雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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1つ前のエントリーの続き。
これは意外! 最低気温も、最高気温もベスト10を北海道が占める。 の続きであります。苦しいときのお天気頼みか? ブログのネタが枯渇して書くことが何もなければ、お天気を題材にすればいいのであります。日本は中緯度に位置していて、大陸と海洋のはざまにありますから、お天気の変化は多様性があります。何カ月にもわたって晴ればかり…、曇りばかり…、というのはありえません。晴れ、曇り、雨、晴れ、嵐、黄砂、晴れ、雪、曇り…、と目まぐるしく天気は回転し毎日何かの題材があります。苦しいとき(?)にはお天気の話題は重宝です。ということはお天気のことを題材にし始めたのはブログ解散の前兆なのか?

●3号雑誌という言葉があります。小説や詩を書こうと同好の人々が集まって文芸の同人雑誌を出版するということがよくあります。各地方毎にそういう同人誌(同人会)があります。わが兵庫県では活動停止しているものを含めると20誌ほどありましょうか? 兵庫県下で最も活動的な文芸同人誌は「VIKING」でしょうかねえ? しかしまあ、休刊したり解散したりする同人誌が多いですな。要するに続かないんです。3号雑誌という言葉は、同人誌を創刊しても3号までしか続かない、という意味であります。3号目と4号目の間に壁があるんです。その壁を乗り越えたならば継続する同人誌が多いように思います。あるいは、3号目を1つの区切りとして、編集方針を見直せという警句のような意味もあるのかもしれません…。

ブログも3号雑誌という言葉が当てはまりそうな気がいたします。3ヵ月ブログとか…。ネットが普及してブログというものがあるらしい、誰もがやっているらしいよ…、ということで多くの人々がブログに手を染めるわけですけれども、続かないんですね。3ヵ月やってみたけれども後は放置…。あっという間に書くことがなくなるんです。書くことの題材・テーマはじきに枯渇するのです。で、多くの人がやるのは適当に写真を撮って並べるだけ…。その写真に寸評を2行か3行言いわけ程度に付けるだけ…。書くことがなくなり書く意欲も消滅、長いこと更新されないブログが多いように思います。結局、紙の原稿用紙にペンで書きつづろうと、ネットで文章を認めようと同じなんです。書くという行為の本質は何ら変わりません。わたくしも含めて世の中の多くのブロガーたちは、なぜ書くのか? 何のために書くのか? ということを今一度自問する必要がありそうです…。でないと、ネット空間には更新されなくなったブログやHPが賽の河原の石積みのようにうず高く堆積して、荒涼たる貧困の原野になるかもしれません…。いわゆる「ネットの墓場問題」です。

●それと、他人の文章をそっくりそのままパクッて出典も示さずにそのまま転載のなんと多いことか! 引用とそっくり転載とは全く別物でしょ。文化庁の示す著作権法上許される引用についてのガイドラインなど全く無視というか、読んでもいないのでしょうね。これではネットは無法地帯だと言われる所以でありますし、ネットの健全な発展の大きな懸念材料であります。さらにはネット利用者のそうした不法行為の氾濫が当局に悪用されてしまい、コンピューター監視法はじめ、一連の言論弾圧・反体制言論封じ込め法制定の口実にされているのは、誠に残念であります。

ということもあるんですが、そもそも書くと言う行為の本質は自己のアイデンティティーの確認作業であります。文学用語では「自己同一性」などではなく「存在証明」と言っています。平たく申せば、人と同じことを言わない。人と違うことを言う、これが書くことの意味です。人と同じことを言うだけでは書く意味がありません。人と同じ考え同じ意見であれば書く必要もないのであります。なぜならば代弁者がいますから…。代弁者がいないから、じゃあ自分が言うてやろう、これが書くことの動機であり意義なんです。したがって、ブログやHPで何かを書いて主張しようとするのであれば、常に、少数派の立場、反体制派の立場、主流ではなく傍流、常識ではなく非常識、肯定論ではなく懐疑否定論、に立つべきです。紙媒体で書いていた人たちは百も承知でしょうが、紙の原稿用紙を経由せずに、ネットで書き始めた人たちはこのことが分かっていない人が多いように思います。文学は本質的に反体制・反権力です。典型的な例がプロレタリア文学。ちょっと前にリバイバルで話題になった『蟹工船』など。石原慎太郎氏が何故ダメなのか? 氏は『太陽の季節』を書いて芥川賞を受賞しましたが、文学者であったのにもかかわらず、文学を捨てて東京都知事など権力者の立場に転向してしまったからなんです。文章を書くと言うことは基本的には反体制であるべきなんです。


それにしてもネット右翼を自認する人たちのバカさ加減には、救いようがありません。体制側に立っていくら叫んだところで、それは体制側・権力者たちの太鼓持ちでありチョーチン持ちにすぎません。早く言えば手下であり走狗であります。体制側のあわれな腰ぎんちゃくです。コバンザメであります。体制側の枠組みのなかで小さな相撲を取っているだけなんです。体制の土俵のたんなる警備員でしかありません。体制側あるいは権力者そのものではなく、ただの薄っぺらい付属物なんです。右翼の街宣活動している人らが、フクイチ原発事故に関して、東京電力の本社や経産省の前に大挙して抗議しないのは、商売だからです。逆に原発擁護・TPP容認の姿勢を示しています。あたりまえです。右翼街宣活動している人たちは商売でお金を貰ってやっているんです。そうとう儲かるみたいです。一方ネット右翼がネットで騒ぐのは、ただ単に権力者たちの戦略に乗せられてやっているだけです。たとえばネット右翼たちは韓国や中国を敵対視しています。これは米国のグローバル資本の対アジア戦略の一環に乗せられているだけです。少し敷衍すれば米国グローバル資本が金の力で政治を支配し、米韓FTAで韓国を、TPPで日本を経済植民地にしようとしている意図は見えていますが、植民地同士はいがみ合わせる、ようするにアジア植民地分断統治です。金ももらってないのに、権力者たちの手下になってアホウなことを騒ぎ立てるのはただの馬鹿です。つまり馬鹿のお人よし…。

昨日に引き続いて本日(5月28日)も北海道の内陸部で30度超となっています。
2013年5月28日13時 アメダス気温分布
↑ 気象庁HP 「アメダス」 の頁 から2013年5月28日13時の北海道東部のアメダス気温分布を借用しました。前エントリー(27日14時の気温分布図)では帯広支庁と網走支庁のアメダスで気温が30度超が目立ちました。しかし、今日の30度超の場所は微妙に変化しています。網走支庁での高温は昨日と同じですが、帯広支庁では今日はあまり高温ではありません。帯広に替わって上川支庁で30度超が出ております。

●この昨日と今日の30度超の出現地方の変化は、おそらく、風向きの変化によるフェーン現象発生場所の変化であろうかと思います。地上および1キロ上空あるいは2キロ上空の北海道東部での風向きは、本日はほぼ南風なんですけれども、昨日は西風の成分が強く見られました。


ウィンドプロファイラ (上空の風)の観測データを見ると、帯広では

5月27日午後2時 …… 1キロ上空西風7メートル、2キロ上空西風10メートルでした。
            日高山脈越えの風が十勝平野に吹き下ろした。
5月28日午後2時 …… 1キロ上空南風7メートル、2キロ上空南風10メートルでした。
            日高山脈越えの風が上川支庁南部(富良野あたり)に吹き下ろした。

●一方、網走支庁では、西には大雪山系があります。南にも高度は低くなるけど阿寒岳など500~1500メートルの山地があります。近畿地方などでもそうですが、フェーン現象は太平洋から風が吹くと1000メートル以下の低山でも起こります。で、網走地方では西風であろうと南風であろうとフェーン現象に見舞われて意外な高温が出現する。これが風向きが昨日の西風から今日の南風にかわっても、連日30度超になった理由であろうかと思います。


2013年5月28日 日最高気温の高い方からベスト10
2013年5月28日 日最高気温の高い方からベスト10
↑ 気象庁HP 「今日の全国観測値ランキング」 から借用しましたが、図表が横長すぎて入りきらないので部分的にカットしたところがあります。

こんなの初めて見たわ。本土の都府県の観測所が1個も入ってないわね。
なんと、本日(2013年5月28日)の最高気温の上位10位が、すべて北海道と沖縄県とで占領されました。いくらなんでも、こんなの見たことがありません。本土の都府県の観測所が1個も入っていません。前代未聞の非常にめずらしい現象です。

面白いのは、北海道と沖縄は日本国の中では特殊な地方です。特殊ですが似ているところがあります。

北海道 …… 気候は亜寒帯。本土(内地)の気候と随分ことなる。
        和人がアイヌ人の土地を侵略して奪った。本来はアイヌ人の国かも?
        文化的には、府県各地からの移住者が開拓した歴史から、複合的文化。
        つまり移住者の母村から持ち込んだ色々な文化やアイヌ文化が混合した 「ハイブリッド文化」?

沖 縄 …… 気候は亜熱帯。これも本土(内地)の気候とかなり異なる。
        薩摩藩が琉球王国を侵略、ヤマトに併合した。本来別の国の可能性大なり。
        文化的に東南アジアや中国の文化の強い影響下にある。歴史的にも中国などの移住者がいる。
        中国・インドネシア・ヤマトなどの混合した、これも 「ハイブリッド文化」 かも?

日本の最北と最南の地方が、1つの図表に仲良く並ぶのは、何かを暗示するのかも? そういえば沖縄人がとうとうキレました。本当に怒りだしました。とうとう独立運動が勃発しましたですね。沖縄の独立運動が北海道に飛び火して、アイヌ人たちも騒ぎだすかも? やっぱり、北海道と沖縄とは気候風土など表面上は全然違うけれども、似ているところがありますよね…。

沖縄は、日本国から離脱して、独立するのでしょうか?
●あまりにも属国隷米姿勢のこの国の矛盾点と抑圧を背負わされた沖縄人が、やむにやまれぬ思いで独立志向の狼煙をあげたのは、ある意味では必然でありましょう。可能性は高くはないと思いますが、政府やヤマトの世論が対応を誤れば “内戦” か?ということも視野に入ってくるんですけれども、ネット右翼の人らが 「中国が陰から仕掛けている」 等と言っております。でも、そうじゃないだろ。沖縄人の、理不尽な抑圧に対する憤怒の無量さから湧き出てきたものと見ます。最後の手段として、最早それしかないという絶望的な現実に立ち上がったのではないか? 本当に独立を目指すのならゴールは国連での承認でしょ。沖縄人は世界各国に「沖縄の独立」に理解と支援を求めるハズで、もちろん中国にも支援を求めるでしょう。そういうふうに考えたら、ネット右翼の人らが言うのは逆でしょうね。それに、ネット右翼が何と主張しようとも沖縄はかつて「琉球王国」という別の国であったのは紛れもない歴史的事実です。日本は単一民族の1つの国などというのは為政者が国民にそう思わさせていただけの幻想であったことが浮き彫りになりました。いやはや、大変なことになってきましたね…。どうなるんでしょうかねえ。


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これは意外! 最低気温も、最高気温もベスト10を北海道が占める。
本日は、2013年5月27日であります。(日が変わったので28日になりましたが…)

●今日のエントリーは、気象庁ホームページ から4枚の図表や画像を借用させていただいております。気象庁は国土交通省に属していて気象や海象や地震の観測をしていますが、観測には沢山のおカネがかかります。最新の観測機器は大変高価ですし、観測データを集計し解析するコンピューターも高価です。その運用にもカネが要りましょう。気象衛星を打ち上げるにも莫大なカネが必要です。で、毎年の気象庁の予算は600~700億円となっております。

気象庁関係の年度ごとの予算額】 を過去10年に渡りさかのぼって調べてみました。これは予算決定額でありますが、たいていは補正予算が組まれるから、実際には若干これよりも多くなっております。

   平成24年度  588億8400万円     平成19年  686億9400万円
   平成23年度  590億3500万円     平成18年  688億9800万円
   平成22年度  619億8900万円     平成17年  708億0200万円
   平成21年度  733億1600万円     平成16年  719億1800万円
   平成20年度  676億2600万円     平成15年  727億7500万円


●「この社会 あなたの税が いきている」というのは税務署や、役場税務課から送りつけてくる税金の請求書の封筒に麗々しく書かれている文句であります。税金を納めるのは美徳だと言わんばかりの、国民に喜んで税金を差し出させるためのキャッチコピーであります。この文句だれが考えたのか? 国民納税者をバカにしたようなキャッチコピーです。「シロアリが あなたの税に たかっている」と税金請求書の封筒を印刷し直す必要があります。けっして言い過ぎではありません。それが実態でありましょう。 ほれほれ、次のYouTube動画をご覧なされい。
YouTube動画 「野田佳彦議員の街頭演説(修正版)」
「消費税1%分は2兆5000億円です。12兆5000億円ということは消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に天下り法人がぶら下がってるんです。シロアリがたかっているんです。それなのにシロアリ退治をしないで、今度は消費税を引き上げるんですか?」
とても高貴で偉い人が「シロアリがたかっているんです」と言っております。このお方、たしか総理大臣をしていませんでしたか? そんなエライ人が言うのですから、やはり「シロアリが あなたの税に たかっている」とキャチコピーを変えたほうがいいでしょう。それにしても、イギリスで始まったというマニュフェストは、極東の日本で終わりましたね…。どの政党もマニュフェストという言葉を言わなくなりました。

●たとえば莫大な税金あるいは税金に準じるお金が流し込まれて、キツネやタヌキしか通らない道路がしばしば問題になります。わが淡路島の南部山岳地帯北側すそ野にもそんな道があります。淡路島では70年以上前にキツネは絶滅しているみたいですが、タヌキや、イノシシ、シカがその道路を通っております。人は(車は)1時間に1台通るかどうか? というしろものです。2桁国道並の立派な道路ですが誰も通りません。ムダです。税金をドブに捨てたも同然です。その道路が経済効果をもたらすとはとても思えません。ま、この道路についてはムダであることを立証すべく、いま独自に通行量調査をやっているところなんですが、そのうち記事にしたいと存じます。

流し込んだ税金の費用対効果が十分にあれば、まことに結構なものなんですけれども、利用者が全くいない、だれも活用しないということになれば税金のムダだと批判されてもしかたないでしょう。逆にしっかりと活用され多くの国民に利用されれば文句が付けられないわけです。で、気象庁に流し込まれる年700億円前後の莫大な税金が、ムダにならず、国民の命や財産を護るための防災上の基礎データとして大いに活用されているか?でありますが、わたくしは、活用されていると見ております。むしろ、気象庁の予算が少ないので、増額が必要だと思います。 気象庁はリストラでほとんどの測候所を廃止しました。測候所が無人になって露場(ろじょう)が草ぼうぼう、観測環境の劣化が目だっております。観測環境の劣化で観測データの信頼性が揺らいでいます。アメダス観測所の環境もひどいものです。露場が狭すぎるし周囲の環境がまずいアメダスが多いです…。

●さて、多くの国民が気象庁のHPに毎日しっかりとアクセスして、観測データを閲覧したり、予報を暮らしに役立てたり、注意報や警報の情報によって気象災害から身を守ることができたならば、気象庁の存在意義があるというものです。国民が気象庁のホームページを閲覧すればするほど、気象庁のリリースする気象情報を利用すればするほど、700億円の税金が活用されたということになりましょう…。本日のエントリーでは4枚の図表と画像を借用していて、やや過度の借用という面があるかもしれませんが、国民が汗水流して稼いだお金が原資の700億円の税金がムダにならないようにと、しっかりと活用させていただきます。

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本日5月27日に、最低気温のベスト10と、最高気温のベスト10を北海道のアメダス観測所が大部分を独占するという非常に珍しい現象がおこりました。北海道は高緯度で寒冷地ですから、最低気温のベスト10を独占するのは当たり前というか、日常茶飯事で驚くことではありません。ところが、全国850か所ほどの気温を観測しているアメダスのなかで、最高気温のベスト10を寒冷地の北海道が独占して、なんでやろか? へえーっ? てな感じです。

2013年5月27日 日最低気温の低い方からベスト10
2013年5月27日 日最低気温 低い方から10傑
↑ 気象庁HP 今日の全国観測値ランキング から借用しましたが、図表の一部分をカットしています。

●これは別に不思議ではありません。日最低気温のベスト10は常に北海道の独壇場であります。津軽海峡以南の府県がこの欄になかなか食い込めません。府県では北海道の低温記録には太刀打ちできません。かろうじて食い込めるのは東北地方北部と長野県です。本日4位に食い込んでいる岩手県・藪川は本州で一番寒いところで、アメダスとしては-27.6度の記録ですが、アメダス以前の区内観測所時代には-35度を記録しています。あとしばしば食い込んでくるのが長野県・菅平で、-29.2度のアメダス記録としては本州島の最低記録です。 (ただし富士山の-38度は除く。これは南極昭和基地みたいな特殊なところです) あと本州島で寒いのは 栃木県・奥日光戦場ヶ原 と尾瀬沼で、共に-30度まで行くといわれています。『低温科学』2012.vol.70の11ページに、尾瀬沼で-31度と記載があります。東京電力の観測所か? 南の府県でも以上挙げたところならば、北海道の低温記録にかなり太刀打ちできましょう。地球温暖化の協奏曲を鎮めるために、低温記録更新が望まれます。戦場ヶ原と尾瀬沼に気象庁のアメダスを設置するべきであります。

 
2013年5月27日 日最高気温の高い方からベスト10
2013年5月27日 日最高気温 高い方から10傑
↑ 気象庁HP 今日の全国観測値ランキング から借用しましたが、図表の一部分をカットしています。

●面白いのは、最高気温のベスト10も北海道が多数を占めています。意外であります。最低気温も最高気温もベスト10を北海道が独占しているということは、北海道の日較差が非常に大きいことを意味していて、ざーっと調べると日較差20~25度に達するアメダスが旧十勝支庁と旧網走支庁に大量に出ています。朝はストーブを焚かねば寒いし、昼はクーラーが要りそうな暑さでありますが、帯広の午後2時の観測データは気温は30.7度ですが湿度がわずか32パーセントです。この湿度ではカラッとした暑さで、凌ぎやすいでしょう。この湿度ではそう暑くは感じないと思います。


2013年5月27日14時 アメダス気温分布
2013年5月27日14時 アメダス気温分布
↑ 気象庁HP アメダスの頁 から借用しました。

●この気温分布をみると、例えば、四国や九州では太平洋側よりも瀬戸内側や玄界灘の側の方が気温が高くなっています。また、近畿地方でもなんとなく日本海側が気温が高いです。東北南部あたりでもしかりです。あまり強くはないですがフェーン現象が起こっているのかな? という推定ができそうです。

北海道内陸部で気温30度超の赤色が出現していますが、 ①大気の下層から中層・高層まで温まっていて大気が安定しているところに、 ②比較的風が弱く、 ③夏至が近付いて日射が非常に強く、 ④緯度が高いため、日の出から日の入りの日長が南の地方よりも長く、 ⑤日高山脈と大雪山系越えの西風がフェーン現象を起こしたためではないか? と見ます。 (違っていたらゴメンなさい)

ですが、何で北海道の方が、南の本州島や九州島よりも気温が高いんやろか? 妙だな、と思ったのですけれども、衛星画像をチェックしたらすぐに理由がわかりました。なんのことはない、関東以西(以南)は雲が出ているんですね。雨は降ってはいないんですが、曇っているので気温の上がり方が鈍かったのです。関東以西でもし晴れていたら、35度超の猛暑日があちこちで出現して、たとえ北海道で異例の暑さになったとしても、ベスト10にはそう簡単には食い込めなかったであろうかと思います…。

2013年5月27日14時 気象衛星の可視光画像2013年5月27日14時 衛星可視画像↑ 気象庁HP 気象衛星の頁 から借用しました。

ブログの弱点は査読者がいないこと…。 では査読者がおればいいのか? (その1)
●1つ前のエントリー シャクナゲの話題は終わらない…。『夏の思い出』に歌われたシャクナゲ色とは? に対して K さんからメールにて、次のようなコメントをいただきました。K さんの許可をいただきましたので、メールの一部を転載します。

K さんから頂戴したメールの一部
重箱の隅をつつくようですが…
山のきのこさんのファンクラブ(会員は私だけですが)でインターネットを立ち上げるたびにこっそりとお邪魔をし、挨拶もせずに抜け出してきております。さて「夏の思い出」ですが、文部省唱歌には入っていないのではないでしょうか。確かに教科書にも載っており、多数の知るところの有名な曲ではあります。10年前まで、**に関わる仕事をしていたので、些細なことに気が行ってしまう職業病みたいなものですので、病気ならば…との寛容さでお願いします。神仏でのツッコミといい、馬鹿さ加減は自己嫌悪に陥るほどです。


謝辞】 『夏の思い出』は文部省唱歌ではない、というご指摘でありますが、資料に当たり調査しましたところ、全くその通りであります。私の認識誤りでありました。意図せざる思わぬ誤謬を指摘くださり、謝意を表します。

訂正の挿入追記
ある読者から頂戴したメールで、 『夏の思い出』 が 「文部省唱歌」 あるいは 「唱歌」 と記述したのは明白な誤謬であることが判明しました。適当な言い替え語句が見当たらないので、当該箇所に打ち消し横線を引いておく、という処置のみにします。

『三省堂大辞林』によると、文部省唱歌とは、
「1910(明治43)~41年(昭和16)までの、国定音楽教科書におさめられている唱歌」
『Wikipedia』の「文部省唱歌」の説明によると、
「1910年(明治43年)の『尋常小学読本唱歌』から1944年(昭和19年)の『高等科音楽一』までの教科書に掲載された楽曲。1910年代から尋常小学校で教えられた」
また、唱歌とはWikipediaによると、「第二次世界大戦前の日本における尋常小学校、高等小学校の教科の一である。現在の音楽にあたる」
これらの文献の記述に誤謬がなければ、「唱歌」というのは戦前・戦中の教科名であります。「文部省唱歌」というのは戦前・戦中の今の音楽にあたる教科の教科書に掲載された楽曲をいうものだと思われます。
一方、『夏の思い出』を作詞した 江間章子 の略歴によると、「昭和24年(1949年)に『夏の思い出』をNHKラジオ歌謡にて発表した」 時系列から言って、楽曲『夏の思い出』が発表されたのは終戦後であります。したがって『夏の思い出』は、戦前にはまだ存在せず、戦前の音楽の教科書に掲載されることは有り得ません。したがって『夏の思い出』が文部省唱歌と記述したのは、明白な誤謬であり、ここに訂正いたします。
なお、愛唱歌という表現は、愛唱する歌という意味であり、“国民の愛唱歌『夏の思い出』” という記述ならば可能であると思われます。


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ブログには、記事の公開前に、誤謬を正してくれる編集者もいなければ、公開の可否をチェックしてくれる査読者もいない…。

●一般論として、世のブログはたいてい1人の執筆者が書いております。なかには何人かの人で輪番制で執筆をするブログも存在していますが、世のブログの大多数は1人での執筆で運営されておりましょう。
執筆者自身が、編集者であり査読者を兼ねている…。
●執筆者が1人でやっているのがブログであります。1人しかいないのであるから、執筆者自身が、どういうブログ作りをするかの企画者であります。そして編集者でもあります。実際の記事を書く執筆者であります。さらには、必要ならば写真も撮りにいくカメラマンであります。必要ならば文献や資料を集めるアシスタントです。記事が執筆できたら、それを掲載していいか誤謬がないかチェックする査読者であります。ゲラ刷りができたならば一番最初に読む読者でもあります。思わぬ誤植(変換ミス)がないかチェックする校正者であります。その記事が素晴らしい記事なのか、つまらない記事なのか評価をくだす批評家でもあります。……と全部1人でこなすのがブログなのです。

●つまり1人5役も、10役もこなす必要があるのです。ブログの記事を執筆する際には、執筆者でありさえすればいいというのでは済まないのです。特に必要なのは批評家の目であり、査読者の厳しいチェックの姿勢でありましょう。たとえ自分自身が書いた記事であっても、一旦自分の手から距離をおいて(心理的に突き放すような気持で)、誤謬がないか、その記事を発表しても大丈夫なのか? 書き直すべき不適切な記述をしていないか? 場合によってはボツにするべきではないか? と厳しくチェックする必要がありましょう…。しかしながら、自分で自分の書いた文章をチェックしたところで、不十分なのです。なぜならば、だれでも自分自身は、無知蒙昧・思い込み・偏見・視野狭窄・単眼的見方などに、囚われてしまっているからです。しかも、それらの呪縛は意外に強力なのです…。

●そのへんの姿勢が甘いブログが、自分も含めて、世の中に多いような気がしています。早い話が、あまりに程度の低い記事を書いたり、明白に間違っている記事を執筆した場合には、恥をかくのです。黙って神妙な顔をしていたら、あの人は賢いのかな?と思ってくれるかもしれないのに、アホウなことを書いたら、自分は馬鹿ですと自分で吹聴しているようなものです。ブログをすることの最大のリスクは恥をかくということでありましょう。

●人間だれでも有限の能力しかありません。専門家といえども、専門分野と隣接分野の知識は深くても、全く専門外のこととなれば我々庶民と大してかわりません。あらゆる人は万能ではないのです。人の世のありとあらゆることに知悉しているわけでもないし、1人何役も出来るものでもないのです。誰でも知らないことは山のようにあります。で、だれでもブログの記事を執筆して誤りを犯すという危険性はありえます。紙媒体の書物・雑誌などでは編集者がおり査読者がおります。そういう他人の目で厳しくチェックされ、もし誤りがあれば正し、問題があれば書き直しを命じられ、発表すべきではないと烙印を押されるとボツです。ある意味では、それは必要なことであり、そうして恥をかくことは回避できます。

ブログの記事を公開する前に、他人の目のチェックが入らないことが、ブログの大きな弱点であります。それは、恥をかくリスクを背負う下地です。また、それがブログというもの自体があまり評価されない大きな要因です。ブログの記事はあまり参考文献にはならないのです。要するに、私も含めて世の中のブログの多くは、記事の執筆が安易でいい加減なのです…。

ま、そういうことを肝に銘じて、自戒といたします。

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ここからは余談
●ところで、K さんは次のように仰っています。「昭和47年、第一次オイルショックというのがありました。そのあおりで、小企業の会社は吹き飛びました。不景気ながら、とりあえず口に糊をせねばと住み込みで働ける、スキー場へ赴きました。そこで知り合ったのが三俣山荘の支配人(オーナーではない)でした。何度か話をするうちにひと夏だけ行きたいと頼み、6月から入山したのです。三俣蓮華岳とは岐阜、富山、長野の3県境のある頂上で黒部川の最初の一滴の始まる源流域です」

●わたくし山のキノコも、むかし、失業して路頭に迷い、首を吊ろうかどうしようかと思案したあげく、とりあえず口に糊をせねばということで、富士山の頂上の山小屋でひと夏だけですが、住み込みでアルバイトしたことがあります。富士山は独立峰だから風が物凄く強く、最大瞬間風速91.0メートル(1966.9.25)という日本記録を保持する山です。アルバイトした夏の終わりに関東沖を台風が通過し、握りこぶし大の石がびゅんびゅん飛ぶ恐ろしい光景を見ました。人生いろいろ、人それぞれですが、案外似たような経験をしているというのは面白いですね…。

●さて、国土地理院 電子国土ポータル から、K さんが昔アルバイトされた三俣山荘がある 三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ) 周辺の地形図を借用させていただきます。三俣蓮華岳は海抜2841.2メートル。北アルプスの盟主槍ヶ岳の北西7.5キロに鎮座しています。

国土地理院サイトより借用

三俣山荘が地形図上にしっかりと記載されていますね。行ったことはありませんが、地形図を読むと、三俣蓮華岳と鷲羽岳(わしばだけ・2924.2メートル)の両ピークを結ぶ稜線の鞍部にありますね。海抜2545メートルの高さにあり、そこは北アルプスの山中にしては小規模ながらも平坦に近いなだらかさのようですね。
三俣山荘公式ホームページ の「山小屋地代訴訟」はなかなか読ませる記事です。山小屋の経営者の、林野庁の理不尽な暴虐に対する怒りと、不撓不屈の反骨精神に大いに共鳴できます。

国土地理院サイトより借用

淡路島にも夏が来た。アメダス南淡で真夏日を観測! 30.4度。
●本日は、2013年5月22日であります。

今日は暑かったですねえ。温度計の水銀柱はタケノコみたいにぐんぐんと伸びました。気象庁の観測によると、本日、気温を観測している全国の850箇所ほどのアメダス観測所で、日最高気温の全国トップは岡山県のアメダス高梁で33.4度でありました。岡山県高梁市(たかはしし)といえば、聞き覚えのある名前ですが、そうそう、吉備国際大学の本店のある町ですねえ。わが南あわじ市に 「地域創生農学部」 などという意味不明の学部を新設して、定年退職したおじいさん名誉教授達を教官に据え付け、学生募集するもはたして定員割れ、その大学は大変失礼ながら偏差値は低く、日本人学生が集まらない穴埋めにか?中国人留学生も2割ほども占め、なによりも、わが南あわじ市がその大学と理解しがたい癒着関係が見受けられ、あれやこれやで14億円か?とみられる市のカネが流し込まれるという不自然さです。市民の福祉や住民サービス、暮らしや保育所小中教育などに使われるべき貴重な公金が不透明にあらぬ方向に流し込まれたのは、住民無視・有権者無視の市行政は言語道断の極みであります。沢山のおカネをもらってホクホク顔であろう商売上手の吉備国際大学の本店があるアメダス岡山県高梁で、33.4度です。沢山のお金を南あわじ市からかすめ盗って嬉しいお祭り騒ぎの熱気のせいで、気温が全国トップなのか? そんなことは、もちろんありませんが、ついそう思ってしまいますね…。


本日、2013年5月22日に、淡路島で今年初の真夏日が出現しました。わが南あわじ市の阿万塩屋の国立淡路青年の家への新入道路入り口付近にあるアメダス南淡で、30.4度です。午後2時25分に観測。なお、島内あと2か所のアメダス観測所の「洲本特別地域気象観測所」と「アメダス郡家」では、今年はまだ真夏日は観測していません。

●5月22日に真夏日出現が、異例に早いのかどうなのか、アメダス南淡の観測統計データを少し調べてみた。ただし、アメダス南淡は10年ほど前に福良から阿万に移転しています。で、10年以上昔にさかのぼっても、観測場所が異なるので、10年以上昔のデータと最近のデータとは連続性がありません。真夏日出現が7月になっている年もありますが、この10年間で、5月中に真夏日が出現した年が4回もあります。よって、本日5月22日に真夏日が観測されましたが、別段に早いわけではありません。

アメダス南淡での、年ごとの、真夏日出現初日
  2004年 6月16日   2009年 5月20日
  2005年 5月31日   2010年 6月29日
  2006年 6月19日   2011年 6月23日
  2007年 5月27日   2012年 7月01日
  2008年 7月04日   2013年 5月22日


なお、気象庁の定義は次の通りです。その言葉の定義が数値でハッキリきめられています。夏になるとニュース等で頻繁に耳にする言葉ですので、その定義をシッカリと覚えておきましょう。

  夏 日 ………… 一日の最高気温が摂氏25℃以上になる日(25.0度~29.9度)
  真夏日 ………… 一日の最高気温が摂氏30℃以上になる日(30.0度~34.9度)
  猛暑日 ………… 一日の最高気温が摂氏35℃以上になる日(35.0度以上)
  熱帯夜 ………… 夕方から翌日の朝までの最低気温が摂氏25℃以上になる夜のこと


2013年5月22日の日最高気温の高い方からのランキング
2013年5月22日 日最高気温ランキング
気象庁ホームページから抜粋借用しました。
日本紅斑熱にご注意! 淡路島南部の山岳地帯は好発地帯。    この地域での死亡例もあり!
やられたあぁぁぁ! てな感じです。
日本紅斑熱(にほんこうはんねつ) という新興感染症があります。1984年に徳島県阿南市から最初の報告がされました。この日本紅斑熱の病原体は日本紅斑熱リケッチアというある種の細菌のようですが、この病原体を媒介するのは節足動物のマダニ類であるとのことです。
そのマダニ類にやられました。たぶん、5月12日にシャクナゲ山でやられた可能性が高いです。しかし、自給自足を目指す菜園畑が淡路島南部の山岳地帯の南斜面にあり、5月14日にジャガイモの土寄せをしました。そのときマダニ類の襲撃を受けた可能性も考えられます。いずれにせよ、淡路島南部の山岳地帯は、日本紅斑熱リケッチアの保菌マダニ類により汚染されています。危険地帯になっております。

●兵庫県立 健康生活科学研究所 健康科学研究センター研究報告第2号 2011 の 『兵庫県における日本紅斑熱リケッチア感染症の発生状況』 によると、兵庫県下で毎年数人の日本紅斑熱患者が発生しているようですが、地域的には淡路島南部が大きなウェイトを占めているようです。
国立感染症研究所 感染症情報センターの月報(Vol.27 p 36-37:2006年2月号)の報告 『淡路島の日本紅斑熱死亡例について』 によると、「淡路島南部の論鶴羽山系は、Rickettsia japonica の好発地域の一つであり、例年夏季に発生が報告されている」 とか 「日本紅斑熱も2001年淡路島において初の死亡例が報告されて以降、死亡例の報告がある」 との記述がみえます。 本報告では2005年に死亡した77歳男性の事例を述べていますが、「生活歴では、自宅の畑には出ていたが、特に山林には出入りしていないとのことであった」 との記述から別に山に入らなくても危険性がありそうです。それと高齢者の場合は色々な疾患を抱え込んでいるし、免疫力が低下していたり、合併症を起こしやすかったり、とりわけ危険性が高まることが窺えます。

要するに、淡路島南部、特に柏原ー諭鶴羽山系の山中は危険地帯じゃあああ!

南あわじ市も、日本紅斑熱にご注意! と呼びかけています。

●わたくし山のきのこは、多分シャクナゲ山でダ二類にやられたわけですが、マダニ類であることはほぼ確実です。食いついたダニをルーペで拡大し、良く観察し、図鑑等の文献の図版と照合して素人なりにマダニ類と同定しました。ただし、マダニというのは属名であって種名ではありません。正確には、そのダニを捕獲して標本にし、ダニ類の分類研究をしている専門家の同定を仰がなければ、正確なる種名までは分からないです。

●ダニにやられた経緯ですが、なんか、手がもぞもぞと何かが這っているような違和感がしたのは5月15日でした。その、「もぞもぞ感」 の原因がダニだと分かったのは17日になってからです。ダニは1ミリあるかなしかの小さなものです。最初は分かりませんでした。ダニに噛みつかれて急激に腫れてきたので、またやられたなと気付いたのです。ルーペでダニが噛みついているのを確認しました。(実は、毎年2~3回やられています。初めてじゃありません) わたくしは非常に暑がりで、1年中冬だったらいいのになあと願っておるんですが、要するに体質的に暑がりで汗かきで、冬でも少し動くと汗をかき、おそらく体から炭酸ガスを良く出しているのでしょう。それで蚊とかダニに大変に喜ばれ、標的にされているのであろうかと思われます…。(笑)


●ところで、実は、5月12日のシャクナゲ山でダニに襲われたのか、5月14日の山の畑でダニに取りつかれたのかは、全く不明です。と申すのは、経験的に言えるのですが、山に入って即その日のうちにダニに噛まれる場合もあれば、何日も経ってからダニに噛まれる場合もあるからなんです。後者の場合は、とりあえずダニが衣服に付着した状態で山から帰宅し、衣服から身体に取りついて噛むまでに時間がかかるということでありましょう。

↓ 痛々しく腫れ上がった山のきのこの右手(手の甲)(18日正午の状態)
腫れあがった右手
↓ こちらは難を逃れた左手
正常な左手
↑ 上段の写真がダニにやられた “証拠写真” であります。しかし、右手がやられたので左手でカメラを操作せざるを得なく、刺咬して皮膚に食い込んでいるダ二は小さく、かなりの接写をしなければならず、左手では写真が撮れませんでした。刺咬している場所も小指の付け根で、小指と薬指との間です。そもそも写真が撮りにくい部位であります。なお、カメラ自体が右手で操作するようにシャッターボタンなどが配列されています。もし、左手で操作できるカメラであれば、わたくしはかなりのところまで左利きなのでいけたでしょう。(右手が腫れあがって痛くて箸が持てないので、左手でごはんを食べています。ほぼ両利きなので右手がつかえないときは便利なのです) 
下段の写真は健全な左手です。上段の写真だけでは肥満児の手(手の甲)じゃねえのかという疑惑も生じるので、比較するための写真であります。


↓かかりつけの病院で処方された有難そうな薬
処方された薬
●ダニにやられた場合、人によりその症状にはかなりの個人差があるみたいです。わたくしの場合にはアレルギー反応が強く出るのか、相当に腫れ上がります。それでそのようなアレルギーを抑える薬と、それから抗生物質(ミノマイシン)が処方されました。その後、薬石卓効あり、20日早朝には腫れはかなり収束しました。また、日本紅斑熱の症状の 「高熱と赤斑」 も出ていないので、無事だったようです。小難で済み感謝再拝であります。

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さて、シャクナゲ観察会には日本紅斑熱を罹患するリスクがあることが判明しましたが、では、来年のシャクナゲ観察会は中止なのか? その回答は次の通りです。

●北関東の奥に屏風のように聳立する 谷川岳 という名峰があります。岳人や山の好きな人の間では魔の山としてその山名を知らぬ人はいません。海抜1963メートルとそれほどの高度ではないのですけれども、一ノ倉沢など岩壁がそそり立ち、この岩壁に挑む多くの登山家やロッククライマーの命を飲み込んでいます。画像検索)谷川岳遭難慰霊碑 (Google画像検索) をみると、谷川岳で遭難死した何百人もの名が刻まれています。1つの山での遭難者数としては谷川岳は日本一どころか世界一であります。これは日本のロッククライミングの草創期から興隆期にかけて、この山がロッククライミングの道場であり、ここが日本一の岩壁登攀のメッカであるので、ロッククライマーたちが競争して挑戦した事情があるから、他山よりも遭難死者数が突出しています。近年では昔ほどの遭難者は発生していないのですが、非常に危険な山であることは間違いないです。

では、山というのは非常に危険な面があるから、登山などやめてしまえ、というふうに社会というか人々が動くか? というと決してそうではありません。たとえば、日本を代表する山岳会の 公益社団法人 日本山岳会 のホームページのどこを見ても 「登山には非常に危険が伴うから、もう登山など自粛しましょう」 などとは全く言っておりません。それから、管内に危険な山として知られる剣岳(2998メートル)をかかえて、遭難者の救助活動におおわらわの 富山県警察 のホームページを見ても、「登山は遭難事故を起こして非常に危険であるし、迷惑千万でもあるから、もう登山など止めてしまえ」 などとは決して言っておりません。ヒトというものは、社会というものは、それが大きな危険性を内包し、危険であればあるほど、更に高度な安全策を構築して挑戦するものなのです…。



世に盗人の種は尽くまじ、ブログのネタも尽くまじ。
●「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」 とは希代の大盗賊として天下に名を馳せた石川五右衛門の辞世の句であります。石川五右衛門が一族郎党とともに厳罰に処せられたときの句でありますが、この世から石川家が消滅しようとも、浜辺の幾万とも億とも無数にある砂粒が消滅しようとも、つまり取り尽くせないほど無数に存在するものが取り尽くせたとしても、世の中から、泥棒をはたらく材料はそれ以上に存在する。沢山ある。いたるところに泥棒をはたらくチャンスは存在し、盗む “ブツ” はそこらへんどこにでも転がっている。それは浜の真砂(まさご)よりも沢山あるぐらいだ。したがって世の中から泥棒の種は消え去ることは、けっしてないのだ。泥棒一族の石川家が絶滅しても、新たな泥棒集団はウンカのごとく湧いてくる、世の中から泥棒がいなくなることはないのだよ。あはははは。という意味でありましょう。

●「青年よ、独立せよ。大会社にあこがれるな。商売はいくらでもある。仕事はどこにでもある」という名言を吐いたのは、阪急グループ創業者である小林一三であります。山梨県出身の大実業家であり、政治家でもありました。Wikipedia 小林 一三(こばやし いちぞう)参照。世の中、どんなに景気が悪かろうが、消費が落ち込もうが、不況のどん底であろうが、アイデアを出し創意工夫をし努力し挑戦さえしたならば、商売の種はどこにでもあるし、いくらでも転がっている。実は仕事が無いなどということは無いのである。実は不況こそが起業の絶好のチャンスなんだよ。ビジネスチャンスはいたるところに転がっているんだよ。と言っているのでしょうけれども、ま、これは小林一三ほどの大実業家であるからこそ吐けた言葉かもしれません…。

●これらの、希代の大盗賊の石川五右衛門も、不世出の大事業家も、言っていることは全く同じです。泥棒のタネはいくらでもあるというのも、商売のタネはいくらでもあるというのも、ほとんど同じ意味でありましょう。違いは、反社会的な泥棒と言う裏稼業(虚業)か、表稼業(実業)かの違いだけで、世間の評価の方向が逆のベクトルを向いているだけであります。それは、それほど本質的な違いではなく、貸借対照表に資産の部と負債の部とがあるのと同じようなものなのです。我々のようなしがない庶民では、なかなか、そういうふうには思えないのですけれども、実は何事においても物事のネタというものはいくらでも、どこにでも、沢山あるということでありましょう…。

●さて、あまり親しいわけでも、付き合いが深いわけでもないが、ある人から 「おまはん、ブログをやっているけど、そろそろネタ切れ、書くことが無いよなるやろう」 などと言われました。で、すこしおこがましく尊大になってしまうけれども、上述の石川五右衛門や小林一三の名言を借りて、そいつに返す言葉としたい。

「ネタが無くなる」 などとアホなこと言うな。日々毎日、次々に自然現象は起こりますし、社会でも毎日何らかの事件や事象がわんさかと無数に起こります。世の中にネタは浜の真砂のようにあるのですよ。書く材料がなくなるなどということは絶対に有り得ません。たとえば新聞はそれらを追いかけています。記事の材料は無数にありボツになる原稿のほうが多いです。“昨日は何も起こらなかったので報道することが何もございません” と白紙の新聞が発行されることは絶対にありえません。仮にもし、本当に何もなかったならば、“何も無かったこと自体が特筆すべき事件” であります。世の中なにも起こらず穏やかで凪のような良い1日でした、という紙面にすればいいのです。ブログでも同じです。ブログで書く材料・ネタ・テーマはそこらへんいたる所に、沢山転がっています。ネタはどこにでも、いくらでもあるのです。ブログをすることがアホらしくなって止めるとか、多忙になって継続が困難になるということはあり得ましょうが、書く材料・ネタが尽きるなどという理由によって、ブログを止める、あるいは停止に追い込まれるということは、絶対にありえません…。

……と、ここまで書いて一服のコーヒーを呑んでいると、「こんにちわ」と声がするので玄関に出たらランクルさんです。また、ランクルさんからモズクをいただきました。瀬戸内海産の高品質の天然モズクであります。いつも、ありがとうございます。で、ブログの記事を書くネタが転がり込んだ格好です。グッドタイミング! 何でも記事の材料になります。何を書いてもいいんです。公序良俗に反したり、極端な誹謗中傷、極端な事実無根の虚妄説でない限り、明白に著作権法抵触でない限り、何を書いても自由なんです。やっぱりネタはどこにでも転がっています。


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自給自足のすすめ、採集自足のすすめ、モズクを採りに行きましょう
瀬戸内海は、放射能汚染されていませんから、ランクルさんから戴いたモズクは安心して食せます。まずモズクをよく観察してから、三杯酢で戴きたいと思います。コクモンジのお酒のサカナにはとてもいいです。ところでコクモンジのお酒は見事失敗です。酢みたいなものになりました…。アルコールが出来なかったから酒税法違反をまぬがれました。(未遂罪に当たるかもしれないけど。)

国民を護らないこの国の政府
ちょっと話題はそれるのですが、ハッキリ言って、この国の権力者たちは国民の生命・健康・人権・財産など護るハラが全くありません。主権者が誰であるか全くわきまえていません。申すまでもなく主権者は国民です。国会議員でもなければ官僚でもありません。「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」 と現行憲法前文に国民主権を高らかに謳っております。政治家は正当な選挙で選ばれたとしても、国民から信託をうけた代表者なのであって、第一義的には主権者はあくまでも国民なのです。まして、官僚が主権者などとは憲法のどこにも書いてありません。官僚はどんなに優秀であっても正当な選挙で主権者から信託を受けた存在では全くありません。官僚は事務員でしかありません。せいぜい高級事務員というところか? 

ところが、国会で承認される法律の8割前後は内閣法制局が法案の草稿を書いています。各省庁から内閣法制局に出向している高級事務員が法律を作っています。国会法制局が作る議員立法はわずか2割程度しかありません。よく見れば、その2割の議員立法だって実質は議員立法ではないケースがかなりあります。議員立法という形で法案を上提するほうが法律を作りやすい事情があるみたいです。憲法第41条に、「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」とハッキリ明記されているにもかかわらず、行政府に属する事務員がほとんどの法律を作って、主権者である我々国民を規制・監督・監視・支配・束縛・抑圧しておるんです。国民有権者1億人が国会に行って議論する直接民主主義は現実には無理だから、選挙で代表を選ばざるをえないにしても、その代表は法律を作るのでは全くなく、行政府の事務員が作った法律をただ認証しているだけです。これでは主権者たる国民は浮かばれません。ええように、やられるだけです。小沢一郎さんが「立法権を国民に取り戻す」と言っているのはこの事なんですが、これが理解できずに、総務省や文部科学省に首根っこを押さえつけられている新聞・テレビのプロパガンダやネガティブキャンペーンに簡単に乗せられてしまう有権者が7~8割もおるのでは、どうにもなりませんですな…。

主権者ではない者どもが、主権者である国民に牙をむいて歯向かっています。主権者の権利を蹂躙し、主権者の健康を脅かし、主権者の財産を簒奪しています。厚労省や文部科学省が、以前の基準では低レベル放射性廃棄物に当たる汚染レベルの食品の流通を、容認あるいは推進しています。主権者に晩発性放射線障害の発生実験を強いているようにさえ見えます。ようするに、この国の支配者どもは戦時中に人体実験をやった関東軍防疫給水部、別名、あの悪名高き731部隊となんら変わらないということでしょ。加担する御用学者らはさしづめ現代の石井四郎なのでしょうかねえ?

自分の身は自分で護るしかない
もはや、この国では、個人個人の自助努力・自己救済でしか自分の身を護れないことがハッキリしました。そういう認識・前提において、自分の食べる物は自分で作るか、あるいは採取するということが、生き残るための1つの戦略となってきましょう。さいわい、瀬戸内海には放射能汚染はほとんど及んでいないようですから、皆さま、磯が引いたらモズクを採りにいきましょう! モズクの採取のやり方はランクルさんに教えてもらいましょう。
 ランクルさんが運営しているサイト 「みはり番・淡路島」

去年の6月にも、モズクを頂いています。2012-06-06の記事
  
まず、モズクをよく観察します。違うものを採らないように…
●ランクルさんから頂戴したモズクでありますが、食べる前にまず観察をしました。直径19.5センチのお皿に水をはって、モズクを浸してみた。磯でモズクが自生している状態の再現実験であります。

実を言うと、モズクの標本を作ろうとしました。標本には腊葉標本(さくようひょうほん)と、液浸(えきしん)標本があるけれども、腊葉標本(押し花と考えてよろしい)を作ろうとしましたが、モズクを脱水乾燥するために、モズクを吸い取り紙で挟んで上に置く重しが重すぎて、モズクの組織を潰してしまったのであります。モズクの乾燥押し葉標本ならぬ、“モズクのせんべい” みたいなものが出来てしまったのであります。

ま、失敗は成功の元、ふつう100の失敗の中から1の成功がでる、成功の歩留まりは1パーセント以下。失敗は成功の元というのはウソで、世の中失敗の連続で終わることが多いのです。こんどモズクを戴くことがあったら、再度標本作りに挑戦、もし100が1成功した暁には、その標本を額に入れてランクルさんに進呈いたします。もちろん、このブログにその写真を発表します。

南あわじ市津井産 モズク

モズク 拡大写真
● ↑とりあえず、モズクの生品の観察です。肉眼で見える範囲の観察です。押し入れ(?)から顕微鏡を出してきて胞子などのミクロ観察もすれば更に宜しいのでしょうが、じゃまくさいので、とりあえずマクロ観察です。上側写真に写っているモズクは左右の長さが15センチです。下側写真は、上写真右下部分をクローズアップしたものです。

観察結果】 大潮で磯がよく引き、潮間帯下部あるいは最下部まで海面が下がって、タイドプール(磯にできた潮だまり、小さな池)の海水のなかで、モズクがゆらゆらと岩にくっついています。上の写真はその状態の再現実験です。

1、根もとの石づき、すなわち茎の基部は1つというか1箇所である。

2、その基部から、3~4本の茎(主幹)が出ている。叢生しているという感じである。
  ただし、写真以外のものを観察すると、1本だけの茎の個体も多い。

3、その主幹から側枝が沢山でているし、側枝が更に分岐して枝をだしている。
  しかし、どれが主幹なのか側枝なのか判然としないことが多い。

4、そのように分岐に分岐を重ねて、モズクの体全体はぎやかに繁茂している。
  海中でゆらゆらと水流にたゆたう様子は、仙人のひげのように見える。

5、モズクの体は非常に細く、茎の基部では太さ2~3ミリあるかもしれないが、
  枝の方では1ミリあるかなしかである。全体の長さは基部から先端までは写真の
  個体では10センチほど。大きなものでは20センチあるかもしれない。

6、モズクは体全体に強いぬめりがある。ぬめりがあるので掴みにくい。ウナギの
  ように掴みにくい。

7、モズクの基部ならば、ぬめりが少なく掴むことができる。

8、モズクの体は非常に柔らかい。潰れやすく、溶けやすい。

9、モズクの色は、黒っぽい茶色、茶褐色あるいは黒褐色である。



淡路島のホンシャクナゲの写真ギャラリー
淡路島のホンシャクナゲの写真ギャラリー4枚を掲上します。ロクな写真がないので、4枚しかございません。(1枚追加した)

●長(た)けたイタドリです。淡路島では誰もイタドリを採らないので、路傍の雑草であります。高知県の人が見たら 「勿体ない」 と言うにちがいありません。淡路島は歴史的には徳島藩(阿波藩)の統治下にあったから、徳島県とは繋がりが深いのは当然でありますが、高知県とも人的交流がけっこうあります。私の実の兄弟は高知県の学校を卒業していますし、私の家の前で商売をしている人は高知県から南あわじ市に移住してきました。高知県から淡路に嫁に来たという人も結構おります。このように南あわじ市は高知県との繋がりが深いのです。それで、高知県の食文化がじわじわと伝播浸透してきて、やがてイタドリが兵庫県レッドデータブックでCランクの貴重植物になるかも? その選定理由は “観賞用採取” ではなく “食用採取” なのか? こりゃあ、選定理由を新設する必要がありそうですね…。
長(た)けたイタドリ

● ↓の写真は、別に珍しい物ではありませんが、ヒトツバです。なぜ写真を撮ったかと申すと、胞子葉の茶色い様子がシャクナゲの葉の裏側に似ているからです。淡路島にあるホンシャクナゲは葉の裏の毛が少ないのですが、九州地方と、四国西部、四国東部でも海抜の高いところ、紀伊半島の大峰山系の高所に分布するツクシシャクナゲは、葉の裏に赤褐色の毛が密生します。その色はこのヒトツバの胞子葉の茶色い色に似ております。シャクナゲ気違い病膏肓(やまいこうこう)に入ると、何を見てもシャクナゲに見えてくるのは不思議です。熱心な信者が壁のシミを見ても、神仏の降臨に見えてくるのと同じようなものでしょうか? 「ヒトツバ」 はWikipediaを参照のこと
ヒトツバ

●こちらは普通の桃色のホンシャクナゲの花であります。シャクナゲは樹林の生い茂るなかに生育する低木でありますから、日蔭あるいは半日蔭の薄暗い中にあります。写真が撮りづらいのですが、なんとか見られる1枚が撮れました。写真の個体は若干桃色が濃い目であります。個体によって花の色の濃淡はかなり幅があります。桃色花のホンシャクナゲ

●こちらは際立って白い花のホンシャクナゲです。しかし、たぶん白花品そのものではないと思います。もともと桃色が非常に薄い花の個体が、満開後の花の色の褪色によって、ほとんど白になるまで褪色したものであろうと思います。良く見ると、かすかに桃色の痕跡が見られます。けれども、白花品そのものではなくても、白花に極めて近いほど色の薄い花であることは間違いないと思います。淡路島の狭い自生地の範囲でも、良く調べれば、色々な変わり種が出てきそうな感じがしています。徹底的な自生全個体の調査が必要です…。やはりシャクナゲ気違い病膏肓でありましょう。
白花品に近いホンシャクナゲ

● ↓ご覧の通り、表年には豪華な咲きっぷりです。枝の先という先にはほとんど花がついています。しかしながら、この樹には来年はほとんど花が咲かないでしょう。それは、今年の花が終わると果実が出来ますが、果実が出来た場合には新しい枝が出てきません。もし新しい枝が花がらの横から出たとしても、養分が果実に取られますから、新しい枝の生育がよくありません。来年の花はその新しい枝の先に出来るのですが、その新しい枝が出ないか、出ても充実していないので、来年の花はダメということになるのです。すなわち、シャクナゲは自然放任しておくと隔年開花の傾向が非常に強い花木なのであります…。
表年のシャクナゲ


淡路島自生のシャクナゲ観察会は、無事に終了した。
本日は、2013年5月12日(日曜日)であります。

●今日は、淡路島に自生するホンシャクナゲの観察会を、淡路島南部の山岳地帯でとりおこないましたところ、なんと9人もの参加者があり、人跡も希なる山中が大いに賑わいました。淡路島南部の山岳地帯は、シカやイノシシの棲息密度は兵庫県のトップの地域で、単独行でそろっと来た場合には、ふつう5頭以上のシカと遭遇するのですけれども、しかしながら本日は大勢のヒトの気配にビックリしたのでありましょう。おそらく樹林の奥の方に隠れてしまい、ただの1頭のシカとも遭遇することはありませんでした…。

●残念ながら、シャクナゲは満開のピークを少し過ぎているという印象が否めませんでした。シャクナゲの花は満開を通り過ぎると急速に褪色(色あせる)する性質があり、白っぽい花の個体が多かったです。ただ、開花の程度には個体によってかなりの早晩があり、まだ蕾の花を含めて濃色のあでやかな個体もみられました。写真は、ピントも合わず上手く撮れなかったので、掲上する写真がほとんどありません。どうやら、そろそろ新しいカメラを買う必要がありそうです…。シャクナゲ観察会の参加者は男性が4人、女性が5人でありました。みなそう若くはないのにもかかわらず、達者なことには舌を巻かされるほどで、近年は中高年の元気さと、それと対比的に若い人たちの活力の不足が目だっております。


謝辞
●拙ブログは、ネット空間の僻遠の地で、ほとんど最果ての地で、ひっそりと、こっそりと、細々と書いておるんですけれども、参加者のうち何人かは拙ブログを覗いてくださっていることが判明。で、この場を借りて謝礼を申したいと存じます。本日は、多数、ご参加くださいましてありがとうございました。おかげをもちまして盛大なるシャクナゲ観察会(お花見)とすることができました。また、参加者各自が安全登山に細心の注意を払ってくださり、事故も怪我もなく、無事に観察会を納めることができました。ご協力ありがとうございました。さぞお疲れが出たこととは存じますが、また、来年も宜しくお願いします。

「深山の麗花」とか「花木の女王」とか称されるだけあって花は綺麗なのであるが、カメラの調子が悪く(故障か?)上手く撮れません。撮り方がマズイのではなく、本当にカメラの調子が良くないのです。早く捨てて、サラを買いなさいということか?
上手く撮れない写真

なんと京都からの参加者があったのにはビックリです。ただし、淡路島の出身者ではあります。その方は、長野県・白馬岳(標高2932メートル)のスキー場で働いた経験もあるという本格派の山男で、登山用品のコッフェルでミネラルウォーターのお湯を沸かし、ドリップ式のコーヒーを山中で淹(い)れてくださったのには、ビックリしました。感謝感激、ごちそうさまでした。
登山道を下山するお花見客

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食文化が伝播しているのか?
●1つ前のエントリー 路傍の雑草も食文化しだいで、高値の野菜 で、道端に生える雑草や、畑に生える害草であっても、その地方の食文化しだいでは価値ある値の張る野菜になり、高知県におけるイタドリの珍重を話題にいたしました。本日のシャクナゲ観察会に参加くださった徳島県の海部郡日和佐町から淡路島に移住してきた奥様が言うには、徳島市から南の方にいく道路沿いの店でイタドリを売っているとのことです。どこだろうか? ネットで色々検索すると情報が得られるのではないかと思ったのですが、それは見つかりませんでした。ところが、別の情報としてイタドリを販売している徳島県の業者が発見できました。 徳島県三好郡井川町のシンプルライフ有限会社様の運営されている 「山菜屋.COM」 で、徳島県産の天然イタドリが販売されています。事前注文制で、山菜の生育を勘案しながら、朝取り即日クール便で全国発送する通信販売のようです。今年2013年のイタドリ販売は既に終了しているようですが、日本列島全体から見たらかなり南の地方の徳島県に、山菜通信販売する業者があるというのは驚きです。山菜と申せば、雪国や北日本が本場です。新潟県や山形県には山菜の通信販売する業者がたくさんあります。太平洋側の暖地の地方でも山菜通信販売業が成り立つというのにはビックリです。

●しかしながら、ちょっと考えたら、それはそうです。暖地でも、雪国や北日本のように山菜の種類の豊富さはありませんが、しかし、ウド、ワラビ、ゼンマイ、タラ、フキ、などの代表的かつ人気の高い山菜は分布しています。もちろん淡路島にも分布します。暖地の住民も山菜が大好物の人々は大勢います。で、山菜を売って商売をしようとするとき、雪国や北日本の業者よりも決定的に有利なことは、1か月~2か月早く商売が出来ることでしょうか。サクラの開花が早いのと全く同じでありましょう。

●桜のソメイヨシノの開花前線は、5月12日現在、北海道渡島半島から札幌の間を北上中と推定されます。札幌での開花はまだ です。今年のソメイヨシノの開花最早は福岡と宮崎の3月13日でした。今年は日本列島南部で平年よりも10日早く、北日本では逆に平年より10日遅くなったということがあるにしても、ソメイヨシノ前線の北上に完全に2か月もかかりました。ソメイヨシノ前線の終着点は室蘭です。札幌よりも南に位置しますが平年値で3日遅れます。ソメイヨシノ開花前線の日本列島縦断に、過去にちょっと前例がないような完全に2か月超が確定的になりました。なお、北海道の道北や道東はエゾヤマザクラで観測しているので、ソメイヨシノと一緒くたに論じることはできません。

3行追記】5月13日に札幌でソメイヨシノが開花しました。平年より10日遅いです。札幌での観測史上の最晩の5月14日(1980年)よりも遅れるか、全国の気象ファンが固唾を呑んで札幌管区気象台の発表を待っていましたが、記録更新はなりませんでした。あと残るは室蘭のみです。(ただしソメイヨシノでは)

山菜の取り頃前線の北上は、観測する機関はないので不明ではありますが、ソメイヨシノ開花前線と同等と考えてほぼ間違いないでしょう。例えばソメイヨシノの開花とワラビの一斉出芽はほぼ一致しています。やはり、どのように考えても徳島県の山菜業者は雪国や北国よりも1か月も2か月も早く商売が出来るハズです。高く売れる初物需要に乗れば大いに商売できるのでしょう。これが暖地でも山菜通信販売業が成り立つ理由ではないか? と勝手に想像しています。

徳島県でも結構なお値段でイタドリが売られているようだ。
●さて、徳島県の山菜通信販売業者の山菜屋.COM様のサイトを拝見すると、徳島県産イタドリ500g入りが840円と結構なお値段が付けられております。もし、高すぎて売れないのであれば値下げするか、あるいは値下げが赤字につながるのであれば販売を止めるでありましょう。と考えると、この値段で商売が成り立つんでしょうね。どうやら高知県のイタドリ食文化が周辺県へと伝播し拡散浸透しつつありそうです…。そういえば、徳島県西部で高知ナンバーの車がわんさかと来て徳島県の山菜を荒しているという話は、旧池田町の山を登ったときに、地元の人に聞いたことがあります。高知県の人が徳島県の人にイタドリが美味いと教えたのか? 高知県ではイタドリの資源が枯渇してきて、県境を越えて他県の山野を荒しているのでしょうかねえ?

動物の食性はほぼ決まっていて極めて保守的です。コアラはユーカリの葉しか食べない、パンダは竹の葉しか食べない、昆虫類でも蝶でもなんでも食草が決まっています。雑食性のヒトも子供の時に食べたものが、いわゆる「おふくろの味」でその人の食性を固定づけて、成人してからは食べ物の好みはそう変わりません。非常に保守的なものです。で、高知県の人がイタドリを美味いと言って珍重する食文化は、高知県固有のものであったのでしょうし、本来ならばそう簡単に他府県に伝播しないものであろうと思われるわけですが、どうやらどんどんと伝播拡散しているようです。たぶん、高知県から他府県に嫁に行くとか、他府県に移住する人とかが伝播させているのではないだろうか?? あるいは、他府県から高知県に赴任した人がイタドリの味を覚えて、自県に持ち帰ることもありましょう…。


以下追記
●肝心なことを書き忘れた。その徳島県南部の日和佐町から淡路島へと移住した奥様が、イタドリの煮もののような料理を持参されて、一切れ試食させてくださいました。で、試食したところ、食感は非常に柔らかいタケノコと言う印象がしました。ちょうど中華料理の定番素材のシナ竹のメンマに近い食感です。その奥様ら4人組は帰りしなに、猪鼻谷の道路際でイタドリの遅い物(たけていない物)を採集しながら帰って行ったのであります。で、イタドリ食文化伝播ルートの実際例は、一例ではあるが、次のようになりましょう。


高知県 → 徳島県日和佐町 → 兵庫県淡路島三原地区 → 近隣へ拡散浸透
路傍の雑草も食文化しだいで、高値の野菜。
ランクルさんからコメントを頂戴しましたが、他人のふんどしを借りてではなく、他人のコメントをダシにして記事を書いてみましょう。拙ブログではうっかりコメントを投稿されましたら、煮干しのようにダシにされる危惧がございます。

ランクルさんから戴いたコメント
今降り出したので、心配していた雨も大丈夫でないかと思っています。
いつも杖を用意してもらっていますが、ちょっと聞いた情報で「イタドリの杖」というのが丈夫で軽くていいらしいが、間に合いませんね。
いたどりという春に野原に生えている多年草の木ですが
小学唱歌に「スカンポスカンポジャワ更紗」というのがありました。
意味も知らずに歌っていましたが、スカンポというのはイタドリのことらしい。
そのイタドリで作った杖は軽くて丈夫なので、高齢者などの杖に良いと老人大学などで教わったとかで、どこから貰ったのか私のうちにあります。
イタドリとは古語で「すいば」、「すかんぽ」、「たじひ」というらしい。
子供のころ、学校の帰りなどに食べたが酸っぱいので余り好きではなかったが、好んで食べる人もいた。
思いつきでイタドリの杖を作ってみようかと思っているが、今回は間に合わない。
来年は作ってみよう。


返信を兼ねて記事にしてみましょう
●イタドリは竹に似て、茎が強靭かつ中空、草丈2~3メートルにもなる豪壮な多年草なので、たしかに杖を作る素材には大変宜しそうですね。軽くて丈夫そうです。春先の若い芽は巨大なアスパラガスみたいで、食べられます。見ようによっては小さめのタケノコみたいです。イタドリはすっぱく、かなりの酸味があります。シュウ酸が多いというのが知られていますから、スカンポ料理をいただくときは牛乳を食後に飲むといいそうです。つまり、シュウ酸 + 牛乳のカルシウム = シュウ酸カルシウム = 腎臓結石(尿路結石)の大きな要因であります。そういうふうな化学反応が胃腸のなかで起こるみたいです。かつては医学界では腎臓結石の患者にはカルシウムをあまり摂るなと指導していたようですが、近年はカルシウムを積極的に摂れと指導しています。

●シュウ酸を多く含むイタドリやホウレンソウを食べる際には、カルシウムを沢山含む牛乳が宜しいとのことで、腹のなかでしっかりとシュウ酸カルシウムができます。ならば危ないのにちがいないのでは? と考えられていたのですが、全く逆でした。シュウ酸カルシウムは不溶性の物質で腸壁から吸収されずに体外に排泄されてしまうみたいです。そのため、シュ酸を多く含む食品を食べてもカルシウムをしっかりと摂れば、シュウ酸の害から免れるということのようです。そのことが医学界で判明したのはそう古いことではないみたいです。これは常識的見方(先入観的見方)が根底から覆された好例でありましょう…。


イタドリの芽
↑ 美味しそうなイタドリの若い芽です。スカンポです。これは自前の写真で、2012年4月4日に南あわじ市緑地区の淡路ふれあい公園に続きの山で撮りました。高知県では立派な野菜であり、八百屋さんで売っています。炒めものや煮物などにして食べるみたいです。淡路島ではスカンポは八百屋さんで売っていませんが、こんなもの八百屋で売られ、お金を出して買う人々がいるというのは驚きです。地方により食文化とか伝統はおどろくほど多様性がありますね。 高知の八百屋 竹下青果店様のブログ を拝見すると茹でたイタドリを売っていると書かれています。 

日曜市で売られるイタドリの若芽
↑ 気のよい農夫の野菜紹介チーム 様のサイトから借用しました。『いたどり @高知名物 日曜市』 というタイトルのもとに販売中のイタドリの写真があります。凄いですねえ。本当にイタドリを売っていますよ! 生品で1把100円です! キャベツと一緒に売られていますよ。キャベツ1個100円、イタドリも1把100円。ただの路傍の雑草、畑の害草にキャベツと同等の値が付けられています。写真のイタドリは生ですが、普通は茹でてアク抜きして皮をむいたものが売られるみたいです。

●イタドリは九州から北海道まで、本州の中部山岳では高山帯まで、分布が広範囲です。北日本では更に大柄になるオオイタドリが分布していてこれも食べられます。ということは日本全国で山菜として採取可能でありますが、店で売っているのは高知県だけなのではないか? 他の都道府県でも店頭でイタドリ(いたっぽ、すかんぽ等、名称は色々でしょうが)を販売する地方などあるのでしょうかねえ???


●紙媒体の文献にも高知県のイタッポ好きが記されております。植物学者の山中氏(高知大学教授)が京都の友人の植物学者に土産にイタドリを差し出したが、植物学者でもすぐには何であるのか分からなかったというハナシです。
「町でイタドリを、それもけっこう高い値で売っているのも、高知ならではである。あるとき、月並なみやげではおもしろくないので、わざわざそのイタドリを買って、京都の友人を訪ねたら、アスパラにしてはおかしいなとか何とか、しばらく首をひねったあげく、やっとイタドリとわかってくれた。彼は、四国の山にもよく登り、高知にも何度か来た、よい図鑑も書いている名の知れた植物学者である。」 山中二男著 『山と林への招待』 139頁 昭和58年 高知新聞社。


イタドリの赤花品は、メイゲツソウ(名月草)と呼ばれます
メイゲツソウ (イタドリの赤花品)
↑これは自前の写真です。5年前の2008年9月に南あわじ市南淡地区の大見山で撮った古い写真です。メイゲツソウ(名月草)とかベニイタドリ(紅イタドリ)という風流な名が付けられています。私の観察では、普通のイタドリは花(がく片)が白いのですが、ベニイタドリは濃い紅色です。花も赤いのですが秋に果実になっても赤いです。というよりも果実になった方が赤色が増すようです。ただし、その赤色も濃淡は個体によって大きく差があります。沢山の物を観察すると、白から濃紅色まで連続してつながっています。注意深く観察すると8月~9月ごろ南あわじ市のあちこちで見られます。

中秋の名月を観賞する観月会の活花は、ススキなどではなく、メイゲツソウ(紅イタドリ)で活けるのはいかがでせうか?

満開だわあぁ!
昨日の夕方、下見に行ったら満開だぁぁぁ!
●昨日(5月9日)午後に、淡路島に自生しているホンシャクナゲ自生地の下見にいってまいりました。5月12日に予定しているシャクナゲ観察会が雨で流れる可能性が懸念されたので、その場合にそなえて観察しておこうとしたのでありますが、午後3時ちょうどに登山口に到着、午後5時半に下山してきました。今の時期は日が長くなり夕方近くに行っても観察できるわけです。

●満開でありました。ちょうど昨日の5月9日ぐらいが満開のピークであろうかと思います。12日には、満開のピークを過ぎているでしょうが、まだまだ木によっては蕾のものもありましたから、観察やお花見は可能です。大丈夫であります。懸念された天気も前倒しで降雨がありそうで、奇跡か僥倖なのか? 5月12日は絶好の五月晴れとはいかないでしょうがまずまずのお天気のようです。

とにかく滑らない履き物の用意をお願いします。
●心配なのは、前エントリーで申した通り、雨後の登山道は非常に滑りやすいということであります。雪道を歩くのも同然であると思うぐらいでちょうどいいです。先ず第一は装備であります。アイゼンまで履けとは言いませんが、とにかく滑らない履き物で来ることであります。で、歩きかたですが、つま先とか、かかとだけで歩くのはご法度、足の裏全体で登山道を掴むような感覚で、歩幅を小さくが基本的な歩きかたです。出来るだけ摩擦力が大きくなるように、重心移動が小さくなるようにとこころがけ、姿勢も腰を低くして万一滑って転んでもダメージを小さくします。杖もあった方がよろしい。岩壁登攀と同じで3点確保であります。手2点足2点の計4点のうち常に3点は岩壁に付けている…、となれば杖が2本要るのか? としつこく申すのは、乾燥している今日の下見で、私も滑って転んだのであります。慎重に行ったつもりですが見事にすべりましたです。ハイ。とにかく、そのシャクナゲ山の登山道は良く滑るのです。できれば危険個所にはロープを持って行って張りたいと思います。

●登山道の絶妙な勾配と、和泉層群の母岩が風化した粒子の細かい土壌と、登山道に積もったウバメガシの小さな葉の落葉とが、ベストミックス・ベストマッチして、まるで落葉スキーをするかのごとく良く滑るのです。昨日の記述では3人としましたが、参加者全員(12人か?)滑って転ぶであろうと上方修正いたします。怪我人が出ないことを切にお祈りいたします。わざわざ登山用品店に(淡路島から最寄りの店は神戸の好日山荘)まで行って滑らない靴を買ってくる必要は無いのですけれども、とにかく滑らない履き物が必要です。案外地下足袋などはいいかも? 


淡路島の自生ホンシャクナゲ
↑ ホンシャクナゲの花です。淡路島産です。綺麗ですねえ。やはりシャクナゲは山の自生品を見るに限ります。下界に降ろしたら何となく別物になってしまいます。それにシャクナゲはやはり西日本のホンシャクナゲあるいはツクシシャクナゲが一番です。亜高山帯のハクサンシャクナゲは高山植物然としていますが花は1ランクも2ランクも落ちます。東日本のシャクナゲは5数性で品がありません。西日本のものは7数性で(花冠が7裂する)、7という数字はラッキー7という表現があるように格別に縁起がいいのです。ホンシャクナゲは縁起のいい花なのです。

淡路島の自生のホンシャクナゲ
↑ 人相いろいろ花相いろいろで、これは交配栽培種の「ぼんぼり」を思い起こすような花相です。7裂する裂片がまるで口紅で化粧したかのごとく、ほんのりと桃色っぽいです。下部の花筒のほうは白っぽいです。明らかに色が違っています。昨日の下見で見つけましたが、こんなものは淡路島の自生地では初めて見ました。この花はもう傷みかけていますから、すっかり褪色しています。数日前の咲いたばかりの頃には花色がもっと濃く、さぞ美しいものだったに違いありません。2年前には、濃色赤花の個体を見つけて、その枝を接ぎ木して今苗木を作っていますが、淡路島のシャクナゲ山にはまだ面白い物が隠れているような気がします。

照葉樹林の中で咲くホンジャクナゲ
↑ 比較的に標高の低い所にある近畿地方のホンシャクナゲではありますが、あちこちの山に観察に行くと、たとえば大台ケ原山とか、滋賀県の比良山、和歌山県大塔山、岡山県後山などなど、やはり冷温帯のブナ林に多いです。せいぜい暖帯上部のアカガシとモミの混交林とかに多いようです。各地のシャクナゲ山と比べると、淡路島のシャクナゲは暖帯下部のシイ林やカシ林の中に自生していて、不思議な感じというかちょっと違和感があります。

ホンシャクナゲの種子を蒔いた
↑ 淡路島のホンシャクナゲ群落は明らかに衰退の段階に入っております。自生地のシイやカシ類が育って大木に移行しているので、低木のシャクナゲが被陰されてしまい、すそ枝が禿げあがっております。シャクナゲの後継樹も全く育っていないです。(1つの尾根は例外ですが)シャクナゲは半日蔭を好む植物ですが、あまりにも日蔭すぎるなど生育環境の劣化が見られます。ぼちぼち保護とか保全を考えるべき時が来ています。で、採取していた種子を蒔いて苗木作りであります。春先に蒔いておいたら、沢山の小さな双葉が顔を出しています。

5月12日の淡路島自生ホンシャクナゲ観察会のお天気、 かなり厳しそうですな。絶望的か?
平成25年5月8日10時55分 気象庁予報部発表 「週間天気予報」 から抜粋引用させていただきます。

 『東日本の太平洋側や西日本は、高気圧に覆われて晴れる日が多いですが、期間の前半は気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、雨の降る日があるでしょう』

2013年5月8日10時55分気象庁予報部発表の週間天気予報(抜粋)

気象庁ホームページ 「数値予報天気図」 の頁から3枚の「アジア地上気圧、850hPa気温」の図を借用いたします。7日21時に発表されたものから、日本付近を抜粋しています。

↓ 5月10日21時予想図
5月10日21時予想図

↓ 5月11日21時予想図
5月11日21時予想図

↓ 5月12日21時予想図
5月12日21時予想図
以上で、気象庁サイトからの借用は終了

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●むかしは、“気象台と3回となえて食べると、腐ったタコでも当たらない” などとボロクソに揶揄された気象庁であります。誰が言った言葉なのか、出典も不明でありますが、これは東京気象台(気象庁の前身)時代のハナシです。最近はそんなことはなく良く当たります。もちろん1週間後とか先に行くほど確度が低くなり当たらないことも多いのですが、1日や2日後であればドンピシャリと当たることが多いです。世の非情さ、不条理などと言えば表現が変ですが、当たって欲しいときには当たらず、当たって欲しくないときには当たるのです。どうか外れてくれと神仏に手を合わせて祈っても、そんな願いなど嘲笑うかのごとく当たるのです。

●私は気象庁の予報官でも気象予報士でもありませんので、不用意に将来の天気を確定的に申せば法令違反に抵触する可能性がありますが、これは、相当にかなり厳しい予測と言わざるをえません。困りましたですね。シャクナゲ観察会はお流れとなる可能性があることを覚悟したほうがよろしそうで…。年1回のイベントであるにもかかわらず、その日が雨降りであれば、オジャンです。しかたがありません…。仕方ないので、明日5月9日の午後に、わたくしは1人で下見を兼ねたお花見に行ってまいります。もし下見に行きたい方がおられましたら、メールフォームでお知らせください。時間をすり合わせましょう。

●数値予想天気図等をあれこれと閲覧すると、10日(金曜日)に東シナ海北東海域で低気圧が発生、11日(土曜日)には山陰沖を北東方向へ進み、シャクナゲ観察会の12日(日曜日)には北海道に達すると計算されているようであります。低気圧は物凄く発達するのではなく並みのものでありましょうが、淡路島では雨のピークは11日みたいですね。四国の南東斜面などでは地形的に雨量は多くなるかもしれませんが、淡路島では地形的に上手くすれば一時的にザーッとくる驟雨性のにわか雨程度ですむかも?? 12日は大まかな傾向では天気は回復局面ではありましょうが、南下してくる寒冷前線の影響や、低気圧東進後の大陸からの高気圧の張り出しがなさそうなので、お天気はスッキリしないのではないか?? とにかく、カラリとした五月晴れとは行かないようです。絶望的です。もはや雨が降らないようにとお祈りをする他ありません…。なにごとも、苦しいときの神頼み…。阿部首相も正月に伊勢神宮にお参りしましたが、想像するに政権の安泰・長期政権をお祈りしたのではないのか?? 国民は阿部など早くくたばってしまえと願っているんですけれども…。しかしまあ上も下もみな神頼みですな…。

滑らない履き物で来てください。
●もし、12日にシャクナゲ観察会が予定通りに実施できたとしても、前日の11日の降雨で登山道の土が濡れている危険性があります。雨後の登山道は非常に滑りやすいものです。観察会に参加してくださる方は、各自できるだけ 滑らない靴 を履いてください。 冬に札幌へ行くと、圧雪やブラックアイスバーンの上でステーンところぶのは南の都府県からの旅行者です。道民はそう簡単には転びません。道民は寒冷地に子供の時から住んでいて転ばない歩きかたを身に付けている面は多少あるにしても、そもそも滑らない靴を履いているだけです。弘法大師さまも筆を選ぶんですよ。下手な技術よりも、良い道具なんですよ。誇張でもなんでもなく、雨後の登山道は雪道や氷上と同じと考えましょう。それほど滑りやすいのです。 アイゼン まで履けとは申しませんが、できるだけ滑らない履き物で来てくださいませ。

●南あわじ市神代国衙のコメリさんに、靴底に小さなスタッド(鋲・びょう)を沢山埋め込んだゴム長靴が売っていました。で、どの程度の滑り防止効果があるのか? 海岸の磯の岩のりがびっしり付着した非常に滑りやすい岩の上を歩き回ってみました。スイスイのスーイスイでありました。ついでに2月終わりに徳島県の剣山(1955メートル)に行って雪道を登ってみました。1800メートル以上は登山道は雪がツルツルの氷盤になっているところもありましたが、危険なくスイスイと登れ遭難を免れました。で、かなりの優れ物であることを確認しました。あんまり推奨するとコメリの回しものと思われそうですが、登山用品以外の一般商品ではこれがよろしそうですよ。安価な物ですし…。


さて、当日は3人ぐらい、シャクナゲ山の登山道で滑って転ぶであろうと予想しています。お怪我なきようお祈りしております。と危険性を告知いたしましたから、あとは自己責任であります。何事があっても、連絡人は免責でございます…。


【余談】
絶対に滑らない靴だって?? ほんまかいな。
お隣の韓国に、絶対に滑らない靴というものがあるらしいです。ブラックアイスバーンであろうと、油をまいた床であろうと、摩擦係数が極めて小さい滑りやすい状況でも、全く滑らないとのことです。



動画をみると、靴の裏面にスタッドレスタイヤのような溝構造の加工がこまかく施されているようです。なかなかの優れ物のようであります。油をまいた床、すなわち潤滑油で滑りやすくしたところでも、滑らないとは驚くべきことです。では、韓国ご自慢の滑らない靴で雨後のシャクナゲ山を登ったらどうか? ですが、残念ながら滑って転ぶでしょう…。理由は簡単です。

たとえ氷上・雪上・油上であろうと全く滑らない靴を履いていても、それはその靴の底面とそれら氷・雪・油との接触面で接している状態で、その滑らない効果を発揮するだけであろうかと思います。では、その滑らない靴の下に更に小さなスノーボードのような板を履かせて油の床を歩いたらどうなるか? もはや滑らない靴の効果はありません。シャクナゲ山は、粘土質の微粒子の土で雨を吸うと滑べりやすいのですけれども、その上に落ち葉があります。韓国ご自慢の滑らない靴で登ったならば、落ち葉がスノーボードの働きをしてしまうと予想できます。動画では確かに高い滑り防止効果はあるみたいですが、雨後のシャクナゲ山では無力でしょう。滑りやすい雨の日にはこの靴でといっても、歩道に街路樹の落ち葉があったならば、滑るでしょう。

鋲や爪を靴底に装着した靴ならば、落ち葉を貫いて滑る粘土層に食い込むので、すべらないのであります。韓国製品はまだまだ改良の余地がありそうですな。韓国は自画自賛するのはまだちょっと早いようです…。


この木なんの木、気になる木。 なんじゃもんじゃのマツ(松)の木の正体は?


●日立といえば三菱や東芝と並んで原発に手を染めた企業であります。良く知らなかった昔は立派な会社だと思ったわけですけれども、色々なことを知るにつけ、率直には尊敬すべき立派な企業とは全く言いきれない黒い部分もあるわけであります。けれども、本エントリーは原発反対の文章を綴ろうとするのではないので、それはそれとして横に置いておきましょう。

●日立の木としてあまりにも有名なこの木は、ハワイのオアフ島にあるらしいです。ワイキキから車で30分、モアナルア・ガーデン というところにある大木で、モンキーポッドと称される樹木らしいです。マメ科ネムノキ属で淡路島にも普通に見られるネムノキの近縁種のようです。モンキーポッドにはアメリカネムノキという和名が付されているとのこと。 


●さて、この木は何の木じゃろうか? 気になる木やな。なんて言う名の木だべ。という木はどこにでもあるものです。なんじゃもんじゃの木という表現が各地にあります。一体何の木じゃろうか? という意味でありましょうが、普通はモクセイ科の ヒトツバタゴ を指すことが多いです。ヒトツバタゴは九州北西部と岐阜県・愛知県あたりにしか自然分布せず、もちろん淡路島南あわじ市には自生がありません。淡路島に自生の樹木でヒトツバタゴに一番近縁の樹木はマルバアオダモかな?と思います。ヒトツバタゴ分布域以外の地方でも、なんじゃもんじゃの木という言い方はあるので、その場合は別の樹種になるのであります。

南あわじ市の気になるマツ(松)の木、なんじゃもんじゃのマツ(松)ですが、それは淡路島南部の南あわじ市の第一の観光スポットでもあるとことの 「おのころ島神社」 にあります。おのころ島は神話では日本発祥でありますが、それはどこなのか? と諸説ありますが、それは、ここ、おのころ島神社のある場所であります。他のところは誤謬であり、モグリであります。この場所は現在では淡路島南部の平野部の真ん中にあるのですが、古地理学的には縄文海進のころには、つまり日本神話が生まれる前の時代には、地球温暖化で気温が今よりも2~3度高くなっていました。海面も3~6メートルも上昇していました。海岸線は現在のそれよりも大きく内陸部に進出していて、淡路島南部の三原平野でも入り江が内陸部にまで深く入りこんでいました。で、縄文海進時代にはおのころ島神社の鎮座地まで入り江だったわけで、入り江の中の島がおのころ島なのです。

●なお、蛇足ながら、二酸化炭素地球温暖化説がなぜ胡散臭いかの理由の一つが、この縄文海進などで分かるように、気候変動など過去にいくらでも起こっているからです。縄文海進など温暖化も、近世の小氷期など寒冷化も、気候が変動するのは当たり前で、それは自然の変動であり、二酸化炭素など関係ありません。しかも、IPCCは近世の小氷期はなかったものと必死に工作を弄しました。本来は自然科学の論争であるにもかかわらず、政治があまりにも深く介入しすぎています。そもそも、自然科学の論争に政治が介入したら、自然科学の理論が歪められます。なぜならば自然科学の研究費の増減を支配するのは政治だからです。ようするに自然科学は政治よりも立場が弱いのです。政治は研究費の配分はしても、科学理論に関しては科学者たちの自由な論争に任せるべきなんですよ。自然科学の研究者たちは、研究をするには研究費が必要で、そのお金をもらうために政治が喜ぶように迎合してしまうのであり、つまるところヒトという動物はお金の供給源につい尻尾をふってしまうのです。それは何も偉い科学者だけでなく、われわれ国民でも皆同じです。だから、政治が研究費の配分をしても論争には口を出さないということが要るのです。

謝辞】 本記事を書くのに当たり、おのころ島神社の宮司様には、授与所の前のマツの木の観察・松ぼっくりの採取の許可を戴きました。また、取材の協力ならびに情報提供をいただきました。また記事および写真のブログへの掲上をご承認くださいました。ここに謝意を表します。

【日本一の大鳥居のあるおのころ島神社】
日本発祥の、おのころ島神社
↑日本一の大鳥居のある(あった)おのころ島神社です。威風堂々とした立派な鳥居です。昨年塗り替え工事をやっていました。塗装が塗りたてで、朱色も鮮やか、午後の陽光に輝いております。宮司さんにハナシをきいたら、ごく最近に現総理大臣の安倍晋三氏の奥様が参拝されたそうです。また、女優の逸見えみり氏がちょいちょいおのころ島神社に詣りにきているようで、有名人をはじめ全国からの参拝客で賑わいます。辺見えみり氏 公式ブログ 
【阿部首相の奥様がお見えになった】
阿部首相の奥様の色紙

これが三鈷の松(さんこのまつ)と讃えられる不思議な松の木
授与所の前の、なんじゃもんじゃの松
↑ 社務所(授与所)の前に “なんじゃもんじゃの松の木” があります。胸高周囲が140センチほど、直径は45センチほどか? 樹高は目測で12~13メートル程度と見ました。樹齢は私の推定では60~70年と見ましたが、当たっているかどうか? 確認のしようがありません。宮司さんにハナシを聞いたら、終戦直後に崇敬者が植樹したらしい…、とのことであります。もしそれが確かであれば私の推定はいい線を行っています。45センチ ÷ 0.7センチ = 64.3 で計算したのですが、0.7センチとは何かと申すと、私が過去に松の切り株を調べて算出した 「平均年輪間隔」 であります。色々な樹種の切り株を見つけたら、よく観察して平均年輪間隔と生育環境を野帳に記録しておけば、樹齢の推定に利用できますよ。ただし、その木の生育環境も観察しないといけません。主に土壌水分が多いところか乾燥する場所かどうか、それと日当たりの良し悪しで、年輪間隔は変わりますので。

松ぼっくりが鈴なり!
↑何故この木が、なんじゃもんじゃの松の木なのか? ですが、一見すると普通のマツの木に見えます。クロマツとあまり変わりません。樹木とか植物にあまり関心がない方ならば、普通のマツの木と見分けがつかないでしょう。ですけれども、よく観察するとどこか違いがあります。似てはいるんですけれども、これは普通のクロマツと違うなと気付きます。そうしましと、一体この木は何の木なのか? と気になるのです。写真では、松ぼっくりが沢山ついております。クロマツよりもにぎやかで多いようです。

松ぼっくり
↑松ぼっくりが、クロマツのそれよりも明らかに大きいです。一回りか二回りか、 大きいです。高枝ハサミで松ぼっくりを採取して観察しましたところ、何段にも重なっている花びらのようなもの(種鱗と言う)の先端が鋭いトゲになっています。触ると痛いです。

樹皮
↑このなんじゃもんじゃの松の木の樹皮は、クロマツのそれとはあまり違いはないように思います。

葉はクロマツよりも長い
↑葉は、クロマツよりもやや柔らかいように思われますが、そうでもないかもわかりません。クロマツでも個体によっては葉が柔らかいものがありますし、とくに通称でメマツと呼んでいるものは柔らかく、葉の先端もあまり痛くありません。このなんじゃもんじゃの松の葉はメマツ程度の柔らかさかな、という感じです。

分かりにくいが3葉のマツだ
↑写真では分かりづらいのですが、マツの枝を観察すると、枝からさらに小さな枝が無数に出ています。長さが1センチあるかないかの細くて小さな枝です。その枝の先端に針金状の細い葉が付いています。その1センチあるかないかの小さな枝に鱗片葉が宿存しているんですが、鱗片葉は一般には「葉」とは認識されないので、ここでは考えないことにします。著しい特徴は、その1センチあるかないかの小さな枝(短枝という)に3本の針形葉がついています三葉松!なのです。これで、この “なんじゃもんじゃの松の木” の正体はほぼ分かりました。

日本産マツ属のごく簡単な検索表】 をかかげておきましょう。佐竹義輔ほか『日本の野生植物』1989 の検索表を要約しました。細かく分ければ沢山ありましょうが、基本的な種は次の8種程度でありましょう。ちなみに、淡路島にはクロマツとアカマツしか自生していないです。

1.短枝に2本の葉がついている。つまり二葉松!であります
  2.冬芽の鱗片は白い色である。………………………………………………………… クロマツ
  2.冬芽の鱗片は赤褐色である。
    3.樹皮は赤灰色である。…………………………………………………………… アカマツ
    3.樹皮は灰黒色である。…………………………………………………………… リュウキュウマツ

1.短枝に5本の葉がついている。つまり五葉松!であります
  2.種子に翼がない。
    3.低木で、主幹や枝は地を這い、高山帯にある。……………………………… ハイマツ
    3.直立する高木である。
      4.若枝に軟毛がある。中部山岳にある。愛媛県東赤石山に隔離分布。… チョウセンゴヨウ
      4.若枝はほとんど無毛。屋久島と種子島にある。………………………… ヤクタネゴヨウ
  2.種子にふつう翼がある。
    3.主幹は真っ直ぐに立ち上がる。………………………………………………… ゴヨウマツ
    3.主幹は斜めに立ち上がる。……………………………………………………… ハッコウダゴヨウ


おのころ島神社の “なんじゃもんじゃの松” は三鈷の松(さんこのまつ)と称して開運招福のめでたい験(しるし)として授与品となっております。全国各地の神社仏閣で、三鈷の松というのは信仰の対象であります。三鈷の松(さんこのまつ)高野山の場合 この弘法大師ゆかりの由緒ある三鈷の松の正体は何なのか? 上の日本産マツ科マツ属の検索表をご覧いただくと、賢明な方はじきに分かると思います。正体を申すと、有難味が減るので、言わずもがなでありましょう…。

●三葉松は、基本種としては4種が知られていますが、本エントリーで掲げた写真のものの学名を掲げておきましょう。Pinus taeda Linnaeus です。命名者は「分類学の父」と称される有名なリンネですね。三鈷の松の正体を詳しくお知りになりたい方は、辞書を引きながら、次の英語版Wikipediaをお読みくださいませ。
“Pinus taeda” From Wikipedia, the free encyclopedia
それにしても、高野山は日本一の立派な寺院でありますが、ある意味では、とてもいい加減ですな。良く言えば創作上手です。もしかしたら、弘法大師さまは今風に申せばSF作家だったのかも?
皐月(さつき)ハッサクが美味い季節になった。
下の写真は、皐月八朔です。“さつきはっさく” と読みます。あるいは五月八朔とも書いてもいいです。「さつき」と称する場合は、これは旧暦(太陰暦)での月の名称であり、新暦(太陽暦)の5月とはズレがあるわけですが、この点はそんなに厳密なハナシではなく、5月になってから収穫するハッサクを皐月(五月)ハッサクと呼んでいます。そういう名称の特別な品種があるわけではないです。普通のハッサクは寒波に抵抗性がなく、寒風害で非常に落果しやすいです。ハッサクの果実は樹上で越冬させて5月まで置かないと完熟しないのですが、冬の寒風害でみな落ちてしまうので、黄色く色づきさえしたら12月中に、せいぜい1月末までに収穫してしまいます。つまり未熟なうちに収穫するのです。やむを得ない理由があるのですけれども、工夫と手間をおしまずに寒風害を防いで、果実を樹上で越冬させて5月に収穫したものを “皐月八朔・さつきはっさく” と銘打っているのです。

皐月(さつき)ハッサク
↑五月ハッサクのザル盛り6個です。平均果重500gのそこそこの大玉です。市場価格の相場では1500円程度です。販売業者によって高安ありますが、五月ハッサク10キロで5000円内外の相場です。というよりも、物が少なく、市場には出回らず、僅かに直接販売されている程度であります。ま、味よし風味よしの高品質農産物は、コメでもハッサクでも通常の品の何倍もの値段で取引されるのです。
写真の物は、わたくし山のキノコの作品(栽培品)です。拙ブログを覗いてくださる奇特な方に、ザル盛り60円(1個10円で、実質はタダ)でご提供といきたいところですが、残念ながら、わたくしがビタミンCの補給のために、毎日2個づづ食べる分しかございません。「分けてくれないのか」 とメールフォームからメールでご所望されましても、残念ながらお頒かちできないです…。悪しからず。

五月ハッサクは、完熟ハッサクであります。未完熟で収穫してから、湿度や温度を調節した貯蔵庫で貯蔵して酸味を減らしてから出荷する通常のハッサクとは、品質が全く異なります。野菜とされるトマトがまだ青いうちに収穫されて、流通しているうちに赤く追熟するのと同じで、普通のハッサクは美味くないです。店頭で売られている普通のハッサクは全然甘くなく風味もないのです。ハッサクの格好をしているだけです。つまり、見かけ倒しなんです。

五月ハッサクの真骨頂はその糖度の高さと風味であります。写真の物は糖度16~17度あるのではないか?と思います。もちろん正確には糖度計で測定しなければいけませんが、普通の貯蔵ハッサクと比すれば2回りも、3回りも濃厚な甘みがあります。わたしは昔、農家じゃないけど、25アールのミカン園の管理をしていて、自家用果樹園としては広すぎるので、収穫物を農協の選果場に出荷していました。もと半ミカン屋なので、食べた食感で、これは糖度11度やな、こっちは糖度14度やで、こいつは15度だべ、とだいたいの見当はつきます。で、主観的・体感的糖度ですけれども、16~17度はミカン類としては糖度がかなり高いものです。ハッサクは本来はこんなにも美味い晩柑だったのかと驚かされます。5月まで樹上に置いておくと、「じょうのう」という小袋の膜も薄くなりまして、温州ミカンのように小袋のまま食べられなくもないです。つまり、小袋の皮をむく手間が省けます。果皮(外側の黄色い皮)も完熟すると浮皮(うきかわ)傾向になってもろくなり、非常にむきやすくなります。


さて、事実上の不平等条約であるTPPですが、1858年に末期江戸幕府とアメリカとの間に締結された 「日米修好通商条約」 は不平等条約であったとの歴史的評価であります。この国の外交力のなさは昔から連綿とつづく伝統みたいなものです。その悪しき伝統は戦後の 「日米地位協定」、そして今アメリカから迫られている 「TPP」 へと脈々と続いているみたいです。

TPPで日本農業は壊滅的被害を被る可能性がありますが、その対抗策で、日本人にしか作れない超高級農産物すなわち手間暇かけて作る魚沼産コシヒカリであるとか、五月ハッサクであるとか、そういうものを作って、アメリカや中国(TPPに入りませんが)の富裕層に買っていただくという方向を目指す、というのも生き残り策としてあり得ました。けれども、フクイチ放射能汚染でその可能性は潰えてしまいました。フクイチ事故を受けて、世界の多くの国々が日本からの農産物の輸入を禁止しています。日本の大臣が 「ただちに健康に影響はない」 などと平然と言ってのける日本政府や御用学者の誤魔化しとはうらはらに、世界は非常に厳しい目で日本を見ているようであります…。隠蔽と誤魔化しと既得利権にまみれた原発やめろ!


若葉寒でシャクナゲの開花がさらに遅れるか?
【5月12日に、淡路島自生のホンシャクナゲの満開を狙います】
ここにきて、天候は明瞭な “寒冷フェーズ” に入っております。3月が異常なる温暖であったことと比すれば様変わりであります。この若葉寒(わかばざむ)により、淡路島の山中に自生するホンシャクナゲは、観察日予定日の5月12日には満開のピークであろうかと思います。シャクナゲのみならずツツジ属植物は、野生状態では、その開花は「表・おもて」と「裏・うら」を繰り返す傾向が強いものです。つまり隔年開花(かくねんかいか)の花木であります。今年の淡路島の野生シャクナゲは、“表の中の表” であると予想しています。10年に1度の、樹冠を埋め尽くす豪華絢爛たる花が見られることと思います。

【観察会の催行許容人数縮小に付き、あと2~3人まで。希望者は早急にご一報を】
当初、観察会許容人数は20人としておりましたが、諸般の事情、①山の地権者の許可を得ていないこと、②大勢で踏みつけてシャクナゲ群落の根の伸長に負荷を与えること、③人数が多くなると怪我人・急病人・脱落者の生じる危惧があること、④前項③に対する備えを期していないこと、⑤大勢では目立つので問題化する可能性があること、などなどの理由により、許容人数を半数の10人といたします。現在参加予定者は9~10人です。参加表明するも都合で不参加となる可能性の者がいるので、数字はやや流動的です。しかし、ほぼ許容人数を満たしております。あと、2~3人までは何とか可能といたしますので、参加ご希望の方は、至急にメールフォームにてご一報下さい。

●さて、本日は2013年5月3日であります。若葉寒・青葉寒・つつじ冷えであります。今朝は近畿地方~中国地方でよく冷えました。西日本で1番気温が下がったのは、広島県のアメダス油木です。05時44分に、氷点下1.0度を観測しております。近畿地方の最低気温1位は大阪生駒山の1.9度であります。放射冷却で冷える朝には、通常、霜は4度以下で発生します。各地の郊外や山間部で、農作物に霜の害がかなり発生したのではないかと懸念されます。管区気象台や地方気象台は都市部にありヒートアイランド現象の影響で気温が高くでますが、アメダス観測所もその多くが集落周辺に設置される場合が多いです。したがって、盆地の冷気湖の底にある田畑とか、山間部の霜道に当たる田畑では、アメダス気温分布よりも5度くらい冷えることが多いです。それに気温とは地上1.2~1.5mで測るものです。強い放射冷却が発生するとき、地面付近の温度は気温よりも数度低くなるのが普通です。霜は氷であり何で氷点下でもないのに霜が降りるのだ? といぶかる向きがあるかもしれませんが、これらが、今朝の気温分布図で示されるプラス圏でも霜害が発生する理由であります。
2013年5月2日 05時 近畿地方の気温分布
↑ 気象庁ホームページ 「アメダス:近畿地方」 から借用しました。今朝は、近畿地方の全ての気象庁観測所で、最低気温が10度以下であります。かかげた図で、紀伊半島南部の3地点で10度を超えておるんですが、これは05時00分の時点での気温であるからです。その3地点の今朝の最低気温は、三重県紀伊長島で9.8度、三重県熊野新鹿で8.6度、和歌山県新宮で10.0度であり、みな10度以下です。なお蛇足の釈迦に説法ながら「以下」とは数学用語ではその数字を含みます。10度以下と言う場合には10度も含みます。含まないのであれば「未満」を使います。

本日2013年5月2日に、5月として、日最低気温の過去最低を観測した観測所】 を気象庁ホームページの 観測史上1位の値 更新状況 の頁から抜粋引用いたします。ただし、観測統計期間の20年以下の短いものは除外しました。さすがに、気象台などの気象官署からは最低気温更新は出ていません。それは都市部では熱汚染がひど過ぎて、人為的要因に因る昇温が著しいためであります。しかしながら、観測環境は比較的にましなアメダスでは、今朝の西日本を中心にして、記録更新が大量に出ております。30年ぶり、35年ぶりの冷え込みであるということでしょう…。
2013年年5月2日に、5月の最低気温記録を更新した観測所

●なお、わが淡路島の洲本特別地域気象観測所 (旧洲本測候所) では今朝に6.0度を観測しました。これは、1919年5月 ~ 2013年5月の95年間で、5月の低温として堂々の3位に食い込んでおります。並みいる古い時代の低温記録に伍して堂々の3位に食い込んでおります。

旧洲本測候所の5月の低温記録10傑
 1位  5.5度  1934年5月1日
 2位  5.6度  1991年5月4日
 3位  6.0度  2013年5月2日
 4位  6.1度  1940年5月6日
 5位  6.1度  1929年5月6日
 6位  6.3度  1965年5月1日
 7位  6.5度  1980年5月2日
 8位  6.5度  1947年5月4日
 9位  6.5度  1929年5月5日 (これは5位と同一の寒波によるもの)
10位  6.7度  1991年5月5日 (これは2位と同一の寒波によるもの)
11位  6.7度  1935年5月2日


注意)9位の1929年5月5日の6.5度と、5位の1929年5月6日の6.1度は、たった1日違いです。
これは、同一の一晩の放射冷却によって、深夜12時までに6.5度を示顕し、日が替わってから明け方までに6.1度まで僅かに冷却が進んだことが考えられます。あるいは、同一の寒波に因って寒い日が数日続き、5月5日の朝に6.5度を記録し、翌日の5月6日の朝にも6.1度を記録したとも考えられます。したがって、同一の寒冷記録なのです。統計をとる場合は、もし可能であるならば、片一方(気温の高い方)を除外するべきでありましょう。


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【余談】
●地球温暖化はどこへ行ったのか? 数年前まではあれほど煽りまくっていた地球温暖化報道ですが、すっかり影をひそめております。クライメート事件があって温暖化報道は沈静化していたのですが、昨年12月に日本は事実上京都議定書から退却しています。で、マスゴミどもは情報統制を敷いているかのごとく、ピタリと温暖化を言わなくなりました。ちょっとでも高温記録が更新されると、上を下への大騒ぎ報道でしたが、それならば、ちょっとでも低温記録が更新されたならばシッカリと報道しなければいけません。そうしないのであれば、権力の御用報道と批判されてもしかたないでしょう。

●温暖化だけではありません。ドル円相場が昨年11月に78円ぐらいだったものが4月に99円台をつけて、一挙に円安です。マスゴミどもは円安で利益になる輸出産業の代弁者になって、円安歓迎ムードの報道ばかりしますが、円安が逆風となる輸入業者や内需産業の苦境はあまり取り上げません。日本経済の外需依存度は年により数字は動きますがたった10数%なのに…。なんて偏った報道ばかりするのであろうか。TPPの偏向報道に関しては、無謀な戦争に突き進む風潮や世論をミスリードした戦前の新聞と、全く違いがないようです。マスゴミ人とは過去の誤謬を反省も総括もしない人種なのだろうか?

●電力10社の2012年度の通期決算がでそろいました。発電電力量パーセンテージで原発比率が50%だった関西電力の経営の大苦境が大きく報道されています。原発をとめて火力発電でまかなっているから燃料費の高騰で苦境なのだと言っています。ウソつくな。その報道では、日本の10電力会社の中で唯一原発のない沖縄電力がシッカリと利益を上げていることが説明つかなくなりますよ。沖縄電力は原発がないので、ほぼ火力発電が100%です。燃料費の高騰は沖縄電力でも同じです。なぜ利益をあげているのか? 4月30日にリリースした平成24年度通期の決算発表では、減益にはなったもののシッカリと利益を上げて、1株あたり年60円配当をすると言っています。関西電力の苦境を報じるのと並列的に、原発のない沖縄電力の順調を同じ比重で報道するべきです。両者を対比させてその違いはなにか?の分析もあればなおよろしい。沖縄電力 決算短信・財務諸表参照。

●いま若い世代を中心にして、急速な勢いで新聞離れやテレビ離れが起きています。いろいろな理由がありましょうが、ひとつには新聞やテレビが権力者たちの走狗・代弁者・広報係に成り下がって、政治的に色が付いた偏向報道ばかりしていることがあげられましょう。マスゴミの報道には真実がありません。ウソばかりです。新聞もテレビも読者や視聴者があってこその存在です。権力に対峙するのではなく、権力に迎合して、読者や視聴者に背を向けてばかりいたら、みずからの存在意義がないことを自覚するべきでしょう…。
もちろん、彼らは自覚しています。百も承知です。分かっててやっているんです。で、権力者たちの広報係を演ずることで権力の庇護を得て、なんとか生き残ろうとしております。ま、たぶん、やがて裏目に出るでしょうが…。


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