雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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朝日新聞に紹介記事が載ったが…
●本日は2013年12月26日です。昨日夕方に朝日新聞洲本支局から電話取材を受けました。観察会に同行していた有名な写真家の里口さんが、 「こくもんじ」と ヒラタケの生態写真を新聞社に送っていたためでありましょう。根掘り葉ほりというほどではないが、色々と聞かれました。わたくしは寡黙な男ではありますが、一面では饒舌なところもあり、べらべらと聞かれもしないことまで不用意に語ったのですが、一番心配したのは自分の実名が出されるのではないかということであったが、単刀直入に訊くと、それは出しませんとの返事であったので一安心です。普通の庶民が新聞に名が出るのはとても恐ろしいことなのです。特に最近は紙版の記事が出たあと、ネット版の記事もアップされることが多く、ネット記事がコピーされて自分の名が知らない所に漂流していく危険性が高まっています。いったん個人情報が漂流してしまったが最後、出回った個人情報を回収したり消去したりすることは不可能です。個人情報が悪用される危険性がないとは言えません。ネット時代を生きていく心得として、個人情報の流出の危険性には神経質になるぐらいがちょうどいいのです。よく商売人から物を買えとか、金融業者から怪しげな投資話の勧誘電話がかかりますが、 「何を見て電話をしよるんや?」 と問いただすと名簿に名前が載っているらしい。自分の知らないところで、誰がどういう経緯で何の目的で編集したのか不明な名簿に、自分の名が載っているなどというのは、薄気味が悪い…。

【↓ 2013年12月26日付 朝日新聞朝刊淡路版より借用】
2013年12月26日付 朝日新聞朝刊淡路版

●文章というものは、書き手の主観が入るものであります。取材をして事実をできるだけ客観的に表現しようとしても、主観が入ります。というふうな記事に仕上がっています。電話で聞き出した内容をもとに書き手の新聞記者が頭のなかで “この話はこれこれ、こうだろう” とイメージを作っているという感じです。写真の被写体であり、取材を受けた当事者の権利として、ここに訂正をさせていただきたい。

●まず、観察会は諭鶴羽山で行ったのでは全くありません。タイトルに 「諭鶴羽山で観察会」 とありますが、そりゃあ違います。南あわじ市の灘海岸からすこし山に入った沿海地です。あるいは柏原ー諭鶴羽山系の南斜面の沿海地といってもいいでしょう。兵庫県レッドデータリスト掲載種の観察であったため、自生地情報は適当にボカしていました。特定の地名を挙げたのは集合場所だけで、諭鶴羽山で観察会をするなどと言ってはいないし書いてもいません。 「諭鶴羽山で観察会」 というタイトルは新聞記者の創作です。

●つぎに、 「諭鶴羽山の豊かな自然に触れようと」 とか 「シマサルナシの実を捜し当て、歓声を挙げていた。」 などという表現からうかがえるのは、ヒトの側に焦点を当てて自然は脇役になっていることです。新聞記事特有のストーリーを作ってしまっています。そうじゃないんです。自然観察は、自然が主役なんです。ヒトは脇役なんです。ヒトは一歩後ろに引きさがって自然の植物やキノコに焦点を合わせるのが自然観察なんです。写真もどちらかというと、ヒトに重きを置いていてイベントの写真になっています。けっして自然の紹介写真ではありません。だから、記事の文章が「 実を捜しあてて、歓声を上げた」 となるのでしょう。そもそも、実を探し当てたのではなく、自生地情報は40年前から分かっていたことです。 「山の幸 み~つけた」 というタイトルは、この観察会の実際とはかなり乖離したタイトルになっています。

ということで、別に文句をいっているのではありませんが、自然観察をしているという観点からは、イベント紹介の記事になっていますので、かなり違和感のある記事ではありますね…。

追記
ま、新聞記事の文章は、いわゆる5W1Hを含むのが良い (欠けてはいけない) と言われています。 Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように) したのか? を文章作法の基本としているから、このようになるのでしょう。あるいは、ならざるを得ないのでしょうね。この5W1Hの文章作法パターンからは、主体はあくまでのヒトであり、 「こくもんじ」 やヒラタケはヒトの行為の対象物=脇役でしかありません。この新聞文章の特質を考えたら、これはこれで良いのでありましょう…。


ランクルさんのコメント
新聞に載りましたか。
こくもんじの話に、秦の始皇帝は不老不死を求め、仙人を連れてくるように、あるいは仙薬を持ってくるように徐福という男に命じたが探し出せなかったので、始皇帝の怒りを恐れて日本に「亡命」したという伝説があるそうですね。徐福が探していた仙薬の一つが、「シマサルナシ(こくもんじ)」だとする説を、日本の研究者が小論文を中国で発表したとネットで読みました。

私はあまり植物学とか学説などより、うわべだけ聞いて「ふーん、そうなのか」というぐらいで、花より団子のような男でして、こくもんじが時間とともに熟れてきて、少し柔らかくなりかけたら解して口の中に入れています。不老長寿の願望はあまりありませんが、昨年よりも美味しくお酒ができたらいいのにと思っています。また、ひらたけ(かんだけ)の食べ方を調べていたら、エリンギの食べ方に塩漬けというのがあって、それをヒントにしてヒラタケをサッと湯にくぐらせて、塩味を付けて(食塩)、昆布とトンガラシ(種は取って)を一緒に漬ける、そして2,3日おいて食べる。
結構美味しいのですわ。

もちろんナベなどでいただくのが美味しい食べ方ですが……。


山のキノコの返信
ランクルさん、こんばんは。
夕方から急激に寒くなりましたね。夕方、洲本に行ってきましたところ、先山 (海抜448m) の中腹から上は薄っすらと冠雪です。柏原~諭鶴羽山系も冠雪です。20日に続いて今冬2回目の冠雪です。上空の寒気の動きを見ると、今冬は寒気が西回りで大きく南下しているようで、西日本が冬将軍ににらまれています。ヒートアイランド現象で昇温化の著しい北海道・札幌よりも、九州内陸部 (熊本県・阿蘇とか) の気温の方がかなり低いというふうな逆転現象が頻発しているのが面白いところです。今冬は久しぶりで淡路島の平地でも本格的な積雪( 20センチとか30センチ?) があるかも? 大いに期待できそうです。大混乱にそなえて、冬タイヤ (スタッドレスタイヤ) やチェーンの用意が要るかも? でも、自分が雪対策したところで、国道28号線などで、夏タイヤ車のスリップ事故が必ず発生して道路が塞がれるから、みんなが雪対策しないかぎりダメなんですよね。ホント、今冬は西日本太平洋側や瀬戸内地方も積雪に要注意です。

そういえば、大昔 (30年近く前) のことですが、剣山の中腹に剣山スキー場というのがあって、(今もあるけど営業停止しています) そこは海抜1400mなんです。平地より気温が10度近く下がり、四国沖を南岸低気圧が通れば10中9は雪になります。チェーンを装着して雪景色を見に行ったのですが、急激なドカ雪に埋まってしまい立ち往生しました。スキー場関係者がブルドーザーで除雪してくれるまで山の上で足止めを食らいました。今冬は久しぶりに雪景色を見に行こうかなと思います。しばしば徳島地方気象台が徳島県山間部に 「雪崩注意報」 を出しています。南国四国で雪崩てか?? と信じがたい話ですが、あるんです。私も剣山スキー場から剣山登山口見の越に行く途中で雪崩を目撃したことがあります。

関係のない返信になってしまいましたが、「諭鶴羽山で観察会」 という記事には参りました。新聞記事など記者が適当に想像で創って書いているみたいです。あのヒラタケの場所はどうみたって海岸近くです。諭鶴羽山じゃあないです。おばちゃん連中がヒラタケをどう料理したのか、ランクルさんに便乗したおばちゃんに聞きました。スキヤキにしたのと、焼いてポン酢で食べたと言っていました。息子夫婦にも分けて、息子らはお吸い物にしたら、マッタケのお吸い物みたいで美味かったらしいです。ヒラタケはマッタケの香りはしないのに、マッタケのお吸い物?? とは変です。で、考えたんですが、即席のマッタケのお吸い物にヒラタケを入れたのではないでしょうか? 今日ではマッタケの香り成分は化学的に合成出来て安価に売られているので、ヒラタケ汁にマッタケの香りを振りかけたのでは?? だとしたら、マッタケのお吸い物もどきですね。インチキです。もし料理屋がやったならば食品偽装ですよね。
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サカキカズラの観察ポイント
●先日の 「こくもんじ」 とヒラタケの観察会で、サカキカズラという常緑つる植物の果実も観察したのですけれども、全員ではなく半数の人しか見なかったので、まだ観察していない方のために観察しやすい絶好ポイントを紹介しましょう。兵庫県版レッドデータブックでCランクの貴重植物と評価されていますが、柏原ー諭鶴羽山系では個体数が非常に多く、種子散布も盛んで、散布された種子の発芽率や生存率が高く、さらにシカ (鹿) の不嗜好植物ですので絶滅危惧性も低いと思われ、ま、自生地情報を公開してもいいでしょう。

水牛の角みたいなサカキカズラの果実
サカキカズラの果実

南あわじ市灘地野と灘大川の間の、県道フェンスにある
県道端のフェンスに登る

兵庫の貴重な自然 兵庫県版レッドリスト2010 (植物・植物群落) でサカキカズラはCランクの貴重植物
以前の記事
サカキカズラの淡路地方名は「シオババ」 その1
サカキカズラの淡路地方名は「シオババ」 その2 「竹藤・タケフジ」という淡路地方名もあります。

サカキカズラは、種子に種髪という飛行装置付き。種子の風散布が見どころ。】
●サカキカズラがどのようなものであるかは、波田先生のサカキカズラの解説 を閲覧させていただくといいでしょうが、花のアップの写真はありますが、残念ながら果実の写真や解説がありません。果実は水牛の角みたいに1本の果梗に2個付くのが普通ですが、片一方が欠落することも多いです。心皮が1枚からなる袋果 (たいか) で、2月になると袋果の縫合線から裂開します。そして中から種髪 (しゅはつ) と呼ばれるふさふさの綿毛のようなものをつけた種子が出てきます。この種髪という “浮遊・飛行装置” で風に乗ってふわふわと種子が飛んでいくのです。種子散布の方式には種々ありますが、サカキカズラの種子は典型的な “風散布” の植物なのです。今年2013年1月から4月まで写真の個体の種子散布状況を1週間ごとに観察しました。種子散布は2月に入ると始まり、4月上旬まで続きました。写真の個体は、今冬は果実が少ないです。前冬の果実は非常に沢山あったので、もしかしたらサカキカズラの結実にはウラとオモテがあるのかも? 種子散布の写真を沢山撮っていましたが、うっかりミスで消去してしまいましたので、年が明けたら観察のやり直しであります…。

なお、本種サカキカズラの種子も、同じキョウチクトウ科のテイカカズラ、ガガイモ科のシタキソウ・キジョラン・ガガイモ等もその種子は見分けがつかないほど酷似しています。いずれも種子に種髪が付いていて風散布です。種子散布の時期も重なっています。その点やや注意が必要です。


ヒラタケの食べ方
●ヒラタケが大量に手に入ったので、どのようにして食べたらいいのか? 悩むところでありますが難しく考える必要はありません。まず言えることは、世の中に沢山の食品がありますが、民俗学的に考察するならば、食べ物には二種類しかありません。大きく二大別できるわけです。

柳田 國男 (やなぎた くにお) といえば、わが兵庫県が輩出した偉大な民俗学者でありますが、わが日本人とは何者なのか? 日本の文化や習俗の本質は何なのか? を生涯問い続けて膨大な著作群を著わしています。その彼が見出した日本人論の一つに ハレ(霽れ)と、ケ(褻) という概念があります。すなわち、ハレ=非日常であり特別なことを言うのであります。ケ=日常のことであり普通のことをいうのであります。このハレとケが日本人の伝統的な暮らしの中では画然と峻別されていて、けっして混じり合うことはありませんでした。晴れ着とか、晴々しい、とかの言葉からも分かりますが、ハレとはお正月であるとかお祭りだとか、おめでたい祝賀すべきようなことであり、そのようなときには特別な食べ物が供されます。赤飯とか餅とかタイ(鯛)など。これらは本来はハレの日の食べ物であります。要するに、ケである日常の日々には質素な食事が賄われ、ハレの特別な日には御馳走が振る舞われます。

●この柳田國男先生の民俗学に準拠して、ヒラタケはハレの食材なのか? ケの食材なのか? を考えるならばヒラタケは明らかにケ=日常の食材であります。日本海側や北日本では、人家の近くでも発生し秋から冬に大量に採れ、塩漬けなどにして貯蔵され普通に食べられています。西日本とりわけ瀬戸内地方では乾燥気候のためにヒラタケの発生は少ないんですが、発生しないわけではなくカンタケ(寒茸)と称して食べる人は食べています。(たとえば、わたくし山のキノコなど) という民俗学的観点から、ヒラタケの食べ方は、特別に気取った洒落た料理ではなく、ごく日常的な普通の料理法で食べるとよろしい。という理屈で採ってきたヒラタケを味噌汁にして食べました。


ヒラタケの鍋焼き味噌汁
ヒラタケの味噌汁
↑ 日常性を味噌汁という日々普通の料理で表現しました。が、瀬戸内地方ではヒラタケはやや珍品の部類に入るキノコであります。天然ヒラタケなど見たことが無い人がほとんどでしょう。そういう意味ではヒラタケは瀬戸内では若干非日常の範疇に入る面があるので、日々定番の味噌汁をナベで調理して非日常を演出しました。

材料と作り方
●材料………ヒラタケ、カワハギ、チンゲン菜、ニンジン、ダシ(昆布と煮干し)調味
  料は味噌(合わせ味噌のほうが美味い)
●作り方……鍋に水を張りダシを放り込む。半日放置してダシを良く出す。次に、鍋
  を火にかけ沸騰させる。すぐさまダシを掬いあげる。次に適宜下ごしらえカットし
  た材料を放り込んで煮込む。煮込み終わったら味噌を溶かし入れる。味噌は香り
  が命だからぐつぐつと煮てはいけない。火を止めてから味噌を入れるぐらいの方
  がよろしい。



今冬も、寒い記録更新ラッシュかも?
気象庁の季節予報を、勝手な恣意的解釈を加えずに、原文通りに借用します。
平成25年11月25日発表の3か月予報
●向こう3 か月は、気温は北・東日本では平年並か低く、西日本では低い見込みで
 す。日本海側の降雪量は平年並か多い見込みです。
●1月と2月は、北・東・西日本では冬型の気圧配置が平年より強く、気温は平年並
 か低い見込みです。日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多く、太
 平洋側では平年に比べ晴れの日が多い見込みです。沖縄・奄美では、気温はほ
 ぼ平年並の見込みです。
●今予報には、インドネシア付近など西部太平洋の熱帯域での海面水温が平年より
 高いことにより、日本付近で偏西風が南に蛇行する影響を考慮しています。

(冬の天候に影響の大きい北極振動の予想は難しく、現時点では考慮できていませんので、予報には不確定性があります。常に最新の1か月予報等をご覧ください。)
3か月予報 (平成25 年11月25日発表)

平成25年12月20日発表の1か月予報
●東・西日本と沖縄・奄美では、期間を通じて寒気の影響を受けやすく、また冬型の
 気圧配置が平年より強まる時期もあるため、1か月の平均気温は東・西日本と沖
 縄・奄美では低くなる見込みです。東・西日本日本海側の1か月間の降雪量は多く
 なる見込みです。
●北日本では、期間の前半は北海道を中心に気温が高い見込みですが、期間の後
 半は、気温はほぼ平年並の見込みです。また、気圧の谷の影響を受けやすく、北
 日本日本海側の1か月間の降雪量は平年並か多くなる見込みです。
●沖縄・奄美では、期間の前半は湿った気流の影響を平年より受けやすく、平年に
 比べ曇りや雨の日が多い見込みです。

1か月予報 (平成25年12月20日発表)
以上、借用終了。

     *************************

●ここ数年来、アメダス観測所で寒い記録のラッシュが続いています。アメダスの運用開始は1974年11月1日からですが、1978年ごろから観測を始めた所が多いです。平均値を算出するのに必要な統計期間(1981年~2010年の30年間)を満たす観測所が多くなりました。雨量の観測所は1300ほどあり、雨量・風向・風速・気温・日照時間の5要素の観測所は840か所ほどあります。気象庁HP 「アメダスの概要」 参照。

●さて、このアメダスは傾向としては田舎に多く、したがってヒートアイランド現象の影響が少なく、近年観測され始めた世界的な気温低下の影響を色濃く反映し始めていますね。観測統計期間がまだ35年程度しかないので、ここ30年~40年来の低温は観測統計記録に反映することが可能です。気象台と旧測候所の気象官署では100年前後の歴史があるのと、その多くが大都市や地方都市に位置しているのでここ数十年の都市膨張による気温上昇が著しく、どうしても低温がでにくくなっております。この気象官署と比べると、アメダス観測所は低温記録が更新しやすい事情があります。で、たとえば、本州島での最低気温の記録は長野県アメダス菅平の-29.2度ですけれども、それは2012年2月19日に観測されました。アメダス菅平は1978年11月からの観測ですが、35年間での最低気温記録がごく最近になって出たということであります。このような事例がここ数年来に目だってきましたよね。

今冬は、偏西風が大きく南へ蛇行することで、西日本を中心に寒い予想が気象庁からリリースされていますので、今冬も寒い記録更新が沢山出ることが期待出来そうです。もしかしたら本州で-30度を割る低温記録が出るかも? 大いに期待しながら注目するところです。『CO2温暖化説は間違っている 』 の著者の槌田敦先生が言っています。ほとんど宗教みたいになってしまったCO2温暖化説の呪縛から解放されるには寒くなるしかない、と。全くその通りであって、温暖化狂想曲を鎮静化させるには寒くなって震え上がるしかないのでしょう…。ホントは寒いのは嫌ですけれども、温暖化で税金にたかる利権者どもに痛棒を喰らわせるには寒い記録が次々に出るほかはなく、そういう意味では寒いのもまた良しであります。


本州島のアメダス観測所での、-20度以下の低温記録のリストを、気象庁の観測統計から作成してみました。意外に沢山あります。さすがに北海道のように-30度以下の記録はありませんが、昔の区内観測所の記録では岩手県藪川で-35度や、気象庁以外の観測では福島県尾瀬沼と栃木県奥日光戦場ヶ原で-31度とか-32度の観測例はあることはあるようです。しかし、これらは参考値。
本州のアメダス観測所での、-20度以下の低温記録

●本州で-30度に一番可能性があるのは、なんといっても長野県菅平ですね。野辺山も。今冬は中部日本以南での厳冬の予想なので、ひょっとすると…。寒い記録を更新して、地球温暖化をぶち壊せ!

「こくもんじ」 および 「ヒラタケ」 の観察会。 大収穫だあぁぁ!!
●本日は2013年12月22日であります。今日の12時~16時の間、淡路島南部で自然観察会が行われました。年末の押し迫った時期であり、このところ西日本では非常に寒い日が続いておりまして、なんと、日本本土の最南端の鹿児島県のアメダス田代 (たしろ) で-3.0度を観測しました。アメダス田代は大隅半島 (おおすみはんとう) の先端近くにあり、気温を観測するアメダス観測所としては本土最南端の観測所です。このように、ここしばらくは西日本は平年値よりも低温状態が続き、厳しい寒さであります。わが淡路島では今朝の最低気温は、アメダス南淡で4.7度、洲本特別気象観測所で4.2度でありました。日中も寒く最高気温はアメダス南淡で8.9度、洲本で7.4度で、終日10度以下の厳しい寒さでありました。この厳寒では、観察会に来ると言っていても、来ない人が多いだろうなと思ったのですが、なんと9人もの参加者で賑わいました。大賑わいです。ありがとうございました。

自然調査の団体が行う観察会ならば、会の中心に専門家がおり質問すれば色々と教えてくれるので、参加者も数十人が来るのが普通ですが、全く個人の私的企画にすぎず、教えてくれる専門家の随伴があるわけでもなく、観察と称しても参加者自ら本を読み論文を漁り読んで調べ出すしかないのですけれども、(もっとも専門家に安易に答えを教えてもらうのではなく、自力で文献に当たって調べ出すほうがよっぽど勉強になるのは間違いないのですが) 9人ものご参加をいただきましたので上出来です。寒い中、ご参加ありがとうございました。


集合場所の沼島汽船乗り場
沼島汽船の乗船場 (南あわじ市灘土生)
↑ 淡路島の付属島の沼島 (ぬしま、ぬましまではない) への渡船乗り場に集合したのですけれども、何と言っても非常に分かりやすい集合ポイントであります。場所はいちおう兵庫県南あわじ市灘土生 (なだはぶ) です。しかしながら山の中腹に写っている数軒の所は土生ではなく、灘円実 (なだえんじつ) です。沼島汽船乗り場の地所は円実の海岸を埋め立てたところに位置しています。

淡路島南部の海域では、アオリイカの資源保護が図られている
付近の海域はアオリイカの生息地
↑ 船着き場の周辺の防潮堤には、アオリイカのリリースを釣り人に呼びかける看板があります。アオリイカの釣りを禁止しているのではなく、事実上の禁漁期間と体長制限を設けているようであります。漁業組合は竹の枝の束であるとか、木の枝の束を海中に設置してアオリイカの産卵場としているようであります。

参加者は9人
こくもんじ観察ポイントから引き上げる参加者
↑ 第一の観察ポイントでの 「こくもんじ」 観察を終え、こくもんじ自生地を後にして、次の観察ポイントに向かいます。まことに残念ながら、兵庫県の貴重な自然 兵庫県版レッドリスト2010 (植物・植物群落) で シマサルナシ (こくもんじ) は “詳細は非公開” とされています。何の間違いなのか 委員以外で意見や分布情報をいただいた方々 に自分の名が載せられてしまったので、自生地情報を明かせない立場になっております。参加者は全部で9人ですが、2人写っていません。写真を撮っている私と、有名な写真家の里口さんが写っていないです。写真家の里口さんの撮った写真が、数日中に朝日新聞淡路版に掲載される可能性が濃厚です。

瓦が重なるような発生の仕方
瓦が重なるようなヒラタケ
↑ さて、本日のメインイベントはヒラタケの観察です。瓦が重なるようにして発生した見事なヒラタケです。エノキ (榎木) の大木の立ち枯れに発生しました。青い葉っぱはコショウ科の フウトウカズラ です。写真の右側に輪のある太いかずらが写っていますがフウトウカズラの茎です。写真の左下部分に黒っぽい突起物みたいな物がありますが、アラゲキクラゲというキノコの腐りかけたものです。写真はヒラタケの傘の下側を観察するために仰角45度ぐらいで見上げたものです。ヒラタケにも柄はありますが、柄 (え) はごく短く、傘の中心から柄が出るのではなく傘の端から柄が出ているのが分かります。傘の中心から柄がでているシイタケ (椎茸) とは異なっています。ただし、風倒木の上側から発生するような状況では、傘の中心から柄がでることもあります。

スズメバチ (コガタスズメバチ) の巣を連想する
ハチの巣みたいに見える
↑ ヒラタケを上から見たピンボケ写真ですが、久しぶりに見る巨大なヒラタケであります。見ようによっては、木から巨大な癌細胞が出ているようにも見えますし、なんとなくスズメバチ (コガタスズメバチやキイロスズメバチ) の貝殻紋様の巣のようにも見えます。気味悪いほどの大きさですが、観察会参加者は異口同音に 「こりゃあ、大きいなあ」 と大感激です。東京都品川区のサイトに キイロスズメバチの巣 の写真がありますが、なんとなく似ていませんか? わたくし山のキノコには、ヒラタケの沢山の傘が織りなす紋様パターンが、キイロスズメバチの巣のおびただしい貝殻が重なるような紋様パターンとが、非常に似ていると見えてしまいます。

大収穫だあぁぁぁ!!
大収穫!!
↑ 観察が終わると、収穫であります。なんせ全く人気のない山中なので、収穫しないことには、このヒラタケはやがて腐敗して跡かたもなく消滅するだけです。観察だけで終わるのは勿体ないです。そこで有難く収穫させていただきましたが、発泡スチロールのトロ箱4つに入りきらないほどです。トロ箱の内径は横幅が39センチです。ずしりと重く、1箱4キロぐらいあったと思います。全部で20キロぐらいあったのではないか? 参加者9人で公平に分配 (家族の多い人は多めに) しましたが、それぞれの人は持って帰った後に、さらに親戚や知人に分けたそうです。(つまり、食べきれないほどの収獲であった) 今回の観察会では、わたくしの同級生のO君が、お正月の飾りのダイダイの実と、栽培しているシキミやサカキを沢山くださって、参加者は大量の土産を手にして帰途につきました…。O君、沢山ありがとう。

傘の裏側の観察
傘の裏側のひだの観察

ランクルさんのコメント
山のキノコさん 22日は本当にありがとうございました。

皆さんに心配されながら、一本ハシゴも何とか使うことが出来ました。もう少し軽いもので、持ち運びが簡単なものなら新商品として販売もできるのではないかと思いますね。

さて、たくさんの収穫があってこれからどうやってお酒を造ろうかと考え中です。少し熟しかけては指で押さえてホグして食べてしまいそうで、お酒にするまでには無くなってしまうのではないかと心配です。

ところで、ヒラタケの食べ方をどうしようかと考えています。炙ってポン酢で食べたり、油で炒めたりするのは誰でも思いつきますが、ヒラタケを一般的なキノコとどういうように見て取るかも調理のヒントになるのではないかと思っています。

見かけはシイタケのような気もしますが、エリンギのようだと考えると調理法が変わってくるのかも知れません。なにせ水々しくてずつ柔らかくて、新鮮なのがいい。普段は料理なんかしないのですが、これは面白いと思って新しいことを考えています。まあ、いつも自分で考えるのではなくてネットのパクリ専門ちゅうところですが、エリンギの調理方を真似てみたらどうかと思っています。

いっしょに行ったオバちゃま達はどうやったのでしょうかねえ。



山のキノコの返信
ランクルさん、お早うございます。観察および採集会にご参加ありがとうございました。おかげで盛大な行事とすることができました。また、事故もなく怪我もなくよかったです。一本柱のハシゴも現地で実際に試用したらなかなかのスグレモノですね。ほんと、アウトレジャー用品として、木のぼりとか、岩登りの携行ハシゴとして売る出せるかも? ひょっとしたら、ステンレスパイプ製で組み立て式にすればいいかも?

ヒラタケですが、おばちゃん連中はどう料理したのかまだ聞いていないですが、写真家の方は鍋物にしたそうです。沢山なので親戚にもおすそ分けしたそうです。私も実母と鍋にしました。また、隣家にもおすそ分けです。ヒラタケは風味・味ともに温和なキノコで、どんな料理であっても、やや濃厚な味付けにして、調味料の味をよく含ませるほうがいいようです。一番いいのはスキヤキでは? スキヤキの濃厚なタレをヒラタケによく含ませると美味いと思います。水分が多いキノコなので、てんぷらには合わないと思います。

ネット情報では、東北地方の山菜・山採りキノコ販売業者のサイトが検索すれば沢山ヒットしますが、料理法も大変参考になりますよ。乾燥気候の瀬戸内のみならず、西日本じゃマッタケ以外は天然キノコを採る習慣は少ないですが、東北地方日本海側は秋~冬にかけて湿度が高いため、キノコの発生が非常に多く、人々の食文化にしっかりと天然キノコが根付いています。東北地方はキノコの聖地でありキノコ王国であるから、食べ方にも伝統や工夫があり、大いに参考にできます。



12月20日、諭鶴羽山に初冠雪を視認する。
● 本日は2013年12月20日であります。今日の午前中、瀬戸内海の南側沿岸地方で冷たい雨が降りましたが、内陸部や海抜の高い所では積雪があった模様です。淡路島南部も朝のうち非常に冷たい雨で、一時雪交じりとなりました。で、雨が上がって山にかかっていた雲が晴れると、淡路島南部の柏原ー諭鶴羽山系の中腹から上では、薄っすらと冠雪しているのが視認できました。
 いよいよ、22日には待望の 「こくもんじとヒラタケの観察会」 ですが、厳寒の中での観察会になりそうです。来る言よっても来えへん人も出るやろな。それはそれで大いに結構。参加人数が減ると、分け前が増えますよね。


2013年12月20日、諭鶴羽山に初冠雪
↑ 午前11時半ごろ、旧三原町市青木のショッピングセンター 「パルティ」 付近から、淡路島で一番高い諭鶴羽山 (607.9m) を眺めたところ、海抜300m以上で冠雪しているのが視認出来ましたが、積雪はごくわずかで多分2~3センチのレベルであろうかと思われます。

2013年12月20日09時 500hPa高度・気温
気象庁HP 「船舶向け天気図提供ページ」 から2013年12月20日00時 (日本時間09時) の500hPa高度・気温の図を抜粋引用。

●高層天気図を閲覧すると、本日09時の図で、雪の目安の500hPa高度の-30度ラインが、北陸地方~山陰地方沿岸に上陸してきましたね。能登半島の輪島上空で-34.1度。一つ目の寒冷渦は今日中に日本列島を横切って東海上に抜けるのでしょうが、次に遼東半島付近の-36度以下の寒気コアが控えています。寒いのは嫌ですわねえ。温暖化したほうがいいのに…。温暖化しても熱帯や亜熱帯の気温上昇は緩やかで、派手に気温上昇するのは寒帯地方や温帯の冬なのは、温暖化恐怖教の総本山のIPCCも認めるところです。温暖化はメリットが多く、困ることは何もないのに、(せいぜいスキー場が商売しにくくなるぐらいか?) 雪国や寒冷地の人たちまで温暖化の恐怖に洗脳されるのは、阿呆ちゃうか? 

瀬戸内海沿岸の、いくら厳寒期でもせいぜい-2度か3度までしかならず、平地じゃ積雪など5年に1度、それもせいぜい5センチ程度しか積もらなくても、冬は寒くて嫌なので、温暖化で淡路島が早く奄美大島になるのを待ち望んでおります。いっぽう、3mの豪雪に埋もれ、防寒が不十分ならば、たちまち命を奪われるような-20度とか-30度になるような地方の人々が温暖化を心配するのは、滑稽ですらあります。アホウちゃうか? 北海道や、東北地方北部や、豪雪の北陸から 「温暖化待望論」 がなぜ湧きおこらないのが不思議といえば不思議です。政府のプロパガンダや、マスコミのキャンペーン報道の “くびき” の強固さのなせるわざか? 

●ちなみに、先月にポーランドのワルシャワで開催されたCOP19 (第19回 気候変動枠組条約締約国会議) はその結果がどうなったのかマスコミはほとんど報道しなくなりましたが、先進国と途上国との利害の衝突が一層鮮明になり、明らかに以前とは様相が変わっています。以前は先進国側がCO2排出をめぐる駆け引きで、途上国側の経済成長をおさえたり、エコ商品を押し売りしたり、原発推進の理由ずけにしたり、あるいは中東の石油国連合の牽制に利用したりと、政治的な思惑で動き、交渉の優位側に先進国がいました。ところが近年は明白に交渉のテーブルは180度くるりと回転、攻守逆転しているように見えます。先進国側が防戦におおわらわで、途上国側にむしり取られる構図になっていますよね。その第一の標的は日本か? 

今回のCOP19でもフィリピンが、先のフィリピン台風を材料にして、先進国側からカネを引き出そうと露骨に被害者づらをしています。895hPaの台風など1951年以降なんと35個も観測されています。温暖化と騒ぐよりも前から895hPa以下の巨大台風はいくらでもあるのです。つまり、895hPaのフィリピン台風は、地球温暖化と何ら因果関係もなければ相関関係すらないのです。 拙記事 台風も、ハリケーンも巨大化していない。(その5) 最低気圧が895hPa以下の台風は近年減っている!? ご参照。先進国側がさんざん台風 (ハリケーン) が巨大化すると煽りまくったことが、逆手にとられてゆすられる材料になっています。これを攻守逆転と言わずして何と言うのか?  

このように途上国側が付け上がって、ゆすりをはじめたから、日本政府もさすがに 「こりゃあヤバイわな」 と地球温暖化のパワーゲームから降りたいんじゃねえのか? こんな与太話からは早く降りるべきなんですが、これがマスコミから地球温暖化の報道がほとんど消えた理由と見ています…。いま、日本の自然科学界が総力を結集して、世紀の科学スキャンダルの 「二酸化炭素地球温暖化説」 および 「温暖化危機説」 を潰しにかかれるチャンスが到来しているのですけれども、日本の自然科学界自体がこのスキャンダルに協力したので、動くに動けない状況ですわな。で、温暖化に関する一切の報道を自粛して、世の中から地球温暖化の話が忘れ去られるのを待つ作戦であろうか? なんだか、フロンやダイオキシンの話に似てきたわな…。


アカメガシワの葉の斑入り、初雪柏 (仮称) が見つかる
●少し前のことですが、11月の下旬のある日の午後に、あるものを採ろうとして、わが淡路島南部の山岳地帯の山裾を徘徊していたところ、変わったものを見つけた。よく観察すると 「アカメガシワ」 という落葉樹の子どもであります。葉が斑入り (ふいり) になっています。これはとても珍しそうでありますから、少し書いてみませう。

【↓ 淡路島南部では12月上旬~下旬に、アカメガシワが黄葉】
黄色のアカメガシワ

植物学のみならず生物学全般では生物の種名は、その標準和名は片仮名で書くのが慣例というかルールですけれども、片仮名で動植物名を書くとその意味が分からないことが多いです。ですけれども、動植物名をどのように表記するかによって、その書き手が動植物とか自然に関してどの程度の知識であるとか認識を持っているかが見当がつきます。そのために素人ではありますが、拙ブログでは片仮名表記を貫いておりますが、アカメガシワという樹木をあえて漢字で書けば、「赤目柏」 であります。その意味は春先の新芽が赤っぽくて美しく、食べ物を盛るのに古代から重宝したカシワ (柏) の葉みたいだ、ということでありましょう。各地の地方名を文献で調べると、サイモリバ (菜盛葉) とかミソモリバ (味噌盛葉) とかゴサイバ (五菜葉) などの方言が見られます。漢字の意味するところから推定すると、主食のごはん (強飯こわいい・姫飯ひめいい) ではなく、副食物のおかずをアカメガシワの葉に盛りつけたのであろうか? もしご飯をもりつけたならば、イイモリバ (飯盛葉) という地方名や古名が出来た筈ですが、それは無いみたいです。ちなみに、菜盛葉については江戸時代の絵入り百科事典である 『和漢三才図会』 わかんさんさいずえ、正徳2年(1712年)成立 に、「山人葉を用いて食物を盛る器皿に代える。故に菜盛葉と名づく」 との記載があるみたいです。 

●さて、アカメガシワという樹木は、ありふれた樹木であり、誰もあまり注目しない樹木ですが、話題性の高い面白い樹木です。まず第一に、なんといっても、薬の規格基準を規定する厚生労働省の 『日本薬局方』に生薬として記載されている薬草 であります。 厚生労働省 「日本薬局方」 ホームページ から、最新版の 『第十六改正 日本薬局方』 を見ると、1445頁に確かにアカメガシワが載っています。

井沢一男著 『薬草カラー図鑑』 によると、夏に葉または樹皮を採取し、日干しにして、明治以前には 「切らずに治す腫れものの薬」 であったらしい。樹皮を煎じてそれを飲んで効くならば、胃の腫れもの、すなわち胃潰瘍にも効くのではないか? ということで専門家が臨床試験を進めたところ、ある程度の効果があることが判明。近年では胃潰瘍の薬として用いられるようになり、樹皮のエキスを原料とする治療薬が発売されているそうであります。たとえば、日本新薬株式会社のイリコロンM配合錠 効能書きを見ると、主成分の一つにアカメガシワエキスが含まれ、「排便をうながす作用や下痢を止める作用があります。また、腸管の収縮を抑え、胃液、胃酸の分泌を抑える作用があります。」 とあります。ネットは便利なもので色々と検索すると、胃潰瘍にも効くという情報が確かにヒットします。どうやら、胃腸の弱い人にはアカメガシワの樹皮を日干しして煎じて服用すると良いらしいですね。

【↓ 第十六改正 『日本薬局方』 の1445ページにアカメガシワが記載
第十六改正 日本薬局方 1445頁から

●さて、第二の注目点は、アカメガシワは生態的に非常に面白い戦略で生き延びる樹木です。すなわち、地中の根からシュート(茎と葉をひっくるめて言う用語)をどんどん出します。万一、地上の幹や枝葉が何らかの要因(例えば日蔭になるとか)で枯れたり、伐採で取り除かれたりしても、地表浅く伸びている根のあちこちから芽吹いて、一見すると子株かと思われる再生株が沢山生じます。もし根が真っ直ぐに伸びていたら子株が一列に生えてきたように見えるのです。しかしそれは子ではなく親株の一部であります。親株と繋がっています。波田先生の アカメガシワの戦略(8) アカメガシワの戦略(9)をよく読むと、アカメガシワの恐るべき生き残り作戦に驚かされます。これではアカメガシワが邪魔になって除こうとしても、刈っても刈っても退治できませんよね。

一列に並ぶアカメガシワの再生株
↑ 2013年11月29日、南あわじ市阿万東町の県道端にて。薄っすらと黄葉している樹がアカメガシワです。樹高2~3mの幼木が十数本も一列に行儀よく並んでいます。何気なく通ると気にもとめないのですが、少し観察すれば “何で一列に並んで生えているのだろうか?” と気になる不思議な光景です。これは、道路に沿って浅く根が横に伸びていて、親株が道路に覆いかぶさり邪魔になったので、伐採などで取り除けられた結果、真っ直ぐに伸びていた根から一斉にシュートが生じ再生株が育ったと考えると、上手く説明がつきそうです。恐らくこの再生株の十数本は地下では皆つながっているのでしょう。

●このように話題性があるにもかかわらず、世間的には、アカメガシワは利用価値はないように思われています。庭木にも街路樹にもならないし、材が柔らかく腐朽しやすいので木材的な価値は乏しいです。昔ならば薪(たきぎ)にはなったかもしれませんが、まだ50年や100年ぐらいは石油・石炭・天然ガスがありそうですから、薪としての価値が出るのは大分先です。アカメガシワがキノコ栽培の原木になるかどうかを考えても、あまりならんでしょう。以前にアラゲキクラゲがアカメガシワの立ち枯れに出ているのを見ましたが、他のキノコではヒラタケが良くでます。ヒラタケやアラゲキクラゲはあまり栽培(原木栽培)されることはないので、結局のところ、あまり利用価値はない樹なのでしょう。また、アカメガシワの若葉は山菜として食べることができるとされていますが、実際に食べてみるとクサギと同じでアカメガシワも美味くありません。積極的に山菜として食べようと意欲が湧く植物ではありません。ところで、直感的に思うのですけれども、アカメガシワの若い枝の樹皮は、繊維質で非常に強靭です。で、コウゾやミツマタのように和紙が作れるかも? あるいは、その樹皮を水に漬けて腐らせて繊維を取り出し、ロープにすることが出来るかも? でも実際にできるかどうか、やってみないと分かりませんね。


斑入りのアカメガシワの幼木が見つかった】 淡路島南あわじ市の山中にて
斑入り(ふいり)のアカメガシワ

●雪が降らない淡路島の山中で、路傍に雪が積もったように見えるから、「初雪ガシワ」 と名づけましょう。もちろん、わたくし山のキノコが勝手に名づけた仮称でありますが、これを育成・増殖して正式に品種登録の申請をするのもおもしろそうです。品種登録の窓口は、農林水産省 品種登録ホームページ ですが、年数がかかります。手間とカネをかけて、その品種の発見者(育成者)の権利を確保するほどのものでしょうかねえ? これが庭木として珍重され飛ぶように売れるのであれば、品種登録する値打ちがありますが、どうでしょうかねえ???  ま、自分の家の庭木にして、門外不出といたします。

「こくもんじ」 の観察会、および 「ヒラタケ」 の観察会
● 兵庫県の淡路島の南部の山岳地帯で、「こくもんじ」 の観察会、および 「ヒラタケ」 の観察会を開催いたします。積極的に参加者を募るわけではありませんが、もし参加してみたい方がおられましたらメールフォームにてご連絡くださいませ。ただし、兵庫県版レッドデータBランクの要保護種の植物であります。自生地保護の観点から、参加人数の制限がございます。よって、参加ご希望に沿えない場合もございます。

下に掲示したチラシに、中国の 「びこっとう」 に言及しましたが、中国語版Wikipediaの 獼猴桃屬 を見ると、なんと中国にはマタタビ科マタタビ属植物は40~60種もあり日本のそれより1桁多いです。

「びこっとう」 は、 獼猴桃 という漢字を書いています。


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こくもんじ観察会チラシ

こくもんじ観察会チラシ

ランクルさんから頂戴したコメント】 いよいよ待ち遠しい観察会が来週となりました。  持ち運びしやすいように一本柱のハシゴを製作中です。 約4メートルあり、半分にして現場でボルトで繋ぐようにします。  足を置くところはズンギリの10mmのボルトにしました。  写真はまだ製作中ですから、ボルトを今付いている半分の長さになります。 ちょっと危ないかもしれませんが、製造者責任を問われないためにも私が上ります(^o^) 今日は従兄弟の法事で完成までに至りませんでしたが、こういうハシゴを計画しています。  あれ? 画像がアップできなかったのか へへへ

こくもんじ採取用の一本柱ハシゴ
ランクル式こくもんじ採取一本柱ハシゴ
↑ 発明家のランクルさん考案。一本柱ハシゴでしかも2分割できるので、持ち運びができます。2本柱ハシゴと比べると安定性に欠けるのが難点ですが、それは地面に2本の鉄棒を突き刺すことで克服。足場の悪い山中を運ぶために、あえて運搬性の良い一本柱としました。万一の転落事故の備えは 「柱上安全帯」との併用で安全確保をします。その使い方は、藤井電工㈱様が教えて下さいます。 柱上安全帯の取扱い わたくし山のキノコの考えたアイデアは、モンキーセンターの猿を借りてきて、芸を仕込むように 「こくもんじ」 採り方を仕込み、ご褒美のバナナを見せて採らせるというものでしたが、全く現実性がありません…。 

山のキノコの返信】 発明家のランクルさんが創意工夫を凝らしたこの一本柱のハシゴで、沢山の 「コクモンジ」 が採れそうですね。今年こそは 「コクモンジ酒」 を上手く作りたいものですが、アルコールが1度以上のものを作ると酒税法違反でしたか? 上手くお酒が出来たとしても拙ブログには書けませんですね…。ところで、おたけさんから応答がないのですが、どうしたんでしょうか? (おたけさんは日曜出勤の当番に当たっていることが判明しました。とても残念です。)


柏原ー諭鶴羽山系のヒラタケ】 淡路島南部のアメダス南淡で12月12日に、なんと-0.8度と、淡路島で今冬初の氷点下を観測しました。しかしながら、ヒラタケは 「カンタケ・寒茸」 と呼ばれるだけあって少々の寒さなどものともせずに、生長しています。観察会の日が採り頃でありましょう。
柏原山ー諭鶴羽山系のヒラタケ

南あわじ市が狙われた。わたくしもやられた。
●現在時間は2013年12月9日22時50分です。南あわじ市在住者の皆さま、大丈夫でしたか? 私はやられました。 下図は気象庁サイトから借用しましたが、降雨強度50-80mm/hの積乱雲列に南あわじ市が襲われました。しかも、雷がにぎやかに鳴っていて近所に落ちたみたいです。気象庁から兵庫県下に竜巻注意報が発表されています。 南あわじ市が天に狙われたのは、市政が劣悪で住民世論を全くきかずに、特定業者に利権の金蔓をながしこみ、膨大な借金の上に更に屋上屋を架するかのごとく借金を積み重ねているから、天が怒ったのであろうか? 願わくば市長の家に雷が落ちてほしいものですよね。

気象庁ホームページ 「レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻):近畿地方」

降雨強度50-80ミリ/時 に襲われた

竜巻注意報も出た

【追記】 どうなるのかと冷や汗ものでしたが一段落つきました。南あわじ市での23時までの1時間雨量の最大値は、沼島の35ミリでした。2番目は北富士ダムおよび灘土生の19ミリでした。短い時間でしたが、この雨で天然ヒラタケが一斉に出てくるでしょう。観察会が楽しみであります。雨後のタケノコという言葉がありますが、雨後のヒラタケですわ。籠をお忘れなく…。

【追記2】 南あわじ市市内の10日午前5時までの雨量は次の通りであります。国土交通省 「リアルタイム川の防災情報」 を参照。

掃守68ミリ、 榎列74ミリ、 大日ダム77ミリ、 分水堰78ミリ、 牛内ダム64ミリ、
成相ダム76ミリ、 北富士ダム92ミリ、 諭鶴羽ダム83ミリ、 諭鶴羽88ミリ、
福良82ミリ、 南淡アメダス65ミリ、 灘土生65ミリ、 沼島92ミリ、

淡路島島内で一番雨量が多かったのは、国土交通省テレメータ洲本の99ミリであります。気象庁の洲本特別地域気象観測所では80ミリでした。
初冬の今の季節としては、しっかりと降りました。南あわじ市では70~90ミリの降水量でありましたが、この雨でキノコが生長するものと思われます。雨域が東に去った後には寒気移流がありましょうが、ヒラタケは西日本では広くカンタケ(寒茸)という別名がついています。気温が低いのは大丈夫です。平茸は晩秋から初冬のキノコで、暖冬の年には真冬でも出てきます。


【↓ おたけさんの作品です。見事な寒茸であります。】
ヒラタケ(寒茸)

自然観察会の下見
●今年も年末押し迫った12月22日 (日曜日) の午後0時~4時に、恒例行事となった  「こくもんじ」  の観察会と採集会を行います。詳細は後日ここに発表いたします。あまり大勢で行くと、地元の住民を何事か? とビックリさせてしまうので、少人数での観察会でございます。で、本日、観察会の下見にいってまいりました。今年も鈴なりのようであります。まだ実は堅くて追熟しないと食べられません。年末から年明けごろになると樹上で熟して食べられます。人為的に追熟させるよりも、樹上で自然に熟した方が美味いように思います。

写真はマタタビ科のシマサルナシですが、大きく伸長する蔓植物で茎はヒトの腕ぐらいにもなり木質化します。すくなくとも10mは這い登り、時には20mぐらい上まで登ります。他樹を覆い尽くしてマント状に伸び広がり、蔓や葉で被陰された樹木はやがて枯らされてしまいます。
マント状になって他樹を覆い尽くす
↑ 本日12月8日の状態です。まだ葉が青々としていますが、これから年末にかけて急激に落葉します。

●山に自生する野生果実は隔年結果するものも多いのですが、シマサルナシは毎年よく成ります。ただし、雌株と雄株とがあって、雄株には実がなりません。一見して両性株に見えるものもあるのですが、両性株の雄蕊(おしべ)は退化していて花粉を出さないようです。雄株と雌株の野生での比率は、詳細な調査をしたわけではありませんが半々のように直感します。不思議なのは、ある谷では雄株だけしかなく、別のある谷では雌株しか見当たらないというふうな奇妙な現象が見られます。
今年も沢山なっています

●淡路島にはマタタビ科の植物は3種自生しています。シマサルナシの他には、ウラジロマタタビマタタビ、です。これら3種は注意深く観察すると、淡路島南部の山岳地帯の谷ごとに見られ、それほど珍しいものではありません。

淡路島内では、ウラジロマタタビやマタタビは利用されることはありませんでしたが、シマサルナシは地元では 「こくもんじ」 と称され終戦前後の食糧難の時代には採って食べられていました。旧南淡町下灘でも 「こくもんじ」 と呼びましたが、かなり距離が離れていてほとんど交流がなかった洲本市上灘でも 「こくもんじ」 と呼ばれていました。昔は平等な分配のために自生地を管理する人までいましたが、食糧事情が好転すると、自生地の地元でも忘れ去られた植物となりました。なにせキウイの原種で揚子江下流域が原産地の 「シナサルナシ」 と比較すると実が2回りぐらい小さすぎます。糖度も低いように思います。で、結局、果物として栽培されることはありませんでした。某大学農学部で淡路島系統のシマサルナシを栽培研究していますが、ほとんど趣味の研究かと…。既に大玉で糖度も20度を超えるような美味いキウイが普及して店頭に並んでいるのです。その横に豆キウイとでも呼ぶべきシマサルナシを並べて販売して、消費者が買うかどうか? ちょっと考えたらシマサルナシが栽培果実となる可能性はなさそうです…。で、「こくもんじ」 の利用価値は酒にすることです。猿酒はサルナシの実を樹のうろに蓄えて自然に発酵したものですが、「こくもんじ」 もサルナシとごく近縁の植物です。酒にするのがいいでしょう。去年は失敗しましたが、今年も再挑戦であります。

●今年は、天然ヒラタケ(平茸)や天然エノキタケ(榎茸)が見つかるかもしれません。観察会の参加者は籠を持参したほうがいいです。キノコは潰れやすいので、籠にそろっと入れるのです。



  【↓ 本日の収獲。食べるには追熟が必要です。】
本日の収獲
響堂雪乃著 『独りファシズム つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?』 を国民必読書として推薦します。
●本日は2013年12月6日であります。おそらくは、特定秘密保護法案が参議院本会議でヤジと怒号の中強行採決がおこなわれるでしょう。言論の自由や、思想の自由、結社の自由、学問の自由など日本国憲法の高い理念が根底から覆される悪夢のような日として、人々の間で記憶されるのでしょう。法案採決が秒読みの段階になって、テレビに出ている電波芸者すなわち電波ジャーナリストたちが俄かに反対を言っています。恐らくは、「後にわしらはちゃんと反対したよ」 と言いわけできるように、アリバイ作りであろうかと思われます。田原総一郎氏は 「今になってこの法案の恐ろしさが分かった」 との意味のことを言っていますが、もしそれが本当であるならばジャーナリスト失格です。今頃になって気付くような男がジャーナリストを自認していたとは、絶句であります。

●さて、特定秘密保護法の真の狙いは、国民に政府批判を言わさない、とりわけネットの政治的ブログの弾圧であろうかと思われます。なぜならば、いま政府批判の急先鋒はネットの政治ブログであるからです。テレビや新聞のマスコミは既に制圧して政府の統制下にあります。安倍首相は夜な夜なマスコミの幹部たちと会食していることが漏れ聞こえてきますが、大盤振る舞いの御馳走でマスコミを手なづけているわけです。その費用は官房機密費の流用か? と想像できるところです。これから何が起こるか? を考えたならば、それはおそらく 「焚書坑儒」 であろうかと思われます。言論統制するには、国家に歯向かうブログや書物の徹底的な取り締まりや弾圧でありましょう。それは秦の始皇帝いらいの歴史が教えるところです。政府に批判的な内容の書物は危険な書物と指定されて、取次店が扱わないようにと圧力をかける筈です。アマゾンなどネット注文をしても、「ご注文の本は絶版になっております」 とか 「現在品切れで入荷待ちです」 などという返事がくるでしょう。それは、政府からの要請でその本は販売できません、と言う意味であります。そのような書物が多くなってくるでしょう。政治的な有名ブログは、いつの間にかあのブログ無くなったわねえ、という話が沢山でてくるでしょう。

●アマゾンで何時まで注文が受け付けてくれるか分かりませんが、焚書坑儒が始まる前に、ぜひとも読んでおきたい本を紹介したいと思います。3年ほど前に彗星のごとく出現して、ネット政治言論の頂点をなすブログを書籍化した本ですが、響堂雪乃氏の 『独りファシズム』 です。日本は、既得権益者たち (政界・官界・財界・米国・報道) の五者が君臨するファシズム国家であることの実相を、密度の高い文体で簡潔に描いています。既得権益集団に立ち向かって特別会計の深い闇にメスを入れようとして暗殺された石井紘基氏の 『日本が自滅する日』 に比肩する問題書であろうかと思われます。若干、難解で生硬な文体のきらいがありますが、非既得権益者である一般国民必読書として推奨します。


響堂雪乃著  『独りファシズム つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?』   (株)ヒカルランド 2012年7月31日刊  定価1700円 + 税
『独りファシズム つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?』

●以下、目次を転載します。

【第1章】Big Brother(監視・抑圧者)に支配される米国社会が近似的未来であるのならば、我々は紛れもなく暗黒時代の端境期に生きています。
・米国の国益を損なうものは検察に抹殺される。
・為政者、官僚、庶民も……全ての個人情報は抑圧者にツツヌケ、丸裸。
・日本は今、大量殺戮空爆戦時下にある。
・真実を告げる者を殺すほどの利権タブー……特別会計、財政投融資、天下り、特殊法人。
・9.11は軍産複合体による計画経済の一環……破壊と略奪の乗数効果。
・国民は被曝している……復古する国威発揚と洗脳教育。

【第2章】認識とはメディアが創出する知覚情報の主観的解釈に過ぎず、実相世界の我々は紛れもなくアンチユートピア(反理想世界)の住人に他なりません。
・被爆者救済もせず、疎開費用も出さず……棄民政策を冷酷に推進中。さらに業界・高級官僚は税金・原発利権を貪食。
・福島原発事故が、国家と報道による殺戮をもたらす。
・国民の悲願=政権交代を冷酷に転覆させた官僚機構。
・全ての利権一掃をマニフェストに掲げたが故に冤罪起訴された小沢一郎。
・毎年、復興財源を上回る予算が「天下り手当て」につぎこまれている。
・格差推進の大実績……消費税は倍増。法人税は半減。腐敗そのものが権力である。
・被曝は義務化され、凶暴なファシズムへ。発狂は国家において常。

【第3章】TPPも増税も社会保障費削減も、全てはプログラムされた論理爆弾であり、「システム」に埋設された実行命令群であり、周到に計画されたテロリズムと言えるでしょう。
・日米同盟という人類史上最大の植民地政策。TPPという剥き出しの帝国主義。
・日本国民は、官僚と米国から重層的に搾取されている。
・事実上の戦場、棄民は策定済み。官僚統制は粛々とジェノサイド(大量殺戮)を実践。
・TPPは国民監視を強化。新植民地主義隆盛でディストピアが現出。
・日本国……私的財産・私的生存の可処分権が国家に帰属する。「家産官僚制国家」
・市場幻想の廃棄物として生きるのか、自律的思考を持つ反逆者として対峙するのか。
・リバイアサン(利権集合体)の殺戮を傍観する1億2000万の衆愚。

【第4章】民主主義とはすなわち衆愚政治であり、ポピュリズム(大衆迎合主義)とファシズム(独裁主義)はDNAを共有する分離不可分の双生子です。
・あまりに過酷な現実を直視して発狂しないようドラッグを施しているのか。
・アメリカの戦争は10ヵ年刻みの公共事業であり、TPPは国家主権の移譲要求。
・サイバー空間における個人メディアの絢爛も一過性の虚妄。
・精神的未成熟が認知の歪をもたらしポリアンナ症候群に陥っている。
・官僚ファシズムはマスメディアによる支配構造の不可視化で機能する。
・官僚機構とは米国の統治代行システムであり、国民資産収奪を目的とする下部組織。
・過剰に低劣なコンテンツ(情報群)……経済植民地の愚民化政策。

【第5章】社会は利権をプロトコルとする搾取のネットワーク体系であり、とどのつまり世界は資本(0)と暴力(1)がピット化した壮大なシステムと看做すべきでしょう。
・統治理論とは「強者は貪り、弱者は食われる」というカニバリズム(食人主義)
・国民は膨張する公債の債務者であり、連帯保証人に他ならない。
・規制撤廃は資本主義を終焉させ、米国はナチズムへ変遷した。
・資本の利回り最大化は国民の生活を凌ぐ命題。(原発事故を奇貨とするテーゼ)
・為政者は「人命よりコスト重視」と公言。報道機関はプロパガンダ(行政の宣伝)機関として生き残る。
・「米国領日本人自治区」……意思決定には銃口がつきつけられている。

淡路島南部にも、ヒラタケ狩りのシーズンが到来
●ヒラタケ (平茸) は晩秋~初冬のキノコであります。私の観察では、淡路島南部の 南あわじ市での採集適期は11月中旬~12月下旬 ぐらいでしょうか。色々な樹木の立ち枯れ幹にでますが、良く出る樹木のベスト3は順に、ニワウルシカクレミノエノキ、です。他にも、アカメガシワムクノキ、にもでます。傾向としては落葉樹木で材が柔らかい樹に出る傾向が強いという印象はしています。晩秋~初冬は寒波の吹きだしが始まる季節で、瀬戸内海沿岸地方は乾燥します。キノコというのはカビのなかで子実体を作るものを言うのですけれども、カビには乾燥が大敵です。したがいまして、淡路島南部地域でヒラタケ狩りをするには、谷筋の湿気が多い場所 で、先に挙げた樹種の 立ち枯れや風倒木や切り株 を捜すのがいいでしょう。

瓦が重なるようなヒラタケ
↑ これはニワウルシの立ち枯れの幹に出てきたヒラタケです。幹の径40センチ程度のそこそこに大木の立ち枯れです。ニワウルシは環境省が特定外来植物に指定して目のカタキにしております。たしかに、果樹園跡とか、乱開発で森林を破壊したところなどに侵入して、爆発的に増殖しています。しかしながら生長が早いことの裏返しで、樹の老化もはやく、寿命も短く、いま淡路島南部でニワウルシの大木が次々に枯れています。で、ヒラタケが発生する原木を提供 しています。キノコファンにとっては、ニワウルシは特定外来植物として忌み嫌うべきものでは決してなく、とても有益な有難い外来種の樹木 なんです。

ヒラタケ
↑ このヒラタケは地面から1メートル以内の低い所に発生しました。そのためにススキの叢 (くさむら) に埋まっていて、シカ(鹿)に見つかりませんでした。近年、淡路島南部の山岳地帯のシカたちは好んでキノコを食べております。シカたちが見つけ損ねた残りものをヒトが頂戴いたします。

【↓ 本日、2013年12月3日の収獲物であります】 ヒラタケの傘の裏側の 「ひだ」 は普通は白いことが多いのですが、この物はネズミ色です。ヒラタケも変異の幅が大きいようで、傘の色も茶色い物や黒っぽい物や灰色っぽい物など、生える樹や時期によって変化があります。山中にはいくつかの系統があるような感じです。ヒラタケとは別種とされているものも見られます。淡路島南部の山岳地帯でもヒラタケに近縁種としてトキイロヒラタケ、ウスヒラタケ、オオヒラタケ (アワビタケ) の3種を確認 しています。ウスヒラタケならば晩春から初夏にかけて諭鶴羽山系で頻繁に見られますが、他の2種は稀 (まれ) であります。
本日の収獲

瀬戸内海の島嶼部は、稲作文化圏ではなく、カラ芋文化圏。
●日本は稲作文化の国だと言われています。確かにそうでありましょう。稲作が我が国に伝来してからは、生活様式や民俗文化や民間信仰にはじまり、伝統芸能や建築様式や経済体制や統治機構にいたるまで、暮らしや社会の土台に稲作がありました。たとえば、古代の「高床式建築」は明らかに野ネズミなど稲穂の害虫や害獣から保存用のコメを守る建築でありましょうし、日本古来の神道では春先にその年のコメの豊作を予祝する「祈年祭・きねんさい」が行われ、秋には新穀を神にお供えする「新嘗祭・にいなめさい」が斎行されます。近世ではたとえば加賀百万石というように、「石高制」というコメの生産量を経済力の物差しにしていて、漁民の漁獲量などコメ以外の物産も徴税にはコメに換算される 「コメ本位制」 とも言える経済であります。1730年 (享保15年) には堂島米会所 (どうじまこめかいしょ) が開設され、コメの現物取引だけでなく帳合米取引という 「コメの先物取引」 が行われました。この堂島米会所は、アメリカのシカゴ商品取引所が1848年に開設されるよりも100年以上も早く開設され、世界最初の商品先物取引所であります。日本が世界に誇るべきものの一つでありましょう。いちいち挙げていたら枚挙にいとまがないのですけれども、このように生活・社会・経済の基礎に稲作があるのは疑いようがありません。

●ところが例外というのが必ずあるわけで、南西諸島の島々や、鹿児島県のシラス台地や、わが瀬戸内海の島嶼部では、稲作文化圏ではなく、カラ芋文化圏なのです。カラ芋というのは唐芋でサツマイモのことです。南西諸島や瀬戸内海の島嶼(とうしょ)では平地がなく用水もなく稲作が行えませんでした。九州南部のシラス台地も水はけが良すぎて、すなわち保水性がなく水田が作れませんでした。そこにコメの伝来よりも遥かに遅れるのですがサツマイモが我が国に伝来すると、これらの地域では最初は飢餓をしのぐための救荒作物として栽培され、すぐに主食の常食作物となりました。で、日本の中で特異的な食文化圏を形成したのであります。

何を隠そう、わたくし山のキノコも瀬戸内海島嶼人であるからには、ご先祖様のサツマイモ食文化をDNAに背負っています。これがサツマイモ栽培にこだわる理由の一つでもあるわけですが、親戚に鹿児島県与論島の出身者がいて30年ぶりに会いました。話題がサツマイモの話になり、近年よくマスコミなどで紹介される種子島の安納芋などの話に花が咲いたのですが、「与論島では子供のころ主食はご飯だったのですか? イモでしたか?」 と聞いたら、案の定 「ご飯など食べたことが無いわ、サツマイモが主食だったわなあ」 ということでした。外洋島嶼と内海島嶼との違いはあっても、同じサツマイモ食文化圏の者同士、意気投合したのであります。
  
【↓ 親戚の出身地の与論島の地形図】 国土地理院HP 20万分の1図 から借用。

国土地理院の地形図から
↑ 20万分の1図を見ると、畑の記号ばかりで水田の記号が全く見られません。念のため2万5000分の1地形図に拡大して島内をくまなくチェックしましたが、水田記号は全くありませんでした。地形図記号4ページ目 を参照。与論町のホームページ にある 『与論町農業の概要』 という資料をくまなく見ても、与論島ではサトウキビ・畜産・里芋などの野菜・熱帯果樹が行われ、稲作が行われている痕跡がないようです。結局、隆起サンゴ礁からなる島では川もないし、土壌が保水性に乏しくコメを作るのは無理ということでありましょうか。で、流通の未整備の昔はサツマイモを主食にせざるを得なかったのであろうか。

【↓ 瀬戸内海島嶼人の主食はコメではなくサツマイモだった
瀬戸内海島嶼人の主食はサツマイモ
↑ 瀬戸内海の島々で昔食べられていた基本的な食材です。島の急斜面の段々畑でサツマイモを栽培し、小松菜などの葉菜を作っていました。瀬戸内海で豊富に獲れるイワシ・アジ・サバが蛋白源です。春先のイカナゴも食べられ、6月の麦わらタコは上等品。庭先で鶏を飼いましたが、自家養鶏に関しては昔は田舎では全国共通でしょう。サツマイモ畑の一画には昔もミカン類(紀州ミカンとか夏橙など)がありました。島山の段々畑では稲作ができず、サツマイモが主食なのです。写真の調理例の材料は、サツマイモ550g、チンゲン菜220g、鰹節3g、サバの塩焼き110g、卵1個66g、ミカン2個186gであります。ま、だいたい山のキノコが食べる1食分ですが、カロリー計算とか栄養素分析したらどうなるか? なお、わたくしは平安時代の古人のように1日2食でして、コメは晩に茶碗1杯だけ、肉類は絶対に食べません。五訂増補日本食品標準成分表 がネットで閲覧できる時代になっています。最新版は 日本食品標準成分表2010 ですが、昔、女子栄養大学出版部から出ていた『四訂版』や『五訂版』の紙の書物を買いましたが、なんでもかんでもネットで見られるようになって、便利になりましたですわねえ。 


8月16日苗定植分のサツマイモを収穫するも、敗北宣言。
●11月中旬に入ると、上空の500hPa高度(おおよそ5100~5400mで一定しているわけではない)で-40度以下という真冬の寒気が北緯40度まで南下し、地上気温も急激に下がってしまいました。旧洲本測候所の気温推移を見ても、11月10日以降は最低気温が平年値よりも3~4度低い日が多いです。29日には3.2度まで下がり、正式記録ではないにしても久しぶりに11月の初雪を見たのです。暖冬ならば12月中頃までサツマイモを畑に置くつもりでしたが、この霜月寒波で寒害発生の危険性が高いので、11月29日にサツマイモを収穫しました。
洲本特別地域気象観測所の気温推移

【 ↓ 8月16日に苗を定植後105日目の、11月29日のサツマイモの茎葉の状態
8月16日苗定植後105日
↑ ハッキリ言って、蔓や葉の生育はあまり良くありません。苗を定植した8月16日頃は、西日本は猛烈な高温でスーパー熱帯夜が続いていました。8月に入ってから降雨もなく土壌が乾燥しきっていました。苗の植え付けに際し灌水はしていますが、土壌の水分不足で苗が十分に生育出来なかった可能性が高いのですが、植え付けた苗は自分で育苗しましたが管理が悪く若干老化苗であったことも原因しているかもしれません。それからイノシシ防護の柵にトタン板を設置していたためトタン板で被陰されたこともありそうです。しかも、このサツマイモの畑の上にスモモの樹の枝が伸びていたので日蔭となっていました。さらに、この畑は昔はミカン畑だったのですが、長年耕作放棄していて新たに開墾したも同然で、茎葉が伸長するに足る窒素が不足していた?ことも考えられます。あれやこれやの要因でこのサツマイモの蔓の生育はかんばしくありませんでした。

【 ↓ 11月29日午後3時のサツマイモの畝の地温は(地表から5センチ下)11.4度
地温は11.4度
この時の外気温は8度ぐらい。地温10度以上をキープしているので、もうちょっと畑に置くことが出来たかもしれないが気温が下がり過ぎです。ちょうど西日本が寒気移流場の位相になってしまったので、しかたがありません。ちょっと暑かったらマスコミは騒ぐけれども、そもそも北半球は海陸分布が半々であり、海水と陸地は比熱が大きく違う。これがあるため北半球の偏西風は南半球とことなり大蛇行するのが本質です。しからば、任意の定点上をサインカーブが時間移動するのを考えたら明白ですが、2~3カ月ごとに寒気移流場、暖気移流場を繰り返しがちです。暖冬になるのを期待しましたが外れです。

【 ↓ 温度不足、生育日数不足で未熟イモが多いです
先の尖った未熟芋が多い
↑ ちょうど北海道のサツマイモみたいです。北海道はジャガイモには適地で日本で消費されるジャガイモのほとんどが北海道で生産されていますが、できれば積算温度3000度がほしいサツマイモには、北海道の気候では温度不足で細長く先端が尖ったイモになりがちです。十分に生育したイモというのは、たとえ長いイモであっても先端までふっくらと丸いイモであります。簡単に見分けられます。

洲本特別地域気象観測所の今年の観測データから計算すると、8月16日~11月29日の積算温度は2083.8度で、3000度には遠く及びません。(日平均気温25度が120日で3000度であります) 基本的に熱帯サバンナ気候の植物であるサツマイモを十分に栽培するには、やはり暖候期の4か月が必要です。本土でのサツマイモの苗定植の遅植え限界は7月15日とされますが、さらに1か月遅く植えるのは無理がありました。17株植えて収穫量がほぼ10キロでしたが、暖候期に4か月栽培すれば1株収量1.5~2キロぐらいになるので、失敗と言わざるをえないです。よって敗北宣言をいたします。

ただし、本土でのサツマイモの二期作は可能か? というテーマでの試験的栽培であります。8月1日に苗定植では十分な収穫が期待できることが判明し、8月16日に苗定植では十分な収穫が望めないことがかなりハッキリしました。そういう意味では敗北ではありません。サツマイモの二期作を行う場合には、一作目は黒マルチや、あるいはビニールトンネルを行って地温を高め、4月上旬に苗を定植7月末に収穫することが必須条件でありそうです。 二作目は8月上旬に苗を定植、11月末に収穫です。


サツマイモの二期作は可能か? (その1)
サツマイモの二期作は可能か? (その2) 食べて何を応援するの? 政府の補償金減額を応援するのか?
サツマイモの二期作は可能か?(その3)世界50ヶ国が東北地方・関東地方の農産物・食品を輸入規制している!
サツマイモの二期作は可能か? (その4) 夏の終わりの寂寥感…
サツマイモの二期作は可能か? (その5) 食糧増産のために更なる温暖化が望まれる。
サツマイモの二期作は可能か? (その6) イモ掘りの目安は日最低気温平年値が10度
サツマイモの二期作は可能か? (その7) 離島振興法の功罪、罪の部分を考える
8月1日苗定植のサツマイモを収穫

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