、夜間しだいに冷え込んでいって明け方に気温が一番下がるのが普通ではありますが、夜10時とか11時に気温が最低になることも結構あります。一日の区切りを午前9時とした場合には問題はないのですが、深夜の24時で区切ると色々と具合の悪いことが生じます。 

朝の段階では、-5度にもならずランク外だった和歌山県アメダス高野山が晩になって冷え込み、23時53分に-9.1度を観測しています。 「朝の最低気温」 という場合には表から漏れ落ちます。しかし、「日最低気温」 という場合には和歌山県高野山 (こうやさん) が5位に浮上します。そして10位の広島県 東広島が表の外に落ちます。



つまり、日界を24時とすることに起因する問題

図で示せば一目瞭然です。下図は、2014年1月3日01時~1月4日13時までの、毎正時のアメダス高野山 (和歌山県) の気温変化です。
日界を24時とすることによる問題点

↑ これは、あまりにも見事な例です。深夜24時(0時)の直前7分前に3日の日最低気温が観測されました。そして深夜0時の10分後に4日の日最低気温が出ました。その間たったの17分です。観測統計上は、3日と4日の2日にわたって-9度を観測、高野山では2日連続で厳しい冷え込みだったことになってしまいます。しかしながら、実際は-9度まで冷え込んだのは一晩だけです。

●これは、実に奇妙なことです。我々の普通の生活感覚では、日中は暖かく夜は寒いわけですが、この場合には 「夜」 とか 「夜間」 「晩」 というのは一続きの時間です。夜間を2つに分けて認識するわけではありません。夜の間に気温が下がってきて明け方ぐらいが一番寒いかなという認識です。にもかかわらず日と日の境界 (日界) を24時で区切るがゆえに、実際は一晩冷えて寒かっただけなのに、観測統計上は2晩寒かったように見えてしまうことが頻繁にあります。気象観測統計は長年の間、観測機器も観測方法も統計の取り方も変遷があり、首尾一貫しているわけではありませんよね。統計数字はウソではないのですが、統計の取り方一つで騙すことは可能です。地球温暖化のハナシが信用できないのは恣意的なダマシが入っているからなのです。



あげまして おめでとう!
あげまして おめでとうございます

● 「あけまして = 明けまして」 ではありません。ミスタイピングなどではなく、「あげまして = 上げまして」 なのであります。昨年から物価が上昇し始めていますが、本年2015年はあらゆるモノやサービスが一斉に値上げされるでしょう…。企業各社は値上げを発表していますし、公共料金も値上げが予定あるいは検討されていますよね。一部の高額所得者や資産家以外の大多数の国民・庶民には、本年は厳しい年となりましょう…。労働者の年収も毎年ジリジリ逓減しています。非正規雇用者が増え、貯蓄ゼロの家庭も増えています。収入は少なくなるのに、モノの値段が正月の目出度いタコ揚げのように上がっていきます。まさに、「上げましておめでとう」 ですわね。

実は、これは、有権者が望んだことですから、望みどうりに世の中が改造されているから、とても 「めでたい」 わけです。ゆめゆめ 「こんな筈じゃなかった!」 とか 「政策が間違っている!」 などと文句を言ってはいけません。不平や文句を言うのは筋が違います。そもそも自民党はそういう政策です。今の自民党は昔の自民党とはまったく違います。明らかに変質しています。露骨にアメリカ帝国・大企業・官僚集団の手先であり傀儡です。庶民に顔を向けているわけではありません。顔を向けるふりをしているだけです。しかしながら、選挙で自民党が議会の3分の2近くを占めるのだから、有権者庶民は 「税金も物価も上げて欲しい」 「原発も早く再稼働してほしい」 「TPPにも早く入ってほしい」 「さらに格差社会にしてほしい」 「早く年金も福祉も保健も破壊してほしい」 と望んでいるハズです。 その有権者が望んだ通りに政策が進められているのですから、上げましておめでとうということなのです。今年は怒涛の値上げラッシュで庶民の暮らしは撃沈していきましょう。もはや値上げの大津波は逃れる手段がなく、北朝鮮みたいに餓死したり凍死する弱者が大勢出るかもしれません。狭いニッポン、人口過密 (特に首都圏は) なので人減らしにはいいのかも? 吾輩の考えでは日本の適正人口 (食糧完全自給で養える人口) は3000万人、無理をすれば5000万人まで、と考えます。庶民が暮せなくなってバタバタ斃れるのもいいかも?

 
(なお、蛇足ながら、本稿は逆説的に皮肉を述べています。)

総選挙後の “庶民の暮らし” 完全予想 2015年 「地獄の値上がりカレンダー」 日刊大衆 から、図表を2枚借用します。いやはや、値上げ大攻勢で、とても目出度いですわね。NHK = 犬HKは 「関西たっぷり」 なんてヘンな表現をしますが、 「値上げたっぷり」 でめでたいですねと、値上げ歓迎キャンペーンを張らなければいけません。


すでに値上げされたもの


これから値上げされるもの


次に、神戸新聞ネット版 (2014年12月28日リリース) 経済回顧2014 (5) 値上げラッシュ 「経営努力ももう限界だ」 から、兵庫県内の値上げカレンダーを借用します。

兵庫県内も値上げラッシュ


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岡山県勝田郡奈義町で、-12.0度!

2014年1月2日の西日本での最低気温の低いほうから番付
↑ 気象庁観測データから作成。1月2日の日最低気温の低い方からの番付け、西日本版です。近畿・中国・四国・九州でも、内陸部では本当に冷えるときには-10度はおろか、-15 ~ -20度まで下がるんですわね。前にも申しましたが、西日本では北日本よりも外気温が高いから、家屋の構造が北日本みたいに高気密・高断熱ではありませんし、ストーブも強力なものではないから、家の中が非常に寒いです。吾輩の雑想庵の室温は現在8度です。強力なストーブをしっかりと焚く北日本では考えられない室温じゃないですかね? あらゆるモノの値上がり経済苦で凍死する犠牲者が出るとしたら、それは意外にも西日本からかも? その理由は、いよいよ大寒波で危険な状況となれば北日本には政府の支援があるが、西日本には支援がこないからです。


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